Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

はがれ落ちた勝ち点3(ルヴァンカップGS4節ガンバ戦)

2022-04-14 02:13:48 | マッチレポート22’



取り損なったとか取りこぼしたとかいう感じは全くないんだけど、弓場将輝の背番号が試合中にはがれるという珍しいシーンに遭遇したので、はがれ落ちた「3」と勝ち点3を何とかうまく絡めたかっただけでタイトルに深い意図はないです。








サポーターなんていうのは勝手な生き物で「カップ戦は結果を抜きにしてリーグ戦で出番のない選手がチャンスを掴む場だ。だから思い切ってやってほしい。」なんてことを気軽に口にするわけだけど、実際のところそんな簡単にいくわけはなくて、ましてや今シーズンはディヴィジョンが上のクラブとの対戦しかないわけで、これくらいの敗戦は普通に受け入れないとなという思い。ただこれでカップ戦も4試合を消化。戦力の見極めについてどんどんと輪郭がハッキリとしてきた感がある。



今日一番アピールに成功したのは上夷克典じゃないだろうか。リーグ戦のレギュラーがペレイラと三竿で固まりつつある中で3番手争いを決めるための試合かと思ってしまうくらいに最終ラインのスタメンは全員CBタイプの選手だった。下平さんの中では今のところ坂が3番手という感じだけど、決して上がりなどがスムースに効果的に出来ているかというとそうでもないけどサイドバックとセンターバック兼用でいけるのなら上夷をベンチに置きたくもなるんじゃないだろうか。一方で決勝点を献上してしまった小出。個人的には右SBの1番手評価だったんだけど、ミスは仕方ないにしてもちょっと元気もない。うまい選手ではないことは分かっているから小出の魅力の部分が出てこないのであれば正直使いづらいだろうなと思う。下平さんが今後どれくらいやる監督なのかはまだ評価しづらい状態だけど、唯一選手のチョイスに関してだけは自分の感覚と合うことが多いなという印象で、非常にシビアだ。その観点でいくと今日のハーフタイムでの小出の交代は非常に重たいと思う。3日前に70分出場している怜さんは出来れば使いたくなかったと思うけど、それでもハーフタイムでの交代を断行したのは重い判断だと思う。羽田健人については単純に交代する選手がいなかったから最後まで出場しただけと思っている。羽田の低調なパフォーマンスは去年までの出来を考えると本当に残念で仕方ない。



今日のネットのフル出場を見てみなさんはどう感じたのだろうか。鋭い縦パスも力強いキープ力も見せてくれたかと思えば、信じられないくらいに軽いロストもする。仙台戦の直接FKのような飛び道具も持っている。もしかするとポジティブな反応が多いのかもしれないけど、個人的には仙台戦のFKをピークに少しずつネットへの評価が下がり続けている。正直恐い。現在のレギュラー陣に他にも恐いと思う選手がいる中でかつチームの完成度がまだ低い状態でネットのようなロマン要素を取り込む余裕はないと思う。どちらかと言うと派手さはなくてもガチガチの固さを見せてくれるような外国籍選手の方が良かったと思っている。ただその思いも50:50くらいだし、もちろん良い方向に裏切ってほしいと思ってるけど、今のところは恐いなという感覚の方が強い。



逆にヨドコウでデビューしてものすごい低いところから始まったサムエルの期待値は少しずつ上がってきている。もう味方が疲れていてまともに組織として機能していない時間帯での投入だったから難しかったと思うけど、ガチャガチャしたところから強引に抜け出してくるところとかちょっと面白かったな。ただプレーが切れるたびに肩で息をしている様子だったので、コンディションアップが当面の最優先事項だろうね。





そして佐藤丈晟くんはデビューおめでとう。呼ばれてからなかなかボールが切れずにわずかなプレー時間しかなかったけど、プロのピッチを踏めたことは大きな経験になるよね。昨年夏の天皇杯群馬戦で既にトップチームデビューは飾っているわけだけど、やっぱり正田醤油スタジアムとパナソニックスタジアムじゃまるで違うよね。ちなみにその群馬戦の時も他のアカデミー所属選手たちに先んじてピッチに送り込まれたのは佐藤くんだったね。「持ってる」かもね。






マッチアップしたのは代表キャップもある藤春だからね。本当に自信を持っていいと思うぞ。





一方で残念だったのは保田堅心くん。後半途中で弓場将輝が痛んだところで一度は呼ばれてユニフォームに着替えるも直前で何とか将輝が戻ったため再度アップに戻ることに。この時は伊佐も高校生のデビューを笑顔で送り出してあげていて、「良い雰囲気だな、頑張れ!」と思ったんだけどね。


でもルヴァンカップは全試合ベンチ入りしているし必ずチャンスは来るから最高のコンディション作ってその時に備えてほしい。保田くんのボール奪取能力には注目している。



スコア的にも何とかなったような試合だったと思うんだけど、2点目が入ったところで実質試合は決まってしまった。2点目を決めた佐藤瑶大は明治大出身の2年目のセンターバック。かなりのストロングヘッダーでゴールが決まってから何で怜さんがマークなんだよ、完全にミスマッチだろと思ったんだけど、前半はちゃんと小出がマークだったんだよね。こういうところも少しチグハグなんだよな。小出→怜さんの時点で想定外だからセットプレーのマークを整理するほどの余裕はなかったんだろうな。ちなみに佐藤瑶大の2つ上が上夷克典で、さらにその2つ上が小出悠太。明治大出身センターバック大集合の一戦でしたな。



今日個人的に楽しみにしていたのがガンバの中村仁郎のプレー。最後の最後にわずかに反対側の方でプレーしているのがちょろっとだけ見れたけど、2点リードになった時点で片野坂さんにはもっと早く投入してほしかった。


彼は2018年のクラ選U-15で初めて見て、そのドリブルの強烈さに度肝を抜かれたところからずっと気にしてる選手。高校生になってガンバのU-23でJリーグデビューも果たしもう年代別代表の常連だ。中学生の頃は久保建英っぽいドリブルでゴリゴリ前進してたけど、今日見る限りだとけっこう裏抜けなんかを狙ってたね。




試合後は代表合宿で一緒だった屋敷優成とご挨拶。



下平隆宏と片野坂知宏。両雄並び立つ。




何だこの並びの違和感のなさは。


怜さんと握手する片野坂さん。






上村コーチも選手たちと旧交を温めていた。特に昨シーズン控えに回ることが多かった選手たちと特に仲が良さそうだった。



試合前のイベント(Youtube配信用らしい)でガンバOBとして岡本英也が呼ばれていた。Jクラブもどんどん歴史を積み重ねていけばこういう企画が出来るようになるわけだし、これはとても良いなと思いながら観ていた。昨シーズンで引退した岡本は今は寝屋川の不動産会社で働いているらしい。現役最後はMIOびわこに在籍していたので昨シーズンのJFL最終節で岡本の現役最後の試合は現地観戦した。大分には半年の在籍だったけど、センスを感じる良い選手だったよね。ちなみにガンバでのプロデビュー戦の相手は2008年の大分だったらしい。


このイベントのMCは仙石幸一さん。ガンバのスタジアムDJとして本当に長いよね。彼は普段は滋賀のFMでしゃべっているのでスタジアムでその声を聞くと、滋賀県民としては非常に耳なじみがいい。むしろ普段ラジオで仙石さんの声を聞いていると急に「ガンバァァ、オーサカッ!!」と言い出すんじゃないかと思うくらいにガンバのスタジアムDJとしてその声は定着したと思う。大分も是非かつてのOBを呼ぶ企画やってほしい。特にサッカー界から離れた人。



大分の試合としては3回目のパナスタ。やっぱり本当に良いスタジアムだよね。ただ今日は暑かったこともあって改めて駅からの遠さにうんざりした。パナスタよりも少しサイズは小さいけど、駅前という点でサンガスタジアムの方が現在国内最高峰かなと思う。早く大分の試合がサンガスタジアムであるといいね。


チームは中2日で今度は岩手県は北上市へ。監督をはじめスタッフは明日大分に戻って、その翌日にはもう岩手県に向けて出発と本当に忙しいね。今日の試合がリーグ戦メンバーへ影響を与えるようなものではなかったことは残念だけど、リーグ戦メンバーはしっかりと連勝目指して戦ってほしい。
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