Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

妥当すぎた結果(8節東京V戦)

2022-04-03 23:56:19 | マッチレポート22’
いまのヴェルディに勝てるとは思っていなかったので勝ち点1でOKと思っていた。ただ正直に言って予想していた以上にやれたと思う。特に前半30分くらいまでは。でもキッチリと負けた。琉球やコンディションの整っていない仙台になら勝てるけど、自動昇格圏をうかがう好調のヴェルディには勝てない。勝ち続けているチームとやっと勝てたチームの差がモロに出た試合だった。予想以上にやれてたと思うけど、突き付けられた現実にはかなり悲観的にならざるを得ない。自分たちで設定した勝ち点84ペースに戻すにはここから7連勝が必要。8試合で2回しか勝てなかったチームが7連勝することの難易度は言うまでもないけど、その7連勝目が第15節なのでもうシーズンの3分の1超が終っている。時間はあるようでない。ちなみに7連勝は出来ないと思う。


予想通りハイプレスで襲いかかってきたヴェルディ。片野坂さんの頃からそうだったけど、ボールを持ちたい我々に対してひっくり返されることを嫌ってGKまでプレッシングに来るチームはかなり減ったと思う。でもヴェルディはそこまでやってきた。そして意外なことにそれをはがすことが出来た。個人的にはヴェルディくらい勢いよくかつ迷いなく来られたら多分我慢出来ないだろうなと思っていたので、そこをしっかりとはがせたのは収穫だと思う。さらに前半10分くらいでプレスがハマらないと見極めたヴェルディはアタックするラインを少し下げた。前節も指摘したけどこういう相手の変化に対応することがめっぽう弱い大分だけど、そこにも対応してチャンスを作り出すことが出来た。だからこそ長沢1本、呉屋1本のチャンスを決めなければいけなかった。もし大分に勝ち筋があったとしたら早い時間帯での先制しかなかったと思う。ただやっぱり「たら・れば」は逃げだと思う。「決めてたら勝ったかも」ではなくて、「外したから負けた」んだよ。「決める」ことを競う競技において「決めてたら」って何だよって思う。


ヴェルディと比較するとやはりひ弱に映る我が軍。J2に来ると多くの解説者たちが大分のサッカーをほめてくれる。うまいのかもしれない、賢いのかもしれない。ただひ弱に映る。失点シーンが象徴している。下がった位置でドリブルを始めた佐藤凌我。右サイドを圧縮させてから中へ戻っていく。この間に全く寄せられない小林裕。挙げ句に中に絞っている新太の真上を通されるサイドチェンジをあっさりと許してしまう。後付けでもなんでもなくこのパスが通った時点で今日一番の「あ、ヤバい」という思いがよぎってそれは現実となった。確かに北斗も小林裕も素晴らしい選手だ。ただ今シーズンずっと言い続けているけど、昇格を狙うのならこの2人の併存は成立しないと思っている。攻撃面でのひ弱さ、守備面でのひ弱さの両面において。この点に目をつぶってでもやるのならもっと圧倒的にポゼッション出来るようでなければダメだと思う。ヴェルディから30分ポゼッションしただけで驚いてしまうようなレベルでは話にならない。ただ一番ヤバいのはあのシュートを足で止めにいく高木だけどね。高木に信頼が置けないのはこういうとこ。


前節の記事で予想した通り全試合失点よりも全試合得点の方が先に止まった。勝ち点84って21勝21分0敗ペースで到達する勝ち点なんだよね。8試合で12失点ってどう考えても取られすぎなんだよ。じゃあ、得点力とのトレードオフかって言ったら得失点差±0だからね。「連勝が止まらなくなる(by下平監督)」には大きなきっかけが必要に思うよ。「やってることは間違いない」で時間が経過していくのはもう「ゆでガエル現象」でしかないと思うけどね、昇格を目指すのなら。


「初物」に弱いね。これまでもプロ初ゴールを許すことの多いチームだったけどプロ初先発の選手に完封を許しちゃうという攻守ともに「初物」に弱い。ヴェルディのGK佐藤久弥がプロ初出場で前節は長沢祐弥が出ていたのを見てふとある試合を思い出した。


2018年の秋に当時早稲田大の小島亨介の獲得が発表され楽しみにリーグ戦を観に行った。




その時の第1試合明治大−順天堂大の試合で先発していたのが長沢祐弥(明治大・4年)と佐藤久弥(順天堂大・2年)だった。





個人的な印象だと長沢よりも1年から順天堂大のレギュラーとして試合に出続けていた佐藤久弥の方がすぐに試合に出そうと思っていたので、ルーキーイヤーに出場機会がなかったというのを聞いて少し意外だった。前半に長沢駿が引っかけたところからもっと精神的にプレッシャーをかけたかったね。


ちなみに小島が出ていた第2試合で相馬とマッチアップしているのが今日もCBでフル出場していた谷口栄斗。当時まだ1年生。


さらにこの試合のレフリーが御厨さんで、それに抗議している6番が浦和の明本という何とも盛りだくさんな2試合。やっぱ関東大学リーグって本当にタレントだらけの魅力的な大会なんだと再認識するとともに、何であんなに人気ないんだろうと思ってしまう。


連戦はそれは確かに連戦なんだけど、昨日今日決まったことではなくて言ってしまえばもう昨年から決まっていたこと。それに対応すべくチームを作ってきたわけで、結果の出ない今ことさらに「連戦連戦」言うのは言い訳じみてやいないかい?今月だって週中に試合ないのは今週だけだよ?それでまた「連戦連戦」と言いながら負け続けるのかい?
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