Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

2021年のサッカー

2021-12-31 16:48:19 | トリニータ
毎年大晦日に書いてる恒例の備忘録。


結局今年も1年間コロナに振り回されて、合わせて個人的にも4月から週末が休みでなくなったために現場に足を運べる機会が激減したそんな一年。特にせっかく関西にいるのだから中学〜大学年代の試合はもっと観たいと思っているけど、来年もコロナの状況はあまり変わらなさそうなので同じような感じかなと半ば諦め気味。


現地(スタジアム等)観戦数  40試合(前年比+6試合)

映像(テレビ等)  観戦数  96試合(前年比−41試合)


観戦数33のうち19試合がトリニータの試合なので、このコロナ禍に頑張ってよく回ったなと自分で思ってる。来年は一番近い試合会場が鳴門なので「全試合遠征」という地獄のシーズン。勝ち続けてくれるなら頑張って回りたいけどそんなに甘くないのは十分分かってるだけに、もう既に今から辛い。


あとはコロナをきっかけにテレビでもサッカーの試合を観ることが少なくなった。嗜好の変化なのかあまりサッカーを観たいという気持ちがわいてこない。これは何か自分でも不思議。ちなみに2019年から比較すると年間で200試合くらい観ている試合数が減っているので、これはもう生活スタイルの変化と言っていいくらいのレベル。


今シーズンの総括記事を書こうといくつかメモまではしていたんだけど、新監督になって続々と来年の陣容が固まっていく中で何かどうでもよく思えてきたのでボツにしました。主力の残留発表が続いているのは頼もしい限りだけど、年内に移籍加入してくる選手が1名もいないなんてことは今まであったのかな。開幕までもう50日しかないからね、あの人とかあの人とか早く契約更新しちゃおうね。


来シーズンはいいシーズンを送れますように。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

片さん、6年間ありがとう!

2021-12-22 20:00:09 | トリニータ


6年間というのは大分トリニータの監督として最長の在籍期間であり、さらに大分トリニータが常識的なクラブに生まれ変わってからは同一カテゴリーに連続3年留まったというのも最長。それがJ1なわけだからいかに片野坂さんの手腕が素晴らしかったかということ。



監督自身は初年度である2016年のJ3優勝が一番嬉しかったと言っていたけど、確かにこの年は結果しか求められていなかったと言っても過言ではないし、片野坂さんのスタイルが結果を最短距離で追い求めるものではないだけに葛藤もあったと思う。監督デビューの年に求められるものが重すぎるし本当に見事に応えてくれたと思う。優勝と昇格を決めたアウェイ鳥取戦は試合終盤から雨が降り出してきたので、これしか片野坂さんの写真が残っていないくて残念。









個人的には6年間の中で最も楽しくて嬉しかったのは2018年のシーズンだ。昇格したことはもちろんなんだけど、それよりも攻撃的に次々とゴールを決めていくというチームスタイルがこんなにもワクワクするものなのかというのを初めて知ったかもしれない。大分トリニータの歴史上守備的に輝いたチームはいくつかあってそれがけっこう好きだと思っていた。大分のカラーにも合っていると思っていたんだけど、攻撃的であるということがこんなにも魅力的だということを知らなかっただけだったのかもしれないということをこの年に気付かされた。警戒して守備に専念してくるチームには手を焼くこともあったけど、真っ向からぶつかってくるチーム相手に容赦なくゴールを重ねていった痛快なシーズンは忘れられない。





始まる前は恐いなという思いもあったけど、J1初年度の躍進はある程度は想定通りだったと思う。うちに限らず、またカテゴリーを問わず、芯を作ってステップアップするチームはその先でもうまくいくという傾向は間違いなく日本のサッカーにはあると感じていて心配だった選手層の薄さすらもあっさりとカバーしてしまった。特に序盤のまだ相手チームが我々に対して「昇格チーム相手だから...」というある種のマウントとも取れる発言があるうちは返り討ちにしてやるのが楽しくて仕方なかった。まあ気温の上昇とともにそんなこと一切言われなくなったけどね。

J1の2年度目は試行錯誤の年だったと思う。J1に留まり続けることが出来るクラブを目指して特に攻撃面での試行錯誤が続いた。ただ結果的にはこれが翌年まで響いて致命傷になった感は否めないけど、ただ目指した方向性は理解出来るものだったから仕方ないとは思う。片野坂さんが次に行くクラブではこんなことを考える必要はないと思うから、もっと純粋に試合に集中出来る環境だと思う。





さすがに今年はほとんど沈んだ表情しか残っていない。当然と言えば当然だけど、だから降格決定以降に意図的とも思えるくらいにハジけたり、いつも以上に情熱的なアクションを見せてくれたのは我々サポーターへの配慮だったのかなとも思った。







たまにはこんなシーンもあったけど、6年間を通して本当にクリーンな指揮官だった。片野坂さんから発せられる「相手へのリスペクト」といった一見陳腐に思える言葉もそれがキレイごとではないことは片野坂さん自身の行動を見ていればすぐに分かった。見ていて気持ちがいい、サッカーに集中出来る、そしてカードトラブルもほとんどない、結果的にそのスタンスがチームの強化にも繋がることが分かっていたんだろうなと改めて思う。









人格者であり、戦術家であり、スカウトであり、ともに戦う同志であった片野坂さん。今は思い出せないけど、もっとたくさんの顔があったと思う。なかなかこんな指揮官には巡りあえるものではないと思う。







降格は残念だったけど、天皇杯での大冒険は最後にともに良い思い出作りが出来て本当に良かったと思う。この記憶は今後ずっと忘れることはないと思う。


プロスポーツの監督という職業は本当にシビアだと思う。今シーズンの最大の目標はJ1残留であって天皇杯優勝ではないわけだから、あまり美談に仕立て上げて送り出すのはちょっと違うと個人的には思っている。ただここで片野坂さんももう一つ上のレベルを目指し、我々も新しい指揮官とともに次のクラブとチームを作り上げていくにはこのタイミングでのお別れで良かったと思う。クラブというのは存続する限りは終わりのない物語のようなものであり、「片野坂知宏」という一つの章が終っただけのこと。もしかするとこれから先に、ラスボスとして我々の前に片野坂さんが立ちはだかる章があるかもしれないし、「片野坂知宏、再び」の章があるかもしれない。でも今はそれが分からないから面白いわけだし、別れが美しいのだと思う。


