Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

高円宮杯U15決勝

2014-12-27 22:24:08 | トリニータ

高円宮杯U15の決勝を観に、2週連続で西が丘に出撃。

夏に帯広で初めて中学年代の試合を観て、そのレベルの高さに驚いた。その時にプログラムで見つけたヴィッセル神戸U15の10番をいつか見たいと思い続けて今回叶った。









この日もゴールを決めたその選手は何と今大会の得点王に輝いた。大きな驚きとともに、少し運命めいたものすら感じる。まだまだ伸びそうだし、ちょっと注目していきたい選手。




神戸はそのエースの今岡くんの他にも、右SBの2番前川くん、キャプテンでアンカーの4番谷川くん、CBの5番本山くんと今後面白そうな選手が多かった。





特に右SBの前川くんは勤勉な上下動とセンスを感じるボールタッチ、さらには中学年代でこんなに飛ばせるんだというロングスローで存在感を放ちまくってた。












育成年代の試合を観に行くと、悲鳴にも似た親御さんたちの声援が飛ぶ。それを聞く度にちょっと泣きそうになるくらいには年をとった。
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福森直也、インカレは準優勝

2014-12-21 21:22:27 | トリニータ
いやぁ、大学サッカーっていいねえ。何がいいってあんなにかわいい子がたくさんいるスタジアムをオレは他に知らないよ。個人的にはJの試合でかわいい子が一番多いスタジアムはNACK5だと思ってるんだけど、今日の西が丘はそれを遥かに上回るくらいかわいい子が多かった。そりゃ、選手たちも気合い入るわな。


冗談はさておき、大学サッカーってほとんど観たことなくて、若狭の入団が決まって、東洋大学のグラウンドまで関東2部の試合を観に行ったのくらいしかなかった。今年のインカレも当初は福森の所属する関西学院のベスト16を観に行く予定にしてたけど、ユースの参入戦の日程が急遽変更になったことで結局は行けなかった。次に行ける日程は決勝戦しかなかったから、ちょっと無理かなと思ってたけど、見事勝ち抜いてきてくれて、本日やっと「生福森」を見てきた。














これはもう紛れもない男前。試合は決勝戦っぽい固い展開だったし、個々の持ち味が出にくい試合だった。だからプレーの質についてや持っている能力は正直よく分からなかった。ただ一つだけ言えるのは、男前だということ。ヤスや若狭、伊佐とここ最近の大卒はキャラクター先行型が多かったから、うちではちょっと異質なルーキーなんじゃないかな。立ち振る舞いもキャプテンっぽさがにじみ出てるし、是非ともDFラインの軸として育ってほしい。

関学と流経には力の差はほとんどなかったと思うし、後半はむしろ関学の時間帯の方が長かった。結果は残念なものだったけど、準優勝は胸を張っていいと思うぞ。この悔しさは次の青いユニフォームで晴らそう。楽しみに待ってるよ。



今回、関学の試合を観に行くのに、福森と同じくらい楽しみにしてたのが、FWの呉屋。夏くらいに家族で関西旅行の計画があって、その時に関学のリーグ戦を観に行こうとして、しばらく関学の結果をチェックしてた時期があった。その時にリザルトを見る度に呉屋がゴールを決めてて、どんなすごい選手なんだろうとずっと気になってた。結局旅行がキャンセルになったので、生で見ることはなかったんだけど、今回やっとお目にかかれた。


本当にこの写真の通り、一試合を通して流経のDF陣が呉屋の監視を遂行し続けた。その徹底ぶりがこの試合の勝敗を分けたとすら思うくらい、呉屋は何も出来なかった。時折見せる深く鋭い切り返しとか、片鱗は見せたものの、チャンスらしいチャンスはほとんどなかった。来年が4年生。このまま順調に行けば、来季は複数クラブによる争奪戦は間違いなしだろうね。




西が丘にこれだけの人が入れることに驚いた。柴崎岳の選手権の時も相当入った印象があったけど、もしかすると今日の方が入ってたかもしれないね。



流経の印象はこの校歌熱唱の一枚に凝縮されてる。特にこの4番のキャプテンの存在感はピッチ上で圧倒的だった。MVPもらってたみたいだけど、ぶっちゃけプレー自体は普通。だけど、響き渡るコーチングとか、仲間に飛ばすゲキとか本当にすごかった。


流経のアップ着にはスポンサーがいっぱい付いてて、代表のアップ着かと思うほど豪華だった。大学の監督が優勝コメントで、スポンサーに感謝の言葉を述べるとか、ちょっと今まででは考えられなかったなと思った。あれだけの部員数で運営していくにはスポンサーが必要なのかもね。





同一人物。ナイツのヤホーの方を上からギュッとつぶしたような風貌。総理大臣杯とインカレの2冠、クラブドラゴンズはJFL昇格とこれ以上ない一年だったんじゃないだろうか。

流経からはたくさんのOBがプロ入りしてるけど、うちには誰かいたかなと思ったら、西がそうだった。もう全く稼働してないけど西のtwitterのアイコンでモリシと額をすり合わせてる選手(元水戸の加藤)って西の流経時代の同期なんだね。


今季はこれで観戦納め。今季もたくさん行けて、楽しかった。来季もそうありたい。
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前進×全心×全身×全信

2014-12-15 01:16:23 | トリニータ

プレミアリーグ参入戦の応援に広島まで出撃。トップチームがオフになってからまさか遠征するとは思っていなかったから、普段の遠征以上に楽しかった。参入戦を観に行ったのは、2年前の昌也が所属してたJFAアカデミーの試合以来。

当初の日程であった土曜日開催だったら、子どもの幼稚園行事があったので、行けなかった。でも雪の影響で1日順延になり、日曜なら行けると、数時間で諸々を調整して行ける段取りをした。広島空港に降り立って、バスで移動し始めた時はまだガンガン雪が降ってたし、こりゃ今日も出来ないかもと少し覚悟はしたけど、山を下りていくにつれて天気が良くなり、何とか開催となった。



会場はビッグアーチ横の補助グラウンド。結局試合中もずっと雪が舞ってた。ビッグアーチは箱自体はそんなに悪いスタジアムだとは思わないけど、広島の関係者が街中にスタジアムを作りたがるのが何となく分かるような気もする。



対戦相手はプリンス北海道チャンピオンの北海道大谷室蘭高校。最近は室蘭大谷って言わないんだね。選手権でおなじみのユニフォームを見てちょっと「おぉ」ってなった。雪が舞う今日のコンディションは北国育ちの室蘭に有利だったと思うけど、この写真の通り、試合前にベンチコートも着ず、ほとんどの選手が半袖だったことに驚かされた。






Jユースカップで惜しくも敗退した今季のチームはこの大会が本当の最後。来季のチームに財産としてプレミア昇格を残せるかという本当に大事な試合で、選手たちの気合いは手にとるように分かった。



見ていて本当に安心感のあるダブルボランチ。この二人がボールに絡むとワクワクする。







今日は前線で走りまくってた坂井くん。先月よりもコンディションが上がってるように感じた。この大会が終われば、すぐにトップチームが始動するから、是非ともトップゴンディションで臨んでレギュラーを脅かすような存在になってほしい。



Jユースカップでは負傷退場で悔しい思いをした佐藤くん。今日はフル出場で完封勝利に貢献。佐藤くんはハイボールにいつもいい体勢で競り合えてる。あれはきっと落下地点を読むセンスに長けてるんだろうなと思う。窮屈な姿勢じゃなく、しっかりとはね返せてるのが印象的。



センターフォワードからセンターバックという田坂さんもビックリのコンバートを試合中でもスッとこなしてしまう岩田くん、マジスーパーマン。







前半はやや大分が押し気味だったものの、ほぼ五分。後半はスタートから押し込むも、坂井くんの決定機が立て続けに2回決まらなかった時は嫌な空気になりかけた。


その直後、そんな空気を吹き飛ばすかのように炸裂した右SB山くんのマイコンばりのスーペルゴラッソ!!山くんは前半からスピード感溢れるオーバーラップでチャンスに何度も絡んでて、後半は目の前にくるし楽しみだなと思ってた。坂井くんや鷺原くんをうまく使っていいクロスを2回ほど上げてて得点に絡みそうな雰囲気は醸し出しまくってはいたけど、まさかあんなゴラッソを自らぶち込むとは!







