Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

PO進出ならず(42節湘南戦)

2014-11-24 17:21:02 | マッチレポート14’

本当に素晴らしい雰囲気の最終節だった。試合終了のホイッスルが鳴ってわずかな沈黙の後のスタジアム全体を包んだ拍手には鳥肌がたった。あの拍手はシーズンの目標を達成出来なかったことはひとまず置いておいて、目の前で魂のこもった戦いを見せてくれた選手たちへの労いの拍手だったと思う。結果は二の次とは微塵も思わない。だけど、10月から豹変したチームは結果が伴わなくとも大多数の人に拍手させたいと思わせるほどに成長したことは間違いない。もちろん自分も最大限の拍手を送った。

シーズンが終了したので、シーズンを通しての感想になりがちなので、この記事では最終節の試合に出来る限り絞って、シーズン総括は次の記事で書こうと思う。


この試合で一番目立ったのはジョンヒョン。もうその活躍は3年間見続けた者にさえも少々の驚きを帯びさせる。水戸戦の後半戦に見せたFKで「あ、ジョンヒョンあるな」とは思ってたけど、それでもあのブレ球FKにはド肝を抜かされた。かつてこのスタジアムで「ベッカムのよう」と発言した選手がいたが、昨日そのスタジアムでクリスチャーノ・ロナウドの影をオレは見たよ。

もう一シーン。後半始まってすぐに相手陣内で相手の縦パスをカットして、そのままドリブルでゴール前に侵入。ファーに流れ気味の林に縦パスを送るもDFにカットされるけど、そのこぼれ球を直接シュートしたシーンがあった。偶然に見えるこぼれ球も前に前に進む選手にこぼれてくる必然性があると個人的には思ってる。2列目、3列目にそういう意識の高い選手がいるチームは強いと思うし、シュート自体はしょぼかったものの、そのジョンヒョンの意識こそがチームに推進力をもたらしていた。そのシュートも含めて、アンカーに位置しながら多分4~5本はシュートを打った。まだまだ最良のチョイスをしたとは言えないプレーも多いし、判断の面で改善の余地は残すものの、田坂さんが辛抱してその成長を待った秘密兵器がこの最終盤で遂に花開いたと言っていいでしょう。ちなみに最後に判定への不満でボールを叩きつけたのは、完全にジョンハン先輩の影響と思われる。

今季成長が著しかったタメとジョンヒョンの同級生コンビ。思い返すと二人のルーキーイヤーだった一昨年のアウェイ横浜FC戦はダブルボランチで同時起用なんてこともあったし、その年の大一番だったアウェイ千葉戦もジョンヒョンは先発だった。苦しかったけど、どっちも勝ってるんだよね。この二人をここまで育て上げたことだけでも、田坂さんは育成に関しては胸を張っていいんじゃないかな。来季も二人とも残ってくれると本当に嬉しい。



田坂さんが言うように負け惜しみでなく五分の勝負が出来たと思ってる。でもそれは勝ちたくてたまんないうちの心理状態を分かった上で湘南が真っ向勝負に応じてくれたからに他ならない。ちょこざいなゲームコントロールをすることなく、いつもの湘南で戦ってくれた。悔しいけど、そういうところを含めて完全に格が違った。「内容」は五分だったかもしれないけど、結局「結果」の部分は順当でしかなかった。間違いなく「過去最高、最強」だと思いますよ。でもそれは湘南ベルマーレ史上ではなく、J2史上「過去最高、最強」だと言っても過言ではない。常識的な投資でこんな成績出せるクラブなんて今後そうそうないと思う。でも楽しみな反面、来季のことを思えばきっと恐いよね。10年、13年と来年、また失敗すれば3季連続のUターンだもんね。別に応援する気はないけど、ここまで強かったクラブが来季J1でどこまでやれるかには興味がある。それと4年続いたあのスタジアムとお別れ出来るのは正直嬉しい。


先に10月にチームが豹変したと書いたけど、終わってみればその10月からの残り8試合は4勝4敗だったわけで、昇格を目指すチームの成績としては不十分だった。それでも個人的にはあの磐田戦から気持ちがブレることは全くなかった。それは目指すサッカーの完成に近付きつつあるチームの手応えが手に取るように分かったし、クラブ全体の前向きなメンタリティも分かりやすく伝わってきたからだと思う。それを信じられたからの気持ちの安定だった。そしてそれを象徴するようなゴールが林の先制点だったように思う。大きくボールを動かした若狭のサイドチェンジ、完全にサイドを破った西と怜の二本の矢、そして抜群のタイミングでニアに飛び込んだ林。そうそうお目にかかれない美しい崩しの形だった。正直、西や怜のSB起用については否定的だったけど、この終盤は両側に構えても、同サイドに並べても、効果的に相手陣内に突き刺さった。懸念してたディフェンス面も対人についてはかなり上達したし、後はポジショニングと高さかな。前者は経験を積めば改善するだろうけど、後者はどうにもならないところがある。怜の去就も含めて(西は今日の合同のコメントで残留確定と見てる)、来季以降はどうなるか分かんないけど、複数ポジションをこなせることは試合中の不測の事態に対応しやすいという面もあるから、ないよりはいい。いずれにしても松原健の動向次第か。そして林は本当に救世主並みの仕事っぷりだった。近年の夏の補強選手の中でも特A級認定でいい。林の獲得が発表された時に何の期待感も持たなかったあの頃のオレをぶん殴ってやりたい。林を放出してから下降線を辿った岡山と獲得してから上昇曲線を描いた大分。直接対決でも決定的な仕事をしたし、あまりにも対照的。さてと、FC東京のクラブハウスにお歳暮を贈る準備をしとかなくっちゃ。



高木の涙は正直意外だった。ウエリントンにぶちかましたジャンボ鶴田ばりのジャンピングニーに代表されるように、高木のこの試合に対する気持ちの入り方はスタンドから見ててもすぐに分かった。サカダイのインタビューで今季は今までにないくらいにサッカーに時間をかけたというようなことを言ってたけど、それは40試合に先発してフィールドプレーヤー最長の出場時間という数字を見るだけで分かる。引退以外で高木ほどのベテランが涙するところはあまり見たことがなかったから、このシーンを見た時はグッときた。





試合結果がどうなろうと、既に来季に向けある程度の方向性が決まっていたかのようだった社長と監督のセレモニーでのコメント。社長が言うところの「勝負」というのが何を意味するのかは分からないけど、その言葉に素直に来季への期待を感じたし、個人的には昨シーズンからずっと反対してた田坂監督の続投にも今のサッカーならもう一年という気持ちがあの場で芽生えたことも事実。例えば、ダニエルの獲得に当たって、複数クラブと競合したと何かに書いてあったのを読んだ。もちろん競合の相手や条件も詳細には分からないけど、それを読んで感じたのはJ2では「勝負」が仕掛けられるくらいの土台は固まりつつあるんだなということ。




一般的に「勝負」と言うと、「大型補強」をイメージしてしまうけど、アノ一件からまだわずか5年。極端なその方向性はこのクラブが目指すべき方向性と違うと思うし、来季はそれこそ大分トリニータの「未来たち」が入団してくる。アカデミーの強化だって立派な育成だし、もっと言えば希望だ。信頼する青野社長がその方向性を踏み外すことはないとは思っているけど、「勝負」と言い切った社長の表情に心のどこかでうっすらと前社長の雰囲気が感じとれちゃったことは否定しない。


とにかく試合単品で評価すれば、とてもいい試合だった。チームの完成度だけを見れば、「終わり良ければ全て良し」と言いたいところだ。純粋にサッカーだけを楽しみたいという思いもあるけど、やっぱり「終わり良し」と言えるのは、順位であり昇格だから、今季の評価として「終わり良ければ全て良し」とはならない。その辺は総括記事に書こうと思う。

まずは大分トリニータに関わる全ての皆さま、1年間お疲れさまでした。また来季がんばりましょう!
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ドラマチックな「結」への序章(41節讃岐戦)

2014-11-16 18:04:44 | マッチレポート14’
「辛勝」という言葉がぴったりの一戦だったように思う。




今の大分と讃岐がそれぞれ置かれてる状況が生み出したどちらにも本当に痺れる一戦だった。まあ、ある程度の予想はしたものの、外しに外した。前半20分頃まではいい流れとして捉えられてたけど、その後は明らかにおかしな空気になり始めた。8~9人がしっかりと自陣に引いて前半は0で抑える、後半の勝負所でキジを投入して勝ちに行くというのが讃岐のプランだっただろうから、前半の終わりごろから少しずつ攻撃の形を作り始めた中でスコアレスで折り返した時点で、ほぼ狙い通りに試合を進められていたということ。後半は讃岐が攻撃の強度を上げてくるから、そこを凌ぎつつ、前半よりはスペースが出来てくるところをどれだけ突けるかにかかっていた。もう順位とかそんなの全く関係ない中で、本当によくこじ開けたと思う。

終盤の讃岐の放り込みに対して、不細工になりながらも必死にクリアしてる姿に前節の教訓が活かされているように見えた。もちろん2点目を獲りに行くことが大事だと思ってた。ただそこはあれだけ苦しい試合になった中では、2点目を獲りに行く姿勢だけでいいと個人的には思ってた。完全に引いてしまえば、相手に調子付かせるだけだから、牽制の意味も含めて、獲りにいく姿勢だけでいいと思ってた。だから昨日の試合のような進め方で良かったと思うけど、実際に前節を生で観た人たちだと思うけど、相手ボールをキャッチして、速攻に移らない武田に対して容赦なく罵声を浴びせてる人たちが多くてちょっと違和感があった。あの展開のあの時間帯ではそうそう素早く切り替えて、田坂さんのボキャブラリーで言うところの「行って来い」のサッカーを自ら選択するのは、いいとは思えない。あの進め方で良かったと思う。

前節くらいから急に緊張からくるイージーなミスみたいのを見せるようになった大分の選手たち。昨日もジョンヒョンや怜、武田あたりがそんな感じだった。怜はなかなかその感じが抜けなくて、ベンチが若狭を準備した時に怜を下げた方がいいと思ってただけに、あそこで怜を一列上げる采配を決断した田坂さんはお見事だった。それにしても謎だらけだった今季のSB事情だけど、結局何とか最後までやりくりし切っちゃったな。SB事情については一応シーズン後にまとめてみたいとは思ってる。



突然でちょっとビックリした上福元のベンチ入り。時期的にそういうことなのかなと思った。詳しくは知らないけど。


ゴールはなかったけど、何かもう仕掛ける時の姿勢とか完全に別人。「やれる」っていう自信が体中から発せられてるような雰囲気。素晴らしいの一言。残り3試合も大仕事をお願いします。


このシーンをノスタルジックという言葉以外では表現出来ない。長く一つのチームを見続けていると、こういうシーンが嬉しくなる。


過度にベタついてる感あるけど、この二人はただ単に健闘を称えあってるだけのような気もする。


この二人はどういう関係でしょうか。意外な組み合わせ。




田坂さんが、試合後にサポーターのところに来るのは珍しい。それだけこの試合に気持ちが入っていたんでしょう。




ええのう、ええのう。慣れない感じがええじゃないか。選手たちに言っておきたいのは、ヒーローになることは罰ゲームではないからね。つらくない程度に楽しんでもらえると、サポーターとしても嬉しいです。




予想はしてたけど、やっぱり歯ごたえのあったカマタマーレ。この日の結果で入替戦に回ることが決まったわけだけど、是非とも頑張ってほしい。このまま行けばJ3から出てくるのは長野。讃岐うどんVS信州そばの麺類ダービー。このカードは去年のJFLでも観たし、同日にJFL昇格した地域決勝も臨海で観たので、個人的にも楽しみなカード。入替戦は去年も経験してるし、J3クラブより1週先に準備出来るだけでも有利だね。そして何よりも、入替戦の前の大仕事よろしくお願いします!もし大仕事を果たしてくれた暁には、我が家では今後大みそかの「年越しそば」を未来永劫「年越しうどん」にすることをここに誓います!子どもや孫から「何でうちは年越しうどんなの?」と聞かれた場合には、その都度経緯を全て説明します。つまり我が家ではカマタマーレ讃岐の名が未来永劫語り継がれるということです。本当に、本当によろしくお願いします!!


優れた物語には起承転結がある。今季の大分トリニータの物語を起承転結で言えば、間違いなく前節水戸戦が「転」だった。悲劇的で信じ難い敗戦だったわけだけど、その衝撃度が強ければ強いほど、その後に「結」ばれるエンディングはドラマチックになる。さあ、03年を上回るドラマチックな最終節へ。勝利あるのみ。
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受け入れ難い結末(40節水戸戦)

2014-11-09 19:19:19 | マッチレポート14’
この段階まで来て、自力での目標達成を手放してしまったのは痛すぎる。得失点差で実質勝ち点1少ないことを考えれば、もう相当な運がない限りPOが転がり込んでくることはない。今日の結果を持って、もう勝ち獲るなんてかっこいいことは言えなくなった。転がり込んでくるのを待つだけ。勝ち点計算をすれば、今節終わってこういう状況になることは足し算が出来れば小学生でも分かるわけだから、試合運びに厳しさが足りなかったと言わざるを得ない。特に勝ち越した後に、徹底して息の根を止めに行こうとしなかったのはちょっと解せない。前節は鹿島りきれなかったのに、勝ち点3を手に出来たのは、3点目を獲ってたからでしょ。決められたゴール自体は素晴らしかったし、ああいう流れになってしまったことは「サッカーだし、そういうこともある」って消化していいとは思う。でも問題だったのはそこじゃない。采配というよりも姿勢、もっと言えば「こだわり」だったように思う。


ラスト数分は除けば、今日もここ最近のいい水準のサッカーが出来てたと思うし、残り2試合に向けて自信は失わないでほしい。もう2勝するしかないわけで、ここで迷っても何もいいことはない。得点がCKとカウンター。斜めのクロスに対して斜めに土岐田が走って合わせたシーン、宏矢がパス交換から真ん中を割ったシーン、ジョンヒョンの直接FKと、ゴールに迫るバリエーションも豊富になったし、本当に観ていて今のサッカーは面白い。流れが悪くなっても、引き戻す術を全員が同じ絵でイメージ出来てるから、耐える時間帯にもストレスを感じない。だから前節も今節も同点に追いつかれても、いい意味で何とかなると思えてた。

結果として昇格出来ないのは、仕方ない。だけど今日の結果に引きずられて、出来ていたいいサッカーが崩れていってしまうのは、シーズンの締めくくりとしては寂しい。もちろん昇格はしたい。死ぬほどしたい。死んだら来季J1で戦うとこ見られないけど、それくらいしたい。でも今は単純にこのチームであと4試合観たいという気持ちが強い。他力本願だから強気なことなんて何も言えないけど、どうかこの想いが叶ってほしい。

讃岐は間違いなく水戸より強い。それをアウェイで退けなければならないわけで、次節は「正念場of正念場」。みんな、豊予海峡渡ろうぜ。大挙して香川に乗り込もうぜ。絶対いいサッカーしてくれるから。そして勝ってくれるから。目の上の芋煮は次節磐田戦。磐田に意地を見せてほしいとこだけど、正直今の磐田じゃ好調の山形には勝てないと思う。ついでに磐田はここまでの40試合全試合フルタイム出場(ほぼ)している絶対的柱の藤田義明が出場停止になるという最悪のタイミング。運は運でも、相当な強運がないとPOは転がり込んでは来ないと思っといた方がいいね。ま、とにかく自分たちが讃岐と湘南に勝つこと。それだけ。



それにしてもタメのゴールは素晴らしかった。完全に一皮むけたと言いたいとこだけど、本当に素晴らしいプレーヤーなら、あの後に完全に水戸の心を折りに行ってほしかった。タメにはそれが出来たはずだから。今日のゴールを超えるもっとスーパーなゴールでチームをPOに連れてってくれ!そして一緒にJ1行こう!!
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割り切って勝ち切る(39節岐阜戦)

2014-11-03 14:00:50 | マッチレポート14’

岐阜までの道すがら、ずっと止まない雨を見ながら、長良川といえばピクシーのリフティングドリブルだし、時代が経過したとはいえ、ピッチ状態は期待出来ないだろうななんて思いながらスタジアムに向かってた。着いてピッチを見てみると案の定、田んぼ状態。今日はサッカーにならんなと思った。確かファンボ時代にメドウで押谷にメッタメタにやられた時も雨だった。


試合中はスタンドからお祭り状態で試合を観てたから、正直どっちが田んぼサッカーにアジャストしてたかは分からなかった。だけど、試合後の両監督のコメントで判断しても、大分の方がより徹底して試合が出来てたんだなと感じる。こういう不測の事態への対応はチームとして伝統的に下手くそなイメージがあるから、しっかりと割り切って勝ち点3を取りにいったことは素晴らしかった。

確かに冷静に振り返ってみても、前半3分の段階で西がクロスの前にあの判断が出来たのは、試合前の指示が徹底されてたことをうかがわせるし、ジョンヒョンや高木を中心に浮き球を背筋を目一杯使って跳ね返して、出来るだけ遠くへクリアしようとする意図も見てとれた。一方で岐阜は大分同様に長いボールが多いけど、ナザリトに当ててることが多くて、微妙な違いながらもそのわずかな差が試合の趨勢を分けたように思う。この辺はラモス監督が十分すぎるくらいに語ってくれてるから、やっぱりそうなんでしょう。


唯一反省点を挙げるとするなら、2失点したことよりも、CKで2度やられたことだろうか。失点した方はまだ仕方ない面があるけど、ヘニキをドフリーにしたシーンはチームでもう一度確認しておく必要がある。もうこの時期になれば、どのチームも万全のスカウティングをしてくるだろうから、セットプレーに迷いを見せるのは危険。


お祭りサッカーでワッショイワッショイだったことは確かだけど、今日も終盤まで運動量は落ちなかった。あれだけ足元が悪ければ、負担が普段よりもかかるのは間違いない。それでも最後まで前に前に出てくる感覚は微塵も緩んでなかった。走ることが今の好調のベースになってるのは間違いないわけで、だからこそ結果の如何にかかわらず、今のチームには100%共感出来る。夏に少々の犠牲を払ってでもフィジコ交代という勝負に出た成果が今出てると思いたい。その走るチームの象徴が前節の末吉だったり、あとは林だったりする。アディショナルタイムに入る少し前に早々に時間稼ぎをコーナー付近で始めた。そのきっかけになったのが、林がギリギリまでヘニキを追いかけ、キックフェイントにかわされながらももう一度食らいついて、さらにはブロックしたボールがヘニキに当たって大分ボールのCKになったシーンだ。もう限界までしんどかったと思うけど、一度かわされてもまだ食らいつく林の執念にゴールシーンと同じくらいに熱くなった。しばらくゴールがなくて、本人は苦しんだと思うけど、それだけじゃない貢献をみんな分かってるから。



ハーフタイムにはこんなスポンジを使って水をはき出す作業。原始的な作業で大変だったとは思うけど、効果はあったように思う。



初ゴールおめでとう、ジョンヒョン!隣の男前にも全然負けてないぞ!


ゴール決めてヒーローなはずなのに、若狭先輩からド突かれちゃうジョンヒョンかわいい。


照れっぷりが微笑ましい。


初めて見たよー、伊佐ダンス!このキレは永芳に通ずるものがあるね。


中継のアナウンサーまでもが吹き出してしまう破壊力。後ろの笑顔もめっちゃいいね。


勝負の10月から5試合で3ゴール。何だこの大黒柱っぷり。タメのサイドからの仕掛けが相手の脅威になり続けてる。ついに来たか、為田大貴「覚醒」の時!


ダニエルと高木は何とかあと2試合ノーカードで耐えてくれ。


試合後は宮さんと深谷がゴール裏に。


撮った写真を家で見返して、あぁ宮さんってこういう表情するよなって改めて懐かしかった。





泣いても笑ってもレギュラーシーズンも残り3試合。自力でPO圏の可能性があるわけで、有利なことには間違いはないけど、最終節はホームとはいえ相手は湘南。磐田-山形が残ってるから残り全勝じゃなくてもいける気はするけど、出来れば水戸、讃岐に勝って最終節はホーム開催権を争うだけの状況くらいにしておくのが理想。理想なんて言い出したらきりないけど。

次節ホーム水戸だけど、アウェイで水戸とやった開幕戦がつい昨日のことのように思うのは気のせいでしょうか。今シーズンもあっと言う間だった。
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The劇的勝利(38節岡山戦)

2014-10-27 02:12:57 | マッチレポート14’
対戦相手の直近の試合を観て、事前に試合のイメージを膨らませる作業はとても楽しいんだけど、今回の岡山戦についてはあそこまで引いてくるという予想は出来なかった。よくよく考えれば、ここ数試合の失点が止まらない状況からまずは守備の安定で自信を取り戻させるという戦術を影山監督が採用するのは十分にあり得たとは思うけど。13時キックオフの試合で山形がまさかの敗戦を喫して、最悪ドローでもまだ何とかなるという状況だったこともその決断に至った背景なのかもと思う。大分に一つ注文を付けさせてもらうとすれば、キックオフ後のラッシュは絶対に仕掛けてほしかった。悩んでるチームが落ち着いてしまう前に先制攻撃を仕掛けるのは有効だと思ってたから。


ここ数試合でチーム全体のリズムを作っていたのは、中盤での潰しが効いていたからだと思う。ただ今日に限っては岡山がしっかりと引いてきたからそういう局面をあまり作り出せなかった。それに加えてCB陣にケガが続出したようで、急遽ダニエルを1列下げざるを得なかったことも大きく影響してたように思う。もともと本職ということもあるんだろうけど、ダニエルのCBでの安定感はさすがの一言だけど、反面ダニエルのいなくなった中盤の迫力のなさはちょっと依存し過ぎてる状態の表れでもあるんだろうな。ジョンヒョンも頑張ってはいたし、後半のゴール前に迫ったプレーはボランチが攻撃するにあたって一番求めたい形だったりするし、良かったのは良かったんだよ。ただダニエルとの比較になるとスケールダウン感は否めないし、例えCBがケガから復帰してきたとしてもダニエル自身がリーチ状態なので、「その時」がいつ来てもおかしくないことが、一番のリスクなのかもしれないと今日の試合で感じた。


もう一点気になったのは、後半の足の止まり方。引いて我慢して最後に押谷あたりで一発を狙うというのが、岡山の狙いだったんだろうけど、危うくそれにハマりそうになったシーンもあったし、得点出来たことを除けば最後は足が止まった。完全に推測に過ぎないけど、大銀ドームの芝が変わってたように思う。パスのボールがゴロで転がった後に轍が付いたりしていて、今までよりも芝が深そうな印象を持った。例えばダッシュをするシーンで、この選手のいつものスピード感と違うと思うようなシーンもあったし、何となく芝が重そうに見えた。もちろんただ攻め疲れしただけかもしれないんだけど、そういう印象を持った。刈り方を変えたってこともあり得るかな。


気になった点も含めて内容を見れば、もちろんパーフェクトな試合ではないけど、この時期にこのシチュエーションでやった試合としては100点を出していいと思う。林はあの時間帯によくあの落とし方が出来たと思うし、もちろん末吉もよく詰めて押し込んだ。自己犠牲の精神を前面に押し出して頑張る選手たちが報われるゴールで感動が2割増しだった。今日のようにうまく狙い通りの試合が出来なくても、例えば前半23分に末吉が猛然とプレスに行ったのをきっかけにボール奪取出来たシーンに象徴されるように、粘り強く自分たちの出来ることを続けてれば、自然と試合の流れはこちらに向いてくると思う。湘南を除くここからの3試合はやや目標感の薄れたチームとの対戦になるから、今日のような展開になる可能性が強い。その時に焦れるのではなく、粘り強くやれることを繰り返せば、絶対にチャンスは来ると信じてやってほしい。


