Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

皇后杯準決勝

2012-12-22 22:42:43 | トリニータ


皇后杯準決勝に行ってきました。が、写真が撮れず、ブログにも使えないので、更新意欲が湧きません。以上、終了。



と言うのはちょっと冗談で、ほとんど本気。色んな経緯があるのは分かるけど、なでしこリーグには本当にこの部分を何とかしてほしいと思う。今日もベスト4の試合が同時に観られるおいしい試合にもかかわらず、観衆は3千人ちょっと。代表人気を競技全体の人気に繋げるにはリーグ戦の活性化は絶対に避けては通れないはず。ネット上の露出を積極的に控えることでどれだけのチャンスを喪失してるか。難しい部分があるのはもちろん分かってるけども、何とかしてほしい。

なでしこリーグの試合はそこそこ観に行ってて、本当に魅力的な試合をやってると個人的には思ってるだけに、微力ながらそれをお手伝いしたいだけ。


スタジアムに着いた時には第1試合のジェフ-伊賀のちょうど延長が終わってPK戦に突入するところだった。たまたまG裏を通るところだったので、PK戦を真裏から観た。専スタで観るPK戦は本当にド迫力。なかなか観られるもんじゃないので、いいもん観られました。ちなみに伊賀の宮本選手はこの大会後の引退を表明していたので、この敗戦で引退。最後にPKを決めるところを観られました。

第2試合はINAC-浦和。INACは9月のリーグカップ戦決勝以来。浦和も9月のリーグ戦・狭山戦以来。試合はINACが前半に浦和GK池田選手のミスを見逃さず、奪った1点を守り切り勝利。内容は浦和の方が圧倒的にいいサッカーをしてたので、浦和からすると本当にもったいない試合だった。なでしこリーグをレベルの高いリーグにするためにはああいう類のミスは極力なくしていかないといけないと思う。後半にも高瀬選手にキックを引っかけられる同じミスを繰り返した池田選手は、将来を嘱望されるGKだけに大いに反省して、今後に活かしてほしい。

それにしてもINACのサッカーが全然面白くないのはどうしたもんか。4-1-4-1で中盤を厚くしてる浦和の中盤の前に攻撃の形が全く出来ない。ポゼッション志向のサッカーなんだろうけど、GK→CB→SB→SHという外へ追いやられるルートしかパスが繋がらず、サイドでほとんどボールをロスト。トップの外国人任せの典型的な面白味のないサッカー。このチームが圧倒的な強さでリーグ戦を制してしまったというのはどう捉えればいいんだろうか。なでしこジャパンの常連メンバーがあれだけいながら、なでしこジャパンが目指す姿とは遠くかけ離れたサッカーしか出来ないのはちょっと問題だと思う。

一方で浦和はいいサッカーをしてる。いまオレの心を捉えて離さない猶本光選手や、柴田選手といった若手が先発を張り、崩しの形でINACを上回った。ただ中盤を厚くしたために前線が1枚でフィニッシュの場面で力強さが出せなかった。駒場で観た時に良かったけど、今日はベンチ入りしてなかった吉良選手とか、終盤に途中交代で勢いを付けた荒川選手あたりがうまく絡めたりするともうちょっと違ったのかなとも思う。INACのDFのミスで回ってきた最後のビッグチャンスで決めきれなかったのが、痛かった。

ということで、来季もなでしこリーグをたくさん観に行きたいと思う。何とかリーグには規制の件を考えてほしいと強く思う。すげぇ大切な時期だと思うんだよ。
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高円宮杯プレミアリーグ参入戦

2012-12-15 20:30:09 | トリニータ


長いオフを乗り切るためのトリニータ成分の補給に、今日は埼玉スタジアム・グラウンドへプレミアリーグ参入戦を観に行きました。目的はもちろん松本くん。松本くんが所属するJFAアカデミー福島がプリンス東北を制したため、来季のプレミアリーグ昇格をかけてプリンス中国チャンピオンの広島皆実と対戦。



試合は4-0でJFAアカデミー福島が圧勝するわけですが、試合のほとんどを松本くん目線で観ていたので、試合については詳しくは分かりません。















今日はものすごく期待して松本くんを観に行きました。11月のU19・アジア予選で唯一の飛び級にして全試合スタメン出場。自分の年代の試合に戻れば、さぞスーパーな活躍なんだろうという完全に過度な期待を持って観に行った。しかし今日観た率直な感想は「普通」だった。福島はオーソドックスな4-4-2スタイルで松本くんは2列目の左。スペースがなく窮屈そうにしてたってのもあるけど、ほとんどボールに絡めず、回ってきたボールも2タッチくらいでさばくのみ。「おっ」というようなプレーは前半は一つもなかった。後半の途中から他の選手の交代に伴いボランチに下がって、そこからはもう少しイキイキとするようになった。目を見張るスピードがあるわけじゃないから、ボランチあたりが適正かもしれない。ただU17の頃はFW起用もされてたみたいだし、田坂さんがどこで適正を見つけるかは楽しみ。

JFAアカデミー福島の試合は初めて観たけど、DFがうまいなと感じた。流麗なパスワークを繰り出すわけでもなく、突出した個で押してくる選手がいるわけでもなく、驚愕のシュートテクニックを見せるわけでもない。でも何となく強い。アカデミーはそんな印象。パスコースを限定する、くさびのパスはどんどんパスカットを狙う、カバーも忘れない。そんなDFの基本をしっかりと叩きこまれてる印象が強かった。パッと見に両チームの実力差はそんなにあるようには感じなかったのに、皆実は多分3本くらいしかシュートを打てなかったんじゃないかな。基本に忠実だから、何となく強い。そんな感じ。

松本くんは代表ではプレースキッカーを務めてたのに、この日は1本も蹴らなかったし、あんまり目立たなかったのは組織プレーに徹してるからなのかなとも思った。高体連とも、クラブユースとも違うアカデミー育ちという特殊さもあるのかもしれないし、正直素人じゃ詳しい判断は出来ない。もちろん基本スキルは高いし、トリニータに来て、どんな変貌を遂げてくれるのか今から楽しみでならない。今日オレが持った印象を盛大に裏切ってくれることを強く期待したい。

しかし、周作にマツケン、松本くんとアンダー世代の代表に次々と人材を送り込む大分県北部地域。「早熟の県北」には何か秘密があるんだろうか。





JFAアカデミー福島は来季のプレミアリーグ昇格が決定。御殿場にいながら、プリンス東北を戦うのは大変だっただろうから、関東や静岡のクラブが多いプレミアリーグの方が良かったよね。校長(?)の布さんも芝生席から観戦してた。

さて、トリニータ成分の補給は完了。これで年内くらいは我慢出来るかな。あと2ヶ月どうしよ。
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JFL入替戦第1戦

2012-12-09 23:03:54 | トリニータ


今日は栃木市陸へJFL入替戦第1戦を観に行きました。カードは


地域リーグ決勝・第3位のノルブリッツ北海道と


JFL第17位の栃木ウーヴァの対戦。

もう各所で語られている通り、この試合は栃木市陸で行われているノルブリッツ北海道のホームゲーム。ついでに前日の天候不順のためノルブリッツは当日移動。キックオフ時間も急きょ1時間遅らせるというドタバタぶり。これだけ色々とありながら、結果はノルブリッツが逆転で勝利。その精神力は見事だったと思う。

「北海道の地で試合が出来る環境を準備出来なかったこと」「天候不順で前日移動が出来ずに当日移動になり、試合当日にキックオフ時間が変更になったこと」。今もシーズンの秋春制への移行が検討されているわけですが、この入替戦がシーズンの移行について示唆してるものは少なくないと思う。それと個人的には寒さにはかなり強い方だけど、14時キックオフに変更になったため、試合終了は16時で帰る時には体がガッチガチで自由に動かなくなってた。もちろん好きで行ってるわけだから、寒いことに文句を言うつもりはないんだけど、こんな環境じゃ、いわゆるライト層がお金を払ってまでサッカーを観に来るとはとても思えない。秋春制の移行はJリーグだけの観点で考えがちだけど、それは下部リーグにまで影響することを忘れちゃいけないと、今日は強く思った。









JFLの入替戦を観に行ったのは09年の刈谷-金沢以来3年ぶり。あの年に降格した刈谷が3年経っても入替戦はおろか地域決勝にも絡んでこれないのを見ると、この入替戦が持つ重みもかなりのもの。ウーヴァは本来であれば、自動降格だったところをSAGAWAの活動停止により救われた身。今日は負けてしまったけど、環境面では圧倒的に有利なわけで、同じシチュエーションで行われる次週は死に物狂いで臨むでしょう。

それにしても、ノルブリッツがJFLに昇格したら、まさに「北は北海道から南は沖縄まで」の屈指の全国リーグになるわけで、タフでないと勝てないよね。決着の第2戦も注目。今度はウーヴァのホームゲーム。
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2012大分トリニータ・「オレ」アウォーズ決定!

2012-12-01 22:35:09 | トリニータ
週明けには本家のJリーグアウォーズが発表になってしまうので、その前にオレの、オレによる、オレ独断の、「2012大分トリニータ・アウォーズ」を決めちゃいたいと思う。

昇格から1週間経ったけども、いまいちまだ実感が湧かない。毎朝起きては「そういえば、昇格したんだよな」って自分に言い聞かせて、じんわりと幸せな気分に浸るというのが最近の主な一日の始まり。まだ今季の全日程が終わってないし、来季のメンバーもまだ不透明だし、その辺が徐々に固まっていく中でJ1で戦うってことを実感していくんだろうね。

それじゃ、早速ベストゴールから。去年と同様、個人編と組織編に分けてます。


☆ベストゴール(個人編)☆

「第3節アウェイ山形戦・村井慎二選手」

これはゴールに至る前の左足のミドルシュートまでを含めた一連の流れを評価して決定。昇格候補だった山形に3点リードされ、あのまま終われば絶望的な気分になってたであろうアウェイゲーム。オレは完全に気持ちが切れてた。そんなオレにビンタをかますかのごとく放たれた左足のミドルシュート。大袈裟な話をすれば、あのシュートがクロスバーを叩く音で目が覚めたような気がした。豪快に放たれた左足のシュートと地を這うようなテクニカルな右足のシュート。A代表まで登りつめた選手とはこういうものなのかというのを見せつけられたような一連のシーンだった。あの逆襲の2ゴールから連勝も始まったしね。

次点はアウェイ草津戦のモリシとアウェイ千葉戦のモリシかな。いずれも右からのクロスに右足でトラップして反転して左足シュート。高松が得意とするプレーを見事に体得してる感がある。大活躍だったストライカーだけに選びたかったものの、90点くらいのゴールが多かった印象。



☆ベストゴール(組織編)☆

「J1昇格プレーオフ決勝・林丈統選手」

安易すぎるだろうというご意見もお有りかと思います。注目された試合だけにこのゴールの色んな側面が見えてきて、改めて色んな人や要素が絡んだゴールだったと思ってるわけです。まずは1バックにしたことでヤスがいつもより前目に位置していたために、センターサークル付近のハイボールに佐藤勇人選手とヤスが競り合うというミスマッチが発生。この点だけでも田坂さんの采配が当たったと言える。そのボールを受けたモリシは千葉の最終ラインのクセが頭に入っており、竹内選手のプレスを受ける前に素早くライン裏にラストパスを出す。これもスカウティングの勝利。そしてあの渾身のループシュート。いやもう、「組織編」と銘打った以上は今季これ以外のゴールを選ぶのはオレには無理です。例え最後の林のシュートが不格好に入ったゴールだったとしてもオレはそれを選びます。上に書いたことだけじゃなくて、やっぱりあのゴールには今季クラブが戦ってきた全てが凝縮されていたと思う。

次点はホーム岐阜戦のさんぺーかな。試合はしょっぱかったけど、このゴールの崩しは良かった。



☆ベストゲーム☆

「第38節アウェイ千葉戦」

これはかなり迷ったけど、今季2回しか出来なかった逆転ゲームを苦手の千葉との、それもアウェイゲームで出来たこと。さらに終盤の痺れる時期にやれたことを評価しての選出。まずは試合前、さんぺーのFW起用や若狭のプロ初先発と大きく田坂さんも動いた。結果的に先制され、その後も押し込まれ続けてしまったために、元に戻さざるを得なかったけども、勇気を持って前半のうちに選手交代。キジの投入が奏功し、エースの2ゴールで逆転。オーロイ大作戦も凌ぎ、勝ち点3を掴み取った。もうとにかく大量失点のイメージしかない、恐怖のフクアリであれだけのゲームが出来たことに感動したし、選手たちの成長を確かに感じた。


