Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

甜麺醤(38節東京V戦)

2023-10-11 00:00:15 | マッチレポート23'


こんな何とも言えない試合の後は甜麺醤をバッチリ効かせた回鍋肉でも食べて次に切り替えましょう。退場は仕方ないにしてもあまりにもタイミングが悪かった。せめてスコアがイーブンの時なら何とかなったかもしれないけど、今のチームにこの劣勢のシチュエーションをはね返すだけの力強さを期待するのは少々酷だと思うよ。


タッチミスは起こりうるから仕方ないけど何であそこでペレイラは足を上げてしまったのだろうか。あれでは「私はボールにチャレンジする意思はございません」と自ら自己申告してるようなもんだもんな。ただ数的不利になってからも選手たちが切らさずに試合を壊さなかったことは良かったと思う。自分たちのペースで試合に入れた矢先の失点、レッドカードが立て続けに来たら気持ちが切れてしまうことだって十分に考えられたと思う。厳しい状況でも攻守に躍動感が感じられたのは素晴らしいと思うけど、何となく「負けてるし、数的不利だし・・」という開き直りがその躍動感を呼び込んだ気がしてならないのがちょっと残念だ。例えるなら小学生の喧嘩で泣いたら突然強くなるみたいな感じかな。もう大目標に対して本当にギリギリのところまで追い込まれているはずなのに、こういう状況にならないと躍動感が感じられないのがとても残念に思う。


羽田をボランチで使っていたメリットがこんな形で現れるとは思いもしなかったわけだけど、選手交代なしにすっと数的不利の状況に対応が出来た。まずは試合を落ち着けて最後にカウンターなりセットプレーで一刺しというゲームプランはよく分かったものの、結局試合を落ち着けたまんま何も起こせずに終ってしまった。もっと良い位置でのFKとかCKが取れれば可能性も感じただろうけど、何も起こりそうにない雰囲気が充満したまま何も起こせずに終ってしまった。


完全に吹っ切れた感のある将輝。将輝の力強いプレーだけは光っていた。寄せや読みの部分は本当に抜群。一つだけ注文をつけさせてもらうとすればパスの部分かな。精度はもちろんのこと狙うところも含めてパス全般。そこが成長出来れば本当に素晴らしいボランチになれると思う。


J2だけど今週は代表ウィークでお休み。この久しぶりに長い時間が取れることをきっかけに好転してくれることを願う。ただ群馬の未消化だった藤枝戦があるので、ここで群馬が勝ちきってしまうようだといよいよ終幕ですかねぇ。
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負ける試合ではなかったと思うが(37節大宮戦)

2023-10-08 01:34:06 | マッチレポート23'
負けた方がこういうことを言うのはまさに負け惜しみでしかないわけだけど、正直に言って理に適った持ち方とは言えない大分のポゼッションに対してでも腰の引けた守り方しか出来ないし、大宮がこの順位で長いこともがき続けているのが納得の試合展開だった。ただだからと言って大分から点が取れそうな雰囲気が出ていたかというとそうじゃないところがサッカーの難しいところ。どうだろうか75分くらいまではまさか負けることはないだろうと思いながら観ていたけど、不思議なことに試合終盤が近づくにつれ何だか怪しい空気が漂い始める。そしてそれは現実になる。強いとか弱いとかの前にもう勝てそうな試合ですら負け試合に持ち込んでしまうくらいの負のスパイラルに入り込んでしまった感じだな。監督をはじめコーチングスタッフに能力がないのはもう大前提として、それ以外にも色々と要因はありそうな気がするからそこはちゃんと明らかにしてほしいけど、そんなことをしてくれるのは大分トリニータ周りにはいないだろうなと期待もせず。



自分は3年連続でレプユニに坂の背番号を入れるくらいにちょっと思い入れがあったわけだけど、そんな自分でももうすっかり使われないもんだろうと思っていたくらいに長いブランクだった。坂が出てきたことでふと思い出した感があるけど、思い入れのある選手が使われないことも今のチームに熱を持って接することが出来ない理由の一つだなと。もちろんポジション争いに勝って試合に出るべきだけど、それは勝っているチームやうまくいっているチームでの話。これだけ勝てないチームで使われない選手がいるなら使う方に疑いの目線を向けられるのは至極当然のこと。もうほぼほぼ昇格が不可能なところまで落ちてからじゃ遅いんだよ。1年ぶりの出場かつ慣れない右サイドバックでの出場となった坂だけど、随所に良いところを見せてくれた。特に深さを出す長いパスで伊佐をダイアゴナルに走らせて大宮陣内深くに何度も侵入させてたのはサイドバックとしてのセンスを感じた。1列前の野嶽が大外に張ったり、インサイドに密集を作ったりと自在に動く中でオーバーラップもアンダーラップも果敢にチャレンジしていた。やや開き直りつつも本人も楽しいと言っていたサイドバック起用をここからのチャンスに変えてほしい。


さて、気持ちを奮い立たせて結果を知っているヴェルディ戦を観るとするかな。苦行だよ、苦行。
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漂う消化試合感(36節水戸戦)

2023-10-03 12:05:55 | マッチレポート23'
秋に向かって気温も下がり水戸のスタジアムの牧歌的な雰囲気から何となく消化試合感を感じ取ってしまった。選手たちはそんなことないんだろうけど。


「主審のジャッジが・・」みたいな先入観を持って試合を観てしまったわけだけど、そんなに酷かったかな?実況と解説の播戸さんがそういう印象に持っていくようなしゃべり方をしてただけじゃないかな?少なくとも退場した前田の2枚のイエローカードはどちらも妥当だし、主審云々よりも新太のアジリティに水戸の守備が追いついていなかっただけという感想の方が近いと思うよ。実際に前半に水戸に出た3枚のイエローカードは全て新太の被ファール。全て遅れてボールホルダーの新太にチャレンジしたもの。主審のジャッジではなくゴールまで含めて新太のキレを賞賛するべき試合。播戸さんは前半3分にイエローカードを出したことを疑問視しているような話ぶりだったけど、これが一番おかしいと思っていて前半3分だろうが後半ATだろうがカードに値するプレーにはカードが出るのが当然でそこに試合時間は関係ない。確かに微妙なプレーではあったけど、試合時間で出すか出さないかを決めるのなら序盤は激しいプレーをしても大丈夫という認識になってしまわないだろうか。


MOMは新太で文句なしだと思うけど、次点は伊佐。後半から何度も裏抜けで水戸の最終ラインを脅かし続けた。そしてそこから決勝点も生まれた。伊佐のプレースタイルからして全ての試合でハマるわけじゃないし何も出来ずに終ってしまうことも少なくないけど、こういう試合があるから伊佐にはずっと期待してしまう。


被シュート0が話題になってたけど、80分の左クロスからのダイレクトシュートはカウントされないのかな。大きくフカしてはいたけど、明らかにシュートの意図だったと思う。数年前にYS横浜が開催していた公式記録員の体験会に参加したことがあるけど、シュートにカウントするかどうかは長く記録員をやっている方でも迷うらしく「最後はシューターにシュートの気持ちがあったかどうか」みたいなことをおっしゃっていたのをふと思い出した。




個人的に水戸ホーリーホックというクラブは気になるクラブで試合もちょこちょこと観るようにはしているんだけど、この定期的に勃発する小島社長とサポーターによる「社長はビジネスだけでサッカーには興味がない」という不毛なやり取りがたまらなく好きだ。もともとはエルゴラの編集に携わっていたという小島社長。確かに小島さんの社長就任と時を同じくしてスポンサー獲得とか新しい事業とか水戸が大きく変わったという印象は端から見ていてもある。ビジネス面で優秀な社長なんだろうなとは個人的にも思う。ただJ2在籍連続24シーズン。かつては大宮から選手を借りる立場だった水戸がその大宮がJ3に降格しようとしているこの時代に降格せずにJ2に留まり続けているだけでも立派なのかもしれないけど、いつまで経っても昇格争いに絡むこともないクラブの社長に対してサポーターが「ビジネスだけ」とバッサリ切りたくなる気持ちも分からなくはない。ビジネス面も大事、地域密着という側面も大事、だけどフットボールクラブである以上結果からは絶対に逃れることは出来ないということを水戸を見ていて思う。ただ獲得する大卒選手の質が間違いなく上がっているのでそこをきっかけに水戸が浮上してくる可能性も低くはないと感じている。だからこそこんな試合をしていたらダメだよねと他人事ながら思った試合だった。
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