Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

我慢しきれず(34節岡山戦)

2015-09-27 16:09:37 | マッチレポート15’
連戦の3戦目、現地からは暑いの情報。こういう試合になるのは必然だったと思う。質を追い求められるのは前半まで。後半は気持ちとあとは少しの運。悪い試合じゃなかったし、本当にきつかったとは思うけど、最後は我慢してほしかった。3連戦で勝ち点6は十分に及第点だとは思うけど、そうは言ってられない状況に身を置いてるわけだから、最後は我慢してほしかった。


前半はここ数試合と同様にいい攻撃の構築が出来て、ゴールまであと一歩というところまでいけた。特に今日は昌也の攻撃への意識が高く、いつもよりも前に顔を出してきた。こぼれ球を拾ってからのシュートは決めてほしかったけど、あの位置取りに今日の昌也の姿勢が表れていたと思う。


ダニエルと鈴木のCBコンビの安定感はもう完全に信用していいレベルまで引き上がってきてる。再開後4試合で3失点と十分過ぎるくらいによくやってる。片山あたりを弾きまくってたダニエルはもちろんだけど、鈴木が地味にきっちりと仕事出来ているのが頼もしい。あまり他のJクラブが目をつけないであろう大学からこれだけの選手を獲得してこれだけ使えたことは、いいことがほとんどなかった今シーズンの数少ない希望の光じゃないかな。まあ、来季いてくれるかは分からないけど。


ベンチ入りしながらもなかなか使われなかった高松だけど、今日久々に見て納得した。体にキレがないのは年齢的なものも含めて仕方ないかなと思うけど、それにしても体が重そうだし、シュートをフカしたのを見て、いつもの高松にはなってないなと思った。ただエヴァを含めてその代役を務められる人材がいるのかと言われると、補強した人材にメドが立ってないようで、いないわけだけど。高松の姿を見ながら、台所事情の苦しさを実感した。


ここ数試合、間違いなく攻撃のポイントになってた西をベンチに下げて本職CBの阪田をSBの位置に置いたことで、連戦の最後のアウェイゲームを手堅く入りたかった意図は感じた。阪田はタイミングのいい攻撃参加も何度か見せて決して悪くはなかったけど、西の攻撃的姿勢と比較すれば、相手を押し込むというところまではいかなかった。交代の2枚目に西を準備している時に誰と交代するのかがポイントだったと思う。阪田を下げて、そこに西であれば、何が何でも勝ち点3を狙いに行くという意図だろうし、それ以外ならバランスを保ってあわよくば勝ち点3。後者を選択したからには、意地でも勝ち点1は確保してほしかった。結果論で話せば、失点シーンも阪田のところにフレッシュな西がいれば、もう数10cmでも詰められたかなとは思った。


長崎が頑張ってくれたおかげで栃木との差は縮まらず。今日はその上が潰し合いをしてるから悩むとこだけど、一つかわせばいいと考えれば、水戸に勝ってほしい。


結果にはガッカリしたけど、もうアレコレ言う局面はとうに過ぎたと思ってる。何が何でも残留してほしいと思ってるから、信じてサポートをしていくしかない。信じてサポートをしていくしかないわけだけど、思考を停止して盲信しているとも思わない。今は信じるに足るサッカーを十分にしてくれてると思うから。讃岐、栃木と続く大事な試合を絶対に獲ろう。
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最下位からの脱出(33節北九州戦)

2015-09-23 23:14:56 | マッチレポート15’
もう二度と最下位の席には戻りたくない。そう強く誓った連勝による最下位からの脱出劇。


まずは伊佐に謝っとこう。1枚目の交代が伊佐だという情報が流れてきた時に、声に出して「伊佐じゃないだろ」と言っていたオレは伊佐に謝らなければならない。『ごめん伊佐、ありがとう伊佐』。累積でお休みの節でごっちゃんがいい動きを見せて、今節もスタメンから外れて気持ちは焦ってたと思う。この大事な試合で途中出場での決勝ゴールは本当に大仕事でした。あんなにいじられ役で、あんなに試合後はハジけられるのに、試合後のインタビューでは「The普通」なんだね。でもそのギャップもまた良し。


必死のごっちゃんの泥臭いシュートから好調の怜に初ゴールが出て、塁さんに技ありゴール食らって、振り出しに戻った前半。まあそこまではいいかと思ってたけど、気になったのは、後半の入りが極めてユルかったこと。連戦で体が重かったこともあるのか、北九州もお付き合いでペースアップしてこなかったから事なきを得たけど、強いチームなら必ずあそこにつけ込んでくるはず。前節もそうだったし、後半をふんわりと入るの何とかしてほしい。やられてから気持ち入れても「時既に遅し」になりかねないから。


