Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

退席→退席→欠席→記者席(13節磐田戦)

2013-05-25 23:57:36 | マッチレポート13’
勝ちたかったけど、それは毎試合だから。

中盤でしっかりとボールを持てる時間が長かったし、サイドからの攻撃の回数も多かった。ここ2試合で掴んだ自信は決して過信ではなかった。まだまだやれるという思いと、もっとやらなきゃダメだという思いを持って、いい状態で中断期間に入れるんじゃないだろうか。調子いいし、このまま試合を続けたいとも思うけど、続出してるケガ人の復帰までの時間稼ぎが出来るという意味ではいいタイミングで中断を迎えたと言っていいんじゃないかな。

序盤は圧倒的にポゼッションされたけど、特にここっていう転機もないままにいつの間にかイーブンの試合展開に持っていけてた。この辺が磐田が勝てない要因なんだろうね。人のこと言える立場じゃないけど、劇薬投入済みでこの状態はかなりヤバいし、関塚さんに託されたミッションは重そうだね。恐いからって高みの見物決め込んでる場合じゃないよ、関塚さん!まあでも、この裏返しのカードが最終節だもんね。半年後はどんな状態で迎えることやら。

今日はテレビで観てて、そこまで走れてなかったという印象はなかったけど、田坂さんは「走れてなかった」と総括してる。精度の部分は別にして、土岐田もヤスもサイド攻撃に頻繁に絡んできて、やりたい形が見えてきたなあと思ってたくらいだから、田坂さんの総括は意外だった。もう中断明けまでを睨んでの考えなのかもしれないけど、ここ数試合の田坂さんのコメントは「走る」ことに重きが置かれてて、とてもいいと思ってる。新潟戦の勝利を見てて、やっぱりオレたちが全面に出していくのはここしかないよなって改めて思ったし。中断期間が明ければ、チーム始動から約半年。そろそろ効果的なフィジカルトレーニングの成果が表れてくれると信じてる。

ナビスコ鳥栖戦から中2日にもかかわらず、積極性を全面に出して今日も躍動したマツケン。その積極性が裏目に出て、失点シーンはボールに食らいつき過ぎたと言えなくもないけど、シュートの数とクロスの数だけでも十分にお釣りが来る活躍だったと思う。あとはとにかく精度だ。シュートシーンで力まないようにするのは試合経験を多く積めば自然と解消しそうだけど、クロスの精度はまさにマツケンの「商売道具」なわけだから、これでもかってくらいこだわってほしい。去年はさんぺーという絶対的な存在がいたので、最も無風だった右WBのポジション争い。今季はレギュラーを掴みかけた選手がことごとくケガをするという状況が続いたため、ポジション争いという観点からは最も面白いポジションになった。松本怜、辻尾、マツケン、タメ、それぞれがそれぞれに特徴があり、誰が抜け出てるということもない。この中断期間に最も汗をかいた選手がポジションを掴むんじゃないだろうか。オレはマツケンに一番期待してる。

ということで第13節を終えて、勝ち点7で中断期間に突入。勝ち点7はもちろんいいとは言えないけど、終わり方も含めて最悪だとも思わない。折り返しまで4試合も残した状態で中断に入れることはむしろラッキーだと前向きに捉えたい。ただし、中断明けは明けた途端に2週間で4試合をこなして、あっという間に折り返し地点がやってくる。勝ち点7のクラブがここで立ち遅れたら、もう残留は厳しいと思う。コンディション面、モチベーション面、選手層、そしてチームとしての一体感の全てをMAXにしてニッパツに乗り込んできてくれることを期待してる。まずはしっかりと疲れを取って(特に高松!)、逆襲に備えましょうや!


ここ2年は中断のないシーズンを送ってきたから、1ヶ月以上も試合がないのが、純粋に寂しい。あー、週末は何して過ごそう。寂しすぎて、死んでしまいそう。。
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退席→退席→欠席→敵前逃亡?

