Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

ターゲットは緑

2017-10-29 23:10:46 | トリニータ
本日のJ2が終了し、第39節終了時点の順位が確定した。さて、皮算用タイム。

5位 松本 64(17) 讃岐・福岡・京都
6位 東京 64(14) 山口・京都・徳島
7位 大分 60( 8)  山形・徳島・熊本

今日の結果を持って、もう残された道はほぼほぼ3連勝しかなくなった。というよりはその前提で話す方が分かりやすい。つまりうちは勝ち点69でシーズンをフィニッシュ。現時点で勝ち点が下の横C、千葉はそこに到達しないから考える必要なし。大分全勝前提で話を進めると徳島の勝ち点はMAX67だからこれも無視。つまりターゲットはチームカラーが緑の2チームってこと。うちの69に対して、この2チームがどこまで勝ち点を落としてくれるかというゲーム。ヴェルディの得失点差はもしかすると届くかもしれないけど、基本的には上の2チームに勝ち点1を乗せて考えるのが妥当。つまりあと勝ち点4に留めてもらわないといけない。残り3試合で勝ち点4、つまり1勝1分1敗。厳しい。改めて文字にしてみると厳しい。これだけ勝ててないわけだからそれも当たり前だけど、改めて厳しい。

松本はこう考えるのが妥当かな。讃岐◯・福岡×・京都?

ヴェルディがこんな感じか。山口◯・京都?・徳島△

41節でうちが徳島に勝つのは前提だけど、そこで徳島が今シーズン終了になっちゃうと最終節でヴェルディから勝ち点を奪うという大事なミッションの前にモチベーション消滅で易々と勝ち点献上に繋がりかねないので、徳島の次節の愛媛との四国ダービーは何が何でも勝ってもらわないといけない。この期に及んで昇格のライバルの応援するのも何だけど、次節の徳島は渡と岩尾が退場した上で徳島が勝つのが理想。

と、ここまでシミュレーションを進めたところで、「京都かー、京都なのかー、今さら京都がキークラブかー。」という感想。つまり我々の命運は京都が握っているということですよ。これが他力本願の悲しいところ。昇格という1点に絞って話を進めると「次は勝つ!」とか、「諦めてたまるか!」とか、それはもう大前提で、京都のさじ加減一つで我々の将来は決まってしまうという極めて悲しい状況だということですよ。何となく、お金もあまりなく、ただ志高く、J2にしがみついてるようなクラブがその立場になってくれれば、まだ受け入れやすいのに、よりによって京都ですよ。シーズン前の順位予想では個人的に昇格候補に挙げたくらいの戦力を有していながら、シーズン序盤につまずき、周り全ての人間から「あー、それは開けちゃダメなやつー!」と突っ込まれながらも早々に「FW闘莉王」という「パンドラの箱」を開けてしまい、そして案の定一度たりとも浮上してくることのなかった京都ですよ。もちろん松本が讃岐から勝ち点を落とすかもしれないし、ヴェルティも山口から勝ち点を落とすかもしれない。でも京都がラスト2で緑の2クラブにあっさり負ければ、勝ち点4のうち3は埋まってしまうということ。あぁ、切ない。。まあでも、我々は6位に滑り込みたいのであって、京都はどっちかに勝ってくれさえすればいいから、そんなにも難しい話じゃないのかなとは思う。



福岡  1−2
名古屋 2−6
大分  3−3
徳島  0−2
東京  1−2
松本  1−2

FC岐阜の直近6試合の結果。ここ数週間ずっと言い続けてきたFC岐阜を物差しにしたクラブの力量調査。もう一目瞭然。岐阜の日程がこんな並びになってんのもスゴいけど、あまりにも明確に我々の力量不足を突き付けてくる数字だ。「難しい試合だった」とか言ってる場合じゃないんだよ。試合直後も言ったけど、殴り倒しとかなきゃいけなかったし、十分に殴り倒せる相手だったんだよ。ただ我々の力量不足を今になって初めて認識したわけじゃないし、そんなことは百も承知なんだけど、弱いなら弱いなりに、思い切ってぶつかって潔く散りたい。山形と熊本にはもうキックオフ直後からぶっつぶしにいくくらいの勢いで入ってほしいし、徳島とは魂が震えるような試合をしてほしい。