前節3ゴール、今節2ゴールと得点が奪えてることももちろんだけど、いわゆる決定機として相手ゴールに迫る回数が多いから、観ていて楽しいし、期待が持てる。両翼の仕掛け、ボランチからの縦パス、FWの裏狙い、と期待感のある攻撃のバリエーションが増えつつあるように思う。兵さんからのプレースキックはもちろんだし、今は怜のロングスローもある。しっかりと守れれば、何とか出来るチームになりつつある。


前節から使い始めているリードした状態での5バック(3バック)。最近は監督のコメントとかレビュー記事をちゃんと読んでないので、ちょっと勉強不足だけど、意図は何なんだろうか。守備固めでディフェンスの枚数を1枚増やすなんて安直な手段をいくら経験が少ない監督とは言え、本当にやるのだろうか?今日は西が足をつったことにより、ぐっさん、ダニエル、鈴木、若狭、ヤスと本当にCBが出来る5人が並んだわけだけど、前節なんかはヤスが何回か上がっても来てたし、単純に4バックと3バックの併用なんじゃないかなと思ってる。ちゃんと見直してみようと思う。


次節は中3日でアウェイ岡山戦。さっき京都戦の後半だけを観たけど、まあ普通のチーム。今のままを出せれば勝てるし、下手な試合をすればあっさりやられる可能性も十分にある相手。連戦の最後にもなるし、大事なのは戦術よりも気合いや勢いだと本気で思う。終盤の苦しい時間帯で相手の放り込みに対して、ダニエルが膝をつきながらもヘディングで跳ね返したシーンがあった。ああいうのだと思う。岡山戦での勝ち点3奪取のポイントはああいうのだと思う。一気に行こう、気合いで勝つ!!
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流れを繋ぐ(32節岐阜戦)

2015-09-21 00:47:08 | マッチレポート15’
この勝利で一番大きかったのは、熊本戦の敗戦が無駄にならなかったことだと思う。組織としての繋がりが出せたことに、ただの勝ち点3以上の価値があったと思う。間違ってない、このまま進もう。



これは後半のFKのシーンだけど、序盤に決めた一撃はみんなの気持ちを本当に楽にさせてくれたと思う。前節の嫌な流れをあんなにも早い時間帯に払拭してくれたのは本当に大きかったと思う。試合後にサポーターの前に来てくれた時の嬉しそうな顔が印象的だった。連戦中も絶対に兵働は欠かせないから、今日はもっと早めにお役御免にしてあげた方が良かったと思った。

早々にリードが奪えたことが要因と思われるけど、今日は熊本戦の時と比べるとカウンターで相手ゴール前に迫る回数が多かった。ただそのカウンターの切れ味が今日は凄まじかった。前節から松本怜とタメの両SHはその単騎突破だけで武器になり得ると思ってたけど、3点ともその2人を起点にゴールが生まれていて、熊本戦で見せていたキレは本物だった。


特に圧巻だったタメ。直線的なドリブルのみでこれだけ相手の脅威になる選手はそうそういないと思う。もう最後は、失点も避けたいだろうけど、これ以上カードも溜めたくないしで、岐阜としては一刻も早く試合を終わらせたい気分だったと思う。ただこの出来で1点で終わっちゃうのもまたタメっぽい。


試合の一番最後のところで、確かジョンヒョンだったと思うけど、そこからの縦パスがズレた時に、ちょっと嫌な転び方をしてて、試合後も違和感あるようにしてたのが少し気になる。何もなければいいけど、欠かせないからね、今は絶対に欠かせない。


帰ってきた男前。2~3ついいセーブで救ってくれた。試合後にキャプテンからダンスを促された時にマジで拒否してる時の表情がこれ。いいよいいよ、キャラクターは大事だから、無理しなくていいよ。


とりあえずこれで1節で残留圏内に突入出来る状況は作り出せたけど、岐阜との直接対決が終わってしまった以上はもう自力での自動残留はない。ただ3連勝で波に乗っていきそうだった岐阜を完膚なきまでに叩きのめせたことは、その波まで断ち切れたという意味からも本当に大きい。まだ10試合あるかもしれないけど、ライバルにプレッシャーをかけるにはここで一気に行きたい。北九州、岡山、讃岐とちょうど手頃な対戦相手ばかり続くから、ここで一気に行きたい。



みんなで来てくれた「大分にゆかりのある組」。この試合の後では来づらかったと思うけど、本当にありがとう。








最後はちょっとおまけ。今回の岐阜遠征はせっかくの連休中なので、泊まりで来た。今回泊まってるホテルが岐阜都ホテルでスタジアムからもバックスタンド越しに見える中継でもおなじみのあのホテル。これがマジで便利。9階の部屋からはスタジアムが丸見えだし、ホテルを出たら目の前がアウェイゲート入り口。大げさじゃなく、ドア(ホテルのベッド)toドア(アウェイ側のシート)で5分。本当は長良川の鵜飼を見に行きたかったんだけど、連休中につき予約が取れなかった。来季も岐阜と同じディヴィジョンなら、このホテルを拠点に試合と鵜飼のハシゴを実現させたい。
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いい意味で忘れる(31節熊本戦)

2015-09-14 23:23:29 | マッチレポート15’
一方的な試合展開を仕留め切れずにズルズルいって、一撃に沈む試合は何度も見てきたし、何度かやられてきた。ただそういう経験をもってしても昨日の試合はあまりにも一方的だったし、ドローは十分にあり得たと思うけど、この結末だけは試合中微塵も予想していなかった。


3週間ぶりのリーグ戦を久しぶりにドキドキしながら迎えた。もしここでだらしない試合をしてしまうようなら、いよいよ間に合わないという思いから、朝からドキドキしながら待った。でもその心配は杞憂だった。残り11試合に十分に期待を持たせてくれる内容だった。特に両SHの切れ味の鋭さは十分に武器になり得るものだったし、やっと戻ってきてくれたダニエルの存在感も昨年を思い出させるものだった。「内容」よりも「結果」なのは当然だし、「気落ち」や「焦燥感」からチームが崩れていってしまうかもという恐怖はもちろんあるけど、もうここはいい意味でこの試合を忘れて、自分たち自身ややってきたことを信じてほしい。


例年通りと言えばそれまでだけど、ピッチ状態がかなり悪くなってた。ホームスタジアムだろと突っ込みたくもなるけど、熊本の選手よりもむしろ大分の選手の方がピッチ状態に手を焼いていたように見えた。最後の精度不足も少なからずそこに影響されてるように思う。ただ裏を返せば、アウェイスタジアムの方がいいサッカーが出来るかもしれないという楽観的展望も。残り11試合のうち6試合がアウェイ。


次節は伊佐が出場停止。高松かエヴァが入ると思われるけど、個人的にはスタートはエヴァでいってほしい。先日のインタビューでさんぺーが期待する根拠とともに唐突に挙げた「エヴァ」の名前。思うにさんぺーはエヴァの活かし方に手応えを感じてるんじゃないかと思う。昨日は残念ながらその2人が入れ違いで交代となってしまったけど、スタートから見られれば、何かしら起きるんじゃないかと思える。確かにエヴァが作り出すチャンスは、「チャンスメーク」というよりも「事故」に近い印象だ。でもそこにさんぺーが絡むことによって、意図的に事故が起こせるんじゃないかと期待してる。さんぺーの言葉を借りれば、「相手も馬鹿じゃないので」、エヴァの期待感も丸々1試合はもたないでしょう。であれば、そこで高松の投入でいいと思う。


齊藤和樹は2回退場しててもおかしくなかったわけで、審判を味方につけられないのは運がなかった。シーズン中にGKをレンタルで貸し出せるくらいのクラブの正GKなんだからあれくらいバンバンセーブ出来ちゃうのは納得なわけで、そんなGK大国のクラブとこのタイミングで対戦したのも運がなかった。ホームチームの選手があれだけ執拗に抗議するくらい微妙なプレーだったにも関わらず、待てど暮らせどリプレーが流れないのも運がなかった。これだけの不運が重なれば、あんな信じられないような結末を迎えることもあるのかなと。だから、この試合はいい意味で忘れる。悪い運は全てこの試合で使い切って、ここからは笑っちゃうくらいいいことずくめのはずだ。先月までここが天王山になると思っていた次節岐阜戦は、天王山にすらすることが出来なかったけど、ここで勝てれば、勢いに乗れるし、岐阜は焦る。そして10月の栃木戦こそ、今度こそ天王山にして、そして勝つ。


悲観的になるには、サッカーが少々魅力的過ぎた。絶望するのはまだ早い。
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