Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

勝ち点3が大事(28節群馬戦)

2014-08-24 23:25:50 | マッチレポート14’
まず第一にもう結果が最優先される段階まで来てると思うので、勝ったことが大事。それ以外のことを語るのはあくまでも優先順位としては2番目以降。

後半頭の宏矢の連続決定機がどちらかでも決まっていれば、そこで試合は終わっていたとか、やっぱりまた後半序盤に失点したとか、まあもうその辺は選手たちはいやってほど分かっているだろうし、今日の試合後の田坂さんのコメントでも精神的なところに触れてたように、あまり過度に言い過ぎるのもいい方向への影響はないように思う。極論を言ってしまえば、終了間際の失点で得られた勝ち点の数が変わってしまうよりもずっといいわけだから。

2ゴールについては偶発的な要素が強かったから、決めきった2人を褒めるにとどめておくとして、今日一番良かった攻撃は上記の宏矢の決定的なシュートに繋がったカウンターだったと思う。ボールを奪取した林の守備と猛然と駆け上がったタメのランニングが良かった。前節にタメと末吉の違いについて書いたけど、このプレーはタメの良さが全開になったプレーだったと思う。試合運び云々は別にして、ここ数試合ゴールが奪えてるのはタメがボランチで起用され始めたのと無関係ではないと思ってる。

順位表を見てて、ちょっといやだなと思うのは、6位の座を狙って複数クラブで争うような状態になりつつあること。それも7クラブくらい。早いとこ北九州、岡山を引きずり降ろして、争う席の数を増やしたい。

休暇で頭を使うことを放棄したような生活をしばらく続けてたから、文章が全然書けない。これが限界。明日からリハビリです。
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「大分、もどかし」(27節京都戦)

2014-08-18 21:21:07 | マッチレポート14’
極端な勝ち点計算をしてみると、ホーム全勝(1~2つは落とすとして)、アウェイは全部ドロー(富山と讃岐には勝つ)で勝ち点68。12年の6位のうちが勝ち点71、13年の6位の長崎が勝ち点66。ガンバと神戸の上2つが走った13年シーズンの方が、湘南と松本が走ってる今季に状況としては似てる。だから上記の勝ち点計算を成立させればPO圏内には滑り込めるわけで、昨日の勝ち点1もそういう意味ではOKだし、ごっちゃんの同点ゴールにはそれだけの価値があったと思う。






シーズン当初からずっと感じてる何とも掴みどころのない今季のチーム。このチームととことん付き合えるかの覚悟を試されたような試合だったように思う。高木はこのチームの問題点をメンタルだと言ってるけれど、その点についてはここ数試合成長したところが垣間見えるように思う。何よりも終盤に得点を奪って、勝ち点の数を変えられた試合が多いことがその証明。

前節に続いてボランチの組み合わせが変更。ボールを落ち着かせて前線に配球するという点においては伊藤&末吉のユニットを上回る組み合わせは今の大分にはない。ただ伊藤&末吉の組み合わせだとどうしても重心が後ろに下がるし、得点力不足の一因と田坂さんは捉えたんじゃないかな。その課題に対する打ち手が縦パスを入れられるジョンヒョンだったり、運動量豊富に前線まで顔を出せるタメの起用だと思う。昨日のタメはボールに関与する回数も多かったし、ドリブルで持ち上がってチャンスを演出する回数も多かった。前半の攻勢はタメの起用が奏功したと言っていい。でも反面、同点にされたゴールはタメの起用が裏目に出たように思う。後半の入りが大事だと耳にタコが出来るくらい田坂さんから言われたであろう選手たちは飛ばし気味に後半に入った。明らかにオーバーペースで入ってたけど、主導権を握りたいという気持ちの表れで個人的にはいいと思って見てた。ただ失点シーンの直前はタメと伊藤が同じくらいの高さでボールホルダーに同時に寄りにいってしまい、見事にその間にパスを通され、石田の独走を許す形になってしまった。「たら・れば」になるけど、伊藤&末吉だったら前半の攻勢も後半頭の失点もどちらもなかったように思う。次節以降、田坂さんがどう評価して誰を使ってくるのか、ここは非常に興味深い。個人的にはリスクを負ってでもタメでいってほしいと思ってる。