片さん、6年間本当にありがとう!目指せ代表監督、楽しみに待っています!!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クラブ史上初の天皇杯準優勝(天皇杯決勝浦和戦)

2021-12-20 00:19:08 | マッチレポート21'




何だろうね、あんな幕切れだったのに、不思議なくらい悔しさとか無念さみたいなネガティブな気持ちがわいてこない。本当に心の底から「お疲れさま、ありがとう」という思いしかない。長く辛いことばかりだったシーズンの最後をこんな気持ちで迎えるなんて想像だにしていなかったわけで、ここまで連れてきてくれたチームには本当に感謝している。

一昨年の天皇杯決勝、昨年のルヴァンカップ決勝と何となく毎年来ている国立のカップ戦ファイナル。来る度に楽しいな、羨ましいなと思ってたけど、いざ自分のサポートするクラブがその場に立つことになると予想通り、いや予想以上に楽しかったというのが素直な気持ち。









試合前のあまりにもド派手な演出を見せられてこんなにも刺激的な中で試合やって2ヶ月後に本当にJ2に戻れるんだろうかと本気で自分が心配になってしまった。それくらいに素晴らしい演出だった。この旗はクラブで引き取らせてもらってどこかで使いたいよね。





もうさすがにルールを守らなすぎて浦和のコレオ見ても「ふーん」としか思わなくなってきたな。ガンバ戦のけん責内容を読んでちょっと引いた。



緊張していたんだろうけど、試合の入りはやっぱりもったいなかった。関根のドリブルにズルズルと下がってしまったのはガンバ戦の山見のドリブルに後手後手になった教訓が活かされていないなとちょっと残念だった。奪った後のエアポケットみたいのもセルフジャッジだし、失点の質としては最低の部類。ただ1失点までなら想定内だったと思うし、後半にちゃんと巻き返したことで試合としては成立させてた。警戒はしていたけど、関根と酒井の右サイドはやっぱり脅威だった。酒井の強さと関根の仕掛ける姿勢にはずっとヒヤヒヤした。サイド攻撃に関しては川崎より浦和の方が恐さがあったと思う。





「等々力の歓喜再び!」とばかりの劇的同点ゴール。左右の違いはあれど、北斗のクロスをブラジル人CBが決めるというもう準決勝の再現に導かれているとしか思えない流れだったけど、そう甘くはなかったね。ゴールだけでなく今日もよく守ったペレイラ。ここでも何度か書いてるけど、ペレイラは8月の4回戦群馬戦でCBのタスクに混乱して前半の飲水タイムで弓場とポジションチェンジさせられてるからね。あれからたったの4ヶ月でレアンドロ・ダミアンやキャスパー・ユンカーといったJリーグを代表するアタッカーを封殺してしまうんだから選手って分からないもんだよね。ペレイラの戦力化があまりにも遅かったのは本当に悔やまれる。


エンリケもすごかった。ユンカーがJ3くらいにいそうなレベルの選手にしか見えないくらいに完璧に止めきった。ユンカーのプレスの緩さが後半の逆襲のきっかけみたいなもんだったからユンカーを下げて江坂が勤勉に追うようになってからやりにくさが増したように感じた。ユンカーは本当にうちとの対戦ではさっぱりだよね。









西川周作118試合、高木駿121試合。大分トリニータでのリーグ戦出場試合数だ。Jリーグに限れば多分クラブ史上GKとして2人が1位と2位だろうと思う。どこまで交渉があったのかは分からないけど、この天皇杯での高木の活躍と浦和のACL出場で周作の大分移籍はなくなったんじゃないかな。今日は試合展開的にお互いに見せ場の少ない試合だった。周作、優勝おめでとう。





個人的には槙野はあまり好きな選手ではないのでより悔しいわけだけど、浦和にとってこの試合の最大のモチベーションはACL出場だったと思うんだけど、自分がゴールを決めてもその先はないというのはどういう気持ちなんだろうか。まあどうせ神戸で出られるからいいのか。





この5千万円はマジでデカいよ。有効に使おうね。あと思ったのは、先週、今週と日曜日のいい時間帯にNHKで中継されることで今まで日の目を見ずとも支えてくれたダイハツ九州を筆頭とするスポンサー様に少しでも恩返しが出来たこと。もはや大分トリニータのスポンサーを長年継続していただけるような(良い意味で)変態企業は宣伝効果なんて期待していないのかもしれないけど、それでもとりあえずJ1ラストイヤーにほんの少しの恩返しが出来たんじゃないかな。


高円宮妃殿下をお慕い申し上げております。もうサッカー関連の大会は全て「高円宮妃殿下杯」でいいと思っています。笑顔が素敵。行動力が素敵。





そして片野坂知宏と大分トリニータの物語もこの試合をもっていったん終了。片さん、本当にありがとうございました!試合後の円陣が長かったので熱いことをしゃべってるんだろうなと思ったけど、案の定そうだった。最後の最後まで片さんは片さんであり続けた。個人的にはずっと片野坂さんはスタジアムでは二流と言い続けてきたわけだけど、ラスト2試合で「勝負師・片野坂知宏」をまざまざと見せつけられたような気がした。6年間の惜別記事はまた別に。


この2試合に弓場将輝をメンバー入りさせたのは純粋な戦力面での抜擢以外の側面があると思っていて、それが来季以降のチームに残してくれた片野坂さんのメッセージに思えて仕方ない。試合に出ることはなかったけどピッチに最も近い場所でめちゃくちゃ濃い刺激を受けたと思うから、弓場には来季の開幕戦で北斗の隣を確保するくらいの強い気持ちを持ってほしいと期待している。