2013-05-24 00:10:29 | トリニータ
2度追いつかれる展開でも勝った。2度追いかける展開でも勝った。どんな形でもいいから、次はホームで勝とうよ。

磐田戦プレビューです。

プレビューに入る前に、まずはオレがシーズンイン前に書いた順位予想の記事を読んでください。

ワハハ、優勝予想は何とジュビロ磐田!まさか愛するクラブと優勝予想したクラブが第13節に「裏天王山」なんて呼ばれるシチュエーションで対戦するなんて夢にも思わなかったわ!大宮の躍進とか名古屋の沈没とか、そこそこいい予想をしてる部分もあるんだけどね。

リーグ戦前節の磐田-川崎を観ました。

本題に入る前にこの試合を観てて、ちょっと面白いことがいくつかあったのでそっちから触れたい。まずはこの試合、磐田と川崎にそれぞれ同じ姓の選手が3人もいた。

小林裕紀と小林悠。

山本康裕と山本真希。

田中裕人と田中裕介

全員スタメンで、みんなけっこうよくある名字だけに実況は分かりにくかっただろうね。それと書いてて今気付いたんだけど、ここの6人中4人が「裕」の字を使ってる。どこまで紛らわしいんだと。まあ、そういううちも「松」だらけだけどね。

それとこの試合は解説を名波がやってた。個人的に名波は今の日本の解説者陣の中で、最も分かりやすくかつハッキリと物が言える解説者として一番評価してる。そんな名波がこの試合でも奇跡の解説を披露してる。これは本当に大袈裟じゃなく驚愕に値するので、オンデマンドとかで観られる人は是非観てほしい。

言葉では説明しづらいので、前半43分の前田のゴールの少し前から観てみてほしい。名波が言った通りのことがズバリそのまま起こるわけなんだけど、その後も「ほらな、言った通りだろ」的な雰囲気も一切出さないし、本当に名波は好感が持てる。あまりファンタジスタタイプのプレーヤーは好きじゃないので、現役時代はそこまで好きな選手じゃなかったから、むしろ引退してからの方が好きだ。去年のPO決勝の時にも「6位のクラブが勝つのはどうなんだ?」みたいな空気を当日ズバッと斬ってくれたのも名波だった。

寄り道が長すぎました。本題に戻ります。

我々が相当苦労をして取れた勝ち点がここまで6。磐田も全く同じ6。優勝予想をした張本人からすると本当に信じられないような状況。ただし、試合を観ると磐田が17位に沈むという現状はすぐに理解出来る。川崎戦でも前半4,6分と立て続けにあっさりと失点。まるでうちの広島戦を観てるかのようだった。ただでさえ厳しい状況なのに、自らより試合を難しくするかのように早い時間帯で失点をしてしまう。勝てないチームの典型のような試合展開だった。まあ、それにしても磐田も川崎もあっさりと3バック止めちゃってさ、信念ねえよな。うちのボス見てみろよ、もう2年近く3バックやり続けてんだぞ、不本意ながらだけど。

うまくいってないとはいえ、今日発表された日本代表に3人も送り込むくらい戦力は充実してるわけだし、弱いわけはないんだよ。間違いなくボタンをかけ違えてるだけの状態だと思えるので、今のうちに対戦出来ることはむしろラッキーかもしれない。さらに水曜日のナビスコをけっこうマジなメンバーで戦ってるので、ホームでやることも含めてコンディション的にはうちにアドバンテージがありそう。

さて、磐田と対戦するに当たって関塚監督のことに触れないわけにはいかない。タイトルに「敵前逃亡」という言葉を使わせていただきましたが、もうほぼ全ての大分サポーターは「関塚、逃げた」って思ってるんじゃないかな。

06年→退席  07年→退席  08年→欠席(病欠)。

改めて並べるまでもなく、関塚監督は大銀ドーム(当時は九石ドーム)をびびってる。ましてや正式に監督就任を発表したにも関わらず来ないなんて、「敵前逃亡」という言葉以外で何て表現すればいいのでしょうか?監督のその腰の引けた姿勢は選手に伝わりますよ、関塚さん。