写真見てて思うのは、姫野くんって本当にいい表情する。プロになる選手としては大事な素養だと思う。


前半終了間際の竹中くんのグッセー2連発で相手に流れを渡さなかったことで後半開始からのいい流れが出来たと思う。押し込まれて苦しい中、CKのハイボールをしっかりキャッチ出来る強さと高さがあって、流れを切ってくれるのも本当に助かった。


タイトルの「前進×全心×全身×全信」は決勝ゴールを決めた山くん自身が2日ほど前にtwitterでつぶやいてた言葉。前の2つはもちろんトップチームの今季のスローガンなわけだけど、そこに2つの言葉が追加されてる。ボールが出てくると全員を信じて、全身全霊で前のスペースへと駆け出す。本当にこの言葉通りのプレーがあのゴールを呼び込んできたと思ったよ。

さあ、あと一つ。さすがに明日は応援には行けないけど、必ず吉報が届くと信じてます。

前進×全心×全身×全信で頑張れ、大分トリニータU18!!
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2014J1昇格プレーオフ決勝

2014-12-07 21:28:27 | トリニータ




モンテディオ山形の皆さま、J1昇格おめでとうございます。

クラブにとって創設以来最高の1年と言っても過言ではないくらい、いいことづくめの1年だったでしょう。例え来週ガンバに負けたとしても。間違いなく来年は地獄ですけど、まずは大分、徳島の分までホームで勝ってください。J2の6位だから勝てないとかではなく、ただでさえお金がないクラブが他の17クラブよりも来季の編成に着手するのが遅れるから、勝てないんだと自らの体験も交えてそう思う。シーズン前は戦術構築に徹底して、戦力補強については思い切って中断中に狙うというのもアリだと思うよ。普通にやれば、まず間違いなく叩きのめされるよ。








これでPO決勝は3年連続で参戦したけど、動員は過去最高、雰囲気も最高だったんじゃないだろうか。山形は言うに及ばず、千葉も過去の3位クラブとは違い、昇りつめたところが42節だったから、チームの状態も最高潮だったと思われる。POの存在意義についてあれこれ言われるけど、あれだけの雰囲気を作り出せる試合は他にそうそうないし、入替戦以上のエンターテインメント性が間違いなくあるから、絶対継続すべきだ。



噂の山岸。山形は終盤に山岸が作り出したビッグウェーブに見事に乗って、勝ち抜いた感じだけど、冷静にGKとして見ると、やっぱりピークは過ぎてるし、あのキックの質でJ1で違いを見せられるとはとても思えない。それは加入直後の「PKストップ」→「その流れのCKをファンブル」を見た時から変わってないけど。




今日マッチアップしたサイドの二人。この同い年の二人は本当にクロスが上手い。今日はそれほど披露する機会なかったけど、今季のそれぞれのチームの武器だったんじゃないかな。先週のディエゴの先制点に繋がった山田のクロスなんて、ボールとディエゴの頭に磁石が付いてるんじゃないかと思うくらいに吸いついていった印象。正直に言って、今までほとんど注目したことない選手だったけど、こういう選手の出現ってチームの躍進には不可欠だなと思う。



夏頃に磐田が失速し始めて、自動昇格が危うくなりだした頃に、「シャムスカがPO勝ち抜いたら、PO優勝監督は3年連続大分トリニータ監督経験者」を言い始めたわけだけど、まさかそれが石崎さんによって遂げられるとは、その頃は夢にも思わなかった。いずれにしても来季POでもいいから、どうしてもJ1行きたくてまだ監督が決まってないクラブはシャムスカ、ポポヴィッチ、ファンボ、スカンズ、松山さんあたりにすぐにアプローチした方がいいよ。もしくは奥の手で田坂さん強奪なんて手もあるよ。


今日の山形のサッカーは攻撃面では特に見るべきところはなかったものの、ボール際の厳しさと攻守の切り替えの速さは際立ってた。シーズンを通してそういうサッカーをしてたわけではないと思うけど、自動昇格した湘南や松本がまさにそういうサッカーの表現者であったことを考え合わせても、今後J2のトレンドとしてこういうサッカーが主流になっていくんじゃないだろうか。1年を通してああいうサッカーを続けるのはかなり難易度が高いと思うけど、涼しくなるシーズン終盤にそういうサッカーが出来るような準備をシーズン当初からしておく必要は絶対にある。ものすごく乱暴に言ってしまえば、「走れれば大体の技術の粗さはカバー出来てしまう」のがJ2のサッカーだと思う。それは今季の大分が如実に物語ってるわけだし。田坂さんは今日の試合を含めた今季のJ2の流れをしっかりと分析してるだろうから、このトレンドをうまくトリニータに組み込んでいってほしいと思う。





千葉はこれで3年連続でのPO敗退となった。何でこうなるのかと思わずにはいられないだろうけど、結局去年も今年も自動昇格しなきゃこうなることは十分に考えられたわけで、POについてあれこれ考えるのは無意味だと思う。





試合後、10分以上立ち上がれなかった山口智。最終節の高木もそうだったけど、ベテラン選手は残りのキャリアを考えても、こういう試合に臨む気持ちの強さは他の選手の比じゃないんだろうね。その反動の感情の表れが高木の涙であったり、山口のうなだれのように思う。「元気出せ」とか「前を向こう」なんて気軽には言えない。



ガックリと肩を落としてピッチ上でしばらく動けなかった選手が多い中、早々に一人でゴール裏に挨拶を済ませ引き揚げて行こうとした森本(さすがにスタッフに呼び戻されてたけど)。昨日の健勇じゃないけど、移籍するんでしょうか。


ただ、今日のスタンドの反応を見てても関塚監督への信頼は絶大だし、来季頭から関塚監督が指揮をするんだとすれば、かなり手強いと思う。クラブとしてのJ2の経験があまりにも豊富だし、大宮やセレッソ、磐田よりも恐いと思う。関塚さんが続投するのかどうかは知らないけど。


これで先週から、入替戦、降格のかかった最終節、プレーオフと3試合も刺激の強い試合を観たわけだけど、やっぱりサッカー以外のスパイスも効いた試合は無条件で面白い。日本サッカーの11~12月はそういう試合が日本全国で目白押しなわけで、その最高峰であるJ1ではもしかすると来季からそれがなくなってしまうのかと思うと、かなり寂しい。2シーズン制は盛り上がるんでしょうか。個人的にはある程度は盛り上がっても、「たら・れば」を完全には排除し切れずに、不公平感が残るんじゃないかと思ってる。ここでどーのこーの言ってもやることは決まったからどうしようもないし、まあそもそもJ2で7位の我々には関係ないわけだけど。
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大宮、ついに陥落

2014-12-06 22:30:20 | トリニータ




大宮が10年守り続けた、文字通り守り続けたJ1の座からついに陥落。あれだけ不思議な力で守り続けてきたのに、最後は自爆っぽかったのが何とも言えない。まあ、とにかく来季はNACK5でやらせてください。それだけ。


セレッソが前節降格が決定して、さらに今節はカカウ、扇原が出場停止。これだけのシチュエーションが揃えば、さすがに大宮が負けることはないだろうと思ってたけど、予想通りの完勝。たださすがに甲府が清水に勝つという運の良さまではなかった。覚悟は出来てたのか、スタンドもけっこうサバサバとしてた印象。



家長もこれで自身2度目の降格。キャプテンも務め、プレー面でも中心をなしており、来季はどうするか。ガンバが声をかけてるという情報もあったね。ただ個人的に思うのは、家長、橋本あたりで中盤を構成してくれたら、J2にどハマりする典型的な降格クラブになってくれそうだということ。J2初年度で大宮も意気込んでるだろうから、また派手に金出すんだろうな。





南野はもう気持ちが切れてたんだろうけど、全く存在感がなかった。あの程度なら、偉大な先輩たちにならってJ2で修業する方がためになるんじゃないかな。



一方で、「あれ、こんなにいい選手だったっけ?」と思わされたのが、杉本健勇。2列目で先発してて、そこやる選手じゃないでしょと思ってたけど、けっこう器用にボールを扱っててオールラウンダーに変貌を遂げてた。ただラスト20分の極端なガス欠はちょっとアレだったけど。


川崎から声がかかってるという杉本健勇。試合後、全員でゴール裏に挨拶をしてから、一人もう一度ゴール裏に戻ってきて、着ていたユニフォームをサポーターに手渡していた。そこにサポーターから「健勇、行かんでくれー!!」の声。まあ、普通に考えれば、移籍を決断したんだろうね。





タンタン。。結局今季出場なし。辛かったろうね。本人の決断だから何も言えないけど、昨シーズンオフの大分の移籍の中で一番理解出来なかったのが、タンタンの移籍だった。タンタンは2年連続降格したことになるね。



スタンドから観戦してたレジェンドモリシ。こういうところが愛される理由なんだろうけど、いやマジで普通のおじさん。W杯でゴール決めてる名選手とか信じられん。









試合後のシーズン終了セレモニーでは、社長に大ブーイング、渋谷監督にコールというサポーターの反応だった。未だにベルデニック解任の理由がよく分からないし、あそこからずっと低空飛行だったことを考えると、やっぱりこの降格は自爆感あふれるなと思わざるを得ない。大宮はハッキリ言って「サプライズ枠」ではないし、だからと言って「ここが落ちてきてくれてラッキー」と言い切れるレベルでもない。J2においては、正直微妙な存在。明日で来季のJ2のメンツが固まるけど、何だかやれそうとも厳しいとも言えない微妙なクラブが集結してるように思う。我がチームもシーズン終了から2週間経つけど、来季の全貌は全く見えてこない。まだまだオフは長い。


とりあえず明日は長野の昇格と千葉の残留を願いつつ味スタに出撃予定。
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2014大分トリニータアウォーズ

2014-12-04 23:42:23 | トリニータ
昨年はあまりにも絶望してたため、こんな記事書く気にもなれなかったけど、今季は目標達成は出来なかったけど、比較的前向きに終われたから、最後は楽しく振り返りたいと思う。

それじゃ、ベストゴールから。今季も組織編と個人編に分けて。

【ベストゴール・組織編】
第42節 ホーム湘南戦 林容平
直近で記憶が鮮明だからというのもあるけど、PO進出目前とかそういうシチュエーション的なものを差し引いたとしても、素晴らしい崩しのゴールだったと思う。最終的には林がゴールしたわけだけど、組織編なので、大きくサイドチェンジした若狭に30点、1列前を追い越してクロスを上げた西に30点、そして素晴らしいタイミングで飛び込んだ林に40点。そんな配分にしたい。録画を見返すと、林のマーカーの選手とGKが林が飛び込んだ時に激突してるんだよね。チャンピオンチームをそれほどまでに混乱させた崩しはやっぱり評価に値する。次点はアウェイ福岡戦の宏矢と、ホーム横浜FC戦の同じく宏矢。3つに共通してるのは全てサイドからの崩しのゴール。やっぱり組織的に崩したい場合に、サイド攻撃がいかに有効かということのいい証明だと思う。


【ベストゴール・個人編】
第40節 ホーム水戸戦 為田大貴
たまたまかもしれないけど、組織編も個人編もどちらも負けた試合。最後の最後で陥落して7位という今季の大分を象徴してるような気もする。シーズン終盤に固め獲りしたタメ。その中でもこのゴールが抜群に良かったと思う。人が成長する時に「一皮むける」という表現を使うけど、このゴールのスロー映像を観てると、DFをひきはがして突き進む様子がまるで成長のための脱皮をしてるような感じに見えてくる。スピードと力強さとシュートテクニック。ワンランク上の選手になったなと強く感じたゴールだった。次点はアウェイ岡山戦の伊藤の直接FKあたりかと思うけど、点差はかなり離れている。


続いて、ベストゲーム。

【ベストゲーム】
第35節ホーム磐田戦
これは数的に不利になりながら逆転勝ちしたホーム栃木戦と迷いに迷った。栃木戦の後半だけ録画で見返してみたけど、結果は分かっていてもアディショナルタイムの武田のビッグセーブ2連発には変な声が出てしまった。それくらいに大きなゲームだったけど、終盤のいい流れを作るきっかけになったことも含めて磐田戦を選出した。この試合は特に守備が素晴らしかった。磐田のビルドアップに対して、出足鋭く、球際厳しく、そして最後まで集中が途切れることがなかった。今になって思えば、磐田に勝っても何の不思議もなかったわけだけど、あの頃はまだ磐田も怖い存在だったし、何よりも自分たち自身が前節の不甲斐ない試合から豹変したことに驚かされた。今季はターニングポイントを逃し続けたと言われたシーズンだったけど、最終的にはこのホーム磐田戦がターニングポイントだったね。ただやっぱり35節というのは、いかにも遅かった。


ここからは軽く小ネタを。

【流行語大賞】
「林で細いと大体モヤシ」(by林容平)
今季自分の中で一番印象に残った言葉やフレーズから選出。この名前を世に知らしめた若狭を選出しようかとも思ったけど、ここはやはり本人から発せられたこのフレーズにした。ホームヴェルディ戦のトリニータラボの中で、若狭とのやり取りで発せられたもの。結局のところ、林本人のプレースタイルが本当にエネルギッシュで、モヤシの持つひ弱なイメージとは完全に対極だったからか、あまり定着しなかったけど、このフレーズの語感と本人が言ったところが面白くて選出とした。次点はホーム福岡戦後の伊佐の「犬のように走りました」。最終的には、林の影に隠れたけど、この頃の伊佐のチェイシングもお見事だった。この試合の2点目のダニエルのゴールにつながった伊佐のボール奪取は「プレスバックオブザイヤー」をあげたいくらいに大好物。


【フォトジェニックオブザイヤー】
「上福元の部屋でイカゲソを食らう若狭大志」
貼付けていいものかどうか分からないので、興味のある方は5月19日の上福元のツイートをご参照ください。本当にあの顔はツボった。お気に入りに登録して、大げさじゃなく1週間くらいはゲラゲラ笑わせてもらった。ネタコーナーになった途端に若狭の出演率が高くなる。これはひとえに若狭のこういう分野におけるポテンシャルの高さを示しているということだ。最近やや罰ゲーム的な空気になりがちの勝利後のラインダンスのリード役でもっと盛り上げてくれちゃってもいいんだぜ。


【ベストチャントオブザイヤー】
「武田洋平のチャント」
これは今季新しく出来たチャントの中から選出。何がいいと言われると詳しく説明出来ないんだけど、今季は風呂の中とか、運転中とかに気付くと武田のチャントを口ずさんでることが本当に多かった。やっぱり一番最初に歌うという意味合いで先発GKのチャントがノリやすいっていうのは大事だよね。周作チャント以来の秀逸さと言っても過言ではないと個人的には思っている。讃岐で久々に聞いた上福元のチャントも前から好きだったし、室のチャントも室の雰囲気に合ってて好きだった。今季は近年まれに見るGKチャントの当たり年だったんじゃないだろうか。ちなみに全てのチャントの中でのベストはずっと「九州の誇り」。


最後は個人表彰。

【MIP】
林容平(20試合 7得点)
一番印象的な活躍をした選手ということで。ここにも何度も書いたけど、正直こんなに活躍するとは思わなかった。サッカーについての林の素晴らしさを今さらここで書くのも何なので、ちょっと別角度から。個人的に林のことを好きなポイントとして、「少し空気の読めなさそうなところ」がある。かわいい顔して、けっこう審判に文句言って食い下がるし、ついでにボディランゲージっぽいアクション付きだったりする。それとゴールを決めた後の喜び方が、駆け寄ってきたチームメートたちに目もくれずこぶしを握りまくって悦に入る感じだったりする。祝福しに行ってるチームメートが絡みにくそうにしてるのが印象的。もっといかつい風貌の選手が出す雰囲気としてなら、スッと入ってくるのかもしれないけど、あんな優男風のルックスでこういう感じのアンバランス感が好き。やっぱりFWはちょっと普通じゃない方がいいと思う。来季も絶対に一緒に戦いたい。FC東京のことはあんまり好きじゃないけど、レンタル延長、もしくは完全移籍させてくれたら、ちょっとは好きになってあげる。次点は本当に僅差でダニエル。あともうちょっと早ければジョンヒョンも圏内だった。


【MVP】
為田大貴(33試合 5得点)
1ミリも迷わなかった。若い頃から見続けてる選手が一つ階段を上がる瞬間とか、一皮むける瞬間とかに立ち会えることこそサポーターの喜びだと昔から思ってる。そういう意味では今季は昇格出来ずに目標は達成出来なかったけど、タメのそういう瞬間をリアルタイムに目撃出来たことは最高に幸せだった。昨季も終盤はボランチで走りまくって、その予感は見せ始めてたけど、まだまだこんなもんじゃないだろという思いはあった。そして今季は2列目として不動の地位を確立し、何よりも「期待される選手」になった。特にラスト10試合くらいはタメがボールを持てば何かしてくれるんじゃないかと思えるような選手にまで成長してた。タメが手にした最大のものって、多分「自信」なんじゃないかと思う。タメが「自信」を持ててるなと感じられたのは、「仕掛ける時の姿勢」にだ。ゴールに向かって仕掛けるという、観てる側にとって最もエキサイティングな場面で、全く力んでなかった。あの姿勢にタメの「自信」を感じた。残念だけどうちの場合、ここまでの活躍をしてしまうと来季への楽しみよりも、不安の方が大きくなってしまう。来季も残ってほしいと強く思うけど、残った方がいいと自信を持っては言えない。そんな複雑な気持ち。でも、今季の活躍は本当に素晴らしかった。オレの中では文句なしでMVP。


来季も是非ともこうやって楽しくシーズンを振り返りたいものだ。願わくば、昇格という目標を達成した充実感とともに。
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