勝っても負けてもこの試合で今季は終了。最大の目標が達成出来なかったので良いシーズンだったとは言えないわけだけど、まずはしっかりと休んで来季に備えましょう。この敗戦でスーパーカップ、ACL、J2、ルヴァンカップという狂気の日程を経験することはなくなった(恐いもの見たさでちょっとは経験してみたかった思いがないわけじゃない)わけだから改めてJ1昇格に照準を絞ってシーズンをスタートさせてほしい。也真人−北斗−高木という背骨だけはとりあえず確定した。今日はメインスタンドに下平さんが来ていた。周囲の人が全然気付いていなかったのはちょっとどうなのと思ったけど、噂が出て以降他に誰一人として候補が浮上してこないというのはもう内定していると考えるのが自然でしょう。明日にも発表があるかもしれないね。そうすると選手の去就も一気に決まっていく。本当に楽しかった天皇杯の浮かれた気持ちも今日まで。また新シーズンを頑張りましょう。


大分トリニータ、天皇杯準優勝おめでとう!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国立競技場と大分トリニータの13番

2021-12-17 22:34:47 | トリニータ
何とか1週間更新し続けたわ。明日は仕事が終り次第東京に向かうので更新は今日まで。もうはしゃぐだけはしゃいだからお腹いっぱい。あとは静かに試合を待つのみ。ここからは選手が主役。


サッカー選手なら天皇杯決勝のピッチに一度は立ってみたいと思うのではないだろうか。サポーターとしても愛する選手たちがその経験が出来るのならこんなにも幸せなことはない。ましてやプロキャリアの全てをともにしてきた選手ならなおさらだ。


正直こんな選手になるなんて誰が想像しただろう。入団当時、8年後に天皇杯決勝・国立のピッチに1トップで先発してますと言って何人が信じただろう。決勝もスタメンが濃厚。選手入場時はキャプテン高木のすぐ後ろの2番手を確保するんだろうね。その姿を見ただけで試合前からもう涙出ちゃうかもな。


もしかするとエースとして期待されたシーズンはこれまで一度もなかったかもしれない。でもシーズンの最後は毎年のようにあなたがいてくれて良かった、そして来年も頼むって思ってるんだよね。だから大分トリニータとして記念すべき初の天皇杯決勝・国立のピッチで先陣を切って相手ボールへアタックしてくれるのがあなたで良かったと思ってるし、あなたこそ相応しいと自信を持って言える。


時にサポーターの想いまで背負い込もうとすることがある。もちろんそれは嬉しいことなんだけど、これはあなたが努力の末に掴みとった夢の舞台だから、もうそんな心に重しをのっけるような行動をしてくれなくていいんだよ。とことん楽しんで、とことん自分のやりたいように。人生は常に今からだからこの試合も通過点に過ぎないんだろうけど、それでもこの試合はあなたと大分サポーターが紡いできた8年間の物語のクライマックス。


国立で大分トリニータにタイトルをもたらすのは「13番」だから。これは期待じゃなくて運命みたいなものだから。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

浦和について

2021-12-16 22:17:28 | トリニータ



今週4回目の更新でやっと対戦相手の浦和について触れていこうと思う。何と言うか、試合前に対戦相手の直近の試合を観てイメージを膨らませるという作業を今季全くやってこなかった、やる気にならなかったからこの感覚本当に久しぶり。やっぱり一番参考になるのは準決勝のセレッソ戦なんだけどこれがハイライトしか観られず、それプラスリーグ戦の36節マリノス戦(2-1◯)、37節清水戦(0-1×)、38節名古屋戦(0-0△)を観た。

〜浦和の先発予想〜
直近の対戦がもう約半年前なのであの時とはもう別のチームと思っといた方がいいね。酒井とかショルツとか初対戦の選手もいるし。まずはメンバー。スタートから間違いなく来るのはGK周作、CB岩波とショルツ、右SB酒井、2列目右関根、1TOPユンカー、ここまでかな。直近の4試合だけでもメンバーが固定されていなくて非常に読みにくいのは、ケガの影響なのか、リカロド監督が色々とチームを模索している最中なのかは分からない。ボランチは柴戸&伊藤敦樹が最有力だと思うけど、サリーダでビルドアップするなら平野佑一の選択肢もありそう。左の縦ユニット(SBと2列目)についてはもう候補が多すぎて予想は困難。ユンカーのパートナーは江坂が最有力だろうけど、小泉も面白い。結局準決勝のスタメンをベースにいじるなら左のユニットの変更があるくらいというところかな。ということでこんな予想。左SB明本はきたら嫌だなという思いと、やはりサイドの関根は脅威。

(どうよ、このアナログ戦術ボード。けっこう見やすいと思うんだけど。)

あと、良い意味でも悪い意味でも小泉がキーマンになりそうな気がしてならない。先発予想にはしなかったけど、早めに投入してほしいなとは思っている。



〜浦和の戦術〜
基本戦術も難解。平野がスタメンだった37節清水戦では終始サリーダでビルドアップをしていたかと思えば、左SBで明本が先発した最終節名古屋戦では左肩上がりの3枚(右から酒井-岩波-ショルツ)でビルドアップをしていくという非常に読みにくいやり方。小泉や江坂が下りてきてビルドアップに参加して真ん中を最短距離で破っていく攻撃もあれば、サイドで関根に1対1をやらせるシチュエーションを作り出したりと狙い所が絞りづらくバランスが非常に良いと感じる。基本はボール保持型で相手攻撃時には出来る限り高い位置で奪いたいという意図を感じるけど、早くに奪い返したいみたいのはなさそう。

片野坂さんも同じように試合を観てどういうやり方で臨もうか頭を悩ましているところだと思う。直近の試合で浦和が最も良かったのは36節マリノス戦。最初の10分はマリノスの圧力に11人全員が自陣ゴール前に張り付かされていたけど、スピード感に慣れるとそこからは押し気味に試合を進めていて、マリノスのようなハイライン、ハイテンションフットボールとは相性が良さそうだなと感じた。ただ7月に我々が勝った試合を思い返すと、周作からサイドに付けられたボールを高い位置から狙いに行き、ショートカウンターを完遂させたゴールが決勝点となっていて現在感じる浦和の印象とのギャップに少々戸惑う。浦和の保持率が高かった清水戦や名古屋戦ではなかなか決定機を作り出すことが出来ずに特に清水戦では最後の最後で完全に集中を切らして勝ち点を全て捨てるという最低の試合をやっているので、大分としても基本は川崎戦のようなやり方で臨むのがいいのではないかと思う。先にも書いたけど7月頃の浦和ではないことは間違いないので、対戦相手へのリスペクトという名のシンプルタスク型の戦い方でいってほしい。



〜浦和の監督〜
続いて「片野坂監督 VS リカロド監督」の切り口で見てみる。

2017年 J2リーグで片野坂監督2敗
2018年 J2リーグで片野坂監督2敗
2019年 対戦なし
2020年 対戦なし
2021年 J1リーグで1勝1敗

多分これで全部だと思う。そして今季3度目の対戦が天皇杯決勝の舞台。片野坂さんもJ2の頃はスペイン系の監督を明らかに苦手にしているところがあったけど、直近ではロティーナにもリカロドにも勝ってるしもうそのレベルは克服したと見ていいと思う。片野坂監督の指導を受けた浦和の選手は田中達也、リカロド監督の指導を受けた大分の選手はノムのそれぞれ1名ずつ。ただここ2週間のメンバー外を考えると今週もノムはいないと考えておいた方がいいかも。ただ達也もマリノス戦では躍動していたけど、ユンカーが戻ってきて江坂をトップ下に回せると関根が本業のサイドに戻ってくるのでスタメンは難しいかもしれない。というより準決勝ではベンチにも入れていないので、準決勝が2-0と浦和として会心のゲームだったことを考えると決勝のメンバー入りも引き続き難しいかもしれない。

リカロド監督が作り上げる浦和というチームはこの半年でグッと成長しているように見える。J2時代に感じたその手腕の確からしさは浦和でも存分に発揮されていると言っていいと思う。直近の3試合を観た感想として、リカロド体制2年目となる来季は浦和はけっこういいチームになると思うということ。ただリカロド監督の浦和でのストーリーは始まったばかり。片野坂さんがここで大分にタイトルを残していくストーリーと比較すると、リカロド監督の浦和がここでタイトルを獲ることはストーリーとしてはどうしても弱いと感じてしまう。それはもちろん自分が大分のサポーターであるということによるところが大きいとは思うけど、それでも浦和がこれからどんどん良くなっていく未来をイメージした時にまだここではタイトルを獲れない方が美しいと思う。知らんけど。



〜まとめ〜
川崎戦の時に感じたことだけど、今季はもう何ヶ月も「勝たないとダメ」という状況で試合に臨んで自ら試合を難しくしてしまうことが多かった一方で天皇杯では「勝たなくてもOK」という状況で試合をしているので選手たちも心持ちが軽いんじゃないかと思うしタスクに集中出来ている感が伝わってくる。そしてそれは時間が経過すればするほど「絶対に勝てるはず」と思い込んでいる相手にとっては自動的にプレッシャーに繋がってくるわけでスタジアムの雰囲気が微妙に変わっていく状況を作り出せると思う。個人的な考えとしては決勝戦もアンダードック的な戦い方に徹していいように思うけど、どうだろう。片野坂さんラストゲームだけに勇敢に戦おうという選択をしてもおかしくはないと思っている。それで散ったとして、それはそれで美しい。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神様ヘルプ!

2021-12-15 23:02:14 | トリニータ
神様ヘルプヘルプヘルプヘルプ 救けてくれなきゃカップは浦和に獲られてしまうよ

1985年の曲だそうです。リアルタイムでギリギリ知ってる世代だけどチェッカーズも立派な懐メロなんだよね。


さて今日は休みだったので天皇杯優勝祈願・滋賀京都神頼みツアーを敢行してきました。個人的に縁起とか神頼みとかそういうのすごい好きで、じっとしてるくらいなら神社でも行こうかなっていうのがモチベーション。





実はこのツアーには伏線があって、今年の春頃に大分がPKトラブル(ただ外してただけ)に見舞われた時に紀伊半島の突端付近にある熊野那智大社に神頼みに行った。それから何本かPKがあったわけだけどこの絵馬の効果かどうかは分からないけどきっちりと決まった。ただ先週のPK戦の時にふとこの絵馬のことを思い出してもしかするとあの効果ってこのPK戦だったんじゃないかと思うようになって、改めて動くかなと思ったのがきっかけ。





朝イチは滋賀県の近江神宮へ。参拝客は自分を含めて2人。非常に清々しい気持ちで祈願してきました。







そこから京阪と京都市営地下鉄を乗り継いで平安神宮へ。泣く子も黙る超有名神社ですが、ここでもしっかりと祈願してきました。



ここからはずっと徒歩移動。京都にはかつて5年間住んでいたんだけど、結局御所へは行かずじまいで今回初めて寄ってみた。もちろん絵馬みたいな俗っぽいものはないんだけど、現在は通年で入ることが出来るようになったので入ってみた。


蛤御門。ずっと開くことのなかった門が大火で開くこととなったから焼いたら開く蛤のようだというネーミングセンスが秀逸すぎるんだよ。








御所の中にも蹴鞠に関する場所や作品がたくさん。



御所の周辺もコースとなっている高校駅伝は来週。


御所のすぐ西側にはとらやの本店があって抹茶と虎屋饅頭を食べてきた。こしあん好きにはたまらない饅頭でした。





そして最後はスポーツの神様といえばやはりここ。堀川今出川にある白峯神宮。




スポーツの必勝祈願としてはあまりにも有名な場所だけど、2008年のナビスコ制覇の時も京都に住んでいたので試合前はここに祈願に来た個人的にも縁起の良い神社。


多くのスポーツ関係者が訪れている。


おっと、これは見なかったことに....


実は今日のツアーは祈願だけじゃなくて一応統一テーマがありまして、それは全て「天皇」に関すること。近江神宮はご祭神が天智天皇、平安神宮はご祭神が桓武天皇、京都御所はかつて天皇がお住まいだった場所、そして白峯神宮もご祭神が崇徳天皇と淳仁天皇と全て天皇絡み。こんなにも天皇家にお慕い申し上げているサポーターがいるチームが「天皇」杯で負けるわけないでしょ。





ツアーの締めは京都駅前にある粉もんの名店・あらたで。もうこれで新太が決勝ゴールを決める流れが出来上がったと言っても過言ではないでしょ。


多くの神様と天皇家のご加護を受けた大分トリニータの天皇杯初制覇まであと4日。明日は浦和対策(予定)について書こうかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天皇杯初制覇へ、キーマンは誰だ!【守備陣編】

2021-12-14 22:32:34 | トリニータ
3日連続更新。大丈夫、まだ書こうという活力は枯れていない。


攻撃陣のキーマンは也真人ということでベタ中のベタだったわけだけど、守備陣のキーマンには坂圭祐を挙げたい。ベタ中のベタに対して逆振りをしたいわけじゃないのでその理由も書きます。



ノリさんの後釜くらいの期待感で迎えられた今季の坂圭祐。序盤は主力として過ごすもチームの成績が上向かないのと同調するように本人のパフォーマンスも上向かなかった。夏以降の立ち位置はハッキリと片野坂さんにハマっていないと言ってもいいくらいのものだった。



ケガもあってコンディション作りにも苦心していたと思う。


なぜ坂圭祐がキーマンになると思うのか。まずはペレイラの負傷。川崎戦後、松葉杖をついていたペレイラ。川崎戦のパフォーマンスを評価すればセンターバックの一番手として決勝のメンバー入りを果たすくらいだったと思う。ただインターバルが1週間しかない中で完全に復調するとは思えない。そうなるとここ最近の流れでいけばそこに入るのは刀根か坂だろう。もちろん普通に刀根が起用されるとか、サイドで怜さん先発の最終ラインに小出も当り前のように考えられるからあっさりと坂が使われずに終ることもあるとは思ってる。










それじゃなぜ彼に期待するか。それは坂が現在の大分トリニータのメンバーで唯一タイトル奪取経験がある選手だからだ(司もあるけどメンバー外確定)。坂がルーキーイヤーだった2018年のルヴァンカップでプレーオフステージからの7試合全てにフル出場で優勝に貢献、準決勝2ndレグでは貴重な勝ち越しゴールも決めている。もっと言うと高校時代は選手権で2度国立のピッチを経験、大学時代はデンソーチャレンジカップとユニバーシアードの優勝と一発勝負の経験値で今の大分に右に出る者はいない。この経験を誰もが緊張するであろう天皇杯決勝の舞台で活かさない手はないと思うわけだ。わずか20分ほどだったけど、川崎戦で実戦に触れさせたのも結果的に不幸中の幸いだったんじゃないかな。


ただ正直に言うと、このままだと坂が移籍してしまうのではないかと心配しているのも本音。だから期待も込めて決勝で活躍してほしいと思っているのが本音。一切の誇張なく全大分トリニータサポーターの中で坂圭祐の良さを一番知っているのは自分だと自負している。こんなもんじゃないのはよく分かっている。出場機会があればビビることなく存分にその能力を見せつけてほしい。それがきっとチームの力になるから。



明日は試合前最後の休みでやることもないので、「優勝祈願神頼みしまくりツアー(予定)」の模様をお送りします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天皇杯初制覇へ、キーマンは誰だ!【攻撃陣編】

2021-12-13 23:33:49 | トリニータ
えー、浮かれてます。そりゃそうでしょうよ、ここで浮かれずにいつ浮かれんのよ。もしかすると今が一番楽しいかもしれないわけでしょ。とにかく浮かれるだけ浮かれていこうという所存であります。


まあ個人的にはブログを書くくらいしか出来ないから書こうと思いつく限り試合まで更新していこうと思う。今日はキーマンを探る記事の前編で攻撃陣編です。一つ断っておきたいのはキーマンに指名するのは也真人なんだけど、今日也真人が契約更新を発表する前からこの記事は也真人で行こうと仕事中ずっと考えていたことだけは伝えておきたい。仕事に集中していないことは否定しないけど、初志は貫徹していることを明言しておきます。


浦和に生まれ、浦和のためにではなく、浦和からゴールを決めることを生業とする男。その名は町田也真人。

今季浦和との対戦で2試合(175分)出場、3ゴール。

パッと見では大した数字に見えないかもしれないけど、今季也真人は8ゴールなので也真人が決めたゴールの37.5%は浦和から決めたもの。つまり也真人が3点決めればそのうち1点は也真人が浦和から決めたもの。さらに今季の大分の全ゴールが31ゴールなので、大分が決めたゴールの9.6%は也真人が浦和から決めたもの。つまり大分が10点決めればそのうち1点は也真人が浦和から決めたもの。これだけ「也真人が浦和から決めたもの」と言い続けてれば今週も決めるんじゃないかという暗示みたいなもんだ。也真人が浦和から決めるんだ、そう信じて疑わない。


ちなみに「浦和フットボール通信 町田隆治」で検索すると我々が想像するよりも遥かに也真人と浦和の関係性が濃いことがよく分かる。町田隆治さんは也真人の実父。


まあ別に浦和戦に限った話じゃなくても今季の攻撃のキーマンはずっと也真人であり続けたわけで、今季の総仕上げである決勝で勝つにはやはり也真人が輝くような試合にしなければならないと思う。試合のことは別記事で書きたいのでここでは詳細は割愛するけど、也真人が輝く試合とはつまり也真人がどんどんエリア内に侵入していってゴールを狙っていくような試合展開。川崎相手ではああいう試合をするしかなかったけど、その壁を乗り越えたオレたちにもう恐いものはない。もっとアグレッシブに、もっと貪欲にゴールを狙うサッカーで頂点を目指す。


