Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

クラブ史上初の天皇杯準優勝(天皇杯決勝浦和戦)

2021-12-20 00:19:08 | マッチレポート21'




何だろうね、あんな幕切れだったのに、不思議なくらい悔しさとか無念さみたいなネガティブな気持ちがわいてこない。本当に心の底から「お疲れさま、ありがとう」という思いしかない。長く辛いことばかりだったシーズンの最後をこんな気持ちで迎えるなんて想像だにしていなかったわけで、ここまで連れてきてくれたチームには本当に感謝している。

一昨年の天皇杯決勝、昨年のルヴァンカップ決勝と何となく毎年来ている国立のカップ戦ファイナル。来る度に楽しいな、羨ましいなと思ってたけど、いざ自分のサポートするクラブがその場に立つことになると予想通り、いや予想以上に楽しかったというのが素直な気持ち。









試合前のあまりにもド派手な演出を見せられてこんなにも刺激的な中で試合やって2ヶ月後に本当にJ2に戻れるんだろうかと本気で自分が心配になってしまった。それくらいに素晴らしい演出だった。この旗はクラブで引き取らせてもらってどこかで使いたいよね。





もうさすがにルールを守らなすぎて浦和のコレオ見ても「ふーん」としか思わなくなってきたな。ガンバ戦のけん責内容を読んでちょっと引いた。



緊張していたんだろうけど、試合の入りはやっぱりもったいなかった。関根のドリブルにズルズルと下がってしまったのはガンバ戦の山見のドリブルに後手後手になった教訓が活かされていないなとちょっと残念だった。奪った後のエアポケットみたいのもセルフジャッジだし、失点の質としては最低の部類。ただ1失点までなら想定内だったと思うし、後半にちゃんと巻き返したことで試合としては成立させてた。警戒はしていたけど、関根と酒井の右サイドはやっぱり脅威だった。酒井の強さと関根の仕掛ける姿勢にはずっとヒヤヒヤした。サイド攻撃に関しては川崎より浦和の方が恐さがあったと思う。





「等々力の歓喜再び!」とばかりの劇的同点ゴール。左右の違いはあれど、北斗のクロスをブラジル人CBが決めるというもう準決勝の再現に導かれているとしか思えない流れだったけど、そう甘くはなかったね。ゴールだけでなく今日もよく守ったペレイラ。ここでも何度か書いてるけど、ペレイラは8月の4回戦群馬戦でCBのタスクに混乱して前半の飲水タイムで弓場とポジションチェンジさせられてるからね。あれからたったの4ヶ月でレアンドロ・ダミアンやキャスパー・ユンカーといったJリーグを代表するアタッカーを封殺してしまうんだから選手って分からないもんだよね。ペレイラの戦力化があまりにも遅かったのは本当に悔やまれる。


エンリケもすごかった。ユンカーがJ3くらいにいそうなレベルの選手にしか見えないくらいに完璧に止めきった。ユンカーのプレスの緩さが後半の逆襲のきっかけみたいなもんだったからユンカーを下げて江坂が勤勉に追うようになってからやりにくさが増したように感じた。ユンカーは本当にうちとの対戦ではさっぱりだよね。









西川周作118試合、高木駿121試合。大分トリニータでのリーグ戦出場試合数だ。Jリーグに限れば多分クラブ史上GKとして2人が1位と2位だろうと思う。どこまで交渉があったのかは分からないけど、この天皇杯での高木の活躍と浦和のACL出場で周作の大分移籍はなくなったんじゃないかな。今日は試合展開的にお互いに見せ場の少ない試合だった。周作、優勝おめでとう。





個人的には槙野はあまり好きな選手ではないのでより悔しいわけだけど、浦和にとってこの試合の最大のモチベーションはACL出場だったと思うんだけど、自分がゴールを決めてもその先はないというのはどういう気持ちなんだろうか。まあどうせ神戸で出られるからいいのか。





この5千万円はマジでデカいよ。有効に使おうね。あと思ったのは、先週、今週と日曜日のいい時間帯にNHKで中継されることで今まで日の目を見ずとも支えてくれたダイハツ九州を筆頭とするスポンサー様に少しでも恩返しが出来たこと。もはや大分トリニータのスポンサーを長年継続していただけるような(良い意味で)変態企業は宣伝効果なんて期待していないのかもしれないけど、それでもとりあえずJ1ラストイヤーにほんの少しの恩返しが出来たんじゃないかな。


高円宮妃殿下をお慕い申し上げております。もうサッカー関連の大会は全て「高円宮妃殿下杯」でいいと思っています。笑顔が素敵。行動力が素敵。





そして片野坂知宏と大分トリニータの物語もこの試合をもっていったん終了。片さん、本当にありがとうございました!試合後の円陣が長かったので熱いことをしゃべってるんだろうなと思ったけど、案の定そうだった。最後の最後まで片さんは片さんであり続けた。個人的にはずっと片野坂さんはスタジアムでは二流と言い続けてきたわけだけど、ラスト2試合で「勝負師・片野坂知宏」をまざまざと見せつけられたような気がした。6年間の惜別記事はまた別に。


この2試合に弓場将輝をメンバー入りさせたのは純粋な戦力面での抜擢以外の側面があると思っていて、それが来季以降のチームに残してくれた片野坂さんのメッセージに思えて仕方ない。試合に出ることはなかったけどピッチに最も近い場所でめちゃくちゃ濃い刺激を受けたと思うから、弓場には来季の開幕戦で北斗の隣を確保するくらいの強い気持ちを持ってほしいと期待している。


勝っても負けてもこの試合で今季は終了。最大の目標が達成出来なかったので良いシーズンだったとは言えないわけだけど、まずはしっかりと休んで来季に備えましょう。この敗戦でスーパーカップ、ACL、J2、ルヴァンカップという狂気の日程を経験することはなくなった(恐いもの見たさでちょっとは経験してみたかった思いがないわけじゃない)わけだから改めてJ1昇格に照準を絞ってシーズンをスタートさせてほしい。也真人−北斗−高木という背骨だけはとりあえず確定した。今日はメインスタンドに下平さんが来ていた。周囲の人が全然気付いていなかったのはちょっとどうなのと思ったけど、噂が出て以降他に誰一人として候補が浮上してこないというのはもう内定していると考えるのが自然でしょう。明日にも発表があるかもしれないね。そうすると選手の去就も一気に決まっていく。本当に楽しかった天皇杯の浮かれた気持ちも今日まで。また新シーズンを頑張りましょう。


大分トリニータ、天皇杯準優勝おめでとう!!
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いざファイナルへ!(天皇杯準決勝川崎戦)

2021-12-13 00:06:40 | マッチレポート21'


まずは入りの5分大事に、何とか飲水タイムまで踏ん張ろう、しっかりと守備はハマってるから前半はゼロで、と少しずつ少しずつ時間の経過を確認していった今日の試合。等々力の電光掲示板に付いている時計を今日はゆうに50回は見ただろうか。こういう時の試合時間は本当にちゃんと作動しているのだろうかと疑いたくなるくらいに進まない。そしてようやく迎えた後半終了の笛。個人的には正直この時点で今日の試合には満点を出したいくらいだった。集中を切らすことなく王者と勝ち点1に値するゲームが出来ただけで今日は良かったと。それがまさかね....


今シーズンは立ち位置でズレを作り出せている時はいいけど、相手に立ち位置を合わせられるとたちまちうまくいかなくなるという試合を嫌というほど見せられてきたのでスタメンの10人をどう組み合わせても4バックにしかならないと分かった時に片野坂さんは勝負に出たなと思った。どんな意図があるかは分からないけど、いきなり4バックの王者に対して4バックをぶつけていくからには何か考えがあるだろうと。小林裕アンカーの北斗トップ下のような中盤ダイヤモンドの4-4-2という風に見えたけど詳細は違うかもしれない。のらりくらりと外で回してどこかで縦に差し込むパスを入れるタイミングを待っていた川崎に対して意図的に中を渋滞状態にしてその隙を作らなかった。これがハマったと思う。川崎の前線にダイナミズムが欠けていたことも一つの要因だったと思うけど、見事に試合を塩漬けにすることに成功した。


今日のゲームプランとしては0-0からのPK戦勝利しかなかったと思う。だから90分までは本当よく頑張ったと思うけど、あの時間帯に先制して相手チームの頑張っていた心を折りにくるのはさすが王者としか言いようがなかったわけで、それでも試合後は全力拍手で選手たちを讃えたいと思っていたんだよ。いや、聞いてないよ。121分に王者から魂の同点ゴールをもぎ取ってこれるほどこのチームが力強かったとかマジで聞いてないよ。確かに延長に入ってセカンドボールも徐々に拾えてきてたし、相手が1人減るラッキーもあったけど、それでもそれでもだよ。こんなことがあるからサッカーはやめられない。これまでのサポーター生活の中でも何度かそんな試合に巡りあってきたけど、今日また一つ将来に語り継ぎたい試合に巡りあったような気がする。





PK戦に入る直前に等々力の電光掲示板に高木の表情が抜かれた。我々のよく知るいつもの楽しい時の高木の表情。これを見た時に勝ちを確信した。大分エンドになったことも、先攻を取れたことも全て高木がこの試合を持っていく流れに乗っていたと思う。だからこれを決めれば勝ちのPKを小林裕が止められた時も全て高木劇場のスパイスに過ぎない、どんどん高木が美味しくなるだけ。本当にそう思いながらPK戦を見ていた。自分でもビックリするけど、こんなに心が軽い状態でPK戦を見るの初めてだったかもな。ただそのPK戦よりも試合中に見せたファインセーブの数々の方が遥かに価値があったと思う。今日は神がかっていた高木。一発勝負のトーナメント戦を勝ち抜くにはこういう存在が必要なんだなと改めて感じた。



今日は71分といつもより早めの交代となったわけだけど、71分で足がつってしまうくらいに前線から追いかけ続けたその献身性には本当に頭が下がる。ボールタッチ数も少ない、シュートも多分1本、FWとしてもっとやりたいこともあっただろうけど、そのチェイシングでどれだけチームが助けられたか。決勝は美味しいとこ持ってちゃってもいいんだぞ。



新太のシュートのところはマジでケツが浮きかけた。しっかりと枠を捉えていたし、やっぱり新太のシュートは期待感がある。



仙台戦で見てしまったあの嫌なシーンはけっこう脳裏に焼き付いてしまっていてもう今シーズンに怜さんを見ることはないかなと覚悟してたから本当に良かった。いつもより若干高い位置での起用だったからかより躍動感があるように見えた。上に突き刺したPKはメンタル、技術ともにお見事。


怜さんと談笑する知念。





橘田と脇坂のボランチはいい動きしてたな。即時奪還の強度も高いし、今日の川崎の中盤は素晴らしかったと思う。ダミアンを筆頭に前の3人にあまり集中力がなかったと思う。ラボーナでコケたダミアンからは得点王の片鱗は微塵も感じなかった。



足をつった伊佐に旗手怜央が水を渡した後に也真人が旗手の頭を笑いながらはたいてたのちょっとほっこりした。





柏戦の直接FKに続きまたしても決定的な仕事をやってのけた北斗。あそこで北斗をフリーにしたら精度の高いクロスが飛んでくることは川崎はよく分かっていただろうからやはり1人少なくなっていたことと運動量が落ちていたことが影響したんだろうね。


先制点の小塚の動き出し見事だったね。ああいう動き出しを先発の選手にやられてたらこういう結果にはならなかっただろうと思う。今日はバックスタンドの大分寄りの席を買ったんだけど、思ってたよりも圧倒的に周囲が川崎の人たちでかなり肩身が狭かったわけだけど、その分川崎サポーターの話すこととかはよく聞こえた。川崎サポーターから知念が全然評価されてないんだなっていうのが頻繁に聞こえてきてちょっと残念だったな。個人的には試合中は知念にとどめを刺されるイメージしかなかったから。



さあ国立。正直に言って今日ほど試合前に勝てるイメージがわかなかった試合はなくて来週のイメージなんて考えてすらいなかった。もちろんチケットも取ってない。試合後にゲートでたくさんの川崎サポーターから声をかけられたけど、片野坂さんラストゲームだから片野坂さんの近くで見たいと思っていてメインスタンドを狙いたいんだけど、浦和が相手だからちょっとリセールで取れるか心配になってきた。保険でゴール裏のチケットを川崎サポーターから買っておけば良かったと今になってちょっと後悔。ま、火曜日以降全身全霊で争奪戦に勝つ!

決勝に進むにあたって一つクラブにお願いしたいことがある。この天皇杯に限ってはここまでたどり着くのにいつものリーグ戦のメンバーではない選手たちも頑張って勝ち上がってきた経緯がある。特に人の少なかった群馬戦ほどヒヤヒヤした試合はなかったし、そんな選手たちも評価してあげてほしい。だから来週はメンバー外の選手たちも含めて全員で国立入りしてほしい。もちろん群馬戦にメンバー入りしたU-18の4選手も。そもそも群馬戦でU-18から出場した3選手の活躍がなければ今ここにいなかったかもしれないわけだし。シーズン最後の試合を国立で迎えることが出来る2つのクラブに我々が選ばれたことは本当に嬉しい。最後の最後で本当の「一致団結」を。

いざ、ファイナル!!
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最高の雰囲気でいざ天皇杯へ(38節柏戦)

2021-12-05 00:02:32 | マッチレポート21'
降格が決まるまで36試合で7勝しか出来なかったチームが降格が決まってからは2連勝するんだからね。降格が決まるまでは選手たちがいかに厳しいプレッシャー下で試合をしていたかだし、そしてプレッシャー下で力を出し切れる選手こそ本当の一流選手だということ。ずっと出来なかった1試合3ゴールもやっちゃうし、ハーフタイムの相手フォーメーション変更には今回も対応しきれなかったけどそこからもう一度巻き返すというこれまでには全く出来なかったことをやっちゃうしさ、何なんだろうね。ただこの試合をほめるよりはこの試合を「消化試合だから」として腐しておいた方が降格が決まるまでの選手たちが報われるような気もしてるから複雑だよ。とにかく来週の天皇杯準決勝に向けていい流れは作ったよ。勝てるイメージなんて微塵もわかないけど、せっかくのチャンスだし今日みたいにやりたいことをやり切ろう。


3ゴールとも素晴らしかった。降格したシーズンはやらないけどアウォーズやってたら間違いなくどれもノミネートしていたであろうくらい素晴らしいゴールだった。特に3点目の三竿の一連の動きがもう美しすぎて何度でも見れちゃう。左足のアウトサイドフリック→外回りのターンで前進→リターンパスをダイレクトでクロス。いや完璧よ。マジでソン・フンミンと見間違えちゃうくらい。これでセンターバックとか誰が信じるよ。昨シーズンは全試合出場、今シーズンは最多出場時間。大分の大黒柱が三竿雄斗であることはもう誰もが認めるところ。


北斗もホントに良かったよ。今日も仕事だったから何分に誰がゴールしたかは知った状態で試合を観たわけだけど、まさに2点目の時間が近づいてきたところで新太がファールもらって思わず声が出ちゃったよね「うわー直接だったのかー!!」ってな感じで。絶好の位置で蹴らせてあげれば入るわけで、そう言えばあんないい位置から蹴る直接FKとか全然記憶にないなってのも点が取れなかった今シーズンを象徴するような印象なんだろうなと思う。でもJ1大分トリニータの下田北斗に1ゴールという公式記録が付いて本当に良かった。


そして野嶽が徐々に分かってきたぞ。もう完全に「攻の野嶽」「守の香川」って感じだな。前半の攻勢時にキレのある動きで何度も侵入していったし、先制点の起点のパス出しも良かった。鹿島戦も今日も後ろから引っかけられながら流されてたけど、アレ完全に対面の選手の前を取ってるから起きてる現象だと思うし野嶽の攻撃センスを象徴しているように思う。一方で柏の1点目のように守勢に回ると途端にフワフワし始める。大南を視界から外してしまった結果、加速に付いていけずエリア内の大混乱を招いた。守備時に漂わせる雰囲気がアラートな感じゃないのもちょっと不安に感じる要因。一方で後から出てきた香川の守備時の安定感というか執着心は安心して任せられる感じがある。ATに入ってすぐくらいの時間帯に成豪が戻りながらスライディングで相手のパスをカットしようとしたけどそのまま相手のサイドの選手に絶妙なスルーパスになりそうなプレーがあったんだけど、そこでこぼれたボールに瞬時に泥臭く足が出てくるところに香川の安心感がある。天皇杯は香川だし、来季の左サイドがどうなるかとか、そもそもWBというポジションがあるかどうかも分からないから今日で終る悩みかもしれないけど、今日でかなり野嶽の特徴(特長とは書かない)は分かった。


色々あるけど総括は天皇杯が終ってから。とにかく今は天皇杯だけに集中。川崎戦でどんな試合が出来るか(勝てなくても全然いいと思ってる)で今シーズンの印象も大きく変わってくる。だからこそ本当に大事にしたい試合。ただ正直0−4で負けるくらいのイメージは持ってる。そんなに甘くない。あと1週間。


個人的にはもう一つの贔屓クラブである東京武蔵野ユナイテッドのJFL残留をかけた最終節が明日あるのでそっちにソワソワしている状態。贔屓クラブの同時降格だけは何としても避けたい。それもJFL→地域リーグの降格はJ1→J2の降格なんて比にならないくらい厳しいものだから何としてでもしがみつきたい。そして何の因果かそんな大事な試合が自分が住む滋賀県で開催されるというね。これは何かの運命なんだろうか。絶対残留。
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片野坂さんホームラストゲーム(37節横浜FC戦)

2021-11-27 21:39:29 | マッチレポート21'
「2022シーズン第0節だから大事だよ!」とか書いておきながら、いざ試合を観ると大して思うところもなくうちも向こうも来季の編成が決まんなきゃ何も始まらんよなと思った次第で、片野坂さんのホームラストゲームということでしっかりとモチベーションを切らさなかったうちの完勝というそれ以上でもそれ以下でもなかったゲーム。


しかしペナルティエリア外からのオウンゴールなんて初めて見たよって書こうとしたんだけど、ここで何かを思い出してそっと自重。まあ、そういうこともあるよね。エリア外からオウンゴールを決めようが最後に勝てばいいだけ。


降格直後に自身の去就についてはシーズンが終るまで話せないと言っていた片野坂さんだけど、結局試合前日に退任を発表。最終戦セレモニーでの挨拶等が微妙な感じになってしまうのは功労者に対してふさわしくないとクラブが判断した上での発表だったと思う。この流れで良かったと思うよ。ただそう考えると後任の決定も早めになるんじゃないかなと思う。このまま行くと来季J2の22チームの中でオフに入るのが一番遅くなるのはうちだからあまり体裁を気にせずどんどん来季に向けて同時進行で進めていくべき。ちなみに後任が噂の人だとすれば個人的にはとてもいい印象を持っている。


来季の編成で個人的に期待したいのは藤本と井上健太の大卒ルーキー2人。それと黒崎はきっちり戻してほしいと思っている。あとはJ1で戦うためなのか、片野坂さんの希望だったのかは分からないけど、ここ数年30歳前後の選手ばかりが試合に出ているのが気になっていて、もっと25歳以下くらいの選手が主力を担ってくれないとあまりにも選手の在籍期間が短くてチームって何なんだろうとさえ思うようになっている。ま、それも来季の編成が決まってからか。


何か書こうと思うんだけど、ことごとく今シーズンの総括的なことだったり、片野坂さんのことだったりするのでこの試合のマッチレポートとは関係ないことなのでマジで書くことがない。あれだけ弱かった2013シーズンでさえ降格後に大宮に勝ったりとやっぱり消化試合はリーグ戦とは全くの別物。来週も天皇杯への調整にうまく使って最後に何かを残したいね。
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3度目のJ2降格(36節鹿島戦)

2021-11-21 01:18:34 | マッチレポート21'

自分で撮っておいて手前味噌ですがこんなにも今日の試合後の状況を雄弁に物語る一枚はないと思っている。


この日だけに限らず負けた後は誰よりも悔しい表情や残念な表情を見せてきた北斗だけにこの日の涙にはもちろんグッときたわけだけど、ただ正直に言うと降格という事実に対してはそんなに心は揺さぶられていない。もう半年も前から少しずつ準備してきたっていうのがあるのかなとも思いつつ、また一方で既に試合前から他会場の結果が我々の追い風になっていないことが分かっていたから試合が始まる前からどこか気持ちが冷めていたからかもしれない。そんな心持ちで試合を観ていたからかもしれないけど、終始ここに来るまでに何とかしてこなきゃいけなかったんだよという思いばかり去来していたからあまり試合に集中出来なかったのが本音。今日も頑張ってはいたけど、ゴールのにおいはほとんどしなかったようにここが限界。だから降格は妥当も妥当というところだと思う。



このタイミングでスタメンをいじってきた片野坂さん。エンリケ→ペレイラについては来季ペレイラの方が残せそうという見込みなんじゃないのかくらいで見ていたけど、それは置いといたとしてもペレイラは安定してたね。戦力になるのがあまりにも遅すぎたけど、今日の守備はとても良かったと思う。それと初スタメンとなった野嶽。デビュー戦のマリノス戦は投入されたタイミングがあまりにも酷だったし、次の湘南戦ではいきなり頭部負傷とここまで全く力を発揮出来ていなかっただけに今日のパフォーマンスでやっと自分がどれだけやれるのかを見せてくれたんじゃないだろうか。貴重なレフティだけに来季にかかる期待は大きい。



この日も腰が重かった片野坂さん。後半なかばあたりから走り合いの様相が増してきている中でもう戦術云々よりもまずはフレッシュな選手を投入してチーム全体の強度を保たなければ絶対に点は取れないだろうとずっとやきもきしていたわけだけど、結局最初の交代が81分と勝たないと降格するのが本当に分かっていたのかと疑いたくなるくらいに腰が重かった。ここまで来ると片野坂さんらしいなとも思うけど、この部分さえ何とかすれば十分に残留出来たのにという思いも捨てきれないのが何とも歯がゆいところ。夏に解任すべきだったのかという点も含めて個人的な感想はシーズン後の総括記事に書こうと思う。



後半のキックオフ直前に3人で取り囲んで前半のPKについて今村さんに説明を求めていたんだけど、これは良かったと思う。今村さんは必死にジェスチャー付きで言い訳をしていたけど、ここでしっかりとプレッシャーをかけておかなかったら呉屋は退場だったと思うよ。あそこで今村さんが注意で済ませたのは少なからず「帳尻」があったと思ってる。





涙は流していなかったものの試合終了からしばらく立ち上がれなかった伊佐。何度も膝に手をつきその無念さは手にとるように分かった。伊佐ももう在籍8年。来季はどうしたいと思ってるのかな。



鹿島側の話題も一つ。鹿島も勝たないとACLの権利が絶たれると知ったのは試合後。それにしてはラストパスの精度とか低かったし、キックオフからの猛ラッシュのトーンダウンもけっこう早かったなと思う。今季は監督交代もあったしここまで持ってきたので精一杯だったんじゃないかな。この3年間ビッグクラブと目されている中でなぜか鹿島だけはあまり強さを感じることがなかったのはずっと不思議だったね。右SBで先発した常本佳吾は2019シーズンに大学サッカー界で最も推していた選手。今はサイドバックをやっているようだけど、このシーズンエグいくらい強かった明治の3バックのセンターで本当に躍動していた。こんなにも片野坂サッカーにフィットしそうな選手はいないなと思っていたから密かに期待していたんだけど、出身のマリノスどころか鹿島からも声がかかっちゃあ仕方ないよね。


これが明治の頃。ガンバの佐藤瑶大とか山形→栃木の小野寺とか屈強なタイプのCBを両脇に従えて最終ラインをコントロールする様子は本当に抜群だった。


これは高校時代。Jユースカップで宮地くんとマッチアップ。ちなみにこの試合は2015年のJユースカップ準々決勝で会場は今日と同じカシマスタジアムなんだよね。







ということで各所で語られていますが、カシマスタジアムで始まったJ1での大冒険はカシマスタジアムで終わりを迎えた。この3年間本当に楽しかったし、クラブもチームもよくやってくれたと思う。個人的なスタンスはずっと言い続けているけど、大分は基本的にはJ2のクラブ。だからかけ声だけならいいけど、来季の陣容が固まる前から「いるべき場所に戻ろう」とか「1年でJ1復帰」とかちょっと現実見えてなさすぎじゃないと思ってしまう。例年であれば片野坂さんの続投はこの時期に発表されていたけど、試合後のインタビューでシーズンが終るまでは自分の去就は明言出来ないと言ったということは大分で契約することはないと考えるのが自然。片野坂さんへの感謝は持ちつつ、ここからまた新しい大分トリニータの歴史を作っていくだけの話。J2降格はそんなに重く受け止めることではないように思う。


仙台戦から続いた6試合連続参戦。正直少し疲れた。残り2試合が消化試合となって行かなくていいやと思えるようになってくれたことに少しホッとしている部分もある。ただ消化試合ではあるけど、来週はいきなり2022明治安田生命J2リーグ第0節だからね。絶対負けられないよ!


天皇杯まではしばしゆっくりと大分のサッカーを見ようと思う。
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指原さんの援護射撃も空砲に(35節ガンバ大阪戦)

2021-11-08 01:52:09 | マッチレポート21'
ここ数年で多くの大分サポーターが最も待ち望んだと言っても過言ではない指原さんのご来場がついに実現。それもチームを鼓舞するのにこれ以上ないタイミングだった。この波に乗れないところが今シーズンのチームの弱いところだよな。本当に多大すぎる貢献をしてくれている指原さんに喜んでほしかった。


生の指原さんを初めて見た。しゃべる内容とかさすがだなって感じだったけど、アレは気が遣えるとかそういうレベルじゃなくて、てっぺん獲ったことのある人にしか出来ない全方位外交だと思ったよ。想像を絶する数のアンチと戦ってきた歴史がなせる業だよ。ま、指原さんが推しメンとして今日メンバー外だった怜さんと司を挙げた時点で試合の結果は見えてたように思うよ。指原さん、これからも大分トリニータといい関係を築いてもらえると嬉しいです。


今日の結果で非常に厳しい状況に追い込まれたわけだけど、遡ると徳島戦で守りの姿勢に入ったことが全ての元凶だと思う。アグレッシブに攻める姿勢でやっと良くなってきたと思っていた矢先に自らまた殻に閉じこもるという判断をしてしまい、そこから3試合で勝ち点1しか取れなかった。春先に降格圏に沈んで以降一度も残留圏に浮上したことのないチームがよくも「まずは失点しないこと」とか普通のこと言えたもんだよね。そりゃ勝てんよ。これだけ負け続けてきたチームが這い上がるには普通のことしてたって上がれるわけないじゃん。もちろんまだ残る可能性もあるけど、何だか自ら幕を引いてしまったような印象で本当に残念。


夏の加入後初めてと言っていいくらい呉屋の動きにキレがあり、そしてチーム全体も也真人が戻ってきたことでどんどん前に仕掛けていけた結果としての前半の2ゴールだった。香川の逆足クロスとかこれまでだったらあんまりやってこなかっただろうし、片野坂さんが最も推奨してこなかったであろうまずは中に入れてみようよ、まずはシュート撃ってみようよ、の典型のようなゴールだった。狙って事故を起こしにいくのもサッカーだと思うよ。本当にこの部分はずっと不満に思ってきた部分。


そして問題の後半。もうあまりにも定番になり過ぎた相手の立ち位置チェンジに対応出来ずに巻き返された上に、選手交代も全てが悪手。これじゃ勝てんよ、残念だけど。まず長沢。前節の記事で明確にどこがダメか指摘したけど、やっぱり今日も出た。58分40秒のシーンでまたもや何も考えずにバックパスで戻し、チーム全体で作り出した前への推進力を長沢一人が全力でブレーキを踏んでいる印象。帰宅してDAZNで確認したら解説の人にも指摘されててさすがにアノ人に指摘されるようではもうダメだよ。そしてそんな選手を追加点が絶対に必要だった後半頭から投入する片野坂さんのセンスはさすがに疑うよ。それとこれもずっと指摘しているけど、片野坂さんは選手交代の準備をしている時に失点することが本当に多い。今日も決勝点はペレイラとノムを準備している最中に与えたPK。データがあるわけじゃないけど、結局動くのが遅いんだよ。それとそのPKを与えた刀根のハンド。天皇杯磐田戦でもエリア外でPKにはならなかったけど、同じようにシュートブロックにいってハンドを取られている。あれからほんの10日くらいで反省が全く活かせていないし、それよりも片野坂さんに言いたいのは勝ちにいく、点を獲りにいくなら小出を残して刀根を代えるべきでしょう。まあ、その前に山見のドリブルに対して三竿のディフェンスも軽すぎるし、カウンターを食ったあのシーンはファールしてでもゴールから遠い位置で止めるべき。


これも何度も言ってるけど、片野坂さんは「練習場では一流、スタジアムでは二流」。もうまさにこれを痛感するような試合だった。今シーズンの最終順位がどうなるかは分からないけど、来シーズンどのディヴィジョンで戦うにしてももう片野坂さんは代えるべき。6年間で本当にいい思いもたくさんさせてくれたし感謝してもしきれないくらいだけど、6年で1つのサイクルが終るということでいいと思うよ。我々のクラブ規模からしてJ2に戻ることは何ら恥ずべきことでもないし、また新たなサイクルを始めるだけの話だ。片野坂さんにはもしかするとお金の面で苦労させたかもしれないから、来シーズンはそんな心配のないクラブで指揮がとれるといいですね。









コロナ禍にも関わらず今シーズンはこれでホーム4試合目の参戦となった。そして2015年の町田とのJ2J3入替戦以来2,163日ぶりにホームで負けた。こんなに弱いシーズンにも関わらずここまでの3試合が1勝2分だったというのだけでも奇跡みたいなもんだからそろそろ負けるだろうとは思ってたけどね。仙台戦から3週間で5試合全て現地に足を運んだわけだけど、さすがにこの連敗で気持ちは一気に冷え込んだ。鹿島戦はもう試合を見たいというモチベーションは極限まで下がっているんだけど、2ヶ月ぶりの子どもとの遠征の約束なのでそれだけは絶対に実行したいからとりあえずは行く。最終節まで全て行く準備はしてたけど、ホーム最終節は消化試合になりそうだし、日立台も去年2回行ったからもういいかな。


ここからはも来シーズンの契約について選手への通知が始まる時期だ。それもあってか何かフンワリと負けたなみたいな試合が増えてくるのもこの時期の特徴。出場機会について不満を持つ選手も多いだろうし、ディヴィジョンが下がれば移籍を考える選手も当然いる。ま、いま考えても仕方ないからその辺りのことは情報が出てきて、諸々が決まってから書きますかね。
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普通にやって普通に負けた(34節福岡戦)

2021-11-03 23:57:47 | マッチレポート21'

今シーズン最後の泊まり遠征。楽しかったなー。初めて食べた牧のうどん美味しかったなー。追いスープをちょっとずつ足してって味を調整していくのも楽しいしね。ちなみに隣の天婦羅ひらおは行列出来過ぎじゃないかね。誇張抜きで50人以上並んでた。東京の人気ラーメン屋でもあそこまで並んでんの見たことないな。そんなに美味しいの?



開門から入場まで15分かかったり、ビッシリと埋まったアウェイ席を見て、やっと2019年以前の光景が戻ってきたなというのを実感した。早くホームでもこんな光景が見たいね。週末の指原御大のご帰還効果には期待したいね。



昨日書いた記事の懸念通りの試合となり結果から感じる失望感以上にガッカリしたのが正直な感想。ハッキリ言うけど、片野坂さんにはガッカリ。少し成績が上向いてきたからやっぱり自分のやりたいようなやり方に戻して、結局消極的なクソつまんないサッカーをして勝ち点を落とす。本当に我々が置かれている状況が分かっているのかと言いたい。長谷部監督からしたら与しやすかったと思うよ。「あー、ハイハイ徳島戦と同じやり方ね。うちは残留争ってるチームとは違うから同点になんかさせないよ」くらい楽に勝てたと思ってるよ。何でもっと勇気を持って先制点を取りに行かないんだよ。何のチャレンジもせずに負けたってそんなもん何の評価も出来ないよ。周りもコケてくれたけど、残りたったの4試合で湘南と勝ち点5差になってしまったことは紛れもない事実だからね。片野坂さん、あなたは今シーズンずっとダサい。恐がって萎縮ばかりしていて本当に尊敬出来ない。勇気を持って前に出てやられたとてどうせ一回死んだ身じゃんかよ。何を今さらビビってんだよ。


今シーズン也真人が全く試合に出なかったリーグ戦の勝敗は1勝5敗。その1勝も2節のA横浜FC戦で何だかよく分かんないうちに勝ってしまったような試合で実質は全敗だ。特に直近は顕著で、A広島戦、A名古屋戦、A福岡戦と大分が直近で負けた3試合全て也真人の不在試合とピッタリと重なる。感覚的には何となく分かってはいたけど、もうここまでいくとデータが示す完全なる「也真人依存状態」だ。もうキックオフの2時間前の時点である程度勝ち点の数が読めてしまうという情けない話。1週間前の天皇杯の遠征にはわざわざ帯同していたので、その後のトレーニング中の負傷か、体調不良か。長引かないことを祈ることしか出来ないわけだけど、今まで以上にスタメン発表をドキドキして待たなきゃいけなくなるの勘弁してほしいし、他の選手たちにはこんなことサポーターに考えさせないでほしい。


今日も羽田健人が良かった。まずはもともとの持ち味である高さでしっかりとジョン・マリを自由にさせなかったし、ビルドアップについてはもう試合ごとに成長していると言っても過言ではないと思う。プレッシャーラインを超えるパスを出そう、効果的なところに差し込もうという意図が見ていて分かるので期待感がある。もちろんミスもあるわけだけど、それを差し引いてもその勇気は買いたい。


天皇杯磐田戦でどこか吹っ切った感を見せていた井上健太は今日もベンチ入りでビハインドの状態から投入された。ノムに活かされる形でどんどん縦に仕掛けた。精度にはまだ難有りと言わざるを得ないけど、対面の志知は相当嫌だったはずだ。でもそれでいい。片野坂さんの萎縮したクソつまらないサッカーよりも健太が起こしそうな事故の方が遥かに魅力的だ。サッカーってそういうこと。健太の爆速スプリントはロマン。


今日の試合で吉本新喜劇ばりにイスから滑り落ちたシーンがあった。71分30秒くらいにペレイラが鋭く入れた縦パスをダイレクトで呉屋が落としてチームとして完全にスイッチが入ったわけだけど、それを受けた長沢が何も考えずにダイレクトで下げてしまった。これはさすがに非関西人の自分でもずっこけたよ。色々と言いたいことはあるけど、これはもう意識がゴール方向に向いていない何よりの証拠だよ。FWでしょ?このプレーを見て自分の中ではもう長沢は完全に放り込み要員に成り下がってしまったな、残念だけど。放り込み要員としては期待感高いし、もちろんそれ以外でも手のひら返す準備は出来てるからさ。もっとやってよ。


とにかくガッカリだったこの試合。結果以上に姿勢にガッカリとしたわけだけど、この不満は結果じゃなくて姿勢で返してほしい。




伊佐が負けた試合後にインスタを更新するのは珍しい。そこに記された「大胆であれ」という言葉が何かを示唆しているようにしか自分には感じられなかった。
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強運(天皇杯準々決勝磐田戦)

2021-10-28 01:48:18 | マッチレポート21'

何かもう1枚目は遠征先のグルメ写真じゃないとダメな気がしてきた。土日はマジで6時間待ちとかも発生するさわやかだけど平日だと待ちもないのでさらに最高です。ハンバーグはもちろんなんだけど、実はライ麦パンがとてもおいしいことを今日知りました。ハンバーグにはライス一択という方も是非お試しください。



写真とこれから書くことに繋がりは別にないんだけど、やっぱりくじ運はめちゃくちゃ良かったと思うんだよ。まだボロボロだった夏前に甲府と当たってたらあっさりやられてたかもしれないし、がっつりモチベーションの高い順天堂大に手薄なメンバーで臨んだらあっさりやられてたと思うし、今日の磐田だって週末にリーグ戦がなければフルメンバーで来た可能性は高いし、そもそもJ2の1位とJ1の18位なら勝ち癖っていう意味でJ2の1位の方が多分強いと思う。本当に色々とツイていた結果のクラブ史上初のベスト4進出だと思うんだよね。ただトーナメントなんだから勝ちゃ何だっていいのよ。クラブ全体で頑張ってきたご褒美として川崎戦は記念受験みたいなもんで気楽に楽しもうよ。出来れば残留を決めて心に引っかかるものが何もなければ最高だね。



ということで磐田が勝ちに来なかったおかげでおいしくいただいちゃいました。さすがにあそこまで露骨にメンバー落とされたら負けるわけにはいかない。まあ磐田はもう昇格は確定だから来シーズン楽しんでよ。ベンチコートを脱いだ瞬間におもわず「お!」と声を出してしまった白黒スタイル。新鮮だったからっていうのもあるけど締まって見えてなかなか良かったね。


試合は片野坂さんがイメージした通りに全て進んだんじゃないかな。前半は本当は休ませたかったであろうエンリケも出して、左右のレギュラーCBをWBに配置してガッチガチに固めた上で基本やる気のないボール保持。相手も急造チームだったから連動して奪いに来ることもなかったし適当に時間を進めてからの後半勝負は見ていて明らかだった。45分でエンリケ下げて、60分で北斗と也真人下げて交代プランも思い描いていた通りだったと思う。



羽田は左膝にかなりしっかりとテーピングを巻いていたから出来れば使いたくなかったと思うんだけど、あのお方はどこにいらっしゃるのか。ちなみに新太は徳島戦の試合後に足を引きずっていてさらに今日の遠征を回避しているので少し心配。



この試合の勝利に何か収穫があるかと考えた時にあまり思い浮かばないんだけど、この笑顔を見るだけでここから福岡戦までの1週間いい準備が出来そうだと思えてくる。磐田の選択によって勝てた部分は大きいけど、それでも片野坂さんが負傷等のリスクを分かっていながらも勝ちに行くという選択をしたことに一番大きな意味があると思う。







個で見ていくとまずはペレイラのフル出場。J1でも十分やれるであろうルキアンと対峙してもしっかりと渡り合えてた。組織で崩しに来るシーンがほとんどなかったので少しは割り引いて見ておかないととは思うけど、最終ラインの選択肢の一つにはなり得る活躍だった。個人的にはアウェイのFC東京戦で三竿に意味のない浮かしたパスを送った時点で見切りを付けていただけにそこからしっかりと上げてきたペレイラは立派だと思う。



そして井上”ロマン”健太。今日はメインスタンドだったので、途中投入されてからの健太をじっくり見ることが出来た。やはり健太はロマン。このロマン要素を戦力に取り込めるかはチームの度量を問われているような気がするよ。







ずっと高く評価し続けてきた藤本。何でもやれそうなだけに器用貧乏で終ってしまいそうな雰囲気を感じていたけど、最後の写真を見ていて思ったのは藤本が目指すべきは伊佐なんじゃないかということ。まず背負うプレーはもともとかなりいい。意外と体幹も強い。球際がしつこい。仕掛ける姿勢はチームNo.1と言っても過言ではない。ルーキーイヤーにして既に伊佐要素をかなり身に付けていると思うんだよね。その背番号の前任者を参考にするといいと思うぞ。期待してる。



先制ゴールのシーンは最初ずっと長沢を捉えていたんだけど、ニアに三竿がスーと走っていったのに思わずついていってしまい結果撮れた写真がこれ。三竿の頭の上を越えていったボールを長沢が見事に仕留めるわけだけど、そのシーンは収められず。カメラは難しいね。



もう昌也が知っている選手は伊佐のみ。その伊佐と出場のタイミングが重なるんだから不思議なもんだよね。




片野坂さん就任1年目のNo.10が昌也。片野坂さんも思い入れはあるだろうな。個人的にはチームが振るわなかった15年シーズンに孤軍奮闘していた昌也が一番印象的。





エコパはもう10年以上前に何となく静岡ダービーを観に行って以来なのでかなり久しぶりだった。屋根の形なんかがフクアリを少し大きくしたような感じかな。今年の4月に異動になって全く予想していなかった水曜日が定休日の職場に行くことになり最初はかなり戸惑った。ただそのお陰で福井→群馬→静岡とずっと天皇杯を追えたし平日休みも悪くないなと思えた。これでシーズン終了が最低でも1週間は延びたわけだけど、ここまで来たらベスト4がどこで開催されようが意地でも行きたいね。ここまで来たらとことん。財布のことは後で何とかなるでしょ。


とりあえずナイス勝利。次はリーグ戦でいい笑顔が見たい!
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評価に値する勝ち点1も状況が許してくれない(33節徳島戦)

2021-10-23 22:02:18 | マッチレポート21'

とりあえず昨日の記事と見た目を揃えるために「いのたに」のラーメン画像で始めます。昨晩和歌山で井出商店のラーメン食べてから14時間後には海を渡って徳島でいのたに食べていました。まだお昼まで1時間近くあるのにもうほぼ満席で大人気でしたね。井出商店は久しぶりに食べてイマイチ感しかなかったけど、いのたには美味しかった。紀伊水道ラーメン戦争は徳島の圧勝。





悲しい時ぃー(悲しい時ぃー) 3連勝を逃した時ぃー(3連勝を逃した時ぃー)
何のお店なんでしょ?


正直に言って先制点を決められた時点で勝ち点を持ち帰れないことを覚悟していたので本当によく追いついたと思う。徳島は強風との折り合い方のうまさも含めて予想より遥かに強かった印象。というより仙台もしっかりと前線のメンバーが復帰してくると広島に勝っちゃうくらいだから弱かったのは先週だけでちょっと調子に乗り過ぎたなと少し反省。もう全部ひっくるめてどこが勝ってもおかしくないし、そういう意味では現時点で残留圏内まで勝ち点4差もあるうちはもう圧倒的に追い込まれているんだということを再認識。帰りのサービスエリアで飯を食いながら湘南戦の結果を見た時に、今週1週間の浮かれた気持ちからサーと血の気が引いていくように我に返っていくのが分かった。自力残留がないから当り前なんだけど残りのライバルクラブ全ての試合結果で状況が変わってくるところまで来ていて、明日清水が万が一川崎に勝つようなことがあると本当にマズいことになりそう。前節までの連勝で少し期待しちゃったところがあるから何か余計に恐くなってきたように思う。本当にハナクソほども役に立たない鳥栖とか今後一切のクラブ間交流を絶ってもいいくらいだよ。次節の横C戦も負けようもんならもうニータンも送り込まないし、気持ち悪ぃ鳥も送ってくんな。


ということで少し熱くなりました。湘南のアウェイゲームの時もそうだったけど風が強い環境でのゲームに弱いなという印象。普段ホームゲームで風が強いなんてことがないからなんだろうけど、前半に風上をうまく活かせていないにも関わらず、後半に風下になると如実にバタバタし始めてたもんな。まあこういうところも含めてアウェイゲームの難しさなんだろうけど、残り試合もアウェイゲームの方が多いから置かれている状況はやはり厳しい。徳島主将の岩尾が試合後に「今まで積み上げてきたものをないものにしてしまうような試合運びは寂しい」みたいなことを言っていたけど、さすがにキレイごとが過ぎるように思う。降格圏に沈むチームの主将が勝てなかったホームゲームの後であんなことを言ってサポーターは「そうだよね、J2から理想を求めてもう一回やろうぜ」とか言うんだろうか。個人的には小出が背走でバタついてCKを与えてしまったプレーとかもっと割り切ってクリアしてよかったと思うし、我々にも積み上げてきたものはあるけどそれでたどり着いているのが今の順位なんだからそれでいいはずがない。勝つためなら何だってやるべきだと思う。


勝つためなら何だってやるべきで言うと、ペレイラのCB起用は正直ギャンブルが過ぎると現場では思った。何せ天皇杯群馬戦でベンチから何度も指示を出された挙げ句に飲水タイムで完全に本業外の弓場とポジションチェンジさせられた現場を見ているので、まだ羽田を最終ラインに落としてボランチ起用の方がいいんじゃないかと思っていた。ところがいい縦パスも2つほど入れてたしけっこう落ち着いてやれていたように思う。ただそれ以上にこれはアリかもなと思ったのが「高さ」だ。長沢が190オーバー、エンリケ、ペレイラ、羽田が180オーバー、さらにCKで絶妙の動きを見せる呉屋までいるとセットプレーの期待感は相当上がる。実際に最後に呉屋がCKを勝ち取った時はこれはマジでくるんじゃないかと期待した。直前で垣田も下げていたし明らかにミスマッチが発生していた。まあ結果的には凌がれてしまったけど、根拠のない期待じゃなくて現実的に期待が持てるシチュエーションを自ら作り出せていたのは残り5試合に向けて好材料じゃないかなと思う。



スタジアムではゴールはほとんどどんな形か分からなかったけど、リプレイで見るといいゴールだね。北斗の鋭く曲がるクロスは守る側からすれば処理しにくかったと思う。何か北斗が一番長沢の使い方を分かっているような気がするな。そして也真人。シーズンを通してずっと頼もしい。もはや信頼感がユニ着て走ってゴール決めていると言っても過言ではない。残り1ヶ月とちょっと、とにかくケガだけはしないで。いま也真人が痛む姿ほど肝が冷える瞬間はない。



高木を含めて後ろが本当に安定してきた。最大の要因はしっかりと前の3人がボールホルダーを追って後ろのやることを限定してくれているのが効いていると思う。だから今後もそうそう大崩れすることはないんじゃないかと思うけど、攻撃とのバランスの部分は難しいところ。こうなると伊佐にかかる期待はかなり大きい。



今日のメンバーで直人のこと知ってるの伊佐、高木、刀根くらいしかいないとか移り変わりが激しすぎるよなぁ、やむを得ないんだろうけど。







スタジアム前の広場とかThe国体スタジアムとかここは本当に山形と印象がかぶる。





楽しそう。


次は4日後に天皇杯磐田戦。勝ち進んでも残留に何の影響も及ぼさないけど、せっかくここまでくじ運にも恵まれて上がってこれたので決勝まで行ってみたい。ただ試合にあまり意味がないかと言うとそうではないと思っていて、この天皇杯の後に組まれている福岡戦→ガンバ戦が今シーズン最後の連戦で中3日になっている。今日のスタメンが現状でのレギュラーなんだろうけど、この連戦を全く同じメンバーで乗り切るのは難しい。だからこの天皇杯は誰がやれるのかを見極めるのに貴重な実戦の機会だと位置付けて見たい。微妙な日程で遠いアウェイなので片野坂さんがどんなメンバーを連れてくるか全く予想がつかないんだけど、福井戦、群馬戦よりは少し厚めの層で臨むんじゃないかと予想している。リーグ戦はさっぱりなのに天皇杯は勝ち進んでいるの2013年感があって好ましくないけど、まあやるからには先に進みたい。
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新太のケチャップのフタが弾け飛んだ日(32節仙台戦)

2021-10-18 00:17:10 | マッチレポート21'



きゃー新太かっこいー、抱いてー!


前節の記事にも書いたけど、もうこのタイミングでの新太のゴールは必然だったと思うんだよ。本人はごっつぁんゴールと謙遜するけど、そんなことないことはみんな分かっている。常にアグレッシブに走り続ける新太だからこそあのボールに反応出来たわけであって誰もが出来るゴールじゃない。そして今シーズンここまで苦しむこととなった原因の一つと言っても過言ではないPKもキッチリと決めてくれた。コースは読まれていたけど、しっかりと蹴り込んだボールはネットに吸い込まれた。このブログでも何度も言ってるけど、新太はシュート練習を見ていると本当に鋭いシュートを飛ばす。だから試合前から期待感が高い。本人も本当に苦しかったであろう232日ぶりのゴール。見ている方も本当に嬉しかった。


今日の勝因が何だったのかと考えた時に仙台が弱かったとしか考えられないんだよね。昨日まであんなに緊張してたのがバカらしくなるくらいに仙台は弱かった。一瞬の隙を突いた伊佐のランニングは素晴らしかったと思うけど1点目のシーンはもし自分のチームがアレをこんな大事な試合でやられてたらさすがに平常心じゃいられなかったと思う。北斗に誰もプレッシャーをかけないのが悪いのか、アピアタウィアの伊佐への対応が緩慢なのか、こぼれ球への反応が悪いのか、いずれにしてもこの重要な試合でやる類いの失点じゃない。やけにベンチメンバーが手薄だなとは思ったけど、もうこの局面まで来たらメンバーを揃えられるかまで含めての総力戦だからね。前線で予想していた何人かがいなかった時点でうちの勝ちは確定していたのかもしれないね。


仙台はここから相当な反発力を見せない限り降格は確定でしょう。我々からすればまずは1つの枠が埋まるのでありがたい限りだけど。まあ、冷静に考えたら仙台と湘南は本当は昨シーズンで降格していてコロナに救われただけなんだから今シーズンも低迷した時点で自ら降格しますと言い出すくらいの潔さがあってしかるべきだろう。ちょっと来週までにちゃんと考えといて。



高木のゼロ。仙台が弱かったことは置いといて、2学期に入ってから何と失点は1のみ。名古屋戦の高木のミスによる1点のみで、セットプレーからの失点もなければ、崩された形での失点もない。夏休み期間中だけで17失点もしていたチームがなぜこんなにも激変したのか。川崎戦や横浜戦の時はチームのやり方を変えるためにちょっと極端に前線からのプレッシングを強めて玉砕していた感があったからそのフェーズを乗り越えてちょうどいい感覚を身に付けつつあるというところなのかなと予想している。


ただその中で伊佐や新太、也真人のように前線から球際で戦うことを厭わない選手の存在は本当に大きいと感じる。今日も攻→守への局面ですぐさま切り替えてプレッシャーをかけて蹴らせて楽々回収というシーンが何度あったことか。ああいうプレーにこそ本当に大きな拍手を送りたい。ただ逆に言うとそれを90分間継続することは難しいわけで、交代選手が入ってきた時に前線の守備の強度が下がりはしないかと一抹の不安を感じてしまうのは事実だ。特に呉屋は間違いのないポテンシャルを見せてはくれているけど、昨シーズンの知念のようになりそうな雰囲気を確実に感じている。







今日の大きなトピックスといえば怜さんの久しぶりの先発。何と奇遇にもアウェイ仙台戦以来5ヶ月ぶり。最長在籍選手となってもういるのが当り前だった怜さんだけにこの状況は少し寂しくもあるわけだけど、朝陽に何かアクシデントがあったのか重要な局面で重要な役回りが回ってきた。また仲も良くプレースタイルも知り尽くしている福森直也のところにぶつけたかったという片野坂さんの意図もあったんじゃないかな。前半は意図的に仙台の左サイドで仕掛けようとしているように見えたし、仙台保持時には福森に蹴らせようとしているような伊佐の追い方も感じた。いずれにしても怜さんはその期待に応えていた。也真人や小出との連携も良く押し込めていただけに負傷は残念で仕方ない。一度立とうとしていたから軽傷であってくれと祈るしか出来ないわけだけど。成豪や怜さんの負傷は天皇杯のことを考えても本当に痛い。今日は仙台の出足が悪いためかラフなプレーが多くてヒヤヒヤした。ここから負傷者を出せばもう今シーズン中に戻ってくることは難しいだろうし、もちろん補強による穴埋めも出来ないから大きな痛手になるわけで、負傷者を出さないことも大きなポイントになってくる。



司が久々かつ初めて前線での出場となった。今日は短い時間だったけど、司はやっぱりサイドじゃなくて前で使いたい。今日は怜さんのアクシデントがあったから最後は前線での出場となったけど、ベンチメンバーの構成を見るとやっぱりサイドの選手として考えているんだろうなと思う。



今日も上下動しまくった香川。対面の真瀬とは阪南大の先輩後輩。前半やや自重気味だったのは指示か、何か気になることがあったのか。


快勝は嬉しいけども仙台との力関係によるところが大きいわけで個人的には今日の試合の進め方には課題があると思っている。前半の試合の進め方は勝てなかった頃の試合の進め方そのものだった。パスを受けてもゴールに背を向けることがファーストチョイスで、際どいパスも入れない。しっかりと保持して相手を動かしたかったとかそういう意図なのかもしれないけど、そうだとしたらこの重要な局面で選択する戦術じゃないよと思った。キックオフからの早い段階で明らかに我々の方がやりたいことをやれるという肌感覚はあったと思うからもっと早い段階から試合を決めにいってほしかった。どんなに手応えがあってもハーフタイムまでゴールがないことはもうこの局面では良しとしてはいけない。ゴールを決めなければ道は開かれない。勝ったからいいけど、もっとアグレッシブにいってほしい。







しかしとりあえず良かった。相手が不甲斐なかろうが何だろうが勝ち点3は3だ。これで湘南まで勝ち点2(得失点差がもう追いつかないので勝ち点1では届かない)、残留圏の徳島までも勝ち点2差。そして次節は徳島−大分、湘南−横Cという今シーズンの残留争いのハイライトとも言うべき週末がやってくる。選手たちにはあまり関係ないかもしれないけど、鳴門のキックオフが1時間早いのが良いのか悪いのか。ベストは大分勝ちで平塚がドロー。横Cに勢いが出つつあるのが不気味なので、横目で清水の動向も気にしつつ、まだまだ気の抜けない日々は続く。とりあえず今日の大分→鳴門→エコパ→福岡→指原さんまでは全て予約した。それ以上もまだ生き残っているのなら今シーズンは残り全部行ったろうかなと思ってる。スタジアムではあんなに嬉しかったはずなのに、空港でも楽しくビールを飲んでいたはずなのに、飛行機で爆睡して帰りのバスの中で順位表見た瞬間に一気に現実に引き戻されるのがいかにも残留争い真っ只中って感じだ。やれるところまで足掻こう。可能性は感じる。



最後に試合前のスタジアムイベントのGABEZさん、本当に最高だった。ラストのテンポの良い選手一気紹介は本当にオリンピックの開会式を見ているようだった。これまで一番良かったなと思うスタジアムイベントは阿部真央さんのライブだったんだけど、これは超えたかもしれない。






浅田飴に芝刈り機とちゃんとトレンドも押さえている。


むしってーん。


ヒゲの表現お見事。


サッカー選手がなぜこんな動きしてるんだろって思っただろうな。


北斗のキックの特徴をよく捉えている。


吉田舜の後ろ体重も絶妙。


来月の指原さんも本当に楽しみだ。
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何とか生き残る(31節セレッソ大阪戦)

2021-10-03 21:50:15 | マッチレポート21'
九州互助会の複数の会員クラブによる心ない裏切りにより試合をする前から窮地に立たされてしまったわけだけど、何とか生き残った。この試合で勝ち点3が取れなければ徳島まで勝ち点7差、得失点差で追いつくことが現実的でないことを考えると勝ち点8差だったわけで、勝負と見ていた直接対決を迎えるまでに終ってしまうという最悪の結末になるところだった。ホッと出来る状況じゃないけど、とりあえずホッとした。


今日は新太が良かった。次々と枠を捉えたミドルシュートの数々はもちろんだけど、動いて味方が走り込めるスペースを作ってあげて、さらに相手DFを引きつけてパスを出す。決勝点で香川を走らせたのともう一つ後半にも北斗を走らせたのと2つ、とても良かった。新太は結局開幕戦でゴールして以来リーグ戦ではゴールがないわけだけど、それでもずっと出場機会を失わないしそれに対して疑問もない。シュート練習見ていると新太は本当に強烈なシュートを放つし期待感は本当にある。さらに守備でも頑張れるし、何より勝ちたい気持ちが表情に出るのが良い。そのみなぎる力がケチャップのフタを粉砕するのはもう間もなくだと思っている。開幕戦に続いて徳島戦で出てくれれば最高だ。


特段大きくやり方を変えたわけではないけど勝てた要因というのはセレッソが良くなかったことが一番だと思っている。他のクラブと比べても恐さは格段に少ないし、まああんまりチームがうまくいってないんだろうなという感じはした。そもそもシーズン前にかなりゴタゴタしていて危なっかしい感じはしていただけに残留争いに巻き込まれてないだけいいんじゃないのかな。ただそのセレッソの不甲斐なさが不安材料なのは徳島との対戦を残していること。期待は出来ないけど、頼むぞ。乾も次はクリーンに頑張れよ。滋賀県民として応援してやるから。


ちなみに乾が也真人にアフターチャージをやらかした後にテレビの音声にしきりに「アフターだよ!」「2枚目だよ!」と抗議している声が入ってきて誰がやってんだろと思ったら、交代で下がってもユニのままテクニカルエリアに飛び出してきてる伊佐だった。ビブスは着ないとなと思ったけど、勝ちたい気持ちはがっつり伝わってきた。


残り7試合に向けて後ろの5枚はこのセットが基本布陣となりそうな雰囲気。刀根の安定感も良かったけど、やはり機動力(乾のカードを引き出したプレーとか)の部分を考えると小出の方が期待感がある。坂の序列も下がっているようなのでケガとかがなければ小出が右CBのレギュラー最右翼なんだろうね。ボランチもベンチ入りが小林裕からペレイラに変わったりで安定しなかったり、ハセが行方不明だったりとで北斗と羽田で決まりの感あり。ビルドアップを安定させる意味も含めて個人的にも後ろはもうあまりいじらない方がいいと思う。羽田は今日は細かいタッチでミスも多かったけど、ちゃんと自分で取り返しに行ったし、あとはセットプレーでもう少し期待感を感じさせてほしい。やっぱり今日の試合でも思ったけど、ボランチもCBの両脇も絡んで来ないと攻撃の厚みは出ない。カウンターを食うリスクは当然あるわけだけど、そこはもうエンリケの長い足に期待して、前に出ることを優先してほしい。もうゴールレスは「死」を意味する段階にまで足を踏み入れてしまったわけだから。


仙台戦も徳島戦も絶対に固い試合になることは目に見えている。でもそれをぶち破るんだ。もう片野坂さんには清水戦のような腰の引けたバランス重視の戦い方は選択してほしくない。どうせ一回死んだようなもんなんだから、悔いを残さず熱量の余韻を感じるような試合をしてほしい。2003年ほど出来上がったシチュエーションではないけど、それでもクラブの未来を決めるビッグゲームになるかもね。


あ、あと今シーズンはリミユニで2勝目。これだけ勝てないシーズンで3分の2勝つって奇跡に近い。継続使用ありだと思うけど。
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12年ぶりの豊スタ(30節名古屋戦)

2021-09-27 00:20:30 | マッチレポート21'



09シーズン開幕戦以来の豊スタ。あの試合は今でも本当に印象に残っていて、前のシーズンでタイトルを取りまた新たに始まるシーズンに胸が踊っていた。夢生の成長速度は止まることを知らなかったし、ついに開幕から家長がメンバー入り、その他の主要メンバー全員の慰留にも成功した。前のシーズン以上の夢が見られると信じて疑わなかった。そして初めて乗り込んだ豊スタ。新しいアップ着には「sophnet」のロゴが入り、「あぁ、チームが強くなっていくのってこんな感じなんだなぁ」と試合前から充実感でいっぱいだった。試合が始まると確かに名古屋は強かった。ダヴィはもう反則級に手がつけられなかったし、そんなに甘くないぞと教えられたような気がした。しかし、本当にこの試合で絶望感を与えてきたのは誰であろう竹内彬だったわけで。超が付くくらいの悪質タックルをかましたうえに、カッとなった大輔の体当たりに大げさに転んでレッドカードを誘発するというオマケ付き。「こいつだけは絶対に許さない」とあの日の豊スタのスタンドで怒りにうち震えていたけど、それから8年。まさかその選手が加入してきて、さらにはキャプテンにまでなるんだからね。数試合信頼に足るプレーを見せてくれたらあの日のことなんてすっかり忘れちゃうしさ、分からんもんだよ。ということで今日豊スタに行って、久しぶりに竹内彬のことを思い出しましたって話。思い出話がつい盛り上がっちゃったから今日の試合についてはもういいかな。次頑張ろうってことで。



これが動かなくなってしまったと噂の豊スタの屋根。世界で一番大きいアコーディオンカーテンじゃないだろうか。しかしまぁ、豊スタはいいスタジアムだわ。直近で新しいパナスタやサンガスタに行ったばかりの感覚でも素晴らしいと思うわけだからホンモノだよ。何と言ってもスタンドの斜度だよね。スタンドがピッチに迫り来るように見えるからスタジアム全体に一体感が生まれるんじゃないかなと思った。ドイツの一流クラブのホームスタジアムみたいだもんね、行ったことないけど。



12年前も食べたあんまき(グラン巻)。もっちりとしててうまいんだよね。



何だこのとんでもなくかわいい生き物は。





もう高木を責めても仕方ないことは十分すぎるくらい分かってはいるつもり。高木がJ1レベルのGKではないことは昨シーズンの段階でハッキリと分かっていたにも関わらず手を打たなかったのはフロントなんだから。トップオブトップのランゲラックと比較するのは酷だと思うけど、スコアを見ればGKで負けてしまったことは紛れもない事実だから。今日はどれだけスコアレスの時間を長く出来るかでしか勝ち点の計算は出来ないと思っていたから、実質8分で試合は終ってしまったんだよ。1試合平均の失点数が0.77点のチームに、1試合平均の得点数が0.69点のチームがビハインドの状態で挑む82分間の絶望感を何かうまい例えで和らげてほしいくらいだわ。この状況でもあんなミスで失点するくらいなら全部前に蹴っとけよと言いたい。あまりにも酷いよ。



このタイミングでメンバー入りした吉田舜。もっと高木を脅かせると期待していたけどまだまだ難しいのかな。J1リーグ戦のメンバー入りは初かな?



大分のかつての正守護神・武田洋平。武田、丹野、圭介とかつての大分の守護神たちは色んなところの2ndGKを務めているね。


話が逸れました。またしても日程的なアドバンテージを活かすことが出来ず。さすがに日程くん怒ってんじゃない?名古屋が1点あれば引き込んで守りきれる自信があったのか、やっぱりコンディションは良くなかったのか分からないけど、そこまで強い印象を受けなかったんだけど、それでも結局きっちり負けるもんね。そこだけは絶対に外さない。すごいよ。

後半に人数をかけて成瀬のところを集中的に攻め込んで打開していこうという姿勢を見せたのは良かったけど、名古屋が5バックにして対応してきてもその次の手が出せない片野坂さん。今度はボランチ脇あたりが空いてくるからそこにノムを潜り込ませたりするんじゃないのと思ったけど、特段の処置なはし。前半から精彩を欠いた長沢を90分引っ張ったのもよく分からなかったな。



ついにピッチに並び立った呉屋と成豪。成豪は期待感あるプレーを見せてくれていただけに引っ張り過ぎて今季絶望なんてことにならないことだけを祈ってるよ。



強烈でかつ落ちて処理しにくいってだけでもすごいのに、高確率でゴールマウスを捉えてくるマテウスの直接FKはマジで脅威。こうやって写真で見るとインサイドで押し出すように蹴ってるっぽい。





夢生や武田と親しげに話す長沢。どこで繋がっていたのかすぐには分からない交友関係が豊富なところに長沢のキャリアの多彩さが見え隠れする。


下田北斗と長澤和輝。ここは専大の同期だね。


上村コーチと中谷進之介。柏繋がりはすぐに分かったんだけど、調べてみたらこの2人は柏のU−15とU-18で同期なんだね。こういう再会は見ていて嬉しくなる。



勝ち点40へのシナリオはこれでセレッソ、仙台、徳島、福岡に4連勝でやっと追いつくという何かもうちょっとバカらしくなってきちゃうレベルになってしまったわけだけど、ただこの勝ち点40が残留ラインという仮定は見直す必要は出てきたかなと思う。ターゲットとなる湘南が9月に監督交代というジョーカーを切ってきた割にはパッとしないこともあり残り8試合で勝ち点13は現実的ではないなと思う。勝ち点40未満でも残留出来るかもしれないと思うと本当にわずかではあるけどまだ希望は持てる。そしてその希望は徳島から2ゴール、湘南から94分に決勝ゴールと、昨シーズン頑に片野坂サッカーに染まろうとしなかった知念慶によってもたらされていると思うと何とも皮肉なもんだよね。
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こんなにも表現するのが難しい試合なかなかない(29節鳥栖戦)

2021-09-18 22:24:33 | マッチレポート21'
この勝ち点1はそんなにネガティブだとは思わないんだけど、皮算用では鳥栖、名古屋、セレッソの3連戦で勝ち点5を取った上で仙台、徳島に連勝しないと勝ち点40には到達しないので、これで名古屋から何が何でも勝ち点を取らないといけなくなったわけで、そのミッションの難しさを考えるとこの試合で勝ち点3を取ることの方がずっとイージーだったと思うから、何とも表現のしようがない。結局、ここまで負け続けてきた自分たちが悪い。いい試合しても「それじゃ不十分」とか言われちゃうの監督も選手たちも悲しいでしょ。だから勝ってよ。


今日の試合を不十分ではあるもののあまりネガティブだと思わない最大の理由は監督の采配だ。前節勝ちはしたものの、選手交代の遅さが気になった。もうこのチームはリードを許してしまったらそこからもう一度反発出来るだけの力強さはないし、だからこそ先手先手で動いてチームのエネルギーを切らしてはいけないと思っている。前節の前3枚の交代選手に与えられた時間は合わせて34分だ。結果的に伊佐が大きな仕事をしたからいいもののこれではあまりにも短すぎるし、もっと先発選手をガス欠覚悟で突っ込ませるべきだと思っていた。しかし今日は伊佐と也真人、ノムに与えられた時間は合計で81分。確かにゴールは決められなかったけど、十分に可能性は感じさせてくれた。やはり最低でもこれくらいの時間は与えてほしいし、逆に長沢と新太、成豪は60分でカラータイマーが点滅してしまうくらいにやってほしい。今日は結果的にゼロに抑えたけど、厳しさが足りないなと感じたし前半でやられていてもおかしくなかった。もっと厳しく、もっともっと厳しく。わずか数分で2度のCK獲得とその前進する力はやはり魅力だった朝陽ももっと早く使ってほしかったとも思うけど、3回目の交代だったことを考えるとあの時間帯でも仕方がないのかなと思っている。


前節も書いたけどやはり可能性を感じる羽田健人。羽田のボランチ起用で最初に特徴を見せたのは高さ。最終ラインの1つ前で高確率ではね返してくれる高さが魅力だったわけだけど、パスワークでもかなりよくなっていると感じる。個人的に羽田が他のボランチよりも優れていると感じるポイントは高さでも強さでもなく「リスクを取れる」ことだと思っている。今日も何度かいいターンで前を向けたし、最後は小出が収めきれなかったけど58分の前方向へのパスもとても良かった。スタジアムまで足を運んだ人なら気付いた人も多いと思うけど、試合前のアップで他のメンバーが下がっても羽田はいつも最後までコーチから強めのパスを出してもらってトラップを足元に収めるフィーリングの確認をしている。いつからやり始めたかは分からないけど少なくとも今シーズン先発した試合は必ずやっている。これってもう厳しい位置でもボールを受けて局面をひっくり返したいという意思の表れだと思っている。前節も書いたけど、チームがこの状況だからこそリスクを取れる選手に価値があると思っているので、羽田健人にはもっともっと思い切ってやって突き抜けてほしい。どのカテゴリーかは分からないけど、出来れば来シーズンもこのチームで。


投入ファーストプレイの単独プレスでボールを奪取する也真人はやっぱりスーパーとか、高木のグレイトセーブとか、他にも書きたいと思ってメモしていたことはたくさんあるんだけどあまり書き過ぎるとこの試合を高く評価しているみたいになっちゃうからこの辺でやめとく。もっと書きたいよ。だから勝ってよ。


名古屋から勝ち点取るのは正直厳しいと思う。結果しか見てないけどあのマリノスに勝つんだぜ。名古屋から勝ち点1取ってもさらにセレッソに勝たなきゃいけないんだから越えなきゃいけない壁はやっぱり高すぎる。ただ名古屋は水曜日に東京でアウェイゲームがあるから少しはパワーダウンすることも期待は出来る。ガンバ戦で見せた醜態を取り返すのはここしかないんじゃないの、プロとして。ちなみにちょっと嫌なこと言うと、前回J2に降格した2013シーズンは10月5日のホーム・セレッソ戦で降格が決定した。あまりにもあっさりとした降格でもうスコアも内容も全く覚えてないけど。今年は第31節ホーム・セレッソ戦は10月3日とあの年と極めて近い。今シーズンはこの試合で降格が決まることはないけど、名古屋、セレッソに連敗すればあとは数字上の可能性を追うだけの虚しい残留争いだ。ここで終っちまうのか、11月まで足掻くのか、12月まで足掻くのか、それとも....。だから勝ってよ。


ここまで書いてきて思うのは、やっぱり今日勝たなきゃいけなかったなってこと....
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理想的な展開での勝利(28節湘南戦)

2021-09-12 01:30:47 | マッチレポート21'
スタメンを見た時に呉屋がいない、司もいない、朝陽はサブと補強選手が1人もいなくて正直もうこのチームはダメだなと思ったし、勝たなければもうツッコミどころが満載過ぎて逆に面白くもないなという感じで見ていた。まあ勝ったからいいけど、それでもまだ勝ち点2足りないので、鳥栖、名古屋、セレッソの3戦で勝ち点5が必要。まだまだとてつもなく壁は高いよ。


