Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

群馬での借りは、群馬に返す(26節群馬戦)

2015-07-27 00:44:19 | マッチレポート15’
ザスパクサツからすれば、八つ当たりみたいなもんだけど、ユースの子たちが群馬で味わった悔しさをトップチームが群馬に晴らすという素晴らしい一体感。


前節は敗戦ながらも前向きになれる要素が多くあると感じたことが、間違いでなかったと証明されたような快勝。複数得点で無失点。まあ、あらは探せばあるんだろうけど、この結果には文句のつけようがない。

前節と同様、試合の入りの主導権は握られた。群馬の球離れが早くてテンポのいいパスワークに局面局面で遅れを取ってた印象。いつもの倍近い観衆に緊張したのか、つまらないミスも多くて、早い時間帯での失点は覚悟した。でも、ここからも前節同様、しっかりと主導権を奪い返せるのが今のチームだ。主導権奪還に大きく寄与したのは、間違いなく高松。群馬の高松対策が甘かったようにも思うが、高松が多くボールに関与することで群馬のDFラインにプレッシャーをかけ、周囲の選手がゴールに迫るシーンを何度となく演出した。少し助かったなと思ったのは、あれがプレースタイルなのかもしれないけど、大分のアーリークロスやプレースキックでPA内に放り込まれたボールに群馬のGKがほとんど前に出てこなかったこと。ハイボールに対して、あれだけ高松が存在感を放ち続ける中で、さらにGKも出てこないもんだから、簡単に群馬のラインを下げられたという印象。若狭にはアレは決めといてほしかったけど。


さてさて、エンジンのかかってきたタメ。これでタメがゴールを決めた試合は3戦3勝。少し気になるのは、ケガで出遅れた影響なのか、試合終盤でのガス欠気味な感じが去年よりも強く感じられること。長崎戦で最終盤に決勝ゴール決めてるし、考え過ぎかもしれないけど、終盤にあごが上がって走ってるのがちょっと気になる。そろそろ「決めるべき選手が決めた」と言わざるを得ないタイミングが近付いてきたように思う。


兵働が4枚目で次節お休み。これだけ試合に出続ければ、累積も致し方なし。ヤスが消化、次節で兵働、その後はタメかな。カードがたまるのは仕方ないから、こうやって順番に消化してくれれば、うまく乗り切れるんじゃないかな。兵働は今日の試合で膝をグルグル巻きにしてたから、かなり間を詰めて稼働し続けたこのタイミングで2週間の休みを入れられるのは、むしろ良かったんじゃないかな。チームアシスト王の左足がなくなるのは痛いには違いないけど、それくらいの気持ちで捉えていきたい。


遂に勝った総力戦。具体的な数字での動員目標を公表しなかったことで、若干今までの総力戦とは雰囲気の違うところはあったにせよ、それでもいつもは来ない人たちが観にきた中でいい試合を見せられたのは間違いなくいいこと。初めてや久々の人からすれば、何でこれで最下位なの?って思ったはずだよ。わずかでもいいからこの効果が次以降のホームゲームに繋がっていくことを願うばかりだ。


7月は3つも勝ったのに、順位は劇的には上がらない。ライバルクラブも必死に戦ってる。いい方向に動き出してるとは思うけど、苦境を脱せてないのも紛れもない事実。周りのレベルを考えても、今季は最後までこんな状態のままいくんじゃないかと思ってる。想像しただけで苦しいけど、この我慢を切らすわけにはいかない。クラブが一体感を持って、そして最後に残留を勝ち取るために、この総力戦での快勝は大きな意味を持つように思う。あってマイナスになることはないと思うけど、個人的には今のチームに補強の必要性はそんなに感じない。一体感を醸成させることの方が補強よりも遥かにチームを強くさせると今は感じてる。例えば補強したストライカーがゴールを量産すれば、それはもちろんバカ騒ぎで喜ぶけども、それよりはさんぺーや伊佐がゴールを決めてくれることを信じたいし、そういうチームになりつつあると思ってる。今はそんな心境。
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クラブユース選手権