自分は天皇杯とホーム群馬戦で武田を外してほしいと思ってる。今まで武田のファインセーブや素晴らしい飛び出しに救われたことは数知れない。でもそんなことは百も承知で、だからこそここまでずっと武田が正GKとしてゴールマウスを守ってきたわけだから。昨日も100%武田が悪いとは思わない。もちろん若狭のリターンの質も悪い。でも武田が蹴る時点で大黒は既に動き出していたわけで、そこに注意を払わずルーティンの動作のようにパスを出したのは最後の砦として立ちはだかるべきGKとしてはあまりにも緩慢。同じく武田だけが悪いわけじゃないけど、山形戦で試合を決定付けるミスをやったばかりでもあるし。ミスが要因でレギュラーから外されると、選手が委縮してしまうんじゃないかとも思うけど、何点獲っても後ろのチョンボで何点獲られるか分からないというネガティブな側面を考えれば、相殺じゃないかな。2試合外して、レギュラー争いはまた一からやればいい。武田のセービング面での安定感に頼らざるを得ない局面は必ずまた来る。ちなみに個人的にはスタジアム参戦の直近3試合が札幌、山形、京都で全てでチョンボやられてるから、冒頭にも書いたけど「試されてる感」ハンパない。



俄然混沌としてきたFWのレギュラー争い。ラドンチッチ加入後の戦術変更は予想してたよりも大きな変化で、ラドンチッチ不在時の不安を助長させるレベルのものであったことは事実。昨日の試合が終わった直後はラドンチッチ不在でも複数ゴール出来たし、大きな課題克服と思ったんだけど、どうも田坂さんの試合後のコメントを読むと、そうでもないように感じる。もっと中盤がガツガツ来るチームだったら、ラドンチッチ不在かどうかを問わず苦労したんじゃないかな。いずれにしても層が厚くなるポジション争いは大歓迎。ラドンチッチ帰ってきてもポジションないくらいに獲ってくれて全然構わないからね。


松本怜が右SBに起用され始めてから昨日が一番いい出来だったんじゃないだろうか。対面は駒井で、背番号7を着けてることからも分かるように、松本怜同様本職ではない。試合前はここの主導権争いが試合の流れを決めるんじゃないかと思ってた。当然ながらどちらもDF面に課題を抱えてるわけで、引いたら負け。ハッタリでも構わないからガンガン上がって押し込むことが必要だと思ってた。まあ、そこまでではなかったけど、得点シーンのクロスを含め非常に良かったと思う。あれだけの上下動をして、90分やり切れたのはなかなか。大輔→さんぺーと受け継がれるロングレンジウインガーの系譜はこの男によって伝承されていくのだろうか。おっと、レンタル中でした。ただ一つ欲を言わせてもらえば、終盤にごっちゃんの横を上がっていって足元にパスが出てきたのをリターンしたプレーはぶちかましてほしかった。あれこそ、「打てば何か起こるかも」の典型。贅沢言っちゃうと、前任者たちには得点力が備わってたんでね。


28節は岡山-千葉、29節は京都-北九州、30節は福岡ダービー、京都-千葉と毎節のようにPO圏内を争うクラブ同士のつぶし合いがマッチメイクされてる。その間うちは群馬、愛媛、熊本と17~19位に沈むクラブと立て続けに対戦となる。簡単ではないけど、潰し合うライバルを横目にジャンプアップするチャンスではある。「天皇杯?何それおいしいの?」のスタンスでオレはいいと思ってる。









いやー、しかし蒸し暑かった京都。もともと蒸し暑い土地ではあるけども、この週末は大雨が降った影響もあったのかもしれないけど、輪をかけて蒸し暑かった。今回は泉湧寺で楊貴妃観音、永観堂でみかえり阿弥陀、千本釈迦堂で六観音といずれも京都のスター級の仏像ばかり見て回った。行った先では必ずご朱印をいただくわけだけど、ご朱印を書いていただく方のレベルの高さに京都のポテンシャルを見せつけられたような気分になった。先々週も山形でいくつかご朱印をいただいたけど、正直に言ってあまり見栄えが良くない。こういのって上手下手ではなくて、味があるかないかだと思うから、下手だとは言わないけど、まあこんなもんか程度だった。でも京都は違った。


今回いただいた中で一番のお気に入りは永観堂。めちゃめちゃ愛想の悪い女性だったんだけど、仕上がりを見せられるとぐうの音も出なかった。千本釈迦堂でも首にタオル巻いたおっちゃんが書き始めた時は「おいおい」と思ったけど、これまた素晴らしい仕上がり。やっぱりこういう文化においては京都は最高峰なんだなと改めて実感した。秋には国立博物館で鳥獣戯画の全巻が見られるらしいので、岐阜戦の後にまた京都に行くことに決めた。


ちなみにタイトルは永観堂にあるみかえり阿弥陀のエピソードが元ネタ。
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決戦はオクトーバー(26節東京V戦)

2014-08-10 22:06:56 | マッチレポート14’
結果論かもしれないけど、前半のラドンチッチの連続決定機が決まっていてあっさりと試合が決っするよりも、こんな勝ち方の方が良かったのでは、なんて贅沢なことを言ってみたり。

試合運びに難ありと言えなくもないけど、前半と後半でそんなに大分自身の出来が変わったとは思わない。いま絶好調のヴェルディの前半が低調だっただけで、後半にあれくらいの巻き返しを食らっても何ら不思議はないわけで、とにかくもうここまで来れば、勝ち点3を取るということが最優先されていい。そういう意味ではやや飛ばし気味に試合に入って、絶好調のチームの勢いを止めに行った戦術は良かったと思うし、結果的にもそれがうまくハマった。

得点ももちろんだけど、今日はいい形が多く作れていた。39分にタメが左45°からシュートを放ってCKを獲得したシーンは、タメの仕掛けと同時に、タメの前を昌也が、後ろをヤスが同時に追い越しにかかっていて、タメのプレーに自由度を与えていた。54分のヤスのアーリー気味のクロスはラドンチッチに合わせにいったと思うけど、その前を触れられなかったものの宏矢が勢いよく飛び込んでいって可能性を広げてた。

2失点したDFについては、折り返し以降のヴェルディの成績を見れば分かるように絶好調なわけで、ゲームの流れの中でギリギリの許容範囲の中で抑えたということで、必要以上に悲観的に捉える必要はないと思う。


田坂さんの試合後のインタビューの中で今週は決起大会が行われたことが言及されてた。それもクラブが関わる形だったようだ。これは抜群のタイミングでの開催だったとオレは思う。やっぱり前節山形戦の敗戦は負け方も含めて、今季を左右しかねない試合だった。今季強いホームとは言え、迎えるは絶好調のヴェルディ。今日の後半の躍動するヴェルディを見てれば、試合の入り方によってはあっさりやられてズルズルいきかねないものだった。勝てた要因はもちろんそれだけじゃないとは思うけど、クラブ全体で「今が耐え時」と捉えて対策を打ったことはとてもいいと思う。


今週ふと今後のスケジュールを見た時に、10月の組み合わせが磐田、松本、千葉、岡山という地獄のような並びだということに気が付いてしまった。ここが勝負所になるのは誰の目にも明白なわけで、とにかくそこまで我慢してついていかなくちゃならない。だから、9月の頭に総力戦を打ち出したのもいいと思うし、何が何でも結果を追い求めてまずは10月まで突き進むのみ。で、磐田戦でシャムスカを迎え撃つにあたって必要なら、「総力戦~秋の陣~」とか打ち出しちゃってもいいんじゃないの。大変だとは思うけど、総力を結集するのは何も年一回である必要はないはずだ。


もう毎年のことだけど、この時期になるとどのチームも自らの目標(昇格、プレーオフ、残留等)のために補強等の対策を打ってきたり、戦術の熟成が図られてきたりするから、現在の順位に関わらず簡単に勝ち点を取れるチームがほとんどなくなってくる。だからマイチームが信じられないくらい勝ち点を落としても、周りもそうだったりするから、勝ち点1でも絶対に無駄に出来ない。もう「上位陣が順当に勝利を収める」なんて週末が来ることはまずない。だから「勝ちゃいい」と思うし、チーム全体の気持ちが落ちそうになったあの時間帯に前へ前へと突き進んだ林の突破を賞賛したい。PKを獲得したからじゃなく、失点後すぐにチームを鼓舞するかのごとく前へ出ようとした気持ちを賞賛したい。これを続けよう。
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大久保嘉人ショー

2014-08-10 01:02:49 | トリニータ
川崎-浦和を観に行ってきた。今季初J1で、数週間前にチケットを買った時は絶対に首位攻防だと思ってたんだけど、まさかの鳥栖!まあでも、本当に面白い試合だった。





大久保にはもう何の言葉もない。ブラジルW杯の選出を自らがサプライズと表していたが、それが何のサプライズでもなかったことを自らのプレーで黙々と示し続けている。大久保に対する川崎サポの歓声と、浦和サポのブーイングの大きさが何よりもその存在の大きさを物語っている。


序盤にポンポンと点が入ったけど、浦和の3バックに川崎が3バックをぶつけてきたため、全体的には重たい展開だった。今季浦和の失点が格段に減ったのは、個人的には周作の加入のおかげだと言いたいところだけど、一にも二にもバランス重視で槙野や森脇が上がらなくなったことに尽きると思う。そんな中、同点で終盤に入って槙野が我慢出来ずに上がっていったわずかな隙を見逃さずに、きっちりと仕留めるあたりに役者の違いを感じた。今日は浦和サポの横あたりで観てたので、前半は大久保がこちら側に攻めてきた。大半はオフサイドにかかるものの、その抜群の飛び出しを見るだけでもチケット代の価値に十分に見合っていたと思うよ。



決勝点のゴールは大袈裟じゃなく大久保にボールが渡った時点で絶対に入ると思ったもんね。自分でも言ってるけど、本当にシュートが変わってうまくなったよね。力みがなく、それでもきっちりと強く打ててる。そう言えば、このメーターがカウントされてるところを見るの忘れた。






先制ゴールも含め、今日浦和で一番キレてたのは間違いなく司。もう少し交代を引っ張っても良かったように思う。






昔はそんなに見せなかった低空フィードを今は多用してるんだね。ピタッと通る度に浦和サポから感嘆の声があがるのが気持ちいい。最後のCKで上がってきた時は惜しかったけど、森脇に邪魔されてたように見えた。




分かっていたとは思うけど、越えるべき壁はあまりにも高い。がんばれ、モリシ!




もう各所で評価高いけど、改めて大島僚太はいい選手だなぁと感じた。体幹がしっかりしてるのか、攻める時も守る時も軸がブレないから、無理してる感がない。だからまだまだやれそうな感じも受けるし、何よりも憲剛の一番そばで勉強出来て、そしてまだ21歳。これからの成長が楽しみな一人。





ハーフタイムにはバイクを走らせてた。



この前レーシングカーを走らせてた時も、スタジアムとレーシングカーというミスマッチがすごかったけど、ベンチの前を疾走するバイクもなかなかのもの。





ただ川崎の運営がすごいなと思うのは、バイクを数周走らせた後に、白バイが出てきて取り締まるという「オチ」までキッチリと仕込むところ。








詳しい経緯は知らないけど、とにかく頭の緑色だった部分が水色になって生まれ変わったようだね。「カブ」という言葉にこだわってるんなら、発表する前にこんなのもありました的に披露してた「なカブらけんご」の方が断然川崎らしくて良かったと思うけど。「カブレラ」って名前が発表された瞬間に間髪いれずにブーイングを飛ばしてた浦和サポはさすがです。




等々力のメインスタンドも完成目前。

今日は久々にサッカーを観てて楽しくてワクワクした。さすがはJ1の優勝を争う同士の対戦だなと思った。自分の愛するクラブの調子が良くないとサッカー自体から少し離れる傾向があるんだけど、今日は行って本当に良かった。こういう質の高い試合がどんどん増えていけば、もっと盛り上がっていっていいと思う。


さて、明日は愛する我が軍も大切な試合。J's GOALのプレビューから、「前線からの守備、相手の背後のスペースにシンプルに縦パスを入れる攻撃になってからは、結果が出ている。」という今のヴェルディを評価する一文を読むだけで、明日は苦労するんだろうなということが明白。正直に言って、田坂さんが指導している限りは前プレしてくるチームをパスワークで能動的に崩すのはもう無理だと思う。けっこう待ったし、そこそこのメンバー集まっても一向に無理だから、多分もう無理だと思う。でも昇格するには、そんなこと言ってられないから、何が何でも結果を掴み取らなきゃならない。相手の出足に圧倒されて、息も絶え絶えに勝ち点1を拾った味スタの二の舞だけは避けてくれ。
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毎度毎度いい波を逃す(25節山形戦)

2014-08-04 02:45:07 | マッチレポート14’


アウェイ遠征を10年続けて分かったこと。試合に負けた時、それも内容が悪ければ悪いほど、帰りの運転の質が高くなる。今日も帰りは4時間近く一度もピットストップせずに、ずっと集中を保ち続けて、予定よりも1~2時間早く帰宅出来た。「何が悪かったのかなぁ」とか、「何やってんだよ」とか、そんな類のことで脳が活性化されたりでもしてんのかね。でもこれけっこうマジでいつもの話だから、どういう精神状態がそういう現象を呼び込むのか、ちょっと興味ある。


前節がターニングポイントになったのか?

