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Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

下平監督のコメントから紐解く大分の現状(5節山口戦)

2022-03-19 23:18:25 | マッチレポート22’



結局は目線をどこに置くかということ。今シーズン昇格を逃せば複数年契約の満期を迎える多くの主力選手が大量に流出してまた一からチームを作り直さなければならず長くJ2以下のカテゴリーに居ることになるんだろうなというところを恐れている部分が個人的にはある。でも本来はJ2降格の時点でそれは覚悟していたはずだけど、クラブが本気を出したのか現実的に即J1復帰も可能な陣容を揃えてくれたからその思いはいったん消えていた。だからシンプルにそれを思い出しただけなんだよ。下平監督は普通(もしくはそれ以下)の監督で、大分はJ2の普通(もしくはそれ以下)のクラブというだけの話。


前の記事で煽りまくったように山口は予想通り難しい相手だったし、いい形のゴールもありながらのドローは十分な結果。J2の中で現在うまくいっている部類に入るチームに対して勝とうなんておこがましい。「おこがましい」を広辞苑で調べると、「物笑いになりそうだ・出過ぎている・なまいきだ」と書いてある。「J1昇格じゃなくてJ1復帰。我々はJ1にいるべきクラブ」とか調子に乗っていたクラブのこの状況に対してほとんど全てのJ2のクラブから言われているような気になる。ほんとおこがましい。


今日の試合を下平監督の試合後インタビューから紐解いてみようと思う。揚げ足取りな感じもあるけど、勝てないんだからそれくらい甘んじて受け止めなさい、勝てないんだから。

「今季初めてスーツを着てみたが、流れは変わらなかった(苦笑)。」
まずこの人はサポーターの気持ちが分かっていない。サポーターがどういう気持ちでこのコメントを読むのか想像が出来ないんだろう。冗談を言うなとまでは言わない。でもいまここで言うのは違うだろは極めて普通の感覚だと思うぞ。勝てない監督は尊敬もされないから、何を着ていようが誰も気にせんぞ。


「特に前半、相手にボールを持たれて苦しい時間帯になった。それは想定していたことなのだが、思った以上に疲弊している感じがあった。」
ちょっと待って。連戦云々じゃなくて今日の試合で水曜日から連続でスタメンだったのって坂、小出、呉屋の3人だけだよ?それで何で疲弊してるの?チーム作りとかコンディション調整に失敗してない?それとも試合がたくさんやってくるからもう分からなくなっちゃった?


「守備のところを[4-4-2]に変えたのは、前半もボールを握られて苦しい展開はあったが、そこまで崩された場面はなく、しっかりブロックを作って守れているという印象はあった。」
崩壊気味だった守備に着手したんだね。良い着眼点だね。


前半守備は良かったのだが、逆に攻撃のほうはビルドアップできず苦しんだ。
シュート1本しか打てなかったもんね。後ろに人数を割いたからじゃないかな?


「守備に関しては、失点はCKからだし、ある一定の評価はしていいと思っている。」
ここまで5試合全て1ゴールだね。守備に人数を割いたにも関わらず失点してたら、結果は勝ちかな?引き分けかな?負けかな?一体どれだろう?よーく考えてみよう。一定の評価ってことは勝てなくてもいいってことかな?



下平監督、はい。今度の水曜日に勝てるスタメン教えてあげるよ。このままスタメン出したら勝てるから。ここから1枚変更するごとに勝てる可能性が10%減っていくからよーく考えてみよう。


あ、冒頭の写真に特に意味はありません。
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そこそこ点は取れるが止まらない失点(ルヴァンカップGS1節鹿島戦)

2022-03-15 23:15:46 | マッチレポート22’
山本雄大にVARのない試合の笛を吹かせるのは、「◯◯◯◯を◯◯◯◯するようなものだ」。みんなー、大喜利やろうぜー!


全試合得点全試合失点、そして全試合未勝利継続。シーズンインから1ヶ月が経過しました。いつまで待ちますか?


とりあえず坂も小出も長くならなくて良かった。ただ試合後のインタビューで下平監督が直前で怪我人が出たみたいなこと言っていたのがちょっと気にかかる。


鹿島の立ち位置を考えてやったとは思えないので勝てない現状を変えたくてやったと思われるフォーメーション変更。ディフェンス面では大きな変化はなかったと思うけど、ビルドアップは明確にサリーダを採用した。リードするまでは機能していたと思うけど、ビハインドになって圧を強めた鹿島の前では継続することが出来なかった。前線の動き出しがテレビでは分からないので何とも言えないけど、崩すというよりはいいタイミングで長いボールを入れることが多くて、シーズン前に「繋ぎ倒したい」と言っていた下平監督のやりたいこととはちょっと違うような気もする。ただ1点目も2点目も上夷の長いボールから生まれており、シンプルに呉屋や長沢の能力を使うことは悪くないんだよな。


ただ坂−羽田−上夷の3枚でボールがスムーズに回ったことは事実。やっぱりここと比較するとペレイラのボール回しはぎこちなく感じてしまう。何が違うのか考えながら見ていたんだけど、3人に共通しているのはプレーをキャンセル出来る選択肢を持っていること。ペレイラも1試合に1〜2回くらいは出来るけど、ほとんどがドリブルを始めたらそのままバーンと行ってしまってロストすることが本当に多い。野嶽もだけど。あれでは相手も焦れないし、本当に最良の選択をしたのか分からない。ちなみに水戸戦で後半途中から出てきた木下が坂にプレッシャーをかける局面で明らかに左SBへのパスコースを切りながら前進してくるという動きを見せた。いわゆるカバーシャドーという動きだけどこれはある程度大分のビルドアップを見た上で秋葉監督から木下へ「ペレイラに持たせろ」という指示が出ていたに違いない。結果的には坂がパスコースを切られていたにも関わらず浮かしてパスを通してしまうという妙技を見せたため、その後はそういった明確な動きはなかったけど。個の強さで見ればペレイラを使いたいのは分かる気もするけど、ペレイラがビルドアップの質を下げてるんじゃないかという懐疑的な目線は持っている。


良かったところも見えたけど結果的に3失点したことを考えると次のリーグ戦ではまた1アンカーシステムに戻すと思われるけど、勝てないんだから色々と試すのはありだと思うけどね。


呉屋のシュートすごかった。グラウンダーのシュートなのかと思ったけど、スローで見ると地上から数cm浮いたまま真っすぐ飛んでいってるのね。あそこで逆足を選択出来ることも含めて本当に右利きなのかよと思ってしまった。あれぞストライカー。そして屋敷優成おめでとう!ゴールを狙うポジションで生きていくのならこういうゴールが必要だと思う。よく詰めてたぞ。本当に嬉しい。


ガンバの2軍と2-1、ガンバの1.5軍とは0-1。鹿島の2軍と2-1、鹿島の1.5軍とは1-2。トータルで2分けで今日は山本雄大のいつも通りの誤審があったことを考慮すれば十分に勝負になったと言っていい。横C、水戸、長崎の3連戦を通じて三竿が悪かったとは思わないけど今日の香川の出来を見て中2日、中2日でも三竿を使い続けなきゃいけなかったのかとどうしても思ってしまう。何度も言うけどこれは結果論じゃない。全ては下平監督がルヴァンカップのメンバーを信用しきれなかったことにこのチグハグは起因するんじゃないの?もうそこにすがるしかないけど、本当にそうだったらそうで「何だよ、おい!」という気持ちにしかならないし、とりあえずリーグ戦10連勝するまでは下平監督のことあんまり信用できねーや。
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SKBだ、SKB(4節長崎戦)

2022-03-12 23:18:51 | マッチレポート22’
「下平監督に期待した僕がバカでした」



もうこの一言に尽きる。冷静にならないとなと思った今日の帰り道。レジェンド監督退任後にそのチームが低迷期に入ることなんて世界中でよくあることなのに、何を盲目的に下平監督のことを信用していたのだろうか。他でもない自分のもう一つの贔屓クラブであるスパーズがポチェッティーノ解任後に長い長い冬の時代に入ってそれは2年を経過した今でも現在進行中で身にしみて分かっていたはずなのに、本当に自分がバカだなと思う。下平監督の何やら自信ありげに話す様は人を信用させる妙な説得力があるし、水戸戦の後に話したという「柏や横浜FCでも勝てない期間があって、それを乗り越えると連勝が止まらなくなる」というコメントはこの試合が終ってから改めて読んでみると、詐欺師とか新興宗教の教祖の手口そのものにしか聞こえなくなってくる。まだ何者でもない下平監督を勝手に信じ込んだ自分が悪いわけで、まずは目線を下げること。「勝ち点84?ちゃんちゃらおかしいわ!寝言は寝て言え!」のスタンスで行こうと思う。





試合後挨拶で何か言いたげだった高木。監督だけじゃない、選手たちもとてもじゃないけど頑張ってるなんて言える状況じゃない。毎試合毎試合球際で劣勢になる状況は今すぐにでも何とかしてくれ。それだけで見ていて気持ちが萎える。


毎試合1ゴールはするけど、2ゴール以上決められる雰囲気は全くない。今日が最も1試合2ゴールに近づいた試合だったと思うけど、それは点差がついた長崎が勝ち点3を優先するが故に自陣に引きこもったからでしかないわけで、自力で2ゴール目をこじ開ける力も引き出しも情熱も感じない。攻撃に迫力を感じない上に守備は崩壊気味。先制直後の同点ゴールに至る局面でカイオ・セザールのドリブルに中川も北斗も小林裕も誰も行けないところに守備がチームとして全く整備されていないと感じる。先制直後は相手の圧力が高まることが予想されるわけで特にケアが必要なのは誰でも分かるわけで、それであの状況というのは問題の根は深いように思う。


ただこの2試合(いずれも最下位が相手)で勝ち点1しか取れなかった絶望的な状況にほんのわずかでも光明を見出すとすれば、下平監督のチームマネジメントのセンスが著しく欠落しているかもしれないということだろうか。自分も含めて多くの大分サポーターが結果論ではなく試合前から水戸戦はルヴァンカップのメンバーでやって、長崎戦は休養十分なリーグ戦メンバーで臨んでほしいと思っていたと思う。そこには明確な根拠があって1週間前のガンバ戦でルヴァンカップのメンバーがリーグ戦のメンバーに見劣りしないゲーム運びを見せたことにある。もちろんメンバー選考は監督の専権事項だから下平監督が決めればいいわけだけど、結果的にどちらも中途半端に疲労した状態のチームで臨み、得られた結果は勝ち点1と得失点差マイナス3だ。もう一度言うけどどちらの試合も相手はリーグ最下位だ。下平監督が多くの大分サポーターが思うような選手起用をしていたらどうなっていたかという点はレベルの低い話ではあるけれど少しの希望を残しているんじゃないだろうか。来週の土曜日からはリーグ戦→リーグ戦→カップ戦→リーグ戦→リーグ戦というイレギュラーカレンダーがやってくるのでそこで下平監督の手腕を見極めたい。



不運があったことも事実だけど、自動昇格を狙うならこれくらいのことは織り込み済みでいてほしいものだ。まさかJ2レベルのレフリーがまともなジャッジしてくれるとは思ってないよね?



この大敗でレギュラー争いは振り出しに戻ったと言っていいと思うけど、とりあえず野嶽はまだリーグ戦でやれるレベルにない。今日も小出が出ていないということはケガをしたんだろうと思うけど、数少ない新加入選手である伊東がこの出来の野嶽より評価されていないのかと思うとちょっと残念でならない。ビルドアップ時のロストはほとんどが野嶽起点。ペレイラからの無責任な押しつけパスが多くて同情の余地もあるけど、戻す選択肢を持たずにドリブルを始めることが多いからすぐに引っかかってロスト。さらに昨シーズンから言ってるけど、ディフェンスについては意識の面も含めてもっと恐いので少なくともビルドアップはもうちょっと頑張ってくれ。今やってるやり方だとサイドバック的な動きはあまり重要ではなくあのエリアを埋められればいいだけの感じもするので、ディフェンシブな選手であれば誰でも出来そうな気がするんだけどな。



そろそろ健太対策も整ってくるだろうと思うがそうなれば朝陽で行けばいいと思ってたけど今日は朝陽が地味にひどかった。思い切りのない朝陽には何の魅力もないし、技術的に高いわけでない朝陽に思い切りがなければ相手選手もやりやすいと思うよ。



1ゴールしか取れないくせにクリスティアーノだけで2ゴールも取られてしまう。言っとくけどここまでの3試合でクリスティアーノちっとも良くないからな。もうスペシャルな選手である時期はとっくに過ぎていてこんなにやられてんのうちだけだからな。ホントにマジでヤバいぞ、大分トリニータ。





今日は坂圭祐と村松航太の対戦が見たかった。坂が順天堂大を卒業した後のディフェンスリーダーが村松。どちらも身長はないけど関東大学リーグの強烈なアタッカーに全く負けてなかった。ちなみに村松は高校生の時は清水ユースで1学年下の立田悠悟とコンビを組んでいた。クラ選で観た時は素材をうまく操りきれずフラフラしていた立田を村松が本当によくカバーしていた。水曜日にターンオーバーをしていればきっと実現していたはずなのにますます下平監督の裏目戦略が恨めしい。







丸っこいものを愛でてもこの荒んだ気持ちは癒されない。どうしてくれるんだ。





とにかく下平監督は早急に自分が何者で何が出来るのかを示してくれ。そうでなければとっとと去ってくれ。もう十分にそういう成績だ。

今日は試合後に2015シーズンの第6節アウェイ愛媛戦(0-2)のことを何となく思い出した。クラブは決断を躊躇うなよ。同じ過ちを繰り返すなよ。下平監督は片野坂さんや田坂さんのような功労者とは違う。まだ何も残していないただの新監督に過ぎない。勝てないなら切る。これは極めて当り前のこと。J3降格なんてないと誰が言い切れる?
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不満しかない現状(1節水戸戦)

2022-03-09 21:40:03 | マッチレポート22’
まずは選手起用で完全に戦略が分かれた大分と水戸。注目したいのは秋葉監督の試合前インタビュー。週中のターンオーバーはチームをフレッシュに保ちたいという意図がほとんどだと思うけど、秋葉監督は明確に「流れが悪い(連敗)チームを変えたかった」という良く言えば「底上げ」、悪く言えば「開き直り」というメンバー構成だった。一方で大分はほぼ3日前と同一のメンバーで臨んだ。結果から言えば下平監督の戦略負け。最下位のBチーム相手にレギュラーメンバーで臨んでホームで勝ち点2を落とした。完全に下平監督の戦略負け。ただポイントは3日後の長崎戦だと思う。中2日、中2日の2試合をトータル勝ち点4で終ればそれはOKだと思うので長崎戦に勝てば文句は言わんよ。もうこれで長崎戦の先発も全く読めなくなったから下平監督のやり方を信じて待つしかないけど、もし長崎戦で1つでも勝ち点を落とすようなことがあれば盛大に文句を言わせてもらう。


ということで長崎戦が終るまで何も言わないということで締めます。自分たちで設定した毎試合勝ち点2のペースに戻すには3月にあるリーグ戦4試合全勝がマスト。以上。
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「内容は良かった」は禁句(3節横浜FC戦)

2022-03-06 23:17:19 | マッチレポート22’
やりたいビルドアップの形は何本も見られたし、即時奪還のチャレンジもうかがえた。高い位置でのボール奪取からフィニッシュまでも完璧だった。その後も何度も決定機を作り出したしやってる方向性は間違いじゃない。あとは決めきるだけだし今日は仕方ないと割り切ろう。





って言うと思ったかー!!!

サッカーは決めきることを競うスポーツだ!!!

これだけの内容で勝ち点を1つも取れなかったことを恥じろ!!!

そういうとこだぞ、降格したのは!!!





と派手めに言ってみたけど、本当にそう思ってる。これだけ良い内容のサッカーをしたのなら勝たないとダメなんだよ。昨シーズン、大事な試合を落とし続けて結果的に降格したように、勝ち点を取らなければダメなんだよ。勝ち点がゼロであるように、今日の試合を採点するのなら「ゼロ点」だ。全員がそういうシビアなスタンスを持てなければこのチームが昇格することはないと思う。「サッカーは優れていたのに....」とかいうクソダサい後悔の言葉とともに秋に涙を流さないように、今日もそしてこれからも「内容は良かった」は禁句。勝たなければ絶対にダメ。


勝ちきるために今日気になったのは也真人の交代。先制点のアシストだけにとどまらず、相手の選手間でのパスの引き出しが抜群で今日の試合で相手にとって最も嫌らしい選手だったのは間違いなく也真人だった。それをきっちりと60分で交代させたのは3日後の水戸戦でも使いたかったからだと思う。ここはマネジメントの部分だと思うけど、△△なら勝ち点2、◯×なら勝ち点3であることを考えたら水戸戦がフルターンオーバーになったとしても今日の勝ち点3を目指すべきだったと思う。


やっぱりこのチームの生命線はビルドアップ。前半はペレイラの球出しが悪く、ボールを押し付けられた小出がやむなく前に蹴り出すシーンが何度かあってテンポが上がらなかった。しかし前半のATにやっとペレイラがターンから中に進行方向を取り視界を広げたことでチーム全体が前に進めた。これを見てやっぱりひたすらにビルドアップの質向上を目指し続ける先に勝ち点が見えてくるなと思った。ただそれでもまだ若干のぎこちなさを残すペレイラよりも坂を右に置いた方がロングフィードが活きると思うんだよな。小瀬では強風で精度がいまいちだったけど、コンディションが悪くなかった今日は坂から朝陽へ何本も良いフィードが通った。ただ中を向いた状態からのフィードだから相手も構えやすくそこから直接チャンスに繋がることはなかった。朝陽だけでなく健太も含めて坂のフィード一発で裏を取れるだけの質があるので、ペレイラの球出しがいずれにしてもぎこちないのなら左に置いてもあまり変わらないように思う。


健太のシンプルかけっこクロスから長沢のビッグチャンスに繋がったシーンも良かったけど、宇津元の後半ATドリブル突破2本も本当に良かった。どちらも完全に中村拓海を置き去りにしてビッグチャンスとなった。これで2試合続けて爪痕を残したので水戸戦の先発は確定したと言ってもいいでしょう。宇津元はとにかく姿勢が良いと思う。それはアグレッシブなメンタリティという意味合いでの姿勢だけでなくて、実際に仕掛ける時の物理的な姿勢が良い。リラックスした上半身で軽い猫背と軽い上目づかいでどんなプレーにも対応出来そうな姿勢がとても良いと感じる。健太の存在感で右をケアさせておいて宇津元に1対1の局面を与えてあげればかなりのチャンスメイクもしくはゴールが狙えるんじゃないだろうか。


健太のクロスを仕留めきれなかった長沢にはガッカリしていたんだけど、ブローダーセンに止められたけど89分の低空ヘッダーが死ぬほど好きだから次も期待しちゃう。ああいうのめちゃくちゃ好き。あれをつまみに焼酎1リットルをストレートで飲めちゃうくらいに好き。



そして裸足の少年・山下諒也。大学時代もキレキレのキュンキュンで目立っていたけどさすがにサイズ的にプロではつぶされちゃうかなと思ってたけどそんなことなかったね。横浜FCが勝ち点9というよりも山下諒也が勝ち点4だからね。新加入選手がいきなり完全フィットしているところにもうちと横浜FCの差は出てるよね。山下諒也(日体大→ヴェルディ→横浜FC)、小柏剛(明治大→札幌)、紺野和也(法政大→FC東京)、色摩雄貴(東京学芸大→いわて)あたりで関東大学リーグ小兵アタッカー記事を書こうかなとこの頃思ってたな。ちなみに後ろは岡村大八(立正大→群馬→宮崎→札幌)。


もう3日後には水戸戦。開幕戦は仙台に負けたものの攻撃の質が高くてこりゃヤバいなと思ってたんだけど、今日も秋田に負けたようで最下位。どうなのかな。ホームだし、選手層的にはうちの方が間違いなく厚いから色々とやりようはある。下平監督の最初のチームマネジメントの見せ所に注目。


まあ、結果的には負けちゃったわけだけど、それでも良い試合だったよね。あ、言っちゃった。
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ドンピ!(ルヴァンカップGS2節ガンバ戦)

2022-03-02 23:27:32 | マッチレポート22’
予想通り完全ターンオーバーで臨んだルヴァンカップ初戦。これでチームの状況はほぼほぼ把握出来た。リーグ戦、カップ戦どちらにもメンバー入りしなかったのは高木、刀根、怜さん、ノム、奎汰の5人。このうち2人がコロナ陽性で残りの3人はケガと予想されるわけだけど、ユースからボランチの保田くんを2種登録していることからノムはケガなんだろうなと思う。


結果は2−2のドロー。相手がJ1クラブであることを考えると健闘したと思うし実際に60分くらいまでは試合も面白かった。開幕から2試合で3ゴール。FK、CK、PKと全て3つのKから。下平監督のコメントにあった「セットプレーに力を入れている」という話を裏付ける結果となっている。今日の長沢の先制点はこれまでの自分の人生で何千試合とサッカーの試合を観てきて、何千本もCKを観てきたけど、その中で最も「ドンピシャ」という言葉が相応しいゴールだったと思う。長沢が頭でボールを捉えた時に「ドンピ!」って音がしたように感じるくらいドンピシャだった。むしろあそこまでキレイにマークを外せる片野坂さんのチームが心配になる。


ただもっと良かったと思っているのが2点目のPKに繋がったビルドアップだ。同点にされたリスタートの直後、自陣の低い位置で奪ったボールを右サイドの密集から中川の巧みな外しから広大なスペースの広がる左サイドに展開するとどんどんと縦パスが繋がっていき香川がエリア内で放った16本目のパスがハンドとなった。ど真ん中のターゲットに長沢、ファーには朝陽がちゃんと詰めていて例えハンドがなかったとしてもゴールの香りをしっかりと感じられる攻撃だった。強い風の影響が大きかった甲府戦は散々だったけど、ルヴァンのメンバーでもホームスタジアムであればこうやってちゃんとパスで崩していくことが出来るのならばチーム作りは正しく進んでいるんだろうと思う。


そんな中で出てしまった羽田健人のミスからの失点。ただこれは仕方のない部類のミスだと思う。最終ラインの中でも今日の羽田は積極的にビルドアップに絡んで、時には自ら持ち上がって相手陣内深くへの侵入を試みていたし、その積極性ゆえのミスと捉えてあげたい。2点目に繋がったビルドアップを目指す上ではこの類いのミスは受け入れていかなければ得られるリターンも当然ながらない。


そしてもう一人そのビルドアップに大きく貢献したのが西川幸之介だ。3日前の吉田舜に続き、プロデビューおめでとう!10代のGKとは思えないその落ち着きは驚きすら覚えたよ。動きに固さが全くなかったしちょっと出過ぎかなと思うくらい積極的にビルドアップに絡んでいた。後半開始すぐに相手に詰められても軽く浮かすパスでかわしたシーンは西川の肝の据わり具合を象徴していたように思う。1失点目のシュートをビッグセーブで止める凄みを見せられるようになれば十分にレギュラー争いに加われると思う。


宇津元も雰囲気があって今後が楽しみ。仕掛ける姿勢にワクワクするし今日はちょっとシュートが力んでた印象だけど、まずは仕掛けることだよ。その意味では48分のチャンスはコバユーへのパスではなくシュートを選択してほしかった。ただあのパスに反応出来ないコバユーの攻撃センスは絶望的なのでもうちょっと頑張って。アンカーとしてビルドアップの局面で担った役割は北斗をしのぐほど素晴らしいものがあっただけにせめてあのパスには反応してくれよ。


冒頭に60分までは面白かったと書いた通り、今日のメンバーも終盤にチーム全体が重くなった。リーグ戦メンバーよりも3日間長く調整期間があったから甲府戦の時ほどやられている感じは受けなかったものの、やはりまだ活動停止の影響はあると思う。ここは我慢して1日でも早くコンディションを上げていくしかないね。重たくなりながらも逆転までは許さず最後まで耐えきったのは素晴らしかったね。


J2から参戦する今シーズンのルヴァンカップについてはグループステージを突破しようなんて高望みをするつもりはなく、シーズン当初はルヴァンカップのメンバーに回った選手たちがここでアピールしてリーグ戦でのメンバー入りを貪欲に目指すということに重きを置いてみようと思っている。というよりそういうガツガツな感じこそが見たい。今日の出来からすると西川、コバユー、朝陽、中川、長沢あたりがまずは有力候補といったところか。


今日の内容でルヴァンにもある程度目処が立ったけど、勝負は来週の7日間で横C→水戸→長崎のリーグ戦3連戦をどう戦うかだね。ここでボロボロと勝ち点を落とすといきなり順位表上で厳しい位置に置かれてしまうことになる。序盤の山場だ。個人的には今日の試合内容で水戸戦もこのメンバーで臨んでほしいと思った。


それにしても司のボレー入ってほしかったぞー!!
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何もないところから生み出した勝ち点1(2節甲府戦)

2022-02-28 01:28:36 | マッチレポート22’


1週遅れの開幕。異例の開幕ということでどんな状態なのかが全く分からずどんな期待感で待てばいいのかもよく分からず何だかフワフワした気持ちで甲府へ。この顔でお出迎えいただきました。



あるはずだった水戸戦の前に出した予想(希望)スタメン。ほぼビンゴだった。外したのは長沢→呉屋のみ。これで勝っていれば「どうだ!」とばかりに胸を張りたいところだけど、まあ揃いも揃ってみんな悪かったからコメントがしづらい。


結論から言うと全く仕上がっていなかったという印象。仕上がっていなかったというか、仕上がりかけていたものがリセットされてしまったという方が近いかもしれない。やはり1週間のチーム活動停止というのは影響が大きいなと感じた。連携を合わせられないだけじゃなくて、全員外出出来ないわけだから。そりゃコンディションも落ちるでしょうよ。



そんな仕上がっていない状態に輪をかけて影響があったのが強風。昨シーズンの湘南戦や徳島戦を見ても我が軍は強風下の試合に滅法弱い。自然環境に左右されにくいスタジアムをホームとしているわけだからそういうひ弱さは自然と身に付いてきちゃうんだろうなとは思う。試合の入りからは風の後押しも受けて少し勢いもあったけど、失点してくらいからは明確にトーンダウンした。それは最終的に試合終了まで上がることはなく、チームコンディションが悪かったの一言で片付けていいと思う。

甲府の方が球際に厳しくかつ審判のジャッジ基準に合っていたとか、後半に修正されて北斗のところを抑えられてしまったとか、色々あるとは思うけど、この試合はチームのコンディションが悪かったの一言で片付けていいと思う。しゃあないよ、誰もが経験したことのない事態なんだから。ただそうは言ってもここから試合をしながら早々にコンディションを上げていかないと取り返しようのない差になってしまう。そして今シーズンは試合が全く待ってくれない。時間はない。

まあここまでネガティブに書いておいて結果的には手元に勝ち点があるんだからね。これは本当にデカいと思うよ。特に後半はゴールの香りは強風にかき消されてしまったのか、微塵も感じなかったからね。そんな状況からでも何とか出来ちゃうからサッカーは面白いし、サッカーは恐い。



さて下平サッカー。うん、全く分からなかった。コンディション不良と風の影響で細かいところがボロボロだったから正直よく分からん。風が強いからこそより地上戦にこだわるのかと思ったけど、長いボールを蹴る比率は片野坂さんの時とそんなに変わらない印象だった。ただ試合中に大きな声で指示を出すこともあまりしないし、どちらかと言うと一度ピッチに出してしまったら選手たちに考えさせるタイプなのかな。これから色が出てくるでしょう。




ただ一つ言えるのは明るいということ。この下平監督の笑顔は吉田舜が最後に触ったのかどうかをコーチや本人とワイワイしゃべってるシーンなんだけど、正直言って内容は最悪に近かった試合の直後にこれだけ笑えるのはチームが明るい証拠。きっと片野坂さんだったら「この世の終わり」みたいな表情してたと思うよ。どちらがいいという話ではなくて。





その吉田舜。大分でのリーグ戦デビューおめでとう。長かったね。おそらく高木がコロナ陽性判定か負傷によって回ってきたんだろうけど、1失点で何とかしのいだ。後半のポロリはちょっと焦ったけど、それ以外は問題なかった。強風で判断が難しい中で安定していたと思うよ。最後のはオマケみたいなもんだから、勝負はこれから。このまま高木にポジションを返さないくらいの気概でやってほしい。



北斗だって今日のようにキッチリ狙われればボロボロとボールをロストするし、目も当てられないくらいにパスがズレる。「無双」なんてことにならないことは分かっていたけど、今日でハッキリとしたわけでもう一度気持ちを締め直していこう。そもそも「無双」とか言った人がメンバーにすら入ってないからね。そういうとこだよ。



アップ前の挨拶でサポーターの手拍子に合わせて一緒に手拍子する岡山コーチ。




2年前に観た武蔵野−鈴鹿の試合。この時もやっぱり手拍子していた岡山コーチ。この「陽」な雰囲気がチームにいい影響を及ぼしてくれることを期待したい。ちなみにセットプレーの時にテクニカルエリアに入るのかと思いきやいつも通り吉坂コーチだった。



早速実現した37cm差コンビの同時投入。中川は特徴を理解するほどボールに絡めていなかったのでこれからかな。


甲府もメンバーが揃わない中でほぼ狙い通りに試合が進められていただけにこの勝ち点2ロストはショックが大きいだろうな。前の記事でも書いたけど、岡山に惨敗したもののチームの出来としては悪くはなかっただけにこの試合内容に驚きはない。球際で圧倒されてしまったのはいい反省材料にしなければならないし、負けてる場合じゃないよ。

甲府は森スカウトというその筋ではかなりの有名人がいて関東大学リーグの有望な選手を獲得しては高値で転売するというビジネスモデルを確立しており個人的にはずっと気になるクラブ。


新太と仲良くしゃべっているのは関口正大(新潟明訓→法政大)。




本職はサイドバックで大学4年時は法政大のキャプテン。体は小さいけど気持ちで負けてるところは一度も見たことがないくらいに強気のドリブルが魅力。新太とは新潟繋がりなのかな。



右のウイングバック・須貝英大(浜松開誠館→明治大)。




岩武くんの2代下の明治大キャプテン。明治は下級生がなかなかトップチームに絡めないチームだけど、1年の頃から30番代を背負ってリーグ戦にもしばしば出場していた。



今シーズンの個人昇格候補筆頭と言っても過言ではなかったと思う荒木翔(日本航空高→国士舘大)。


運動量豊富、精度の高いプレースキック、ロングスローと超マルチロール。左下の7番が荒木。飯野七聖(2番・鳥栖)、住吉ジェラニレショーン(3番・広島)、平野佑一(キャプテンマーク・浦和)、大石竜平(14番・金沢)、山口和樹(8番・長野)。ズラズラっとめちゃくちゃいいメンバーだな。これで当時2部だからね。



今日の先制ゴールを決めた長谷川元希(大宮ユース→法政大)。


大学時代もいい選手だったけど、小柏(札幌)と2トップを組んでいた高校時代が強烈だった。



言わずと知れた選手権得点王・飯島陸(前橋育英→法政大)。


大学入学後はかなり苦労して、リーグ戦に絡み出したのはコロナ以降なので大学時代はほとんど見たことがない。ただ今日のアシストを見てもその実力は間違いない。



浦上仁騎(大宮ユース→東洋大→長野)。長野を経由して甲府入団。


坂元達裕とか松崎快がいた頃の東洋大最終ラインの中心人物。プロ入りがギリギリまで決まらなかったと記憶している。





最後は三浦颯太(帝京高→日体大)。今日は出番がなかったけど、まだ大学4年で特別指定。ただ彼に関しては甲府での活躍というよりも22シーズン特別指定、23シーズン甲府ルーキーイヤーで、24シーズンにどこに移籍しているかに注目している。ボランチやったりサイドやったりしてたけどサイドバックとかウイングバックに落ち着きそうなのかな。相当やれると見てる。

とまあ本当に枚挙にいとまがないわけだけど本当は鳥海芳樹が一番見たかった。







最後に出てきたさんぺーさん。あまり元気がなかったように見えた。


「ボクこれだったんで」と言ってこのポーズ。K?ケガ?風邪? ....まさかコロナ?


何か甲府のブログみたいになってしまったけど、まあいいか。久しぶりに対戦すると色々と思うところが出てくるもんだ。


もう2日後にはルヴァンカップも1週遅れで開幕。基本的には今日出てないメンバーで臨むと思うけど、仮に今日のメンバーがレギュラー有力だとしてもこんな内容ならいつでもポジション奪えそうなだけに水曜日に出るメンバーもチャンス掴むつもりで必死にやってほしい。最終ラインの4人と呉屋あたりは今すぐにポジション失ってもおかしくないくらい酷かったからね。


何はともあれ開幕しました。大変なシーズンになりそうな予感しかないけど、粘り強くやっていくしかないという思いを強くした今シーズン初戦でした。
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