Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

危機感は呉屋個人が感じていること(ルヴァンカップGS3節セレッソ大阪戦)

2022-03-26 21:52:45 | マッチレポート22’
ここまでの2試合がうまくいき過ぎていただけで今シーズンのルヴァンカップについては結果を追い求める大会ではなく、リーグ戦で出場機会を得られていない選手のアピールの場であればいいと思っている。だから負けても仕方ないとは思うんだけど、それでも6失点はやられ過ぎだし特にATの2失点は試合を投げたと思われるような無抵抗での失点だし、勝敗は全く抜きにしてもこういうのは受け入れがたい。乾のシュートに体を投げ出すことすらせず、寝ていたのかなと思うような棒立ちぶりで山田を見失った6失点目に絡んだ羽田健人にはしばらくチャンスがなくてもいいと思っている。本当に残念。


ただ酷かったのは羽田だけじゃない。ハーフタイムに下平監督からどんな指示があったかは分からないけど、どんな気持ちの入れ方でキックオフを迎えたらあんな軽卒なファールをするのか増山朝陽には聞いてみたい。結局そのFKから一度も流れを切れずに同点に追いつかれてあれでチームのムードが上がっていくわけがない。キックオフから5秒でサポーターの気持ちを冷めさせるとか普通じゃないよ。長崎戦の時から朝陽の不調っぷりは気にはなっていたけどいよいよ深刻。逆転ゴールの時にチンタラとドリブラーに寄せなかった藤本にもガッカリ。2人が最初の交代だったのはそういうことなんじゃないの?


ま、いいや。這い上がりたくないヤツは這い上がらなければいいだけだし。深く言及する必要もないわ。







それよりも今日のポイントだったのはネットとサムエルのデビュー。公式による前日の「におわせ投稿」で帯同はするんだろうなということは確信していたけど、最終的に2人ともこの試合で大分デビューとなった。ネットについてはどう使うのかという問題はあるもののJ2では問題なく戦力化しそうだという見込み。ハーフタイムの時のボール回しでどっちの足を使ってどこを通したのか分からないような変態パスをスパスパ通していて「うまいな」という印象は持っていたものの実際にピッチに立ってもその印象は変わらなかった。ただ一方で不必要な「チャラさ」も兼ね備えていて安心感は全く感じない。日本のサッカーは分かってくれてるとは思っているけど、あの「チャラさ」でずっとやられるとちょっと困る。まだコンディションも上がってくると思いたいし、北斗、小林裕と良い化学反応を見せてほしい。一方でサムエルは無理にデビューさせる必要なかったんじゃないかというくらい何も分からなかった。体のキレや強さも特段に感じないし、日本のやり方に戸惑っているようにも見えたからもう少し時間をかけてもよかったんじゃないかと思う。想像していたよりもデカくて、胸板が厚くて、足が細い。本当はこの2人は昇格へのダメ押しくらいに使いたかったのに、3月にして切り札を切ってしまった感もあり、徐々に追い込まれてきてる感覚に陥る。





上門知樹、鈴木徳真、鳥海晃司、毎熊晟矢、加藤陸次樹と何かもう移民受け入れビジネス並みに「個人昇格者受け入れ組織」みたいになってる今のセレッソ。もう昨シーズンからガンガン点を取ってる加藤を除くと、上門とか毎熊なんてかなり前評判高かったと思うけどあまりパッとしなかったね。


そんな中でひときわ存在感があったのは中原輝。J3熊本→J2山形と着実にステップアップして今シーズン遂にJ1に到達した。明確に坂元の抜けた部分を埋めてほしいと期待されているんだろうね。



彼は数年前に自分が哲平さんに推薦したい人材としてピックアップしていた選手。だからこのポジションでやってるのは納得すぎるほど納得。









タメとか圭介はもう歴史上の人物かと思うくらいに遥か昔の選手の印象。圭介なんてもう退団してそろそろ10年だもんね。息の長い良い選手になったね。タメもセレッソのキャプテンやるんだもんね。

















多分このまま代表合宿に直行したと思われる屋敷優成。存分にアピールしてこい!





昨夏にプロデビュー戦を見た保田くん。さらに体がデカくなっている印象。ここまでルヴァンカップ3試合ともメンバー入りするも残念ながら出場機会はなし。気持ち切らしている選手使うくらいだったら試合に出たくて仕方ない高校生を使ってほしいと思うのが本音。





井上健太が福岡大時代にコーチをしていた高橋大輔。佐藤フィジカルコーチともかなり仲が良さそうだった。どこかで一緒にやってたのかな。



改めてこの惨敗は忘れてリーグ戦に集中。3日前のリーグ戦初勝利でチーム全体の雰囲気が上がってくるかもしれないというところに冷や水をぶっかけてしまった感がなくはないがやってしまったことはもう仕方ない。山口戦の後に呉屋が口にした「危機感」というワード。ゴールこそなかったものの「危機感」を抱いていることを琉球戦で見事に体現してくれた呉屋には信頼感が増すばかりなんだけど、残念ながらその危機感は呉屋個人が抱いているだけのことでチーム全体の話ではないことがこの惨敗から浮き彫りになってしまった。繰り返しになるけどもうこのルヴァンカップ・セレッソ戦は終った話。付いてこれないヤツは置いていくだけの話で、チームは仙台戦とヴェルディ戦にフルフォーカスしてほしい。このリーグ戦2連戦の個人的な目標設定は勝ち点4。クラブとして昇格を諦めないのであれば勝ち点4はマスト。
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やっと今シーズン初勝利(6節琉球戦)

2022-03-23 22:26:25 | マッチレポート22’
開幕から1ヶ月間勝利がない展開はさすがに予想してなかったな。やっと一息つけると言うには勝ち点をもう既に落とし過ぎているのでとにかく勝ち続けるしか道はない。点差は開いたけど会心のゲームとは言えずここから連勝を継続するような爆発力を見せられるかと言えばまだ疑問だ。


両チームとも前節から中3日でフィールドプレーヤーの先発5枚替えという全く同じ状況、ホームであるだけ大分が少し有利という試合。真ん中ダブルボランチの4-4-2を継続採用。山口戦、琉球戦とどちらも失点はセットプレーの1点のみなのでディフェンス面での手応えは掴みつつあるというところか。ただダブルボランチは北斗と小林裕だと攻撃局面での貢献度合いと守備局面やネガトラ時の強度が低いので組合せとしては弱いと感じている。守備局面の軽さについてはどちらも語るまでもないけど、攻撃面でも画面外から「どちらか出てきてー」と願っている時は大体出てこない。ワンアンカーをやめてこの立ち位置にしたのだから仕方ない部分もあると思うけど、どちらかにはもっと攻撃面での貢献と強度の高さを求めたい。ただ他のメンバーでそんな人材が思い当たるかと言えばいないと言わざるを得ない。強いて言えば先週合流したばかりのネットか。ただ年齢的にもどれくらいやれるかは分からないので、このフォーメーションを継続し続けるのかという点も含めてまだまだ改善が必要。


試合前の下平監督インタビューで「コンディションがアップしてきたので起用した」というコメントがあったけど、遂に最後の新戦力・伊東幸敏がヴェールを脱いだ。何本かいいオーバーラップもあったけど全体感としては可もなく不可もなくというところか。現状で右サイドは小出が独走で1番手だと思うけど、あとは野嶽、伊東、怜さんあたりで競うことになるのかな。小出はタフそうだけどシーズンをフル稼働するほどケガへの耐性は強くなさそうだし、2番手以降の質の向上は非常に重要になる。誰が抜けてくるか楽しみに待ちたい。


ここまでかたくなに1ゴールしか決めてこなかったけど遂にゴールラッシュ解禁。4つとも素晴らしいゴールだった。小林→小林で決めきった先制点。パスは少し後ろだったけど、よく枠を外さなかったよね。すごく成豪っぽいゴール。2点目が特に素晴らしかった。頑張って可能性のあるボールを上げきった香川をまず褒めたい。そして上がった後が素晴らしい。是非リプレイで見返してほしいけど、まずニア側にいた伊佐が呉屋に視線を送りながらファーへ入り込む。その視線を受けた呉屋は瞬時にニアへ走る。呉屋のランニングでCBの大森を釣り出すと、中は166cmのボランチ武沢と伊佐というミスマッチの状況が生まれていて、競り勝った伊佐が今シーズン初ゴールを決めた。このシーンは琉球ゴール裏からのアングルが一番キレイに2人のクロスする様が撮れているのでおすすめ。これも4-4-2に変更したまさに2トップ効果。3点目は長沢お見事ファーストタッチゴール。多くの大分サポーターが「あるぞ、あるぞ」と期待している中で決めきるのは本当にお見事。やっぱり長沢の高さはJ2では脅威。4点目は新太のヒールパス、呉屋のトラップからのシュート、詰めてた新太と全てが点を取りたい執念の詰め合わせのような、実は今日のゴールの中で一番好きなゴールだ。あそこで迷いなく新太が振り切ることはよく知っているつもりだけど、相手CB同士がお見合いしてボールがこぼれてくるかもなんていうまさかの予測をしているのが新太に期待感を抱き続ける根拠のような気がするよ。


冒頭にも書いたけど、たかが1勝だよ。死んでもされど1勝とは言わないからね。也真人がケガして交代で出てくるのが渡邉新太とか他のチームからしたら「ずるいよ」っていうくらいの選手層なわけで1つ勝ったくらいで喜んでられる立場じゃないの分かってるよね、下平監督?まずは今から1週間後の仙台戦で使いたい10人を決める。それ以外の選手で週末のセレッソ戦に臨むんだよ、分かった?それに失敗して今の状況を引き起こしたんだからね、今度は失敗すんなよ。そうすれば今度は連戦のスケジュールが我々に有利に働く番だ。3位仙台→2位ヴェルディで勝ち点4なら本物と考えてもよさそうかなと思う。ただ言っとくけどヴェルディはマジで強いぞ。


本来ならこれで上を向きたいところだけど、個人的に今シーズンは2015シーズンを思い出すことが多い。図らずも思い出してしまったんだけど、こんな試合まさにあったよね。2015シーズン第5節ホームFC岐阜戦。6-2の快勝でシーズン初勝利となった試合だけど、ここから田坂さんの解任となった第16節北九州戦まで1つしか勝てない惨状が続くこととなった。今シーズンも第6節で初勝利。大勝で気が抜けそうな感じも非常に似通っているし、同じことを繰り返さないなんて保証はどこにもないわけで、マジでこの勝利が何かをもたらすわけじゃないことはチーム全員が認識しなければならない。あの岐阜戦も確か平日のナイトゲームだったはず。驚くほど似ている。だから勝ち続けることにしか価値はないんだよ。
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下平監督のコメントから紐解く大分の現状(5節山口戦)

2022-03-19 23:18:25 | マッチレポート22’



結局は目線をどこに置くかということ。今シーズン昇格を逃せば複数年契約の満期を迎える多くの主力選手が大量に流出してまた一からチームを作り直さなければならず長くJ2以下のカテゴリーに居ることになるんだろうなというところを恐れている部分が個人的にはある。でも本来はJ2降格の時点でそれは覚悟していたはずだけど、クラブが本気を出したのか現実的に即J1復帰も可能な陣容を揃えてくれたからその思いはいったん消えていた。だからシンプルにそれを思い出しただけなんだよ。下平監督は普通(もしくはそれ以下)の監督で、大分はJ2の普通(もしくはそれ以下)のクラブというだけの話。


前の記事で煽りまくったように山口は予想通り難しい相手だったし、いい形のゴールもありながらのドローは十分な結果。J2の中で現在うまくいっている部類に入るチームに対して勝とうなんておこがましい。「おこがましい」を広辞苑で調べると、「物笑いになりそうだ・出過ぎている・なまいきだ」と書いてある。「J1昇格じゃなくてJ1復帰。我々はJ1にいるべきクラブ」とか調子に乗っていたクラブのこの状況に対してほとんど全てのJ2のクラブから言われているような気になる。ほんとおこがましい。


今日の試合を下平監督の試合後インタビューから紐解いてみようと思う。揚げ足取りな感じもあるけど、勝てないんだからそれくらい甘んじて受け止めなさい、勝てないんだから。

「今季初めてスーツを着てみたが、流れは変わらなかった(苦笑)。」
まずこの人はサポーターの気持ちが分かっていない。サポーターがどういう気持ちでこのコメントを読むのか想像が出来ないんだろう。冗談を言うなとまでは言わない。でもいまここで言うのは違うだろは極めて普通の感覚だと思うぞ。勝てない監督は尊敬もされないから、何を着ていようが誰も気にせんぞ。


「特に前半、相手にボールを持たれて苦しい時間帯になった。それは想定していたことなのだが、思った以上に疲弊している感じがあった。」
ちょっと待って。連戦云々じゃなくて今日の試合で水曜日から連続でスタメンだったのって坂、小出、呉屋の3人だけだよ?それで何で疲弊してるの?チーム作りとかコンディション調整に失敗してない?それとも試合がたくさんやってくるからもう分からなくなっちゃった?


「守備のところを[4-4-2]に変えたのは、前半もボールを握られて苦しい展開はあったが、そこまで崩された場面はなく、しっかりブロックを作って守れているという印象はあった。」
崩壊気味だった守備に着手したんだね。良い着眼点だね。


前半守備は良かったのだが、逆に攻撃のほうはビルドアップできず苦しんだ。
シュート1本しか打てなかったもんね。後ろに人数を割いたからじゃないかな?


「守備に関しては、失点はCKからだし、ある一定の評価はしていいと思っている。」
ここまで5試合全て1ゴールだね。守備に人数を割いたにも関わらず失点してたら、結果は勝ちかな?引き分けかな?負けかな?一体どれだろう?よーく考えてみよう。一定の評価ってことは勝てなくてもいいってことかな?



下平監督、はい。今度の水曜日に勝てるスタメン教えてあげるよ。このままスタメン出したら勝てるから。ここから1枚変更するごとに勝てる可能性が10%減っていくからよーく考えてみよう。


あ、冒頭の写真に特に意味はありません。
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週末は山口戦

2022-03-18 00:29:38 | トリニータ
先週末の長崎戦に惨敗したことで「解任ダービー」でぶっちぎりの1番人気におどり出た下平監督。クラブはいつまで待つんでしょうかね。クラブの進歩と成長についても冷静に興味深く見ている。


少し前にも書いたけど山口は開幕前は人気薄、どちらかというと降格候補側のクラブだったと思うけど個人的には開幕戦で好印象だったトップ3のクラブに入るくらいに良いサッカーをしている。その後の3試合も全て観たけどその印象は変わらず。正直に言って前節の琉球戦も勝つと思ってたけど、琉球の試合運びが見事で山口は2度のリードを守りきれずに痛恨の逆転負けを喫している。いきなり昇格候補と言われていた横C、長崎と当たってここらで一息つきたいタイミングで好スタートを切った山口と当たってしまうのは下平監督も運がないなという思いがなくはないけど、そもそも最下位の水戸に唯一勝ち点を配給しているクラブなので運とかそんなの全然関係ないなと思い直した。


ちょっと皮肉だなと思うのは山口は大分と同じワンアンカーの4-3-3システムを採用していて、目指しているサッカーも非常に似通っている。ここで勝てないようならもう待つ必要はないんじゃないかと思う。そういう試合がこのタイミングでやって来ることがとても皮肉だなと思う。


開幕からもう30試合弱の試合を観たので10節終ったくらいにJ2のお気に入りイレブンみたいのやりたいなと思ってるんだけど、山口からは渡部博文と吉岡雅和を選びたいと思ってる。特に渡部博文はもちろん柏や仙台での活躍の記憶もあるんだけど、正直こんなに良い選手だとは思わなかったというくらいに再評価をしている。最後方から山口のビルドアップを文字通り「支えている」のは渡部博文の確かな戦術眼と正確なキックだ。もうぶっちゃけて言うけど、欲しい!うちにいてくれたらビルドアップが劇的改善すること間違いなしだと思う。短い縦パス良し、長い対角線のフィードは正確無比、パスコースを自ら作り出すドリブルありと本当に素晴らしい。琉球に狙われた通り守備時の裏が若干弱そうだというのはあるけど、それを帳消しにして余りあるくらいの魅力が攻撃時にある。改めてこういう選手の魅力を見直せるという点からもJ2素晴らしいなと思うばかり。


高木と遜色ないくらいにビルドアップに関与するGK関憲太郎(高木の明治大の先輩)、スピードはないものの憎らしい配球と仕上げのラストパスでゲームメイクするアンカー佐藤謙介、正確なアーリークロスを連発する橋本健人と縦へのスピード感が気持ちいい沼田駿也の大卒ルーキーコンビが躍動する左サイドは厄介極まりないし、池上丈二、田中渉(山瀬功治)、吉岡雅和は揃いも揃ってテクニカルでかつゴールに向かってくる恐さがある。マジで山口強いと思う。琉球戦は突っ込んで入って完璧に試合を支配。先制点も決めて楽勝の雰囲気もあったけど、暑さで少し動きが重くなったのとそこまで我慢した琉球が見事だったので負け方としては惜しかったという部類だと思う。マジで山口強いと思う(2度目)。


山口戦の4日後にその山口に勝った琉球戦があるわけで非常に難しい状況だけど、連戦については下平監督は先週失態を演じたばかりだと思うので手腕を見極めるのにちょうどいい機会かなと思う。だからこの状況を楽しみだとも思わないし、恐いとも思わない。シンプルに下平監督の手腕を見極めるためのホーム2連戦。
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そこそこ点は取れるが止まらない失点(ルヴァンカップGS1節鹿島戦)

2022-03-15 23:15:46 | マッチレポート22’
山本雄大にVARのない試合の笛を吹かせるのは、「◯◯◯◯を◯◯◯◯するようなものだ」。みんなー、大喜利やろうぜー!


全試合得点全試合失点、そして全試合未勝利継続。シーズンインから1ヶ月が経過しました。いつまで待ちますか?


とりあえず坂も小出も長くならなくて良かった。ただ試合後のインタビューで下平監督が直前で怪我人が出たみたいなこと言っていたのがちょっと気にかかる。


鹿島の立ち位置を考えてやったとは思えないので勝てない現状を変えたくてやったと思われるフォーメーション変更。ディフェンス面では大きな変化はなかったと思うけど、ビルドアップは明確にサリーダを採用した。リードするまでは機能していたと思うけど、ビハインドになって圧を強めた鹿島の前では継続することが出来なかった。前線の動き出しがテレビでは分からないので何とも言えないけど、崩すというよりはいいタイミングで長いボールを入れることが多くて、シーズン前に「繋ぎ倒したい」と言っていた下平監督のやりたいこととはちょっと違うような気もする。ただ1点目も2点目も上夷の長いボールから生まれており、シンプルに呉屋や長沢の能力を使うことは悪くないんだよな。


ただ坂−羽田−上夷の3枚でボールがスムーズに回ったことは事実。やっぱりここと比較するとペレイラのボール回しはぎこちなく感じてしまう。何が違うのか考えながら見ていたんだけど、3人に共通しているのはプレーをキャンセル出来る選択肢を持っていること。ペレイラも1試合に1〜2回くらいは出来るけど、ほとんどがドリブルを始めたらそのままバーンと行ってしまってロストすることが本当に多い。野嶽もだけど。あれでは相手も焦れないし、本当に最良の選択をしたのか分からない。ちなみに水戸戦で後半途中から出てきた木下が坂にプレッシャーをかける局面で明らかに左SBへのパスコースを切りながら前進してくるという動きを見せた。いわゆるカバーシャドーという動きだけどこれはある程度大分のビルドアップを見た上で秋葉監督から木下へ「ペレイラに持たせろ」という指示が出ていたに違いない。結果的には坂がパスコースを切られていたにも関わらず浮かしてパスを通してしまうという妙技を見せたため、その後はそういった明確な動きはなかったけど。個の強さで見ればペレイラを使いたいのは分かる気もするけど、ペレイラがビルドアップの質を下げてるんじゃないかという懐疑的な目線は持っている。


良かったところも見えたけど結果的に3失点したことを考えると次のリーグ戦ではまた1アンカーシステムに戻すと思われるけど、勝てないんだから色々と試すのはありだと思うけどね。


呉屋のシュートすごかった。グラウンダーのシュートなのかと思ったけど、スローで見ると地上から数cm浮いたまま真っすぐ飛んでいってるのね。あそこで逆足を選択出来ることも含めて本当に右利きなのかよと思ってしまった。あれぞストライカー。そして屋敷優成おめでとう!ゴールを狙うポジションで生きていくのならこういうゴールが必要だと思う。よく詰めてたぞ。本当に嬉しい。


ガンバの2軍と2-1、ガンバの1.5軍とは0-1。鹿島の2軍と2-1、鹿島の1.5軍とは1-2。トータルで2分けで今日は山本雄大のいつも通りの誤審があったことを考慮すれば十分に勝負になったと言っていい。横C、水戸、長崎の3連戦を通じて三竿が悪かったとは思わないけど今日の香川の出来を見て中2日、中2日でも三竿を使い続けなきゃいけなかったのかとどうしても思ってしまう。何度も言うけどこれは結果論じゃない。全ては下平監督がルヴァンカップのメンバーを信用しきれなかったことにこのチグハグは起因するんじゃないの?もうそこにすがるしかないけど、本当にそうだったらそうで「何だよ、おい!」という気持ちにしかならないし、とりあえずリーグ戦10連勝するまでは下平監督のことあんまり信用できねーや。
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SKBだ、SKB(4節長崎戦)

2022-03-12 23:18:51 | マッチレポート22’
「下平監督に期待した僕がバカでした」



もうこの一言に尽きる。冷静にならないとなと思った今日の帰り道。レジェンド監督退任後にそのチームが低迷期に入ることなんて世界中でよくあることなのに、何を盲目的に下平監督のことを信用していたのだろうか。他でもない自分のもう一つの贔屓クラブであるスパーズがポチェッティーノ解任後に長い長い冬の時代に入ってそれは2年を経過した今でも現在進行中で身にしみて分かっていたはずなのに、本当に自分がバカだなと思う。下平監督の何やら自信ありげに話す様は人を信用させる妙な説得力があるし、水戸戦の後に話したという「柏や横浜FCでも勝てない期間があって、それを乗り越えると連勝が止まらなくなる」というコメントはこの試合が終ってから改めて読んでみると、詐欺師とか新興宗教の教祖の手口そのものにしか聞こえなくなってくる。まだ何者でもない下平監督を勝手に信じ込んだ自分が悪いわけで、まずは目線を下げること。「勝ち点84?ちゃんちゃらおかしいわ!寝言は寝て言え!」のスタンスで行こうと思う。





試合後挨拶で何か言いたげだった高木。監督だけじゃない、選手たちもとてもじゃないけど頑張ってるなんて言える状況じゃない。毎試合毎試合球際で劣勢になる状況は今すぐにでも何とかしてくれ。それだけで見ていて気持ちが萎える。


毎試合1ゴールはするけど、2ゴール以上決められる雰囲気は全くない。今日が最も1試合2ゴールに近づいた試合だったと思うけど、それは点差がついた長崎が勝ち点3を優先するが故に自陣に引きこもったからでしかないわけで、自力で2ゴール目をこじ開ける力も引き出しも情熱も感じない。攻撃に迫力を感じない上に守備は崩壊気味。先制直後の同点ゴールに至る局面でカイオ・セザールのドリブルに中川も北斗も小林裕も誰も行けないところに守備がチームとして全く整備されていないと感じる。先制直後は相手の圧力が高まることが予想されるわけで特にケアが必要なのは誰でも分かるわけで、それであの状況というのは問題の根は深いように思う。


ただこの2試合(いずれも最下位が相手)で勝ち点1しか取れなかった絶望的な状況にほんのわずかでも光明を見出すとすれば、下平監督のチームマネジメントのセンスが著しく欠落しているかもしれないということだろうか。自分も含めて多くの大分サポーターが結果論ではなく試合前から水戸戦はルヴァンカップのメンバーでやって、長崎戦は休養十分なリーグ戦メンバーで臨んでほしいと思っていたと思う。そこには明確な根拠があって1週間前のガンバ戦でルヴァンカップのメンバーがリーグ戦のメンバーに見劣りしないゲーム運びを見せたことにある。もちろんメンバー選考は監督の専権事項だから下平監督が決めればいいわけだけど、結果的にどちらも中途半端に疲労した状態のチームで臨み、得られた結果は勝ち点1と得失点差マイナス3だ。もう一度言うけどどちらの試合も相手はリーグ最下位だ。下平監督が多くの大分サポーターが思うような選手起用をしていたらどうなっていたかという点はレベルの低い話ではあるけれど少しの希望を残しているんじゃないだろうか。来週の土曜日からはリーグ戦→リーグ戦→カップ戦→リーグ戦→リーグ戦というイレギュラーカレンダーがやってくるのでそこで下平監督の手腕を見極めたい。



不運があったことも事実だけど、自動昇格を狙うならこれくらいのことは織り込み済みでいてほしいものだ。まさかJ2レベルのレフリーがまともなジャッジしてくれるとは思ってないよね?



この大敗でレギュラー争いは振り出しに戻ったと言っていいと思うけど、とりあえず野嶽はまだリーグ戦でやれるレベルにない。今日も小出が出ていないということはケガをしたんだろうと思うけど、数少ない新加入選手である伊東がこの出来の野嶽より評価されていないのかと思うとちょっと残念でならない。ビルドアップ時のロストはほとんどが野嶽起点。ペレイラからの無責任な押しつけパスが多くて同情の余地もあるけど、戻す選択肢を持たずにドリブルを始めることが多いからすぐに引っかかってロスト。さらに昨シーズンから言ってるけど、ディフェンスについては意識の面も含めてもっと恐いので少なくともビルドアップはもうちょっと頑張ってくれ。今やってるやり方だとサイドバック的な動きはあまり重要ではなくあのエリアを埋められればいいだけの感じもするので、ディフェンシブな選手であれば誰でも出来そうな気がするんだけどな。



そろそろ健太対策も整ってくるだろうと思うがそうなれば朝陽で行けばいいと思ってたけど今日は朝陽が地味にひどかった。思い切りのない朝陽には何の魅力もないし、技術的に高いわけでない朝陽に思い切りがなければ相手選手もやりやすいと思うよ。



1ゴールしか取れないくせにクリスティアーノだけで2ゴールも取られてしまう。言っとくけどここまでの3試合でクリスティアーノちっとも良くないからな。もうスペシャルな選手である時期はとっくに過ぎていてこんなにやられてんのうちだけだからな。ホントにマジでヤバいぞ、大分トリニータ。





今日は坂圭祐と村松航太の対戦が見たかった。坂が順天堂大を卒業した後のディフェンスリーダーが村松。どちらも身長はないけど関東大学リーグの強烈なアタッカーに全く負けてなかった。ちなみに村松は高校生の時は清水ユースで1学年下の立田悠悟とコンビを組んでいた。クラ選で観た時は素材をうまく操りきれずフラフラしていた立田を村松が本当によくカバーしていた。水曜日にターンオーバーをしていればきっと実現していたはずなのにますます下平監督の裏目戦略が恨めしい。







丸っこいものを愛でてもこの荒んだ気持ちは癒されない。どうしてくれるんだ。





とにかく下平監督は早急に自分が何者で何が出来るのかを示してくれ。そうでなければとっとと去ってくれ。もう十分にそういう成績だ。

今日は試合後に2015シーズンの第6節アウェイ愛媛戦(0-2)のことを何となく思い出した。クラブは決断を躊躇うなよ。同じ過ちを繰り返すなよ。下平監督は片野坂さんや田坂さんのような功労者とは違う。まだ何も残していないただの新監督に過ぎない。勝てないなら切る。これは極めて当り前のこと。J3降格なんてないと誰が言い切れる?
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不満しかない現状(1節水戸戦)

2022-03-09 21:40:03 | マッチレポート22’
まずは選手起用で完全に戦略が分かれた大分と水戸。注目したいのは秋葉監督の試合前インタビュー。週中のターンオーバーはチームをフレッシュに保ちたいという意図がほとんどだと思うけど、秋葉監督は明確に「流れが悪い(連敗)チームを変えたかった」という良く言えば「底上げ」、悪く言えば「開き直り」というメンバー構成だった。一方で大分はほぼ3日前と同一のメンバーで臨んだ。結果から言えば下平監督の戦略負け。最下位のBチーム相手にレギュラーメンバーで臨んでホームで勝ち点2を落とした。完全に下平監督の戦略負け。ただポイントは3日後の長崎戦だと思う。中2日、中2日の2試合をトータル勝ち点4で終ればそれはOKだと思うので長崎戦に勝てば文句は言わんよ。もうこれで長崎戦の先発も全く読めなくなったから下平監督のやり方を信じて待つしかないけど、もし長崎戦で1つでも勝ち点を落とすようなことがあれば盛大に文句を言わせてもらう。


ということで長崎戦が終るまで何も言わないということで締めます。自分たちで設定した毎試合勝ち点2のペースに戻すには3月にあるリーグ戦4試合全勝がマスト。以上。
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仕切り直しの水戸戦

2022-03-08 00:27:54 | トリニータ
毎日J2を観てる。もう開幕してからずっと観てる。自分でも何かよく分からんが貪るように観てる。多分大分が昇格戦線から脱落するまでこの熱は続くように思う。


昨日試合が終わったばかりだけどもう明後日には試合だ。大分も水戸も2週間前は希望に胸を膨らませていたわけだけど、2週間後にまさかまさかのボトム対決に臨むことになるとはね。お互いにこんな状況は予想してなかったよね。



まずは大分の予想(希望)スタメン。基本は1週間前のルヴァンカップのメンバーでスタメンを組んでほしい。このメンバーでこの苦境を脱することが出来たらチーム全体の士気は相当上がると思うんだよね。そういうチームマネジメントも大事だと思う。下平監督のその辺りの手腕がどんなものなのか注目している。

小林裕はガンバ戦が抜群だったので期待している。そして也真人は連続スタメンのために60分での交代だったと思われるので違いを作ってほしい。健太と宇津元の両ウイングにはトキメキしか感じないのでどうぞ自由奔放に仕掛けちゃってくださいよ。そして呉屋はポジティブなスタメン予想というよりも長崎戦に長沢をぶつけたいので、ここは呉屋に頑張ってほしい。伊佐も考えたんだけどガンバ戦あまり目立たなかったのと何か少し痩せすぎな気がする。ある程度はやれるメンバーだと思うけど、ポイントは勝ちきれるか。

シーズン前のインタビューで「セットプレーには力を入れている」という話をしていた下平監督。両ウイングに勝負させることが多くなる試合運びのため自然とCKの獲得本数は増える。甲府戦CK10本、横浜FC戦CK10本。つまり「力を入れている」というのはそれだけセットプレーの数が多くなることを見越してセットプレーで点を取ることが効率的な試合運びになるということ。だから「セットプレーに力を入れる」。だんだんと下平監督の考えていることが分かるようになってきた気がする。


対戦相手の水戸。最下位です。J2の22クラブの中で唯一の勝ち点ゼロ。正直どんなメンバーで来るのかさっぱり見当がつかない。開幕戦の仙台戦は負けたものの攻撃の部分ではむしろ仙台よりも目立っていた。木下&安藤の先発でゴリゴリに押し込んだ後に高井和馬、梅田魁人、唐山翔自の投入でまだ攻勢を保てるという迫力。開幕戦が好印象だった水戸と開幕2連敗の秋田の対戦だったのでここは楽に水戸が勝つだろうと思っていたら何と秋田が今季初勝利。風下に回った後半に選手交代でもう一度強度を上げた秋田の試合運びが見事だったのと、これで水戸と秋田の通算成績は秋田の3戦全勝という相性の良さもあったのかもしれないね。

見慣れない選手としては浦和から移籍してきた木下康介。長沢とほとんど変わらない190cmの長身でありながら機動力が高く前への圧力は極めて強い。右足のシュートは強烈なものがある一方で、秋田戦で放った2本の左足シュートはどちらもゴールから遠ざかる方向に飛んでっちゃうくらいに左足はおもちゃ感が漂う。まあエリア内では右足を切っておけば大丈夫でしょう。



上夷克典(トレイン3両目)と村田航一(トレイン4両目)は明治大の同期。多分出場はないと思うけど坂圭祐と新里涼も順天堂大の同期。


梅田魁人(前列一番右)が福岡大4年の時の3年が井上健太(梅田の隣)。ちなみに前列左から2人目の22河原創は熊本戦の時の試験に出るからみんな覚えとこうね。さらに宇津元伸弥が宮崎産業経営大2年の時の4年が前田椋介と再会多き一戦となりそう。他にもいるかな。


ここで勝ち点を落とすと序盤の序盤にして横浜FCとの差は決定的なものとなってしまう。今シーズンの目標として設定した勝ち点84(毎試合勝ち点2)は過去のJ2の自動昇格実績を考えても本当に妥当だと思うんだけど、今の大分はたったの2試合で既に3も遅れをとってしまっていることになる。つまりここから水戸、長崎、山口と3連勝してやっとそのペースに戻るということで目指そうとしているところは遥かに高いところだということをもっと強く認識しないといけない。勝ち点にシビアに。
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「内容は良かった」は禁句(3節横浜FC戦)

2022-03-06 23:17:19 | マッチレポート22’
やりたいビルドアップの形は何本も見られたし、即時奪還のチャレンジもうかがえた。高い位置でのボール奪取からフィニッシュまでも完璧だった。その後も何度も決定機を作り出したしやってる方向性は間違いじゃない。あとは決めきるだけだし今日は仕方ないと割り切ろう。





って言うと思ったかー!!!

サッカーは決めきることを競うスポーツだ!!!

これだけの内容で勝ち点を1つも取れなかったことを恥じろ!!!

そういうとこだぞ、降格したのは!!!





と派手めに言ってみたけど、本当にそう思ってる。これだけ良い内容のサッカーをしたのなら勝たないとダメなんだよ。昨シーズン、大事な試合を落とし続けて結果的に降格したように、勝ち点を取らなければダメなんだよ。勝ち点がゼロであるように、今日の試合を採点するのなら「ゼロ点」だ。全員がそういうシビアなスタンスを持てなければこのチームが昇格することはないと思う。「サッカーは優れていたのに....」とかいうクソダサい後悔の言葉とともに秋に涙を流さないように、今日もそしてこれからも「内容は良かった」は禁句。勝たなければ絶対にダメ。


勝ちきるために今日気になったのは也真人の交代。先制点のアシストだけにとどまらず、相手の選手間でのパスの引き出しが抜群で今日の試合で相手にとって最も嫌らしい選手だったのは間違いなく也真人だった。それをきっちりと60分で交代させたのは3日後の水戸戦でも使いたかったからだと思う。ここはマネジメントの部分だと思うけど、△△なら勝ち点2、◯×なら勝ち点3であることを考えたら水戸戦がフルターンオーバーになったとしても今日の勝ち点3を目指すべきだったと思う。


やっぱりこのチームの生命線はビルドアップ。前半はペレイラの球出しが悪く、ボールを押し付けられた小出がやむなく前に蹴り出すシーンが何度かあってテンポが上がらなかった。しかし前半のATにやっとペレイラがターンから中に進行方向を取り視界を広げたことでチーム全体が前に進めた。これを見てやっぱりひたすらにビルドアップの質向上を目指し続ける先に勝ち点が見えてくるなと思った。ただそれでもまだ若干のぎこちなさを残すペレイラよりも坂を右に置いた方がロングフィードが活きると思うんだよな。小瀬では強風で精度がいまいちだったけど、コンディションが悪くなかった今日は坂から朝陽へ何本も良いフィードが通った。ただ中を向いた状態からのフィードだから相手も構えやすくそこから直接チャンスに繋がることはなかった。朝陽だけでなく健太も含めて坂のフィード一発で裏を取れるだけの質があるので、ペレイラの球出しがいずれにしてもぎこちないのなら左に置いてもあまり変わらないように思う。


健太のシンプルかけっこクロスから長沢のビッグチャンスに繋がったシーンも良かったけど、宇津元の後半ATドリブル突破2本も本当に良かった。どちらも完全に中村拓海を置き去りにしてビッグチャンスとなった。これで2試合続けて爪痕を残したので水戸戦の先発は確定したと言ってもいいでしょう。宇津元はとにかく姿勢が良いと思う。それはアグレッシブなメンタリティという意味合いでの姿勢だけでなくて、実際に仕掛ける時の物理的な姿勢が良い。リラックスした上半身で軽い猫背と軽い上目づかいでどんなプレーにも対応出来そうな姿勢がとても良いと感じる。健太の存在感で右をケアさせておいて宇津元に1対1の局面を与えてあげればかなりのチャンスメイクもしくはゴールが狙えるんじゃないだろうか。


健太のクロスを仕留めきれなかった長沢にはガッカリしていたんだけど、ブローダーセンに止められたけど89分の低空ヘッダーが死ぬほど好きだから次も期待しちゃう。ああいうのめちゃくちゃ好き。あれをつまみに焼酎1リットルをストレートで飲めちゃうくらいに好き。



そして裸足の少年・山下諒也。大学時代もキレキレのキュンキュンで目立っていたけどさすがにサイズ的にプロではつぶされちゃうかなと思ってたけどそんなことなかったね。横浜FCが勝ち点9というよりも山下諒也が勝ち点4だからね。新加入選手がいきなり完全フィットしているところにもうちと横浜FCの差は出てるよね。山下諒也(日体大→ヴェルディ→横浜FC)、小柏剛(明治大→札幌)、紺野和也(法政大→FC東京)、色摩雄貴(東京学芸大→いわて)あたりで関東大学リーグ小兵アタッカー記事を書こうかなとこの頃思ってたな。ちなみに後ろは岡村大八(立正大→群馬→宮崎→札幌)。


もう3日後には水戸戦。開幕戦は仙台に負けたものの攻撃の質が高くてこりゃヤバいなと思ってたんだけど、今日も秋田に負けたようで最下位。どうなのかな。ホームだし、選手層的にはうちの方が間違いなく厚いから色々とやりようはある。下平監督の最初のチームマネジメントの見せ所に注目。


まあ、結果的には負けちゃったわけだけど、それでも良い試合だったよね。あ、言っちゃった。
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ドンピ!(ルヴァンカップGS2節ガンバ戦)

2022-03-02 23:27:32 | マッチレポート22’
予想通り完全ターンオーバーで臨んだルヴァンカップ初戦。これでチームの状況はほぼほぼ把握出来た。リーグ戦、カップ戦どちらにもメンバー入りしなかったのは高木、刀根、怜さん、ノム、奎汰の5人。このうち2人がコロナ陽性で残りの3人はケガと予想されるわけだけど、ユースからボランチの保田くんを2種登録していることからノムはケガなんだろうなと思う。


結果は2−2のドロー。相手がJ1クラブであることを考えると健闘したと思うし実際に60分くらいまでは試合も面白かった。開幕から2試合で3ゴール。FK、CK、PKと全て3つのKから。下平監督のコメントにあった「セットプレーに力を入れている」という話を裏付ける結果となっている。今日の長沢の先制点はこれまでの自分の人生で何千試合とサッカーの試合を観てきて、何千本もCKを観てきたけど、その中で最も「ドンピシャ」という言葉が相応しいゴールだったと思う。長沢が頭でボールを捉えた時に「ドンピ!」って音がしたように感じるくらいドンピシャだった。むしろあそこまでキレイにマークを外せる片野坂さんのチームが心配になる。


ただもっと良かったと思っているのが2点目のPKに繋がったビルドアップだ。同点にされたリスタートの直後、自陣の低い位置で奪ったボールを右サイドの密集から中川の巧みな外しから広大なスペースの広がる左サイドに展開するとどんどんと縦パスが繋がっていき香川がエリア内で放った16本目のパスがハンドとなった。ど真ん中のターゲットに長沢、ファーには朝陽がちゃんと詰めていて例えハンドがなかったとしてもゴールの香りをしっかりと感じられる攻撃だった。強い風の影響が大きかった甲府戦は散々だったけど、ルヴァンのメンバーでもホームスタジアムであればこうやってちゃんとパスで崩していくことが出来るのならばチーム作りは正しく進んでいるんだろうと思う。


そんな中で出てしまった羽田健人のミスからの失点。ただこれは仕方のない部類のミスだと思う。最終ラインの中でも今日の羽田は積極的にビルドアップに絡んで、時には自ら持ち上がって相手陣内深くへの侵入を試みていたし、その積極性ゆえのミスと捉えてあげたい。2点目に繋がったビルドアップを目指す上ではこの類いのミスは受け入れていかなければ得られるリターンも当然ながらない。


そしてもう一人そのビルドアップに大きく貢献したのが西川幸之介だ。3日前の吉田舜に続き、プロデビューおめでとう!10代のGKとは思えないその落ち着きは驚きすら覚えたよ。動きに固さが全くなかったしちょっと出過ぎかなと思うくらい積極的にビルドアップに絡んでいた。後半開始すぐに相手に詰められても軽く浮かすパスでかわしたシーンは西川の肝の据わり具合を象徴していたように思う。1失点目のシュートをビッグセーブで止める凄みを見せられるようになれば十分にレギュラー争いに加われると思う。


宇津元も雰囲気があって今後が楽しみ。仕掛ける姿勢にワクワクするし今日はちょっとシュートが力んでた印象だけど、まずは仕掛けることだよ。その意味では48分のチャンスはコバユーへのパスではなくシュートを選択してほしかった。ただあのパスに反応出来ないコバユーの攻撃センスは絶望的なのでもうちょっと頑張って。アンカーとしてビルドアップの局面で担った役割は北斗をしのぐほど素晴らしいものがあっただけにせめてあのパスには反応してくれよ。


冒頭に60分までは面白かったと書いた通り、今日のメンバーも終盤にチーム全体が重くなった。リーグ戦メンバーよりも3日間長く調整期間があったから甲府戦の時ほどやられている感じは受けなかったものの、やはりまだ活動停止の影響はあると思う。ここは我慢して1日でも早くコンディションを上げていくしかないね。重たくなりながらも逆転までは許さず最後まで耐えきったのは素晴らしかったね。


J2から参戦する今シーズンのルヴァンカップについてはグループステージを突破しようなんて高望みをするつもりはなく、シーズン当初はルヴァンカップのメンバーに回った選手たちがここでアピールしてリーグ戦でのメンバー入りを貪欲に目指すということに重きを置いてみようと思っている。というよりそういうガツガツな感じこそが見たい。今日の出来からすると西川、コバユー、朝陽、中川、長沢あたりがまずは有力候補といったところか。


今日の内容でルヴァンにもある程度目処が立ったけど、勝負は来週の7日間で横C→水戸→長崎のリーグ戦3連戦をどう戦うかだね。ここでボロボロと勝ち点を落とすといきなり順位表上で厳しい位置に置かれてしまうことになる。序盤の山場だ。個人的には今日の試合内容で水戸戦もこのメンバーで臨んでほしいと思った。


それにしても司のボレー入ってほしかったぞー!!
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