今季はクラブとして十分に及第点のシーズンを送ったと思う。でも目の前に昇格のチャンスが転がっているなら、掴みにいかない理由はない。我々は掴みにいく「貪欲さ」が足りなかったし、「貪欲」になるのが遅かった。それでもまだチャンスがあるなら「貪欲」に掴みに行くべき。最後まで昇格を争った及第点のシーズンは、翌シーズンの昇格争いに何の担保にもならないし、それどころか・・・なことは我々はたったの2年前に学んだばかり。神だろうが、仏だろうが、願いを叶えてくれるのなら何にだって祈る。いいシーズンだったと思えるからこそ、目標を達成して終わりたい。

つまりだ、

「圭介、頼むぞ!!」

ってこと。
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ホーム地獄(39節千葉戦)

2017-10-28 17:36:19 | マッチレポート17'
キム・ボムヨンの不安定さを突き続けるしたたかさがないのは監督がホームになると突然采配が振るわなくなるからなのか、選手たちに試合の流れを自ら読む力がないからなのか。90分間キム・ボムヨンの裏に伊佐を走らせ続けたら楽勝だったはず。さすがにここまでホームで勝てないチームを高く評価することは出来ない。


ホームでここまで勝てない理由はいくつかあるとは思うんだけど、今日思ったのはアウェイの試合と比較すると全体的に緩さを感じる。こぼれ球への反応だったり、本気で勝ちたい気が表に出てくる時間帯がやたらと遅いとか。もうここまでホームで弱いと、山形、熊本の分析をするより自らのメンタル面を分析する方がホームでの勝ち点3に繋がる近道だと本気で思うよ。これは冗談じゃなくて本気で思う。


ごっちゃんもゴールを決めたかもしれないけど、そのゴールよりも序盤のプレゼントボールを決める方が遥かに価値があるし、あのシュートミスが試合結果に甚大な影響を及ぼしていることを自覚してほしい。ハイラインを売りにして、決して結果が出ているとは言い難いチームが序盤に最終ラインの連携ミスからゴールを献上すれば、こんなにも簡単に試合を進められることはない。ライターの河治さんが最近「シビアゴール」という考え方の重要性を提唱している。「シビアゴール」とは同点→勝ち越し、ビハインド→同点の局面で決めたゴールのみをカウントする。つまり相手の守備がよりタイトな状況で、決めるのが難しい局面で決めるストライカーこそ真に勝負強いストライカーと言えるという考え方。ごっちゃんは今日のゴールで今季16ゴールとなり、確かに素晴らしい数字なんだけど、これを「シビアゴール」という考え方で切り取ると何と4ゴール(手集計だから若干間違いはあるかも)。もちろん1点差を2点差にして試合を決めるゴールにも価値があるとは思うし、サッカーは数値化出来ないところにも面白さがあるスポーツだと思う。でもやっぱりこの数値には意味があると思うし、この数値が表すごっちゃんのチームに対する貢献度は今日の試合が象徴してたと思う。参考までに伊佐は9ゴール中7ゴールがシビアゴール。


ホームゲームになると選手たちに緩みを感じるのと同時に、片野坂さんの采配が冷静じゃないのも地味に気になる。今日は竹内を交代させた時点で「あ、今日は終わったな。」と感じた。もちろん色んな意図があるとは思うけど、つい最近岐阜戦で失敗したばかりで、竹内をピッチに置いておく意味は選手たちの組み合わせを考える以上の意味合いが間違いなくある。それは数値が示していて、今季竹内が90分間ピッチにいなかった試合は1分3敗だ。間違いなく片野坂さんはホームゲームになると突然冷静じゃなくなる。ダントツ最下位の群馬戦を除くと最後にホームで勝ったのが6月17日とかもう異常。今日に関しては千葉との相性が云々とか、タメの恩返しが云々とかは関係ない。一刻も早く別府地獄めぐりの延長戦である「ホーム地獄」から抜け出すための作戦を練ることだ。対戦相手のスカウティングなんて二の次。


徳島とヴェルディの結果を知るとこの自滅気味に捨てた勝ち点の痛さがなおさらに響いてくる。それでも明日松本が昇格POに願書を出すクラブにとっての登竜門的クラブ、リトマス試験紙的クラブである岐阜に勝ってしまうようなことがあると、PO圏まで残り3試合で勝ち点5差だ。これは絶望的。ただ一つ希望を抱くとすれば、我々はもう4位以上に入る可能性はなく、滑り込めて6位なわけだ。これはつまりPOをアウェイで戦えるというとてつもないアドバンテージがもらえるということ。どんな手を使ってでもPOに滑り込みさえすれば、何とかなりそうな気がしてきた。


今日はうちの子どもが上の学年の公式戦に急遽招集されたため、急遽手配しておいた大分行きの飛行機をキャンセルした。子どもの公式戦は初めて観られて良かったんだけど、大分の監督や選手たちには大分に行けなくなったことを後悔させてほしかった。こんな重要な局面で「行かなくてよかった」なんて気持ちにさせないでくれよ。
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松本で躍動する松本(38節松本戦)

2017-10-22 09:01:05 | マッチレポート17'
ちょっと予想外の完勝というか、我が軍の素晴らしさを持ち上げる一方で、松本の不甲斐なさもこのこの完勝劇の要因の一部であることは間違いない。前節の千葉戦の姿はある程度松本の現在地を表していたということ。叩いてもなお我々の上に位置し、PO圏にいるチームがこの状態だというのは我々にとっては好材料。ちなみに松本は次節岐阜。我々が越えられず、徳島とヴェルディが越えていった岐阜。松本は越えていけるのだろうか。この局面で6位ラインのクラブとの4連戦というスケジュールの岐阜。PO圏のリトマス試験紙的存在。オレたちは赤でもなく、青でもなく、紫っぽい色だったように思う。


松本怜がスゴいのである。もう5年も彼を見続けてきてるわけだけど、過去最高にスゴいのである。オレがエスナイデル監督の立場だったら、福岡戦、松本戦と直近の試合を分析して、松本怜の個人対策を練らなければと思うくらいだ。駒野、田中隼磨というJリーグを代表してきたサイドプレーヤーたちと対峙しても、縦に中にと決定的な仕事を繰り返すこの選手個人に対しての対策を練ってきても何らおかしくないくらいのプレーを見せている。にもかかわらずだ、逆サイドの選手起用の事情によっては、キックオフの笛が吹かれた瞬間に平然と右サイドに立ってたりするのだ。こんなにも厄介な選手もそうそういない。全体のプレー水準も過去最高だけど、このゴールも怜のキャリア(マリノス時代は知らん)で最も素晴らしいゴールじゃないだろうか。攻守の切り替わりのタイミングを敏感に感じ取り、動き出しで完全に田中隼磨の裏を取り、ドリブルがスピードに乗るともうあとは迷いがなかった。あれは多分縦に進路を取ったとしても、決定的なシーンを演出したと思う。アレだけのスピード感でズルズルとDFラインが背走させられたら、守るのは誰だって難しい。今季のフクアリの試合では、前半に後手を踏み、後半から変則的に怜を前線に張らせて主導権を奪い返し、ごっちゃんのゴールを演出した。相性は悪くないはず。ホームでも頼む。ちなみに2点目のゴールが決まった瞬間は、選手たちよりも監督の喜びの方が爆発してたのが印象的だった。


エルゴラでは予想スタメンに名前を連ねていたさんぺーだけど、結局は帯同せず。ギリギリでの片野坂さんの判断なのか、番記者さんが片野坂さんの思いを忖度したのかは不明だけど、前節同様レギュラークラスの不在を感じずにメンバーが組めて、質を落とさずに試合が進められることにチーム全体の底上げを感じる。福岡戦のスタメンでの出来も良かったヒメはこの日の途中出場でも攻守問わずボールに絡みまくり存在感を発揮した。途中、ボール奪取したいがために惇までなぎ倒してボールにアタックしてたシーンは面白さ含めて痛快だった。昨日はいわゆるクローザーと中盤にフレッシュさを取り戻したいという片野坂さんの意図だったと思うけど、あの水準でヒメが仕事してくれると、戦術やメンバーの組み方に相当な幅が生まれると思う。ヒメが計算出来ることと、コテと川西がシャドーとボランチのどちらも出来るユーティリティ性を発揮してくれることで、さんぺーや林が万全でなくても、かなり柔軟な選手起用が可能になる。前述したけど、サイドも怜のユーティリティ性のおかげで常に3人以上のメンバーで回せて、不足感を通年で感じることがなかった。残り4戦プラスアルファも何があるか分からないだけに今の状況は心強い。


今シーズンの総括がどうなるかは大目標達成の成否で変わってくるんだろうけど、例えどんな結果に終わろうとももう一つだけどうしても乗り越えておかないといけない課題がある。それは「ホームで魅せること」。本来であれば、「まだPO圏外だけど、残り4戦のうち3つがホームだから絶対にいける!」くらいの威勢のいい声が聞こえてきてもいいはずなのに、その話になると皆が皆一様にトーンダウン。こんなふざけた話はないわけで、相手が千葉だろうが、熊本だろうが、勝利あるのみ。今季ここまでホームのお客さんにはフラストレーションを溜め続けさせただろうから、ただの勝利だけじゃなく「魅せること」が重要だ。

「勝て勝て勝て勝て、ホームやぞ!!」
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負けたら終わり

2017-10-20 23:26:46 | トリニータ
ぐらいの気持ちでいる。もちろん終わるのは昇格争いのみだけど。


松本、徳島、ヴェルディ、横C、大分の5チームで2席を争うという構図でしょう。残り5試合で得失点差も考慮すると勝ち点4差。個人的にこの5チームの中で一番強いと思うのは徳島。だからもう一つの圏内クラブである松本に明日負けるようなことがあると、昇格争いからはほぼほぼ脱落と言っていいと思う。それくらいに重要な一戦だと思う。


現在大分と勝ち点5差の松本。ここ数試合ずっと観てきたけど、ここ数年の松本と比較するとそこまでの力強さを感じない。そこに前節の大敗。現在地が非常にとらえにくい状態。ただ反町監督のことだから、前節の大敗を糧に今節は反発力を引き出してくるはず。正直、千葉戦を観てて4点目くらいから「もう分かったから。。(来週のこと考えると)もうやめてあげて。。」と思うくらいに無抵抗な松本に不気味さを感じた。

徳島が大分より強いのは岐阜との対戦での内容と結果を比較すれば一目瞭然。ここからの対戦相手は3連勝も十分にあり得そうな組み合わせ。もう徳島には突き抜けてもらって5位以上の椅子を狙ってほしい。41節の徳島との直接対決で引き分けだったとしても、最終節に可能性を残すためにはここから3連勝以外は脱落。すなわち明日負けたら終わり。

ヴェルディも何試合か観たけど、正直一番よく分からないチーム。山形戦も群馬戦もピリッとしない時間帯が必ずあって下手すればそのまま勝ち点を落としそうな勢いなんだけど、どちらも相手の自滅気味に勝ち点を拾ってる。福岡、徳島を残してるだけに楽ではないけど、残り3つはきっちりと取りそうな感じはする。そうするとうちは4勝1分以上じゃないと上回れない。すなわち明日負けたら終わり。

横浜FCは今日一足先に38節を消化して、勝ち点2を落としてくれた。ヨンアピン、イバ(今日復帰した)が福岡戦で同時離脱となり、終わったかなと思ったけど、今週何と中田監督を解任するという「スーパー奥の手カード」を切ってくる大勝負に出た。不気味だなと思ったけど、大勝負後一発目の今日の試合で早速勝負弱さを見せて、これで万策尽きたかなと思う。ただ残りの対戦相手が一番軽いのは横浜FC。



シミュレーションでしかないけど、各チームの状況を見ていくと改めて明日負けたら終わりだなと思う。明日負けたとしても、まだ4連勝すれば分からないという意見も出てくるとは思うけど、「残り全勝」とか「ここからは全試合トーナメント決勝のつもりで」とか言い出したチームがやり切ったのを、見たことがないとは言わないけど、ほぼほぼ終了していることの裏返しでしかないんだよね。

エルゴラの予想スタメンを見ると、さんぺーはどうやら大丈夫そう。これは朗報。この局面においては「アウェイで上位の松本相手だから引き分けでもOK」というのは基本的にはないと思ってる。どういう試合展開になるかは分からないけど、最後まで倒すか倒されるかの撃ち合いに自ら引き込むべきだと思ってる。だからさんぺー、ごっちゃん、林、伊佐、コテ、+αくらいに攻撃陣はフルメンバーで臨んでほしい。

こんなに重要な一戦なのに、明日はビジネスゴルフで参戦どころかリアルタイム観戦も出来ない。頭おかしいくらい早い時間に起きて、気を遣って、体力使って、カネ使って、帰宅して勝ち点0だったらもう立ち上がれないので、何とかご褒美ほしい。

とりあえず、ごっちゃん頑張れ!1年前の長野での悔しさは長野で取り返せ!
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予想通りの内容と結果(37節福岡戦)

2017-10-14 19:44:29 | マッチレポート17'
今季の傾向から言って予想してたとおりの内容と結果って感じかな。いい試合だったと思うけど、いま徳島が勝ち点3に近付いていて、明日ヴェルディが群馬から勝ち点3を取るだろう(多分)ことを考えると十分とは言い切れない。いまはそういう局面。


いま岐阜−徳島を観ながらこの文章を打ってるんだけど、やっぱり改めて思うのは、前節の勝ち点2ロストは片野坂さんの采配ミスだということ。今季は番記者さんの色が出てるからだと思うけど、あまりにも戦術や采配に重きが置かれていて、実際にピッチ内で戦う選手がおざなりになって語られてることが多い気がする。目の前の敵をリスペクトすることも大事だと思うけど、なぜ岐阜がここまで36試合やって11勝止まりで、ほとんど昇格戦線に絡むこともなく下位に低迷してるのかにもっとスポットを当てないといけない。簡単に言えば、徹底して殴り倒しにいけば、殴り倒せる相手だということ。確かに客観的に見れば、岐阜の攻撃は魅力的だし、恐いかもしれない。でもそれを遥かにしのぐディフェンスの脆弱さがあるわけで、その相手に対して守りに入ったのはやはり間違い。試合後に「難しいゲームだった」と言うことまでは否定しないけど、それを簡単に受け入れるわけにはいかない。片野坂さんは今季ここまで素晴らしい手腕でチームをここまで押し上げてくれた。でもそれはそれ、これはこれ。シーズンも最終盤を迎え、ヒリヒリとした局面にきてるはず。戦術ゲーム的な面よりも、もっと勝負としての側面にスポットが当てられるべきだと個人的には感じてる。全てを批判をしたいわけじゃないけど、オレは将棋が見たいのではない。戦術はあくまでも一つの側面に過ぎない。ここまで来たのなら、もっと熱くなるようなサッカーが見たいだけ。昇格を狙うチームが16位のチームに2−0から逆転されて勝ち点を落としたのなら、監督はもっと批判されてしかるべき。いま試合が終わったけど、自分たちが出来なかったことを徳島はやり切ってPO圏は2歩遠のいた。(ちなみにビクトルは5年は許さない。)


前置きが長くなったので、今日の試合に戻します。今日の試合の最大のポイントは惇不在をどうするかというところだった。どれくらい不在の痛さを感じるかなと思ってたけど、結果的にはそうでもなかった印象。川西自身が相方(片割れ)探しと言ってたけど、蓋を開けてみると、ボランチコンビがそっくりと変わって、ソンスと姫野というディフェンス面に特徴の出せる選手が並んだ。この意図がどこにあったのかは分からないけど、中盤の主導権は譲ったかなくらいに思ってたのに、前半は福岡が前からアプローチに来ず、支配する時間が長く意外な展開だった。ただ今までの大分だと、その状況を良しとして何となく前半を終わらせてしまうことが多かったけど、今日はしっかりと先制点が奪えた。竹内の精度の高いミドルレンジのフィード、怜の縦の仕掛け、さんぺーのヘッドと、それこそ「戦術?フォーメーション?何それ?」的なゴールで、個人的にはそういうのが欲しかったと思ってたから、痛快だった。


後半の頭から福岡がウェリントンを投入してきて、ギアを入れ替えてくるのは火を見るより明らかだったから、何とか慣れるまで10分はこらえたいと思ってたけど、さすがに福岡はそれを許してくれなかった。同点ゴールのシュートは見事だったけど、大分DF陣が全くアプローチに行けてなかったから、自動昇格を狙うようなチームならアレくらいのシュートはそりゃ飛んでくるよなという納得の一撃。


16位のチームには逆転を許してしまうのに、2位のチームにはその後巻き返せるのが、今季の大分トリニータの本当に不思議なところ。ラスト10分を切ってからは福岡の各所でガス欠が起き始めて、「レベスタの歓喜」も再びあり得るかというところだったけど、今日は最後のクオリティーが低かったし、最後の最後は福岡も固かった。


急造ボランチコンビの出来は良かったと思う。特に姫野は相手の足元まで食らいつく素晴らしい対人デェフェンスだったし、開幕戦のレベスタでもこんな感じだったよなと思わせてくれた。終盤には本当に久しぶりに岩田が出場。山岸、シキーニョがベンチ入りしてたことを考えると、もともとボランチとしてメンバー入りしてたわけだよね。高校3年生の頃はボランチだったし別に違和感はないんだけど、もしかすると前田の負傷の頃から、ボランチとしての起用を見越してたのかもしれないね。ただ、今日コテが復帰、次節から惇が帰ってくることを考えると、またベンチに入ることも難しいかなと思う。でも頑張れ、必ずチャンスは巡ってくるぞ。


前節に続いて翔平が右サイドで先発。もう夏前から翔平をもっと起用してほしいと思ってた。もちろんキャプテンもいいんだけど、90分もたないことを考えると、同じく90分もたないさんぺーとの同時先発は終盤の選択肢を確実に狭めるという点からどうなんだろと考えてた。今日の翔平は攻守ともに良かったし、アグレッシブさが出てくるともっと良くなると思う。それにしてもさんぺー心配。



長崎(64)  名古・熊本・水戸・讃岐・群馬
名古(62)  長崎・群馬・岡山・千葉・讃岐
松本(61)  大分・岐阜・讃岐・福岡・京都
徳島(60)  熊本・水戸・愛媛・大分・東京
横浜(57)  町田・京都・熊本・岡山・千葉
東京(57)  岐阜・福岡・山口・京都・徳島
大分(57)  松本・千葉・山形・徳島・熊本

PO圏を目指すクラブの残り5試合。長崎、名古屋、ヴェルディは明日さらに勝ち点を上乗せする可能性があるので、この表よりも有利。残り対戦相手を考えても明日勝ち点を上乗せするようなら、長崎が4席のうち1つを占めるのは確定かな。一番恵まれてるのは横浜FCかなという気もするけど、前節でイバとヨンアピンが負傷して今日も山形に敗戦してるところを見ると、失速もあり得そう。徳島はここから3つが下位ばかりで、残り2試合引き分けでもOKみたいなスタンスで来られるとちょっときついな。あとはどこも同程度の負担感かなという感じ。


さてさて、どうなりますかな。
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厳しさが足りない(36節岐阜戦)

2017-10-08 17:14:09 | マッチレポート17'
実力値からの適性スコアは5−2くらいで大分勝ちだったと思うけど、それがこの結果で終わってしまったというのは、やはり厳しさが足りない。タイトルの頭に「昇格するには」という言葉を付けようと思ったし、その点について思うところもあるけど、それはシーズンが終わってから。


試合終了後に片野坂さん自身が早々に認めたように、勝てなかった最大の要因は山岸→伊佐の交代に伴うフォーメーションチェンジに尽きる。あれさえなければ、まず間違いなく勝ってたと思う。今までの岐阜もそうだし、今日の岐阜を見ても、何点かは取られそうだけど、それを遥かに上回るだけの点が取れそうなのが岐阜であって、それは順位表上の岐阜が何よりも分かりやすく証明している。時間帯を考えても明確に守りきれというメッセージを出したわけじゃないとは思うけど、ピッチ上の選手は感覚的にそう受け取る。精神論上でも遥か昔から語られ続けてきた誰でも分かりそうなシチュエーションでなぜあんな愚策に切り替えたのか、全く理解に苦しむ。


ビクトルが当たってたというエクスキューズがあるとは思うけど、それでもあれだけ多くの決定的なチャンスを作ったなら、5点は決めないと。結局こういう取り返しのつかないことになる。支配率70%という異常値を叩き出すチームに対して、1試合2〜3ゴールまでなら許容範囲。でも岐阜はそれをやるために他の色々なことを捨てて、大事なことに目をつむり、ロマンに突っ走っているわけで、それにお付き合いをするような人の良さを見せてどうするんだと言いたい。厳しさが足りない。


シキーニョのクロスの時もハンドがあったと抗議をしてたみたいだけど、スローのリプレーがなかったからそのプレーは何とも言い難いけど、その前の青木のは映像では完全にハンドに見えた。運もなかったとは思うけど、もうシーズンもこの局面に達したら、文字通り結果が全て。


まあ、こんな試合だから最後によく追いついたとは言いたくない。その前にやるべきことがたくさんあって、自ら招いた窮地だったわけだから。雰囲気的には14’シーズンのホーム水戸戦を思い出す勝ち点ロストだけど、あの時よりはまだ試合数もたくさん残ってるし、少なくとも勝ち点1は取ったというところが違いか。


しかし、この局面に至ってもこんな試合をしてしまうところに、「グッドゲーム→ガッカリゲーム」という悪癖を結局シーズンを通して克服することが出来なかったことが証明されている。サッカー以外の部分での原因があるように思えるから、この辺はシーズンが終わってからになるんだろうけど、分析は必要だと思うよ。


昨日、次節の対戦相手の福岡の試合を観た。横浜FC相手に逆転ゲームで、さらに内容も気持ちの入ったいいゲームだった。普通に考えたら、アレには勝てないなんて考えちゃうとこだけど、「グッドゲーム→ガッカリゲーム」という悪癖の反面、相手がどんだけ強かろうが、ちゃんと試合が出来るところは今季のチームのいいところだから、このガッカリゲームは水に流して、来週こそはホームで勝ってほしい。




イメージしてたカードマネジメントとは全く違う形だったけど、結果的には惇はナイスカードでした。
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完璧な週末(35節岡山戦)

2017-10-02 00:22:14 | マッチレポート17'
今日気付いたんだけど、「大分を愛する気持ちが〜♪」の時のブブゼラがとても好きです。


前節金沢戦の時に書いた不満な部分を100%満額回答していただいたような試合だった。素晴らしい集中力、素晴らしい戦う気持ち、本当に爽快な勝ち点3でした。お見事。


今日は出た選手全員が本当に素晴らしかったから、一つ一つはピックアップするのが難しい。まずは林。今季大分に復帰してから今日が最も素晴らしい出来だったんじゃないかな。ポストプレーとはこういうもんですよってのを何回も見せてくれた。「それ収めてくれちゃうんだ」ってのも何度もあったし、縦パスの引き出しから川西へのラストパスも素晴らしかった。ヒタヒタと後ろから寄せていって判断の遅れてる相手選手からボールを奪い取っちゃうプレーも1度だけじゃなかった。



1対1では加地に止められることが多かったけど、今日はディフェンスで魅せてくれたギシさん。あのスーパーセーブのシーン、危ないと察知すると最短距離でゴールライン上に戻っていくところにベテランらしい優れた嗅覚を感じる。現地では、「あ、これはやられた」と思ったけど、本当によく止めてくれた。あれが入ってたら、分からなかったね。



無失点に抑えたことはもちろんのこと、今日は地味にフクが良かったと思う。多くのチームがスカウティングをした上で狙いどころとしてロックオンされることが多く、苦しむ試合が多いけど、今日みたいな水準のプレーが見せられれば、スカウティングの上を行くことがきっと出来るはず。