そして今日の也真人のコメントを読んで、今週末は試合中に着る1stユニと一緒に8番のリミユニも持っていくことを決める。そして勝っても負けても也真人に向けてそのリミユニを掲げたい。今季ありがとうと、来季もよろしくの意味を込めて。







明日は守備陣編(予定)です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いざファイナルへ!(天皇杯準決勝川崎戦)

2021-12-13 00:06:40 | マッチレポート21'


まずは入りの5分大事に、何とか飲水タイムまで踏ん張ろう、しっかりと守備はハマってるから前半はゼロで、と少しずつ少しずつ時間の経過を確認していった今日の試合。等々力の電光掲示板に付いている時計を今日はゆうに50回は見ただろうか。こういう時の試合時間は本当にちゃんと作動しているのだろうかと疑いたくなるくらいに進まない。そしてようやく迎えた後半終了の笛。個人的には正直この時点で今日の試合には満点を出したいくらいだった。集中を切らすことなく王者と勝ち点1に値するゲームが出来ただけで今日は良かったと。それがまさかね....


今シーズンは立ち位置でズレを作り出せている時はいいけど、相手に立ち位置を合わせられるとたちまちうまくいかなくなるという試合を嫌というほど見せられてきたのでスタメンの10人をどう組み合わせても4バックにしかならないと分かった時に片野坂さんは勝負に出たなと思った。どんな意図があるかは分からないけど、いきなり4バックの王者に対して4バックをぶつけていくからには何か考えがあるだろうと。小林裕アンカーの北斗トップ下のような中盤ダイヤモンドの4-4-2という風に見えたけど詳細は違うかもしれない。のらりくらりと外で回してどこかで縦に差し込むパスを入れるタイミングを待っていた川崎に対して意図的に中を渋滞状態にしてその隙を作らなかった。これがハマったと思う。川崎の前線にダイナミズムが欠けていたことも一つの要因だったと思うけど、見事に試合を塩漬けにすることに成功した。


今日のゲームプランとしては0-0からのPK戦勝利しかなかったと思う。だから90分までは本当よく頑張ったと思うけど、あの時間帯に先制して相手チームの頑張っていた心を折りにくるのはさすが王者としか言いようがなかったわけで、それでも試合後は全力拍手で選手たちを讃えたいと思っていたんだよ。いや、聞いてないよ。121分に王者から魂の同点ゴールをもぎ取ってこれるほどこのチームが力強かったとかマジで聞いてないよ。確かに延長に入ってセカンドボールも徐々に拾えてきてたし、相手が1人減るラッキーもあったけど、それでもそれでもだよ。こんなことがあるからサッカーはやめられない。これまでのサポーター生活の中でも何度かそんな試合に巡りあってきたけど、今日また一つ将来に語り継ぎたい試合に巡りあったような気がする。





PK戦に入る直前に等々力の電光掲示板に高木の表情が抜かれた。我々のよく知るいつもの楽しい時の高木の表情。これを見た時に勝ちを確信した。大分エンドになったことも、先攻を取れたことも全て高木がこの試合を持っていく流れに乗っていたと思う。だからこれを決めれば勝ちのPKを小林裕が止められた時も全て高木劇場のスパイスに過ぎない、どんどん高木が美味しくなるだけ。本当にそう思いながらPK戦を見ていた。自分でもビックリするけど、こんなに心が軽い状態でPK戦を見るの初めてだったかもな。ただそのPK戦よりも試合中に見せたファインセーブの数々の方が遥かに価値があったと思う。今日は神がかっていた高木。一発勝負のトーナメント戦を勝ち抜くにはこういう存在が必要なんだなと改めて感じた。



今日は71分といつもより早めの交代となったわけだけど、71分で足がつってしまうくらいに前線から追いかけ続けたその献身性には本当に頭が下がる。ボールタッチ数も少ない、シュートも多分1本、FWとしてもっとやりたいこともあっただろうけど、そのチェイシングでどれだけチームが助けられたか。決勝は美味しいとこ持ってちゃってもいいんだぞ。



新太のシュートのところはマジでケツが浮きかけた。しっかりと枠を捉えていたし、やっぱり新太のシュートは期待感がある。



仙台戦で見てしまったあの嫌なシーンはけっこう脳裏に焼き付いてしまっていてもう今シーズンに怜さんを見ることはないかなと覚悟してたから本当に良かった。いつもより若干高い位置での起用だったからかより躍動感があるように見えた。上に突き刺したPKはメンタル、技術ともにお見事。


怜さんと談笑する知念。





橘田と脇坂のボランチはいい動きしてたな。即時奪還の強度も高いし、今日の川崎の中盤は素晴らしかったと思う。ダミアンを筆頭に前の3人にあまり集中力がなかったと思う。ラボーナでコケたダミアンからは得点王の片鱗は微塵も感じなかった。



足をつった伊佐に旗手怜央が水を渡した後に也真人が旗手の頭を笑いながらはたいてたのちょっとほっこりした。





柏戦の直接FKに続きまたしても決定的な仕事をやってのけた北斗。あそこで北斗をフリーにしたら精度の高いクロスが飛んでくることは川崎はよく分かっていただろうからやはり1人少なくなっていたことと運動量が落ちていたことが影響したんだろうね。


先制点の小塚の動き出し見事だったね。ああいう動き出しを先発の選手にやられてたらこういう結果にはならなかっただろうと思う。今日はバックスタンドの大分寄りの席を買ったんだけど、思ってたよりも圧倒的に周囲が川崎の人たちでかなり肩身が狭かったわけだけど、その分川崎サポーターの話すこととかはよく聞こえた。川崎サポーターから知念が全然評価されてないんだなっていうのが頻繁に聞こえてきてちょっと残念だったな。個人的には試合中は知念にとどめを刺されるイメージしかなかったから。



さあ国立。正直に言って今日ほど試合前に勝てるイメージがわかなかった試合はなくて来週のイメージなんて考えてすらいなかった。もちろんチケットも取ってない。試合後にゲートでたくさんの川崎サポーターから声をかけられたけど、片野坂さんラストゲームだから片野坂さんの近くで見たいと思っていてメインスタンドを狙いたいんだけど、浦和が相手だからちょっとリセールで取れるか心配になってきた。保険でゴール裏のチケットを川崎サポーターから買っておけば良かったと今になってちょっと後悔。ま、火曜日以降全身全霊で争奪戦に勝つ!

決勝に進むにあたって一つクラブにお願いしたいことがある。この天皇杯に限ってはここまでたどり着くのにいつものリーグ戦のメンバーではない選手たちも頑張って勝ち上がってきた経緯がある。特に人の少なかった群馬戦ほどヒヤヒヤした試合はなかったし、そんな選手たちも評価してあげてほしい。だから来週はメンバー外の選手たちも含めて全員で国立入りしてほしい。もちろん群馬戦にメンバー入りしたU-18の4選手も。そもそも群馬戦でU-18から出場した3選手の活躍がなければ今ここにいなかったかもしれないわけだし。シーズン最後の試合を国立で迎えることが出来る2つのクラブに我々が選ばれたことは本当に嬉しい。最後の最後で本当の「一致団結」を。

いざ、ファイナル!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天皇杯準決勝は実質天皇杯決勝

2021-12-08 02:05:36 | トリニータ
まさか1年で4試合(5試合の可能性もあり)も天皇杯を観戦出来るシーズンが来るとはね。来シーズンのことを考えると今シーズンの終わりが延びることはクラブにとってもチームにとっても良いことではないと思うんだけど、サポーター目線だけで語らせてもらえるならば嬉しいという気持ちしかない。



3回戦福井戦


4回戦群馬戦


準々決勝磐田戦


こうやって並べてみると3回戦、4回戦で先発して準々決勝では試合を決定づけるゴールを決めた藤本がもしかすると準決勝でもキーマンになるかもね。実際に呉屋も朝陽も野嶽もメンバー外が確定しているので藤本にかかる期待は大きくなるはずだ。



ちょっと思い出したんだけど、川崎とは2011年にも等々力で天皇杯をやってるね。あの時は川崎がJ1で大分がJ2。それも田坂体制1年目で本当にボロボロだった頃で試合は0−4で完敗している。何か先週の記事で思いつきで0−4で負けるかもみたいなこと書いたんだけど、その時はまだこの試合のこと思い出していなかったので潜在意識のどこかにこの試合のことが引っかかってたのかもなって思う。当時の自分のブログを読み返してもむちゃくちゃ悔しさが残っていて、武蔵小杉駅前の王将に入って餃子をビールで一気に流し込んで荒んだ気持ちで帰った記憶が鮮やかによみがえった。悔しかったのはスコアよりも不甲斐ない内容だったんだよな。川崎はあの頃とは比較にならないくらい強くなって今や絶対王者だけど、我々も成長の角度では負けていないはず。今ならもっと食らいつけるはずと信じている。


決勝はセレッソか浦和。どちらもホームでは軽くひねってやった相手なので、決勝の舞台がホーム国立であることを考えると楽勝なわけで、この川崎との一戦に勝てば天皇杯王者の称号はもらったようなもんだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最終節に自力でJFL残留を掴み取る

2021-12-05 20:21:46 | 東京武蔵野ユナイテッドFC



今日はJFL最終節の観戦に滋賀県は甲賀市水口スポーツの森へ出撃。近所の贔屓クラブであった武蔵野も自分の転勤により遠距離恋愛クラブとなってしまい今日は開幕戦以来今シーズン2度目の観戦だった。そしてその2度目の観戦がJFL残留をかける大事な一戦だったわけで、春に東京を離れてからずっと結果の出ないクラブを心配しつつもなかなか現地へは足を運べず、それでも何とか最終節に自力で残留出来るところまではこぎ着けてくれた。


結果は3−1の完勝で無事に来シーズンもJFLで戦うことが出来ることとなった。ずっと今シーズンのチームを見てきていなかったので、今日の試合だけで判断すると何でこんなに順位が低迷しているのか分からないくらいの完勝だった。絶対に残留するという強い気持ちから生み出される高いインテンシティでMIOに全くサッカーをさせずに主導権を握り続けた。MIOのファーストアタックでポロっと先制されてしまった時は少し焦ったけど、その後はプレッシャーをかければ必ずボールが奪えるという状態で同点、逆転は時間の問題だった。こんな内容がもっと早く出来ていればとも思うけど、それは今言っても詮なきことなんでしょう。







同点、逆転のゴールを決めた澤野。特に同点となったドリブルからのミドルシュートはちょっとJFLではお目にかかれないレベルのスーペルゴラッソだった。ハーフタイムには当然のことながらサブの選手から「ハットな、ハット」と声がかかっていましたが前線からよく走って後半途中でお役御免。





キャプテンマークを付けた鈴木裕也がものすごく頼もしい選手に成長していた。今日は前線からのプレッシングで何回ボール奪取をしたことだろうか。




ガラ空きのゴールへのロングシュートが惜しかった石原さん。










やっと見られた武蔵野のマッシモ・ミズト。









しかし本当に残留出来て良かった。今シーズンは合併初年度でクラブとしても色々と変化があった年だと思う。そのタイミングでいきなり地域リーグ落ちしちゃったら再浮上のきっかけを掴むのは至難の業だったと思う。半径150km以内に全くクラブのないJ2とは違って、三重、鈴鹿、MIO、枚方、FC大阪、奈良(刈谷、伊勢も近い)とご近所さんだらけなので来シーズンはもうちょっと観に行きたい。



試合前には選手権に出場する草津東の壮行会も行われた。早い時間にはサポーターよりも多いんじゃないかと思うくらいの父兄がズラッと並んで大会活動費の募金を強要(表現には注意しよう)してくるので、うっかり500円入れてしまった。まあ、これで草津東の選手権優勝は間違いないでしょう。


今日でJ2、J3の全日程も終了したわけだけど、J3ではテゲバジャーロ宮崎が最後の最後までかき回しまくった。ただよく思い返してみるとたったの1年前、その宮崎よりも強かったのがヴェルスパ大分。そして昨シーズンの躍進がフロックでないことを証明するかのように今シーズンもリーグ戦は3位でフィニッシュ、そしてアマチュア代表枠で出場した天皇杯もベスト16に進出とその強さは本物だ。去年の今頃も言ったけど、Jリーグに上がることが全てではない。優勝したヴェルスパよりも宮崎に光が当たることがおかしいと思うし、もっとヴェルスパは脚光を浴びていいチームだ。武蔵野を追いかけているだけでもJFLがどれほど厳しいリーグかということは本当によく分かる。それを力強く勝ち抜いているヴェルスパは本当に素晴らしいと思う。今後ヴェルスパがどこを目指していくのか、トリニータとのすみ分けはどうしていくのかとかよく分からないけど、ずっとサッカーが魅力的なクラブであってほしいと願っている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最高の雰囲気でいざ天皇杯へ(38節柏戦)

2021-12-05 00:02:32 | マッチレポート21'
降格が決まるまで36試合で7勝しか出来なかったチームが降格が決まってからは2連勝するんだからね。降格が決まるまでは選手たちがいかに厳しいプレッシャー下で試合をしていたかだし、そしてプレッシャー下で力を出し切れる選手こそ本当の一流選手だということ。ずっと出来なかった1試合3ゴールもやっちゃうし、ハーフタイムの相手フォーメーション変更には今回も対応しきれなかったけどそこからもう一度巻き返すというこれまでには全く出来なかったことをやっちゃうしさ、何なんだろうね。ただこの試合をほめるよりはこの試合を「消化試合だから」として腐しておいた方が降格が決まるまでの選手たちが報われるような気もしてるから複雑だよ。とにかく来週の天皇杯準決勝に向けていい流れは作ったよ。勝てるイメージなんて微塵もわかないけど、せっかくのチャンスだし今日みたいにやりたいことをやり切ろう。


3ゴールとも素晴らしかった。降格したシーズンはやらないけどアウォーズやってたら間違いなくどれもノミネートしていたであろうくらい素晴らしいゴールだった。特に3点目の三竿の一連の動きがもう美しすぎて何度でも見れちゃう。左足のアウトサイドフリック→外回りのターンで前進→リターンパスをダイレクトでクロス。いや完璧よ。マジでソン・フンミンと見間違えちゃうくらい。これでセンターバックとか誰が信じるよ。昨シーズンは全試合出場、今シーズンは最多出場時間。大分の大黒柱が三竿雄斗であることはもう誰もが認めるところ。


北斗もホントに良かったよ。今日も仕事だったから何分に誰がゴールしたかは知った状態で試合を観たわけだけど、まさに2点目の時間が近づいてきたところで新太がファールもらって思わず声が出ちゃったよね「うわー直接だったのかー!!」ってな感じで。絶好の位置で蹴らせてあげれば入るわけで、そう言えばあんないい位置から蹴る直接FKとか全然記憶にないなってのも点が取れなかった今シーズンを象徴するような印象なんだろうなと思う。でもJ1大分トリニータの下田北斗に1ゴールという公式記録が付いて本当に良かった。


そして野嶽が徐々に分かってきたぞ。もう完全に「攻の野嶽」「守の香川」って感じだな。前半の攻勢時にキレのある動きで何度も侵入していったし、先制点の起点のパス出しも良かった。鹿島戦も今日も後ろから引っかけられながら流されてたけど、アレ完全に対面の選手の前を取ってるから起きてる現象だと思うし野嶽の攻撃センスを象徴しているように思う。一方で柏の1点目のように守勢に回ると途端にフワフワし始める。大南を視界から外してしまった結果、加速に付いていけずエリア内の大混乱を招いた。守備時に漂わせる雰囲気がアラートな感じゃないのもちょっと不安に感じる要因。一方で後から出てきた香川の守備時の安定感というか執着心は安心して任せられる感じがある。ATに入ってすぐくらいの時間帯に成豪が戻りながらスライディングで相手のパスをカットしようとしたけどそのまま相手のサイドの選手に絶妙なスルーパスになりそうなプレーがあったんだけど、そこでこぼれたボールに瞬時に泥臭く足が出てくるところに香川の安心感がある。天皇杯は香川だし、来季の左サイドがどうなるかとか、そもそもWBというポジションがあるかどうかも分からないから今日で終る悩みかもしれないけど、今日でかなり野嶽の特徴(特長とは書かない)は分かった。


色々あるけど総括は天皇杯が終ってから。とにかく今は天皇杯だけに集中。川崎戦でどんな試合が出来るか(勝てなくても全然いいと思ってる)で今シーズンの印象も大きく変わってくる。だからこそ本当に大事にしたい試合。ただ正直0−4で負けるくらいのイメージは持ってる。そんなに甘くない。あと1週間。


個人的にはもう一つの贔屓クラブである東京武蔵野ユナイテッドのJFL残留をかけた最終節が明日あるのでそっちにソワソワしている状態。贔屓クラブの同時降格だけは何としても避けたい。それもJFL→地域リーグの降格はJ1→J2の降格なんて比にならないくらい厳しいものだから何としてでもしがみつきたい。そして何の因果かそんな大事な試合が自分が住む滋賀県で開催されるというね。これは何かの運命なんだろうか。絶対残留。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする