Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

ビールを飲んで欧州の頂点を目指す

2019-09-01 13:55:48 | 遠征記
今年の夏休みは昨年完成したスパーズの新スタジアムに行くことを最大の目的にパリとロンドンに旅行に行ってきた。旧ホワイトハートレーンが取り壊されてしまう前にと渡欧した4年前以来のロンドン。今回は休みだった8日間丸々旅行に行っていたので盛りだくさんだったんだけど、この記事ではサッカーについてのみ。














もうスタジアムは文句なしに素晴らしい。スタジアムの一体感を生み出す形状、6万人を超える収容力を誇りながらどこからでも観やすい構造、本当に色々と考えられているスタジアムだった。出来たばかりだから当り前かもしれないけど、ヨーロッパ最高峰のスタジアムと言っても過言ではないと思う。





試合(VSニューカッスル)自体は自分がスパーズを観始めてから3本の指に入ると言っていいくらいのクソゲームだったんだけど、この新しいスタジアムに来れたという感激がそんなものは吹っ飛ばしてくれた。ただいかんぞあんなゲームしてちゃ。


この新しいスタジアムを訪れて一番感銘を受けたのがスタジアムのピッチ側ではなくコンコース側。


完成前からけっこう話題になっていたけど、ホーム側ゴール裏のコンコースに「ゴールラインバー」と呼ばれるゴールラインと同じ65mも続くバーがあること。そこには同じく話題になってた下から注がれるビアサーバーも何十基も装備されており、6万人が殺到しようがバンバンさばけてしまう。

そして一番の驚きがクラブ側がサポーターをスタジアム内で飲み食いさせようと試みていること。イングランド(もしかすると他のヨーロッパの国もそうかも)ではスタンドでの飲酒が禁止なためスタジアムは試合開始ギリギリまでスタンドがガラガラ。日本のようにピッチ内アップ開始とともに応援を始めるなんて光景は全く見られない。ほとんどのサポーターは近くのパブなんかでアルコールと胃袋を満たしてからキッチリ2時間だけ楽しみにスタジアムにやって来る。だから旧ホワイトハートレーンでも開場はキックオフ1時間前だった。

しかしスタジアムが新しくなってから開場はキックオフ2時間半前になった。さらに事前にクラブから早く開場するからドンドン来てくれという内容のメールまで送られてくる。早くやって来た人たちが何をするかと言えば、そうビールを飲むのである。











この新しいスタジアムの中には「ビーバータウン」という北ロンドンで人気のクラフトビールメーカーのマイクロブルワリーが造られていて、スタジアムの中でビールが醸造されている。だから多くのサポーターが2時間半前からスタジアムに来てそのうまいビールを飲んでいる。贔屓目抜きでスタジアムで提供されているビーバータウンの「ネックオイル」というセッションIPAはマジでうまい。スタジアムなのでそこかしこにモニターがあってそこで先にキックオフされてたボーンマス−マンCの試合を観ながらビールを飲んでキックオフまでの時間を過ごす。そこはもうロンドンのパブそのもの。

このサポーターのマッチデー当日の行動そのものを変革しようとする取り組みの何が素晴らしいかというとチケット収入以外のお金の流れを全てクラブの懐へと向かわせていることだ。スタジアム内で飲食してもらえばそれはすなわち全てクラブの財政が潤うことになる。そしてたかがビールと侮ることなかれ。イギリス人のビールの消費量はハンパないから。日本のスタジアムと比較するとイングランドのスタジアムは女性と子どもの数が圧倒的に少ない。すなわちビール大好き層の数が多くそしてその人たちがバンバンビールを飲んでいく。


この写真は何の光景だと思いますか。これは自分が10年近くスパーズを見てきてワースト3に入ると感じたクソゲームの試合終了30分後のコンコースの状態。そもそもクラブから試合終了後1時間はコンコース開放するからビール飲んでけやというお知らせはあったものの、あんなクソゲーム観せられてもサポーターたちはビールを飲んで反省会をスタジアムでやっていく。ざっくり計算してもマッチデー1日のみのビールの売り上げだけで軽く数千万円はある見込みだ。旧ホワイトハートレーンも古き良きイングランドのスタジアムという感じで素晴らしかったんだけど、それを捨ててまで近代的なスタジアムを手に入れたのは、クラブがヨーロッパの強豪として成長していくための決意と受け取っている。それはこんな取り組みにも表れているのかなと感じた。


サポーターにお金を落とさせる取り組みはショップにも。これは他のクラブもそうかもしれないけど、めちゃくちゃ広くて入った瞬間に「アレも欲しい、コレも欲しい」と完全に理性を崩壊させる雰囲気を醸し出している。しかしこれはクラブのショップとしては正しいやり方だと思っていて、サポーターというのはああいう雰囲気に飲まれてバカになりたい生き物なんだと自覚している。この日ショップで使った金額は今月クレジットカードの請求が来るまで震えながら待つ。

ちなみに神戸のスタジアム内完全キャッシュレス化が話題になったけど、スパーズの新スタも完全キャッシュレス。それも事前にクラブのHPを見てたら£30以下の決済は非接触型のクレカのみとなっていて「ビール買えないかも」と思っていたけど、それは差し込み式のクレカでもちゃんと決済出来た。


ショップでは旧ホワイトハートレーンのシートも売ってた。欲しかったけど、さすがに日本まで持ち帰るのにはデカすぎた。






スタジアム外観。






コンコースにはかつてのマッチデープログラムの表紙もたくさん掲示されてる。





ビール繋がりでもう1点。スタジアムのすぐ裏には食品関連の工業団地みたいなところがあるんだけど、その中にもマイクロブルワリーがあることを知って試合前に訪問。




こんな感じの工業団地の倉庫の一角の事前に知らなきゃ絶対にたどり着くことのないような場所で醸造してて、その場で飲ませてくれる。




場所柄当然のごとくホットスパーエールがあるわけだけど、何とトリニティエールも。ビーバータウン同様このレデンプションブルーイングも応援していきたいな。


これも新スタジアム効果か、最寄り駅のホワイトハートレーン駅は以前はボロかったんだけど、新しい駅舎がオープン間近のようでした。











スパーズの試合は日曜日だったので、前日はロンドンから電車で1時間ほどのブライトンへ試合を観に行った。ブライトンは寒いイギリスの短い夏に多くの人が海水浴に行くような保養地で、日本で言えば鎌倉とか伊豆みたいな感じかな。この日はイギリスの3連休の初日でかつめちゃくちゃに暑い日だったのでたくさんの人で賑わっていた。海沿いの街らしく雰囲気のあるとてもいい街だった。

ブライトンのホームスタジアムであるアメックススタジアム(ファルマースタジアム)は、前回のラグビーW杯で日本代表が南アフリカ代表に勝った試合をやったスタジアムだったらしいということを行く直前に知った。まだ出来て10年くらいらしくこれも素晴らしいスタジアムだった。




対戦相手は吉田麻也擁するサウサンプトン。残念ながら麻也の出場機会はなかったものの、当日はその麻也の誕生日(ちなみに自分も誕生日)だったので試合前にスタンドから「誕生日おめでとう」と声をかけたら笑顔とサムアップで返してくれた。

試合はレッドカードあり、VARによるゴール取り消しあり、ゴラッソありの盛りだくさんで面白いゲームだった。





ブライトンに出発する前にはミルウォールのホームスタジアムであるザ・デンにもちょっと寄ってみた。イングランド屈指のオラオラ系サポーターで有名なクラブだけあって試合のない日のスタジアム近辺はちょっと恐かった。




ということで海外でサッカーを観るのは本当に刺激的で楽しい。例え数万km離れていても何度でも行ってみたいと思えるくらいに楽しい。
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台北遠征記

2017-08-30 21:57:52 | 遠征記
まずはユニバ日本代表、優勝おめでとうございます!初めて現地に観に行ったユニバで日本代表が優勝して、本当に嬉しい。岩武くんはもちろんのこと、ちょっと思い入れのあるユニバ日本代表になりました。





今年の夏休みは台北に行ってきた。既にユニバの試合記事は書いたので、この記事ではそれ以外の観光的なところを書こうと思う。ちなみにこの記事で今月10本目。直近は試合数と同じ数がスタンダードだったから単月で10本目は驚異的。夏休み万歳。


今年の夏休みは頭の2日間は北海道に行って、戻ってきてから台北に行った。自分で立てた計画ながら改めて思い返すとアホみたいなスケジュールでもう若くないこの体がよく持ちこたえたなと今になってしみじみ思う。

8月17日 16:30 帯広でクラ選U15の観戦終了。レンタカーで新千歳空港へ向かう。
8月17日 20:20 新千歳空港出発。
8月17日 22:00 成田空港到着。スカイライナーの最終にすべり込み。
8月18日 0:00 自宅着。クラ選のブログを書く。台北行きの準備をする。ヴェルディ戦の見逃し配信は観ない。
8月18日 2:30 自宅を車で出発。
8月18日 3:30 羽田空港に近い実家に車を置く。
8月18日 4:00 最寄り駅から出てる羽田空港国際線ターミナル行きの深夜バスに乗る。
8月18日 4:30 羽田空港到着。出発1時間半前のベストタイムに到着。
8月18日 4:40 チェックインカウンターで2時間30分の出発遅延を告げられ、膝から崩れ落ちる。

とまあこんな感じで最後にオチがついたわけですが、空港の椅子で横になって寝られるのなんて若い人の特権と思ってたけど、さすがに台北行きの遅延が告げられてからは、爆睡出来た。遅延で来た飛行機に乗り遅れそうになるくらい爆睡出来た。地図上で自分の動きをイメージすると、帯広で投げたボールが東京でワンバンして台北でキャッチみたいになってた。しかしあの2日間は本当に疲れた。


海外旅行は行くまでの2ヶ月間くらいの下調べの時間が一番楽しいと思うくらいの事前準備派なんですが、台北というか台湾全体が調べれば調べるほど食べ物オンリーの情報しか入ってこない。最大の目的はユニバだから、他はまあどうでもいいっちゃいいんだけど、開き直って食べることに集中したそんな旅だった。



いきなり今回の旅のベストフードの登場。トウジャンという豆腐と豆乳の中間のような食べ物で、台湾だと朝食の定番らしいんだけど、これが抜群にうまい。


このトウジャンを出してたお店がここ。この旅で唯一リピートしたお店。


このお店は小籠包もうまかった。台湾の小籠包といえば、某有名店のDが思い浮かぶ。実際に台北のDに行ったけど、本当にガッカリした。このお店の軽く倍の値段するけど、こっちのお店の小籠包の方がずっとうまかった。親日国家と言われる台湾だけど、その分ジャパニーズホイホイに関しては熟知してる感あるから、注意が必要。Dも決してまずいわけではなく、ガッカリしたというだけ。



台北着いて一番最初に食べたエビワンタンのスープ。これでもかと具沢山で300円でお釣りがくる。



ルーローファン。日本でもおなじみ。台北だとどこでも食べられてまず外さない。



お店の人はハマグリのスープと言ってたけど、多分あさり。



こっちはジーローファン。



ジーローファンくらいは何とかお店の人に伝わるんだけど、スープはこんなメニューからイメージで注文するしかない。右から3番目を注文したら、上の写真の左上のが出てきた。うまかった。



牛肉麺。ピリ辛でうまかったんだけど、1,000円。日本でおいしいラーメン食べるのに1,000円なら出すけど、台北の物価に慣れた頃に麺一杯1,000円と言われるとえらく高く感じた。ここもジャパニーズホイホイ感が強かったけど、でもうまいんだよな。



台北はこんな感じのドリンクスタンドのお店がいたるところにある。果実とお茶と砂糖を好みの分量で作れて200〜300円で飲める。歩きながら毎日2〜3杯は飲んでた。



定番のタピオカドリンクも飲んどいた。台北滞在の5日間で今までの人生で食べたタピオカと同じくらいの量のタピオカを食べた。おっさんがはしゃぐもんでもないけど、台湾のタピオカはうまい。







台北は日本と同様クラフトビールブームが来てるらしく、色々なところで飲めた。Made in Taiwanのクラフトビールばかりを選んで飲んだけど、どれもうまかった。3枚目はスタバで飲めるクラフトビール。ちなみに台湾はスタバで烏龍茶が飲めるんだけど、これが予想外にうまくてビビった。

お酒関連でいくと、台湾にはKAVALANという有名なウイスキーがあって、日本で買おうとするとなかなかいいお値段。帰りの免税店で買ったんだけど、免税店って本当に安いんだね。今まで空港の免税店でちゃんと買い物ってしたことなかったんだけど、半額近い値段だったから思い切ってKAVALAN買った。帰国してから開封の儀はまだ執り行なっていない。いつ飲むかな。



日本にも出店してるらしいアイスモンスター。食べたことない食感でうまかったんだけど、量が多すぎた。



夜市にも行った。平日でも人がすごくてもの凄い熱気なんだけど、臭豆腐のニオイがずっと鼻に残って、見てる分には楽しかったけど、アレもコレもは食べられなかった。


数少ない食べられたのは牡蠣のオムレツ。これはうまかった。


このオレンジジュースもうまかったな。


焼いてもそのまんま豚。


小さな屋台に店員が6人。とにかく熱気がすごい。


タピオカに地球上のもので一番例えちゃいけないのってカエルの卵だと思うんだけど、そこピンポイントでいくんだよね。買う人けっこういるし、ビックリするね。



外国人なら高鐵(台湾新幹線)に3日間乗り放題で約8千円というお得なチケットがあったので、日帰りで台南にも行ってみた。




台南も栄えてるんだけど、台北みたいに近代化されてるところがなくてむしろ良かった。台北の都会的なところってもれなく東京っぽいから、異国情緒を全く感じないから。台南駅は昔の大分駅にちょっと似てた。



牛肉湯。台南の名物らしいんだけど、これうまかったな。



エビめしとあひるの卵のスープ。



台湾はマンゴーが有名だけど、南部が本場らしいから台北では絶対に食べないようにこの日まで我慢してた。生のマンゴーが乗っかってるのが食べたかったんだけど、注文がうまく伝わらずなぜかプリンが乗っかって出てきた。

日帰りだったから慌ただしくアレコレ食べてすぐに帰ってしまった台南。なかなかいい町並みだったからもう少し時間取ればよかったな。あと高雄にも行ってみたかった。



台湾の地下鉄MRT。路線網、本数、清潔感と申し分のない交通手段。3千円くらいの5日券で乗り倒した。ホームはみんなこんな構造でちょっと大阪の地下鉄に似てるかな。





海外に行くとその町のターミナル駅に行くのがひそかな楽しみ。特にヨーロッパは雰囲気のある駅舎が多くて好きなんだけど、台北駅もなかなか良かった。特にこの巨大な吹き抜けの広場は入った瞬間にちょっと鳥肌立った。夜になると地べたに座り出す人が続々と出てきて、またちょっとスゴい雰囲気に。





蒋介石を記念して作られたという中正紀念堂。早朝に行ったんだけど、イメージだと太極拳してる人がたくさんいる感じだったんだけど、朝から暑くてそんなことしてる人全くいなかった。







アジアはどの町に行ってもバイクが多いイメージだけど、台北もご多分にもれずバイク天国。ただあんまり排気ガスが汚いなっていう印象は受けなかった。



故宮博物院にも行って、例の白菜を見た。写真で見るとちゃちいんだけど、天然の石から削っただけのものだと思うとやっぱりスゴい。



台湾に行ってみて驚きだったのが、お茶がおいしいこと。ちゃんと急須で出した烏龍茶なんか抜群にうまい。ということでお土産にいっぱい買って帰ろうと思い、お茶問屋へ。こんな感じのドラム缶みたいなのに種類ごとにお茶っ葉が入ってて、筆談でアレもコレもとかなり買い込んだ。値段は本当に安いし、今回の旅の買い物の中で一番楽しかった。茶器も欲しかったけど、さすがに荷物に入り切らなそうだったので、今回は断念。



ということでほとんどグルメレポートみたいな記事だったけど、それほど台湾は美味しいものが多かった。ただ極端に日本人に寄せてきてる店も多いから、せっかくの海外なんだからっていうのが味わいたければ、そういうところは外すことだなと感じた。この写真みたいな町の定食屋みたいなお店で食べる素朴な味が一番美味しくて雰囲気があった。日本語のメニューを出してくれるところも多いけど、漢字のみのメニューで勘を頼りに何となくイメージで注文するのも楽しかった。


やっぱりたまに行く海外は刺激にあふれてて楽しい。
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ロンドン遠征記

2015-08-26 22:25:10 | 遠征記
今年の夏休みはロンドンに行ってきた。

勤続15年で会社から長い休みをもらったこと、スパーズのホームスタジアムの今のホワイトハートレーンがもう数年で新しくなってしまうこと、転勤しそうなタイミング、子どもの年齢等々、このタイミングしかないということで行かせてもらった。


念願のホワイトハートレーン。


スパーズの新しいホームスタジアムの完成予想図。素晴らしいんだけどね。


スタジアムの最寄り駅。ロンドンの中心部からは少し離れていて、普通の住宅街の中にある。柏とか大宮みたいな雰囲気。


グッズショップはめちゃめちゃデカい。英語は堪能ではないんだけど、今回の旅で一番通じなかったのが、このショップでの店員さんとの会話。ユニを試着して、番号選んで、その場でプリントしてもらうんだけど、言いたいことが全く伝わらなかった。汗をタラタラかきながら、ケインの10番ユニを購入。


スタジアムに入るゲートがとにかく狭い。普通の大人でも体を横にしないと入れない。昔のフーリガン対策とかそんなのかな。




どんなスタジアムでも初めて入るときは気分が高揚するもんだけど、ずっと行きたいと思ってたスタジアムはやっぱり格別だった。





試合が始まったらカメラはダメだぞと釘を刺されていたので、試合前に激写しまくり。


目の前にケイン。




間に合うか心配してたロリスも無事先発。スーパーセーブも危なっかしいパスもどっちも見られた。


今季好調のデンベレ。




スパーズサポからも大きな拍手で迎えられたクラウチ。しかし足細い。


0-2から追いついて勝ち点を持ち帰れて大満足であろうストークサポ。ど真ん中にスイス国旗。シャチリへの期待が感じられる。


この試合の後に、もう1試合消化してもまだ今季初勝利を手にしてないので、今季のスパーズはヤバそうだけど、この日に限っては勝敗は全く気にならずに試合を観てた。試合の状況に応じて立ったり座ったりするのも思ってたより快適だったし、何よりもビッシリと埋まるスタジアムの雰囲気の素晴らしさを堪能した。新しいデカいスタジアムももちろん素晴らしいだろうし、スパーズがクラブとして大きなスタジアムが欲しいのもよく分かるんだけど、3万人規模でピッチとの距離がほとんどない今のホワイトハートレーンのようなスタジアムも捨て難いなぁと訪れてみて改めて感じた。



せっかくロンドンまで来たので、翌日もプレミアリーグを観戦。






ホワイトハートレーンはロンドンの北部だけど、翌日は一番南のクリスタルパレスのホーム・セルハーストパークへ。ホワイトハートレーンに輪をかけて古いスタジアムだったけど、ここも味のあるいいスタジアムだった。

ちなみにカードはアーセナルとのロンドンダービー。チケットを入手するのにスパーズの試合の倍近い金額がかかった。前日よりも日本人の数も圧倒的に多かったし、日本でのアーセナル人気を実感した。


パレスエールというオリジナルっぽいエールビールがあったので飲んでみた。この旅で数えきれないくらいのエールビール飲んだけど、このエールが一番うまくなかった。久々にビールを苦いと感じるくらいに苦かった。ホワイトハートレーンもセルハーストパークもスタグルはうまいものはなかった。基本的にみんなスタジアムに行く前にパブで腹とアルコールを満たしてから行くんだね。朝の10時過ぎからパブにいい大人が群がってみんなでビール飲んでる光景はとても良かった。




セルハーストパーク名物の鷲。けっこうデカくて驚いた。鷲をモチーフにしたクリスタルパレスのエンブレムは世界中で見ても、いけてるエンブレムの一つだと思うけど、グッズショップにエンブレムのピンバッチが売ってなくてガッカリした。ほとんどJクラブのだけど、エンブレムのピンバッチ収集してるんだよね。




とにかくド迫力だったパレスサポ。いわゆるコアサポがゴール裏のはじっこにいるんだけど、自分が座ってるバックスタンド側を煽る煽る。バックスタンド側も負けじと返すもんだから、どんどんいい雰囲気になっていく。選手入場の時に歌う「Glad all over」というチャントが素晴らしくて、帰ってきてからもyoutubeでずっと観てる。


ニューカッスル時代から好きだったキャバイエ。去年のW杯はキャバイエとポグバの中盤躍動でフランスを優勝予想にしたくらいに好きな選手だったから見られて嬉しかった。派手じゃないけど気の利いたいい選手。


スタジアムに行くまでパレスにいるって知らなかった李青龍。1点ビハインドでのゴール前での絶好機で切り返して、引っ掛けられたのは悔やまれる。李青龍ユニ着た韓国人っぽい人も多かった。


パーデュー&ヴェンゲル。


試合後は騎馬警察も登場。迫力もさることながら、馬糞も大量発生で危うく踏みそうになった。


試合後、最寄りの駅まで続く人の波。この光景は万国共通ですな。



残りの日はベタだけどロンドン観光。


リバプールストリート駅。


ユーロスターが出るキングズクロス駅。

ヨーロッパのターミナル駅が醸し出す旅情あふれる雰囲気が好き。


ビッグベン。


タワーブリッジと聞くとロビンマスクしか出てこないキン肉マン世代。


空に突き刺さるようなシャード。


ウォーキートーキー。

ロンドンは高い建物が少ないけど、たまにある高い建物は大体個性的な形状をしてる。




何かのガイドブックにロンドンで行くところに迷ったらコンラン卿の店に行っておけば間違いなしと書いてあったので朝ごはんを食べに行ったお店。ここを筆頭にロンドンはマジで物価が高い。もともと物価が高いところに円安なもんだから、金銭感覚をマヒさせてから行かないとコーヒー1杯飲むのにも気合いが必要なレベル。



リージェンツストリートはまるで銀座。いや、銀座がまるでリージェンツストリートなのか。


ハロッズはとりあえず行っちゃう。


リバティでお土産買ったけど、まあ高い。



自分用にフライフィッシング用品を購入したFarlows。


店の前に輝くロイヤルワラントマーク。お店の雰囲気も置いてある商品もロイヤルな香り漂う素晴らしいものばかりだけど、お値段もそれなりにロイヤル。



ナショナルギャラリー。半分くらいの部屋がクローズしてて、「ターナーの機関車」が見られなかったのが残念。


大英博物館。




アッシリアの壁画が素晴らしくて、めちゃめちゃ重たい図録みたいなのを勢いで買ってしまったけど、持って帰ってくるのがたまらなくしんどかった。冷静になれば、あとでネットで買えたかなと。


最後の夜は「レ・ミゼラブル」を観た。シャフツベリーアベニューに星の数ほどある劇場の中でも「レ・ミゼラブル」だけは満員。コゼットのお母さん役をAKBのリーダーに似たアジア人顔で背の低い女性が演じてて、映画と違って最初は違和感あったけど、歌がうまくて最後はガッツリ引き込まれた。




今回の旅でとにかく気に入ったイギリスのパブ文化。ちょっと歩いて汗をかいたら街中どこにでもあるパブでハーフパイント。時間が空いたらパブでハーフパイントと、本当に何杯飲んだか数えきれないくらい。日本のビールも成熟してて美味しいから、ロンドンで飲むビールが全て美味しいとは思わなかったけど、平日の昼間でも罪悪感なく飲めるあのパブの雰囲気は本当に最高。










帰ってきてからまだ何日かしか経ってないけど、もう既にまた行きたい。セルハーストパークに行く電車の中からチラッと見えた3部のミルウォールのホームスタジアムのザ・デンも外観だけでも良さそうなスタジアムに見えた。イギリス中にはあんなスタジアムが数えきれないくらいあるんだろうから、今度はロンドンだけでなく色んな土地のスタジアムを巡ってみたい。まあ、いつになるかは分からないけど、またそんな旅が出来るように仕事頑張ろうかねと思えたから、今回は多分いい旅が出来たんだと思う。ロンドン、ホントいいとこだった。
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サッカーあっての遠征(金沢遠征記)

2015-06-16 00:51:44 | 遠征記
久々にこのカテゴリーの記事を書く。今回の金沢遠征は日帰りだったけど、色々と印象に残ったので、記事に残しておこうと思う。


行きは飛行機で小松空港へ。北陸新幹線が出来たばかりのタイミングにも関わらず、わざわざ小松に行ったのは、行きたいところがあったから。そこはハニベ巌窟院という、寺でもなければ、テーマパークでもなければ、何なんでしょ、ちょっと説明の出来ない場所。


近付いていくとまず目に飛び込んでくる巨大な仏頭。本当は33mの大仏にするつもりだったらしいけど、これ以上建て増す雰囲気は全くなかった。田園風景の中に突然現れる異様な物体は仏像好きの自分でもちょっと引く。いつも仏像を鑑賞する時の何とも言えない高揚感はまるでわいてこず、ただただ「異様だな」という感想しか浮かんでこなかった。


敷地内に入るとこんな感じ。


さらに寄って、ほぼ真下からだとこんな感じ。


横から見ても、やっぱり不思議な感じしか受けない。


いつのかは分からないけど、小松市の観光ポスターをこのハニベ大仏が飾ったこともあるようで、そこそこ有名なのかな?


このハニベ巌窟院は大仏の裏の山に洞窟があって、その中にもう何の意味があるのか全く理解不能な展示物がこれでもかと置いてある。


入り口がこんな感じで、入場者なんてもちろん後にも先にも誰もいないから、少々気合いを入れないと、踏み込めないくらいに不気味。





もう本当に意味が分からない。あんまり写真を撮ると何か変なもんが写り込むんじゃないかと思って、ちょっと控え目にしといた。洞窟内はヒンヤリしてて、本来だったら気持ち良かったんだろうけど、あまりにも不気味で鳥肌立ちっぱなしだった。


洞窟から出てもう戻ろうと思ったら、山の上まで行けば「日本一涅槃像」があるとの表記が。ちょっと迷いながらも山頂を目指したら・・



いやもうマジで公園のベンチで昼寝してるおっさんじゃないですか。どこが日本一やねんと、憤りながら下山。

巨大な仏頭は良かったけど、洞窟は余計だったという印象。2~3時間に1本しかバスがないことを考えると、そうそう人も来ないよなと思いながらもなぜかステッカーをお土産に買って、ハニベ巌窟院をあとにしました。


小松駅に戻ってきて金沢に移動しようかなと思ったら、小松駅前に重機のKOMATSUのテーマパークらしきものが。


よくCMで見る巨大な重機。小松の人は巨大なもの好きなんでしょうか。これは子供が喜ぶよね。


小松の駅前はキレイに整備されてるんだけど、東口の駅前は広く土地が取ってある割には何もない。タクシーの運ちゃんによると、新幹線が小松まで延伸された時のために場所が空けてあるとのこと。「いつになったら来るのか分かんないけどね」と自嘲気味ではあったけど。気になって小松から金沢まで移動する時に確認したら、ちょうど中間地点くらいの松任までは新幹線の線路が出来上がってた。福井県民のためにも早く繋がるといいね。


とりあえず撮っちゃう金沢駅前。しかし本当に賑わってた金沢。


象徴的だったのが近江町市場。6年前に高速が千円均一だった時にも関西から遊びに行ったけど、その時でも近江町市場はガラガラだったけど、この日はもうギュウギュウ。人気の海鮮丼のお店は軒並み大行列。いいことですな、賑わうということは。出来ることなら金沢の中心地だけじゃなく、北陸全体に新幹線効果が出てくるといいね。強豪クラブのツエーゲン金沢様が来季も同じディヴィジョンで戦ってくれるというのなら、今度は能登にも行ってみたい。


今季は讃岐にも、愛媛にも行ったけど、遠征記を書く気になれなかった。なぜ今回久しぶりに書く気になったのか。それはやっぱりサッカーあっての遠征なんだなってことを改めて実感。マッチレポートの最後にも書いたけど、とにかく勝ちたい。前半戦のチャンスはもう大阪しかない。頼む、勝ちたい。
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台風を追いかけて600マイル(熊本遠征記)

2012-09-18 23:36:52 | 遠征記
台風を追いかけて行ってきました熊本。3日前くらいからずっと天気図とにらめっこ。前日のお昼くらいまではほとんど熊本行きを断念してたんですが、夕方になるにつれ徐々にスピードが上がりだして、さらに東に進路を変えることもなさそうだったので、半信半疑くらいの気持ちで当日の朝、羽田へ。


ちなみに当日の羽田の天気はこんな感じ。600マイル離れているとは言え、あまりにもいい天気なので、同じ国に台風が来てるなんてとても思えませんでした。スカイマークのカウンターに行くと長崎を除いて九州各地に条件なしで飛ばしてるではないですか。「ホントに行くんだろうか?」とまだ疑いながらも搭乗、即爆睡(何で飛行機ってあんなに眠れるんだろうか?)。

で、熊本空港に着いてみると何と晴れ間もさしてる。あれだけヒヤヒヤハラハラしながら見てた台風はどこにいたんだろうか。さすがに少しすると曇ってしまいましたが、スタジアムでパラついたくらいで、濡れたといえば、試合後のオレの頬くらいなもん。あの時、頬を濡らしたのは雨だったのか、それとも・・。まあでも、北九州の時くらいびしょ濡れになったって構わないから勝ちたかったよ、ホントに。。07年も08年も行ってないから、もう岡中のPKから熊本ではいい思いをしてない。

さて、試合前に話を戻しますと、行けたとしてもとても観光どころじゃないだろと、予約してたレンタカーを前日にキャンセルしたんですが、空港着いてみるとどこでも行けちゃいそうだったので、改めてレンタカーを借りて、阿蘇方面へ。


57号線沿いの阿蘇大橋のすぐそばにある「数鹿流ヶ滝」。大分に住んでた頃はあの辺りは何度も通ったのに、57号線のすぐ横にこんな素晴らしい滝があるなんて全く知らなかった。金網があるので、写真は撮りにくいけど、阿蘇大橋の上からの遠景も素晴らしい。


日本一長い駅名の駅に寄る。何もないけど。


そして通潤橋へ。




通潤橋の上。

通潤橋は行ったことがなかったので、一度は行ってみたいとは思ってたんですが、何であまり時間のない中「南阿蘇水の生まれる里 白水高原駅」から40㌔も離れてる通潤橋までわざわざ行ったかと言うと、



これ!

前日にとある熊本サポさんのブログを読んでたら、通潤橋のある山都町で9月に行われる八朔祭で作られる巨大オブジェにロアッソくんとくまモンがあるとのことだったので、少々遠くても足を延ばしてみたいと思ってたんですよ。


ロアッソくんと


くまモン。

4~5mあってデカいうえに、造りに雑さのない素晴らしい仕上がり。










くまモンのしっぽ。

ディテールまでしっかりと作ってあって、こだわりがハンパない。通潤橋そっちのけでマスコットばかりをパシャパシャと撮りまくってるおっさんの姿は傍から見ればさぞ気持ち悪かったでしょうね。

ということで通潤橋のある山都町からまた40㌔ほど走ってスタジアムへ行きました。行く道すがら車内でFM熊本を流してたんだけど、地元の女性DJと熊本弁丸出しのじじいがCMも挟まずに30分くらいずっとくだらない話を続けるという番組をたまたまやってた。最初は「くだらねぇ」と思ってたのに何だか聞いてるうちにどんどん引き込まれてって、結局スタジアム着いてからもエンジン切れずに、最後まで駐車場で聞いてから車を出ました。アレ何て番組だったんだろ。じじいの半分くらいしか聞き取れない熊本弁が耳について離れないよ。

鳥取には行けないので、これで今年の遠征は打ち止め。基本は自動昇格だし、百歩譲って3,4位くらいのイメージしかうちは持ってないから、正真正銘今年の遠征はこれにておしまい。遠征記はまた来季。久しぶりに訪れるJ1のある街が今から楽しみで仕方ない。
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徳島いいとこ、でも来年は行かないと強く決意(徳島遠征記)

2012-08-06 12:28:33 | 遠征記
今週から夏休みに突入したため、日曜ナイトゲームでも当日に帰ってくる必要がないので、徳島遠征に行ってきました。メインイベントの試合は本当にこれ以上ないくらいの快勝だったわけですが、ここでは試合までの遠征記を書いておこうと思います。帰宅してから書こうかなと思ってたんだけど、今帰りの新幹線の車中で隣のオヤジとの真ん中の肘掛争奪戦に負けたので、何か他のことしようと思ったわけです。

今回は行きは夜行バスで行きました。夜行バスは寝られないとひたすらに時間が長いので、当日はなでしこで夜更かしをしたにも関わらず、9時には起きて、さらに昼寝をしないようにして、万全の体調で乗り込んだので、かなりよく眠れました。

さて、朝7時に徳島駅に放り出されましたが、とりあえずやることもなし。


何となく眉山方面に歩きだしました。正面に見えるのが眉山です。ただ山頂に行くロープウェイの始発が9時ということで、いきなり時間を持て余すことに。


何とか時間をつぶして始発で山頂に。素晴らしい見晴らしでした。


眉山山頂から望む大鳴門橋。橋の向こうが淡路島ですね。




徳島の街は来週から始まる阿波踊りの準備の真っ最中でした。去年だったか、一昨年だったか阿波踊り開催中に徳島戦に当たった水戸の凍傷が徳島市内で宿が確保出来なかったって文句言ってたのが思い出される。まあでもそれくらい人が来るんだろうね。一度は生で見てみたい。


さて、下山してきてもまだ9時半。次はラーメン食べようと思ってたんだけど、「いのたに」は食べログによると10時半開店になってたので、またもや時間を持て余すなと思って、ダメもとでお店に行ったら、10時前からやってたので、「ラッキー!」と入店。


今回は「いのたに」に行くと最初から決めてたんだけど、京都在住経験者からするとどうしても「ますたに」と混同してしまって名前がスッと出てこない。イメージからもっとこってりかと思ったんだけど、そうでもなく意外とさっぱり。お肉がやけに塩辛いのが気になりました。


徳島駅。ヴォルティス、認知されとりますな。


徳島駅でちょろっと撮影会をして、鳴門に向かいます。


途中、池谷という駅で鳴門線に乗り換えます。線路がY字状に分岐してて、そのY字の真ん中のところに駅舎があるというユニークな造り。




左端にも右端にも電車が停車してるのが分かりますかね。真ん中の建物が駅舎です。


アンパンマンデザインの車両。アンパンマンの電車が走ってるのは高知だと思ってたんだけど、徳島にも走ってるんですね。


鳴門に着いてすぐに鳴門海峡の渦潮を見に行きました。




まずは「渦の道」という大鳴門橋の道路の下を歩いて、渦を上から見る。まだ大潮まで1時間以上ありましたが、かなり潮の流れがあり、迫力ありました。


続いて観潮船に乗って、海の上から渦潮を見ます。周りは穏やかなのに、橋の下だけしぶきが上がってるのが、分かりますかね。






残念ながら本当に渦になってるところまでは見られませんでしたが、それでも迫力のある潮の流れを見られただけで満足でした。まさに海の中に川が流れてる感じで、ああいうのを見ると潮の満ち引きがよく分かります。


試合後はお肉で祝勝会。こういう時ってお店も当たりを引くもの。0時の位置から、ホソさん、ハラミさん、カルビさん、レバーさん。西日本に来るとメニューに「ホソ」があるんだよね。徳島は関西圏に近いから牛を選んどけば間違いないという読みが当たった。

ということで徳島を十分に堪能したので、もうしばらくはいいです。徳島はいいとこだし、お得意様だし、これからも末長くお付き合いをしたい先ではありますが、徳島ヴォルティスがPO圏まで勝ち点差15という現状を考えると、来季は別のカテゴリーにいたいもんだ。お得意様との決別こそ、大分が一つ上のステージに上がり、成長するってことだと思う。いつまで経っても甘やかしてくれるオレたちと別れられない千葉を見ててそう思う。
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大仏ジンクス(富山遠征記)

2012-04-24 00:58:59 | 遠征記
大仏2連勝です。意味が分かりませんね。

富山遠征記です。久しぶりに前泊で遠征に行きましたが、色々と出来て前泊も楽しいですね。


去年は鉄路入りしたので、今回は空路入りにしました。行きの飛行機は復刻版というのか昔の全日空のデザインでした。羽田から富山空港に向かうルートはいったん富山市の上空を通り越して富山湾上で折り返して、富山空港に降りていきます。この降りていく時の景観の素晴らしいこと!富山湾と富山市街とその向こうに見える雪が残る立山が一枚のフレームに収まる様は本当に美しい。明るい時間のフライトなら空路入りがおすすめですね。


初日は富山市内をブラブラ。桜はちょうど終わりかけ。


城址公園。選手たちはこのすぐ横のホテルに泊まってましたね。富山は意外と大きな街で、歩きがいがありました。


そんな街歩きでジェフサポ垂涎のお宝を発見!商店街の中のさびれた帽子屋さんのショーケースにあったんですが、多分Jリーグ開幕当初の頃のものと思われるけど、なぜ富山市内にそれもジェフのキャップだけあったんでしょうか。いまこれを被ってフクアリに行ったらむしろいけてるかもしれない。


翌日は高岡まで。


本当は氷見まで行く予定にしてたんですが、天気が良くなかったため高岡で断念。左が氷見線。激シブ。


高岡には大仏があります。奈良、鎌倉、高岡が日本三大仏らしいです。奈良にも鎌倉にも行ったことがあるので、これで日本三大仏コンプリートです。去年は日本三景もコンプリートしたので、あと今年は水戸遠征の際に偕楽園に行って、日本三名園をコンプリートしとこうと思ってます。

で、大仏と言えば、今年は岐阜大仏を見てから行った岐阜戦に快勝。そしてこの日も高岡大仏を見てから向かった富山戦で快勝。こりゃ間違いなく大仏ジンクスだな。


まさにこの言葉の通りだな。大仏から見えない力をいただいているような気がしてきたぞ。こうなったら次はどこだ。何回も行ったことあるし、わざわざ行くのは面倒くさいけど、5月13日まで湘南の勢いが止まってないようなら、平塚行く前に鎌倉で大仏パワーを吸収していくのもありだな。あとは水戸の前に牛久の大仏あたりかな。


高岡市内を走る路面電車・万葉線。富山市内を走るポートラムやセントラムはスタイリッシュでかっこいいのが多いんだけど、こりゃかわいいね。

そして遠征の最後にちょっとおもろいハプニングが。

帰りも飛行機で帰ってきたわけですが、マッチレポートにもちょこっと書いた通り、機内ではちょっと前に日高主審が座ってました。まあ、そこはマナーですから納得いかない判定があったとはいえ、話しかけるようなことはしませんでした。さらに羽田の手荷物受取場でもふと気付くと隣に日高主審が立っていたので、何となくそちらに気を取られていました。で、自分のカバンとベビーカーが流れてきたので、拾い上げて帰ろうとしたら、後ろから「それ、私のカバンじゃないですかね?」と男の人から話かけられました。振り返るとそこには自分と全く同じカバンを持ってる「くまだまさし」が立ってました。確かに中を確認すると自分のものじゃないものが入っていて、謝って交換しました。握手してくださいなんて言おうかなとも思ったけど、迷惑かけといてそれもないかと思い、そのままやり過ごしました。いやしかし芸人さんのカバンを間違えて持って行きそうになるなんてことが本当にあるんだなとその後意味もなくニヤついてしまいました。

その日、大分トリニータの試合を裁いた主審とくまだまさしと同じ飛行機で帰ってきたのかと思うと、面白くもあり、不思議でもあり。それにしてもくまだまさしは富山で何してたんだろ。お付きの人もいたし、営業でもあったのかな。
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だからマスコットにGKやらせるのはやめなさいって(甲府遠征記)

2012-04-09 23:03:17 | 遠征記
今回は本当に遠征なんてもんじゃなく、行って試合観て帰ってきた。本当ただそれだけですが、ちょっとだけ記録に残しておこうと思います。

まずはグルメ編。


出ました、B1グランプリチャンピオン!「鳥もつ煮」選手の入場です!これがね、けっこう美味いのよ。甘辛そうな見た目だけど、そんなにくどくなく、車で行ってなきゃ間違いなくビール頼んでましたわ。


続きましては、大ベテラン・「ほうとう」選手の入場です!まぁ、間違いないよね。もちもちの麺に野菜たっぷりの具を味噌でまとめてるんだもん。間違いが起こるわけがないよね。美味いよ。このほうとうがけっこうボリュームがあったので、お腹いっぱいでスタグルは自重しました。

お祭りやってんのかなーと甲府駅前にふらふらと寄ってみたら社長が一人でたたずんでるのを発見してみたり、スタジアムに向かって歩いていて、横を歩く人がやけに威圧的だなと思ってふと顔を見てみるとTJだったりと、そんな道中を経てスタジアムへ。


この幕って新調しましたかね?完全にイメージですけど、もっとボロボロだったような気がする。


今年お初のニータン。ニータンって絶対に進化してますよね?昨日は信じられないくらい身軽にサイドステップ踏んでみたり、昔よりも明らかに歩くのが大股で速くなってたりと驚きを禁じ得なかった。ニータンには変わってほしくないというのが素直な気持ち。


ニータンとヴァンくん、フォーレちゃんは09年の等々力で共演済みだもんね。大分サポに向かって愛嬌振りまいてる時に圭介と上福元が出てきちゃった時の何とも言えない混沌ぶりはちょっと面白かった。圭介たちもニータンもヴァンくんもみんな困ってた。


天下取り物語に合わせてカメラマンも忍者姿に。

で、最後に噂のPK合戦。


大分サポを中心に試合前のイベントとしては異様な盛り上がりを見せたわけだけど、通称「フクアリの悲劇」を目の前で目撃した身としてはマスコットにGKをやらせたら絶対にダメなんだということを今日何度も言っておきます。動きのかわいいマスコットたちにやらせたら微笑ましい絵になるっていう気持ちは十分に分かりますよ。でもね、あの悲劇を繰り返したら絶対にいけないんです。なぜって?ジェフィだかユニティだかの頭がもげて天下取りに失敗した上総国のクラブはあれからずっとJ2にいるから。悪しき歴史は繰り返してはならぬ。
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馬と鰻と仏と城と、あと「へうげもの」(岐阜遠征記)

2012-03-27 00:11:17 | 遠征記
岐阜へ日帰り・新幹線で行ってきました。岐阜には過去2年いずれも車で陸路入りしていたので、初めての鉄路入りでした。しかし同じ街に行っても交通手段によって印象が全く違うもんだよね。車は便利だけど、スタジアムにスパッと着いて、スパッと帰っちゃうとその街についての印象が何も残らないもんね。


今回はタイミングがビタッと合ったので、新装グランドオープンした中京競馬場に行ってきました。ただ行くだけならもったいないかなとも思ったけど、ちょうど宮杯当日でもあったので、フラフラと寄り道しちゃいました。ただ冷静に考えれば当たり前なんだけど、宮杯当日だけに人が多いこと多いこと。新装後、初のGⅠなんだから当然だよね。まあ、立派なメインスタンドですよ。もはや準ローカル的な雰囲気は微塵も感じさせない競馬場ですね。


ちょっと伝わりにくいかもしれませんが、これが噂の中京の「坂」です。あの中京に「坂」です。それにしても直線入ってすぐに坂があるから、色々と面白い波乱なんかを呼びそうだなと思いました。


パドック。小倉もそうだけど、色々な競馬場がキレイになっていくのは競馬ファンとしては嬉しいことだけど、何ていうか、どこも特徴がなくなっていくのが寂しい気もしますね。もっと造りが個性的な競馬場があってもいいと思うし、そうなれば競馬ファンも遠征なんかしたくなるんじゃないですかね。そういう意味では帯広は最高だったな。

ということで一回りして宮杯の馬券だけを買って小一時間ほどで中京競馬場をあとにしました。(ちなみに馬券の結果はこの後の岐阜観光をタクシーではなく徒歩とバスで回ったことからご推察ください。)


名鉄。多分人生で初だったと思う。全体的に古くて渋い車両が多かった。全国の私鉄巡りなんかもしてみたいなと思う。そういえば九州在住時代に西鉄に乗らなかったなと今さら後悔。


さて、岐阜に移動してきてまずは腹ごしらえ。中部地方に来ると迷わずうなぎをチョイスしてしまう行動は間違ってないんですかね。食べながら何となく気になったことです。ひつまぶし(この店ではうなぎまぶしって書いてあったけど)を選んだわけですが、少し前に名古屋の某有名店でひつまぶしを食べてからはうな丼やうな重よりもひつまぶしスタイルの方が美味いんじゃないかとひそかに思ってます。このお店はタレが甘すぎたのと最初から海苔がかけられた状態で出てきたのがマイナスだったので、「まあまあ」といったとこでした。名古屋の某有名店また行きたいな。


岐阜駅前の黄金の信長像。引きで見てる分には「おー!」って感じですが、


じっくり見ると、あまりの立派さが逆効果でもう「へうげもの」にしか見えなかった。黄金の信長像にFC岐阜の緑の法被を着せるイベントはまだですかね?


金華山ロープウエーで金華山山頂にある岐阜城にも行きました。お城はまあこんなもんかなという程度のものですが、眺望が素晴らしい。


多分、名古屋方面を望む。延暦寺に行った時にも思ったけど、よくもまあ、まともな道もないあんな山頂に立派な建物を作るよなと感心しきりなわけですよ。


しめは岐阜大仏。最近個人的に仏像ブームが沸騰中だからではないが、岐阜大仏はかなり素晴らしい。看板がなくて入口が分かりにくく、さらに建物がとても粗末。現物にたどり着くまでに拝観者へ徹底的に期待感を削がせる手法(意図してないとは思うけど)がそう感じさせるのか、ちょっと感動を覚えるくらいに素晴らしかった。商業的にすればいいとは思わないけど、もうちょっと色気を出してもいいと思うけどね。


岐阜城から長良川競技場を望む。ここから数時間後にあのスタジアムのわずか一角だけが歓喜するのかと思うと、思い出しニヤニヤが止まらない。

遠征ってやっぱり楽しい。
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試合より悔しいアフターゲームツアー(山形遠征記)

2012-03-19 00:02:44 | 遠征記
さて、山形は今季初のお泊り遠征でした。東京から山形まで400㎞弱。行きは2ピットストップで4時間40分。帰りは1ピットストップで3時間50分。この差はやっぱり行きが登りで帰りが下りってことなんだろうか。それにしても川口から山形北まで高速代が2,300円ってどう考えても安すぎると思うんだが、どうなんだろう。新幹線の5分の1だもんな。一人ならまだいいけど、家族だったら電車の選択肢は即消えだな。ちょい鉄的にはちょっとさみしいけど。


もう寒くはなかったんですが、今年の豪雪の名残の雪山がいたる所にあって、雪国のスゴさを間近で体感することが出来た。NDスタってトラックがある上に、そのトラックからスタンドまでさらに5mくらい距離があってものすごく見にくいスタジアムなんですよね。ただ昨日スタジアムに行ってその5mがなぜ存在するのかがやっと分かりました。

試合の前日に山形のクラブに「ノーマルタイヤで行けますか?」と問い合わせの電話を入れてみた。山形弁の女性の方がとても親切に「道路に雪はありませんが、降ったら保証出来ませんので、やめた方がいいです。」と教えてくれたんですが、ノーマルタイヤで行っちゃいました。じゃ、電話すんなよ!って感じですね。モンテディオ山形のスタッフの方、お忙しい中、無駄な電話にお付き合いいただき、ありがとうございました。忠告も聞かずにノーマルタイヤで行ってしまい、申し訳ありませんでした。無事に帰り着くことが出来ました。来年は雪の心配のない時期に(J1として)山形に行きたいです。どうぞよろしくお願いします。


行ったことのあるスタジアムの中で3本の指に入るNDスタのスタグル。いも煮はマジで美味かった!バケツで出されても完食出来ると言いきれるくらい美味かった!


今回のカリーパンは「とり天」「しいたけ」「やせうま」の3種類。やせうまなんてよく調べたよなって思う。大分には5年住んでたけど、やせうまは食べたことがなかった。大分を離れてから7年。まさか初めてのやせうまを山形の地で、それもカレーまみれになった状態で食べることになるとは、人生分からないもんだよね。


試合後はスタジアムから車で10分ちょっとのところにある天童木工の本社ショールームに行きました。奥さまの趣味でお付き合いで行ったんだけど、これがなかなか素晴らしい。ショールームといっても工場の一角にあるから見つけにくい。工場の守衛さんに「入っていいですか?」なんて聞いてから入るようなところなんだけど、かなり広いスペースに天童木工の製品がズラリと並べられてて壮観。松本幸四郎のために設計されたという低座イスは一目ぼれで真剣に欲しくなってしまった。他に誰もお客さんがいないので、社員のお兄さんも丁寧に説明してくれたし、デザインとか家具が好きな人にはたまんない場所だと思うな。写真をとっていいかどうか分からなかったから中の写真はないんだけど、ここは来年(J1として)山形に行く際に寄り道することをおススメします。

さて最後に何が悔しかったかっていうと夜の山形。ホテルに荷物を放り込んで、繰り出したわけですが、最初から目を付けてた郷土料理のお店に「子連れはダメです」と言われたことがケチの付け始めで、仕方なく近くにある同じく郷土料理と看板を掲げてるお店に飛び込みで入ると「うちは定食しかありません」とか抜かしやがる。何が悲しくて海のない山形市で焼魚定食を食わなきゃなんねーんだよと憤慨しながらも完食。気が収まらず、そばも美味いと聞いていたので、嫌がる奥さまを引きずりながら、いざそば屋へ。まあ、別にまずかったわけじゃないんだけど、沸騰したオレの気持ちを抑えてくれるほどの美味さはなかった。ただ薬味で出てきたわさびがスーパーで売ってる刺身にくっ付いてくるわさびみたいな色で、もう何も言えねぇ。。腹だけパンパンになって、気持ちはこれっぽっちも満たされずにホテルに帰り、子どもより早く20時ごろには不貞寝して、12時間くらい爆睡。

翌日は山形駅にあった平田牧場(ここはミッドタウンで実食済みで間違いなく美味い)でとんかつ食べたかったけど、オープンの11時まで待てずに帰ってきちゃいました。

ただ山形の食文化のポテンシャルはオレががっかりするようなもんじゃ、決してないはず。それはスタジアムで食べたいも煮で証明済みだ。山形よ、来年こそはオレがぐぅの音も出せないくらいの美味いもんを食わせてくれ。来年も必ず(J1として)山形に行くからよ!
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彼は持ってる(宇都宮遠征記)

2012-03-12 01:20:11 | 遠征記
今年から試合以外のことは遠征記として別立てで書こうと思います。ただ東京から宇都宮は100㎞そこそこで遠征ってほどの距離じゃないんだけどね。

まずは勝利のラインダンスから。これってホント気持ちいいよね。


もう既にこの時点で全員が永芳の方を向いてる。高まる期待感に・・


永芳が応えた!


みんな楽しそうだ!左の3人は息がぴったりだ、いいぞ!

永芳、名波が思わず苦笑いしちゃうくらい素晴らしいラインダンスの指揮をいつもありがとう。でもそろそろ別の何かや、別の誰かが見たいなんて欲張りなことを思っちゃうのが、サポーターだったりもするんだよね。今年は永芳一人じゃ体がもたなくなるくらい勝つからね。そろそろ後継人材探しに入ろうかね。でもキレ味抜群の永芳のダンスは大好きだからね。


上福元を生で見たのは多分初めて。レンズを向けてみると意外と男前。


サイズはそんなに大きくないものの、キャッチングとかはけっこう力強い。圭介、丹野とGKレギュラーの壁はけっこう厚いと思うけど、出場機会を掴みとってほしいと思う。




そして今日はついに白ユニが実戦の場で初お披露目。2ndに白が採用されたのは多分05シーズン以来だと思うので、7年ぶりかな。濃いグレーが判別しにくいっていうのもあったけど、もとから白推しだったので、嬉しいです。で、やっぱりびしっと締まる感じがして白はいいと思います。

今回初ということで言うと、遂にうちの子が本日スタジアムデビューを果たしました。昨シーズンから何度となくデビューのタイミングをうかがってたのですが、水ぼうそうになったり、雨が降ったりで結局今シーズンまで持ち越しとなってました。今まで一人、もしくは夫婦二人の時は大して何も考えずにスタジアムに来ても何とかなったものが、赤子連れとなるとそうもいかず、けっこう大変なもんなんですね。ただ今日は風も弱くて、陽も当たってたからぐずることもなく、上々のデビュー戦となりました。そのデビュー戦で3-0の快勝と本田を超える「持ってる」っぷりを発揮した我が子。これからも頼むぞ。来週の山形にも連れていく予定です。山形は多分宇都宮よりも3倍くらい距離があるはずだし、残雪もかなりある模様。果たして無事に戻ってこられるでしょうか。今からちょっと心配です。


帰りはお約束の餃子をつまんできました。オレの小皿には醤油+酢+ラー油という定番調味料の他に「3得点」や「PKストップ」という最高の隠し味が入っていたので、ただでさえうまい餃子がいつもの3倍増しでうまかったことは言うに及ばない。



今日は東日本大震災の発生からちょうど一年。試合前には黙とうも行われました。黙とうのあと、両サポーターから起こった「ニッポン」コール。そのコール後、少しの静寂を挟んでスタジアム全体からわき起こった拍手は本当に温かいものだったと感じた。多くの犠牲を払って我々が学んだことを決して忘れてはいけないと再確認し、そしてサッカーを見て一喜一憂出来る日常があることに感謝も忘れてはいけない。
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