先制→ダメ押しと今季初めての理想的な展開での勝ち方だったわけだけど、湘南が弱すぎたのではという感覚は持っておかないとと思う。実際に決定機は前半のタリクのヘッダーくらいでとても直前で監督交代という劇薬を投下したチームには思えなかった。ただ自チームを評価する際には割引が必要だとしても、これから生き残るためには湘南か清水のどちらかを捕まえなければいけないわけで、その対象がこのレベルだということは前向きにとらえたい。浮嶋監督解任反対の雰囲気がチーム内に残っていてこのままチームが崩壊していくのとかちょっと期待しちゃう。


ゴールキックではエンリケがチョンして相手FWが詰めてきたら高木が長沢目がけて大きく蹴るっていうのを何回かやっていていつもと少しやり方を変えていた。ハイプレスも今日は控えていた。相手を見ての変更なのか、路線変更なのかは分からないし、さらに前半はローテンション、ローテンポに感じたので最初から後半勝負というイメージは共有していたのかもしれないね。もしそうだとしたら先制点は本当にデカかった。ただもう勝ち続けないといけないという状況を考えると相手の出方を見ている余裕はないはず。追いつかれてからバタバタしたってこのチームにはもう一度突き放すだけの強さは残念ながらない。常に先手を打って能動的に積極的に選手を代えてピッチ内のエネルギーを切らさないことが重要だと思う。だから今日は選手交代が遅いと思ったし、伊佐は5分は早く出してよかった。


先制点も長沢をターゲットにした何てことはないロングボール。あそこまで上がってセカンドボールを拾えるのが小出の魅力だし、シュートまで躊躇がないのもまた良し。今日もそうだったけど小出はちょこちょことミスをするけどちゃんとやり切るところが信頼出来るところだと思っている。解説者も言ってたけど、あとはプレー時間を伸ばすこと。天皇杯群馬戦に続いて、小出が勝利を呼び込んできているかもしれないね。


またも湘南から決めた伊佐。GKと1対1になった時に外しそうと思ったけど、相性の良さが決めさせてくれたかね。あんなに何もないところから本当に貴重な貴重な追加点を決めてくれる価値ったらちょっといい表現が浮かばないくらいだ。今日は長沢も新太もよく前から追ってくれたし、それで途中から伊佐とか朝陽みたいのにゴリゴリ寄せられたらそりゃ相手DFも嫌だし、ミスも出やすくなるよね。


試合がなければケガをしないとかコンディション不良はなくなるというわけではないと思うけど、中断明けの度にコロコロとメンバーが変わっている気がする。もう今シーズンはリーグ戦では羽田健人が使われることはないと思っていたらいきなりの先発。天皇杯でちゃんといい仕事をしているのを3回戦でも4回戦でも見てきたから心配はしていなかったけど、今日の起用の意図は何だったんだろうか。60分に狭いところを北斗に通したパスは今のボランチの中では狙ってる選手いないだろうなというタイプのパスでけっこう好きだ。確かに引っかけられるリスクもあるし、引っかかったら即ピンチかもしれないけど、そのパスを受けた北斗はそこから前線に長い縦パスを送ってチャンスメイクした。リスクの許容量とかそれを判断するのって本当に難しいと思うけど、もうかなり前から「勝たないといけない」状況になっているわけで、それでもリスクを取れない選手に価値はないって思っている。ペナ内で振り抜けるスペースと時間があるなら最優先はシュート、そこが通ったら局面を裏返せるならリスクがあっても通しに行く。重要なのはそこ。


勝ったのは嬉しいけど、個人的にはやっぱり湘南が弱かったからという思いが強い。さらに残り10試合で勝ち点6差。やっぱりこの試合より遥かに難易度上がるけど、鳥栖に勝って初めてちゃんと「残留目指します」って言えるかなと思う。今シーズンやっと5回目の勝利。本当は手放しで喜びたいところだけど、残されているミッションを考えると無邪気に喜んでる場合じゃないなという思いも。複雑な土曜日の夜。明日は仕事です。
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降格ですな(27節広島戦)

2021-08-29 02:57:55 | マッチレポート21'
何でオレはいまこの時間にPCに向かっているのか。明日も仕事だし早く寝ろよと自分でも思うんだけど、一晩寝て書くと自分の正直な思いを反映させにくいことをこのブログを10年以上続けてきて学んだので、明日は明日の風が吹くってことで今日中に文章を絞り出しておく。

今日は1日だけの休みを利用して滋賀⇄広島の1人遠征決行。試合以外は自分の車に乗っているだけというパンデミック下における理想とも言える休日の過ごし方。往復850kmを1人で完走するという長距離トラック並みの運転をやり遂げた。さすがに帰りはこの試合を観た後に400km超の運転はしんどいかなと思ってたけど、Amazonミュージックのサザンベストを爆音でかけながら運転してたら眠くもならず割とあっという間に着いた。ちなみにサザンベストは7時間超あるからもっと長距離でも運転の道連れには困らないかも。



試合後は片野坂さんもスタンド挨拶に来て、深々と頭を下げていましたよ。この絵面から漂う「終戦感」。この3連戦の内容とスコアもそうだし、他にも諸々と「降格だな」と思わずにはいられなかった。1−3でまだ1点返せば分からないという局面で、精神的な部分で期待をしていた司の決定的なパスミスから4失点目を喫してしまったことで「もう何やってもダメだな」という諦めの空気に支配されてしまった夏の終わりの晩の出来事。


今日の最大の焦点は前節ハーフタイムで下げた也真人が使えるのかどうかだと思っていた。だからスタメンに也真人の名前がなかった時点で厳しいとは思っていた。いま一番代えの利かない選手は攻守ともに也真人だと思ってる。ただでさえ弱いチームからその柱を抜けば、ある程度までは持ちこたえられてもどこかのタイミングで崩れ落ちていくのは必然。結局開幕から半年経ったこの時期でも也真人頼りの状況から抜け出せていないから最下位になるわけで、監督にもフロントにも他の選手にも「そりゃそうだろ」と言いたい。


中断明けから前からボールを奪いにいくスタイルに変えてきた片野坂さん。最初は対マリノス戦限定の戦い方なんだろうと思ってたけど、その後も基本的にそのスタイルを変えないところを見るとどうやらこれでやっていくみたいだね。個人的にはしっかりとボールを握って試合を進めていくスタイルはそのままに敵陣に入ってからのアグレッシブさが欲しいと思ってただけに前から奪いに行くスタイルの採用は意外だったけど、前半の頃のお通夜のような戦い方よりはマシかなくらいに思ってた。ただ片野坂さんが思い描いているところまで持っていくには明らかに体力的に無理がありそうに思えてきたよ。後半に動きが落ちる、後半に大量失点を喫する、まあ素人が見ても分かるわな。


その中断明けからのスタイル変更をしっかりとスカウティングしてきた広島は執拗に裏を狙ってきた。それも前の3枚はもちろん、ワイドもさらには最終ラインの選手までも飛び出してくるという徹底したもの。同点にされたゴールも大分がラインを合わせることが出来ないところをあっさりと裏を取られた。このDFラインの一体感のなさもずっと懸念点だなと思ってるけど、改善もしないし監督が手を入れようとしている感じもない。あとパナスタの時も、ニッパツの時も、今日も思ったけど、やっぱりピッチ内が静か。サッカーみたいな連動性が大事な競技はやっぱりうるさいチームの方が強い。一度エンリケを外してみるのは絶対にアリだと思うけどな。こんなことを言っては失礼だけど、どうせ負けるんだから色々と試せばいいんだよ。


先週書いた皮算用は残り試合を8つのステージに分けて、それぞれのステージで勝ち点3を獲得出来れば最終的に勝ち点40に到達、すなわち残留という見立てだった。で、札幌、神戸、広島との3連戦が第1ステージだったわけだけど結果は勝ち点1。第1ステージでいきなりゲームオーバーですよ。ライバルクラブとの直接対決以外は3試合で勝ち点3だから甘めの設定、つまりボーナスステージなのにいきなりゲームオーバー。本当に期待感のかけらもないチームになっちゃったな。





同点のシーンは広島の選手もアピールしていたわけじゃないからまさかゴールになるとは思わなかったけど、あまりにも長いレビューに嫌な予感がしたところで笛が鳴った。スタジアムではオフサイドについては全く判別が出来ないけど、目の前でアップをしていたサブの選手たちがタブレットで確認をして「ま、仕方ないか」みたいなリアクションをしているのを見て一応納得した。ちなみに小林裕のハンドは現地で見ていて、というよりも「ペチッ」という手に当たった音が聞こえたので、これはPKだろうなと思っていたからVARはよく分かりません。



呉屋投入直後のCKシーン。入って数秒でいきなり佐々木翔を置き去りにしていて、CKの際の呉屋のセンスをまざまざと感じた。これももう少しだけボールとのタイミングが合えば決まっていたと思う。



ビッグアーチの有料興行に来たのは2013年以来8年ぶり。ただその8年間の間に2回ユースのプレミアリーグ参入戦で来ていたから、久しぶりのビッグアーチが何か不思議な感じだった。




そして試合前に流れた広島の新スタジアム構想の映像。本当にもうこれには期待しかないから広島の関係者には頑張ってほしい。関東には新国立みたいなクソスタしか出来上がらない一方で、関西以西にどんどん素晴らしいスタジアムが出来上がっていく。素晴らしいスタジアムがあるということがクラブの価値向上に必須の要件となる時代はもうそこまで来ていると思う。次にJ1に上がれた時には是非このスタジアムで大分が試合をするところを観てみたい。


これでもうイライラすることも、ハラハラすることもないと思うと平穏な気持ちになる。ただせっかく片野坂時代に手に入れたJ1で戦う権利がまだ10試合以上残っているんだからそれは全力で楽しみたい。片野坂さんも閉塞感漂うことはもうすっぱりやめてしまって思い切ってやりたいようにやればいいと思う。それくらいのことが許される程度にはあなたはこのクラブにたくさんのものを与えてくれたと思うから。
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