「否」と言わざるを得ないね。ホントにこういうとこダメね、今季のチーム。いつも通りに真夏の連戦にも関わらずメンバー固定する田坂さんも悪いし、武田とヤスの連携なんて問題外だし、パワープレーもラドンチッチじゃなくて高松ばっかり狙うし、正直ほとんど見どころなかった。

失点シーンで気になったのは、山形GKの山岸が近くの選手にアンダーハンドでボールを渡した瞬間にセットプレーから帰陣しようとして高木が猛然とアタックにいったこと。あれ多分スカウティングだったんじゃないかと思ってるんだけど、結果的に決勝点に繋がってしまったことを考えると、バランス崩してまで本当にやることだったのかなと疑問に思う。(田坂さんの試合後のコメント読むと、どうやらスカウティングではなさそうだ。そうなると高木個人の判断なのか?そういうこと一番しなそうに見えるけど。)

サッカーの結果を一つの要素だけで判断することは出来ないけど、今日の試合については「アウェイ勝てない病」よりも「連戦でのメンバー固定の弊害」の方が結果に及ぼした影響は大きかったんじゃないかと思ってる。序盤にロメロフランクとかディエゴあたりが前からプレスに来てうちのDFがバタついたのを見て、そこから山形の前プレが厳しくなった。もし山形が戦術として前プレをやろうとしたのだったら、スタートから中島や雅人を使ってくると思うし、そう考えるとロメフラやディエゴの前プレは行き当たりばったりで、暑いことも重ね合わせれば後半は早々にバテると思ってた。でも一向に押し返せないし、結局は失点して相手が引いてからしか主導権を握ることは出来なかった。誰が走れてないとかはなかったけど、全体的に重くてスイッチがいつまで経っても入らない、そんな印象だった。田坂さん、そんなに選手いない?少なくとも宏矢、土岐田、高松あたりはスタートからいってもおかしくないでしょ。3連敗で死に物狂いだったこともあるかもしれないけど、前節から4人替えてきた山形の方が終始躍動してたよ、どう見ても。



オレ大分トリニータのことけっこう好きで、ちゃんとコツコツと現場に足運んでるんだけど、もう4ヶ月も勝つとこ見てないんだよ。北は北海道から南は大分まで、足を運べど勝ちは見られず。でも何が驚きって、最後に勝ったのを見たのがホーム札幌戦で、そこから今日の山形戦まで9試合で4分5敗、その中に4失点した試合が3回もあるから、感覚的にPO圏がまだ手の届くところにあるっていうこと自体が信じられないわけよ。もう多分今後もターニングポイント的なものもなく、ホームでそこそこ勝って、アウェイはほとんど負けて、一進一退で最後にPO滑り込めればラッキーみたいなシーズンになるんじゃないのかな。



お初の林容平。今日は完全に埋没してましたな。高松が出てきた後の役回りがいまいちよく分からなかった。




「勝ってみろ」と「食ってみろ」。何?山形っていまこの口調が流行ってんの?つーか、山形は早急にロメロフランクを俊足選手に鍛え上げて、「韋駄天フランク」とのコラボ商品を開発すべき。



今回の山形遠征は最初は丸々2日間遊び倒すつもりで、普段あんまり行けない鶴岡にホテルを予約してた。しかし直前になってどうしても仕事が終わらなくて、木曜日にやむなくキャンセル。ただ金曜日にがっつり巻き返して、土曜日は午前中だけの対応で済んだので、急きょ土曜日のうちに山形市入り。バタバタした割にはしっかりと遊べた。






月山行ったり、二十数年ぶりの秘仏開帳が2週間前に終わったばかりの寒河江の慈恩寺行ったり、山形名物たらふく食べたり、かなり満喫した。





中でも今回一番面白かったのは、湯殿山神社の参拝。湯殿山神社は山岳信仰で有名な出羽三山の一つで、かなりの山奥の中にある。舗装はされてるけどデコボコな山道を上がっていくと、突然姿を現す巨大な赤い鳥居の違和感というか、異物感にまず驚く。で、写真にも写ってる鳥居をくぐるとそこからは「ご神域」のため、撮影は一切禁止。本宮に参拝する人は全員が裸足になって、お祓いを受けてから入る。本宮の「ご神体」は言ってしまえば最上部から湯が湧いてる巨大な岩。その周りをいい大人が何人も裸足でビチャビチャさせながら歩いているという本当に異様な光景。神社の参拝って旅行で行くと観光になりがちだけど、本来の目的は「宗教」に触れることだってことをここでは再認識させてくれる。好奇心が刺激されて、本当に面白かった。三山の残り二つの月山神社と出羽神社にもいつか行ってみたい。


