Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

またカシマで勝った!(19節鹿島戦)

2020-09-27 19:56:11 | マッチレポート20'
ゴールも素晴らしかったと思うけど、その後に三竿健斗からボールを強奪したシーンを見て鹿島の強化部は来季に向けての獲得リストに「髙澤優也」の名前を記入したと思うよ。


広島戦を完全休養したさんぺーと伊佐はこの試合に向けての調整かと思っていたんだけど、エルゴラの広島戦記事に「再び負傷者続出」と書いてあって嫌な予感はしてた。案の定この試合もメンバー外となった。度合いは分からないものの2人ともケガをしてるんだろうね。その影響があったかどうかは分からないけど、達也が久しぶりにシャドーで先発。個人的にはずっとこの起用に対して否定的なスタンスだったけど、今日は初めて良かったんじゃないだろうか。前半は前から来る鹿島の圧にほとんどボールを保持出来なかったけど、後半は達也が2列目から縦や外側に飛び出す仕掛けが活きた。5分、35分、55分あたりのプレーが片野坂さんがずっと考えてたやり方なんだろうなと思う。ただ前半持てなかったのには2列目の引き出し不足の感は否めないと思う。小出にボールが入った後は達也が縦に抜ける以外はほとんどどん詰まりで右サイドは沈黙していた。そういったところから考えると今後は相手を見ての起用になるんだろうなと思う。今日の鹿島のように前から厳しく来る相手に対しては有効になりそうだけど、引いてスペースを埋めてくる相手にはポゼッションがどん詰まりになるというデメリットの方が大きく出てきてしまうので効果的ではない。ただやっとオプションの一つとして機能することを感じられたのはチームとして大きい。


横C戦の時にも書いたけど、耐える時間に耐えきれるとゲームが作れる。前半30分くらいまでは打開の糸口すら見つけられない感じだったけど、そこを耐え抜いたおかげで我々がやり方を変える前に鹿島の勢いが勝手に落ちてきてくれたって感じかな。そしてグッと強度を上げた後半の入りでそのままゴールを奪えたのが勝ち点3に繋がった。試合の狙いをちゃんとスコアに反映させられるようになってきているのがここ数試合の勝ち点積み上げに直結していると思う。先制点のポイントはハセのロングパスだったね。ハセ不在期間も前田や島川が頑張っていたけども、あのロングレンジの正確なパスはやはりハセにしか出せない魅力だ。あの大きな振りの後に中に仕掛けた達也も良かったし、右に左に振った結果、シュートがディフレクションすればそりゃキーパーも反応するのは難しい。シュートが下手下手言い続けてきたコヅだけど、遂に足でのJ1初ゴールを決めた。コヅも数試合はベンチにも入らず、使われる時はいきなり先発と難しいシーズンを送ってると思うけど、出ればしっかりとゴールに絡むしもっと出場機会をあげたいところだけど、この選手層だとなかなか難しい。


鹿島が選手交代とポジション変更でバタバタしている隙をついて試合を決定づける追加点を決めてしまうとかどこの強豪チームだよと思うけど、こういう丁寧な試合運びが大事だ。連敗中はメンタル面の問題もあったと思うけど、こういう相手まで含めた試合の流れをチームとしてちゃんと捉えられていなかったと思う。連敗中から何が立ち直ったのかと考えた時に明確に分かることってないように思う。結局のところこういうディテールの部分でガラッと変わることこそ大事だったりするんだよね。三竿健斗の背中を通した野村のスルーパスも良かったし、髙澤も冷静に沈めた。素晴らしい試合運びだった。


「地獄」と形容しても言い過ぎじゃないくらいに厳しい7連戦がこれで終了。4勝2敗1分と想像を遥かに超える素晴らしい結果。正直今日も勝つのは難しいだろうなと思ってた。キックオフしてしばらくしてもその思いは変わらなかったし、まさかこんな結果になろうとは。片野坂さんにお願いしたいのは選手たちに連休をあげてほしい。次から次にやってくる試合に気持ちも休まらなかっただろうし、このタイミングでしっかりと休んでほしい。しっかりと休んだら、次はごっちゃん迎撃だ。次の清水戦で勝てればもう残留も間違いないでしょう。
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わずかなようで大きな差(18節広島戦)

2020-09-23 21:21:42 | マッチレポート20'
前半は膠着してたように見えて、無難に試合を進めてあわよくばゴールのスタンスだった広島と膠着させるので精一杯だった大分。表面的には何とかなったようにも見える試合だけど、そこには大きな差があったと思う。先制点を許した後も全く攻勢に転じることが出来なかったことがそれを証明している。今日はこれで限界だったかな。


先制点の際の受け渡しのミスだとか、2点目の簡単に裏を取られてしまう感じとか、不動の3バックは今日は全員が精彩を欠いていた。ほんの3日前にあれだけアグレッシブな試合をした後で同じメンバーを先発せざるを得なかった時点でやむを得なかったのかもしれないけど、ちょっと今日は厳しかった。ただ仕方ないとも思う。今日で7連戦の6試合目。連戦に突入する前はもっと厳しい結果が待っていると覚悟していたけど、予想以上に素晴らしい成果で連戦を戦えている。その反動がここに出てしまったという消化でいいと思う。戦術的にも振り返るところはあまりないし、こういう試合は切り替えというよりすっぱり忘れるに限る。イレギュラーなシーズンだしこんな試合もある。


次節は何とリーグ戦7連勝中の鹿島。それもアウェイ。まず間違いなく難しい試合になる。だけど今日完全休養となったあの2人が元気に引っ張ってくれるでしょう。連戦ラスト。終われば多分オフもあるだろうから最後の気力振り絞って頑張りましょう。


今日はしゃあない。
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3連勝達成!(17節横浜FC戦)

2020-09-21 10:28:31 | マッチレポート20'
攻勢のうちにゴール、劣勢のうちは耐えきる。これが忠実に遂行出来ていることがこの3連勝に繋がっていると感じる。PK決めてりゃもっと楽に勝てた?それはそうなんだろうけど、その代わりに必死に泥臭く耐えて勝ち点3つかみ取るという勝ち方も出来るんだぜってとこ見せてくれたじゃん。結果として勝ち点3も取れたし、チームとしてはむしろ戦い方の幅を確認出来た貴重な試合になったんじゃないかな、と前向きに。だって3連勝だからね!


前半10分くらいまでは試合は落ち着かずどちらかと言えば横Cペースだった(怜さんの相手PA内即時奪還からの決定機はあったものの、それも2試合連続!)。ただそこから大分ペースに引きずり込めたのはいつものボールポゼッションとポジショニングで優勢に立つやり方というよりはこの試合に限ってはデュエルの部分だったと思う。ボールを失った後の切り替えが速く、ボールを失っているにも関わらず矢印は常に前を向き続けてる守備はとてもアグレッシブだった。13分に前線の皆川にロングボールが通るも皆川が孤立しているとみるやノリさんは持ち場を捨てて対応していた智輝に加勢して2対1でボールを奪い切ってしまう、29分ハーフライン付近で松浦がドリブルかパスかを一瞬ためらうと一気に3人で囲んでボールを奪い切ってしまう、とこれらに代表されるようにこの試合に限っては流れを大分に引き込んだ主な要因は球際の強さだったと言っていいと思う。三竿とノリさんがそれぞれイエローを受けて1試合2枚のイエローはうちにとっては多い方だけど、それはこんな強気のディフェンスの裏返しじゃないかなと思う。こういう形でのイエローなら例え全体的に増えてしまったとしてもそれは歓迎すべき傾向じゃないだろうか。


ただ一方でこの試合は後半は押し込まれ続けなかなか押し返すことが出来なかった。それはやはり前半飛ばしていったツケなのかもしれない。前半良くて後半押し返されて終盤に再度突き放した仙台戦と何が違うかというとやはり前半のハードワークの違いだと思うんだよ。そう考えるとバランスの取り方は難しいと思うわけだけど、例えこの試合追いつかれたとしてもその勝ち点2ロストの納得感はそれなりにあったと思うはずだよ。試合の総括としてはPKを決めておくべきだったであって、前半飛ばし過ぎたからでは決してないと思うんだよね。横C側の立場で考えてもこの厳しい連戦の中で後半押し返すことが出来たけどやっぱりそれはフルパワーではなかったし前半にペースを握られてしまってビハインドを負ってしまったのが最後まで響いたみたいに感じてると思うよ。それで冒頭に戻るんだけど、攻勢のうちに決め切る、守勢に回ったら耐え切る、試合の流れに意図を持って対応していくことだと思う。今はそれが出来てると強く感じる。


そのハードワークだけど、みんなよく走ってよくつぶしてを実行してたけど中でも島川さんの荒々しいまでの躍動感は特筆ものだった。先ほども矢印が常に前と書いたけど、チームメートがボールを失っているにも関わらずむしろそれをきっかけにしているかのごとく島川さんは前に出てボールにアタックしていた。実際に島川さんのところで奪還出来たことも何度もあったし、前半の攻勢の立役者と言っても過言ではないと思う。


今シーズンはベストゴールを決めるのに悩みそうだ。アウェイ広島戦の2点目、アウェイ仙台戦の1点目、アウェイFC東京戦の2点目、そしてこの試合でのゴールと組織でしっかりと崩してる美しいゴールがとにかく多い。ただその中でもこの試合のゴールは特に「パーフェクト感」が強いと思う。非の打ちどころがなくまるで相手DFがいないのではないのかと思うくらいにやりたいようにパスを回して美しく仕上げた。3試合連続ゴールで炎のフィニッシュマシーンと化してる達也だけど、最後に達也がフリーでシュート打てるようにお膳立て出来ているチームの状態が完全に上向いているということだと思う。投入された時間帯の流れが悪くこの試合では苦しいプレーに終始してしまったけど、冷静に考えたら知念、渡、野村の3枚同時投入とか豪華にもほどがあるって話だよ。これで小塚がベンチにも入れないとか選手編成どうなっとんねんとツッコミの一つも入れたくなるけど、ケガ人が出てしまうこととかを考えたらやむを得ないんだろうし、選手たちには「ポジション争い全員がんばれ!」としか言えない。ただサポーターとしては誰が出ても期待感のあるこの状況は楽しく仕方ないのが本音。


シーズン前は完全に予想外だったけど、横浜FC強かった。今となっては何の意味もなくなってしまったけどシーズン前にやった順位予想で一瞬もためらわずに降格予想した横Cの姿はこの試合ではどこにも見ることが出来なかった。個で押しまくってくる我々の知っている横Cの姿はすっかりと鳴りをひそめ多くの選手が崩しに絡んでくるJ1のチームとして普通に恐いチームに変貌を遂げていた。下平監督からは敏腕監督感がビシバシ伝わってくるもんね。育成組織も完全に強豪と言える位置付けまで上がってきているし、実際にWサイトウに安永とトップチームへの人材供給源としても機能している。大学サッカー界からのスカウトでも勝ち組の部類だし、この強さは納得なんだよね。


さて3連勝。J1での3連勝はポポさん時代のマリノス(遠いけどまた行くぞ大分)→川崎(このチームが降格する意味が分からないbyテセ)→千葉(J1で初の天敵お犬様退治)以来らしい。もはや歴史上の出来事だよ。しかし去年もきっちりやれてた印象があるけど、3ゴールも3連勝も出来てなかったんだね。昨日はゴルフに行っていたので大分→スパーズを観た後は2秒で失神してしまい朝になってせっせとこの文章を書いてますけど、明後日にはもう試合とか本当に狂気じみたスケジュールだけど、選手たちには本当にケガなくやり抜いてほしいと願うしか出来ない。4連勝となるといつ以来?そもそもない?楽しみに待ちましょう。
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反発力お見事(24節FC東京戦)

2020-09-17 13:48:27 | マッチレポート20'
この試合を評するにあたってはやはり11日前の試合と絡めてする必要があると思うんだよね。今シーズンは5連敗もしたし、スコアだけならもっと悪い試合はあったけど、個人的にはホームFC東京戦が今シーズンここまでのワーストゲームだと思っていた。試合の進め方に意図を感じないから見ていてもつまらないし、本当にフラストレーションしか残らない試合だった。それを取り返すのがこのアウェイゲームだったとすれば11日後という新鮮な状態でまたやれたのはいいタイミングだったのかもしれないね。そしてその低調な試合からの見事な反発力を見せてくれたと思う。素晴らしい内容だった。


まずはメンバーに大きな変更があった、というよりも連戦で変更せざるを得なかったのかもしれない。毎試合変わる前の3枚は置いといて、不動の3バックも両脇に小出、香川が入った。香川は体もそこまで強そうには見えないので、FC東京の屈強な外国籍選手とやり合えるのか心配だったけど、空中戦では何度か吹っ飛ばされたりしつつも、しっかりと体を寄せてよく対応してた。ボランチは前田と島川。ずっと出てる島川は強度高く、そして時折縦方向へのパス(19分の縦パスvery good!)も出して良かったと思うんだけど、復帰明け4試合目の出場となった前田からもついに完全復調が感じられた。解説の福田さんも絶賛してたけど、恐がらずにボールに多く関与してFC東京の強力なプレッシングを外すためのキーマンとなっていた。そして両翼。怜さん&薫さんがチョイスされて、普通に考えれば怜さん右、薫さん左だったと思うし、実際に昨シーズンの夏に達也が加入してくるまではその組合せがファーストチョイスだった。そこをこの試合では左右入れ替えた。そして左で起用された怜さんが中に進行方向を取りながら相手ボールを奪取してそのまま右足で放ったシュートが先制点になるんだからちょっとビックリしちゃうよね。この起用の意図の部分はトリテンあたりで出てくるかもしれないので楽しみに待ちたい。いやお見事。あとは小塚かな。浦和戦以来半月ぶりの出場。ボールの受け方、パスの精度等こんなにお休みさせるのがもったいなくなってしまうくらいのパフォーマンス。前線のポジション争いは厳しい。


そしてやっとやっと野村がベンチ入り。移籍が決まった時には「あー、あの野村ね」くらいの印象しかなったんだけど、それからひょんな時に2019シーズンのJ2総括みたいな記事を読んでて昨シーズンの野村がJ2でどれだけ突出した存在だったかを知って一気に楽しみになってたんだけど、そこからが長かった。本人のコメントを読むとこの3ヶ月は膝のケガだったみたいだね。原因不明ってのと、まだ膝にテーピングをしてるのが少し心配だったけど、復帰戦でいきなりの好パフォーマンスはさすがと言わざるを得ない。特に2点目のアシストの際の仕掛けがいい。多分素走り的なスピードは特筆するほど速くはないんだろうけど、助走なしの最初の1、2歩でクロスを上げるスペースを作ってしまったフェイントには思わず声が出てた。あのクロスに三竿、伊佐、達也と3枚が飛び込めるようになっているのにチーム状態が上がってきていることを感じるわけだけど、崩しは野村の個の部分。開幕戦を含めても出場時間はまだ45分にも満たない。これから出場機会が増えればまだまだ色んな顔を見せてくれそうだ。前段と同じ〆の言葉となるけど、いやぁ前線のポジション争いは厳しい。


仙台戦の前半に続き、この試合も前半はテンポよくプレッシャーを回避してしっかりとボールが回せた。何がよくなったのだろうか。ボールは回ったとは言え、前半のシュート数が少ないのは相変わらず。ただあれくらいプレッシャーをうまく回避出来るとチームにリズムが生まれる。2点目のゴールは相手スローインのボールを奪ってからゴールまでの間に最後の達也のシュートも含めると7回もワンタッチプレーが入っている。あれだけワンタッチプレーが出来るのはやはり距離感がよくリズムもチーム全体で共有出来てたからだと思うんだよね。出しどころに困るようなプレーがほとんどない。あとはポジショニングの改善や相手とのかみ合わせももちろんあるけど、単純にこの2連戦はよく足も動いていたと思う。それとこの2試合はペナ脇のエリアまでスムーズに侵入出来ている。そこからボールホルダーを追い越すプレーがあったり、ボールホルダーが単純に縦や中へ仕掛けるプレーもあり、逆足でのクロスもありと引き出しが確実に増えているのを感じる。それが2試合連続3得点という結果にも表れている。ここは継続していきたい部分。


試合が始まる前は正直に言って内容に改善が見えればドローで御の字と思ってた。それは単純にFC東京が強いのと相性の悪さも間違いなくあると思ってたから。先制点は良かったけど、追いつかれた時に残り時間も考えると勝ち点持って帰るのは厳しいかなと思ったし、実際にそこから10〜15分は苦しい時間帯だった。しかし仙台戦同様そこからもう一度盛り返す力を見せるのがここ2戦の素晴らしいところ。3−1のまま終わっていれば本当に強者の勝ち方だったけど、最後のFC東京の勢いを見せられたら3点目取っとけて本当に良かったと改めて思うよね。まあFC東京は普通に強いよ。若手もバランスよく使ってしっかりと戦力にしながら今の3位というポジションをキープしてるのは賞賛に値する。同点ゴールのきっかけとなった品田の縦パスの差し込み方とかセンスあって好きだし、何よりもラスト5分の本当に食われちゃうんじゃないかと思うくらいの勢いで攻め込んでくるパワーには圧倒された。凌げて本当に良かった。


イサスタの中で三竿が「やっと大分に帰れるね」って言ってたのが印象的だった。仙台から東京へ直行したメンバーは多分5泊6日の行程だったと思われ、やっぱり遠征って肉体的にも精神的にも疲労するんだろうね。あの一言にそれが凝縮されてたように思う。アウェイ2連戦での勝ち点6ゲットは本当にお見事。お疲れさまでした。休む間もなくまた週末にすぐ試合だけど、しっかりと休んで3連勝やったろうぜ!
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今季ベストゲーム(16節仙台戦)

2020-09-13 21:34:43 | マッチレポート20'
よっしゃぁぁ、知念祭りだ!!BGMはもちろんDO-DO FOR MEだぜっ!!ワチャゴナしようぜっ!!


パーフェクトに近かった前半も良かったし、仙台の息の根を止めた知念も素晴らしかったし、スプリントし続けた達也も最高だったんだけど、冷静に考えてこの試合の勝因は後半頭からシフトチェンジしてきた仙台の猛攻をチーム全体で凌げたことだと思う。前半の出来からして15分も凌げば仙台の足は止まるだろうと思ってたけど、予想以上に仙台の猛攻は長く続いたし、予想以上にその圧は強かった。本当に危ないシーンもあったけど、体を寄せて耐え続けて、選手交代も活用して強度を落とさずやり続けた結果がこの完勝劇に繋がった。仙台の猛攻の流れが切れるきっかけになったのが関口の恥ずかしい発言というオマケ付きだったのは予想外だったけどね。あれはまさにお前が「恥だよ、恥」。ベテランがあんな発言しちゃうのマジでキツいな。


前半はやりたいことがやりまくれて本当に楽しかった。仙台の3トップ外側の石原とジャメのプレスのかけ方が中途半端だったので、三竿→香川、智輝→達也への長めのパスだけで簡単にプレッシャーラインを突破してチャンスを作れた。特に左サイドは見ていて楽しかった。象徴的なのはゴールシーンだけど、よくボールが動いたし、パスを出した後の動きも活発だった。ディフェンス面も含めて三竿さんの躍動ぶりはMOM級だったし、也真人の狭い局面を崩そうとするアイデアと積極性は本当にワクワクする。香川のシュートが決まっていて後半をもっと楽に運べてたら本当にパーフェクトだったんだろうけど、良い内容で進めてゴールまで獲りきれたところだけでも進歩してると思う。


そして知念慶。4日前多くの大分サポーターが心配してしまうような冴えないプレーぶりで、ゴールに迫れないどころか失点のきっかけにもなってしまっていたわけだけど、そんな心配を払拭してくれるような力強い1G1Aだった。とにかく思い通りにいかずに悩んでいるであろう本人が吹っ切るきっかけになってほしいと思う。ただきっとこれでいいとは思ってないと思う。もちろん苦しい試合展開になっている中での値千金のゴールだったことは間違いないけど、知念が思い描いているのは途中交代から仕事をすることではないと思う。やはり背番号9らしい仕事は先発で1試合を通してチームを救うことだと思う。時間はかかってるかもしれないけど、必ずチームといい関係を構築出来ると信じている。だってシマオ・マテを引きちぎれる日本人なんてそうそういないよ。


昨シーズンのアウェイゲームは仙台のなりふり構わぬやり方に見事にハマって負けてしまったものの、相対的に見て仙台は相性のいいチームだと思ってる。だからこれだけの完勝をしたとしてもそれが次節以降に繋がるわけではないと思う。次はつい先日不甲斐ない敗戦を喫したばかりのFC東京が相手。ホームゲーム、日程と有利に働くことばかりだった試合で極めて腰の引けたサッカーでやすやすと勝ち点3を献上した。あの試合をしっかりと受け止めているのなら、今度はアウェイゲーム、休みも1日短い状況の中でどう変わったのかを見せてほしい。
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達也躍動(15節湘南戦)

2020-09-09 22:44:21 | マッチレポート20'
いやぁ、難しいなぁ。


今日は決して前半の入りが軽かったとは思わないんだけど、ちょっとのパスのズレでカウンター返しを食らって失点。そして毎度おなじみの連続失点はいただけないけど、前半の不出来は構造的、精神的なもんではなくてほんの少しのズレが多かったように感じてた。そんなことも含めてここからは推測するしかないんだけど、今日の片野坂さんのハーフタイムの指示はこれまでとちょっと質の違うもんだったんじゃないかなと思ってる。そう思う最たる例は後半始まって、「おぉ、そこまで行っちゃうの」ってくらいノリさんが持ち場を捨てて上がっていくシーンが少なくとも2回はあったから。戦術的な指示ではなく、パッションの部分に訴えかける指示だったんじゃないかなと思ってる。そう思えるくらいに45分間切れることなく全員に躍動感があった。じゃあそれを前半からやれよという思いがないわけじゃないんだけど、それはそれでまた別の話になるんだよね。


ここ数ヶ月サッカーを観に行くことがパッタリとなくなって時間が出来たので、Amazon Primeの「All or Nothing」を一気に観た。2シーズン前のマンCを追ったドキュメンタリーなわけだけど、何よりも印象に残ったのは普段は見ることの出来ないロッカールームでペップが選手たちに何を語るかという部分。あれだけ勝ちまくったシーズンにも関わらずとにかくペップの語気は緩まない。世界のtop of topのペップがあれだけ感情むき出しで選手たちに迫るのを見る度に片野坂さんはどんな伝え方をするんだろうという興味がわいてくる。ベンチでもあれだけ感情を見せる監督だからロッカールームではもっと熱いんだろうとは思うけど、冷静に戦術の部分を伝えたいのと、それよりももっとベースにあるパッションの部分とをどう天秤にかけてやっているんだろうというのはいつか一度でいいから見てみたい。今日はパッションの部分に比重があったんじゃないかなと推測してて、その思いを選手たちが十分に汲み取っていたであろうから、最後のポストに弾かれたシュートは何とか吸い込まれてほしかった。


マリノス戦以来と思われるスタートからサイドでの達也の起用。やはり躍動した。最後はヘロヘロで左足でクロスを上げないことがバレバレだったけど、それでもそのバレバレの右足のクロスでさえ対面の古林は寄せられないくらいに疲弊していた。最近は香川の質の高い左足クロスに目が肥えてしまって達也のクロスの粗さが気になるようになってきてしまってはいるんだけど、それでもやはりあの機動力と仕掛ける姿勢は魅力。もうさすがに片野坂さんもわかっただろうからこれからは達也のシャドー起用はなくなるとは思うけど、達也もここからサイドに専念して仕掛けまくってほしい。サイドは怜さん、達也、香川の3枚を中心に回していけば連戦も凌げるんじゃないかな。


それとベンチメンバーで気になる点が。前節から純粋な前線のアタッカーをベンチに2枚しか入れないため終盤の点を取りに行きたい場面での物足りなさは否定出来ない。そもそもさんぺーは70分以上は使わないだろうし、也真人もまだ復帰明けまもなくということを考えると前の3枚をそっくり替えても迫力を落とさないようにベンチに3枚は入れておきたい。例えば今日のメンバーであれば残りの3枚はサイドの選手1枚(左右は怜さんでも達也でも何とかなる)、ボランチ1枚+ディフェンダー1枚(負傷等には羽田、島川等で対応可能)で十分やれたと思うんだよね。逆に言ってしまうと前線の3枚にこの選手だけは外せないという選手がいないだけにマルっと替わっても迫力を保つために交代カード3枚は常に入れておきたい。


本来であれば知念にこそ「この選手は外せない」という存在になってもらう予定だったんだろうけど、残念ながら今の出来では序列の一番上とすら言い切れない。周りと合わないというのが一番の要因だけど、今日もお世辞にも良かったとは言えない。難しいシーズンではあるけど、それでも入団からかなり時間も経った。そろそろ合わせてきてほしい。今日の1失点目も知念のパスミスが失点の要因ではあるんだけど、達也が上がっていたスペースをその後必死に戻って埋めてるし、頑張ってはいると思うんだよ。合ってないのは単なるズレであって根本的なものじゃない。どこから使うかは片野坂さんに任せるけど、それでも使い続ければ知念は必ず爆発すると信じて疑わない。


今日湘南に勝てなかったことで個人的には今季の順位への興味は完全に失せてしまったので、色々とチャレンジしていってほしいと思ってる。羽田のボランチ起用もそうだし、最終ラインも少しずつ手を加えて移籍や負傷に備えておく必要があると思うんだよね。そこで思い切ってチャレンジさせるのは今季なら全然いいでしょ。


いやぁ、しかし難しい。感想にも困るよ。
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注文通りの敗戦(14節FC東京戦)

2020-09-05 20:53:04 | マッチレポート20'
いやー、ただただつまらない試合だった。つまらない以外の感想が浮かんでこないよ。他に何かある?


ルヴァンカップから中2日でアウェイ九州、主力メンバーも落としたFC東京としてはこういう試合をするしかなかったと思うんだよ。簡単に読めた相手の望む試合展開にきっちり注文通りにハマって何のインパクトも残せず敗戦。弱い。


様子見で試合に入ったのが最大の敗因だと思う。低調な相手のペースに合わせて何となくやれてる気になって積極的に試合を決めに行かずに気付いたら失点して、勝ち点も落としてるって試合はJ2の頃からよくあった。去年2試合とも手痛い敗戦を喫している相手なので腰が引けてしまうのは分かる気もするんだけど、どう考えたって疲れてる相手に対してユルく試合に入った時点でもう負けてるよ。


エルゴラのマッチプレビューに新たなコンデョション不良者が出ていると書いてあったけど、長谷川と髙澤なのかな。どちらも好調だったし、どちらも柱になりつつある存在だっただけにその影響もあったとは思うけどね。


さて、限定ユニを着た試合はこれでどちらもゴールなし。湘南戦でもゴールがなかったら縁起が悪いから来季はなしかね。
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