Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

GIFT

2014-10-30 22:26:08 | トリニータ
岐阜戦のプレビューを書こうと思って、岐阜ー水戸と北九州ー岐阜の2試合を観た。2試合を観て、何が印象に残ったかというと、「北九州、すげえな。」ってこと。いきなり本題から逸れるけど、もうその印象しか残らないくらいに北九州は素晴らしいと思うわけですよ。今の北九州を見ていると、サッカーにおいて盛んに大事だ大事だと叫ばれる「モチベーション」って何なんだろうと思ってしまう。もちろん人によって様々だとは思うけど、一般的にJ2におけるモチベーションはJ1昇格だよね。今週末の試合を例にとってみる。福岡ー松本は勝てば松本の昇格が決定する一戦だ。もううちの立ち位置から自動昇格は届かないわけで、別に直接的に自分たちのために福岡に頑張ってくれとは思わない。ただ、松本がこの後、うちとPO圏を直接争う千葉との対戦を残しているから、そこまで松本がモチベーションを持ち続けるために、ひとまず今週末は足止めさせてといてくれと願う。これって至極当たり前の考え方だと自分もずっと思ってきたわけだけど、これが当たり前な考え方だとすると、今の北九州の強さの説明がつかない。岐阜に勝ったことで遂に磐田に勝ち点で並んだわけだけど、磐田と北九州なんて人件費に雲泥の差(予測)があって、さらには「モチベーション」ですら磐田が有利な状況にありながら、38節を終わって、同じ勝ち点。もう本当に「モチベーション」って何よと思ってしまう。諸々考えると、「柱谷幸一名将」説が一番しっくりくるのかなと思う。岐阜戦でもスコアレスで前半を終えて、ハーフタイムコメントで「ワンタッチのタイミングを狙っていけ」と選手たちを送り出した。そしてワンタッチパスを3本つなげてボランチである宏矢の兄ちゃんがキーパーまでかわす文句の付けようのないところまで崩した先制点。決まった瞬間は鳥肌もんだった。柱谷(兄)監督の場合、おっぱいで失敗しちゃったイメージがどうしても拭えないから名将感はないんだけど、この人の手腕が北九州をここまで強くしてるとしか思えないし、実力は確かだよ。本当に脱帽です。しかしこんなに素晴らしいチームがあるのに、平均で35百人しか入らないのは、北九州市民に見る目がないのか、クラブの宣伝不足なのか。いずれにしてももったいないよ。


本題から逸れ過ぎた。岐阜に話を戻す。岐阜は現在3連敗中。直近の2試合を観て、負けてるからそう感じるのかもしれないけど、チームとしての芯のようなものを感じない。軸がないとも言うかもしれない。個はいいメンバーが揃ってるし、2試合ともほとんどの時間帯で主導権を握ってるし、パッと見は3連敗もするようなチームには思えない。ただどうやってゴールを獲りきるのかとか、どうやって相手の攻撃をつぶすのかとか、そういうのがあまり見えてこない。3バックにしたり、4バックにしたりしてるのもそう思う要因の一つかもしれない。うちが一番手こずるガツガツ感のあるディフェンスもあまりしない。ボールホルダーに寄っていくだけで、獲りきるようなディフェンスはしない。阪田か若狭が復帰してダニエルをボランチに戻せるようなら、中盤の主導権は握れるように思う。

キーマンはやっぱり高地。昔からだけど、この選手の配球は本当にいい。岐阜がいい攻撃をしたなと思うと、大体が高地起点の攻撃だ。視野が広くて、そのイメージを具現化出来る高い技術。宮さんにも出てきてほしいけど、間違いなくこの選手がキーマン。ただ、水戸戦の2失点目がそうだったように、キーマンをつぶした時に高確率でチャンスが転がり込んでくる。今まで通りに、林が地道なプレスバックを繰り返せば、チャンスは来る。ストロングポイントとウィークポイントは表裏一体だ。それともう一人、遠藤純輝というFWの選手がなかなかいい。まだ十代でSECONDから昇格した選手らしいけど、プレースタイルはエネルギッシュそのもので常に前を向こうという姿勢に好感が持てる。絶対に勝ちたい試合においては、スマートな選手よりもこういうスタイルの選手の方が手を焼きそうな気がする。ナザリトはもちろん怖い選手ではあるけど、ナザリトにボールを渡す前に組織で封じ込めることが出来ちゃうんじゃないかな。それでも一人で打開してしまうレベルの選手ではない。

試合展開を予想してみる。岡山戦では見事に外したけど、ここを想定するのがやっぱり重要だと再認識した。上述したように岐阜はボールを保持する時間が長いにも関わらず、決定的な崩しがなかなか出来ない。またディフェンス面においても、同じく上述したように寄せが厳しくない。で、現在3連敗中で18位。ここまで揃えば、じっくりと展開するサッカーをすればいいと思うけど、今の大分がいいサッカーを出来てるのは、とにかくハイプレスからチーム全体のリズムを作ること。高地をケアしながら、前の2~3枚でプレスをかけにいけば、そこそこボールは譲り渡してくれると思う。あとは如何に攻撃の回数を増やすことが出来るかだ。焦れずに地道に諦めずに信じて攻め抜く。そうすれば、岐阜からの贈り物は必ず転がり込んでくる。


最後はライバルの状況をチェック。千葉はここから磐田、松本の上位と連戦。千葉はこのうちどちらか一つでも獲れば、その後が富山、讃岐のボトム2との連戦であることを考えると、まず間違いなくPO圏は守るでしょう。山形はアウェイで熊本と。山形は引き続き好調だろうし、勝ち点を落とすことは想像しづらい。ただ熊本は夏頃から上位からも勝ち点をコンスタントに奪っていて、ここでも期待したい。引き分けでもいいので、お願いします。もう一度は死んだと思ってた札幌がじわじわと迫ってきている。確かに厚別での千葉との試合は負けはしたものの、圧倒的に支配していた。調子はいいんだろうなと思う。今週とあるスポーツ紙に「完全消滅」扱いされた「V」ことヴェルディの「完全復活」に期待。同じく引き分けでもいいからね。そして前節までは両腕で崖っぷちにぶら下がっていた岡山もうちのラストキックで奈落の底に落とされた。しかし落下途中に生えていた木の枝に運良く服が引っかかった。今節はそんな状態でしょうか。京都も前節ロスタイムに勝ち点2をこぼれ落としてしまって、岡山戦をラストチャンスだと思ってくるだろうから、激戦は必至。ここは引き分け希望。


さて、最後に今週末は3連休。今季の大分の3連休での成績を調べてみた。

・ 3月22日 春分の日 アウェイ熊本戦  △
・ 7月20日  海の日 アウェイ札幌戦  △
・ 9月14日 敬老の日 アウェイ富山戦  △
・10月11日 体育の日 アウェイ松本戦  ×
・11月 1日 文化の日 アウェイ岐阜戦  ?
・11月23日 勤労感謝の日 ホーム湘南戦 ?

チッ、調べなきゃよかった。3連休の試合は何でこんなにアウェイばっかなんだ。。

3連休初日の中央道なんで、松本の時の教訓を生かして早くに出発するつもり。
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The劇的勝利(38節岡山戦)

2014-10-27 02:12:57 | マッチレポート14’
対戦相手の直近の試合を観て、事前に試合のイメージを膨らませる作業はとても楽しいんだけど、今回の岡山戦についてはあそこまで引いてくるという予想は出来なかった。よくよく考えれば、ここ数試合の失点が止まらない状況からまずは守備の安定で自信を取り戻させるという戦術を影山監督が採用するのは十分にあり得たとは思うけど。13時キックオフの試合で山形がまさかの敗戦を喫して、最悪ドローでもまだ何とかなるという状況だったこともその決断に至った背景なのかもと思う。大分に一つ注文を付けさせてもらうとすれば、キックオフ後のラッシュは絶対に仕掛けてほしかった。悩んでるチームが落ち着いてしまう前に先制攻撃を仕掛けるのは有効だと思ってたから。


ここ数試合でチーム全体のリズムを作っていたのは、中盤での潰しが効いていたからだと思う。ただ今日に限っては岡山がしっかりと引いてきたからそういう局面をあまり作り出せなかった。それに加えてCB陣にケガが続出したようで、急遽ダニエルを1列下げざるを得なかったことも大きく影響してたように思う。もともと本職ということもあるんだろうけど、ダニエルのCBでの安定感はさすがの一言だけど、反面ダニエルのいなくなった中盤の迫力のなさはちょっと依存し過ぎてる状態の表れでもあるんだろうな。ジョンヒョンも頑張ってはいたし、後半のゴール前に迫ったプレーはボランチが攻撃するにあたって一番求めたい形だったりするし、良かったのは良かったんだよ。ただダニエルとの比較になるとスケールダウン感は否めないし、例えCBがケガから復帰してきたとしてもダニエル自身がリーチ状態なので、「その時」がいつ来てもおかしくないことが、一番のリスクなのかもしれないと今日の試合で感じた。


もう一点気になったのは、後半の足の止まり方。引いて我慢して最後に押谷あたりで一発を狙うというのが、岡山の狙いだったんだろうけど、危うくそれにハマりそうになったシーンもあったし、得点出来たことを除けば最後は足が止まった。完全に推測に過ぎないけど、大銀ドームの芝が変わってたように思う。パスのボールがゴロで転がった後に轍が付いたりしていて、今までよりも芝が深そうな印象を持った。例えばダッシュをするシーンで、この選手のいつものスピード感と違うと思うようなシーンもあったし、何となく芝が重そうに見えた。もちろんただ攻め疲れしただけかもしれないんだけど、そういう印象を持った。刈り方を変えたってこともあり得るかな。


気になった点も含めて内容を見れば、もちろんパーフェクトな試合ではないけど、この時期にこのシチュエーションでやった試合としては100点を出していいと思う。林はあの時間帯によくあの落とし方が出来たと思うし、もちろん末吉もよく詰めて押し込んだ。自己犠牲の精神を前面に押し出して頑張る選手たちが報われるゴールで感動が2割増しだった。今日のようにうまく狙い通りの試合が出来なくても、例えば前半23分に末吉が猛然とプレスに行ったのをきっかけにボール奪取出来たシーンに象徴されるように、粘り強く自分たちの出来ることを続けてれば、自然と試合の流れはこちらに向いてくると思う。湘南を除くここからの3試合はやや目標感の薄れたチームとの対戦になるから、今日のような展開になる可能性が強い。その時に焦れるのではなく、粘り強くやれることを繰り返せば、絶対にチャンスは来ると信じてやってほしい。


千葉はあり得るかなと思ってたけど、山形が負けることは微塵も考えていなかったから、まさか今日PO圏に復帰出来るとは思ってもいなかった。山形は10人になってから2点も奪うくらいだから、普通にやってれば多分勝ってた。敗因は一にも二にもキム・ボムヨンの退場。岡山ー山形の録画を観てて、試合終盤に押谷が山形スローインのボールを2度もキムに渡したにも関わらず、わざと無視するシーンがあって、「あ、コイツはダメだ」と思ってたから、退場(仕方も含めて)したのを見て、やっぱり感は強かった。だから敵失感は否めないけど、いずれにせよこれで自力でPO進出を掴める状況になったわけで、次のステージに進めるかどうかは自分たち次第。やれることをやり続ける。やっぱりもうそれだけだ。状況が悪くなったり、想定外のことが起こったとしても、立ち返るところがあるチームは強い。


勝負、決戦、修羅場、正念場と色々な表現で語られた10月を2勝2敗で締めくくった。結局のところ、ホームで2勝、アウェイで2敗で、今季そのまんまの結果だったわけだけど、終わってPO圏にいることとどの試合も内容が良かったことを考えれば、十分に合格点だったと思う。今日の岡山戦が38節。昇格した2年前の38節はあのアウェイ千葉戦だった。昇格レースを占うビッグゲームを獲った歓喜の翌週に、鳥取に足下をすくわれた。今季のアウェイでの勝率を考えれば、岐阜に勝つことは相当に難しい。でも今日の難しいゲームを手繰り寄せることが出来た今のトリニータなら、もう乗り越えられると思ってる。実は個人的には来週の土曜日はけっこう重要な日だったりするんだけど、そんなことはどうでもよくて、半年以上勝利を見てないとかそんな一サポーターの憤懣やるかたない想いもどうでもよくて、とにかくチームを前に進めるためだけに勝とう。今なら絶対にやれるはず。
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やれることをやり切れば、勝てる

2014-10-24 00:08:21 | トリニータ
千葉戦の記事と同じようなタイトルになっちゃったけど、本気でそう思ってる。「勝てる」の前に「絶対」って入れるかどうか迷ったけど、何となく外した。弱気ではなく。


今節の対戦相手・岡山の前々節群馬戦と前節山形戦をチェックした。それだけでなく、岡山はシーズン前の順位妄想で優勝に挙げたくらいなので、今季はけっこう試合を観てる。夏頃の負けなかった岡山は本当に勢いがあって、このままPO圏くらいなら楽々キープだろうなと思わせるようなサッカーを展開してた。特に両翼の田中奏一と三村は知名度は高くないながらも、ガンガン上下動してチームに推進力をもたらしていた。だからここ6試合未勝利で急激に失速した岡山が少々信じられなかった。


ただ、直近の試合を観れば失速も十分に頷ける内容だ。直近の岡山の内容とうちが現在置かれてる状況。2つの意味で今節岡山に負けるようなら、6位以内に入るのは無理だと思ってる。「負ければ終わり」である。


岡山のチームの印象を少々。イメージではもっと縦に速いサッカーだったけど、意外とポゼッションしてじっくりと攻めてくる。ここ2節のスカパー中継でも紹介されてるけど、岡山はスルーパスの成功率がJ2で一番。そのデータが実証するように、上田と千明のダブルボランチにボールを集めて、前の3枚が流動的に動いてボールを呼び込むというのが、得意とするパターンのようだ。群馬戦の1点目はまさにそんな感じ。山形が現在絶好調ということでどこまで参考になるかは分からないけど、山形の切り替えが速くて、厳しいプレッシングに岡山はタジタジになり、ほとんど攻撃の形を作ることが出来なかった。うちがここ3戦でやれてる厳しい寄せをこの試合でも実践出来れば、例えダブルボランチにボールが入ったとしても、前線へのスルーパスを未然に防ぐことが出来る。だからタイトルを「やれることをやり切れば」とした。

一方で守備面を見てみると、何はともあれ試合開始後しばらくは岡山の左サイドを徹底して攻めていきたい。群馬戦も山形戦も岡山は左サイドからのクロスにヘッドで合わされるという全く同じ形で失点している。もう明らかに嫌なイメージが刷り込まれてるはずで、分かってはいて十分にケアしてくるだろうけども、精神的な動揺を誘う意味でもここは徹底したい。岡山が良かった頃はWBの三村の上下動が良かったと書いたけど、群馬戦では再三裏を取られ、早々に交代。山形戦では出場機会すらなかった。第三者から見て、いいと思っていた武器がもろ刃の剣であることをスカウティングされ始めたことが失速の大きな要因なのかなと思った。まあWBの裏とか3バックの脇とかは、3バックシステム攻略の定石だけども、ここ2試合だけでも3失点しており、対策が打ち出せていないのなら、付け込まない手はない。この点をポイントとして、松本怜の先発を推したい。怜は千葉戦でも何度か斜めに走る動きでギャップを作ろうとする意図が見て取れた。怜が中に動くことで右SBやインサイドハーフを相手WBの裏へ侵入させたり、もしくは一旦中に入ってからの斜め走りでサイドでボールを受ける等の攻撃パターンがイメージ出来る。岡山はWBが裏を取られても3バックが釣り出されることがないにも関わらず、中でフリーの選手を作り出してしまうという珍現象が続いており、不調の原因は根深いと思ってる。怜が岡山の左サイドをズタズタに切り裂くイメージをわかせて、今からワクワクしてる。


ちょっと本題から話が逸れるけど、この2試合を録画で観てて、山形の調子の良さは言うに及ばずだけど、負けじと群馬もいいサッカーをしてる。途中出場のダニエル・ロビーニョが起点となった3点目のゴールなんて、右からのクロスに中に4人くらいが飛び込んで来てて、「そりゃ入るよ」と思わせるくらいに説得力の高いゴールだった。再逆転とか、力のあるチームじゃなきゃなかなか出来ない。その群馬の次節の対戦相手が千葉。期待しちゃうぞ、バカヤロー!


話を戻す。もう一点、岡山の弱点と思われるのはセットプレー。ゾーンディフェンスで守ってくるんだけど、ここ2試合でそれぞれ1回ずつ完全にマークを外されたシーンがあった。どちらも相手のミスに助けられはしたけど、アレは完全に狙い目。ゾーンディフェンスの場合、走り込んでくる選手を捕まえづらいと思うので、ヤスがアウェイ磐田戦で決めたようなゴールの再現なんかを期待したい。


林はこの試合に臨むに当たってどんな気持ちなんだろうね。オフにFC東京から岡山に移籍することを決断して、シーズン終盤にまさかそのチームに対峙する形でこんなにも大事な試合を迎えるとは夢にも思わなかっただろうね。送り出した側として、押谷のこのコメントなんかは偽らざる気持ちだと思う。ちなみに林も押谷も今季6ゴール。どちらも絶対に負けたくないだろうし、林がゴール出来れば、岡山の選手たちを精神的にも揺さぶれる。5試合ノーゴールで溜めこんだ鬱憤をこの試合で一気にはき出しちゃってほしい。そして勝利に導いてほしい。オレの頭の中には福岡戦の3点目のようなゴールが鮮明に映し出されてる。あんな感じの頼む。


何度も言って申し訳ないが、今の岡山は最悪の状態にあると言っていい。山形戦の4失点目なんかは気持ちが完全に切れてるのを象徴するような失点だった。岡山は開幕直後もサッカーが全然成熟しておらず、状態が悪かった。話すと長くなるけど、そこで我慢して状態を戻した影山監督の手腕を個人的には買っていて、そんなところをアウェイ岡山戦の時のプレビュー記事に書いている。山形戦ではPO圏内に突入していく昇り調子のチームとの力の差をホームにも関わらずまざまざと見せつけられたわけで、さらにもう今節負ければ、実質今季終了と言ってもおかしくない状態だ。だから影山監督が崖っぷちで並ぶうちとのアウェイゲームで奇襲を仕掛けてきても何ら不思議はないとも思うわけだ。ブロゴラのこの記事を読んで、100%そのままに受け取れば、正攻法で来るだろうと予想出来るけど、実は公の場で発するこんなコメントすら煙幕で、サイドのスペースを埋めるため突如4バックで臨んできたりしたら、影山監督は本当の策士だと思う。


同じ2連敗でも内容が全く違うと自負してるし、タイトルの通り、やれることをやり切って真っ向からぶつかれば、勝てると信じてる。うちが猫で、岡山が鼠などと上から言うわけじゃないけど、本当に怖いのは「窮鼠猫を噛む」ような奇襲を仕掛けられることだと思ってる。さぁて、ヒリヒリしてきたよ。これがいいんだよね、この感じが。
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やれることをやる(37節千葉戦)

2014-10-20 00:16:11 | マッチレポート14’
今日の内容で勝ち点0は相応しくないと断言しておく。


シュート数1-100でも勝てばいい時期に来ていて、この結果だからダメはダメなんだけど、これじゃダメだとここ3試合のサッカーを見て、切り捨てる気にはなれない。松本や千葉にダブル食らって、今季のJ2で実力が上から3番以内にいないことは悔しいけど、認めざるを得ない。でもオレたちが目指すのはJ2の3位になることじゃなくて、J1昇格なわけだからまだまだ諦めない。今季自分の目で観た試合の中で今日が一番良かった。結果は残念なものだったけど、自信を失う必要なんてこれっぽっちもないし、選手たちには下を向かないで、残り5試合(+α)に臨んでほしいと強く思う。


80分頃のダニエルの決定機に繋がったパスカットは今日の頑張りが凝縮されてたように思う。カットに至るまで千葉は我慢強くボールを回し続けた。でもうちの前線の選手たちは終盤にも関わらず、その千葉の我慢強さを凌駕する粘り強さでボールを追いかけ続けた。最後は相手のパスミスっぽさも手伝ってはいるけど、それを引き出すまでやり続けたがんばりを評価したい。結果だけがついてこなかったことは、ああいうシュートが入らなかったり、ポストを2回叩いたりと、「そういう日」だったってことで割り切ろう。


重要な試合が続く中で日に日に存在感を増していくタメ。左サイドにいた時は山口慶が守るスペースを蹂躙し続け、何度も突破していった。松本怜が下がって、右サイドに回れば、あの突破とゴール。個人的には「超」がつくほどのタメ推しだけど、そんな自分でも代えた方がいいんじゃないかと思う時期はあった。だけど田坂さんはもう何ヶ月もタメだけは使い続けた。そんな効果がここに来て出てきてるように思う。あの地点からのパス交換と突破でゴールを獲れたことも大きいと思う。今季は最初からそこそこポゼッション出来て、バイタル脇のあのスペースくらいまで持ち込めても、そこでパスを回してるうちにロストしたり、苦し紛れのクロスで簡単に弾き返されたりしてしまって、効果的な攻撃を繰り出せない典型的な場所と状況だった。88分で1点ビハインドという切羽詰まった状況で出たあのプレーこそ残り試合に希望が見いだせる象徴的なプレーだったように思う。だから今日は負け試合のレポートを書いてる気がさらさらしない。







ついに山形の波にも飲まれてしまい8位転落。重要だと誰もが分かっていた10月に結果として連敗してるわけで、別にジタバタしても仕方ない。岡山は次節自らの手で葬ることが出来るから、出来ればドローか岡山勝利が希望だったけど、こればっかりはどうしようもない。北九州とは7点差もついてしまったから残り5試合ということを考えるともう厳しいかなと思う。そうなると、千葉、山形、岡山から2チームを引きずり降ろさないこと(下からの波に飲まれないことが前提)にはPOには進出出来ない。勝ち点が積み上げられてないわけで、当たり前と言えば当たり前なんだけど、残されたミッションの難易度はかなり高い。

岡山はアウェイ松本でロスタイム弾で競り勝った時はこのまま突き抜けるかなと思ったけど、そこから6試合勝ちなしで、完全に貯金を食い潰す生活に入ってる。そして今節昇格の直接のライバルである山形にホームで1-4の敗戦を喫して圏外に脱落。PO圏への挑戦権を賭けたうちとの直接対決に臨むに当たっての危機感の凄まじさたるや、想像に難くない。POラインの真下で同じ勝ち点で並ぶうちと岡山は例えるなら、断崖絶壁に並んで両腕だけでぶら下がってる状態。だから次節は崖っぷちにぶら下がりながら足だけで隣の相手を蹴落すような戦いだ。もう戦術云々ではないような気がする。どれだけ我慢出来るか、どれだけやり続けられるか、そして絶対に諦めない。そこに尽きる。










本当にいい試合だった。試合後、心の底から賞賛の拍手を送った。結果ではなく、やれることをやり切ったその姿勢に対して。

でもね、一つだけ心配してることがある。次節の岡山戦は大丈夫だと思うけど、その後の岐阜、水戸、讃岐の3連戦がとても心配。それは今日のナイスファイトが相手が千葉だったからじゃないかということ。順位とか実力に関係なく、相手なりのサッカーをしてしまうことに対してはもう慣れたけど、大目標が手の届くところまで来てる段階なわけで、もうそのレベルは卒業してほしい。今日のような試合をして負けたとか、残り全勝したけど目標に届かないとかなら、諦めもつくけど、格下(あえて)から立て続けに勝ち点を落として今季終了だけは勘弁してほしい。

フォッサマグナの糸魚川(富山含む)-静岡(磐田含む)構造線以北のアウェイ12試合を未勝利で昇格とかしたら、そりゃもう奇跡でしょ。やろうとしてることは奇跡みたいなもんなんだから、もう開き直って行こう。
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フクアリで大ちゃんを男に!!

2014-10-16 23:40:36 | トリニータ
「磐田ほどはハマらんかもしれないけど、松本よりはやりやすそう」

週末の対戦相手である千葉の前節札幌戦とミッドウィークに開催された天皇杯セレッソ戦を観ての感想。確かに公式戦3連勝、4試合連続無失点と直近の成績は数字だけで見れば素晴らしいのかもしれないけど、中身を見れば決して恐れるほどのものじゃない。福岡にホームで3-0ならオレたちの方が先にやった。札幌戦もスコア上は完勝だけど、倍以上打たれたシュート数が象徴するように内容は完全に札幌のゲームだった。そして相手が戦う気力に満ちていたようには見えなかったセレッソ戦は参考外。チームとしていいバイオリズムに差し掛かっているのかもしれないけど、試合前からアンダードッグに成り下がる必要はこれっぽちもない。松本戦のマッチレポートでも書いたけど、自分たち次第で結果はどうにでもなる。


試合展開を予想してみる。この試合のキックオフ時には既に岡山-山形の結果は出ているので、それによっても変わってくるとは思うけど、いずれにしても固い展開になるんじゃないかと思う。残り6試合という段階においての「6ポインター」。千葉からすれば、せっかくのし上がったPO圏内なわけで、負ければたったの1節で陥落。せっかくの良好ムードは壊したくないはずだ。カンスタもドローで終わる可能性が非常に高いと思うし、試合展開次第ではフクアリもドローでよしとする空気が流れるんじゃないかな。正直に言えば、うちも千葉戦△、岡山戦○で全然OKなわけで、勝ちたい気持ちよりも負けられない気持ちが先行するシチュエーションだと思う。


千葉の直近の2試合を観て、感じた点をいくつか列挙してみる。

①これは千葉サポの身内も言ってたけど、千葉の最終ラインの柱は山口智からキム・ヒョヌンに変わりつつある。広範囲にスピーディーに動けて、さらにハイボールは特に強い。多分林はエアバトルではほとんど勝てないんじゃないかな。
②札幌戦のスタメンをベースに考えると、千葉の2列目は谷澤、町田、志有人。いずれもうまい選手ではあるけど、抜群にスピードがあって飛び出してきたりとか、単騎突破を狙ってくるような選手じゃない。この配置から千葉がどういうサッカーをしたいのかが垣間見えてくる。
③上記の3人にダブルボランチのW佐藤を足した中盤の5枚はいわゆる強さという面では特筆するようなところはない。ここはダニエルが君臨出来る可能性が大いにあると見る。もちろん周りのサポートは不可欠だけど。
④千葉のDFラインはサイドから斜めに侵入してくるドリブルに対して、ズルズルと下がりがち。札幌の左WBだった石井謙伍がいわゆるカットインのドリブルで目立ったシーンを何度も作り出していた。
⑤バイタル近辺の密集地帯でのパス交換でも早い段階でつぶせずに、下がり気味になっていた。


と、まあツラツラと書いてきたけど、この辺をまとめてみると、千葉の攻略としてこんな一つのプレーがイメージ出来る。

『斜め45°からドリブルでゴール前に侵入。バイタルのくさびに一旦預けて、ワンタッチでリターンをもらう。後手に回ったDFをワンタッチでかわしてズドン。GKが何とか弾き出したボールをファーで逆サイドの選手がきっちり押し込む。』

絵に描いたようなプレーでこんなにキレイには決まらないだろうけど、狙うはこんな攻撃だと思う。磐田戦のようにキッチリと中盤で当たりにいけるのなら、セーフティーファーストで少々蹴ってもいいと思う。ただ今のキム・ヒョヌンはなかなかいいので、それ一辺倒なら弾き返されてしまう。だから中盤で優位に立てるようにがんばるのは最低限の前提として、そこから先の攻撃はサイドがポイントになる。ただしサイド攻撃といってもボールホルダーである2列目の選手の外をSBが追い越していってクロスを上げるだけなら、これも弾き返されるのがオチ。前を向いての仕掛けに対して下がりがちになる千葉のDFに対して、どれだけ積極的に中へ仕掛けていけるか、ここがポイントだと思う。

ちなみに上記のイメージするプレーでドリブルを仕掛ける選手で一番に頭に思い浮かぶのはやっぱりキジ。それとタメ。あとは宏矢かな。あまり2年前の成功体験ばかり追うのはよくないかもしれないけど、ことアウェイフクアリに絞れば、あまりにもあの年とシチュエーションが似すぎている。そしてあの試合で2ゴールのモリシをMOMとするなら、陰のMOMは間違いなくキジだった。個人的には、キジはスピードがあるけど、ジョーカータイプとして使うよりもスタメン60分で使う方が輝くと思ってる。逆転ゴールに繋がったヤスの絶妙なライン際のパスと、それを受けてグイグイえぐっていったキジのドリブルは今でも鮮明に脳裏に焼き付いてる。もちろん誰がやってもいいけど、とにかく中に向かって仕掛ける姿勢を貫いてほしい。


3位磐田、4位北九州、5位千葉、6位大分という今の順位表から考えても十分にありそうな順位でレギュラーシーズンが終了したとすれば、プレーオフ初戦は今週末と同じスタジアムで同じ対戦相手。ちなみに対戦相手がミッドウィークに大阪で天皇杯を戦ってくるという状況まで一緒。さっきはドローでもいいと書いたけど、ここまで全くアウェイで勝ててないことやプレーオフのことまで考えたら、当然のことだけどやっぱり勝っておきたい。勝てばPOホーム開催も見えてくるしね。

最後に余談で、両チームの33番対決に注目。林と志有人。どちらもFC東京からのレンタルでシーズン途中での移籍にもかかわらず、定位置を確保している。似たような境遇で同じ番号を背負う二人のどちらかが試合を決定づけるようなプレーをするような気がしないでもない。そしてそれこそがこの試合の勝敗を分けたりするのかもしれない。

あとやっぱり今シーズンここまで多大な貢献をしてくれた大ちゃんをフクアリで男にしてやりたいよね。何だかんだで実はこれが一番強く思ってることかもしれない。

週末は験を担いで、舞浜→千葉宿泊→フクアリの2年前と同じルートで決戦に臨む予定。あ、やっぱり成功体験を追っちゃってるわ。。
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クソゲームは忘却の彼方へ(36節松本戦)

2014-10-12 00:07:29 | マッチレポート14’
もがいてる低い壁は相手云々じゃない。


大事な試合、もしくは自分が現地にいた試合でここまで勝てないと、もう一つや二つくらい失点しても動じないくらいの耐性はついたね。「あぁ、やっぱそうだよね」程度に。悪い意味で鈍感になれてきたおかげで、冷静にサッカー観戦と向き合えつつある。悲しいけど。

ちなみに1勝7分8敗、得失点差-16。もう笑うしかない。




この時期にやる試合としては最悪の結果だけど、最悪の試合だったとは思わない。最悪の後半ではあったけど。前半は前節のいい部分をそのまま出せて良い出来だった。後半にバタついた原因は冷静に分析しなきゃいけない。「足が止まった」の一言で片付けてはいけないように思う。まずリズムを崩した要因の一つにセットプレーを続けられたことがある。これはホームでの試合でもやられたように、十分に警戒してたはずだ。にもかかわらずタメがカードを出されたプレーを筆頭に後半の頭はあまりにも軽率なファールが多かった。もちろんその集中力の欠如は前半に飛ばし過ぎて「足が止まった」ことに原因があるのかもしれないけど。失点に直結したミスは論じる必要もないし、いずれにしても後半だって自分たち次第でどうにでもなったはずだ。やってしまったことはもう戻らないし、置かれた状況や残り試合数を考えたら、いい意味でこの試合をすっぱりと忘れられるかだと思う。

松本みたいなチームの評価をするのってすごい難しいと思うけど、前節の横浜FCも自爆だったし、今節のうちも自滅。ただそういう展開まで持ち込めることこそが松本の強さなのかなと思った。ノーゴールでダブル食らったクラブのサポがほざく完全なる負け惜しみだけど、それでもやっぱり強いと思えないんだよね。15番の選手なんか何本もプレゼントパスくれるし、決定的なマークの外し方してくれるし、どうしてそれで勝てないと思ってしまう。もう自動昇格もいけるだろうし、J1でどこまでやれるのかには興味ある。監督はJ2マスターだし、あとはコレ(手のひらを天井に向けて親指と人差し指で丸を作るサイン)次第だろうね。


9月にあれだけ勝ち点を落としていなかったら、この2、3位との連戦で勝ち点3は上々と言えたけど、今日の結果でPO圏外に落っこちたようにこの結果で十分とは言えない。監督自ら最下位相手に勝ち点2落として「満足」とか言ってるから、こういうことになる。ただ岡山のお付き合いもあり、まだまだ希望の持てる状況。いずれにしてもここからの5、6位との連戦で勝ち点4はマストだろうね。

岡山の失速と時を同じくして山形がヒタヒタと追い上げてきて嫌だなと思ってたら、何と次節は岡山と山形が直接対決。今節で優勝が決まり、自動昇格争いも勝負が決しつつあり、注目はPO争いに移ってきた。そんなタイミングで次節POラインを挟んで5位対7位と6位対8位を同時にマッチメイクする日程くんの仕事っぷりには脱帽である。




あまりにもクソみたいなミスだったから試合中にヘリコプターなんぞ撮ってましたよ。札幌、山形、京都、松本、もう後半戦のアウェイだけで4回目だぞ。ホンマ勘弁してくれよ。


若手芸人のだだすべりギャグに見えなくもない。いやでも、岩上ホントいい選手ね。





まあまず今できることは、水曜日に天皇杯で千葉を全身全霊全力全開で応援することだな。来季J1で戦うクラブはメンバー落としたりせず、J1クラブ相手に本気で腕試ししといた方がいいと思うよ、知らんけど。



でも冗談抜きでマジで信じてる。ミスがあまりにもクソすぎたからこそ、逆にまだ前を向ける。前節いい試合をしなきゃやれるんだろ。分かっていながら勝手に前のめりになった自分が悪いことは重々承知ですよ。やってやろうぜ、2年前のフクアリを越えるビッグゲームやってやろうぜ。

オレはもうこの試合をきれいさっぱり忘れたぜ。
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前のめり

2014-10-09 01:25:23 | トリニータ
今季最大の前のめりです。立ったまま前傾45°くらいに前のめりです。


2年前の昇格したシーズンはコツコツとプレビューを書いたけど、去年今年と続く不甲斐ない試合に書くモチベーションを削がれ続けてきた。でも、磐田戦の快勝で完全に前のめりです。プレビューなんて所詮妄想。モチベーションがかきたてられなきゃそうそう書けない。


さて松本戦。松本の前節横浜FC戦を録画でチェックした。9月1度も勝てずに失速したかと思いきや前節は快勝。果たして松本は立ち直ったのだろうか。9月の勝ててない試合を観てないので何とも言えないけど、横浜FC戦だけで判断した時に松本が立ち直ったかと言われれば、「否」と答える。正確に言えば、横浜FC戦は参考外とするのが適切と思う。というのは、この試合は完全なる横浜FCの自爆だからだ。ホーム三ツ沢の芝生養生のため、西が丘で開催されたこの試合。スタンドは完全に松本サポーターにジャックされた。そしてその大サポーターに気圧されたか、横浜FCはホームにも関わらず、コイントスで勝って自らエンドを入れ替えるという奇策に打って出る。そして前半1分に松本の大サポーターの目の前で奪われた最初のCKで先制点を喫するという、もう救いようのない展開。また、縦からの映像がないので、判断しにくいけど、壁の置き方を間違ったとしか思えないところを通される直接FKも決められ、結局松本の得意とするセットプレー2発で前半のうちに試合は決した。この試合で松本が得たとすれば、それは自信なんだろうなと思う。しばらく勝ててなかったけど、「おれたちやっぱやれる」っていう自信はもしかしたら取り戻したかもしれないね。じゃ、サッカーそのものに関してはどうだろう?

縦に速いサッカーで最短距離でゴールを目指してくるスタイルは5月に対戦した時とほとんど変わらない。うちもホームでやられたし、横浜FC戦でもやったようにセットプレーの破壊力も健在。では大分トリニータはどう対応すればいいのか。一言で言えば、「ハムラビ法典を叩き付けてやる!」 これに尽きる。あえて相手の土俵で戦うということですな。先月三ツ沢で対戦した時のことを思い出せば、多分横浜FCはうちよりもポゼッション能力は高い。ただ松本にとってその中途半端はポゼッションスタイルが大好物なんだと思う。横浜FCも寺田やW松下を中心に粘り強くボールを動かそうとしてたけど、松本はそれはそれは気持ち良くボールを絡めとってどんどんゴール前に迫っていってた。うちも長崎戦までと同じようなサッカーで臨めば、横浜FCと同じ目にあうのは明白。でも今のうちは違うサッカーが出来るはず。前節のマッチレポートで「インテンシティ」という言葉を使ったけど、磐田戦のように高いプレー強度で臨めば、2位が相手でも十分にやれると思う。「ハムラビ法典を叩き付けてやる!」というのは、すなわちカウンターでやられる前にカウンターでやってやるということ。裏の裏は表なわけだし、カウンターサッカーにはカウンターサッカーを!

横浜FC戦の前半19分、カウンター気味に左サイドから仕掛けた松本の攻撃。左サイドからのクロスに最後に飛び込んだのは3バックの一角の飯田。セットプレーの流れで前線に残っていたというわけではなくて、単純に最終ラインから飛び込んできたもの。頭で放ったシュートは枠を捉えなかったけど、その攻撃には迫力があった。ただし、個人的には松本攻略にはこういう迫力のある速い攻撃の裏にこそあると思う。既に先制点を奪って試合も完全に支配してる中であそこまで陣形を崩して攻める必要があったのか。もしあのクロスがズレて、相手ボールになってたら、まず間違いなくクロスカウンターを食らってたはず。そういうところを狙えばいいと思う。カウンターを得意とするチームに対して、ポゼッションの質を上げることだけが対策ではないと思う。そして何よりも松本の土俵でも勝負が出来ることを前節見せてくれたと信じてる。

固い試合になる気もする。どうしても前のめりに勝ちにいきたい大分の心理状態を見透かされて、反町監督が引き分けでもいいというスタンスで来られるのが一番いやだ。真っ向勝負をしてくれれば、勝てる可能性は十分にあると思う。ここを勝てれば、千葉戦、岡山戦をかなりの余裕を持って迎えることが出来るし、何が何でも勝ち点3。


まだ3日前なのに、今からドキドキワクワクしちゃうくらいに本当に楽しみ。まずはこういう心理状態でこの試合を迎えさせてくれたチームに感謝。あとは半年ぶりに勝利を目の前で見せてくれたら、もう言うことない。グッドゲームの後にビッグゲームを。さあ、いざ決戦!
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ごっちゃんがJ22選抜に選出

2014-10-05 22:13:23 | トリニータ
今日はもともとJ1の今節最注目カードの鹿島-ガンバを観に行こうと思ってたんだけど、台風接近で天候がアレだったので、家で大人しくしてようと思ってた矢先にごっちゃんがJ22選抜の長野戦メンバーに選出されたとのことで、急遽行き先を佐久(オフィシャルは策になってたけど)に変更。


佐久は今年出来たばかりの新しいスタジアムでパルセイロの新スタジアムが出来上がるまで今季準ホームにするとのことだったので、シーズン前から一回は行っときたいと思ってたからタイミングは良かった。





ほんの1ヶ月前に所属クラブでも大事なゴールを決めてたばかりだし、少々唐突感のあった選出。いまJ3の公式サイトを見に行っても載ってないんだけど、確か金曜日に吉武さんがJ22のコーチに就任したというニュースを見たので、大分ユース出身のごっちゃんの選出はその流れなんだろうなと思う。現場で吉武さんの姿は見つけられず。





試合は0-5で長野の圧勝で終わるわけだけど、冷静に見れば0-8くらいが妥当な内容だった。公式スタッツではシュート数が1-26になってるけど、この1本も角度のないところからの直接FK。この数字を見るだけで、いかにワンサイドなゲームだったことが分かる。肝心のごっちゃんは10番を付けての先発だったけど、後半15分頃に交代するまでシュートはおろか、ボールタッチの数ですら多分5回くらいだったと思う。でもこれはごっちゃんが悪かったわけでなく、J22にはもう一人のFWである三根のくさびに入れる選択肢しかなく、そしてこれがことごとく収まらない。これではそこからの展開を待つごっちゃんとしてはどうしようもない。かと言ってごっちゃんを裏に抜けさせる等のオプションを持っているかといえば、多分練習時間の関係でそれもない。ある意味でちょっと被害者だなと思った。



大分サポーターとしてはどうしてもこの人にシンパシーを抱いてしまう。なぜこの役回りを引き受けたのかは分からないけど、難しい仕事だよね。



トランペット独奏からのコーヒールンバは楽しそうね。ちなみにこの長野サポの後ろ側の丘から試合が丸見えだから、正直ここは有料興行には使えないよね。



スタッツには出てこないけど、後半30分頃にJ22ゴール前で長野の選手と新潟の酒井家の末っ子が強烈に衝突して、そのまま末っ子は退場した。既にベンチ5人全て使い切っていたJ22は残り15分を10人で戦った。昇格が目の前にぶら下がってる長野の選手たちやスタンドの雰囲気はハンパじゃないし、前日に初めて集められた選手が太刀打ち出来る相手じゃないことは試合開始10分もしないで分かった。復帰までどれくらいの長さになるか分かんないけど、何かサッカーだしケガはつきものという感じでは捉えられないと思いながら見てた。ましてやもしごっちゃんがケガをしてたらと思うと。。

こんな内容の試合が続くなら試合経験に繋がるとも思えないし、ましてやうちとしては金を払って選手を送り出すだけの価値があるとは、今日の試合を観るかぎりにおいては到底ないと言わざるを得ない。色々と試してみることはいいことだと思うけど、これなら各地でU22リーグを開催する方がずっといいように思う。


ごっちゃん、長野は長野でもいるべきは今週じゃない。君が長野にいるべきなのは来週末だよ。アルウィンで待ってる。
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インテンシティ(35節磐田戦)

2014-10-04 22:41:43 | マッチレポート14’
長崎戦の反省でこんな試合が出来るのなら、失った勝ち点2も決して無駄ではなかったと思う。


スタメンを見た時は並びが予想しづらく、磐田対策として3バックもあり得るかなと思った。前節磐田と対戦した愛媛は3-4-3で前半は磐田のビルドアッップをきっちりと封じてた。後半早々に失点してしまったため、後半はいまいちだったけど、田坂さんが前節の前半を見て手を打ってきたとしても不思議でないと思った。結果的にはほとんど変わらなかったわけだけど。


前節長崎戦のJ’sGOALとエルゴラのマッチレポートに今節完勝のヒントが隠されてると思う。J’sでは「今の大分にはこれといった武器がない」、エルゴラでは「強度不足」と評されていた。まさにその通りだと思うし、残り数試合の段階で新たに武器を構築することは出来ないだろうし、やれることといったらプレー強度を上げることくらいしかない。それをまさに実践出来たのが今日の試合じゃないだろうか。前節名波体制の初陣で気合いの入った磐田の選手たちはちょっと大げさなくらいにフォアチェックを頑張ってた。大分の前節長崎戦を観てスカウティングをすれば、磐田は愛媛戦の継続でよかったような気もする。ただ前半の途中に武田が自陣の真ん中あたりまでボールを運ぶシーンがあったくらいに磐田は前からこなかった。厳しいフォアチェックを滅法苦手とする大分からすれば、少々ラッキーな側面があったことは否定出来ない。


ザックが使って話題となった「インテンシティ」という言葉。曖昧なイメージを残す言葉だけど、個人的には「プレー強度」というニュアンスで捉えてる。インテンシティという観点から言えば、最低の試合をした前節の長崎戦。相手が磐田だったのでまだ楽観は出来ないけど、この終盤戦に一番重要だと思うインテンシティの部分で盛り返せたことはとても大きい。というよりもこのチームの拠り所はもうそこしかないと思ってる。そういう戦い方が出来るように組んだのが今日の4-1-4-1だったと思うけど、先頭に立って磐田にプレッシャーをかけ続けた林の出来は抜群だった。FWとして得点がなかったわけで、本人としては満足出来てないかもしれないけど、献身的なフォアチェックやプレスバックは本当に素晴らしかった。そして2ゴールの起点となった高木と若狭の「前へ前へ」の守備も素晴らしかった。決して上手にビルドアップ出来ないかもしれない。キレイに崩してゴールに迫ることも出来ないかもしれない。でもこういうプレー強度の高い戦いが出来れば、残りの試合やれるような気がしてならない。2年前も最終盤に丸谷と永芳を2列目に配置して機動力の高いサッカーを展開するようになって、最後まで駆け抜けた。こういう戦う姿を見せてくれてダメなんだったら諦めもつく。これで行こう。本当にいいサッカーだった。


北九州、岡山、山形、京都、札幌と勝ち点を落として追い風吹きまくりの節となったわけだけど、もちろんまだまだ楽観なんて出来ない。今日はプレー強度の高い戦いで勝つことが出来たけど、対戦相手の磐田がうちが比較的やりやすいタイプの相手であったということは割り引いて考えておかなければいけない。次節はこういう戦い方では一日の長がある松本。ここを越えてこそ、だ。


最後に名波監督へ。名波さんのことはとても好きなので、次節以降がんばってほしい。次節は松本を止めておくんで、是非自動昇格に向けて突き進んでください。
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