2015-07-26 23:39:57 | トリニータ
クラ選を観るために群馬で合宿をはってきた。10年12年14年に続いて、今年で4回目。毎年スケジュールの関係でグループリーグの最終節しか観ることが出来なかったんだけど、今年はさらに決勝トーナメントの1回戦まで観られるスケジュールになってたから、張り切って群馬に宿を予約して行ってきた。結果は残念ながら予選敗退となってしまったけど、今年もいいもん見せてもらいました。



勝つしかない状況だったからか思いっきり突っ込んで入った。押し込む時間も長かったし、悪くはなかったけど、うまくいなされちゃったというとこかな。まだ今季のチームを2試合しか観てないけど、基本は「走る」のが生命線のチームだと思う。38℃とか異常な高温多湿のこの時期にはこのタイプのチームには不利かなと感じた。それは今日までの他の結果を見てもそうで、決して強いチームが勝ってるわけじゃないなという印象。でもあれだけ突っ込んで入って、最後まで戦い続けたのは称賛に値する。クラ選はこれで終わりだけど、まだまだ先がある。この悔しさを次に繋げてほしい。



足をつってしまった戸くんは立ち上がった後に、「オレの足、動けコノヤロー!」みたいに自分の足をガシガシ殴りつけてるのが印象的だった。それくらい気持ち入ってたんだよね。


守備のスイッチャーであり、攻撃のフィニッシャーである翼。あのプレースタイルは見ていて爽快なものがある。もっともっと成長して、トップに上がってきてな。


ケガから復帰してきた岩田くん。まだ本調子じゃない感じを受けた。


酒井くんには期待したい。GWに神戸で見た時はまだ翼に怒鳴られまくってたけど、この日は受け方とか前の向き方とか片鱗見せてくれてたし、急成長を見せそうな雰囲気がプンプンしてた。







きっと本人も悔しかろうに、試合終了と同時に倒れ込んだチームメートを起こして回ったキャプテン。本当に立派です。このシーンを見て、おじさんは悔しさもぶっ飛んで、もうポロポロと泣いておりました。

一番泣いてた鷺原くん。去年より格段に期待感のあるアタッカーに変貌を遂げてる印象。次がんばれ。




残念ながら、大分ユースは敗退してしまったわけだけど、この年代の最高峰がこの群馬に集結してるので、他の試合も当然観戦。しかし、この週末は本当にアホほど暑くて今日行ったNTT図南グラウンドは公式発表で39℃までいったらしく、いよいよシャレにならなくなってきてると思う。2日で丸4試合以上、炎天下にいたので、変質者レベルまで日焼け止め塗ってたけど、腕と顔の日焼けがマジでヤバい。ただこの時期は日本中どこに行っても暑いわけで、気温は仕方ないにしても、ピッチコンディションについてはもう少し何とかしてあげてほしいと思うわけですよ。


土曜日の第1試合は広島ー大宮。




陸次樹(むつき)&威吹樹(いぶき)の加藤ツインズ。うちの吉平ツインズと同じで陸次樹がFWで、威吹樹がDF。ちなみに陸次樹がユースの先輩である野津田に見えて仕方なかった。


大宮は2試合で予選突破を決めてたので、この日は主力を温存。そのことも影響したと思うけど、翌日の決勝トーナメント1回戦を快勝。うまくやることが何よりも大事だと改めて認識した大会。那須での予選の時に良かった8番の藤沼。この日は途中出場で顔見せ程度。


広島も8番の長沼が良かった。ヴェルディも8番の渡辺皓太がいい選手なので、8番の当り年?




今日はNTT図南グラウンドで決勝トーナメントを2試合。先にも書いたけど、39℃まで気温が上がったうえに2試合とも90分プラス20分の延長、さらにPK戦と、やる方も大変だけど、観てる方も我慢比べみたいな展開で、帰る時はさすがにフラフラだった。でも2試合とも本当にいい試合だった。


1試合目の仙台ー清水。どっちもしっかりとした守備組織で110分スコアレス。仙台の20番は交代枠を使い切った後に、何度も足をつってしまい、その度に清水のキャプテン村松に足を伸ばしてもらってた。




試合はPK戦で仙台が勝つんだけど、その仙台の20番の選手は、終了直後のチームメートのお祭り騒ぎに加わらず、すぐに村松のところに行ってガッチリと抱擁してた。多分感謝の言葉を伝えに行ってたと思うけど、こういうの本当にいいね。


その村松と2年生の立田悠悟が組む清水のCBコンビはかなり良かった。身長はないけど、キャプテンシーの塊のような気持ちと球際に強い村松と、荒削りながらも189cmと素材はピカイチの立田。結局その立田がPKを外して試合は決するわけだけど、清水が勝ち上がっても全然おかしくなかった。この清水に90分まで2-0だったんだもんね、大分は本当に惜しかったよ。


仙台の勝利の瞬間。「The歓喜!」



第2試合は広島ー札幌。こちらの試合は3-3の打ち合いながらも、最終的にはPK戦で決着。札幌が勝ったけど、こちらも甲乙つけがたい試合だった。前日の試合で推してた長沼が最後にキックを失敗。インサイドで置きにいっちゃったかな。


気になった選手はこの人。個人チャントが「アンダーライン」にしか聞こえないんだけど、名前は按田頼(あんだ・らい)。素敵な名前だけど、チャントにするとアンダーラインにしか聞こえないんだよな。サイズもあって、前への推進力もある。そして踊れる。なかなかいい。


決着のついたGK同士。互いを気遣う。PK戦は分かってはいても残酷だ。



ということで、何でサッカー観戦に行くのに、こんなに決死の覚悟で臨まなきゃならんのだというような群馬合宿から帰還。来週末の決勝はスカパーでやるらしいので、それを楽しみに待っときましょう。この大会の歴代MVPの一覧を見ると、ほとんどがその後名のある選手に成長してるから、誰が突き抜けるか楽しみだ。

それにしても日焼けしたところがヒリヒリ痛い。
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前だけ向いて(25節徳島戦)

2015-07-23 00:50:39 | マッチレポート15’
個人的な戦前の予想としてはもっと押し込まれる展開になると思ってた。昨日徳島の前節岡山戦を観てて、3-0というスコアもさることながら、その試合の進め方に徳島の強さというかチーム状態の良さが窺い知れた。後半早々に木村の2点目が決まって、普通ならここから少しは受ける展開になりそうなもんだけど、その後も攻勢を続けて主導権を渡さない。そして終盤にとどめの3点目を突き刺す。エステバンのシュートも見事だったけど、右サイドからの長めのパスがエステバンに入った瞬間にその外をアレックスがスプリントで追い越して行こうとしてるのが画面の端っこに映ってて、こりゃ相当にチーム状態がいいなと思った。2点取っても攻勢を弱めない、試合終盤でもSBがまだ上がって行こうとする、これはチーム全体のメンタル面が相当前向きなんだろうなと感じてたから、連戦でアウェイであることを考慮すると、勝敗は別として押し込まれる時間の長い試合になるだろうなと思ってた。その予想通り、試合開始からなかなか押し返せずに、苦しいなと思ってたけど、前半も半ばを過ぎると大分ペースになった。能動的にボールを動かしてビッグチャンスも複数回作ったし、最終的には負けたけど、終始大分ペースで試合は進み、シュート本数では圧倒した。また最下位に転落したわけで、苦しい状態に変わりはないけど、自分で思ってる以上に大分のチーム状態はいいんじゃないかと思い始めた。そう思う何よりの証拠に今は試合を観ているのが楽しい。だから選手たちにはこの敗戦で自信を失ってほしくないし、下を向いてほしくない。


柳田さん就任後、9試合で9失点。いわゆる破綻する試合もないし、安定感の増したDF陣は評価出来ると思う。今日の失点も理想を言えば、若狭がワンタッチ目でサイドにボールを切っておけば、しなかったかもしれない失点だけど、それは結果論気味でもあるし、1試合1失点までならやむを得ないと思うよ。今のDFラインがいいなと思うところに、ロングボールに全員がしっかりと競り合えてるというのがある。もともとセンターバック風味の選手を並べてることの効果なのかもしれないけど、ちょうどヴェルディ戦のうちの2点目のように、さらっと競り負けてあっさりと失点してしまうことがない。どこに放り込まれても穴がないから、安心感がある。守備が安定してくれば勝ち点は積み上がっていくと世間ではよく言われてるけど、ここ数試合の大分を見てるとそれがよく分かる。


あとはどうやって点を取るかだけど、やっぱり兵働がいるとセットプレーの期待感が格段に上がるから、それはそれで武器として持っておく。それにプラスして、相手のミス待ちじゃなくて自分たちから仕掛けてゴールに迫るバリエーションが増えればいいよね。ただ今日の43分の昌也→西→さんぺー→西とか、51分の高松→さんぺー→ヤス→さんぺー→タメ→さんぺーとかはかなりいい崩しだった。チーム内でイメージが共有出来てる時は、パス&ゴーのゴーの部分がしっかりと出てくる。パスが足下のみで各駅停車になる時は、それぞれが違う絵を描いている時だと思う。だから繰り返しになるけど、今の大分はいいチーム状態だと思うわけだ。


何よりも結果が優先される今の状況で、勝ち点0でいいわけはもちろんないんだけど、自分の予想をいい方向に裏切ってくれたからか、今日は最初から最後までストレスを感じることなくワクワクしながら試合が観られた。そしてこのタイミングで巡ってくる総力戦。これまでの4シーズンで成績的には何の寄与もしてこなかった総力戦。今のチーム状態なら、ある程度の勝ち点までなら読めるようにはなってきた。ただライバルクラブも同じようにアクセルを踏んできてるわけで、このままではダメだ。補強が起爆剤になってもそれはそれでいいけど、今季こそは総力戦が起爆剤になってくれることを願う。選手たちにも気持ちいい思いをしてほしいし、動員減を食い止めるきっかけにもなってほしい。



それと今日は群馬でクラ選が開幕。ユースチームは残念ながらヴェルディとの初戦を落としたようだ。同組の柏と清水、そしてうちがプレミアで、ヴェルディがプリンスなので、順当にいけばヴェルディが一番格下になるわけだけど、先月クラ選の関東予選を観に行った時に、柏とヴェルディの試合を観たけど、ヴェルディの方が圧倒的にいいチームだった。で、今日は裏では清水が柏を下したようなので、明日の清水戦が相当に重要になってきた。もちろん勝てればベストだけど、最低でも引き分けられれば、勝ち抜けの可能性は十分に残る。まだまだいけるぞ!


今日は残念ながら、兄弟ともに敗れることとなったけど、次は日曜日。兄は総力戦、弟は決勝トーナメント。どちらも勝てばクラブ史上初。クラブにとっての記念すべき日とするために前だけ向いて。
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連勝(24節長崎戦)

2015-07-19 00:13:32 | マッチレポート15’
正直に言って、あの時間帯に追いつかれてからもう一度突き放すチーム力や監督の引き出しはないと思ってた。だからひっくり返されないことだけを願いながら残り時間を観てたから、タメのゴールが決まった瞬間は嬉しいというよりも驚いたという方が素直な気持ちだった。



前節の記事でゴラッソを決めたタメに「決めるべき人が決めたとは言えない」と厳しめに書いたけど、あえて今回も「決めるべき人が決めた」とは言えない、と言っておきたい。本人もインタビューで言ってたけど、前半と後半にそれぞれ1本ずつビッグチャンスがあって、むしろそっちを決めておかなきゃならないと思うわけで、あのゴールがどんだけ重要なゴールだったかは十分に理解した上で、あえてまだ言っとく。本当にぐうの音も出ないほどの「決めるべき人」にタメにはなってほしいから、まだ手放しでは喜ばない。でも、ありがと。


今日一番良かったと思うシーンは前半11分の先制点のFKを奪取するまでの流れ。右サイドで西とぐっさんが詰まって、やや苦し紛れ的なパスを昌也に預けた。普通ならスペースに蹴り出して終わりかなと思ったけど、あそこでターン一発で視界を広げて逆サイドに展開出来る昌也のセンスは改めて素晴らしいと思った。それとそこからパスを受けたタメが2人のDFの間を強引に割って行ってファールをもらった。昌也には昌也の、タメにはタメの期待したい部分が凝縮された流れでとても良かったと思ったし、またそこから幸先良く先制点も奪えたから、今日は圧勝もあり得るくらいに考えてたんだけど、そこから主導権が握れないのがチームとしてまだまだだということなんだろうね。ただこの流れはとても良かったと思ってる。


上福元はデビューおめでとう。確か2012年の2節グリスタでいきなりサブ入りしたから、デビューの日も近いとあの頃は思ってたけど、あれから考えると本当に長かったよね。圭介からタンタンに正GKが変わった時もそうだったけど、いつ来るか分からないっていうのが難しいよね。そんな中で本当によく準備してた。前半のファン・ペルシーばりのエビ反りヘッド以外は安心して見てられたし、本当に良かったと思う。クロスとかのハイボールへの寄せ方が力強くて安心感がある。今日はそんなに見せ場がなかったから分からなかったけど、シュートストップに関しては武田の方が上なんじゃないかと思うけど、総合力では甲乙付け難いなと思った。それは修行も含めて。


ヴェルディに勝った時に誰もが思った「次も勝たなきゃ意味がない」ということ。苦しみながらもそれをやり切れたことはチームにとって本当に大きな収穫だったと思う。ただまだここで一息つけないのが辛いけど、中3日で超が3つ付くくらいに重要な6ポインターがやってくる。今までは上にいるクラブとして実感してきたけど、最近のJ2はこの時期くらいから順位の低い方のクラブがその試合をモノにすることが多くなってくる印象がある。データはないけど、でも自らの肌感覚として多分そう。今日も京都、水戸、徳島、大分が3、そして岐阜が1とみんながみんな勝ち点を確保してる。これは苦しいけど、ここでまた置いてかれるわけにはいかない。だから徳島戦絶対に勝たねば。

ただ後出しジャンケンっぽいけど、栃木が落ちてくるのは予想してた。セレッソ、水戸と対戦する前のそれぞれの前節の対戦相手が栃木で、たまたま2試合続けて観たけど、内容が芳しくなくてこれはズルズルといきそうだと思ってた。先に低迷して危機感募らせたクラブより、途中から歯車が噛み合わなくなったクラブの方が立て直しは難しそうだし、栃木はそんなクラブになりそうだと数週間前に思ったばかりだったから、真上の順位に栃木が落ちてきたのは、何か変に納得してる。

いずれにしても岐阜に抜かれず、もう一つ引きずり下ろさない限り、このサバイバルゲームからは抜け出せない。徳島戦、絶対に勝つ!
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最高の週末(23節東京V戦)

2015-07-13 01:14:12 | マッチレポート15’




どんなに酷い内容の試合でも試合終了まで席を立つことを自分はしないけど、もう何ヶ月も終了の笛が鳴る前にゾロゾロとお客さんがスタンドの階段を上がって家路につく試合しか見ることが出来なかった。でも今日はロスタイムに入ると、続々とお客さんが階段を下っていって選手を迎えに行った。いい光景だなって心の底から思ったし、これこそ「最高の週末」だと思った。お客さんの歩き出す方向の矢印は変わった。全てが負に向いていたクラブの矢印の方向も変えたい。全て変えたい。


勝ち点3を取るポイントは柳田さんも言ってたけど、複数得点にあったと思う。そしてそのことが如何に共通認識として選手たちに刷り込まれてたかは、高松ゴール後のリスタートで西が見せた爆走プレッシングに象徴されていると思う。無謀にも思える直線的なプレッシングで、案の定あっさりとかわされたけど、1点では何も変わらないんだとチーム全体で考えられていることがあのプレーで表現出来ていたと思う。鹿島とか、大久保とかいやらしい選手は得点をした後ほど、少し大げさにでもボールにプレッシャーをかけにいく。それは失点して巻き返してくるであろう相手の出端を挫くという明確な意図を持って。少し強引なこじつけかもしれないけど、あれだけ取ることの出来なかった追加点が10分以内に決められたのは、全員の認識がしっかりと浸透していたからだと思う。


個人的にはゴールを決めた高松やタメよりも、その西に高い点数を付けたいと思ってる。すっかりサイドの選手のイメージになったけど、今日は中へ中へ入ってくるプレーで存在感があった。あれは2011年だったか、ホーム徳島戦でド真ん中を独走ドリブルからミドルを突き刺したことがあったけど、あの頃のプレーを彷彿とさせる今日の躍動だった。まだ全然動けてたし、ごっちゃんへの交代は正直早すぎたと思う。結果としてさんぺーから怜へ交代せざるを得なくなったことも重なって、最後の苦しい時間帯にダニエルを使えないことに繋がってしまった。あそこの交代だけは時間帯も含めてちょっと疑問だった。


23節にしてもう今シーズンのクラブベストゴール確定と思わせてしまうようなゴラッソを突き刺したタメ。ゴール裏から見てても素晴らしかったけど、いま横からの映像で確認したらもっとスゴかった。本来であればこのタイミングでああいうゴールを決めたら、「決めるべき人が決めたゴール」みたいな表現になるんだろうけど、正直に言って今のタメはまだ「決めるべき人」にはなってないと思う。別に否定的なことを言いたいんじゃなくて、これはもっとやってほしいという期待があるからこその思い。クラブの窮地を救うようなプレーにもっともっと顔を出してほしい。タメ、ごっちゃん、昌也の逆三角形がチームの背骨になってほしい。3人ともいい水準のプレーは見せてると思う。でも見たいのはもう一段上。本当に期待してる。


それにしても勝つってこんなにも嬉しいことなんだということを完全に忘れてた。スタジアムでトリニータの勝利を見るのは今季はもちろん初。最後に見たのが、昨年のアウェイ讃岐以来だから、かれこれ8ヶ月ぶり。あっさり2-0で勝たせてくれないところがトリニータらしいし、今日はラスト15分が気が遠くなるくらいに長かった。サポーターも辛かったけど、選手たちの心労はそれを遥かに凌ぐものだったと思うよ。タメもこれを次に繋げなきゃいけないと言ってたけど、それはもちろんそうなんだけど、それよりはこれで肩の荷を降ろして、自分たちのやってることが間違ってないと自信を深めてほしい。次節のヤスの出場停止も、中3日で迎える徳島との6ポインターにヤスをフレッシュな状態で出せると前向きに切り替えていこう。

やっとオレのもとにも来てくれた「最高の週末」。日付が変わって、厳密にはもう週末は終わってしまったけど、祝杯をあげて、この後のマッチデーハイライト見るまでは余韻に浸りたい。さあ、こっからだ!
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大分ヘッドボールクラブ(22節水戸戦)

2015-07-08 23:21:47 | マッチレポート15’
ホーム京都戦のごっちゃんの直接FKからかれこれ500分近く頭でしかゴールを決めていない。僕たちは大分ヘッドボールクラブ(略称:大分HC)。





悪くない、悪くはないんだよ。でも勝たなアカンのよ。

チーム状態はいいように見える。こりゃダメだっていう内容の試合はないし、守備が決壊することもないし。ただチームは生き物だと思うから、結果の出ない今のギリギリの状況の中でいい状態をずっと保ち続けるのは難しい。そんな状態で我慢出来ている間に、運でも何でもいいから結果がついてきてほしい。「こんな順位にいるチームじゃない」とは思わないし、そういうこと言うとカズに怒られちゃうけど、「結果がついてきてもおかしくないチーム」くらいには思ってる。水戸の番記者さんがつぶやいてた「この大分が最下位にいるんだから、本当に今年のJ2は恐ろしい」っていうのは本音だと思うよ。


強度を出したい時にダニエルを使ってほしいと思うんだけど、連戦の中でも今日のような試合を作れる昌也&兵さんなら替えづらいとも思う。前半の38分に相手のクリアボールをセンターライン付近で拾って、自らも寄っていきながら右サイドでチャンスを作り出してぐっさんのクロスからさんぺーのシュートに繋げたシーンは良かった。ボランチの動き方一つであんなにもシンプルにビッグチャンスを作り出せれば、試合の主導権を握るという点からもかなり大きいと思う。


どうせ点が取れないんなら、FWは1枚にして中盤厚くしてもいいんじゃないかと思う。伊佐がやるにしても、さんぺーがやるにしてもFWには玉砕してもらうことにはなっちゃうけど、今のままならいずれにしても点は取れないわけだから。2列目から足でシュート決めて、大分フットボールクラブになりたいぜ。


これで3試合連続ドロー。田坂さんは4試合連続ドローの後のヴェルディ戦に敗れ、そして次の試合でも敗れて解任された。その頃にも書いたけど、引き分けが続く時はそれが途切れた時の結果がとても大事。オセロのようにどちらにも一気に評価がひっくり返る可能性があると思うから。そしてまたこのタイミングで迎えるヴェルディ戦。直近の結果だけを見ても、今年のヴェルディが強いのは明白。でも勝たなアカンのよ。絶対に勝たなアカンのよ。

待ってろ、オレにとっての初めての『最高の週末』!もう7月になっちまったぜ!
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惜しくて美味しかった大阪遠征(21節C大阪戦)

2015-07-05 16:09:41 | マッチレポート15’



この試合でシーズンを折り返し。千葉戦よりも札幌戦、札幌戦よりもセレッソ戦とより勝ち点3に近付いていってる雰囲気はある。セレッソは前節の栃木戦を観たけど、かなり調子は良かったと思う。ホームで日程面でも恵まれていたそのセレッソを相手に最後まで追い詰めたのは本来であれば評価していいはずだ。それでもライバルクラブとの差はジリジリと開いていく。監督交代までに落とし続けた勝ち点がここにきてダメージとして効いてきてる印象。この試合でシーズン折り返し。ここでリセットして残り半分で取り返していくしかない。

後半に同じようないい位置から2度FKのチャンスがあった。いずれもごっちゃんが蹴ったわけだけど、1本目は壁に当たった。2本目は壁は越えたけど、落ち切らなかった。もし3本目があれば、壁も越えたし、枠に入ってきたんじゃないかな。このプレーに象徴されるように1回でダメなら、2回、3回とチャレンジしなきゃ点は取れないし、降格圏からの脱出もそんなに容易く出来ることじゃない。1勝でダメなら、2連勝、3連勝するだけだ。気持ちは見えたし、こちらの気持ちも乗った。本当に面白かった。ここからだ。



昨日の試合で一番良かったと思うのは、ボールをロストした後にすぐに奪い返したシーンが多かったこと。それも敵陣で奪い返したシーンも多く、個の能力では上回ってるはずのセレッソに主導権を握らせなかった要因はこの部分だったように思う。これこそ柳田さんが言ってる「切り替えの速さ」だと思うし、チャンスに結びつく可能性も高いわけで、ここは続けてほしい。

また守備面でも久々の無失点。これはなかなか結果が出ない中で、特にDF陣のメンタル面に及ぼす影響が大きいように思う。スリッピーなピッチコンディションで事故みたいな失点も十分に考えられる中で、よく体を張って死守したよ。やれるんだから自信持ってやろう。





最後は相手が数的不利になり、追い込むには追い込んだと思うけど、振り返って本当の決定機があったかと言うと、そこまでの決定機はなかった。いい試合をしても勝ち点1止まりの試合が多いことの最大の要因は一にも二にも点が取れないことに尽きるわけで、そこをどう克服していくのかが浮上のカギであることは間違いない。ただそれを安直に「ストライカーの補強」に求めてはいけないと思うし、シーズン途中にいい監督がフラフラしてないのと同じで、いいストライカーだってそんなにいるもんじゃない。林みたいなのは例外だと思う。じゃあ、それが岡本のフィットなのか、エヴァの復調なのか、永井の延長なのか等々を考えると、一番期待出来るのは最後の選択肢のように思う。現地では分からなかったけど、昨日はダンマクも出したようで、その反応を見ると永井自身の気持ちは延長で固まってるように思える。となると後はセレッソとの交渉だ。著名外国籍選手たちは相次いで退団したけど、田代を獲得して、今日は赤嶺獲得の報道もあったからセレッソ側も何が何でも復帰させようという思いはないように見える。

セレッソ大阪様、これはお願いではございません、ご提案です。弊クラブとして以下の点を貴クラブにコミットいたします。

① 永井龍を積極的に起用し、ストライカーとしての経験値をしっかりと積ませます。
② 貴クラブの今季の最大の目標である昇格の一助となるべく、他の上位クラブより勝ち点を取りまくります。

最下位である弊クラブが②を成し遂げるためには、永井龍の存在が不可欠です。貴クラブの昇格と弊クラブの残留というお互いのミッションを達成するために永井龍のレンタル期間の延長を申し出るものであります。お互いがwin-winでシーズンを終われるよう、本提案のご承諾をいただけますようお願い申し上げます。


ちなみにこの提案のポイントは「シーズン終了後に返す」とは言ってないことだ。大きい声では言えないけど。


まあ、新しい選手を補強して点が取れるのなら、それはそれでもいいけど、金を使うことだけが解決策ではないと思うからね。とにかく点を取らないと。そして次節はこれ以上ない重要な試合となった。同じような経緯をたどるライバルクラブを引きずりおろせるか、田坂さん解任後の引き分け続きが上位クラブとの対戦だからであって、同レベルのクラブからなら勝てるのか、色々な意味合いから今季を占う一戦と言っても過言ではない。この試合が週中に行われるのが、もったいなさ過ぎる。世間一般には伝わらないだろうけど、ハッキリ言ってこの試合こそ「大分総力戦」だよ。絶対に勝たねば。




往復ジェットスターで行ってきた大阪遠征。この先のスケジュールを見ても、多分最初で最後の宿泊遠征。観光のメインイベントは法隆寺に行った。ここ2ヶ月で2度目の奈良で、大分よりもよく行ってる。この奈良ブームまだ終わりの気配を見せない。


お昼は新世界で串カツ。


夜は鶴橋で焼肉と大阪グルメを満喫。

どっちも本当に美味くて、雰囲気良くて最高だった。特に鶴橋の焼肉は人生で3本の指に入るくらい美味かった。今までは京都の木屋町松原にあるアジェという焼肉屋が個人的にNo.1だったけど、アジェがいつでも強烈に混んでることを考えると本当に一番かもしれない。「上◯◯」なんていうのが美味いのは値がはる以上、当然なわけであって、ここが素晴らしいのは、400円そこそこのホソやレバーがめちゃめちゃ美味いこと。あの手のホルモンは関東じゃなかなか食べられないし、関西が牛肉文化であることを痛感する。


ホント来週にでもまた行きたいと思えるくらい美味しい大阪遠征でしたとさ。
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