Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

ラストチャンスも潰える(天皇杯準々決勝横浜Fマリノス戦)

2013-12-23 02:27:51 | マッチレポート13’

スタメンを見た時に「田坂さん、動いてきたな」と思った。パッと見で西と後藤の2トップでバンバン裏を狙うのかなと思った。ある意味で後藤は捨て駒で、モリシ投入のタイミングで点を取りにいく狙いかなと思った。でもそれが間違いで、後藤が自らの実力でFWのファーストチョイスとして選ばれたことを十分に見せつけてくれた躍動だった。あえて苦言を呈するなら、今日あった4回ほどの得点チャンスを一つはモノにしてほしい。ああいうのをきっちりと決めて、来季は名実ともに大分のエースに育ってくれることを期待してる。

2ヶ月前のマリノスとの対戦では、これは200分や300分試合しても点は取れないだろうなってくらいに実力の差を見せつけられたわけだけど、今日は五分に渡り合えてたと思う。相手が低調な出来だったこともあるけど、勝てるチャンスが十分にあっただけに「もったいない」という感想がまず最初にきてしまう。今年はとことん殻を破ることの出来ないチームだった。結局そういうシーズンだったということ。



今日も輝きを放った木村。是非とも残ってほしいが、ここ数ヶ月でJ1で十分にやれるところを見せつけてしまったわけで、お声がかかって出てってしまっても何ら違和感はない。前半のループを選択したところは、思い切って打ってほしかった。磐田戦で見せたように力のあるシュートが打てるんだからね。


中村さんは、もうコンディションがギリギリという印象。パスミスやボールロストも多かったし、恐いという印象は1試合を通して全くなかった。横浜がリーグ戦ラスト2試合落としたのは、中村さんのコンディション低下と無関係ではないような気がする。次節鳥栖戦。またイライラしてニ―リフトとかすることのないように。





今日一番意外だと思ったのはこのシーン。圭介はこのGK界の超有名人とどういう繋がりなんだろうか。けっこう長いこと親しげに話し込んでた。






完全に結果論での話になるが、リーグ戦で散々だった田坂さんをわずかに照らしていた光が天皇杯での勝ち残りだった。優勝出来なくても、あと一つ勝てば賞金がもらえて、それはそれで大きな成果となったわけだけど、結局それもならず。オフに入る時期が2週間遅くなり、現状で来季の契約更新選手が一人もいないという新チームの編成の遅れというデメリットのみが残った。例えば山形は着々と補強も進み、新監督での練習も既に始まっている。昇格が目標の来季。既に大きく遅れをとっていると言わざるを得ない。明日以降悲しいお知らせが届くことは覚悟してる。でもさ田坂さん、選手たちが田坂さんの下でサッカーがしたいと思ってるところくらい見せてください。これだけ結果が出なくても続けるのなら、せめてそれくらいの希望をサポーターにも与えてくださいよ。これで移籍者が続出するようなら、本当にもう考えもんですよ。

まあでも、天皇杯はトーナメント戦なわけで結果をもって語ること以外はあまり意味を持たない。











ということで、今季終了。今季は久々のJ1ということもあり、5度の「ホーム遠征」を敢行。大分を離れてもうすぐ10年になるけど、多分今季が最多の「ホーム遠征」回数だったと思われる。4時半に起きて、5時に出発して、6時に羽田に到着して、6時40分の飛行機に乗って、エアライナー乗って、フォーラスのスタバで時間つぶして、10時の開店と同時にトキハのトイレを借りて、シャトルバスでスタジアムに向かう。もうまるで毎日の通勤かのようにルーティンとして行動出来るレベルにまでなった。来季のJ2はまたアウェイの交通費がハンパないから自然と「ホーム遠征」の回数は減ると思われる。ただ何よりもまずはモチベーションの回復が最優先。今日もスタジアムの雰囲気に触れるまでは何となく来たって感じで、熱くなる感覚がほとんどなかった。週末には大分トリニータの試合があるということが1週間の原動力になるような気持ちに戻れることが最優先。今は不完全燃焼どころか、煙も出てないような状況。

とりあえず今季は終わった。
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4thダウンギャンブル

2013-12-09 23:38:25 | トリニータ
4年目だけにクラブの決断は4thダウンギャンブルってとこでしょうか。


ずっと反対はしてきたけど、降格からもう2ヶ月。その間一人として後任候補の具体名が出てこなかったわけで、この結論しかなかったと思うよ。大体50%の気持ちから100%の気持ちになるまでの時間が短すぎないか?


・シーズン2勝は史上最低(単独)
・勝ち点14は史上最低(タイ)
・ホーム無勝利は史上初
・来季の目標は最低でも「昇格」


ギャンブルだよ。この状況でこの決断はギャンブルでしかない。


とりあえずRBあたりに預けてみた1stダウン(1年目)は2ヤードほど進んだ。

思いきって投げてみたら40ヤードのパスが成功した2ndダウン(2年目)。

あっさりと、あまりにもあっさりとQBサックされた3rdダウン(3年目)。

そして4thダウン。ファーストダウンまで残り50ヤード。青野ヘッドコーチが選択したのは何とギャンブル!

さあさあ、どうなる大分トリニータ!大分トリニータの運命やいかに!



青野さん、ギャンブルっぽいのは前任者の時にイヤってくらいに味わったから、もういいよ。常識的に、地道に行こうよ。来年は財政面で本当に本当に正念場なわけでしょ。わざわざ「逆境さん、いらっしゃい」的なの要らないから。

まあでも、決まってしまったもんはしゃあない。来季はオレみたいな続投反対派が「ほれみたことか!」って言いたくて手ぐすね引いて待ってるから、そんなのを封じ切る成績を出してくださいよ。結局のところ結果出せばいいんだから。『500日間』もホームで勝ってないんですからね!!

とりあえず、保留してるシーズンパス代と後援会費を躍動するユースチームの運営費に回したい。プレミア昇格したら正式に募集してほしい。どうせ行けないシーズンパスなんだから、プレミアリーグのシーズンパスとか作って販売してくれたら絶対に買う。「消費」だけで終わらない「投資商品」だし、それこそ大分トリニータの「未来」のために。
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徳島がJ1昇格

2013-12-08 23:23:21 | トリニータ
徳島ヴォルティスの皆さま、J1昇格おめでとうございます!



もともとコバちゃん好きでもあり、特に今年はスタジアムで3試合、テレビ観戦なら多分20試合以上は徳島を観た。今日も3人の選手交代が全てパーフェクトに分かるくらいに徳島をよく観てきた。今年の徳島は夏以降とにかく負けなかった。ハッキリ言って試合はつまらない。でも勝ち点だけはキッチリと取る。そんな印象のチームだった。今日の徳島もまさにそんなチームだった。そのチームが持つ力をシーズンを通して、100%以上出させるコバちゃんのチームらしい素晴らしいゲームだったと思う。




コバちゃんは「昇格請負人」とか呼ばれるけど、この人が真の「名将」たる所以は昇格させたクラブを初年度残留させることにあると思ってる。今季のうちも含め多くの昇格クラブはJ1の壁にはね返され1年でJ2に戻っていく。高木監督、反町監督、三浦監督と昇格させることに長けてそうだと思える監督はたくさんいるけど、コバちゃんが違うのはそのクラブをJ1に残留させるところまでキッチリと仕事することだ。大塚マネーが発動して、それなりの選手が揃えば山形の時以上の躍進があってもおかしくない。


フクのことを忘れないで。このチームのDFラインを今季ずっと支えてきたのはフクだから。今日ヒーローになった千代反田がプレーオフが始まる前に「ここに来れてるのは青山や福元ががんばってきてくれたから」といった主旨のコメントをしててベテランらしくて素晴らしいと思った。最後の最後でケガしちゃったけど、来季は久しぶりのJ1で輝いてくれ!




さんぺーは残念だった。プレーオフの出場記録4試合って多分さんぺーだけでしょ。決勝で勝つことも負けることも知ってて早くも「プレーオフ職人」になりつつある。来季はうちでその記録を伸ばしてみないかい。


呉承訓(オ・スンフン。覚えたばかりだったから使ってみたかった)の心情や推して知るべし。でもこれがプロの世界。徳島サポーターのブーイングにも一際力が入ってた。


実は今季のシーズン前に順位予想をしたんだけど、京都3位、徳島5位とPO決勝のカードとしてはかなりいい線の予想をしてたんだよね。(J1の優勝をジュビロにしてたのとかは内緒) 京都はこれでPO通算の得失点差が-6。さすがにこれでもう京都のことをプレーオフ制度の犠牲者と呼ぶ人もいなくなるでしょ。今日決勝を見てて、このプレーオフのレギュレーションはやっぱり面白いなと再認識した。引き分けの時間帯がないということがこんなにも試合に緊迫感をもたらすんだなと感じた。もちろん昇格を賭けてるからってのがあるからだけど。



試合前にこれが出た時は「徳島、やらかしちゃったかな」と思ったもんだけど。今日の徳島ゴール裏は明らかに前のめりで、この舞台を楽しんでるっていう感じが伝わってきた。ヴォルタくんも国立の大観衆のハートをガッチリ掴んでたし、J1の恐いとこが大挙してやってきても十分にやっていけそうだね。


J1昇格で発動するか大塚マネー。

徳島の昇格により四国初のJ1クラブが誕生したわけだけど、全く同じ日に四国3番目のJクラブが誕生したっていうのも面白い話だよね。讃岐は2010年のJFL昇格の試合を市原臨海に観に行ったけど、あれから3年で昇格ということになる。蹴落とした鳥取がJ2昇格に長い時間を費やしたのとは対照的だし、そう考えると皮肉なもんだよね。鳥取は好きな土地だし、何よりもオレたちはとりぎんバードスタジアムで点を取ったことがないんだ。このまま勝ち逃げされても困るんで、早よ帰ってこいよ。


今日の徳島の清々しい勝利と昇格を見せてもらって、やっぱり元旦国立に来たいという思いを強くした。もう最後の国立かもと思いつつも今日はスタジアムの写真とかはあまり撮らなかった。もう一度、大分の試合でここに来るからという強い決意とともに。
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2013シーズンJ1リーグ終了(34節磐田戦)

2013-12-07 23:40:47 | マッチレポート13’
J2にいた3年間あれほど強く望んだJ1が終わってしまった。でもあんまり悲しくない。自分たちがふさわしくないと認めてしまった時点で欲していたものが欲していたものじゃなくなるから悲しくない。2勝8分24敗。苦しくて苦しくて苦しかったシーズンがようやく終了。改めて24回も負けたんだと、その数字のインパクトにちょっと驚いてみたり。とりあえずもう一回だけ言っとくけど、24回も負けた監督を続投させるんですか?勝率ならぬ敗率が7割を超えちゃった監督を続投させるんですか?3年間で評価を下すっていう考え方もよく分かる。だけどいつかは田坂さんの次の監督が来るわけだけど、その人の評価はどうするの?あえて使うけど、このクラブから「常識」がなくなっていってしまう気がする。


さて試合。キックオフから磐田が高い位置からプレッシングしてきて、これが後半まで続くようなら無様な試合になるだろうなと思ってたけど、まあその通りだった。勝ててないとか、勝ち慣れてないチームはしっかりと相手の研究をしてくるし、関塚さんじゃなくてもここ数試合の大分の試合を観れば、高い位置からの強度の高いプレッシングって結論にたやすく達するよね。ちょっとがんばってつぶしに行けば、簡単にバランスが崩れるから。リーグ戦も終わったし、残すは天皇杯だけだからもう修正も出来ないだろうし、どうでもいいんだけど、来季はこの課題にどう答えを出していくかだね。この傾向ってどちらかと言うとJ2にいた時の方が強く感じてたものだったし。

木村は今の自らの充実度を満天下に知らしめるようなタイミングでのゴールだった。誰もが納得のこのタイミングでのJ1初ゴール。おめでとう。左足でもあんなにいいシュートが打てるんだな。狭い局面でも仕事が出来るし、前を向く意識も強いから、4-2-3-1の2列目真ん中が最適ポジションなんじゃないかなと思う。J1に昇格したことで手に入れることの出来た数少ない収穫の一つだから何とか手離したくはないんだけど。。

ジョンハンも若狭もがんばってるにはがんばってるんだけど、もし2週間後までに土岐田が戻れないようなことがあると、右SBはいよいよまずいよね。川崎戦も磐田戦も勝敗度外視で観てるから、まあ何とか耐えられるけど、絶対に勝ちたい試合であの守備見せられたらちょっと耐えらんない。まあでもあと3試合。受けてくれる相手との対戦を願うばかり。理想は横浜→川崎→FC東京かな。



今日も何となくフワッとした感じで観ちゃってた。それは来年もヤマハに来るから今日は練習試合みたいなもんって意識があったからなのか、それとも本番は天皇杯って思いからなのかは分からない。とにかく天皇杯勝とう。勝てそうな要素なんて何一つないけど、とにかく勝とう。田坂さんはリーグ戦とは「別物」の一発勝負には強いかもという希望的観測を根拠にとにかく勝とう。残り360分戦ってノーゴールだったとしても優勝出来ちゃう、そんな理不尽な大会が天皇杯だからとにかく勝とう。とにかく勝とう。とにかく勝とう。
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Jリーグ史上初、ホーム戦未勝利で終わる(33節川崎戦)

2013-12-01 00:20:33 | マッチレポート13’
前節も書いたけど、もう天皇杯の調整試合だと思ってるから。今日のセレモニーの田坂さんの挨拶聞いてても、明らかにそういう扱いしてたし。色々とアクシデントがありながら約90分は戦えてたことは評価出来るんじゃないだろうか。新潟のように前線から厳しくプレッシングに来ないチームとはそこそこ渡り合える手応えは掴んできてる。

ちなみに圭介のアクシデントの件だけど、今これだけ世界中で頭部のアクシデントに対して注目が高まってる中で、接触後の矢島選手のあの対応はちょっとないんじゃないかと思う。あれだけの接触なわけだから、どう考えても彼には「足応え」があったはず。その場で圭介は倒れてるわけで、真っ先に試合を止めるべきは彼か主審のはずだ。平然と試合に戻る感覚はちょっと理解出来ない。


さてと、田坂さん続投で決まったようですね。「来年もよろしくお願いします!」って言っちゃってたもんね。

降格から約2ヶ月。色々と考えたけど、オレはやっぱり田坂さんの続投には反対。クラブが続投させたい理由も分からなくはないけど、そこまでこだわる必要がないだろという気持ちの方が圧倒的に強い。だってJリーグ史上初めて1年間で1度もホームで勝てなかった監督なんだよ。次節磐田で勝ち点取れなかったら史上最低勝ち点の監督なんだよ。こんな状態にまでなって続投させる監督じゃないよ。

一つ参考にしたい例がある。それは2010~2011シーズンの湘南。2009年に反町監督が就任して即昇格、久しぶりのJ1チャレンジとなった2010シーズンは惨敗で降格。しかし湘南は反町監督を翌年も続投させた。そしてその2011シーズンの湘南がどうだったかと言えば、順位は14位、昇格ラインからは勝ち点22もの大差を付けられた。

もちろん来年のことは分からないけど、今の大分はこの湘南と同じような道を歩もうとしている。新潟と湘南で2度の昇格、さらに北京五輪の監督と一般的に見ても田坂さんよりもたくさんの経験をしている反町監督ですら難しかった降格翌年の続投。今の大分はそれにチャレンジしようとしてるわけだ。来年のことを考えた時に何よりも思うのは、田坂さんがチームの内外で信頼を保ち続けることが果たして出来るのかということ。ぶっちぎりで常に昇格圏内に位置し続けるようなシーズンならいい。例えばスタートでつまずくとか、少し連敗が続くなんてことが普通にあると思うんだけど、そんな時にチーム内部やサポーターが田坂さんのことを信頼し続けることが出来るんだろうかと思う。2011シーズンの湘南がどんなシーズンを過ごしたかは覚えてないけれど、「降格」というクラブとして最大の失敗の責任を負うべき監督を続投させるということはかなりのリスクを負うことだといういい例だと思う。


それでもクラブは田坂さんを続投させるのだろうか。色々な常識やリスクがありながらも、それでも田坂さんを続投させるというなら、クラブはその理由をハッキリと明示してほしい。例えばその理由が天皇杯だというなら、それはそれで納得する。とにかくしっかりとした説明が欲しい。

今週来季のシーズンパス更新の案内が届いた。今日のセレモニーでの田坂さんの挨拶を聞いた後にその封筒をそっとタンスの中にしまった。それを再び取り出すかどうかはこの1ヶ月のクラブの動きと天皇杯の結果を見て決めようと思う。





梅ちゃんの時のようにクラブが土下座して宮さんとやっぱり契約しますというなら、今すぐにでも申し込むけどね。
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