Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

気持ち大事(12節熊本戦)

2024-04-29 11:44:33 | マッチレポート24'
片野坂さんも言っている通り、決して内容が良かったわけではないけどこの試合に関しては勝つことのみがポイントだったと思うのでオールOK。最後は相手のミスによるハンドだけど、気持ちの強さが呼び込んだものだと思っているよ。ピッチに立った全員にしっかりと気持ちがこもっていたと思う。特に将輝からはそのイレ込み具合が手に取るように分かった。球際は絶対に負けない、最後まで絶対に諦めない、そんな気持ちが伝わってきた。内容的にはドローが妥当だったと思うけど、こういう試合で勝ち点を上積み出来るチームが強いし、上に行けるチームだと思う。



ボール保持率リーグ2位と3位の対戦。ただ熊本は2年くらい前の印象からすると少し球離れが早くなっていて柔軟性がより増しているように感じた。とにかく一途にボール保持、失ったら一目散に前線から突撃。そんな一辺倒な印象だった。だから大木さんのスタイルが浸透し始めた当初は強かったけど、徐々に対策されてズルズルと順位を下げていったんじゃないかなと思う。そんな中でマイナーチェンジを入れてきていたのかもしれない。一方で我々もボール保持にこだわりたいわけじゃないので、結果として試合はがっぷり四つみたいな展開がずっと続いた。秋田やいわきのように肉弾戦を挑まれてボールの奪取どころに迷うような相手よりも相性が良いのは間違いないんだろうね。ただ相性の良さがあって、さらに順位がリーグのボトムハーフに位置するクラブとも五分の内容になってしまうところにまだまだ道半ばだなと思わされてしまう。先制点のシーンをシームレスと見ている人もいるみたいだけどさすがにアレはただのカウンターアタックだと思うよ。


選手層の薄さがなかなか解消されない中で宇津元の調子の良さが目立つ。ルーキーの頃と比較すると明らかに体が大きくなっている(選手名鑑調べで2年前より身長+2cm、体重にいたっては+8kg)し、積極性も良い方向に出ている。中継の中でも解説の片山さんから度々絶賛されており「この人、渋いところまで見てるな」と感心。先制点のシーンは①自分で行く、②左の新太に出す、③右の長沢に預けるのどれかかなと思っていたけど、テレビ中継では全く見えなかった4つ目の選択肢である大外のノムを使うという視野の広さも見せてくれた。交代直前に絶好のシュートチャンスをフカしてしまいそのまま交代。ベンチ前で片野坂さんから笑顔交じりで声をかけられていたけど、おそらく「ああいうところだぞ」ということを言われていたんじゃないかなと思う。チームの調子が良くない今だからこそ結果でチームを救ってほしい。


ちなみに小酒井新大さん。ルヴァンカップ北九州戦で草津東高同期の渡邉颯太にプロ初ゴールを目の前で叩き込まれ、昨日は中京大同期の藤井皓也にもプロ初ゴールを目の前で叩き込まれてしまった。次はあなたの番だね。


次は遠方アウェイ甲府。熊本が近かったとはいえ連戦でアウェイ→アウェイはかなり難しい。今のところ5月3日の甲府の最高気温は27°予想で暑そう。選手層が厚くない中でかつケガからの復帰いきなりフル稼働みたいな選手が複数いて状況は本当に芳しくないけど、良い結果を期待したい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クソ情けない試合(11節いわき戦)

2024-04-28 01:03:59 | マッチレポート24'
キャプテン自ら「クソ情けない試合」と評したわけでそれ以上でもそれ以下でもないと思うし、そこまで言ったからには次はまず間違いなく勝つだろうから明日の熊本戦に関しては心配してないよ。


昨シーズンはよくあったパターンで、先に結果を知ってしまって全く試合を観る気がおきずに今日やっと観た。今シーズンは片野坂さんに戻ってちゃんとチームと向き合おうと思っていたはずなのにわずか11試合目で昨シーズンの暗黒時代に戻ってしまったような感覚だ。これもあるあるだけど、良くなかったと言われる試合ほどいざ観てみるとそうでもないと思ってしまう典型のような試合だったと思う。失点はいずれもハマタローのミスなので深刻に捉える必要はないと思う。これまでハマタローに助けられたことの方が多いからこういうこともあるよ、とか言いたくなるけどそれはもうレベルの低い評価の仕方で昇格を目指すクラブの評価ではないよね。11試合で失点直結のミスが3つ目。多すぎるよね。


