Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

人事総括 去りゆく選手たちに感謝を~2014~

2014-01-26 02:16:31 | トリニータ
新体制で新シーズンが始まってもう1週間。完全にタイミングを逸した感があるけど、区切りとしてこの記事は書いておきたい。(それにしても多すぎる・・。)

今年も多くの選手が去って、そして多くの新しい選手がやって来た。確かに残念な別れもありはしたけれども、昨シーズン降格していることを考えれば、概ね前向きになれるものだったんじゃなかろうか。個人的にはタメを残せるかというところに注目してたので、最後までヤキモキとはされたけど、待たされた分より一層嬉しかった。

今シーズンも新戦力についてはお勉強中なので、今日はここまで大分トリニータのために戦ってくれた選手たちに感謝の言葉を綴りたいと思う。正直に言って、数が多いし、在籍期間が短い選手もいるので、文章の多い少ないは個人的な想いで偏ったものとして勘弁してください。

それでは、昨シーズンの背番号の若い順で。


児玉。田坂さんがJ1で戦うために呼び寄せた清水三羽ガラス(ちょっと違う)の一人。自分が11ヶ月前に抱いた「堅実」というイメージに寸分違わぬイメージのまま1シーズンが経過した。それは良くも悪くも。リーグ戦の出場は11試合だったけど、アウェイ新潟戦、アウェイ大宮戦、天皇杯新潟戦に出ていて、実はかなりの勝ち運を持ってた選手なんじゃないかと思う。次のチームが決まってないのが心配です。1年間、お疲れさまでした。


深谷。う~ん、結局1年を通して我々のよく知る「いい深谷」が見られることは一度もなかった。今になって思い返すと、指揮官があれほど3バックにこだわったわけだから、3バックに高い適性を示す深谷が早い段階でレギュラーに定着してくれたらもっと違う結果になったかもしれなかった。残念なのは、もう一年一緒にやれるかなと思ってたのが叶わなかったこと。恩返しだったらうちはいらないから、シャムスカのところのゴールに強烈なヘッダーをお見舞いしてやってください。通算6年間、お疲れさまでした。


村井さん。1年目はたくさんの驚きと癒しをくれた村井さん。今年はケガで苦しんだ。ほとんど存在を忘れてしまうくらいに試合に絡めなかった。前にも書いたけど、NDスタで村井さんの左足から放たれたシュートがクロスバーを叩いた音が未だに忘れられない。鳥取戦のボレーとか、ポカスタでの試合開始直後のゴールとか印象に残るゴールが多かった。トライアウトでいいアピールが出来てそうだったから、すぐに次のチームが決まると思ってたんだけど、どうやら違う道も模索してるみたいだ。そう言えば、村井さんがうちに来たのもトライアウト経由じゃなかったけな。村井さんの永楽庵記事が読めなくなるのは残念。


裕大。自分の腹の中では五分五分と読んでたけど、移籍のお知らせが来てしまった時は本当に残念だった。でも長崎のグアム旅行の話とか、岩間の松本移籍とか、諸々を勘案するともうダメかなと覚悟は決めてた。せめてレンタル延長であってくれっていうわずかな願いも届かず。11'と12'シーズンのユニには「14」を入れるくらいに裕大には期待してたし、好きだった。2011年10月の愛媛戦。あの時のボールタッチがあとほんの少し短ければ、まだ一緒に戦えてかもしれないとか考えるのは詮なきことなんだろう。まあでも、裕大にとっての故郷はこれからもずっと大分。帰ってくることだってあるわけだから、そんな日が来るのを楽しみに待ちたい。昇格を目指す上で長崎はいいライバルになる可能性が高い。負けてらんないよ。


永芳。好きな選手だったけど、J1での力量不足は否めなかった。でも今季は大分もJ2だから非更新はちょっと驚きだった。貴重なムードメーカーだったし、ブログを読んでると深く考えてるところなんかがうかがえたし、頭いいんだろうなとも思ってた。それにしても、さんぺーがいなくなり、裕大がいなくなり、永芳がいなくなり、今季はサッカー以外の部分でタメにかかる負荷がハンパなさそう。永芳が2列目に定着した12'シーズン終盤のトリニータが田坂トリニータの中でも最強だったんじゃないかと今でも思う。今季は対戦することもあると思うけど、お手柔らかに。


丈さん。良くも悪くもあのループが全てだった丈さん。今季も終盤に差し掛かってから復帰してきたのを見て、これは天皇杯優勝への伏線なんじゃないかと思ったもんだったけど、残念ながらそこまでうまく話は進まなかった。西京極のゴールと国立のゴールの1セットでトリニータの歴史にその名前がしっかりと刻まれた丈さん。本当にあのループは何度繰り返し観たか分からない。あの雨の国立で、もうダメかなと思い始めた矢先にDFラインを単騎突破して、こっちに向かってくる丈さんの姿は今でも鮮明に思い出せる。丈さん、夢を見させてくれて本当ありがとう。


辻尾。児玉と同じく清水三羽ガラス。どうしても辻尾軍団の話題性の方が先行しちゃってたけど、あれだけの支援を受けられる環境にいることはとても恵まれてると思う。軍団襲来の様子は3回ともすぐそばで見させてもらったけど、ハンパないよ、アレは。本当にハンパない。本業じゃない選手からサイドのポジションを奪えなかったりと、本人も不完全燃焼のシーズンだったと思うけど、スピードとかアーリークロスとか十分に勝負出来る武器があるから、まだまだやれるはず。辻尾と、そして軍団にも幸あれ。


モリシ。大分トリニータをサポートしてて、最もすんなりと受け入れられ、かつ素直にがんばれと思えた移籍じゃないだろうか。去年もそうだし、もっと早くに出ていってもおかしくなかった人材だったわけで、モリシはもう十分にトリニータに貢献してくれたと思う。FWとして技術的にも精神的にもどんどん成長していくモリシを見るのが好きだった。好きだと思う選手はこれまでにもたくさんいた。でも今まで練習見学に行き、差し入れをして、さらに子どもと一緒に写真を撮ってくれるようお願いした選手はモリシただ一人。モリシとはそんな選手だったように思う。「ゴールをしてくれ」という願いよりも、「ちゃんとやれてるかな」という心配が先に立ってしまう、そんな愛すべき選手だったように思う。西京極伝説の4ゴールは絶対に忘れることはないだろうし、これからのキャリアであれを超える活躍を見せてほしい。大久保にレナト、ポジションを掴むのは容易ではないけども、モリシがんばれ!お前ならやれる!


丹野。ビックリ度でこのオフ一番だったのが丹野の完全移籍。先に圭介の移籍が発表されてただけに、今季も丹野が軸でいくんだろうなと思ってたから。丹野の開幕戦のプレゼントパスとか、背中達也とか、高すぎる授業料を払ってでも買った経験の全てを手離してしまうところを見て、「あ、やっぱりお金ないんだな」と改めて痛感させられた。古巣に戻れたことは嬉しいだろうし、シュートストップの能力だけなら十分にJ1でも通用すると思う。ただし、選んだ道は厳しいもんだし、壁は相当に高いと思う。でも、12'シーズン終盤のわずかなチャンスをものにした経験のある丹野ならやれると思う。最後まで丹野のチャントを上手に歌えなくて、ホントごめん。シュート練習でフォルランのシュートを毎日のように受けられるのは羨ましい。


マンシャ。Jリーグにおける一人のプレーヤーとして評価したなら普通にいい選手だったと思うけど、助っ人ブラジル人選手として評価してしまうとどうしても物足りなさを感じてしまうという印象だった。でも3試合遅れで合流したにもかかわらず結果的には、昨季最長出場時間選手だったし、田坂さんからの信頼もずっと高かった。いま思い返してもこれっていう印象的なプレーが出てこないのもそれはそれでマンシャっぽいのかなとも思う。試合前にあれだけ長い時間お祈りをする選手を他に見たことがない。エジもそうだけど、ちゃんと膝をついてお祈りする選手に悪い選手はいない。マンシャの次なる挑戦を遠く日本から祈っています。


宮沢キャプテン。普段そんな風に思うことは滅多にないのに、契約非更新が発表された日は酒を飲まなきゃやってられんと思うくらいに心が荒んだ。07'シーズンに大分に加入してきた時には「エジを切ってでも獲得した人材」という色眼鏡で見てしまっていたので、正直がっかりした思いしかなかったし、翌シーズンは仙台に移籍。この時点で宮沢との関係は終わったと思ってたし、まさかその後、こんなにも宮沢正史に強く惹きつけられるサポーター人生が何年も続くなんて夢にも思わなかった。決してキャプテンをやるような性格でもなかったと思うし、チーム事情に振り回されることが多かった。宮さんには本当に感謝の気持ちしかないし、一緒に歩むことは出来ないけど、これからのサッカー人生が豊かであることを心の底から願ってる。心残りはたった一つのゴールすら決めさせてあげることが出来なかったこと。甲府戦のクロスバー直撃もそうだし、残り数試合はこんなにもPKって取れんもんかねと少々憤ってもいた。「あの監督」のもとに行ってしまうのがちょっと不安ではあるけど、対戦出来るのを本当に楽しみにしてる。宮さん、通算6年間本当にありがとうございました!


丸谷。12'シーズン終盤の2列目定着、ナビスコ鳥栖戦のハットトリック、ここから突き抜けるかなというポイントはいくつかあったけど、何となくいつも殻を破り切れなかった。得点センスとかいいものあると思うし、欠かさないという体幹トレーニングの成果もいつか出るといいね。古巣への復帰は喜ばしいことだと思うけど、田坂さんが最後に丸谷に見切りを付けたのは、その古巣の広島戦だったはず。相当な覚悟がなければ、道は開かれない。1年半、ありがとう。突き抜けろ、丸谷!