トリニータに話を戻す。次節はヴェルディと。ホームに戻るのと、最近調子がいいとは言え、下位に沈んでいることには変わりないヴェルディなので絶対に勝ち点3が欲しい。昨シーズンの開幕前にブレイクの予感を感じさせた杉本竜士がここ4試合で3ゴールと絶好調。出てくるのが予想より1年遅いけど、要注意。
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ターニングポイント(24節栃木戦)

2014-08-01 01:04:58 | マッチレポート14’
田坂さんの言うように、この試合をターニングポイントと出来るか否かで今季が決まるように思う。

結果を知ってから録画で観たので何とも言えないところはあるけど、この試合は選手たちのがんばりを本当に評価していいと思う。2年前に北九州にやられたみたいに、数的不利になる→粘って粘って一発、で勝ち点3を取るような試合はそこそこあると思うけど、昨日みたいに、数的不利になる→先制される→逆転する、っていうのはなかなかお目にかかれないと思う。前半の終盤に全然攻撃の形が作れないのを見て、この状態からよくひっくり返したなと思った。リアルタイムで観てたら、良くて引き分けって思ってたよ、絶対に。ひっくり返したこともそうだし、最後まで粘り切れたこともフィジカルトレーニングの効果が出てきたからだと思いたい。札幌戦も北九州戦も予兆みたいなものは感じたし、それを確信に変えるきっかけとなる試合だったと、後から思い返せたら最高だ。


前節の記事で林はうまくいくかどうかは別にして何を見せたいのかが見えてこないことが不満だと書いた。そういう意味では昨日の試合で良かったなと思うのは、得点シーンよりも、前半7分の左から右へダイアゴナルに走って、ヒールでラドンチッチにボールを落としたプレーだ。昨日のフォーメーション変更が成功したように、ラドンチッチは決して一人で輝く選手ではなくて、意外と周りを活かすし、周りに活かされる。シーズン前にああいう役回りを期待したのは、間違いなく後藤優介だったわけだけど、残念ながら後藤はチャンスを活かすことが出来なかった。ただこのまま終わってほしくないし、林にはそんな既存FWをビンビンに刺激する存在でいてほしい。それでも燃えないのなら、そこまでだって話だ。


武田のこととか、まだまだ色々と書きたいことはたくさんあるんだけど、夏休み前のラストスパートで疲弊し切っていて、ちょっと文章作成意欲がこれ以上わいてこない。昨日も祝杯にビールを飲みながら試合を観てて、終了から10分もしないうちに寝てしまった。今日も明日も会社で飲み事があって、今夜のうちに書かないと山形戦が来てしまうということで気力を振り絞って、この文章を書いてる。


最後に一点だけ、ジョンヒョンについて。個人的にジョンヒョンにはとても期待してて、昨日も退場するまでは昨シーズンまでに比べて視野が随分と広くなってるなと感じてたし、昨シーズン最終ラインで起用されたことの効果なのかなと思った。何よりもボランチの3番手として田坂さんから評価を受けてることが、がんばってきたんだろうなという何よりの証拠だった。だからこそあんなふざけたカードで退場させられたことに腹が立つし、もっとやらせてあげたかった。退場したこと自体はもう覆らないし仕方がないとは思うけど、一つ注文をつけさせてもらえるのなら、周りの選手たちにもっと真剣に抗議してほしかった。いや、姿勢だけでもいいんだけど、一緒に戦ってる姿を見せる意味でももっと感情丸出しで主審に迫ってほしかった。北九州の時は審判に対する批判がすごかったのに、あんなふざけたカードで退場させられたにも関わらず、ジョンヒョン擁護の声が少ないのはちょっとかわいそうだなと思った。田坂さんもこれで諦めずにジョンヒョンをもっと使ってほしいと思う。


さて、ターニングポイントの話。簡単に言えば、これで波に乗っていってほしいということ。アウェイ福岡戦の時も素晴らしい逆転ゲームだったにも関わらず、次のホーム松本戦でだらしない負けを喫した。アレを繰り返さないでほしい。少々の勘違いが含まれてたとしても、波に乗っていくのにふさわしい試合だったわけだし。だから山形戦は超重要。分水嶺の尾根に立っているいま、どちらに進んでいくかは自分たち次第。もう一回言うけど、山形戦超重要。
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