この川崎戦の最後に凡ミスで4失点目を献上してしまったのが、藤田義明。もうベテランと言われる年齢に差し掛かってる藤田が試合後に人目をはばからずに号泣、その後、頭も短く刈ったそうだ。大分の歴史を語る上で藤田も大切なピースの一人であることは間違いない。2010年のオフに移籍してからは多分初めての対戦になるはずだ。お互いもっといい状態の時にやりたかったというのが本音だけど、この1週間に藤田に起こったことを見るだけでも、相当な覚悟で大分に乗り込んでくることは間違いない。藤田がハマった時に、ギクシャクしてた組織の歯車が信じられないくらいにスムーズに動きだすような試合を何度も観てきた。もちろんあれだけの凡ミスをしたわけだからスタメンでは出てこないかもしれない。それでも最も警戒すべきは藤田の存在だと思ってる。

大分の33番は藤田と共に育って、本当に藤田に似合う番号だったと思ってる。だけどね、我々は昨日、藤田を超えるかもしれない新しい33番を目撃してしまったんだよ。時代は確実に動いてることを実感する。その33番を筆頭に昨日の鳥栖戦はもしかすると新潟戦をも凌ぐ希望にあふれた試合だったかもしれないと思ってる。マツケン真ん中の、ジョンヒョン、児玉の最終ラインなんてシーズン前には絶対に考えられなかったし、タメと後藤の同期によるほとんど経験したことのない両翼、入ったばかりの強化指定選手と、ほとんどが不安材料だったにもかかわらず、その状況を跳ね返した。それもかなり力強く。試合後の鳥栖のユン監督の深刻な表情を見れば、鳥栖にとってどれだけショッキングな敗戦だったか分かる。一つ勝てば状況は変わるはずだと、半ば希望的観測で信じていたけど、もしかすると本当に潮目は変わったかもしれない。そんな予感を持たせてくれたのが鳥栖戦。そしてそれを確信に変えるのが、この磐田戦だ。絶対に勝ちたい!

あぁぁぁぁぁ、ホームに行きてえぞぉぉぉぉぉ!!!!
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言葉が見つからない(12節新潟戦)

2013-05-19 01:47:00 | マッチレポート13’
まず最初に大井健太郎選手とキム・クナン選手が無事に復帰出来ることを心よりお祈りします。


今のこの気持ちを上手く表現出来る文章力が自分にないことを残念に思う。『心から嬉しい』なんていう陳腐な表現しか浮かんでこないことがもどかしい。でもやっぱり『嬉しい』。もうその一言に尽きる。

相手のCBが同時に二人代わらざるを得なくなったりとか、勝っても最下位に変わりはないこととか、考え出せばポジティブになれる要素はまだまだ少ないわけだけど、それでも今日明日くらいは全てを忘れてこの喜びに浸りたい。選手も、監督も、スタッフも、フロントも、サポーターもみんなここまで苦しい時間を耐えてきたわけだから。

表現力の欠如は写真で補いたいと思う。今日は写真多めで。

まずは試合前。今日も辻尾軍団は大挙してやって来た。辻尾が帯同出来ないことは分かっていたにもかかわらず、間違いなく2ヶ月前よりもグレードアップしてやって来た。


決起集会にも参加。マジで19番だらけ!




ビッグスワンにはためく辻尾フラッグ。大小合わせてかなりの数が振られてて、壮観だった。


社名入りです。

もちろん社命で来させられてる人が大多数だとは思う。だからこそせめて初勝利の場に立ち会ってもらえて良かったと思う。ハーフタイムにトイレで「仕事よりしんどいわ~」って笑って言ってる人がいて、ちょっと申し訳ない気持ちにもなってたとこだったし。

ちなみに試合前にtwitterでもつぶやいたけど、数では辻尾軍団にはかなわないものの、ジェイリースの皆さまも応援に駆け付けてくれてた。本当に色んな人に支えられてるんだなってのを実感した。


キャプテンとミッシェルさんの「宮沢会談」。


アトムと菅原さんはアンダーの代表で繋がりがあったのかな。


今日もスーパーセーブが冴えまくったタンタン。後半のレオ・シルバのFKを止めたのは本当にスーパーだったと思う。オレは完全にアトムが蹴ると思ってたから、いきなり蹴られた瞬間に「やられた」って思った。美しい横っ飛びだったし、久々に今節のベストイレブン入りあるかもね。


若狭、初ゴールおめでとう。決して簡単なシュートじゃなかったよね。これは録画を観てて気付いたんだけど、2回目に同点にされた直後に誰よりも早く立ちあがって、手を叩いて周囲を鼓舞してる姿が映ってた。あれぞ、まさにDFリーダーの姿だよ。今、Jで最も注目を集めてるFWと言っても過言じゃない川又もギリギリのところで抑えたし、もっともっと成長してほしい選手。


レオ・シルバのゴールが入る直前にジャケットを脱いだ田坂さん。変なフラグになんなきゃいいけど。今日の選手起用は本当に単純明快だった。水曜日の試合で躍動した選手とケガから復帰してきた選手を積極的に起用。さすがにケガから復帰していきなりの連続スタメンだったタメはコンディションが良くなさそうだったけど、昌也もよくやれてたし、木村やヤスが貴重な戦力であることは今さら言うまでもない。鳥栖戦でのご乱心を経て、田坂さんも完全に吹っ切れた感がある。これで少しは解放されたところもあるだろうから、ここから本領発揮してほしい。




社長たちもピッチに立てなくとも一緒に戦ってたんだよね。ホッとした表情が印象的。ここからクラブとしての一体感を醸成していこう。大分の強みははそこだと思う。


さて、ここからは土岐田タイム!先に言っとくけど、写真多すぎでキモいよ!


ガッツポーズ!


みんないい顔!


圭介「あのアウトサイド、狙ったの?」みたいなこと聞いてるんだろうか?


最近、うちの奥さまがやたらと「昌也、かわいい」と言うけど、確かにこの先輩へのすり寄り方とかかわいい。


相変わらずのキレ!素敵すぎるぞ、永芳!


この躍動感こそ土岐田。あの試合終盤の激走もこの躍動感から生み出されるんだ!




永芳、土岐田の見事なシンクロの後ろで、モリシ「若狭、早く行けよー!」みたいな煽り方。


このシーンを逆方向から撮った写真が、これだ!





ちょっとドヤ顔丸出しで自慢させてほしいことがある。去年のPO準決勝・京都戦の時の記事で土岐田のこと書いてるんだよね。この時も試合の最終盤にもかかわらず、最終ラインにいるはずの土岐田が最前線まで飛び出してくることに触れてて、まさに今日の決勝ゴールのシーンとダブる。とにかく全力で戦うタイプだけにファンボ時代は大体終盤に足をつっちゃって、途中交代することが多かった土岐田。でも田坂さんが来てからは90分戦える選手に進化したし、それだけに留まらずに今日のゴールシーンみたいな場面で走り込んで来れる選手にまでなった。養和出身だけあって、たいていのことを高い技術でこなせるだけに「器用貧乏」みたいな扱われ方をしちゃうけど、広島戦を観てて、もっと使ってほしい選手だと改めて思ってた。ポジショニングがいいのと、恐がらずにボールを要求出来るだけに中盤3枚のどこかで使ってほしいと個人的には思ってるけど、今日のような活躍を見せられると最終ラインでの起用にも頷かざるを得ない。

第12節での初勝利が遅かったのか、ギリギリ間に合ったのかはシーズンが終わってみないと分からないし、そもそもこれからの奮闘次第でどうにでもなる状態だ。ただし、次節は中断前ラストの試合で、かつ今季早くも3度目の「6ポインター」。勝てば最下位脱出。波に乗っていくにはこれ以上のシチュエーションはないわけで、もう勝つしかないでしょ!!とりあえず明日まで。明日まではニヤニヤしとこう。先のことを考えるのは週明けからということで。
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自力で這い上がってきてくれるしか・・(11節広島戦)

2013-05-11 23:04:21 | マッチレポート13’

絶対に諦めないし、絶対に見放さないし、絶対に離れても行かない(むしろ離れて行ける方法があるなら教えてほしいくらいだけど)。だけどとりあえず一つ勝つまでは、もう選手たちが自力で這い上がってきてくれるのを待つ他ないように今日はスタンドで観ていて感じた。

これだけ勝てないチームがビハインドを背負った状態から、それもディフェンディングチャンピオンを相手に、さらにはアウェイゲームで、そしてケガするなとは言えないけど2試合続けて前半で負傷交代者が出て・・とこれだけの負の要素が揃って、勝てるんならもうとっくに他で勝ってる。0-1であったことを語るのは結果論になるかもしれないけど、0-1だっただけになおさらにあの失点を食らわない試合の入り方があったんじゃないかとどうしても思ってしまう。もうチーム状態が、外野あーだこーだ言ってもどうにもならないレベルにまでなってしまってるように思う。

繰り返すけど、絶対に諦めないし、絶対に見放さないから、出来る限り早く自力でこの泥沼を脱出してほしいと思う。残留を語れるのはそれからかなと。



広島の先制点時、恒例のゴールセレブレーションには参加せずに、自陣ゴールマウスを離れなかった周作。


試合終了後、周作に駆け寄った圭介。




複雑だったろうけど、最後に大分ゴール裏に来てくれた周作。周作スマイルは健在。


ひまわりの紙袋が似合う君は、どこに行ったってやっぱり大分の子だよ。


冷静になってから思い返しても、試合に見所は少なく、やっぱりハイライトは周作絡みしかないんだよ。でもそれが今の大分の置かれた現状だと思うし、どんな手を使おうが、どんなにダサかろうが、自力で這い上がるしかないと思う。がんばれ、選手たち!どこまでもついていく!


※応援スタイルは人それぞれっていうのはもちろん前提。かつて所属した選手に拍手を送るのも、ブーイングを食らわすのも、どちらも好き。それでも、どんなに慣れ親しんだチャントだろうが、相手クラブのサポーターの歌うチャントに手拍子するなんて、オレには出来ない。
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あえて無題(10節鳥栖戦)

2013-05-07 23:24:05 | マッチレポート13’
このブログを続けてる中で、一つ自分で決めてることがある。それは試合に関する記事は出来る限り当日中に書くということ。テレビで観たとか、現地で観たとかは関係なく、出来る限り当日中に書くということ。もちろん出来ないこともあるけど。なぜそこにこだわるかと言うと、それは自分がどうしようもなく根っからの「トリニータサポーター」だということを自覚してるから。どんなに不甲斐ない試合を見せられようが、どんなに絶望しようが、どうしようもない程にトリニータが好きだから一晩寝ちゃえば、心の片隅に引っかかりを感じながらも、もう立ち直ってる。だから一晩寝て書いたブログの記事は試合を観ていた自分の素直な気持ちを反映してないし、後から読み返したら毎試合同じような記事になってしまいそうで、当日中に書くことに出来る限りこだわってる。

それでも昨日だけはどうしても気持ちの整理が付かずに、何度も書こうと思ったけど、何も浮かんでこなかった。

それくらいに完膚なきまでに叩きのめされたってことだ。試合後の田坂さんのコメント。

『理想はボールを動かしたかったが、これまで勝てていないし、バトル・オブ・九州ということで選手にプレッシャーがあった。リスクを冒してボールを失うより、長いボールを入れてセカンドボール勝負を狙っていた。そのために大きい選手を前線に入れた。そこで(小松)塁が得点出来たのは自信になったと思う。』

このコメントを第三者が読めば、降格するクラブが辿る典型的な迷走劇の始まりだと言うでしょう。まさにその通りだと思うし、反論の余地なんてない。ゴール出来たんだし、一定の成果があったと言うことも出来るけど、鳥栖戦の最大の目的が勝利(別に鳥栖戦に限らないけど)だったことを考えれば、やっぱり奇襲は不発に終わったと評価せざるを得ない。


でもね、「迷走」なんて一言で片付けたくないんだよ。だって迷いを見せてるのが、他でもないあの田坂監督なんだよ。これまで何度も「くっそ、何てガンコな監督なんだ!」って何回も歯ぎしりさせられたあの田坂監督が、誰の目にも明らかなくらいの迷走を見せるなんて、みすみすと信じたくないわけよ。でもあれだけ信念に裏打ちされたサッカーに徹してきた田坂監督が、目の前の偽りの果実に飛びついてしまうくらいに今の状況は追い込まれてるわけだ。


個人的に一つ思うことがある。

功労者にいつまでも大なたを振るえずにいると、結果的に手遅れになるということを4年前に学んだ。でもそれと同時に、功労者を信じ抜いてサポートに徹することすらも出来なかったという言葉では言い尽くせない後悔も4年前に学んだ。こんなとこでウダウダ、グジグジしてたらマジでシャムスカだって浮かばれない。


冒頭に書いてる通り、翌日に書いた記事なんでオレの迷走する今の気持ちくらいに読んでください。今のこの状況で「監督を信じる」なんて、現実逃避だし、偽善だし、詭弁だ。そんなことは百も承知。それでもオレはもう一度あの強情な監督の強情な采配に奥歯をギシギシさせながら、全力でサポートしたいだけ。シーズン終わった時にどうなってるかなんて知らん。何を支持して、どうすることがベストなのかが簡単に分かったらこんなにも心揺さぶられることなんてない。

こんなおっさんサポ一人から背中押されたって何の力にもなりゃせんだろうけど、田坂さん、オレはあなたの信じたサッカーについていくよ。
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今こそ、あの金言を!

2013-05-05 21:13:15 | トリニータ
風邪を引きました。多分大宮戦の直後くらいから。

入社1年目に風邪で会社を休んで以来、10年以上体調不良で欠勤したことないくらいの健康優良児なんだけど、大宮戦直後くらいから調子悪いなぁと思いつつも騙し騙しでサッカー観に行ったり、子どもと出かけたりしてた。だけど先ほど恐る恐る体温計を突っ込んでみたら見事に熱があった。大宮戦の結果が体調不良を招いたということだけは全力で否定しておきたい。あと1日で治せるかな。

さて、もう鳥栖戦。大宮戦の直後は深く落ち込んだけど、今となっては風邪のせいで落ち込んでたんだと自らに言い聞かせて完全に立ち直った。この連休中は特にすることもなかったので、色々な意見をつらつらと見てたけど、甲府戦、湘南戦、大宮戦と不甲斐ない試合も3つ目となり、いよいよサポーターの限界値にも近付いてきたというところでしょうか。勝てないことには比較的寛大だけど、気持ちが感じられないことまでは許容出来ないというのが大方の意見でしょうか。あとは選手起用について色々と意見が出てくるのは自然のこととして、システム論も花盛りというのを感じた。個人的には「あの選手がどうだ」とか、「このシステムがこうだ」とか好き勝手に言うのはサポーターの特権だし、それが楽しかったりするから大いにやるべきだと思う。ただ一つ、「支援金のおかげで試合出来てるのに、この内容は何だ!」みたいなのには絶対に賛同出来ない。その件は、監督も選手たちも去年昇格することで十分過ぎるくらいにサポーターの期待に応えてくれた。それを今になっても持ち出すのは、これから半永久的に切り札として使いたいつもりなんだろうか。まあ、大体いつまでもこんなことをグチグチと言い続ける奴に限って支援金に協力してなかったりするんだよな。知らんけど。


プレビューを書こうと思って、鳥栖のFC東京戦を観たけど、別にもう鳥栖対策云々じゃないよね。大宮戦後の記事にも書いたけど、今の状態は相手の対策にエネルギーを割く段階にはない。まずは100%以上のパワーで戦い切って、どこまでやれたかを相手クラブにぶつけることの方が優先だと思う。

そこで一つ思い出す言葉がある。確か、PO決勝のハーフタイムに田坂さんが言ったんだと思うんだけど、

「走れば勝てる」

ってやつ。こんなにもシンプルな言葉なのに、あの日この言葉を注入された選手たちはマジで走りまくってた。そう、何しろあの村井さんまでもが、目を疑うくらい走ってた。田坂さん、この言葉を再び使う時が来たようですよ。陸上畑のコーチを呼んで、走る部分の成果が出てないこととか、気になることは色々とあるけど、心の部分で選手たちを走らせるのは田坂さんが最も得意とする分野だと思う。本当に一生懸命戦えば、例え結果が出なくても一体感は醸成されていくと思う。まだ試合数はたくさん残されてるわけで、全員がたち返る「拠り所」があった方が強いに決まってる。で、その「拠り所」がよりシンプルであればあるほどいいと思う。

いやしかし、今節こそ副業でサッカーに携わってる焼肉屋を「ぎゃふん!」と言わせてやろうぜ、田坂さん。あの話の流れの中で最後にシステム変更の話を振ってくるのは人の話を聞いてないとしか思えないぜ、彼。
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2つの思い(9節大宮戦)

2013-05-03 15:32:23 | マッチレポート13’
相手が首位の大宮で云々とか、システムがミスマッチで云々とか、そういう総括はいらないからね、田坂さん。そんな総括が出来るレベルに達してなかったよ、今日の試合は。こんなサッカーしか出来ないクラブが首位クラブのサッカーを語るのは『おこがましい』の言葉に尽きる。

久しぶりに早く終わらないかなぁって思うような試合だっただけに悔しいっていう思いはほとんどないんだけど、それ以外にいま2つの思いが心の中にある。

今日はとにかく誰もが走ってなかった、戦ってなかった。

一つの思いは今日の試合内容は低調だったけど、走れば改善するだろうから問題の根はそんなに深くないという思い。もう一つはもう既にがけっぷちといえる状態にも関わらず、どうしてこんなに気持ちの入ってない試合が出来るんだろうという信じられない気持ち。

想像だけど、今日の試合に危機感を感じて鳥栖戦はいい試合(結果は別にして)をするんじゃないかな。でも本当にそれでいいんだろうか?
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大宮よ、上に行きたきゃ越えてみろ!

2013-05-01 22:44:02 | トリニータ
こういうシチュエーションで、何度首位クラブがこのスタジアムでつまずいてきたことか。我々はその歴史の証人なんである。「こういう時にこそうちのクラブは勝つ」ということを今季未勝利という状況に陥っても言えるのは、経験として知ってるからだ。

大宮戦プレビューです。

柏-大宮を観ました。正直大宮のどこがいいのかよく分かりません。さらにベルデニック監督は対戦相手に応じて戦術を変えてくるらしいので、正直ここであれやこれや言ってもかすりもしない可能性が高いので、あえて大宮については語りません。ただ試合を観ていて、一番に思うのは「強い」というよりも「うまくいってんな」っていうこと。それは「運」も含めて。


さて、うちはスタメンは変わるんじゃないかな。DFラインについてはもうコロコロ変わり過ぎててよく分かんない。セレッソ戦の出来からいって阪田は継続だろうし、ヤスがケガをしたので児玉も変わらず。あるとすれば、若狭→土岐田or高木でしょうか。とりあえず西はベンチになるでしょう。セレッソ戦の前半8分のマイボールを判断出来ずに奪われて以降、ほとんど存在感を出せずにHTで交代。ここまで使い続けた田坂さんもさすがにこれで変えるでしょ。前から言ってるが、西自体は悪いとは思わないけど、2列目の選手ではないと思う。今は好調の2トップもずっと続くわけじゃないだろうし、高松はケガのリスクもかなり高い。だから本職のFWのポジション争いの方に加わってきてほしいと思う。後半から入った丸谷がファーストプレーで児玉からのパスを引き出した動きを見て、西との違いをハッキリと感じた。丸谷はその後も存在感を出したし、大宮戦はスタートから使われるんじゃないかな。しばらく外から試合を観て、感じたこともあるだろうし、躍動に期待。


月曜のエルゴラでセレッソ戦のリポートを読んでて、「やっぱいいチームだな」としみじみと今は感じている。まずは阪田のコメントを紹介。

「湘南戦では個人的に考えなくてはならないことが多くあったが、その後いろいろな選手や監督と話をして『ミスを恐れず自信を持ってやれ』と言ってもらった。すごくいい経験になった。」

湘南戦の阪田は失点の直接の原因にもなったし、誰の目から見ても散々な出来だった。セレッソ戦で高木がベンチ入りしてたってことは使える状態だったわけで、普通であれば、阪田は使われなかったんじゃないかなと思う。でも田坂さんは阪田を使い続けた。きっと上記のコメントのような短い言葉ではなく、しっかりと阪田に必要なことを伝え、そして阪田が「いい経験になった」と思える状態にまで引き上げた。改めて田坂さんのモチベーターとしての手腕の高さを感じるとともに、それにプレーで応えた阪田にも嬉しくなった。

もう一つは若狭について。セレッソ戦の若狭は良くもなかったが、悪くもなかったというところだったと思う。セレッソの最大の決定機であったシンプリシオのシュートシーンは若狭が杉本健勇に1対1で負けたところから始まってるし、反省点はある。でもシンプルで正確なフィードは確実にチャンスに繋がってたし、そこは若狭のストロングポイントだ。若狭が才能あふれるセレッソの若い選手たちに食らいついてがんばってるのを見てて、これが俺たちの生きる道だと思った。若狭は柿谷と同い年。片や十代の頃から世代別代表の絶対的エースだった柿谷と、一方でその頃はファンタグレープを飲みながらサッカーやってた若狭。柿谷の中では不遇の時代だと言われる徳島時代、その頃でさえ若狭は牛角でバイトしながら主戦場は関東2部だったわけだ。そんな選手が同じピッチに立って、そして必死に食らいついてるのをみると大袈裟じゃなく、ゾクゾクするわけよ。今後劇的にお金持ちクラブになるなんてことはとても考えにくい現状、やっぱりこういう選手たちと一緒に成長してかなくちゃならないとキンチョウのスタンドから思いを新たにした。

それとエルゴラのコラムにも書いてあったセレッソ戦のハーフタイムのベンチメンバーのこと。うちに限らずハーフタイム中のベンチメンバーってけっこう軽くパス回しをしてることなんかが多いけど、セレッソ戦のハーフタイムは交代で入る丸谷が既に抜けてて、そこに圭介が入って3対3のパス回しをしてたけど、これがけっこうガチでやってた。軽くやってることが悪いことだとは決して思わないけど、あの雰囲気からベンチまでを含めたチームが一丸となって戦えていることを感じたし、終盤に投入された土岐田が短い時間の中で決定的なシュートを放てたことと無関係ではないと感じた。

チームは勝ててはいないけど、いい状態にあるんじゃないかな。そう思いたいし、思わせてくれる材料がいくつも出てきてる。本当にただの煽りじゃなくて、大宮戦に期待してる自分がいる。

それと最後に「運」の話。冒頭に大宮は「運」も向いていると書いた。柏戦の先制点なんて典型だと思う。うちはどうかと言えば、開幕から相手選手のタックルで松本怜や木村がケガさせられたり、とんでもねえPK取られて勝ち星落としたり、必要ないオフサイドでゴール取り消されたり、と正直ここまで「運」はなかった。でももうそろそろでしょう。もういい加減俺たちに「運」が向いてきても決してバチは当たんないでしょう。それに選手たちもサポーターも「運」が自分たちに向いてくるように十分に努力もしてきたし、我慢もしてきた。もうそろそろだ。

どんな形でもいい。勝って、「J1に大分あり」を見せつけてやろう。
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