千葉はあり得るかなと思ってたけど、山形が負けることは微塵も考えていなかったから、まさか今日PO圏に復帰出来るとは思ってもいなかった。山形は10人になってから2点も奪うくらいだから、普通にやってれば多分勝ってた。敗因は一にも二にもキム・ボムヨンの退場。岡山ー山形の録画を観てて、試合終盤に押谷が山形スローインのボールを2度もキムに渡したにも関わらず、わざと無視するシーンがあって、「あ、コイツはダメだ」と思ってたから、退場(仕方も含めて)したのを見て、やっぱり感は強かった。だから敵失感は否めないけど、いずれにせよこれで自力でPO進出を掴める状況になったわけで、次のステージに進めるかどうかは自分たち次第。やれることをやり続ける。やっぱりもうそれだけだ。状況が悪くなったり、想定外のことが起こったとしても、立ち返るところがあるチームは強い。


勝負、決戦、修羅場、正念場と色々な表現で語られた10月を2勝2敗で締めくくった。結局のところ、ホームで2勝、アウェイで2敗で、今季そのまんまの結果だったわけだけど、終わってPO圏にいることとどの試合も内容が良かったことを考えれば、十分に合格点だったと思う。今日の岡山戦が38節。昇格した2年前の38節はあのアウェイ千葉戦だった。昇格レースを占うビッグゲームを獲った歓喜の翌週に、鳥取に足下をすくわれた。今季のアウェイでの勝率を考えれば、岐阜に勝つことは相当に難しい。でも今日の難しいゲームを手繰り寄せることが出来た今のトリニータなら、もう乗り越えられると思ってる。実は個人的には来週の土曜日はけっこう重要な日だったりするんだけど、そんなことはどうでもよくて、半年以上勝利を見てないとかそんな一サポーターの憤懣やるかたない想いもどうでもよくて、とにかくチームを前に進めるためだけに勝とう。今なら絶対にやれるはず。
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やれることをやる(37節千葉戦)

2014-10-20 00:16:11 | マッチレポート14’
今日の内容で勝ち点0は相応しくないと断言しておく。


シュート数1-100でも勝てばいい時期に来ていて、この結果だからダメはダメなんだけど、これじゃダメだとここ3試合のサッカーを見て、切り捨てる気にはなれない。松本や千葉にダブル食らって、今季のJ2で実力が上から3番以内にいないことは悔しいけど、認めざるを得ない。でもオレたちが目指すのはJ2の3位になることじゃなくて、J1昇格なわけだからまだまだ諦めない。今季自分の目で観た試合の中で今日が一番良かった。結果は残念なものだったけど、自信を失う必要なんてこれっぽっちもないし、選手たちには下を向かないで、残り5試合(+α)に臨んでほしいと強く思う。


80分頃のダニエルの決定機に繋がったパスカットは今日の頑張りが凝縮されてたように思う。カットに至るまで千葉は我慢強くボールを回し続けた。でもうちの前線の選手たちは終盤にも関わらず、その千葉の我慢強さを凌駕する粘り強さでボールを追いかけ続けた。最後は相手のパスミスっぽさも手伝ってはいるけど、それを引き出すまでやり続けたがんばりを評価したい。結果だけがついてこなかったことは、ああいうシュートが入らなかったり、ポストを2回叩いたりと、「そういう日」だったってことで割り切ろう。


重要な試合が続く中で日に日に存在感を増していくタメ。左サイドにいた時は山口慶が守るスペースを蹂躙し続け、何度も突破していった。松本怜が下がって、右サイドに回れば、あの突破とゴール。個人的には「超」がつくほどのタメ推しだけど、そんな自分でも代えた方がいいんじゃないかと思う時期はあった。だけど田坂さんはもう何ヶ月もタメだけは使い続けた。そんな効果がここに来て出てきてるように思う。あの地点からのパス交換と突破でゴールを獲れたことも大きいと思う。今季は最初からそこそこポゼッション出来て、バイタル脇のあのスペースくらいまで持ち込めても、そこでパスを回してるうちにロストしたり、苦し紛れのクロスで簡単に弾き返されたりしてしまって、効果的な攻撃を繰り出せない典型的な場所と状況だった。88分で1点ビハインドという切羽詰まった状況で出たあのプレーこそ残り試合に希望が見いだせる象徴的なプレーだったように思う。だから今日は負け試合のレポートを書いてる気がさらさらしない。







ついに山形の波にも飲まれてしまい8位転落。重要だと誰もが分かっていた10月に結果として連敗してるわけで、別にジタバタしても仕方ない。岡山は次節自らの手で葬ることが出来るから、出来ればドローか岡山勝利が希望だったけど、こればっかりはどうしようもない。北九州とは7点差もついてしまったから残り5試合ということを考えるともう厳しいかなと思う。そうなると、千葉、山形、岡山から2チームを引きずり降ろさないこと(下からの波に飲まれないことが前提)にはPOには進出出来ない。勝ち点が積み上げられてないわけで、当たり前と言えば当たり前なんだけど、残されたミッションの難易度はかなり高い。

岡山はアウェイ松本でロスタイム弾で競り勝った時はこのまま突き抜けるかなと思ったけど、そこから6試合勝ちなしで、完全に貯金を食い潰す生活に入ってる。そして今節昇格の直接のライバルである山形にホームで1-4の敗戦を喫して圏外に脱落。PO圏への挑戦権を賭けたうちとの直接対決に臨むに当たっての危機感の凄まじさたるや、想像に難くない。POラインの真下で同じ勝ち点で並ぶうちと岡山は例えるなら、断崖絶壁に並んで両腕だけでぶら下がってる状態。だから次節は崖っぷちにぶら下がりながら足だけで隣の相手を蹴落すような戦いだ。もう戦術云々ではないような気がする。どれだけ我慢出来るか、どれだけやり続けられるか、そして絶対に諦めない。そこに尽きる。










本当にいい試合だった。試合後、心の底から賞賛の拍手を送った。結果ではなく、やれることをやり切ったその姿勢に対して。

でもね、一つだけ心配してることがある。次節の岡山戦は大丈夫だと思うけど、その後の岐阜、水戸、讃岐の3連戦がとても心配。それは今日のナイスファイトが相手が千葉だったからじゃないかということ。順位とか実力に関係なく、相手なりのサッカーをしてしまうことに対してはもう慣れたけど、大目標が手の届くところまで来てる段階なわけで、もうそのレベルは卒業してほしい。今日のような試合をして負けたとか、残り全勝したけど目標に届かないとかなら、諦めもつくけど、格下(あえて)から立て続けに勝ち点を落として今季終了だけは勘弁してほしい。

フォッサマグナの糸魚川(富山含む)-静岡(磐田含む)構造線以北のアウェイ12試合を未勝利で昇格とかしたら、そりゃもう奇跡でしょ。やろうとしてることは奇跡みたいなもんなんだから、もう開き直って行こう。
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クソゲームは忘却の彼方へ(36節松本戦)

2014-10-12 00:07:29 | マッチレポート14’
もがいてる低い壁は相手云々じゃない。


大事な試合、もしくは自分が現地にいた試合でここまで勝てないと、もう一つや二つくらい失点しても動じないくらいの耐性はついたね。「あぁ、やっぱそうだよね」程度に。悪い意味で鈍感になれてきたおかげで、冷静にサッカー観戦と向き合えつつある。悲しいけど。

ちなみに1勝7分8敗、得失点差-16。もう笑うしかない。




この時期にやる試合としては最悪の結果だけど、最悪の試合だったとは思わない。最悪の後半ではあったけど。前半は前節のいい部分をそのまま出せて良い出来だった。後半にバタついた原因は冷静に分析しなきゃいけない。「足が止まった」の一言で片付けてはいけないように思う。まずリズムを崩した要因の一つにセットプレーを続けられたことがある。これはホームでの試合でもやられたように、十分に警戒してたはずだ。にもかかわらずタメがカードを出されたプレーを筆頭に後半の頭はあまりにも軽率なファールが多かった。もちろんその集中力の欠如は前半に飛ばし過ぎて「足が止まった」ことに原因があるのかもしれないけど。失点に直結したミスは論じる必要もないし、いずれにしても後半だって自分たち次第でどうにでもなったはずだ。やってしまったことはもう戻らないし、置かれた状況や残り試合数を考えたら、いい意味でこの試合をすっぱりと忘れられるかだと思う。

松本みたいなチームの評価をするのってすごい難しいと思うけど、前節の横浜FCも自爆だったし、今節のうちも自滅。ただそういう展開まで持ち込めることこそが松本の強さなのかなと思った。ノーゴールでダブル食らったクラブのサポがほざく完全なる負け惜しみだけど、それでもやっぱり強いと思えないんだよね。15番の選手なんか何本もプレゼントパスくれるし、決定的なマークの外し方してくれるし、どうしてそれで勝てないと思ってしまう。もう自動昇格もいけるだろうし、J1でどこまでやれるのかには興味ある。監督はJ2マスターだし、あとはコレ(手のひらを天井に向けて親指と人差し指で丸を作るサイン)次第だろうね。


9月にあれだけ勝ち点を落としていなかったら、この2、3位との連戦で勝ち点3は上々と言えたけど、今日の結果でPO圏外に落っこちたようにこの結果で十分とは言えない。監督自ら最下位相手に勝ち点2落として「満足」とか言ってるから、こういうことになる。ただ岡山のお付き合いもあり、まだまだ希望の持てる状況。いずれにしてもここからの5、6位との連戦で勝ち点4はマストだろうね。

岡山の失速と時を同じくして山形がヒタヒタと追い上げてきて嫌だなと思ってたら、何と次節は岡山と山形が直接対決。今節で優勝が決まり、自動昇格争いも勝負が決しつつあり、注目はPO争いに移ってきた。そんなタイミングで次節POラインを挟んで5位対7位と6位対8位を同時にマッチメイクする日程くんの仕事っぷりには脱帽である。




あまりにもクソみたいなミスだったから試合中にヘリコプターなんぞ撮ってましたよ。札幌、山形、京都、松本、もう後半戦のアウェイだけで4回目だぞ。ホンマ勘弁してくれよ。


若手芸人のだだすべりギャグに見えなくもない。いやでも、岩上ホントいい選手ね。





まあまず今できることは、水曜日に天皇杯で千葉を全身全霊全力全開で応援することだな。来季J1で戦うクラブはメンバー落としたりせず、J1クラブ相手に本気で腕試ししといた方がいいと思うよ、知らんけど。



でも冗談抜きでマジで信じてる。ミスがあまりにもクソすぎたからこそ、逆にまだ前を向ける。前節いい試合をしなきゃやれるんだろ。分かっていながら勝手に前のめりになった自分が悪いことは重々承知ですよ。やってやろうぜ、2年前のフクアリを越えるビッグゲームやってやろうぜ。

オレはもうこの試合をきれいさっぱり忘れたぜ。
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インテンシティ(35節磐田戦)

2014-10-04 22:41:43 | マッチレポート14’
長崎戦の反省でこんな試合が出来るのなら、失った勝ち点2も決して無駄ではなかったと思う。


スタメンを見た時は並びが予想しづらく、磐田対策として3バックもあり得るかなと思った。前節磐田と対戦した愛媛は3-4-3で前半は磐田のビルドアッップをきっちりと封じてた。後半早々に失点してしまったため、後半はいまいちだったけど、田坂さんが前節の前半を見て手を打ってきたとしても不思議でないと思った。結果的にはほとんど変わらなかったわけだけど。


前節長崎戦のJ’sGOALとエルゴラのマッチレポートに今節完勝のヒントが隠されてると思う。J’sでは「今の大分にはこれといった武器がない」、エルゴラでは「強度不足」と評されていた。まさにその通りだと思うし、残り数試合の段階で新たに武器を構築することは出来ないだろうし、やれることといったらプレー強度を上げることくらいしかない。それをまさに実践出来たのが今日の試合じゃないだろうか。前節名波体制の初陣で気合いの入った磐田の選手たちはちょっと大げさなくらいにフォアチェックを頑張ってた。大分の前節長崎戦を観てスカウティングをすれば、磐田は愛媛戦の継続でよかったような気もする。ただ前半の途中に武田が自陣の真ん中あたりまでボールを運ぶシーンがあったくらいに磐田は前からこなかった。厳しいフォアチェックを滅法苦手とする大分からすれば、少々ラッキーな側面があったことは否定出来ない。


ザックが使って話題となった「インテンシティ」という言葉。曖昧なイメージを残す言葉だけど、個人的には「プレー強度」というニュアンスで捉えてる。インテンシティという観点から言えば、最低の試合をした前節の長崎戦。相手が磐田だったのでまだ楽観は出来ないけど、この終盤戦に一番重要だと思うインテンシティの部分で盛り返せたことはとても大きい。というよりもこのチームの拠り所はもうそこしかないと思ってる。そういう戦い方が出来るように組んだのが今日の4-1-4-1だったと思うけど、先頭に立って磐田にプレッシャーをかけ続けた林の出来は抜群だった。FWとして得点がなかったわけで、本人としては満足出来てないかもしれないけど、献身的なフォアチェックやプレスバックは本当に素晴らしかった。そして2ゴールの起点となった高木と若狭の「前へ前へ」の守備も素晴らしかった。決して上手にビルドアップ出来ないかもしれない。キレイに崩してゴールに迫ることも出来ないかもしれない。でもこういうプレー強度の高い戦いが出来れば、残りの試合やれるような気がしてならない。2年前も最終盤に丸谷と永芳を2列目に配置して機動力の高いサッカーを展開するようになって、最後まで駆け抜けた。こういう戦う姿を見せてくれてダメなんだったら諦めもつく。これで行こう。本当にいいサッカーだった。


北九州、岡山、山形、京都、札幌と勝ち点を落として追い風吹きまくりの節となったわけだけど、もちろんまだまだ楽観なんて出来ない。今日はプレー強度の高い戦いで勝つことが出来たけど、対戦相手の磐田がうちが比較的やりやすいタイプの相手であったということは割り引いて考えておかなければいけない。次節はこういう戦い方では一日の長がある松本。ここを越えてこそ、だ。


最後に名波監督へ。名波さんのことはとても好きなので、次節以降がんばってほしい。次節は松本を止めておくんで、是非自動昇格に向けて突き進んでください。
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勝つために策が施されていたのか?(34節長崎戦)

2014-09-28 16:38:01 | マッチレポート14’
まあ、ひどい試合。

一つでも勝ち点を上積み出来ればデカいという思いがかろうじてオレの睡眠スイッチを切ってくれてたけど、単純なサッカーの試合として観てたら、間違いなく寝た。飛んだかどうかは知らんけど、「昇格する気あんのか!」的なヤジはナンセンスだよね。昇格する気はあっても、こんなひどい試合しか出来ないのが現実だから。だけど、諦めちゃいけないのは、我々が戦ってるコンペティションは「強者選抜」の自動昇格ではなくて、「弱者救済」のプレーオフ制度なわけだから。弱くても昇格出来るかもしれないのがプレーオフ制度であって、こんなサッカーしか出来ないチームにも光を差してくれる素晴らしい制度なんだ。だからこの制度に感謝しつつ、盲目的に前を向けばいいだけ。抜群に調子の良さそうなクラブもないし、相手なりのサッカーはするだろうから磐田も松本も千葉も岡山も大して怖くないよ。運さえあれば、そこそこ勝ち点積めるんじゃないのかな。


個人的にはあまり予想してなかったけど、連戦の疲労が残ってたことと、13時キックオフの暑さが凡戦に影響したようだ。もう08年くらいから「9月のデーゲーム廃止論」を唱え続けてるけど、何でなくならないのかね。そもそも日本には10月に衣替えをするという季節行事があるわけで、先人の経験によって9月までは夏だとされてるわけでしょ?Jリーグもプラスクオリティプロジェクトとかわざわざやらんでも、9月を全部ナイトゲームにするだけで、よりスピーディーでタフな試合になるよ。話が逸れた。連戦の疲労についてはもう何も語ることはないね。田坂さんだもん、変えるわけないよ。どんだけ選手の体が動かなくて停滞するかもしれないという予測が出来ても変えるわけない。最近、昇格はしたいという思いと、昇格するとまた来季もこの監督かという思いが強烈に葛藤して、その度に複雑な気持ちになる。


失点シーンと後半のクロスバーを叩いたシーンに象徴されるように今日はSBに西を置いたのは明らかにミス。長崎がサイドで攻撃を作って、ファーで勝負したいのなんて素人でも分かる。ちなみにアウェイ長崎戦の記事。もちろん身長があまりない西を置いて狙われるリスクを分かっていても西を使いたい理由があったのかもしれない。しかし、実際に失点シーンは西の上から叩かれたものであって、後半のクロスバーを叩いたシーンも身長のある選手ならヘディングが届いたかもしれないし、DFの経験のある選手なら最初から対人に対応に行ってたかもしれない。攻撃面でも違いを見せるシーンは皆無だったわけで、選手起用のミスは指摘しておきたい。


いいとこが何もなかったので、試合に関してはこれでおしまい。ところでラドンチッチや高松はなぜベンチにも入らないのでしょうか。ケガをしてもなかなか発表しようとしない公式はいつも通りだから期待しないけど、メディアを通じても何も聞こえてこないのは不思議で仕方ない。高卒ルーキーが試合に出なくなったわけじゃなくて、攻撃の軸として考えられていた選手が突然試合に出なくなったにも関わらず何ら公にされない状態が不思議だし、気持ち悪い。アウェイの地にいるから分からないだけなのかな?合同とかには書いてあるわけ?
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現状を越えて(33節横浜FC戦)

2014-09-23 23:39:11 | マッチレポート14’
まあ8割方は試合前に思い描いていた通りの試合展開だった。

勝負に出てほしかったというのが正直な感想。京都戦もそうだったけど、今日も最後に粘り強く勝ち点1を取れるところがこの位置に居続けられてる最大の要因だとは思う。ただそこまでのガッカリ感というか、期待外れ感は今季のトリニータそのままだなとずっと思いながら試合を観てた。

相手の前プレにポゼッションを放棄して質の低いフィードを前線に送り込んで攻守交代。両者がこの繰り返しでサッカーの質は極めて低かった一戦。ただ諸々のシチュエーションを考慮すればそれは仕方がないと思うし、そんな中で大分の選手たちが見せた質の高い集中力はそれだけで見応えがあった。だからこそどんな形でも、どんな手を使ってでも勝ち点3を取ることが大事だった。もう毎度の愚痴になるけど、フレッシュな選手を使ってほしかった。ただそれだけ。

残り9試合で1,2,3,5,7位との対戦を残してるわけで、どこかで「現状」を越えてかないと、そのままの自分を出してるだけで掴み取れるほど「昇格」は簡単なものじゃない。

今日目の前で見てて思ったことが一つ。プレースキック、特にCKは伊藤よりも木村の方が断然いいボールが来る。今日もそうだけど、直接対決の場合、負けたくない意識から試合展開が固くなることが多いと思う。そうなるとセットプレーの重要性はより高まる。高木、ダニエル、若狭、ヤス(ここにラドンが戻ってくれば相当恐い)と中は揃ってるから、後はいいボールを供給するだけ。ゴールシーンだけでなく、その前の若狭の決定機の時もかなりいいボールだった。スタメンがダメなら少しでも早く投入するのも一つの手段じゃないだろうか。






お初の生ダニエル。今日はロストも多かったし良くなかったね。まあコンディションの問題でしょう。



キングさん。



これは常設なのかな。



宏矢と小野瀬。





しかし武田は男前よのぉ。



さて、これで今季のスタジアム成績は1勝7分7敗。これはひどい。何もたまに観に行ってことごとく勝てないわけじゃないんだから、これはちょっとひどい。もうスタジアムに行く度にデジャブのように勝ち点を落とすから、このチームが昇格PO圏内にいるってことがにわかには信じられないわけよ。まあこのまま勝利を見せてくれないままでも、昇格してくれるっていうのならそれでもいいけどさ。もうそろそろ何とか頼むよ。

監督、選手の皆さん、次の参戦予定はアルウィンです!もう一度言います、アルウィンです!!よろしくお願いします!!
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最強のもやし(32節福岡戦)

2014-09-20 22:46:39 | マッチレポート14’
福岡県のクラブから都合勝ち点10。福岡県、あざーす。

ダニエルがデビュー。正直に前半20分までは完全に想像の上をいった。CBのイメージしかなかったから、予想スタメンでアンカーとなってた時は少々意外な気もしたけど、今日の試合を観ている限り、アンカーが適正ポジションに思える。ボールを奪取する強さ、視野の広いパスあたりが良かったかな。ただ、福岡が攻勢に転じた前半20分以降は試合の流れの中に埋没してたし、90分戦えるフィジカルはまだないのかなという感じなので、本格的な評価はもう少し先にする。まあでもデビュー戦で大事な時間帯にゴール決めたりするのとかホントすごい。いい補強の香りはプンプンする。

ちょっと気になったのは、1アンカーシステム攻略の定石であるアンカー脇にパスを通すのを平井を中心にやられてズルズル下がるシーンが前半に何度かあった。福岡の前プレが厳しくて、カウンター中心の攻撃にならざるを得なかったことも影響してるとは思うけど、4-1-4-1の4と4の距離がかなりあったように見えたし、いわゆるマークの受け渡しの部分はもう一回確認の必要があるように思う。ダニエルがややボールに対して食いつきたがりな傾向があることを周囲が理解することも大事。


目の前にDFがいても力強く振り抜いてニアをこじ開けちゃう。ふんわりとゴール前に上がったクロスにDFの視野外から猛然と突っ込んでくる。もう林のことを「もやし」とか呼べない。もやしはもやしでも「最強のもやし」である。大根くらいぶっとくて、ほうれん草くらい栄養抜群の「最強のもやし」。それこそ伊佐に食べさせたい「最強のもやし」。ラドンチッチ獲得後に続けて林の獲得が発表された時は正直に言って、「いる?」って思った。さらに最近は2列目のアウトサイドで起用されてるけど、それもあんまり適してないんじゃないかとこの試合が始まる前まで思ってた。まあ、サイドが適正かと言われるとそうでもないんじゃないかと言うのは今日の活躍を見せられても変わらないんだけど、いずれにしてもそのエネルギッシュなプレースタイルが前線のアクセントになってきてるのは間違いない。今日の林のゴールは2つとも好きなんだけど、それよりも後半に末吉の決定機で出したラストパスの角度と強さが一番の好物。末吉に対応しにいったDFが林に背を向けてカット出来ないことを感じて、DFのギリギリ横を通して、末吉がシュートを打ちやすい抜群のパスだった。あんな感じのポストプレーをしてほしいとも思うから、個人的には最前線で起用してほしいと思ってるんだよね。


前半の内容を考えると、3-0は出来過ぎな感があるけど、何よりも大事なのは勝ち点3だし、さらに得失点差を詰められたのは大きい。そしてやっとこさ無失点で終えることも出来た。さらにさらにライバルクラブたちの結果も悪くないものだった。とてもいい節だったからこそ、これを次に繋げたい。中2日で1,000km離れたアウェイなんて誰の目にも厳しいのは明らか。ついでに相手の横浜FCはなぜか昨日試合を済ませてて中3日で臨んでくる。調子も悪くないし、この状況で勝つのはかなり難しい。快勝の次だけにいじりづらいところはあるかと思うけど、連戦で重たくなるのは間違いないだろうから、宏矢、土岐田、木村、昌也あたりの違和感なく試合に入れる選手たちは思い切って使ってほしいと思う。特に宏矢は使ってほしい。特段悪くなった感じもないままにポジションを失って、さらに林の活躍に触発されて、うずうずしてるはず。宏矢の爆発力に期待したい。


あー、勝ちてえ。ニッパツで勝てないとオレの未勝利記録も半年にもなっちゃうよ。あんなに勝てなかった昨シーズンでも3回も勝ちを見られたのに、なぜ今季はこんなに勝てない。あー、勝ちてえ。
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田坂さんらしい負け方(31節富山戦)

2014-09-16 01:47:12 | マッチレポート14’
負けだよ負け。

田坂さんは手を入れるタイミングがいつも急過ぎるんだよ。伊佐も木村もジョンヒョンも西も、それぞれの選手の起用に異論を唱えるつもりはさらさらないけど、それまで交代での出場もほとんどない中で突然4人も同時に使うから負けるんだよ。

前にも言ったけど、個人的には4-1-4-1が最も合理的なシステムだと思ってる。でもそれは屈強なポストプレーヤーと優秀なリンクマンがいることが前提。ジョンヒョンには期待してるけど、1アンカーを任せられるほどの信頼感はまだない。実際に昨日はビルドアップ時にDFラインからジョンヒョンにパスが通るシーンはほとんどなかった。受ける側のポジショニングが悪いのか、受け手と出し手の信頼感の問題か、富山のDFがハマってたか、要因は色々とあるけど、結果としてラドンチッチのいない前線にボンボン放り込んではロストしての繰り返しで、組織として全く機能していなかった。でももっと問題だと思うのは、あの低調な前半を見ても後半に何も手を入れてこなかったこと。先制点は奪ったかもしれないけど、悪いが相手はぶっちぎりの最下位。事故のようなプレーで勝ち点を失う状況のまま試合を進めてる時点でやり方がまずい。言い方は厳しいかもしれないけど、1点獲って満足してるようだからあんな結末を招く。



これも何度も言うけど、土岐田を先発で使わずにSBでカードを1枚無駄使いするの、ホントやめてほしい。久しぶりに試合に出た選手が試合終盤に足をつるかもしれないなんてこと素人でも分かる。冒頭の話に戻るけど、いきなり4人も使うからこういうことになる。はっきり言って、この勝ち点2を失ったのは田坂さんの「チョンボ」。前節も交代選手の起用で迷いを見せて勝ち点を失った。シーズンが終わってPO圏までの勝ち点差が3以内だったら、それは。。

試合後のこのコメントは選手に対してのメッセージだと受け取ってる。逆に言えば、昇格を目指しているクラブの監督が外向けに本気でこんなことを言ってるとすれば、それはもう終戦を意味している。アウェイとは言え、相手は今季2勝、10試合勝ちなし、2試合連続での勝ち点獲得なし、そんなクラブなんだから。「満足」という言葉は外に向けられた言葉ではないと信じてる。練習場でどんなことが行われ、起用されるメンバーが決められてるのかはサポーターからは分からない。そもそもその部分は我々があずかり知るところじゃないし、監督の権限だ。だからこそ本当はどう見たって監督の采配で負けた時は潔くそう言って欲しい。田坂さんはそもそも逃げたりするくらいだから、ああいう場で本音を言う監督でないことは分かってるけれど、このコメントの真意を次節以降で見せれくれ。じゃなきゃ、あんな試合見せられて、「満足」と言われる側はたまらない。



6位キープはけっこうなことだけど、前節も今節もライバルたちはどんどん厳しいカードを消化していっての話だからね。巡り合わせでしかないし、ラッキーで片付ける話じゃない。仮にPO圏まで6差の栃木までを直接対決としたら、残り11試合中8試合が直接対決。チームの状態が良ければ、「6ポインター」がたくさん残っててよろしいことと受け取れるかもしれないけど、ここ数試合を観てたらどんなに強がってもそんなこと言えない。個人的には群馬戦からこの富山戦までの4試合をボーナスステージと捉えてたけど、その目論見はもろくも崩れ去った。セーフティーリードを保って、ライバルクラブに引き分けでもOK的な試合運びをしたいとこだったけど、そんな余裕は作れなかった。福岡も横浜も勝てば圏内突入の可能性もあるし、目の色変えてかかってくるのは火を見るより明らか。もう何が何でもやるしかない。

しかし、長崎が一つ挟まるけど、ここからの7試合ホント痺れる。こんな厳しい日程今までなかったよ。しつこいけど、ここ2試合で落とした勝ち点が響いてくる気がしてならない。





先週は翌日の空港行きバスで岡さんに遭遇、昨日は試合後にファミマで日高さんに遭遇。J2の審判の方々がどの辺りのホテルに宿泊してるか分かってしまったような気がする。昨日の日高さんのジャッジは、まあ普通だったかな。







富山と熊谷は設計者が同じなんじゃないかと思うくらいに構造が似てる。






今日は本当につい数時間前まで富山観光をしてた。


富山地方鉄道に乗って、


黒部峡谷鉄道に乗って、


都合6時間くらい電車に揺られてた。十分過ぎるくらいの鉄分補給になった。


黒部峡谷を見てきた。渓谷じゃなくて、峡谷という言葉がピッタリくる険しい山々が印象的だった。黒部ダムも黒部峡谷鉄道も発電事業のために作られたことを考えると、素晴らしいと思う反面、ここまでしないと電気って作れないのかとも思った。



来年はここに新幹線が入ってくるわけで、富山の鉄分はなかなかのもの。しかし、富山まで2時間で行けちゃうとか、新幹線ってホントすごいよね。さてさて来年は北陸新幹線に乗って、富山に行くのか、金沢に行くのか、それともどっちもないのか、どうなることやら。


来月の松本もまたもや3連休。今度はこの険しい山々の丁度裏側に遊びに行こうかなと計画中。
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総力結集ならず(30節熊本戦)

2014-09-07 18:51:44 | マッチレポート14’
全ての試合に勝ってくれなんて言うのが無理なことは分かっているつもり。それでもさ、これだけ大事な試合でサッカーの内容も、結果も、気持ちの面でも、何一つ満足させてもらえない試合をしちゃうのってどうなのよ。大分に住んでないから今週一週間(厳密にはもっと前からだけど)の現地での盛り上がりを感じることは出来なかったけど、少なくとも当日別府や大分の街を歩いただけで、かなりの数の総力戦ポスターが貼ってあったことは分かった。クラブスタッフやサポーターが一生懸命にやって、そしてクラブとして少なくないお金を使ってやってるわけでしょ。その意味を選手たちが理解してないのなら、総力戦なんてやめてしまって、試合後の駐車場渋滞解消のための人件費にお金を割いた方がリピーター創出に効果があると思うよ。これは割とマジで思ってる。


戦術や選手起用についてもよく分からない点が多かった。熊本がプロレスサッカーを仕掛けてくることは分かってたわけでしょ。試合前の練習でも武田が長いパントキックの練習を入念にやってて、これはラドンチッチ中心に割り切ってやってくるなと思ったし、それでいいと試合前は思ってた。しかしいざ試合が始まってみると何がやりたいかさっぱり分からず、ラドンチッチに放り込む数もそれほど多くなく、何となくポゼッションしては反則まがいのタックルにタジタジになってあわやのシーンを何度も作られる。前半はそうでもなかったけど、後半の流れからは失点は必然だったし、采配で流れを引き戻せなかった田坂さんも全然ダメだった。

サイドハーフの位置で全くいいところのなかった林を90分引っ張った意味が分からないし、その林がタメとのカウンターであっさりオフサイドポジションに取り残されたのを見て、田坂さんは後藤を呼んだのに、直前で逡巡して末吉に変えた。結局その末吉のパスミスから決勝ゴールを奪われたわけで、田坂さんホントこれくらいのこと言えないかな?

90分を通してラドンチッチが封じ込まれたことは、この試合を落としたこと以上にその攻略法をこれからの対戦相手に晒してしまったことの方が痛いと思う。熊本のCB、特に4番の選手は粘り強く、細かくラドンチッチに体を当てて自由にプレーさせなかった(審判によってはファールを取るかもしれないけど)。1試合で何回かは外せるだろと思ってたけど、結局最後までラドンチッチを経由した有効な攻撃はなかった。正直に言って、これくらいの攻略法はラドンチッチ加入前から分かってたけど、予想以上にJ2のDF陣が苦労するのを見て、いけそうだと思ってた。でもやっぱり昨日の試合をちゃんと観てれば、セオリー通りで封じ込められるとスカウティング担当は報告するよね。



ねえねえ、両チームの関与した選手が同じだから比較して聞きたいんだけど、前半3分に土岐田が齊藤にやられたプレーと、前半40分に土岐田がイエローを出されたプレーのカードを出す判断基準を教えてください。明らかに前半3分はまだカードを出すテンションじゃなかったってだけでしょうがよ。そんな基準もない、軸もブレブレの審判を信用出来るわけがないでしょ。毎回思うけど、このレベルの審判に当たりたくなかったらJ1に上がるしかない。ホントそれしかない。今朝まだ7時前にエアライナーに乗ろうと荷揚町のバス停で待ってて、後から彼が姿を現した時は本当にナチュラルに舌打ちしてしまった。

でも山ほどブーイングされてた失点直前のリスタートが認められなかったのは正当なジャッジだと思うし、あれくらいで集中切らしちゃう我が軍の選手たちも大いに問題ありだよ。



ちょっと気になって数えてみたら、リーグ戦は13試合連続失点中。若狭や高木が特段悪いとは思わないけど、そろそろ阪田さんの復帰に期待したい。



あれだけの豪雨だとさすがに「やめとこ」って思う人が出てきちゃうよね。ちょっと運がない。



くまモンを探せ。くまモンとロアッソくんじゃ天と地ほどの知名度の差があるのに、それでもロアッソくんの持ちネタすら自分のものにしてしまうくまもんハンパないっす。



真ん中の白部分は大分県だったのね。斜めからだとちょっと分からなかった。バックスタンドのお客さんも選手入場が近付くとそそくさとカメラを構え出して、入ってくる選手そっちのけでバシャバシャとコレオの写真を撮ってた。コレオがこんなにも素晴らしいものだっただけに、その後の試合のしょぼさが余計に際立った。ちなみに「大分」は「山口」に次いで47都道府県の中で2番目に画数の少ない県。それこそ「熊本」とかコレオで表現するのまず無理だろうね。



今節は大分以外の上位陣が全て直接対決という夢のようなボーナス節だった。複数のチームが勝ち点を落とすことが決まっていたわけで、こんなチャンスはなかったはず。それなのに勝ち点獲れなかったのはうちと北九州だけという本当に目を覆いたくなるような絶望的な結果に。結果として6位にまだ残ってるのは上位陣との直接対決がほとんど未消化という巡りあわせによるもんだと思うから、ラッキーとか言ってる場合ではない。再来週の福岡、横Cとの連戦で無様な結果に終わって、決戦だと思ってた10月にすら辿りつかずに終戦だって十分に考えられる。

これくらいのネガティブ思考を導いてくるのに十分過ぎるくらいに不甲斐なかった総力戦。もう勝ち続けるしかないんだよ。12年シーズンのように昇格争いに絡み続ければ、総力戦で負けても最終戦には17千人が来てくれる。勝ち続けるしかない。
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ラドンチッチを巡る心理面の攻防(29節愛媛戦)

2014-09-01 00:55:37 | マッチレポート14’
勝ち点68を目指すオレの「スーパー皮算用」を早くも2も上回った。これはひょっとするとひょっとするかもしれんぞ。


ラドンチッチの投入がこの試合のターニングポイントだった。ラドンチッチの存在をより特別視し過ぎた方が敗れた。そんな印象。解説も実況もオーバーすぎるくらいにラドンチッチの投入に反応してたし、投入直後のアーリークロス2本で確実に愛媛DFの腰は引けた。45分で1G1Aの選手にこんなこと言うのは何だけど、今日のラドンチッチはそんなによくなかったと思う。コンディション面が大きいとは思うけど、今まで見てきた中でも極端に運動量が少なく、ボールも足についてなかった。だから愛媛DFは辛抱強く体を寄せていれば、ラドンチッチに好き勝手にやられることはなかったと思う。ただスカウティングや前評判がそうさせたんだろうけど、愛媛はラドンチッチに対して神経質になり過ぎて、結果として混乱した。でなければ、あんなバックパスは理解が出来ない。

一方で大分はラドンチッチ不在の数週間で自ら「ラドンチッチ依存」から脱せていたと思う。不在中のリーグ戦2試合で1勝1分、4ゴール。「ラドンチッチいなくても、オレたちやれんじゃん。」とまでは言わないけど、少なくとも「いなければならない」存在ではなくなっていた。あくまでも武器の一つとしてチームが捉えられるようになったことで、心の余裕にも繋がったんじゃないだろうか。45分で1G1A、もちろんとてつもなく強力な武器であることに異論は全くないけども。


タメ、ナイスゴール。素晴らしいシュートだった。待ちわびた今季初ゴールだったわけだけど、まさにそういう役回りを期待されてのボランチ起用だったと思われ、早々に結果が出たのはチームとしてもいい流れだ。ただ今日も前半に河原のシュートでフィニッシュされたカウンターは伊藤とタメが同時に上がったところの裏を堀米に突かれたものだった。京都のように昇格争いをしてるクラブなら決めてくるし、決められないから下位に沈んでいるという違いだけで助かったようなシーンだったので、そろそろあそこの連携とリスクマネジメントはしっかりと考えていきたい。いやらしい監督なら確実に突いてくる。

タメの試合後のコメントにもあったけど、前半の低調なサッカーはいただけない。自らで戒めたということだから、次節以降は期待したい。もう今となってはアウェイはドローでいいわけだから(独自の乱暴な理論に基づく)、ホームのようにアウェイでも飛ばして入ればいいと思う。アウェイだから様子見で試合に入って結果的に緩くなっちゃいましたなんて普通のことやってるから先制されて危うくいつも通りに勝ち点を落とすところだったんだよ。もうアウェイでの勝ち点の落とし方は普通じゃないんだから、試合の入りくらい普通じゃないくらい飛ばしていって、相手びびらしたったらいいよ。そしたら「スーパー皮算用」を楽勝で上回ってうっかりPOホーム開催権とか獲れちゃうかもよ。


連勝、苦手のアウェイ克服と素晴らしい流れで総力戦を迎えることが出来る。これは興行面を考えても大きいよね。熊本は今節はホームで監督交代のあった札幌に0-2で完敗。だけど、次節はエースの齊藤和樹が累積明けで帰ってくるから気は抜けない、と言うよりも今まで一度も勝ったことないという究極の相性悪い相手。勝てばクラブ全体でノッっていけるけど、ハードルはとても高い。表原の最後のプッシュがクロスバーに弾かれた時に、何となく色々なもんが動き出したような気がした。普段だったらあんなの卒倒しそうなくらいのはずなのに、なぜか今日は冷静に「奇跡だ」とつぶやけるほどの余裕があった。動き出した何かを確固たるものにするのが、総力戦だ。過去3回と比較しても、最も素晴らしいタイミングでの開催と言っても過言ではない。大観衆で熊本ぶっ倒して、昇格を手繰り寄せる!総力戦、行くで!


最後に一つ。試合後にゴール裏で使者が終わって、選手たちが引き揚げていくところでカメラはタメとラドンチッチを映してた。その後ろで宏矢が何かタイミングがあったわけじゃないのに、天を見上げて両手で何度かガッツポーズをしてるのがチラッと映った。何と言うか、勝利をじっくりと噛みしめるように。ああいうの嬉しい。「あぁ、選手たちもアウェイで勝つことにこんなにも渇望してたんだな」ってのが伝わってきて、応援する側としてとても嬉しい。ピッチ上でも2試合連続フルタイム出場。自分の中での宏矢への信頼感が日に日に高まってきてる。
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勝ち点3が大事(28節群馬戦)

2014-08-24 23:25:50 | マッチレポート14’
まず第一にもう結果が最優先される段階まで来てると思うので、勝ったことが大事。それ以外のことを語るのはあくまでも優先順位としては2番目以降。

後半頭の宏矢の連続決定機がどちらかでも決まっていれば、そこで試合は終わっていたとか、やっぱりまた後半序盤に失点したとか、まあもうその辺は選手たちはいやってほど分かっているだろうし、今日の試合後の田坂さんのコメントでも精神的なところに触れてたように、あまり過度に言い過ぎるのもいい方向への影響はないように思う。極論を言ってしまえば、終了間際の失点で得られた勝ち点の数が変わってしまうよりもずっといいわけだから。

2ゴールについては偶発的な要素が強かったから、決めきった2人を褒めるにとどめておくとして、今日一番良かった攻撃は上記の宏矢の決定的なシュートに繋がったカウンターだったと思う。ボールを奪取した林の守備と猛然と駆け上がったタメのランニングが良かった。前節にタメと末吉の違いについて書いたけど、このプレーはタメの良さが全開になったプレーだったと思う。試合運び云々は別にして、ここ数試合ゴールが奪えてるのはタメがボランチで起用され始めたのと無関係ではないと思ってる。

順位表を見てて、ちょっといやだなと思うのは、6位の座を狙って複数クラブで争うような状態になりつつあること。それも7クラブくらい。早いとこ北九州、岡山を引きずり降ろして、争う席の数を増やしたい。

休暇で頭を使うことを放棄したような生活をしばらく続けてたから、文章が全然書けない。これが限界。明日からリハビリです。
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