結局は今季最後のJ2のゲームのマッチデ―プログラムの表紙をこの試合の写真が飾るわけで、そういう意味でもこの選出でいいのかなと。



☆MIP(最も印象的だった選手)☆

「イ・ドンミョン選手・安川有選手」

去年はヤングプレーヤーを選んだんだけど、選考基準が曖昧なので、今季は最も印象的だった選手を選出。前半戦のドンミョン、後半戦のヤスという感じで同時選出。印象的というよりも、そのプレースタイルに心震わされたという方が近いかもしれない。二人はとにかく走った。本当に頭が下がるくらいに走った。ちょっと気付いたところで言うと、ホーム松本戦の試合終了間際。相手陣内の左コーナー付近の一番深い位置まで追い込んで、相手DFがクリアをしようとしてるところに猛然とプレッシャーをドンミョンがかけにいく。そのプレッシャーに気圧されて、DFはたまらずGKに雑にパスを出す。そこにモリシが詰めたことで、GKがミスをして試合を決定づけるゴールが決まる。映像がある人は是非確認してほしいですが、その時間帯にそこまでそのスピードで行くかってな感じのプレッシング。ヤスについてはやはりその成長ぶり。去年の夏、試合の最後の最後でミスをして田坂さんから干されたヤス。今季はリードして試合終盤を迎えた時にヤスのクリアするシーンがとにかく目立った。放り込まれたハイボールに食らいつく、相手のシュートに体を投げ出す。本当に頼もしかった。二人とも11年入団でいわば「田坂チルドレン」。決してうまい選手ではないけど、サッカー選手が「走る」ということだけで観る者を感動させられるということを体現し続けている。来季も今のシステムを継続するなら、右WB・ドンミョン、左WB・ヤスなんてのもちょっと面白いかもと思ってる。



☆MVP☆

「阪田章裕選手」

これもかなり迷ったけど、印象よりもデータで決めたというところ。まずはフィールドプレーヤーで最多の出場時間。結局開幕から最後まで出続けたのって阪田とサンペーだけ。去年は不動だったキャプテンのところも含めて、長いシーズンで少しずつマイナーチェンジをする中で最終ラインの真ん中だけはとにかく阪田で変わらなかった。ハイボールの競り合いに強く、とにかく相手のFWと戦う印象。クロスに対してのポジショニングもいいので、相手FWに触らせずに真ん中でクリアするシーンもよく見られた。さらにデータで驚くべきはカードの枚数。POまで含めて42試合3,768分間出場して、受けたイエローの数、何と2枚。もちろんレッドは0。3バックの場合、確かに1対1を仕掛けられるのは両脇のストッパーの位置の選手の方が多いとは思うけど、それでも比較的守る時間が多かったチームのCBがシーズンを通して、2枚ってのは称賛に値すると思う。田坂さんの信頼を得たのはこういう部分もあったんじゃないかなと思う。さらに本業外というとちょっと語弊があるけど、ゴール数も4。DFが受けたカードの枚数よりも決めたゴールの数の方が多いってもの珍しいんじゃないかな。「鳥人」だけに、来季が飛躍の年になるように願いたい。というよりも阪田に今季以上の活躍がなければ、J1で戦っていくのはかなり厳しい。来季も是非MVP級の活躍を。


ということで全部門の発表終了。色々と調べながら思い返しても充実したシーズンだったなと思う。個人的には今季から子どもと一緒にスタジアムに行くようになったのが、一番大きな変化。そんな中でも特にアウェイ千葉戦からPOファイナルまでの7戦は全て現地にいった。だから今週は本当に久しぶりにスタジアムに行かない週末。その7連戦を含めて、今季は25戦(14勝4分7敗)に参戦し、たくさんの興奮と感動をもらった。本当に今さらだけど、どんなに遠かろうが、雨が降ろうが、槍が降ろうが、愛するクラブが戦うスタジアムまで駆けつけて、一緒に戦って、気持ちを共有するのって何物にも代えがたいと思う。つらつらと偉そうに評価などをしましたが、そんなまさに「プライスレス」な体験をさせてくれる選手たち全員がMVPだと思ってます、月並みな表現ですが。

来季はきっと厳しいシーズンになると思うけど、今季クラブ全体で見せた一体感があれば、J1でもやれると自信を持って言える。来季のこの記事はどんな思いで、どんな内容を書いてるだろうか。それを想像するだけでもうワクワクしてくる。
コメント (2)
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