今日は左のCBの部分で勝った試合だと思ってる。今季ここまで全試合にスタメン出場してた喜山が累積で出場停止になるという幸運に恵まれたこともあるけど、そこに入った片山と、自信を持って臨んだフクとの差でこの試合は勝ったと思ってる。同じようなフォーメーション、同じようなプレースタイルの両チームだけど、大分がわずかに優勢に進められた前半。要因はポゼッションで勝ったことにあると思う。正直J2レベルのポゼッションは雰囲気もんみたいなとこがあると思ってて、ある意味ハッタリかましたもん勝ちだと思ってる。そういう意味で左のCBに右利きの選手を入れざるを得ず、そこからのくさびのパスが期待出来なかった岡山のポゼッションにビビる必要がなく、一方でかなりの本数の縦パスをフクが入れた大分が主導権を握れたのは必然だったと思う。



そして今日の主役・川西さん。例え先制点が決まってなくても、MOM級の評価をしてたと思う。とにかく今日は「水を運ぶ男」だった川西さん。今季の大分において中盤の選手があれだけドリブルするのは珍しいんじゃないかと思うくらいにドリブルで持ち上がってチャンスを演出してくれた。いつ決まってもおかしくないくらいの活躍を毎試合見せるのに、なぜかゴールだけがなかった。相方の惇がここ最近ズバズバ決めてたから、「オレも」の気持ちは強かったと思う。ここから量産だ!


よりによってパートナーに彬さんを指名しちゃう感じがいい。


「この人『アレはオレのゴールだ』って言ってますよー」みたいなやり取りだろうか。





3点目のゴールが決まった後、惇は直人に向かって「ナイスフィード」みたいなジェスチャーをしてた。試合後の惇のtwitterを見ても、アレが狙いだったと言ってる。あそこで勇気を持って繋ぐ選択をして、精度の高いパスを送った直人のことを惇は評価してるんだと思う。高木や修行のプレーを見る機会が今季はほとんどないから何とも言えないんだけど、あの辺りのプレーの判断が今季直人を不動の守護神としてる要因なんだろうなと思う。



ワオ、ダイナミック!故郷の岡山凱旋だった伸太郎。出たかっただろうな。最後の前転から真上にジャンプは惇リスペクトだね。


この勝利でしぶとくPO圏に食らいつくことが出来た。今週末の結果で、岡山、水戸、千葉、山形が一気に脱落。あれだけたくさんのチームで争っていたPO圏も9位のヴェルディにまで絞られた。それにしても何でこんな並びになってるのか分からないけど、残り7試合で何とホームが5試合も残っているといういびつな日程。本来であれば、相当有利なはずだけど、ここで強気になれないのが悲しい。理由は色々あるのかもしれないけど、ここはサポーターの力でホームゲームで力を出せるように後押ししたい。

個人的には現地4連勝達成。それも素晴らしい勝利ばかりで、「オレの持ってる感」がハンパない。ちなみに先週の土曜日は所用で大阪に行っていて、大阪から金沢行きの夜行バスまで予約してたにも関わらず、ちょっとメンタルが落ち気味だったこともあって直前にキャンセルして、日帰りで東京に戻ってきた。結果は勝てる試合で勝ち点2を落とすことになり、「あ、やっぱオレかな」と思った、いや思わざるを得なかった。ところが、その女神的なワタクシですが、今季一応全ての観戦計画が終了してしまいました。何もなければ松本戦に行く予定だったけど、会社のクソみたいなゴルフが入ったため、泣く泣く松本戦を断念。だけど、千葉県だけ荒れ模様とかになってくれれば、まだ中止もあるので、ほんの少しは期待してるけど。ということで、現地での力にはもうなれないけど、ホームの皆さん、よろしくお願いします。7試合中5試合もホームで出来るなんてこんな有利なことはない、これを活かさない手はない、むしろこれでPOを逃したら日程くんに申し訳ない。


今日の試合で主力選手の出場停止による苦しさというものを目の当たりにしたので、次節は惇さんのカードマネジメントがごくごく自然に出来るような試合展開に持ち込みたい。


今週末は運動会のかけっこで子どもが1等、スパーズは4−0、大分は3−0。もう「最高の週末」を超えて、「完璧な週末」なわけで、この2日でもらった元気で今週も走り抜けないと、さすがに選手や子どもに申し訳ない。
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