Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

勝ち点1で精一杯(17節山口戦)

2024-05-26 17:04:55 | マッチレポート24'
悲しいけど序盤に宇津元が決定機を外した時に思った「これが勝ち点の分かれ目にならなきゃいいけど、なりそうだけど」という感想そのままの試合だった。宇津元はもう「宇津元いいね!」のフェーズは終った。「決めたかった」ではなく「決めなければいけなかった」だと思うよ。だから勝てない。片野坂さんはその部分を何度も公の場で発している。


また新たに茂平が離脱。これは苦しい。いま野嶽か茂平が離脱したらもうこのチームは終わりとどれかの試合の後に書いていたと思うから、それでも勝ち点1を取れたのは収穫だと思うくらいだ。堅心はほぼぶっつけ本番みたいな感じだったと思うからそれなりによくやってくれたとは思うけど、やはりチームのストロングポイントでもある茂平と比較してしまうとその落差は大きい。1人戻ってくれば1人離脱するいたちごっこ状態で戦力の薄さはいつまで経っても解消されず。これはもう鮎川が復帰したとしても解決する問題だとは思えないから本気で昇格するつもりがあるなら哲平さんには早く動いてほしいし、動くなら早く動かなきゃ意味がないと思う。


愛媛戦、水戸戦で新たな課題として浮上した後半パワーダウン問題。今日はそこまでパワーダウンすることもなかったけど、何となく後半の質を維持するために意図的に前半の質を下げたように感じた。前半の出力を抑えた結果、決定機は相手からのプレゼントボールだった宇津元のシュート1本のみ。90分ほとんど抑揚のない展開で見ていてつまらなかった。ただチームとしてこれが限界なんだろうなとも思うから、繰り返しになるけど宇津元は決めなければいけなかった。もう一つ山口側の都合も作用したと思う。今シーズンの山口には志垣監督が肝いりで八戸から連れてきたと思われる相田勇樹というクラッシャータイプのボランチがいてずっと先発していたんだけど、前節の藤枝戦で負傷退場。そこを佐藤謙介と池上丈二のセットで埋めたり、今日の試合中も河野が負傷交代したりと愛媛や水戸のように交代カードでアクセントを付けるのは難しかったと思う。そんなこんなもあって拾えた勝ち点1。苦しい時期はまだ続く。
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いまは踊り場(16節水戸戦)

2024-05-19 12:16:42 | マッチレポート24'
この試合をネガティブには捉えたくないと思うんだよ。愛媛戦、水戸戦と素晴らしい前半を展開しながらそれを勝ち点3に繋げられない部分に物足りなさを感じてはしまうけど、いまはチームの正しい成長過程の踊り場だと思ってる。この後には必ず成長局面がやってくると信じて続けていってほしい。


前半は水戸のハイプレスが拙かったこともあるけど、ビルドアップでどんどん前進出来た。水戸のビルドアップは2トップの突撃型のみで後ろの長尾と前田が全く連動してこないのでボランチにボールつけ放題。一方的にやり放題なんだから前半のうちにもう1点取っておかなければいけなかったと言いたくなるところだけど、その追加点が取れた愛媛戦でさえ追いつかれたわけでどこまでいっても追加点は必要なわけで勝てない理由をそこに求めるのは優先順位としては低いんじゃないかなと思う。それじゃあ何が悪いんだと言われればおそらく終盤のパワーダウンと交代カードの薄さの2点に尽きると思う。交代カードについては伊佐にも堅心にももっと頑張ってほしいという思いはもちろんあるけど、チーム全体が重度のパワーダウンに陥っている状態で交代選手1人や2人で何とかしろと言われてもなかなか難しいのかなと思う。シームレスを実現するために即時奪還にエネルギーを割いているのである程度の終盤のパワーダウンも許容しなければならないとも思う。