梶山。本当は試合に出ちゃいけない状態だったんだろうけど、その身を削ってまで大分のために戦ってくれたことに感謝したい。来季も半分近くを棒に振ることになってしまったことは本当に申し訳ない。対戦相手の時から分かっていたけど、中盤でのその存在感は一緒に戦うようになってなおさらに強く感じた。短い時間だったけど、ありがとう。そしてリハビリがんばって。



やっぱ多い、多過ぎるよ。この記事をもっとサクッと書けるような、すなわちシーズンオフにお別れしなければならない選手がもっと少ないクラブにならないといけないね。お金の面でも、サッカーの面でも。これで昨シーズンのことは一区切りとして、いよいよ前を向くわけだけども、今年も新戦力の研究を始めた。ここでも獲得の発表が遅いから、その選手が去年出場してた試合の再放送が終わっちゃってるパターンが多くて困りものです。サポーターが今季の選手の頭数が揃うのかを心配しなきゃいけないクラブではやっぱダメだよね。シーズンの終わりにあたっても、シーズンの初めにあたってもクラブが変わっていかなきゃいけないと思うことが多々ある、そんなシーズンスタート。

さてさて、今季はどんなシーズンになるのでしょうか。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国立競技場

2014-01-11 22:10:08 | トリニータ
今大会初の選手権観戦。準決勝の2試合を観に国立競技場へ。

取引先によくサッカー談議をする方がいて、その方のお子さんがヴィヴァイオ船橋にいることもあって、市船が本当は観たかったんだけど、残念ながら準々決勝敗退。今日は富山一-四中工、星稜-京都橘の組み合わせ。






四中工の左SB中田くんが突き刺したFKはすごかった。SBの選手がプレースキッカーとか珍しいなと思った直後にもの凄い弾道で飛んでってド肝を抜かれた。かつて選手権のFKで一番印象に残ってるのは、かれこれ30年くらい前のアデミールサントスのやつだけど、アレを超えてたんじゃないかな。ただ中田くんは結果的にPK戦では唯一の失敗者に。FKの後に何本もあったCKをことごとくニアに引っかけてるのを見て、PKは失敗しそうだなとは思ってた。



四中工の16番小林くんと


やたらとシンパシーを感じる名前の14番森島司くんはどちらも1年だけど、いい選手だった。小林くんはセレッソジュニアユース出身で、いいドリブルを持ってる。こういうタイプに多い持ちすぎの傾向もなく球離れもいい。まだ体も成長しそうだし、来年以降も注目。森島司くんも前半は消えてたけど、後半からは中盤で存在感を示してた。ボールのさばきにセンスを感じるし、前を向いた時のプレーが魅力的。四中工は来年もいいとこまで行くかもね。



これは第2試合開始時のバックスタンドの状況。真ん中に写ってる黒いかたまりは前の試合の富山一の応援団が出口渋滞してるもので、星稜の応援団はまだコンコースで待機していると思われる。第2試合の先制点は前半3分に決まってるので、多くの星稜の応援団は結果的に決勝点を見ていないことになる。これはかわいそう。今後何とかしてあげてほしい。








今日のスタンドにマスコットがいなかったのは、星稜のみ。ゆるキャラの時代だということを思い知らされる光景。



第2試合は注目の小屋松くんが登場。前半の決定的なラストパスを出したところ以外はほぼ消えてた、というより星稜のDFに消されてた。スピードはあるし、ボールタッチも柔らかいし、いい選手だと思うけど、今の段階では大迫や大前のレベルにはまだ到達してない。プロ入りしてからどこまで伸びるかだね。この小屋松くんや松田力の名古屋加入が、田中輝希の大分移籍に及ぼした影響は小さくないだろうから、何となくそういう意味合いも込めて今日は彼のプレーを見てた。



いよいよ今年建て替えられる国立競技場。来月のゼロックスに行かなければ、多分今日が最後の国立競技場になる。古いけど、やっぱりいいスタジアムだし、少し寂しい。

初めて国立競技場に行ったのは、サッカーではなく、アメフトの日本一決定戦のライスボウル。中学1年の時の体育の先生がアサヒビールシルバースターのエースRBで、その応援に父親に連れて行ってもらった。日大フェニックスに惨敗したけど、巨大なスタジアムの雰囲気にひたすら感動したのを覚えてる。

初めてJリーグを観に行ったのも国立。開幕元年の市原-浦和。開幕早々連敗続きだった浦和が久々に勝った試合。あの頃から浦和サポは熱く、国立から信濃町駅まで福田のチャントを歌いながら帰っていった光景が印象的。

トリニータのゲームは計4試合。3勝1分で結局負けなかった。国立における大分のゴールは鉄壁であり、唯一ゴールを許した相手選手が今年の大久保。そんな鉄壁のゴールを破った大久保がそのゴールを皮切りにシーズン得点王を獲得したのも納得出来るというもの。それほどまでに国立での大分トリニータは強かった。

他にもフランスW杯予選のカザフスタン・UAE2連戦も観にいったし、大学ラグビーも学生時代はよく観に行った。

とにかく国立はビッグスワンと並ぶ大分トリニータにとっての準ホームなわけで、一日も早い完成を。新しい国立競技場になっても「国立無敗神話」を継続したいもんだ。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする