Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

ネガティブてんこ盛りの初黒星(6節大宮戦)

2023-03-27 00:13:13 | マッチレポート23'

ずっと勝ち続けることなんて出来ないわけでどこかで敗戦はやってくる。ただその敗戦の内容があまりにも悪く、隠れていた膿が一気に噴出したような試合だった。


まず前節の記事で「開幕戦をピークにファイナルサードへの侵入回数が減っているように感じる」と印象論で書いたけど、その後色々と調べたらfootballLABにデータがあった。データは第5節終了時点。

30mライン進入回数 1試合平均30.4回 リーグ順位16位
ペナルティエリア進入回数 8.6回 リーグ順位19位



印象よりもデータの方が遥かに悪かった。やっぱりビルドアップの仕込みがまだまだ全然足りないなと思う。今はまだプレス回避に精一杯で前進するためのビルドアップになっていない。そんなタイミングで対戦した「前から来ない」大宮。このブログでも何度か書いてるけど、5人交代が正式ルールとなって前プレを強化するチームは明らかに増えた。今シーズンここまでの5試合全て前から来るチームだった。でも大宮は構えて前には出てこない。不運だったのは、序盤に納得感のない失点を喫してしまったため大宮はより前から来なくなったように感じたこと。相馬監督のチームらしい縦横コンパクトで中に差しこみづらく攻めあぐねる中で、パスがズレる、タッチが大きくなるとミスミスミスだらけの前半だった。雨が降ってボールが走りやすかったと思うからボール保持型のチームには良いコンディションだったと思うけど、それであれだけミスを連発するのはチーム内の連携が未成熟というのだけが要因ではないような気もするがどうだろうか。相手が前から来てくれて少々雑な展開も許容されるような試合なら隠せていたけど、「さぁ、どうぞ!」と構えられると隠しきれない。内容が良いとか各所で持ち上げられてきたけど、自分はこの試合でけっこうバレてしまったように感じたな。


1失点目は近くで見ていても思ったし、帰ってから映像で確認してもオフサイドだとやっぱり思うよ。選手にセルフジャッジするのが悪いと言うのは簡単だけど、実際に自分も現地で「はい、オフサイドー」くらいに完全に気を抜いたし、アレはやっぱり納得感ないよ。だからアレを最後まで引きずっての敗戦でしたは十分に受け入れられる言い訳だと思うけど、この試合がまずいのはそこじゃない。0-3で負けているところだ。3失点に目をつむったとしても結局1ゴールも奪えていない。終盤は猛攻を仕掛けられたように見えるけど、3点差をセーフティリードと判断した大宮の重心が下がって譲ってもらった主導権なだけで自力で奪い返したものではない。ここまで勝ち点13に対して流れの中から奪ったゴールはわずか2つ。その奪った2つのゴールの対戦相手は千葉と徳島。千葉は20位、徳島は現在J2最下位だ。良くない中で勝ち点を最大効率で拾えているのはそれはそれで評価すべきだと思うけど、内容はハッキリと「悪い」と認識した方がいいという状況証拠が揃いつつあると思う。



相馬監督が作るチームに対する一番分かりやすい対策ってサイドチェンジだったと思うけど、そういうシーンが全くなかった。町田の時も、大宮でも似たような縦横コンパクトなチームを作っているので、片方で作って大きく逆に展開することで一気に局面を変えられる。そんなシーンを何度も見てきたんだけどな。ただそこはチャレンジしてほしかったと思う一方で、そう言えば今のチームに精度の高いサイドチェンジが出来る選手が全然いないことに気付いた。ちょっと前であれば智輝やハセ、最近だと北斗や坂あたりかな。サイドチェンジが対大宮用、対相馬さん用だけの対策ならそういう選手がいなくても大きな問題にはならないかなと思うけど、他でもない2週間後に対戦するいわきが素人でも分かるくらいにサイドチェンジが有効なチームなのでちょっと問題かなと思ってしまった。いわきは全力でボールサイドに寄せてくるため回避に苦労する一方で、回避出来た時は逆サイドに広大なスペースが存在する。改めて思い返してみると将輝も野嶽も使わないのか、使えないのか、使わせてもらえないのかは分からないけど、あまり長めのパスを出さないなという印象。まだ2週間あるけどどうなるか。


ここからビルドアップの練度を上げていかなければならない段階で、薄々感じていて前節の記事でも書いたけど、デルランはいったん外した方がいいかなと思う。おそらく共通理解の部分が不十分なことが要因だとは思うけど、明らかにぎこちない。ペレイラの初年度くらいだと思っておいた方がいいように思うな。強さやはね返しの部分では頼もしい面もあるんだけど、いまチームが優先すべきはそこじゃないと思う。



一方で上夷とペレイラは好調なので4バック試しても面白いんじゃないかと思うけど。明治大の同期である上夷克典と袴田裕太郎。上夷がCB、袴田は当時は左SBだった。







ノムの試合後コメントを読むととても6試合目にしてシーズン初黒星を喫したチームの選手が語っている内容には思えない。つまり選手たち(全員ではないと思うけど)の中でも結果先行と認識はしているんだろうなと推測する。


あと野嶽なぁ... 前節絶賛したとたんにこれだもんなぁ... ボランチになってすっかりイメージチェンジに成功したのですっかり忘れてたけどあっさりとフリーにしてしまった3失点目のシーンを見て思い出したよ。個人的には昨シーズンまで野嶽のことを全く評価していなくて、特にディフェンス面の時の淡白さが嫌だった。「あれ、集中してなかった?」と思うくらいに淡白なディフェンスがとてもサイドバックだとは思えなかった。プロの試合で久しぶりにあれだけフリーの選手を作っちゃうの見たよ。何も突然ブロックが来たわけじゃなく、どう考えてもブロックが来るタイミングなんだから振り払ってでも追いかけてくれよ。「あー野嶽ってこういうとこあったわ...」という嫌な記憶がよみがえってきた失点シーンだった。ボランチの序列が最上位なのは納得する出来なんだから、ああいうところでサボってほしくない。





笠原のキック精度がマジでヤバいなと思いながら撮ってた写真なんだけど、メインスタンドがガラガラ。天気が良くなかったとはいえ小雨程度。春休みの土曜日14時キックオフで自力で4千人しか動員出来なくなってしまったのか、大宮よ。近所に強大な商売敵がいるとはいえ、さいたま市だけで人口126万人だぞ。大分なんて県全体で113万人だからな。もっと頑張れよ。



J2のレフリーが下手すぎて涙が出てくる。吉田哲朗、先立圭吾、清水修平と覚えとかなきゃいけない名前が多すぎて大変だよ。





レフリーのジャッジにモヤモヤするのはサッカーにはつきものだからある程度流さざるを得ないけど、茂木力也のプレーはさすがに腹が立った。誰のために試合を止めてたと思う?フェアプレーって知ってる?もう26歳なんだから少しは考えようよ。









こうやって毎週のように横河アカデミー出身の選手を紹介出来るの何だかちょっと嬉しい。室井彗佑(横河武蔵野U-15→前橋育英→東洋大)。大学ラスト2年間全く見られていないので内容は分からないものの関東大学リーグ得点王、東洋大では確か2年生から10番付けてたはず。大宮は昨シーズンは柴山さえ抑えとけばみたいなところがあったけど、室井もそれくらいの恐さのある選手になっていくと思う。



試合後のサポーターの素晴らしいチャントもあり選手たちも切り替えられたでしょう。第6節にしてチーム未完成なんていうのは別に問題でもなくて上げてしまった目線をフラットに戻せばいいだけ。Winning team never change とは言うけども、Winning teamでも内容がno goodなら、always changeしていくべきだと思うぜ。勝っているチームの雰囲気が良いのは当り前。試されるのはここから。今シーズン磐田とはホームが第1四半期初日、アウェイが第2四半期初日。何だか定点観測するのにちょうどいいね。新年度好スタートを切るのはどちらか。


今のところ日本平とNACK5の2試合だけ観戦しているうちの息子が帰りに「結局ゴール見られなかった...」とポロっとこぼすもんだから、あまりにも不憫で「お母さんと2人で行ってきな」と今日いわき戦のチケットを送ってあげました。4月から中学生になる息子。部活だ友達だとおそらくここから急速にトリニータへの興味を失っていくと思ってる。いわき戦が入学式前最後のトリニータ観戦。ここで良い試合を見せとけば1人の少年サポーターの心を繋ぎ止められるかもしれませんよ、大分フットボールクラブさん、頑張って!!
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プロサッカー選手は自らの足でその道を拓くもの(5節千葉戦)

2023-03-20 23:49:52 | マッチレポート23'

先週日本平でこのシチュエーションになっても「奎汰が蹴るんだろうな」「奎汰に蹴ってほしい」と普通に思っていた。そして実際に奎汰が蹴った。去年までだったら考えられなかったと思う。おそらくFKのスポットには将輝が立ってただろうし、左右関係なくノムが蹴っただろうし。でも、開幕戦の決勝点の起点となるCKを蹴り、栃木戦の決勝ゴールとなるFKを蹴り、誰もが奎汰に蹴ってほしいと思わせるまでになった。奎汰が自らの足でその状況を作り出した。プロサッカー選手ってやっぱりプレーで周囲を納得させるしか自分の立場を確立することは出来ないと思うし、そうなりつつある奎汰を本当に頼もしく思う、そして本当に嬉しい。昨シーズン終盤に大学経由であれば今シーズンがルーキーイヤーになるわけで、もう期待込みでは見ないと書いた。そしてわずか5試合で期待込みどころではない活躍を見せる奎汰。この後にどんな成長曲線を描くのか楽しみで仕方ない。


2点目の野嶽の一連のプレーがスーパーだった。ディフェンスラインやボランチのビルドアップの質を見る時にドライブ、いわゆる運ぶドリブルの選択肢があるのかないのかで大きく評価を分けて見ている。最近だと三竿さんが運ぶドリブルの使い方、タイミングがとてもうまかったと思う。ビルドアップの質を向上しようとするとどうしてもパス、パスと考えて視野が狭くなりがちだけど、何のためにビルドアップをするのかをちゃんと理解出来ている選手はドリブルが使える。結局は相手のプレッシャーラインを突破してマイボールのまま敵陣深くに侵入したいわけで、相手を崩すのに選択肢が多い方がいいに決まっている。また運ぶドリブルの選択肢を見せるだけで相手は早くにプレッシャーに行かなくてはならなくなりそうすれば自ずとパスコースも増えてくる。野嶽がボールを保持した時点で周囲には3人の相手選手がいたけど、ちょっとエアポケット的に寄せるのが遅いと見るやドリブル開始、そして動き出しの時点で勝負ありだった。常にドリブルという選択肢を持ちながらプレーをしているからこそ相手より早く判断が出来たんじゃないだろうか。そして伊佐とのワンツーで最終ライン突破。本当のクロスの意図がどこにあったかまでは分からないけど、あそこまで独力で深く侵入してくれれば中の選択肢は増える。ノム、伊佐、奎汰のどこかに合えばいいわけで結果として一番外の奎汰に合った。この一連のプレーは本職サイドの選手っぽい動きでもあるから、そこが活きたのかもしれないけど、個人的には開幕からここまで5試合の中でも最も好きなプレーだった。


完封したかったけど1失点は仕方ない。あれは宏矢のクロスがスーパーだった。悔しいけど、相変わらずの宏矢らしい良いキックで少し嬉しくもあり。宏矢のチャントけっこう好きだったな。


開幕から5戦4勝1分。出来過ぎな感じもあるけど、各種メディアで悔しさを表に出す選手も多く課題を認識しながらなら問題はないかなと思っておきたい。課題を解決するのが早いか、問題が表面化するのが早いかこれからはそこが注目点かな。データがないから印象論になってしまうんだけど、開幕戦をピークにファイナルサードへの侵入回数が減っているように感じるし、侵入の質も下がっていると思う。5試合で6ゴール、うち流れの中から2ゴールは明らかに少ないし内容は伴ってないと言える。昨今のJ2は選手の量や質よりもチームの完成度が重要であると思う。それは各クラブの戦力が拮抗していてこのチームには勝てるだろうみたいなクラブがほとんどないからだと思う。つまり小手先の戦術、戦略が通用せずチームの幹の部分が試されるリーグだからだと思う。だからこそ大事なのはここから。勝ち点を伴わせながらもチームが改善しているのかは注意深く見守りたい。


対千葉5連勝。かつてのことを思い返すと信じられない数字だ。本当に何をやっても勝てなかった千葉。選手は変わり続けるのでこんなことを気にしているのは古参のサポーターくらいなんだろうけど、もう負ける気がしないし勝ち続けてた頃の千葉の関係者ってこんな感じだったんだろうなと思う。いまの千葉は正直特徴がなく、対戦相手として与しやすいなという印象。今シーズンから就任した小林慶行監督は秋田の吉田謙監督を彷彿とさせる独特の雰囲気をまとった監督だけど、チーム作りはまだ半ばというところかな。小林監督の実弟が大分に所属していたことを知るサポーターももう少なくなってきたのかもしれないね。

千葉は最近「横河」色を急速に強めていてとても気になる。自分は心のクラブが大分、海外のクラブがスパーズで、近所のクラブが横河なので横河にはこっそりと思いを寄せているわけだけど、10番を背負う見木友哉、今シーズンからレンタル加入した椿直起、そして昨シーズン高2でデビューした谷田壮志朗とみんな横河のアカデミー育ち。現在関東学院大に在籍する長澤シヴァタファリくんという大型右SBがいるんだけど彼も横河のアカデミー育ちで個人的に来シーズンどこに加入するか一番気になっている選手。この流れだと千葉に加入しそうだなと思ってるんだけど、デンチャレにも選出されたし何とか哲平さん、大海さんの琴線に触れてないかなとこっそり期待している。




あまり明るい話題がない千葉だけど、大卒ルーキーの小森飛絢は3戦連発で孤軍奮闘中。富山第一から新潟医療福祉大を経由して今シーズン千葉入り。高校時代からけっこう有名だったけど、高3夏のインターハイで初めて小森のプレーを見た。けっこう印象に残ったんだけど、この試合は桐光学園に0-5で惨敗してエースの西川潤の躍動に全て持っていかれた試合だった。大学経由でしっかりと成長してきた小森がまた西川潤に追いつく時が来るかもしれないから注目して見ておきたい。

もう一人左サイドで先発した日高大も大学時代に印象的だったから書きたいんだけど千葉の選手ばかりになってしまうのでまたアウェイの時の記事に。


藤本→奎汰の先発変更については色々と考えられる部分があると思っている。前節清水戦でデルランと藤本のユニットのところがボロボロだったので手を入れたかった、得点が少ない中で前気味の藤本から後ろ気味の奎汰への交代は合理的でない等々。負けなしが続いているとは言え、決して内容はよくないのでメンバーを変更することにためらいは必要ないと思っている。特にデルランははね返しの部分を除いて特にビルドアップへの関与の部分でかなりよくないと感じていて香川に戻してもいいんじゃないかなと思っている。負けていないだけにこの辺りのマネジメントは難しくなってくるけど、さてさてどうなるでしょうか。


次節大宮戦は日帰りで参戦予定。今度こそオレンジ退治!!
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ニュートラルな勝ち点1(4節清水戦)

2023-03-13 00:54:41 | マッチレポート23'

寒くもなく、暑くもなく、花粉もそれほどでもなく、快適な観戦でした。残念だったのは富士山が見えなかったことくらいかな。





まあ分かってはいたんだよ、ここまで決して良いサッカーが出来ていたわけじゃないってことは。うまく物事が進んで勝ち取れた3連勝だってことは薄々は分かっていたんだよ。ただ去年の序盤はそれすらも出来なかったんだから、それと比べたら十分に素晴らしい状況だと言えると思うんだよ。去年の第4節ってあの絶望のアウェイ長崎戦だからね。十分に素晴らしいよ。試合内容は後半に圧倒されてネガティブなものだったけど、そんな中でもキッチリと勝ち点を拾えている渋とさはポジティブに捉えていいと思う。なのでこの勝ち点1は「ニュートラル」と表現しておきます。


ここまでの4試合全ての対戦相手が同じようなアプローチで突撃ハイプレスで試合に入ってくる。冷静にいなしてはいたものの、やはり最後は逃げるように大きく蹴るしかなかった。その大きなボールに対して伊佐も栃木戦のような躍動感はなく、ノリさんと高橋祐治の2CBにキッチリと封じ込まれることが多かったためなかなか良い形の攻撃が作れなかった。ビルドアップにおいて特にモロかったのは左サイド。デルランと藤本のところが完全に寸断されており、無理矢理パスを付けにいってロストするというシーンが前半から散見された。数本続いたところでもう清水側にはバレていたと思う。だからそこから徐々に清水側に主導権が移っていったのは必然かなと思う。ただ清水も攻撃の整理がされておらず適当なセンタリングが多かったので跳ね返し要員としてデルランの存在感は絶大だったけど、果たして香川からわざわざ変える必要があったのかというところは少し疑問に思う。


今日の勝ち点1は西川に救われたね。毎試合必ずキックミスがあってヒヤッとするけど、今日はセーブで大活躍。藤枝凱旋は本人も楽しみにしてるだろうし、そこまで絶対にポジション手放すなよ。



このオフはおそらくJ1からもオファーがあったであろう山原怜音。アカ福の頃から注目してたけど、筑波大ではもう抜群の存在感だったからこの活躍は納得。今日は90分通して茂平が沈黙させられたのは対面が山原怜音だったからだろうと思う。利き足の右足からのクロス精度がイマイチだったので助かったけど、前への推進力と球際の強さやうまさは際立っていた。



山原とは反対の右SBで先発した岸本武流。彼とは本当によく対戦する。ただ対戦するだけじゃなく毎回着ているユニフォームが違うことがまたすごい。

2016シーズン セレッソ大阪U-23
2018シーズン 水戸ホーリーホック
2021シーズン 徳島ヴォルティス
2023シーズン 清水エスパルス

25歳にしてもう4クラブ目での対戦となかなかこんな選手いないんじゃないかなと思う。セレッソアカデミー時代(庄司朋乃也が同期)はバリバリのセンターフォワードだったけど、ポジションを変えながらも出場試合数を増やし続けているのは素晴らしいね。今日も途中から1列上げてさらに恐い雰囲気を醸し出していたのでとても嫌だった。



北川航也さんはどうしちゃったんですかね。欧州移籍前は代表でも一定のポジションを確保してたような記憶があるけど、J2でそこそこのアタッカーくらいの存在感しかないような選手になってしまっていたように見えた。まだそんな老け込むような年齢じゃないと思うけど。





ノリさんも清水3年目。あれだけ信頼してそして本当に感謝しているノリさんでさえオレンジのユニ着て審判に異議を唱えている姿を見るとイラっとするので、自分は選手の移籍に対して自然体でいられているなと少し安心したりもした。


ノリさん、あなたは本当に素晴らしい選手だったけど、でもいまオレたちが信頼を寄せているディフェンスリーダーは上夷克典だから。ケガなく頑張ってね、ホームの時は絶対負けないよ。



試合後、ディサロから哲平さんのところに寄ってきて握手をしていた。この感じからするとおそらくどこかのタイミングで声をかけたことがあるんだろうな。


こちらは北九州つながり。


うちのブラジリアンたちが試合後にこぞって挨拶に出向いたゼ・リカルド監督。もしかして大物?



今日の主審の先立圭吾さん。あんなに分かりやすいプレーでファールを取る方を間違えてさらには被ファール側にイエローまで出してしまうのはシンプルにヤバい。あんなお粗末なジャッジを見せられてしまうと、その前の司のハンドも副審の方がちゃんと見えてたんじゃないのと勘ぐりたくなってしまう。J2に降格してVARもないし、そもそもレフリーの質自体も落ちるしと一定までは覚悟してたけど、今シーズンは開幕戦とこの試合とレフリーのレベルが残念すぎる。



清水は強かったと感じたけど、それでもゴールは奪われず。開幕から早1ヶ月が過ぎようとしているわけだけど、清水エスパルスさんリーグ戦で未だホームノーゴール。地元メディアからも痛烈メッセージで急かされる始末。そもそも開幕から4試合でディサロのスーパーゴール1つのみってマジでヤバくない?少ない枠を争う立場としては有難いけど。


まずは謙虚にね。静岡最強は藤枝さんだから。J2の14位と15位が争うダービーはただのローカルダービー。





清水も新スタジアムの議論が活発化している。今日は試合前に候補地で最有力らしい清水駅東口の製油所跡地を見てきた。まだ建物も残ってたし、詳しくは知らないんだけど製油所跡地とかって土壌汚染の処理とかが面倒くさいんじゃなかったけな。現在の日本平でも十分に素晴らしいスタジアムだと思うけど、アクセス的にはここに移せたら最高だろうね。海沿いすぎて津波のリスクとかもあるみたいだけど。今日は特段遅くまでスタンドに残っていたわけじゃないんだけど、シャトルバスの大行列に巻き込まれて清水駅にたどり着いたのが試合終了から1時間45分後。今まで便利ではないにしろそこまで時間がかかっていたイメージはなかったんだけど、大分をはるかに上回る時間のかかり方でこれでは新スタの議論が活発化するのもうなずけるとバスの中で感じた。
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原大悟さんと大分アカデミー(3節栃木戦)

2023-03-06 00:08:52 | マッチレポート23'
個人の記憶の範囲なので間違っていたらご容赦いただきたいが、今日のDAZN実況だった原大悟さん。父は言わずと知れた原博実氏。彼が大分の試合を実況するのはこれで3回目だと記憶している。1回目は昨シーズンのアウェイ千葉戦。奎汰の地をはうようなスーパーミドルで勝った試合。2回目は同じく昨シーズンのホーム長崎戦。開始わずか27秒で将輝が決めたゴールから快勝した試合。そして3回目が今日。相性の良い主審とか、相性の良いスタジアムとか、相性の良い実況ってけっこうあると思うんだけど、大分アカデミー出身者が躍動する試合にことごとく立ち会っている原大悟さんには何か運命めいたものすら感じるようになってしまった。



そしてこのブログでは2度目の引用となるけど、その原大悟さんは千葉戦の直後にこのツイート。千葉戦の頃の将輝はまだ試合出場時間も少なかった。クラブ関係者を除けばまず間違いなく世界最速で弓場将輝を見つけてしまったのも原大悟さんだ。次に原大悟さんに担当してもらえる試合で司や茂平が活躍したらと思うと楽しみで仕方ない。先週の西さんもすごく良かったし、もうサッカー実況は完全なる専門職。局アナが本業と並行して出来る業務ではない。これからも色々な実況の人に来てもらって色々な観点の話が聞いてみたい。解説は、、まあその何だ、、最近ちょっと良くなってきてるよね、ちょっとだけ....



開幕3連勝。リーグ内で唯一というおまけ付き。3節にして勝ちっぱなしが他にいないところが戦国リーグを象徴していると思うけど、今後も激しい潰し合いが続いていく中で内容はどうあれ勝ち点を積み上げているのは素晴らしいこと。結果的に決勝点は3試合ともセットプレーから。流れの中からのゴールは270分で1ゴールのみと評価するか、セットプレーは重要な武器だから良しと評価するか。個人的には押し込んで数多く獲得しているCKやFKの中から決まっているので、ある程度は理にかなっているかなと思っている。今日も茂平の力強い突破から得たFKが決勝点の起点になったわけだから。


開幕から3試合にして初めて非保持指向のチームとの対戦となった。栃木は前節の仙台戦を見る限りにおいては昨シーズンと大きな変化のないチームという印象だった。時崎監督のもと一致団結してまずはディフェンスという印象。しかし今シーズンはマイナーチェンジを目指しているのか、時折ポゼッションしたそうな雰囲気も見せていた。ただ今日の試合はよりディフェンスに重きを置いていたのか、プレスの強度に全振りしているくらいに感じた。大分としてもこれだけボールを握る試合は今シーズン初めてなわけだけど、やはり最初は効果的なプレス回避や突破は少なかった。ただ我慢してボールを動かし続けて、時折長いボールでアクセントを付けるなどの工夫も見られて終始主導権は握り続けた。そうすると当然のことながら栃木の強度も落ちてくるわけで、そこから何度かチャンスメイクするもののゴールは割れずという展開。まあ、相手GKが前半から時間稼ぎをしてくるレベルでディフェンスに重きを置かれるとこじ開けることはそんなに簡単じゃない。だからある程度までは迫ってセットプレーに活路を見出すことは良い展開だったと言っていいんじゃないかな。


後半に右からのCKが続いた3本目あたりで、最初のポジショニングは相手GK付近だった伊佐がニアゾーンに戻るような形でフリックしてファーへ流したシーンがあった。最後は藤本が詰め切れずにゴールとはならなかったものの、色々な形を準備しているなということが感じられたシーン。昨シーズンまではペナルティアーク付近の密集からフライング気味にスタートした三竿がフリックする形ばかりでなかなかうまくいかなかったけど、今年は違うのかもしれない。狙ってセットプレーに活路を見出しているわけではないと思うけど、決め切れない展開の中でセットプレーの手札の数が多ければ多いほどいいに決まっている。ちなみに自分のもう一つの贔屓クラブであるスパーズは今シーズンから4830通りのセットプレーを持っているという触れ込みの専門コーチがチーム入りし、そして実際にセットプレーから勝ち点を稼ぎまくっている。


第1節 187.0cm(デルラン、安藤、ペレイラ)
第2節 184.3cm(デルラン、上夷、ペレイラ)
第3節 181.0cm(香川、上夷、ペレイラ)

開幕から毎試合変わる3バックのメンツ。スタメン3人の平均身長がどんどん下がっている。守る時間も少なめではあったけど、香川は良かった。これで開幕から2試合はメンバー入りすら出来なかったんだから相当ハイレベルなポジション争いが行われていると思われる。昨シーズンまでは三竿が鉄人だったため、あまり香川の左CBを見ることはなかったけど、素晴らしい出来だった。これだけ高いレベルで左CB&左WB兼用でいける選手がいるとチームとしてメンバー選考の幅も広がる。


ノム、伊佐のベテラン勢が絶好調。ただ伊佐もまだ太ももに大きなサポーターを巻いてるし、好事魔多しだよ。とにかくケガなく。茂平、野嶽の新戦力も引き続き躍動中。特に茂平はこの3試合ですっかり魅了された。本当に良い選手だなぁ。前節の記事でゲーム体力が、、みたいなこと書いたけど、出産に立ち会った翌日の試合だったんだね。今日は最後までフルパワーでボールホルダーを追い回してたし、ますます頼もしくなってきた。ただ背番号と背格好から後ろ姿がまだどうしても最初に新太かなと思ってしまうので、もっともっと目立って大分の16番を茂平のものにしてほしい。


栃木のGK藤田和輝は新潟アカデミー出身で新潟からの期限付き移籍中。栃木はオビ・パウエル・オビンナをマリノスから複数回にわたりレンタルする等、GKを自前で育てようという狙いは全くないようだ。藤田は高卒5年目で本間至恩と同期、5年目なので今日ゴールを決められた奎汰とも同い年になる。
2018 Jユースカップ 時之栖セントラル開催 - Triority(トライオリティ)

2018 Jユースカップ 時之栖セントラル開催 - Triority(トライオリティ)

個人的にユース年代の大会がセントラル開催されるのがたまらなく好き。全国大会感があって好き。だからクラ選が好きだし、Jユースカップも3回戦まで上がってくると毎年時之...

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アカデミー時代は大分アカデミーとも対戦があり、この時は大分が負けている。トップ昇格が決まった直後の奎汰は欠場だったけど、この試合で本間至恩以上に印象に残ったのが藤田和輝だった。昨シーズンの岩手の野澤大志ブランドンもそうだけどGKが経験積みに下部リーグに流れていくのは必然だと思うけど、そんな中で高卒3年目で入団したクラブの定位置を掴みつつある西川幸之介は本当に素晴らしい。今日も9分に引っかけられそうなところで蹴り出すのではなく意地でも繋いだところにその気概を見たよ。


今日の試合で藤本のディフェンス能力がかなり向上していることにふと気が付いてしまった。昨シーズンはケガで離脱するまでは大分のストロングサイドは藤本のサイドだった。ただそのまばゆいばかりの攻撃力のトレードオフとしてディフェンスのザルっぷりは目を覆いたくなるようなものばかりだった。一生懸命にやっていることを伝わってくるもののなかなか改善しないうちにケガで離脱。そして大分のストロングサイドは健太のいる右サイドに移っていき今にいたる。抜群とまでは言わないものの少なくとも穴になるようなことはなく、昨シーズンよりは安心して見ていられる。奎汰も香川も良いプレーを見せている現状、藤本のポジションだって安泰じゃない。結果だ、結果。頼むぞ藤本。


昨年、23年シーズンのJ2クラブ全てが確定した時点でおそらく一番難しい試合になるだろうと予想したのがアウェイ清水戦だったんじゃないかな。その試合がまさかこちらが勝ちっ放しの首位で、清水が14位とは想像もしなかっただろうな。ただ14位とはいえ、まだ負けなしで失点もわずかに1。選手の能力を考えても簡単な試合になることはない。久しぶりに楽しみな日本平になることだけは間違いないし、早速順位を争っているヒリヒリ感を感じられる試合になるでしょう。
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