一方で点が取れそうだったかと言うとそれもほとんどなかった。良くなかった前半を受けて後半開始からの10分間だけは可能性を感じたけど、そこで点が取れなかったことを敗因としてしまったらそれこそこの先に希望は見つけられなくなってしまう。だからこの試合は全てで相手を上回れなかったことで「クソ試合」だったで片付ける方がいい。


堅心は36分、将輝は47分。どちらもJ1では絶対に見逃してはくれない失い方をしている。アカデミー出身者で構成するダブルボランチには希望しかないわけだけど、いまのチーム状態が芳しくないことに2人の物足りなさが大きく影響していることは重く受け止めてほしい。判断スピードや周囲との合わせ方にズレがあると思う一方で、この先に片野坂さんが目指すサッカーの完成形に大きく貢献しそうだなと思うのは今のところ断然小酒井だ。ボールを受けるセンスとパスを出す先の視野の広さは2人よりも圧倒的に優れている。誰にポジション争いに勝ってほしいとかではなく、高い水準で争ってほしい。三者三様で強みは違うわけだから。


薩川がハムストリングをやってしまいおそらく長期離脱になるのでサイドバックの補強は急務になった。香川は開幕からずっと良くない。ただ香川については個人的には調子の良し悪しではないと思うので、香川には左SBの控え一番手に座ってもらうのが妥当だと思うので、なおさらにサイドバックの補強は重要かつ緊急だと思う。


おすすめはセレッソの大卒ルーキー奥田勇斗(ガンバユース→桃山学院大)。個人的に昨シーズンの関西学生リーグで最も印象に残った選手。サイズはないものの守備面ではソリッドで攻撃面でも違いが出せる選手。サイドバックだけでなくボランチも普通にこなせると思う。セレッソでは毎熊とのポジション争いに勝たなければならずおそらくいまJリーグ内でも最も難しいポジション争いに挑んでいる選手と言っても過言ではないわけで、結局開幕から2ヶ月でほぼ試合には絡めていない。夏に毎熊の海外移籍の可能性はかなり高いわけでセレッソとしても簡単に手放すわけはないと思うけど、このレベルの選手を補強出来なければ今シーズンでの昇格はないと思う。


「クソ試合」だったわけでこの試合をアレコレ語る意味は感じないので、トリテンの片野坂さんのインタビューから果たしてここから浮上してくる目はあるのかを探っていきたい。インタビューを読んでみて一番に感じたのはやはりこのチームが一番やりたいことは「即時奪還」だったということ。シーズン前に明確にそのイメージを持っていたんだけど、蓋を開けてみたらその感じはなくさらに「シームレス」みたいなフワッとした単語が先行してしまってますます混乱してしまったけど、片野坂さん自らの言葉で「前からプレスをかけ相手に蹴らせてからセカンドボールの回収までがひとつのセットです」と語っており、やりたいことはやはり「即時奪還」なんだなと納得した。ということでもう「シームレス」とかいうどうとでも捉えられるような曖昧な単語は使わないでほしい。ただ「即時奪還」というのも一般的には相手ゴールに近いところで奪うとか、相手の陣形が整う前に攻めたいみたいのが「即時奪還」のメリットとされているけど、片野坂さんはそうではなくてセカンドボールの回収だと言い切っているので、攻撃回数を増やしてリズムを作り出したいんだろうなと推測する。そういう意味では79分の前線から最終ラインまで全く意思統一されずに中途半端にプレスに行ってあっさりと前進されたシーンは最もやってはいけないプレーだと思う。


前述のとおり、義務として明日の熊本戦は勝つからいいけど、問題はその後。甲府、長崎とおそらく昇格のライバルとなるであろう2クラブとの対戦で目指すところの片鱗だけでも出せるのかどうかが大事になってくる。ここはもう精神論ではないから冷静に見ていきたいと思う。正直に言えば片野坂さんには2年で昇格目指してくれればいいと言いたいところだけど、今のクラブの懐事情を考えれば来シーズンより戦力ダウンすることは目に見えているので、やはりプレーオフでもいいから今シーズンに昇格を目指したいところだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

納得の勝ち点1(10節千葉戦)

2024-04-14 11:13:59 | マッチレポート24'

昨シーズン千葉が快進撃を始める前にうちは対戦を終えてしまっていたので、すっかりフクアリの雰囲気が変わっていて驚いた。やはり勝てるチームのスタジアムは活気がある。試合終盤に「Win by all!」コールでピッチを飲み込まんとする熱気はかつての勝てなかった頃の千葉を思い出させるものがあったね。



新太のはPKだろうよ。前節顔面ブロックでPK取られて、今節あれで取ってもらえないんなら文句の一つも言いたくなるだろうよ。キックオフ直前とか言い訳にならんんぞ。須谷雄三、お前もかなり怪しいな。名前覚えとこ。


失点シーンは下がっていくボールホルダーにフラフラと付いていった野嶽と松尾の連携が悪くポッカリ空いた裏のスペースを使われてしまった。この失点の直後、片野坂さんはすぐにスタッフに耳打ちをして少し後に報告を受けていたのでおそらく映像分析させたんじゃないかと思う。ちなみに試合後は千葉サポと飲んでたんだけど、密集を作って上からスペースへ通すのは最近の鉄板と言っていた。その後の千葉は徹底して対角のパスを多用。ビルドアップ時はCBから逆サイドのMFへ、クロスは大外の選手へと大きな展開でスペースを探そうとしていた。それを何とか凌ぎきれたのが勝ち点1に繋がったわけだけど、全体的に劣勢だった感は否めない。


シーズン序盤よりもボールの保持率が上がっているのではないだろうか。ビルドアップで崩していこうという意図が徐々に強まっているように思う。ボランチのスタメンが堅心ではなく小酒井なのはその部分もあるのかなと思う。ターンしてドリブルで進める時の堅心の推進力は本当にダイナミックだけど、受け方散らし方はまだまだだなと思う。リードを許してうちの保持が長くなった前半の時間帯に安藤−藤原−将輝の三角形でなかなか前進出来ないとみるや、将輝の脇にスッと下がってきた小酒井から一気に前進出来たシーンを見て、そんなことを思った。堅心は終盤の左足のシュートチャンスを枠に収めてナンボだ。あそこは枠にほしかった。





ノムの復帰は明るい材料。結局4試合不在でその間1勝1分2敗なのでその影響力は明らか。昨日の試合ではおそらく出場時間は限定されていただろうし、そもそもプレー機会も限られていたので勝ち点に直結するようなプレーはなかったものの今後を考えると早々にスタメンに復帰してほしい。あとは鮎川と茂平がどれくらい早いタイミングで戻ってきてくれるか。プレーオフ圏に食らいつけているうちに陣容を厚く出来るかが今シーズンのポイントかなと思う。





先制点を決めた小森飛絢。ゴール自体はこぼれ球だったのでまあという感じだけど、その直後にあったPA外からほぼノーモーションで振ってクロスバー直撃のシュートに度肝を抜かれた。裏抜けとかハイボールの競り合いとかはまあ普通なんだけど、シュート前後でとにかく落ち着いているのが印象的だ。昨オフでの個人昇格も十分にあり得ただけに今シーズンもJ2なら大暴れがありそうだ。









試合後のサポーターへの挨拶中からすぐに即席反省会。今シーズンこの2人には本当に期待している。











いつものサマナラで限定のビーツでピンク色に着色したナンを食べた。甘くてケーキみたいだからカレー付けて食べるよりそのままの方が美味しかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スカウティングでの負けと成長のなさと(9節秋田戦)

2024-04-07 20:03:33 | マッチレポート24'


まずは主審について。大橋侑祐主審。J2以上でのジャッジは初だったらしく、その初戦でこの惨憺たるパフォーマンスだったわけで「昇格」が早すぎたのは明らか。選手もクラブも必死になって昇格を摑み取るわけで、主審とて同じこと。あなたに務まるレベルではないので、とっとと「降格」してください。個人的にはジャッジを評価するのに2つのポイントがあると思っていて、「見えなかった」ミスジャッジと「見えてないものが見えてしまう」ミスジャッジの2つ。前者は例えば他の選手が重なってしまったり、当事者の隠し方がうまくて分からないこともあるだろうからやむを得ないなと納得するようにしている。ただ今回のPKジャッジのように発生していない事象を決めつけでジャッジしてしまうタイプの主審はマジでヤバいと思うし、絶対に許してはいけないと考える。おそらくボールの動きが不自然だったから勝手に肘に当たったものと判断したんだろうけど、何度スロー映像を見てもあごにしか当たっていない。つまり「見えてないものが見えてしまう」系のミスジャッジ。こんなレベルの主審だからその後のお粗末なジャッジも予想の範囲内でしかなく、こんな主審の割り当てに当たったことが不幸でしかないということ。


ただこの試合をアマチュアレベルの主審に壊されたと総括してしまってはいけないと思う。この試合に限って言えば大橋侑祐と同様にほとんどの大分トリニータの選手もJ2のレベルになかったよ。まずまずかったのはスカウティング。これは片野坂さんが悪いのか、他のコーチングスタッフが悪いのかは当然ながら知ることは出来ないわけだけど、2分の最初のセットプレーでいきなり新太が2人の選手を同時に見なければならないシチュエーションを作られた時点でヤバいなと思った。そしてその矢先の失点。いつものダブルボランチから小酒井のワンアンカー気味に変更してロングボールのこぼれ球を拾われ続けるという「本当に秋田のこと分かってる?」状態に正直観ている方が戸惑ったよ。片野坂さんが最後にJ2を戦った2018シーズンはまだ秋田はJ2にいなかった。J3での対戦経験はあるものの、吉田ブラウブリッツは初体験なわけでもう試合前のスカウティングが不十分だったと言わざるを得ない。中3日で時間がなかったのかもしれないけど、あまりにも試合に対する準備が悪かった。


後半45分間を1試合としてみたら0-1で負けだからね。そこに主審のレベルがどうだは関係ない。たったの1週間前にも同じシチュエーションを崩せずに失敗したばかりなのに成長が見られるどころか最後に決定的なゴールまで決められてむしろ退化。こういうのを見せられるのほどサポーターとして堪えることはない。積極的に仕掛けて可能性を感じさせてくれた松尾以外全員及第点は与えられない。たった1週間前だよ、意地でも何とかしてほしかったよ。


群馬戦後のインタビューでサポーターを心配させるようなコメントを残した中川。字面だけだと伝わらないニュアンスもあるのかもしれないけど、その前に今日の30分間であなた何かした?目の前の相手選手にボールをぶつける以外に何かした?そんな選手が強いメッセージを発したとして誰が聞くよ?おっさんが何か言ってるよくらいにしか聞かれないって。まずはあなたがちゃんとしてくれ。話はそれから。


まあ、主審も監督も選手も全てが酷かった試合。もはや反省点すら見つけるのが難しいくらい最低の試合。だから急遽明日をオフに変更したのは良い判断だったと思うよ。今シーズンここまで比較的ポジティブに捉えてきたけど、この試合はない。明日のオフで悲観的にリフレッシュして千葉戦は必ず勝ってください。必ず。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

悪い流れを止める(8節群馬戦)

2024-04-07 09:58:56 | マッチレポート24'
転勤になりまして3年間住んだ滋賀県を離れました。転勤族なので転勤は数年に一度のイベントみたいなもんだから特別な感情みたいなもんはもうないんだけど、やっぱり転勤前後は忙しい。9連勤とか、引っ越しの荷造り&荷解きとか、送別会&歓迎会とかこの2週間ほどは本当にスーパーハードだった。体調を崩さなかった自分をほめてあげたい。群馬戦も当日中には観たんだけどそこからブログを書く気力、体力はもう1ミリも残されていなかった。やっといま落ち着いて何とか秋田戦の前までには書きたいと気力を振り絞ってPCを開けた次第。


まずはとにかく勝てて良かった。栃木戦、岡山戦と内容はそこまで悪くないのに結果が付いてこず、嫌な流れだなと思っていたので、ここで快勝で断ち切れたことは本当に大きい。上位が勝ち点を落とし始めて混戦模様となってきているので、今は苦しい時期だけどリーグ全体に落ち着きがない隙に地道に勝ち点とチーム力を積み上げておきたい。


2-0って勝ちの中でも一番嬉しい勝ち方だと昔から思ってる。先制して緊張感を保ちながらダメ押しで勝ちきる。楽勝も劇的勝利ももちろん嬉しいんだけど、強い勝ち方の全ての要素が含まれているのが2-0のような気がする。2点目がもう少し早い時間だったら最高だったけど、100点の勝ち方だったと思う。


リードを許した後半に群馬がギアを上げてきたことに対して無失点でしのげたことがこの試合の一番良かったところだと思っている。得点は相変わらず少ないものの、8試合5失点の強固な守備が良くないながらもギリギリ今の位置を持続出来ている要因だと思う。ハマタローはこの試合でも3つは良いセーブがあった。ハマタローの良いところとしてビッグセーブの他にもハイボールへの対応の良さがあると思う。CKで放り込まれたボールを強くパンチングで弾き出せるのは見ていて安心感がある。ここ数年の大分GK陣に一番足りていなかった部分だと思うので本当に頼もしい。


選手層に厚みがない今、宇津元、有働あたりにマルチロールで頑張ってもらわなきゃいけない時期がまだしばらく続くと思うのでその2人が間接的にでもゴールに関われたのは大きいと感じる。宇津元は流れの中からも惜しいシュートがあったし、ここでチャンスを摑み取ってほしい。


とりあえず試合から4日も時間が空いてしまうと思い出せるのはこの程度。もう秋田戦のキックオフまであと4時間。ここで連勝出来たらデカいね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする