Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

再び上昇気流に乗って(20節群馬戦)

2017-06-26 01:25:21 | マッチレポート17'
スタメンを見た時に正直に言って今日は勝てる、もっと言っちゃうと楽勝かなくらいに思ってた。カン・スイルがいなくて、キャプテンの山岸が無駄としか表現のしようのないカードで出場停止、前節一番恐かったと言っても過言ではない岡田翔平までいなくて、こりゃ楽勝と思ってた。ただ蓋を開けてみると意外と苦しんだし、2点目が入るまでは本当にどっちに転ぶか分からなかった。でも、終わってみれば案の定完勝。気持ちの出入りの激しい試合だったけど、やっぱり苦しい時期を乗り越えた今の大分トリニータはちょっと強いよ。


スタメンはいつも通りに戻ったけど、ベンチには水曜日の天皇杯でいいプレーを見せた選手たちがずらっと並ぶというこれ以上ないほど分かりやすいメンバー構成で臨んできた片野坂さん。これで緊張感、危機感持たない選手なんていないわけで、チームが本当にいい流れになっているのを実感する。今日一番注目してたポジションは右WB。天皇杯のスタメンに翔平も怜も使わなかった片野坂さんはずっと迷ってたんじゃないかな。しばらくスタメンを張ってきた翔平と復帰してトップコンディションに戻りつつある怜。どちらも甲乙つけがたく、どちらでもいけるように両方スタメンから外した。そんな感じかなと思ってた。果たして今日は翔平がスタメンを勝ち取ることとなったわけだけど、その期待に応えるように今日の「日出の男」は素晴らしかった。本人も言ってるけど、前節のアシストと今節のPK奪取で横C戦のアレは帳消しどころか倍返しだよ。









無失点勝利おめでとうございます。勝てないだけでなく失点の止まらない状況に焦りもあったと思うけど、やっと無失点で勝てたね。こういうスコアがワンサイドになった試合って負けてる方は勝敗度外視で1点を取りにくるから意外と無失点で終わらせるのって難しかったりすると思うんだけど、特に直人の奮闘を筆頭に素晴らしい守りでした。フクも吹っ切れた感じが見て取れてもう心配ないね。ATももう1分を切ったあたりで対面の選手が保持するボールがちょっと足元から離れた瞬間を見逃さずにスライディングでかすめ取ったフクのプレーに今日は相当な覚悟を持って試合に入ったんだなというのを感じた。今日は斜め前にピンチになると「集中!」しか言わない「集中おばさん」がいたんだけど、彼女に言いたいのは、何でもかんでもじゃなくて、あれこそプロの集中力だよと。もう本当に苦しい時間帯で、飛び込まず、上げさせずの距離を何とか保っておきたいくらいに苦しいはずなのに、ちょっとでも相手に隙があれば、奪ってやろうという気持ちの張りにフクの覚悟が見えた。しかし竹内の上から強く叩けるラーメン屋のオヤジもすごいけど、直人はアレは本当によく触ったね。









ごっちゃん?別にこれくらいじゃ驚かないよ。だってずっと昔から知ってたもん。

ちなみにPKのシーンで、もうキッカーがごっちゃんに決まってしばらくしてから突然川西が走り寄ってきて、「オレに蹴らしてよ」みたいな感じでごっちゃんに耳打ちをして、払いのけられてたのが面白かった。アレどんなやり取りしてたんだろ。集中したいシーンで味方から揺さぶられるとかどんだけ一体感あるんだよ。



イーサコーヘー、ビッグウェーブ、オーオーオオーオーオーオー♪(湘南のチャントのメロディで

もう完全に稲村ジェーン並みのビッグウェーブが来てる感のある伊佐。だってあんなの入んないよ、普通。そして今日もまた途中出場でゴールを決めながらも、何か物足りなさを感じさせる欲張り男。いや、マジで後半からの途中出場でハットトリックしそうとかどんなバケモンだよ。



最近は川西が接触プレーで痛むたびに本当に肝が冷える。いまは稲川淳二にどんな恐い怪談話をされても、タモリにどんな世にも奇妙な物語をぶち込まれても、「川西負傷離脱」という言葉の威力の前では笑い話同然。川西のボランチは本当に素晴らしい。シーズン前に川西のボランチ起用に疑問を呈する記事を書いてた自分に、「お前の目は節穴か?」「お前は何を言っているんだ?」と言ってやりたい。











この仲の良い2人は誰でしょう?



さあ、次節は前半戦ラストのアウェイ千葉戦。直人の地元だね。一切の強がりなく、こんなにも恐くないと思える千葉戦を迎えるのって本当に初めてかもしれない。100%楽しみしかない。さあ直人、連続完封で勝とう!3連勝で折り返しだ!
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幸せな勝利(天皇杯2回戦町田戦)

2017-06-22 01:56:09 | マッチレポート17'

まずは何よりもこの背中から語りたい。今日の試合一人で2G2A。アシストはどちらも押し込めばいいだけのプレゼントパス。先月の町田とのリーグ戦でも途中出場で1ゴール決めながらも、もっと決めなければと言われていた男が満額どころか120%の回答をサポーターに叩き付けた。




「何かやってくれるんじゃないか」っていう期待感みたいなのが今までの伊佐の印象だったけど、もうこの試合で伊佐がまとっている雰囲気は「頼れる漢」以外の何物でもなかった。何度も動き出して裏へのボールを引き出し、くさびで受ければターンでDFを振り切って独走でゴールに迫り、そして試合を決めるゴールも決める。試合後に出待ちをして「おめでとう」と声をかけると、「調子良かったっす」とさらりと言ってたけど、そんなレベルのもんじゃない。もう伊佐耕平から目が離せない。



予想通り、ガラッとメンバーをいじってきた。昨年の天皇杯・清水戦のことを考えれば、まあこうなるだろうなといったところ。伊佐を除くと、最も試合に出ている選手で國分の12試合365分とかなり少ない。今季公式戦初出場の選手も3人。やはりというか、序盤はボール回しにぎこちなさが見られ、やむなく前線に蹴る回数も多く、どちらかと言えば町田ペースだった。試合前までにかなりの雨が降ったことでスリッピーかつボールがかなり走るコンディションだったこともうまくボールを動かせなかった要因だったとは思う。徐々に丁寧に繋げる回数も増えてきて、先月のリーグ戦同様、縦も横もコンパクトな布陣で守備をする町田相手に長いサイドチェンジにも何度もチャレンジした。様々な場面で若干の精度に問題はあったものの、チームとして目指している部分を体現しようとする姿勢は全員から見えた。

ゴールについては1、3点目がいずれも敵陣内で相手ボールを奪取して、素早くゴールに迫ったもの。1点目は國分、3点目はヒメがそれぞれボールを奪取したもので、どちらも素晴らしかった。失点についてはオウンゴールはGKにはどうしようもないもんだから、あれはシュートした選手のゴールにしてあげればいいのにと思った。オウンゴールにしてしまったことよりも相手選手が密集してる中に強引に縦パスを付けようとしたことの方がまずかった。2失点目は戸高のシュートが素晴らしすぎたので、忘れて切り替えていいと思う。本当にいいシュートだった。こういうチーム編成でいい試合が出来ることは間違いなくチーム全体の底上げに繋がる。去年の山口真司のように天皇杯からレギュラーを掴む選手が出てきてほしい。


この試合でルーキーの野上くんがデビューを飾る。去年も昂洋とエガちゃんが天皇杯でデビューを飾ってただけに出ればいいなと思ってた。試合展開が厳しく今日はないかなと思い始めたアディショナルタイム突入直前にその時は来た。


ユースの先輩である大将と交代。




時間が時間だっただけにほとんどが相手ボールを追い回すことだけで終わってしまったけど、まずはプロのピッチに足跡を残すことが大事。デビュー出来た喜びを活力に変えて、もっともっと上を脅かすような存在になってほしい。2年前の夏、当時2年生だった野上くんをプレミアの名古屋戦で初めて認識した。「いいプレースキック蹴る2年生だなぁ」と思って、そこから気になり始めて、もう2年。この場に立ち会えたことが本当に嬉しい。


野上くんが最後の交代カードとして呼ばれた裏で、すね当てをベンチに叩き付けて悔しさをあらわにした選手が一人。悔しいと思う。その気持ちは痛いほどよく分かる。オレはとても期待してる。大型FWはモノになるまで時間がかかると思ってるから、そこまで腐らずに自分を信じてやれるかだと思ってる。頑張れ、オレは本当に期待してる。


去年の甲府戦で天皇杯って本当にいいなって思うようになった。普段なかなか試合に絡めない選手が出てくるだけで楽しいのに、勝つと本当に幸せな気分になる。リーグ戦の勝利が「嬉しい」なら、天皇杯の勝利は「幸せ」な感じがする。既報通りなら、3回戦は7月12日に柏と大銀ドームで。2010年、ぶっちぎりでJ2優勝した柏に大銀ドームで勝った。2013年、あれだけ弱かったのに、大銀ドームで柏とスコアレスドロー。2013年、中立地開催の天皇杯で柏に完封勝利。この対戦成績を見るだけで、大銀ドーム開催の天皇杯・柏戦には勝てるような気がしてくるよ。またちょうどリーグ戦の間の平日開催なので、そうするとは思うけど、出来る限りリーグ戦に絡めてない選手にチャンスを与える場にしてあげてほしい。大分の皆さん、ホームに繋ぎました。是非たくさんの応援で後押ししてあげてください。



この試合でキャプテンを務めたのは何と姫野。ぐっさんも修行もいたから、まさかと思った。そしてさらに町田のキャプテンをやってたのがマグだったため、キャプテン同士の身長差はご覧のとおり。


当面の間は今日ボランチでコンビを組んだ前田とボランチ3番手の座を争うことになりそう。今日もどちらも持ち味を出してたし、ここからどれだけシビアに自分を上げていけるか。姫野は特に後半にボール奪取の局面でらしさ全開で、開幕当初くらいのいい姫野の姿を見ることが出来た。


記念すべき初ゴールを押し込む直前。本当にあとは押し込むだけのパス。



今日の主審は三上正一郎さん。町田側は大分の2ゴール目の時にファウルがあったとかなり激しく抗議していたけど、認められず。土岐田あたりはかなり執拗に文句を言っていた。もしかすると大分側に有利な判定だったのかもしれない。ちなみにこの三上さん、先週の日曜日に我々の次節の対戦相手である群馬の9番でエースの山岸選手を暴言で退場させて、うちとの試合には出られなくさせてる。だから何だって話だけど、相性は悪くなさそうな主審。











この刺激は間違いなくレギュラー組にいい影響を及ぼすと思ってる。どう伝わるかは分からないが、例えば1トップがさんぺーで安泰なんて当の本人が一番思ってないだろうし、万全でなければそのポジションに立てる人間がすぐそばにいることの何よりの証明になった試合だったと思う。この試合に勝てた意義は群馬戦の結果で2倍にも3倍にもなると思う。耐え忍ぶ雌伏の時は終わった。さあ、ここからは逆襲だ。
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授業料ドブ捨て試合(19節讃岐戦)

2017-06-17 22:18:41 | マッチレポート17'
勝ったからいいってわけじゃない。それじゃここ5試合のことが評価出来なくなってしまう。勝てない間も試合運びが拙いだけで、やってるサッカーは間違ってないとずっと言ってきた。だからこそこの試合は「高い授業料をドブに捨てた試合」だと斬り捨てる。


ものすごく雑に言えば、「讃岐は本気出せば、絶対に負けない相手」だと試合を観ながら感じてた。失礼なのは百も承知。うまく先制した。その後も讃岐はチームとして明らかに迷っていた。どこからボールを取りにいっていいか意思統一がされていない印象だったし、ボールを持っても、コンパクトな大分の守備陣形に崩すアイデアは皆無だったと言っていい。だから一番言いたいのは、「なぜ、そこで試合の流れに身を任せたのか?」ということ。岡山戦が一番いい例だし、この5試合の間に何度もあった前半は良かったのに、後半に修正されて追い付かれるor負ける。これだけ取れる勝ち点を落としてきたわけだから、そこから学ぶものがなければ意味がない。なぜ今日は前半に讃岐の息の根を止めにいかなかったのか。「勝ってるし、相手が来ないからいいか」でいくつ勝ち点を落としてきたのか。片野坂さんが目指すサッカーはもっと能動的にゲームをコントロールするサッカーじゃないのか。同点に追いつかれて、本気を出したらすぐに点が取れるチームなのだから、なおさらに言いたい。今日の試合運びを見て、あえて言いたい。

「この5試合で支払い続けてきた授業料はドブに捨てたようなもんだと。」


と、まあ今日の勝ちは素直には受け入れられなかったんだけど、これで呪縛からは解き放たれてグイグイと上げていってほしい。


先制点は本当に素晴らしかった。クラブの年間ベストゴールにノミネート間違いなしの本当に素晴らしい崩し。川西の長いパスが敵陣深くまでえぐった後の翔平のクロスがマイナスだったため背走してきたDFたちはまず1回逆をつかれる。そして翔平のクロスで右に振られたDF+GKはコテのシュートが左にきたため、もう一度逆をつかれる。シュートが枠を捉えればまず間違いなく入るという理詰めのゴール。コースも申し分なかったわけだけど。

2点目はなかなかないことだけど、入った瞬間に「最初からやれよ」と怒りがわいてきた珍しいタイプのゴールだったため、あまり印象に残っていない。何度も言って申し訳ないが、グズグズやってて、失点してからスイッチが入るタイプのチームは一番嫌い。ましてやスイッチ入れたらすぐに決められるくらいの力があるのに、グズグズやってるタイプのチームはもっと嫌い。残念だけど、今日の大分トリニータはまさにこれ。


さて、ここから天皇杯を含めて関東3連戦でリーグ戦も折り返し。またかなり苦しいスケジュールとなるけど、天皇杯は楽しみ。大幅にメンバーは変えてくると思うけど、それが楽しみ。ちなみに見たいスタメンはこんな感じ。

GK 修行
DF ぐっさん、坂井、福森
ボランチ 姫野、前田
両翼 岩田、黒木
3トップ 伊佐、大将、國分

メンバーをガラッと変えても何か勝てそう。去年も天皇杯がめちゃめちゃ楽しかったから、今年も期待。


しかし、これだけ勝ち点落としながら、3位まで勝ち点3差ってどこもそれなりに苦しんでんだね。長崎戦のフライング、横C戦の最後ちゃんとジャッジしてくれてたら今頃3位だよ。とか言ってたらまた悔しくなってきたので、自力で這い上がるか。
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ここを乗り越えたチームは強い(18節横浜FC戦)

2017-06-10 17:11:43 | マッチレポート17'
2位相手に勝ち点1は決して悪くないけど、ほとんどのサポーターがモヤモヤした気持ちでこの試合を受け止めている。そこにいま我々が目指しているレベルの高さがあるわけで、いまは苦しいけど、乗り越えた先には明るい未来があると信じて、やり切るしかない。いまは耐え忍ぶ時。


このスタイルのサッカーを貫くためには、前節は少し心配なミスから敗戦を喫した。次の試合への影響が心配されたけど、そこの心配はなかった。何よりもここが生命線だから、ここを立て直してきたというより、いつも通りにやらせた監督の手腕を評価したい。さらに先制後は圧倒的に支配し、横浜に何もさせなかった。復帰即スタメンのコテがかなり自由に動き回り、ボールを引き出すことで横浜の守り方を混乱させてた印象。林の負傷は本当に残念だけど、さんぺー、コテ、怜と立て続けに復帰してきたことは大きなプラス材料。ゲームマネジメントがうまくないという点だけは真摯に反省して、あとは自信を失わずにやること。ホントそれだけ。


自信を失うという点では今日のフクは残念だった。PKになってしまったシーンは自らスルーしたのか、相手に股を通されたのかは分からなかったけど、正直やむを得なかったと思うよ。あれくらいはある。ただフクがダメだったのは、その後メンタル面で自らを立て直せなかったこと。ここは自分次第でどうにでもなる部分だけに何とかしてほしかった。伊佐が最後に使えなくなることを承知で手を入れざるを得ないとまで片野坂さんに思わせてしまったことをしっかりと受け止めて練習から取り返してほしい。短い時間ながらもいいプレーをいくつか坂井達が見せてただけに、次節代わってもおかしくはないかなと思った。


惇のゴールもさんぺーのゴールも素晴らしかった。町田戦や水戸戦でもどかしいくらいに入らなかったのがウソのように、どちらもGKにはどうしようもないレベルのゴール。それだけにこれを勝ち点に結びつけたいところだったけど.... もちろん粗は探せばたくさんあるし、まだまだ改善しないといけない部分も多い。でもいまのこの流れの悪さは運が悪かったで片付けていいレベル。長いシーズンこんな時期もある。ここを乗り越えたチームは強い。
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ターニングポイントとなる試合(17節水戸戦)

2017-06-03 20:10:17 | マッチレポート17'
この試合が今季のターニングポイントとなる試合、にしちゃいけないと思うんだよ。そうじゃないと思うんだよ。我々はまだ高みを目指してサッカーをブラッシュアップしてる段階で、そんな過程から考えたらこんな試合つまずき程度のものでしかないし、サッカーを変えようとか見直そうとかはもちろんのこと、選手起用も見直す必要もないし、次節も今まで通りにやればいいだけ。むしろ今日の敗戦を受けて、もっともっと今のサッカーを磨いてほしいという思いを強くした。とか書いてて、いま試合後の片野坂さんのコメントを読んだら、全く心配なさそうだね。



今日の試合まずポイントだったのは翼の先発起用。今季ここまで途中出場すらなかった翼の先発は正直に言って唐突感があった。まさか前節の武田将平の先発起用に触発されたわけじゃないよね。前半の序盤ごろまでは判断も遅くボールロストをするシーンが散見され、ちょっと心配だったものの、前半の終盤からはチャンスにも絡み出し、徐々に期待感を出してはいた。人がいないわけではないので、この起用が成功だったとも失敗だったとも言い切れないので、片野坂さんの意図はこれからレポートなりが出てくるだろうからそれで確認する。


固い試合展開となったわけだけど、水戸のアタッキングサードでのアイデアのなさを考えると負ける試合ではなかったので、あとは仕留めきれるかどうかだなと思いながら後半は見てた。実際にビッグチャンスもあったし、こういう展開になってしまう前にスコアを動かしておかないといけなかったという極めて普通の感想。わずかな差を手繰り寄せないと勝ち点3は取れない状況の中で前節冴えずにチームのブレーキとなったさんぺーをほとんど同じ使い方をして、また失敗した片野坂さんの采配はちょっといただけない。ポスト直撃のシュートはそもそもさんぺーのボール奪取から始まったからまだいいにしても、判断の遅さからくるボールロストと攻撃時にボールが足につかない感じは、もう少し時間をかけてから試合で使ってもいいんじゃないかと思う。


片野坂さんも言ってる通り、こういう類の失点はいつかはする。似たようなスタイルを長く貫く広島でさえちょくちょく見かける。自分も安い失点はいつかはすると言い続けてきた。ただ今日の失点に関しては、自分がイメージしてた安い失点とは少し印象が違う。今日に関しては驚愕のスピードでボールを追い回し続けた前田大然にやられた印象が強く、相手をほめるべきと感じている。選手たちについては片野坂さんも言い切っているだけに、次節からの気持ちの切り替えも心配なさそうだけど、心配なのはスタンドの方。自分が応援しているはずの選手たちが少しリスクを負ったボール回しを始めるとすぐに「前!前!」としか言えない、「お前は前兄弟(※)のサポーターか?」といいたくなるような人間たちが以前よりホームゲームではSB席を中心に生息が確認されていた。ホームゲームではその人数があまりにも多いので、駆逐する気にもならないが、もはや物好きしか来ないような北関東アウェイでもその存在が確認されるようになり、正直辟易としている。こういう層の共通点はバックパスには敏感に反応するくせに、パスを繋いで相手のプレス網をかいくぐっても拍手すらしない。他人のことだからどうでもいいけど、スタジアム全体がチームの目指すサッカーに理解を示せないのであれば、強いチームにはなり得ないだろうなと思う。
※前兄弟とは前貴之(山口)、前寛之(札幌)のこと。なおプレースタイルは決して「前」への推進力のみを売りとしている兄弟ではない。


林が心配。ちょっと間に合わないかなと思ったけど、アレを飛び込まなきゃFWじゃないしなとも思うし。接触後、水戸の選手が林の状態を見て、すぐに担架のサインを出した時に「これはヤバい」と感じた。脱臼とかで済んでくれればいいけど、ケガは本当に切ない。特になかなかうまくシーズンを過ごせてない選手のケガは特に切ない。心からケガの程度が軽いことを祈る。


ちょっと個人的にも順位とかを気にし過ぎてたところがあるから、しばらくはどうしたら勝てるか勝ち点を取れるかの部分にフォーカスしていこうと思う。何度も言うけど、今日悔やまれるのは勝ち点が取れなかったことだけで、この試合が示唆することなんてほとんどない。




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