Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

悩みのレベルが一つ上がった(11節町田戦)

2018-04-28 17:36:58 | マッチレポート18’
褒められた内容ではないことは確かだけど、この後に連戦が控えてること、季節の割には暑かったこと、相手が2人少なくなったことを考えると選手が試合中に気持ちを切らしてしまったことは一定は理解出来る。勝ち点3は取ったし、まあ仕方ないじゃないくらいの感想だった。


しかし試合後の片野坂さんのインタビューを見て横っ面引っぱたかれたような気持ちになった。あんなに怒ってる片野坂さんは見たことなかったし、結果云々でなく準備してきたことを遂行出来なかった選手たちが許せなかったんだろうと思う。本当に目標を達成する気があるなら、試合の状況がどうであれ厳しくあれということだろう。応援する側としても身の引き締まるような思いにさせられるインタビューだった。


後半はあんなんだったから戦術的に語るべきところは少ないと思うので、話の中心は前半になるかな。まず先制点に繋がるまでの2本の同じような攻撃。試合開始から数分で刀根も怜さんも迷わずファーにクロスを上げてるところを見ると、スカウティングから徹底されてたことがうかがえる。去年の町田から大きな変化はなく、とにかく守備組織をコンパクトにするやり方。先制点のシーンは象徴的で、結果的には右SBの大谷のヘディングが空振って馬場がフリーになったわけだけど、その大谷がジャンプした地点が右SBにもかかわらずペナルティスポットよりも左側。いかに町田の外側の選手が中に絞り込んでるかということだし、ボールを大きく振ることでそこは攻略可能と読んだ大分ベンチの狙いは完全にハマっていた。


そして試合の流れを決定づけた深津の退場。町田のコンパクトな守備陣形はラインも高いため、DFラインの裏のスペースが広い。昨シーズンのアウェイゲームの後半や天皇杯で大暴れしたように伊佐が得意とするタイプの守備陣形だ。林もここ数試合好調をキープしていたけど、伊佐の今季初スタメンがこのタイミングだったことは納得だし、そしてそれは見事にハマった。退場シーンは決して偶然ではなく、伊佐の良さが存分に発揮されたプレー。とてつもなく大事な先制点を早々に狙い通りの形で奪って、さらに数的有利にもしてゴールを重ねて3−0。文句のつけようのない試合運びだったんだけどね。試合後に片野坂さんにこってり絞られただろうから、選手たちももう一回リフレッシュして頑張ろう。


と最後はまるで負けた試合のような書きぶりになってしまったけど、勝ってるからね。勝ち点が積めるか積めないかのレベルから、準備してきたことが出せて勝てたのかのレベルまで一つ上がったわけで、サポーターとしては「贅沢な悩み」程度に受け取っておきたい。


馬場さん、ハットおめでとう!それまでのどのシュートよりも簡単な4点目を外したのはご愛嬌(こんなこと言ったら片野坂さんにぶん殴られそうだけど)として、見事なゴールショーだった。伊佐や星のお膳立てが素晴らしいこともあったけど、決め切るのがストライカーの能力。大分加入後に「年齢を考えて、もう一度J1でやるための近道としての移籍」といった趣旨のコメントを聞いた時には、大分をそう評価してくれることは嬉しいけど、そこまでのチームじゃないんじゃないかなと思ったもんだけど、自らの先発定着とともにチームをそういう位置まで引き上げているのは見事としか言いいようがない。


今日は得点が左サイドからの攻撃に偏ったから星が目立ってたけど、地味に見逃せないシーンがあったので触れておきたい。それはスタジアムで観戦してた方はお気づきになったかもしれないけど、DAZNでは一瞬しか映らなかった怜さんのプレー。4点目の伊佐のゴールに繋がった攻撃はカウンターから2対2のシチュエーションになって、清本のタイミングのいいパスからゴールが決まった。これだけ暑かった試合の89分で完全に2人抜け出したシチュエーションだっただけに後ろにいた選手たちは「決めてくれー!」と見送ってもう追わないのが普通だと思うけど、ゴール裏からの映像で清本がドリブルで進む後ろで全速力で追いつこうとしてる怜さんの姿がチラッと映った。結果的には無駄走りになったかもしれないけど、アレぞ怜さんの真骨頂だと思うわけですよ。両翼がストロングと言われ始めたけど、ストロングと言われるだけのことを常に出し続けてるからこそストロングなのだと改めて気付いたシーン。怜さんマジですごいぞ。


ごっちゃんの負傷は少し気がかりだけど、好調を保ったままGWの連戦に突入。調子は上がっていないとは言え、ここから降格組との連戦。この2試合が本当に今の位置が適性ポジションなのかどうかを測るいい目安の試合になると思う。特に大宮は徐々に調子を上げてきてる印象で、太っちょ大前くんの体がキレ始めてるように思う。さらにJ2最強外国人のシモビッチもいるし、間違いなく難しい試合になる。今日の試合をいい薬にここで一気に突き抜けたい。
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値千金(10節金沢戦)

2018-04-23 00:12:37 | マッチレポート18’
試合後のインタビューで柳下監督の第一声が「これが我々のサッカー」と自信を持って言い切ったようにホームで狙い通りのサッカーをやり抜いたのは金沢の方だった。今季の金沢の試合を観てないので何とも言えないけど、ボールへの寄せが厳しく相手に自由を与えないという部分は終始徹底されてた。いいところまで持ち込んでもジリジリと押し返されてしまう感じは非常にやりにくかった。特にトップの垣田のしつこい絡みは嫌だった。ただ馬場にかましたタックルは最低でもイエロー、がっつりスパイク入ってるし審判によっては一発レッドもあり得るレベル。柳下監督はやたらとジャッジに文句を付けてたけど、命拾いしたのはそちらでっせ。


ただ大分もやりたいサッカーが出来ていなかったのかというとそんな印象もなく、林が基点になって深い位置まで侵入出来た攻撃も何度もあった。確かにイージーなミスは多かったかもしれないけど、それはもはや織り込み済みだし、最近のチームに成長を感じるのはイージーなミスでボールをロストしても極端な表現をしてしまうと、涼しい顔で「はい次、はい次」と気にも留めてなさそうに見えることだ。こういうサッカーは勇気を持てずに萎縮してしまったらもうダメだ。決定的なミスでなければ、ボールの一つや二つくらいくれてやる程度の心持ちで臨んだ方がずっといいはずだ。今日も高木が相手の2トップの垣田とマラニョンの間を縦に通したパスが4〜5本はあった。このサッカーが組織的にも精神的にも機能してるかどうかを判断するのに、ここのパスが通せてるかというのは個人的に基準の一つにしてる。だから今日は悪かったとは全く思っていない。


3試合ぶりに復帰した丸ちゃんが劇的決勝ゴール。実況の人が思わずじゃなく何度も口にした「決勝ゴール」。文字通り「値千金の決勝ゴール」。最後はディフレクトしてラッキーっぽく見えるけど、今日の金沢のタイトなディフェンスであれば強いシュートを打とうとして一瞬でもタイミングが遅れれば間違いなく寄せられてブロックされてたと思う。あそこを素早いタイミングで打ち切った時点で丸ちゃんの勝ち。復帰戦ということもあってかあのゴールまでは今日の試合はあまり存在感はなかった丸ちゃん。最後に川西のカードを切ってくるであろうことは予想がついたけど、交代は丸ちゃんかなと思った。あそこでなぜ丸ちゃんを残してプレースキッカーとしての役目もある宮阪を下げたのか、そして結果論かもしれないけど、それがこの劇的な結果に繋がったことについて片野坂さんはどう考えてるのか聞いてみたい。


試合が膠着し始めた後半20分に2枚替えを敢行した片野坂さん。前線の2枚替えと言えば記憶に新しい千葉戦でのあまりにも見事すぎた好采配が思い出されるわけだけど、今日の2枚はさんぺーと伊佐だった。ただ後半20分以降の前線3枚の配置はベストではなかったと思う。今日の伊佐からはいつものワイルドさが微塵も感じられず、何かあったのかなと思ったけど、よくよく見てるといつものトップの位置じゃなくシャドーに位置に入ってた。前にも書いたけど、今のフォーメーションでシャドーの2枚には攻守両面でかなり多くのタスクが求められてると思うから、正直に言って伊佐のスタイル向きではないと思う。その点さんぺーにはその辺りのこなし方に一日の長があるから、ずっと配置が逆じゃないかなと思ってた。林と伊佐が並び立てなそうだなというのは前から思ってたけど、伊佐とさんぺーなら今日の立ち位置を逆にして、伊佐にはあまり制限をかけずにやらせた方がいいんじゃないかな。


2度目のチャレンジにして堂々の奪首。今季は大混戦だとずっと言い続けてきたし、その思いは変わってないんだけど、去年の10節終了時点の順位表を見たら1〜3位までが勝ち点20で並んでて、6勝3分で勝ち点21まで積み上げた今年の大分の方が上だった。このままこの位置を守り続けてシーズン終了を迎えることはまずないだろうとは思うけど、ちょっと勝ち点が積み上がらなくなってきても立ち返るべきところが全員で共有出来始めてるように見えるので、しばらくは「圏内」でシーズンを進められそうだと思ってる。まだJ1からの降格組と1試合もやっていないからそこは割り引いて評価しないといけないかなと思ってたけど、どうも3クラブとも揃いも揃ってそうではないようで。3クラブとも5月中に1巡目の対戦があるので、調子が上がってくる前にやっておきたいですな。
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大槻組長

2018-04-20 00:13:47 | トリニータ
浦和の新監督にオリベイラ監督が就任。そして巷ではすっかり大槻組長の話題で持ちきりに。

弊ブログには2年半ほど前にその大槻組長にご出演いただいていました。

この年はシュンツバ世代のユースがJユースカップで躍進。当時浦和ユースの監督をやってた大槻組長を見ることがたまたま何度かあった。本文にも書いてあるとおり、当時はとにかく指示が細かくてうるさいという印象だった。まさかあれからほんの数年でこんなにも話題の人物になるとは当時は夢にも思わなかったな。さらにその躍進した大分ユースがベスト4で負けたのは他でもないその大槻組長が率いる浦和ユースだったもんね。

話題にもなって結果も残した大槻組長。今後はどんな身の振り方なんでしょうか。
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5連勝ならずもポジティブなドロー(9節横浜FC戦)

2018-04-15 23:01:16 | マッチレポート18’
残念ながら5連勝はならず。ただ連勝はいつかは止まる。連勝も大事だけど、その後ももっと大事なわけで、連勝の止まり方としては比較的いい止まり方だったんじゃないだろうか。今日は決め切れなかったかもしれないけど、得点ランクリーグトップタイ、得失点差リーグ単独トップ、そのチームを評して「決定力不足」という言葉は口が裂けてもオレは言えない。


正直勝てた試合だと思う。だから「やっぱり5連勝って難しいんだなぁ」なんて感想一切わいてこないし、もっともっとチーム力は上がってくると思う。今日は終盤に両チームともに全体的に疲弊してパワーダウン気味だったので、欲を言えば、前節結果を出したさんぺーや清本でも悪くはなかったけど、伊佐でもっとエネルギーを持ってアタックした方が相手にとっては嫌だったと思う。ただそれは結果論だし、清本→さんぺー→ごっちゃんと繋がった決定機は本当に惜しかった。前線の外国籍選手で押し切ろうとする横浜FCよりも、大分のアタッキングサードでの引き出しの多さの方が目立ってた。それがそのまま期待感に繋がってたし、今日も勝ちきれると最後まで信じて疑わなかった。前節のような試合を「目標を達成するチームの勝ち点の取り方」と評したけど、勝ち切れなかった今日の試合を決してネガティブに捉えてるわけではない。この連勝中の水準の試合を続けていったとしても勝ち続けることは出来ないわけで、その中でいくつかでも京都戦のような勝ち点のもぎ取り方が出来ていれば、目標はグッと近付いてくると思ってる。


同点ゴールは本当に素晴らしいゴールだった。同数でサッカーをやってたとは思えないくらいにフリーだった怜さん。星が1人で2枚剥がしたこと、ごっちゃんが中央で3枚くらい引きつけたこと、そりゃフリーになるよねって感じ。ダイレクトに星⇔怜でボールのやり取りが生じるチャンスメイクが今日の得点シーンだけじゃなく、何度か見かけると思うんだけど、この両翼は「ホントにスゲぇな」という貧弱な語彙の極みのような表現でも伝わるくらいに「ホントにスゲぇ」なと思う。前節京都戦のように少し下げ気味に配置しても決して押し込まれ過ぎることはないし、両翼を大きく張り出すことでボランチにスペースを与えて仕事をしやすくもするし、そして何よりもボールがあってもなくても前への推進力が抜群。「ホントにスゲぇ」。まず間違いなくそろそろ対戦相手が両翼に特化した対策を立ててくるはずなので、その時はサイドを捨てて真ん中ぶち抜ける準備しとこうぜ。


今日は試合前にピッチに散水してる写真が何枚も流れてきた。何なんでしょ。先週の記事で散水の不可解さについて触れたら、それにコメントしていただいた方もいましたが、結局今節撒いてるわけで何なんだろうと謎は深まるばかり。そして一番不可解に思うのは、どうせ撒くならもっと効果的に撒きなさいよということ。後半も中頃に差し掛かると、もう乾いてしまったのか、ボールの転がりも落ち、最終ラインでのボール回しにスピード感がなくなり、結局何がやりたかったんだろうという感想しか残らない。ノリさんからのボール出しで刀根やフクを飛ばしてサイドに付ける時にもっとパスにスピード感があればいいのにと何度思ったことか。ゆっくりと転がるボールを尻目に横浜FCの陣形が崩れずスライドするのを少々のフラストレーションとともに見てた。


J2は22チームなので順位表を半分にするとトップ11とボトム11に分かれる。松本、新潟、徳島、千葉、甲府、大宮、京都の全てがボトム11とかどんなリーグだよ。J3からの昇格クラブがJ1からの降格クラブに勝つのはもはや定番なのかよ。もうわけが分かんないよ。とりあえずこの戦国J2をたくましく生き抜こう。しかし開幕戦以来全然現地行けてない。。
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目標を達成するチームの勝ち点の取り方(8節京都戦)

2018-04-08 16:46:44 | マッチレポート18’
4連勝とか、暫定首位とかに浮かれたいとこだけど、シュート練習だけはしような!


タイトルの通りに思うわけです。内容も悪くなかったし、アウェイであることやコンディション面を考えると失点0の勝ち点1は決して悪い結果ではなかったと思う。そこを粘り強く耐え、最後に狙い通りに決勝点を奪ってくるチームの強さにひょっとするとひょっとするのではという思いが頭をかすめる。


まず安定感が出てきたと思う。この4連勝(その前のヴェルディ戦まで含めても)の間に色々なタイプのチームとやっても大ハズレする試合がない。3−4−3をベースに少しずつ変形しながら、相手の特徴に応じて対応が出来ている。特に2シャドーの馬場とごっちゃんにかかる負担が大きいように思える。ポジション的にもっと点を取ることにエネルギーを使いたいだろうとは思うけど、そこをグッと抑えてチーム戦術に徹してくれているお陰で大きく崩れることがない。ゴール数だけに表れない2人の「効きっぷり」を大きく評価したい。


この試合では怜さんと小屋松のマッチアップが90分を通して見応えたっぷりだったわけだけど、やっぱり小屋松のスピードには恐さがあった。ただ例え後手を踏んでも爆速で戻ってきてディフェンスする怜さんに改めて絶大なる信頼感を感じた。怜さんももう大分6シーズン目となり、いてくれるのが当たり前な感覚になりつつあるけど、この人の存在の大きさを最近しみじみと感じる。三十路を迎えても衰えるどころか益々磨きのかかった感のある機動力。本当に頼もしい。


今シーズン片野坂さんが何度も口にする「メンバー選考に悩む」というフレーズ。丸谷の体調不良によりヒメが先発し、高水準のプレーを見せてくれたことはその言葉の信憑性を何よりも裏付けた。精度に成長のあとがうかがえないのは残念だったけど、この水準のプレーでもベンチ入りすら難しいというのは、まさに「嬉しい悩み」以外の何物でもない。


ここ数試合でにわかに表面化してきた「濡れたピッチの方がやりやすいなら水を撒けばいいじゃないか問題」。前節の千葉戦後に片野坂さんが話した「僕らも本当は水を撒いてやりたかった」という発言は、乾いたピッチでやったことで結果的に千葉のパスワークのキレを削ぐことに成功したけれども、自分たちのことだけを考えれば本当は濡れたピッチでやりたいというのが本音なんだろうと推測する。それを裏付けるように雨でピッチが濡れていたこの日の試合も滑りやすそうではあるもののボールは走ってた。前半に宮阪が体は外に開いて怜さんにパスを出しそうな雰囲気を醸し出しといて急に鋭角にビシッと縦パスを打ち込んだシーンはピッチ状態のお陰があってだろうなとは思ったし、パスサッカーに濡れたピッチが相性がいいのは確かなんだなと再認識した。確かに大銀ドームでは試合前にピッチに水を撒いてるのをあまり見かけない気がするし、撒けるのなら撒けばいいのにとしか思わないんだけど、何か問題でもあるんだろうか。スタジアムによっては自動で散水する機械がなくても人力で撒いてるところだっていくらでもあるんだし。謎です。


チームとして勝ち点積み上げてることは素晴らしいの一言だけど、冷静に一歩引いたところから見るとこのレベルのチームが首位(先ほど陥落しましたが)でいいのかという思いはある。ただ一般的に見て力のある(カネのある)チームがここから態勢を整えて巻き返してくるかと言われるとそうでもないと思ってる。今シーズンは一気に勝ち点積み上げていくには障害があまりにも多すぎる。多分どのチームも「このチームは難しいな」と思うようなチームとばかり対戦してるような感覚なんじゃないだろうかと思う。2ヶ前のJ2サポーターやJ2番記者に岡山から始まる正しい22チームの順位表と、讃岐から始まる逆順の順位表を見せた時に正解を言えるのって本当に半分くらいじゃないかなと思う。それくらいに「戦国J2」のシーズンになってる。昨シーズンまでと比べてPO圏の価値が下がり、自動昇格圏の価値が爆上がりした今シーズンのJ2。たったの8節とはいえ、その超プレミアムシートにどっかりと腰を据えてるチームを誇りに思う。

※ちなみに昇格後開幕3連敗、その間12失点で絶望的な気分でスタートした栃木SCだったけど、結局3節までに対戦した大分、岡山、山口が現在のトップ3になってて、地獄からの生還っぷりがハンパない。
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見事だった片野坂さんの一手(7節千葉戦)

2018-04-01 17:14:22 | マッチレポート18’
4−0というスコアだけを見て完勝なんていうつもりはさらさらない。今日は目の前で起きていることに対する対応力が高かっただけで、この先の長いシーズンで体現していきたいサッカーに対してはむしろ課題の方が多かった。さらにいただいた先制点の価値があまりにも大き過ぎて、試合を公平に評価するのは難しい。キックオフの笛が鳴ってから勝ち点3を獲得するためにどうするかの部分が今日は抜群だった。


後半開始時のエスナイデル監督の2枚替えで試合の流れが変わらなかった時点で大分の勝ち点3は濃厚だったと思う。ただその後に打った片野坂さんの一手がこの大勝を呼び込んだ。千葉のフォーメーションチェンジに15分間耐え切ってディフェンスの手応えを感じ取ったタイミングでの伊佐・清本の2枚替え。ここは2枚替えだったことに意味があると思ってる。人選が伊佐・清本であった時点で狙いは明確過ぎるほどに明確。ピッチ内の選手が迷いたくても迷えないくらいに明確。狙いは「ウラ」だった。そして投入直後からこの2人が立て続けにラインブレイクに成功。その2本目が星のゴールに繋がった。さらに千葉の2CBにスピードがないことが分かると伊佐・清本は猛獣のごとく噛み付きまくって、「積年の恨みはらさでおくべきか」とばかりにゴールラッシュ。極めつけは怜さんの独走ドリブル。このブログでも何度も書いてるが、90分にあのドリブルが出来ることが怜さんの最大の強み。うまくシーズンに入り切れていなかった川西のシーズン初ゴールをアシストしてあげるという青森山田カルテット次男のとびっきりの優しさ。後半は本当に最高でした。


ただ試合の主導権を握ることをあっさりと放棄したことはちょっと考えもんだよな。試合後のインタビューで片野坂さんは「割り切った」みたいな言い方をしてたけど、もっと奪い返す姿勢を見せてもよかったんじゃないかなとは思う。まあこういう試合を見せておくことで対戦相手がスカウティングしにくくなるというメリットはあると思うけどね。


両翼好調、ボランチも持ち味を発揮し始め、ディフェンスラインもようやく無失点試合達成、そして前線はさんぺーも復帰しポジション争い激化とチーム力が上がってきた手応えがある。去年あれだけ苦労した3連勝もファーストトライであっさりと達成。序盤とはいえ、首位まで勝ち点2差の3位。順調ですな。
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明日は千葉戦

2018-04-01 01:01:28 | トリニータ
年度末で忙しくて千葉の前節を観ていないので、ルーキーいじりでも。

千葉に今季明治大学から新加入した鳥海晃司と市立船橋から新加入した杉山弾斗が既に出場機会を得ている。


鳥海晃司は明治大学では2年頃から出場機会を得て、その後もコンスタントに出場し続けた。特に右のCBだったためここ2年は明治の最終ラインの右側のユニットは鳥海&岩武という試合が多く、自分のカメラにも鳥海が多く収まってる。


2年生


3年生


4年生


明治の最終ライン。一番奥が岩武、その手前が鳥海。


明治トレイン。先頭車両が岩武、おしりから2両目が鳥海。


去年のデンソーカップでの関東A選抜。ちなみにこの大会で関東A選抜は全日本選抜に勝って優勝。


ただ去年の明治は特に前期に最終ラインが不安定なところが頻繁にあって、成績も下降線だった。そして鳥海もケガなのか後期からはほとんど試合に絡むことがなくなった。だから去年の明治のCBと言えばどちらかと言うと今季愛媛に新加入した山崎浩介の印象の方が強い。なので、シーズンの序盤から鳥海が定位置を掴み始めてるというのを見て、少し驚いている。エルゴラの予想スタメンでは明日も出てくるようなので楽しみ。






杉山弾斗は去年のプレミアEAST・FC東京戦で観た。サイドバックながらプレースキックも担当していい選手だなという印象はあったけど、鳥海と同様シーズン序盤からスタメンでの出場機会を得ているのは少々驚き。


プレビューでも分析でも何でもない、ただの相手チームのルーキーいじり。ま、でも明日はうちが勝つよ。
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