Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

高校サッカー選手権準決勝 2016

2016-01-10 00:39:01 | トリニータ


今年も選手権の準決勝を観に行ってきた。ここ数年この選手権の準決勝がそのシーズンの最後の観戦活動になることが多いから、これで今年も終了という感じ。来月Jが開幕するまではしばしの冬眠。


第1試合は、東福岡-星稜。予想はしてたけど、それを遥かに上回る東福岡の完勝。星稜はシュートを打つのが精一杯で、チャンスらしいチャンスはほとんど作れなかった。東福岡は去年と比較して、これっていう選手がいないけど、高いレベルの選手の層が厚い印象。多分優勝すると思うけど、今大会は東福岡と市立船橋、桐光学園の力が抜けてたと思う。


東福岡スタンドのポズナンダンス。選手権はチアがいて、ブラスバンドがいて、スタンドが華やかなのが個人的には好きだけど、東福岡のぶ厚く野太い声のバックアップも素晴らしい。チャゲアスやらチェッカーズやら福岡出身アーティストが原曲のチャントが多いところもいい。



楽しみにしてたけど、ほとんど出番のなかった脇野くん。



今年もいました「チア兄貴」。最前列に陣取って誰を参考にするでもなく振り付けが完璧なのは、毎度すごいと思う。



号泣のキャプテン阿部くん。今日はチームが押し込まれ過ぎて、何もさせえもらなかったけど、能力は間違いなく高い選手。この先に期待したい選手の一人。

負けてはしまったけど、毎年のようにベスト4以上に勝ち上がってくる星稜は立派だと思う。学生のスポーツだから当たり前だけど、毎年ガラッと選手が変わり、そして紛れの起きやすいこの大会のレギュレーションの中で4年連続ベスト4は偉業だと思うよ。



第2試合は、青森山田-国学院久我山。


桐光を葬り去った原山くんのロングスローは、この日も久我山の脅威となってた。話題にもなったし、今後ますますロングスローに対する準備や研究が進みそうで興味深い。飛距離だけなら玉野光南の新地くんの方が飛ぶけど、彼の場合はレギュラーじゃなかったりと、使う方も使われる方も今後色々と進化していきそうな局面。



試合開始1分も経たないうちに青森山田のキャプテンの北城くんが流血。今日の北城くんはこの後いまいち精彩がなかったのは、このケガの影響だったように思う。両校の力関係はほとんど同じように感じたから、試合を決めた最後のシュートがディフレクションだったように、ほんのわずかな差を手繰り寄せた久我山が勝ったように感じた。





異色の移籍をした神谷くん。ヴェルディはユースのサポも多いから、彼のことをどう思ってるんだろうね。いきなりJ1クラブでは厳しいかなと個人的には見てる。



廣末くんはいいキーパーだ。前半にいいセーブが多かった。小川とのPKで駆け引きしたとかそんなことはどうでもよくて、単純にセーブの素晴らしい来年も期待出来るキーパー。



去年の日大藤沢よりもビッチリと埋めた久我山側スタンド。メインスタンドでも久我山の応援をしてるお客さんが多くてちょっと驚いた。東京都代表ということで東京の人が応援してたのかな。確かに魅力的なサッカーを展開して、何年も弱かった東京の代表が決勝まで上がったことは素晴らしいと思うんだけど、某ライターさんを筆頭に殊更に「学力云々」を話題にするのは個人的にどうなんだろと思う。インターハイ後に3年の半数近くが退部してしまったのに、残された部員で激戦区静岡県大会を勝ち抜いた藤枝東の方が、エピソードとしてはずっと好き。とりあえず某ライターさんが推し過ぎるせいで、久我山にあんまり肩入れ出来ない。




しかし何度思い返しても桐光はもったいなかったなと思うわけですよ。




11月にプリンスリーグで見た小川くん。青森山田戦で悔いるべきは、PK2本外したことよりも、別格のエースとして早々に青森山田の息の根を止めておかなかったことだと思うよ。あんな試合を経験出来るプレーヤーなんてまずいないだろうから、アレを糧に日本を代表するストライカーになってほしい。ある意味で選手権の得点王になるよりもいい経験をしたと思う。



同じくその試合でのイサカ・ゼインくん。桐蔭横浜大進学らしいので、春から関東大学リーグで見られるかな。田場ディエゴとキャラクターがガッツリかぶるけど、負けるな。





この選手権でのイチ推しは市立船橋の工藤くん。プロ入りが決まってる椎橋、永藤よりも個人的には好み。どこに行くのか一番気になる選手。



今大会最大の悲劇の主役と言えば、帝京三の小山くん以外にいないと思う。この写真は12月23日、つまり選手権開幕1週間前に行われたプリンス関東の参入戦。この試合にも出場して来季のプリンス関東昇格を決めた小山くんは、そのわずか4日後に骨折して高校年代最後の大会に出られないという憂き目に。エース抜きの帝京三がゴールを量産して勝ち進んでただけに出たかっただろうね。





同じくプリンス関東参入戦での矢板中央の星キョーワァンくんと川上くん。前評判の高かった矢板中央だけど、この試合で横浜FCユースに立て続けに3ゴールを許す(最終的には2-3)姿を見て、そこそこで終わるだろうと思ってたけど、やはり3回戦は勝ち抜けず。ただこの2人は素材的には面白いと思うから、どこに進学するのか早く知りたい。


大分高校を沈めた森本ヒマンくん。未完の大器という言葉そのまんまの選手。その恵まれたフィジカルを思い通りに操れるようになったら、素晴らしい選手になりそうだけど、今のところまだ素材先行って感じ。




ということでこれで今シーズン終了という感じ。今年もたくさんいい試合、良い選手が見られて楽しかった。
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