毎年この時期にエルゴラが宅配読者に無料でくれるイヤーブック。多分今年で5年目くらいになると思うけど、ぶっちゃけ今までは大した内容もなく、ましてやJ2はおまけ程度にしか載っていなかった。しかし今年のイヤーブックはボリューム満点、内容充実!しっかりとJ2チームにも見開き1ページを割いてくれて、イヤーブックが出始めてから初めて満足の内容でした。特にデータが豊富に掲載されているのがとてもためになる。
そんなイヤーブックから「理想と現実」を思い知らされるデータがいくつかあったので、触れてみたい。
去年の田坂さんが目指したサッカーというのは安易に蹴らずにしっかりとポゼッションをしてサイドから崩すというものだったと思う。なかなかうまくいかないこともあったけど、我慢してそういうサッカーに徹していたというイメージがあった。個人的にはもっと蹴るサッカーでも好きなので、ちょっと焦れるくらいポゼッションをがんばろうとしていた印象すらあった。
しかしデータという事実が示すものは全くの逆。
まずはパスの数。総数13,709回は何と札幌に次いでJ2で2番目に少ない。そしてもう一つサイド攻撃の象徴とも言えるクロスの数。これも総数450回は愛媛に次いで2番目に少ない。ポゼッション時に多用するであろうパスが少なく、フィニッシュに繋がるクロスが少ない。これが上記のようなサッカーを目指していたチームの数字なのかと少し驚きを感じた。
個人別に見ても、大分のクロス王は55回でジョンハン。ジョンハンのトップはポジション的にも納得なんだけど、各チームのクロス王と比較すると格段に少ない。富山の大西選手にいたっては185回とジョンハンの3倍を軽く超えるという驚異的な数字。さらに大分のクロス数の第2位がキャプテンというのは何を示しているのだろうか。もちろんジョンハンの場合、普通のサイドプレーヤーよりも低い位置から攻め上がらないとならないから苦しいということもあるとは思うけどね。
逆に数値が多いのはドリブル。これはFC東京、京都に次いで上から3番目。個人別でも100回以上を記録しているのが、前田と西。1チームに100回以上を記録している選手が複数いるのはFC東京や京都、千葉と数少ない。この数字が示すものはやはり前田や西の個の能力の高さと言っていいと思う。
こういったデータを総合的に見ていくと去年の大分は前線の個人突破頼みだったということは否定出来ない。さらにケガや出場停止で人の入れ替わりも激しかったため、指揮をしていた田坂さんはなかなか理想に近づけず苦しかったと思う。今季はこのデータという事実がより理想に近づき、裏付けるものとなってくればきっと「昇格」という目標は達成出来るんじゃないだろうか。
そんな中で今季は田坂イズムを理解した選手たちが多数残り、さらに開幕まで8週間という長い期間をとって始動。去年からの上積みがあると期待して間違いないと思う。新戦力への高まる期待感もちらほらと漏れ聞こえてくる。3月4日にピッチに誰が立っているのかを妄想してるだけでワクワクしてくる。あと約1ヶ月。開幕が待ち遠しい。
そんなイヤーブックから「理想と現実」を思い知らされるデータがいくつかあったので、触れてみたい。
去年の田坂さんが目指したサッカーというのは安易に蹴らずにしっかりとポゼッションをしてサイドから崩すというものだったと思う。なかなかうまくいかないこともあったけど、我慢してそういうサッカーに徹していたというイメージがあった。個人的にはもっと蹴るサッカーでも好きなので、ちょっと焦れるくらいポゼッションをがんばろうとしていた印象すらあった。
しかしデータという事実が示すものは全くの逆。
まずはパスの数。総数13,709回は何と札幌に次いでJ2で2番目に少ない。そしてもう一つサイド攻撃の象徴とも言えるクロスの数。これも総数450回は愛媛に次いで2番目に少ない。ポゼッション時に多用するであろうパスが少なく、フィニッシュに繋がるクロスが少ない。これが上記のようなサッカーを目指していたチームの数字なのかと少し驚きを感じた。
個人別に見ても、大分のクロス王は55回でジョンハン。ジョンハンのトップはポジション的にも納得なんだけど、各チームのクロス王と比較すると格段に少ない。富山の大西選手にいたっては185回とジョンハンの3倍を軽く超えるという驚異的な数字。さらに大分のクロス数の第2位がキャプテンというのは何を示しているのだろうか。もちろんジョンハンの場合、普通のサイドプレーヤーよりも低い位置から攻め上がらないとならないから苦しいということもあるとは思うけどね。
逆に数値が多いのはドリブル。これはFC東京、京都に次いで上から3番目。個人別でも100回以上を記録しているのが、前田と西。1チームに100回以上を記録している選手が複数いるのはFC東京や京都、千葉と数少ない。この数字が示すものはやはり前田や西の個の能力の高さと言っていいと思う。
こういったデータを総合的に見ていくと去年の大分は前線の個人突破頼みだったということは否定出来ない。さらにケガや出場停止で人の入れ替わりも激しかったため、指揮をしていた田坂さんはなかなか理想に近づけず苦しかったと思う。今季はこのデータという事実がより理想に近づき、裏付けるものとなってくればきっと「昇格」という目標は達成出来るんじゃないだろうか。
そんな中で今季は田坂イズムを理解した選手たちが多数残り、さらに開幕まで8週間という長い期間をとって始動。去年からの上積みがあると期待して間違いないと思う。新戦力への高まる期待感もちらほらと漏れ聞こえてくる。3月4日にピッチに誰が立っているのかを妄想してるだけでワクワクしてくる。あと約1ヶ月。開幕が待ち遠しい。