じゃあどうするかの部分について個人的に思うところは「もっとビルドアップにこだわる」こと。ビルドアップで押し込み続けて、相手をもっと走らせて後半に逆襲の糸口を与えない。それが1試合通して継続出来ればこの2試合のような展開は避けられるんじゃないかな。もっとビルドアップにこだわるために、ビルドアップで押し込み続けるために、やってほしいのはGK西川幸之介の起用。ハマタローはもちろんよく頑張っていると思うし、ビッグセーブに助けられている部分は大きい。ただそのビッグセーブにも陰りが見えてきていると思う。2試合続けて被PKがあり、おそらくチームのスカウティングでどちらも飛ぶ方向は当たった。にも関わらず止められなかった。特に昨日のPKは脇をすり抜けていて止めてほしい部類のPKだったにもかかわらず止められなかった。シーズン序盤の横浜FC戦で櫻川ソロモンのPKを止めて勝ち点を拾ってくれた頃と比較すると神がかり的な雰囲気はなくなった。ただハマタローに足りないのはやはり足元。ゴールキックが直接ラインを割るミスは毎試合必ず複数回ありなかなか成長しない。昨日の試合で決定的に西川幸之介を起用してほしいと思ったシーンがあった。32分に小酒井のドリブルに始まってノムのフィニッシュが決まらなかった一連の流れは決まっていればシーズンベストゴール級の流れだった。その直後に大分ゴールキックになりハマタローは少し迷った後に全員を上げさせてゴールキックを大きく蹴る判断をした。あそこは絶対に繋いでほしかった。水戸の選手たちに「あ、もう大分のビルドアップは捕まえられない」と諦めさせてほしかった。ゴールキックの時にボールと相手FWの距離は何回やっても変わらないはずなのになぜあそこで蹴る判断をしてしまったのか。これはハマタローのメンタル以外の何物でもないはずで、おそらく引っかけられたくないという思いがあの判断になったんだと思うけど、それでは不十分だ。このブログでも何度も書いてるけど、ビルドアップには勇気という要素が大きく影響してくると思っている。それをややエキセントリックなニュアンスを混ぜつつクリアしていったのが高木駿で、その系譜を継ぐ者が西川幸之介だ。ハマタローへの不満というよりもその勇気を出せる者として前向きな理由で西川幸之介を起用してほしいと思う。押し込み続けられればビッグセーブが必要な局面も自ずと減ってくるはずだ。



ただ選手層が薄いのはもう隠しきれないレベルにまできている。愛媛戦に続いてやはりまだ木本くんはJ2で出場させていいレベルじゃない。終盤に自陣でドリブルを始めてひっかけられた時は心臓が止まるかと思った。でもそれは木本くんが悪いんじゃなくて彼はあと2年かけて成長してくれればいいわけで、その木本くんを起用せざるを得ないチーム状況が悪い。水戸遠征に帯同していて出場出来る状態だったにも関わらず選ばれない司や、交代選手のチョイスとして先を越されている中川にはもっと奮起してほしい。





初ゴールおめでとう。空中戦絶対先に触るマンこと藤原優大だけにセットプレーで早々にゴール決めるかなと思っていたから意外と時間がかかった印象。でもやっぱりヘディングだったね。



水戸に個の部分で手を焼く日がやってくるとはね。左サイドの新井晴樹はかなり厄介だった。速さに加えて球際の強さもあるから茂平が何度か入れ替わられてしまうシーンがあってヒヤヒヤした。セレッソでもやっていたし、早ければ夏にはステップアップしそう。水戸もいつも通りそこは織り込み済みで獲得していると思うけど。



後半から出てきた落合陸も良かった。大学時代からレベルが違うところでやっていたので驚きはないけど、こちらは柏からの期限付き。放流上手の柏だけに水戸も苦しいところだね。







水戸も同じく30周年。落ちないけど、上がれない。この日も入場者数4千人で拍手が上がってしまうレベル。水戸の行く末にはずっと注目しているけど、クラブとしてたどり着きたい先はどんなイメージなんだろうね。ずっと気になるクラブ。


おかめ納豆のイラストうますぎ。




何がやりたいかが見えなかったシーズン序盤と比べたら前半に展開出来ているサッカーはとても魅力的。1試合を通したマネジメントに苦心しているいまは踊り場でしかない。ここからは上がるだけ。
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手応えを確かなものには出来ず(15節愛媛戦)

2024-05-12 17:21:59 | マッチレポート24'
「手応え」

観ている側も感じ出していたし、監督や選手たちからも発せられるようになってきたワード。感じ始めた手応えを確かなものにするために最後に必要なのはやはり結果だ。結果以上に自信になるものはないし、今日はそれが必要でそこに至る過程も良かっただけに最後が残念だった。


まず今シーズンは本当にジャッジに恵まれない。昨シーズンまではあまり真剣に観ていなかったせいかJ2のレフリーのレベルも気にならなかったのかもしれないけど、真剣に追っている今シーズンはそのレベルの低さに本当に嫌になる。あんなのでPK取るならエリア内接触禁止のルールとか作れよ。身体が触れてコケた奴が得するとか、幼稚園のお遊戯じゃねえんだぞ。ふざけんなよ。


試合の入りは完璧だった。一度も相手にターンを渡さないままCKから先制。今はゴール数は少ないけどセットプレーから点が取れることで少し形が作れているところはあると思う。色々と工夫しているところも見受けられるし、そろそろ安藤、藤原あたりのドンピシャズドンも見たいぞ。愛媛のビルドアップに対して高い位置からのプレスが完全にハマっていたのでもっと早い時間に2点目が取りたかったのが本音のところだけど、狙った形なのでこれも良いゴールだった。その後も愛媛の攻撃を完全に封じていたかというとそうではなかったかもしれないけど、愛媛のゴールの期待値と同じくらい大分の3点目の期待値もあったはずだからやっぱり勝てなかったのはもったいなさすぎる。


やっぱりこの勝ち点2ロストの最大の問題点は同点に追いつかれてから10分以上もあったのに全くゴールの可能性が感じられなかったことだ。考えられる可能性はベンチメンバーの層の薄さか、体力的な問題か。おそらく前者だと思うけど。事故も含めて追いつかれてしまったことは仕方ないとして、まだ十分に時間はあったし、このレベルの相手なら脅かすシーンくらいは作り出してほしかった。自分以外にも思った人は多いと思うけどあんな弱気なパス回しを続けるくらいならペレイラ大作戦の方が可能性はまだあったとか思われちゃう時点でこのチームはまだまだ。伊佐は自らの良さを全然出せないし、木本くんに注文つけるのは心苦しいけど現状の木本くんをメンバーに入れざるを得ないのは選手層が致命的に薄い。中川も司もゴールに直結するプレーは全くない。つまり試合をクローズさせるためならまだ何とかなっても終盤にギアを上げる選手交代は現状では難しい。おそらく新たに松尾が負傷したと思われ、鮎川復帰の報も聞こえてこない。茂平か野嶽がケガをしたらもうシーズン終了になりかねないSBと前線の補強は重要かつ至急案件。育成型レンタルなら今すぐにでも出来る。大学生を使わざるを得ない現状、J1にはいくらでも良い選手はいるはずだ。


感じ始めた手応えはまだ幻だったということで、順位表上では食らいつきながらコツコツと積み上げていくしかないね。清水を除けばどんどん混戦になってきているのでまだまだ全然いける。
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連戦を無敗で駆け抜ける(14節長崎戦)

2024-05-07 00:47:20 | マッチレポート24'
ケガ人が多く選手層が薄いとずっと思ってきたわけだけど、そんな中でも特別指定選手の力も借りて全休させる選手を作ってターンオーバーしながら2勝1分で駆け抜けたことはチームにとって大成功と言っていいと思うよ。結果だけじゃなく内容も伴ってきてると思うので、ここからどんどん練度が上がってくる片野坂さんの作り上げるチームが楽しみで仕方ない。


チーム全員で乗り切った結果ではあるけど、このGW中の3連戦全てでほぼフル出場した安藤、野嶽、小酒井の3選手には特に大きな労いの拍手を送りたい。小酒井については片野坂さんがあえて長い時間を出場させているような狙いを感じる。受けるセンス、見えているところのセンスが抜群なのはもう十分に分かるのであとはプロのスピード感や強度の部分を高めてほしいという片野坂さんの意図なんじゃないかなと思う。今日の交代が小酒井→将輝ではなく堅心→将輝だったところにそんなところを感じた。野嶽も決してタフな部類ではないと思うけど、薩川、香川が相次いで離脱してしまい茂平も復帰後間もないということでポジションを変えながら3試合全てフル出場ということで新しい野嶽惇也を見せてくれた。好調宇津元との縦のユニットは大分のストロングポイントになりつつあると言っても過言ではないと思う。いま野嶽に離脱されるとマジで困る。どうぞご無事で野嶽惇也らしさ全開でよろしくお願いしたい。そして何と言っても安藤だ。今日の試合後インタビューでの控えめな感じがもどかしくなるくらいに今の安藤はスーパーだ。ウタカ、アダイウトン、エジガル・ジュニオ、フアンマと180分対峙して1失点に抑えたのは賞賛に値するレベルだ。カバーリングの速さとタイミングが素晴らしいのでとても頼もしいし、ボランチを飛ばして付ける縦パスも効果的。でも中でも最近良いなと思うのは相手のくさびのパスへのチャレンジだ。相手FWの背中について振り向かせないだけじゃなく、タイミングを見て前に出てパスカットも出来るし入れ替わられることもほとんどない。前に出られるのは気持ちの面での充実もあるだろうし、誰から見ても信頼出来るディフェンスリーダーに成長したと言っていいと思う。宮崎でのTMを見て、今シーズン期待出来るのは安藤だと評価した自分の目を誇らしく思うしもっともっとやれると思う。





3人以外にも3試合全てに先発をしたのは宇津元。もう改めて取り上げるまでもなく期待していい選手だと思う。前線の選手はターンオーバーをして少しでもフレッシュな状態で出したいという意図があったと思うけど、やっぱり今日はノムも新太もキレが全くなかった。その中で1人全てに先発してゴールの予感も感じさせた宇津元は完全にステージが1つ上がったと感じる。その宇津元とバッチバチでやり合っていた長崎の右SBモヨマルコム強志。法政大卒のルーキーで昨シーズン小酒井&有働目当てで宮城県まで総理大臣杯を観に行った時に初めて認識した選手。そばで見るとそのはち切れんばかりの筋肉質の身体は大学サッカーでは反則級だと思った。今日もその感じを彷彿とさせるパワフルなプレーを見せていたけど、宇津元も決してパワーとスピードで負けていなかった。ちなみにモヨマルコム強志選手は口癖のように味方が良いプレーをすると「スーパー!!」を乱発する。スーパーでもないそこそこのプレーでも「スーパー!!」を乱発する。どうでもいい話だけど。


シーズン当初よく分からなかった片野坂さんが目指したかった形がようやく見えてきたというか、我々のよく知る片野坂さんのサッカーに近づいてきたように思う。相手のスタイルによってまだ出し切れる割合が違ってくるところはあると思うけど、方向性はだいぶ固まってきたように見える。第1次片野坂政権時代と比較するとそこまでボール保持にこだわるわけではなく裏を狙った長いパスあり、リスク回避を優先した捨てるパスあり、ゴールキックを普通に蹴ることも当り前のようにある。ただ基本的にはボールを大事に回して攻めたい意図は伝わってくるし、ハイプレスでボールを奪還して攻撃の回数を増やしたいという意図も今日の試合でも何度も見られた。正直に言ってシーズン当初はケガ人の復帰が間に合うか、チームの練度が上がるのが間に合わず決壊するかのどちらかだろうなと思っていたので、こんなにも早く期待感の持てるチームの形が見えてくるとは思っていなかった。もちろん順位もまだ11位とボトムハーフだし何ら楽観出来ることなんてないけど、折り返しまであと5試合で上位との対戦は全て終ったのでここからの逆襲は期待しちゃうってもんですよ。


勢いをつけるためにはやはりホームで勝つこと。次節は昇格組の愛媛戦。必ず勝ちましょう。
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久しぶりに熱くなった一戦(13節甲府戦)

2024-05-04 01:37:36 | マッチレポート24'



みんないい笑顔。簡単には勝てると思っていなかった試合だけに選手たちもそうだろうけど、本当に嬉しかった。大分トリニータを応援し始めてざっくり四半世紀。昨シーズン、一昨シーズンほど興味を失ったシーズンはなかったと思う。今日の試合はそんなブランクもあって本当に久しぶりに熱くなった、そして本当に面白かった。これこそが自分がずっと応援してきた大分トリニータだと思えた。おそらくここから難しい時期も来ると思うけど、こういうチームならずっと応援して支えていきたいと思える。


得点→失点→得点と熊本戦と同じ得失点推移となったわけだけど、熊本戦よりもずっと内容が良化。GWの連戦に加えて遠いアウェイで気温28°のコンディション。今の大分のメンバーの手薄さを考えてもグダグダの試合になることは容易に想像出来た。しかし特に前半はウタカの緩慢な守備に起因する甲府の連動しないディフェンスの間隙を縫ってサイド攻撃が機能した。2CB→ダブルボランチ間のパスがこんなにも通った試合は今シーズン初めてじゃないだろうか。ウタカやアダイウトンは確かにすごかった。特にあの存在感で90分もってしまうのは本当にすごいと思った。ただ一方でウタカがいたから与しやすかった部分があったのは間違いないと思う。たかだか一回勝ったくらいで「外国人頼みの◯ソサッカー」と腐すつもりは毛頭ないけど、第1プレッシャーラインがあんなに簡単に突破されたら3列目、最終ラインは相当やりにくいと思うよ。ちなみに「外国人頼みのク◯サッカー」の伏せ字については皆さまのご想像にお任せします。そう、そうですよいま頭に浮かんだその2文字ですよ。



今シーズン現地で観た勝ち試合は藤枝戦に続いて2試合目。どちらも堅心が決勝ゴール。4月以降チームが徐々に片野坂さん色を出し始めるのと時を同じくして出場時間を短くしていった堅心。悔しかったに違いない。今日の試合と同じように終盤に投入され絶好のアピールチャンスだった千葉戦でシュートを枠に飛ばせなかった堅心。今回は見事すぎるほどに見事なコースに決めきった。サッカー選手はこうやって成長していくんだなと気持ちが熱くなった。前への推進力なら堅心、球際の強さなら将輝、ビルドアップなら小酒井。前にも書いたけど誰に勝ち取ってほしいではなく、三者三様の魅力があるからこそ高いレベルで争ってほしい。ノムを下げようとか、野嶽を中に入れようなんて話が全く出てこないボランチのレギュラー争いはいま本当に面白い。22歳の小酒井、21歳の将輝、19歳の堅心でポジション争いしていることにワクワクするんだ、3人とも頑張れ!!





真翔とヒョンウはリーグ戦デビューおめでとう。真翔はルヴァンカップで見ていたので、楽しみだったのはヒョンウ。宮崎でのTMで見た時は哲平さんは伊佐の後継者を探してるんだなとハッキリと感じた。前から泥臭く追えるその姿はまさに10年前の伊佐耕平そのものだった。そして今日も投入後最初の空中戦で驚きの高さを見せてくれてそのイメージは間違ってなかったなと確信したよ。ただ、いま伊佐の後継ポジション一番手にいるのは宇津元だと思う。彼が努力しているであろうことはその肉体からうかがえるし、先発しても誰かの代役じゃなくとにかく期待出来るのがいまの宇津元の魅力だ。そもそもだけど伊佐だってまだまだ終ったわけじゃないし、ボランチ同様に前線も年齢に関係なく争ってくれ!チーム事情が大きく影響したとはいえ、リーグ戦デビューが2選手もいながら勝てたのは本当に大きい。







個人的に試合前のアップは注意深く見るようにしている。特にいつもと違うメニューをやっている時は試合でいつもと違うことをしたいという意図だから見逃したくない。今日はレギュラー組の全てのメニューが終った後に、藤原がロングボールを頭で跳ね返す練習を残ってやっていた。おそらくウタカの頭に長いボールを合わせてくるだろうということを予測していたのだろうと思う。そしてその藤原と安藤は見事にウタカを封じた。ライン設定で相手をコントロールして、高さで粘り強く競って、それでもダメなら最後は体を投げうってブロックした。特に安藤は今シーズンベストとも言えるくらいの獅子奮迅の活躍だった。この試合の一番最後のプレーが安藤が体を前に入れてパスカットしたシーンだったのはこの試合での活躍ぶりを象徴していたように思う。先制点の長沢も決勝点の堅心も素晴らしかったけど、この試合は安藤にMOMをあげたい。



新太と今津佑太は流通経済大の同期。バチバチにやり合ってたけど、やり合った後はちゃんと手を合わせて元チームメートの絆が感じられてすごく良かった。











20年シーズンのオフにさんぺーに戦力外通告を出して、そしてやって来たのが長沢だったもんね。こういうシーンを見ると何かグッとくるよね。やっぱりいつまでもさんぺーは特別な選手。


連勝でいい流れを作れたところで自動昇格圏内の長崎と対戦。伊佐や松尾は休ませられたと思うので少しはターンオーバーが出来るとは思うけど、それでもフル出場したノム、茂平、野嶽あたりは相当ダメージを受けてるはずでまたしても簡単な試合になることはないと思う。前段で甲府を「外国人頼みのクソ◯ッカー」と揶揄したけど、そうは言っても甲府の外国籍選手のゴール数は全ゴールのうち52%しかない。その点長崎は外国籍選手のゴール数が全ゴールのうち81%を占める本当の意味での「外国人頼みのクソサ◯カー」。勝てば何でもいいはおそらくそうだろうと思う。でも発展途上ではあるけどいまのオレたちのサッカーをぶつけて相手がどこであろうと粘り強く勝ち点を拾っていきたい。そして昇格戦線にしぶとく食らいついていきたい。
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