Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

序列を上げたのは誰か(ルヴァンカップGS5節鹿島戦)

2022-04-26 13:47:17 | マッチレポート22’
今いる職場のカレンダーが特殊で昨日から1週間がGW休暇で、本番のGW中はずっと勤務というイレギュラースタイル。単身赴任先から自宅に戻ってきたわけだけど、当然子どもは平日で学校に行っているのでやることない。何のためのGWかと憤りつつ平日の昼間に3日遅れでルヴァンカップ観戦。基本的に試合当日に記事を書きたいと思っているわけだけど、土日も仕事、プレミアもF1もゴルフも見たいでずっと後回しになってしまいました。


前節ガンバ戦の敗戦でGS敗退が濃厚になったため大会としての意味合いは大きく薄れた一方で、リーグ戦メンバーが連戦になるとからっきしダメという弱点を露呈し始めたため誰がそこに絡んでいくのかという意味合いでこの試合には大きな意味があったと思う。一応簡単に試合の流れだけは押さえておこうと思う。試合を決めたポイントというか全ては羽田の退場になるわけだけど、スローで見れば手がかかっているのは事実だけど鈴木優磨は自分から倒れているようにも見えるし下平監督のように怒りたくなる気持ちも分かる。ただ冷静に見るとあれ鈴木優磨は倒れなくても楽々ゴールだったわけで競りにいって触れずドフリーにしてしまった羽田の対応には大きな問題があると言わざるを得ない。勝敗にあまり大きな意味を感じない試合において考えるべきは主審のジャッジの質よりも羽田の対応がどうだったかだと思う。後半開始時点で「数的不利で同点」と「同数でリードされている」のどちらが望ましくないかはハッキリ言って分からん。羽田はこれでルヴァンの最終節が出場停止になるためもうラストチャンスは天皇杯しかない。相当な覚悟でトレーニングに臨まないと大分トリニータでの今シーズンが終ってしまうよ。


それじゃ誰がステップアップのチャンスを掴みそうなのか。個人的には上夷、弓場、宇津元の3人かなと思う。上夷はガンバ戦に続いて2試合連続で好印象だし、下平監督も名指しで挙げていたので千葉戦以降に早々にチャンスは与えられると思う。本人も感じていると思うけど千載一遇のチャンスを逃さないでほしい。弓場はこの試合で一気に評価を上げた。特に球際の競り合いで抜群の存在感を見せつけた。40分くらいだったか相手陣内で健太からのパスが短くなってこぼれたところに相手選手2人を同時に弾き飛ばして再奪還したプレーは圧巻だった。球際の強さは北斗や小林裕に明確に足りていない部分なのでここで弓場が序列を上げてきてくれると面白いチームになる。そして最後まで最前線で奮闘した宇津元も良かった。そもそももうリーグ戦には絡み出しているので後はどう結果を出すかの段階だと思うけど、ブエノにイエローを出させたプレーは特に良かった。羽田が抜けたところにDFを入れるため2トップのどちらかを下げる選択を迫られたわけだけど、セットプレーに勝機を見出すくらいしか普通に考えればないと思うので本来であればサムエルを残したかったと思うけど、サムエルもまだフル出場に耐えきれるコンディションではないんだろうね。


そのサムエル。試合後のインタビューで上夷が気になるコメントを残している。

「攻撃面でしっかりボールを収めたりしてくれる。コンディションはまだベストではないと思うが、やはり外国籍選手の強さがあると思うので、ここからまた試合を重ねてコンディションが上がっていけば、スーパーな選手になるんじゃないかと思っている。

この試合の中継陣がことさらにサムエルにボールが収まらないと連呼していたけど、決してそうは思わないしそれは実際に中でやっている選手のコメントからも分かる。特に38分の羽田→ネット→サムエル→奎汰→シュートの流れはこの試合で最も良い作りだったと思うし、まさか空中戦の競り合いだけでボールが収まるかどうかを判断してたりしないよな。36分のロストしたシーンでも自陣深くまで戻って取り返すこともしていたしマインド面もちゃんとしている。そもそもだけどJ2には関川クラスのCBはいないし個人的にはこの試合でサムエルへの期待感はまた少し上がった。やはり選手の生の声は貴重。トリテンももうちょっと試合後の選手の声を増やしてほしい。ちなみに上夷克典は2019シーズン最終節でオルンガ伝説の8ゴールを京都DF陣の一角として最も近くで体感した選手。何が「スーパー」なのかをよく知るだけにこのコメントは信憑性が高い。


PKストップのみならず良い飛び出しもあった西川。6失点で一度はスタメン落ちするも再度ポジションを奪い返すのは信頼の証。まだまだ成長の余地はある。更なるレベルアップを。復帰戦で上々の仕上がりを見せた奎汰。いわゆる「良い時の奎汰」だった。何よりも試合後のコメントから自信がうかがえるのが頼もしい。左SB争いは3番手、下手すると4番手からのスタートで激しさを極めているけど、わずかだとしてもどこかでチャンスは来ると信じて日々鍛錬を。司も短い時間ながら復帰。宇津元への長いパス、カウンターの起点と存在感を見せた。司のプロ初ゴールはカシマスタジアム。あれから16年まだバリバリの戦力として大分に貢献してくれているのが嬉しい。司の若い頃とイメージのダブる屋敷優成との連携でゴールが生まれたりしたら涙してしまうかもしれないな。


今週末から今の大分トリニータにとって大きな課題である連戦が始まる。この試合でアピールに成功した選手たちを筆頭にチームの底上げなしに順位の上昇はないと言い切っていいと思う。勝負のGWが始まる。


最後に、鈴木優磨は嫌いだけど2点目の後のアクションは嫌いになれないんだよな。あれで奮起しない後輩はいないと思うし、西川を脅かした染野唯月による2回の猛チャージもそれで引き出されているんじゃないかなとまで思っている。キャラクターと魅力は紙一重なのかもしれないね。ま、でも嫌いだけど。
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