Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

タイトル奪取への第一歩(ルヴァンカップGS2節徳島戦)

2021-03-28 21:31:14 | マッチレポート21'
スカパーの契約では生中継がなく、今日はバタバタとしていたので先ほどやっと録画で試合をチェックした。カップ戦だからとか、代表ウィークの裏開催とか、そんなことは関係なく我々にとって大事なのはこの1勝がタイトル奪取への第一歩だということ。大事な1勝。


前も後ろも1週間空くからか現在のほぼベストメンバーと思われるスタメンとなった。リーグ戦も含めてここ数試合のベンチメンバーの構成が物足りないと感じる。6枚のフィールドプレーヤーのうち、DFが1枚、ボランチが1枚、サイドが2枚になるので、必然的にアタッカー枠が2枚しかない。交代枠が3枚であればこの構成でもいいかなとは思うんだけど、5枚交代が出来るシーズンで前3枚を入れておかないのは少し物足りなく感じる。せっかくCBとボランチ、CBとWB、WBとシャドーとか複数ポジションこなせる選手がいるのになと思ってしまう。勝ちに行くベンチメンバー構成ではなく、試合の強度を保つためのベンチメンバー構成に思えてしまう。ただ一方で選手個々のコンディションは上がってきてるんじゃないかなという印象も受ける。もしかすると徐々にチーム戦術が整理されてきて迷いがなくなってきただけかもしれないけど、開幕戦の頃と比較すると遥かに躍動感がある。


徳島が相手でさらにキーマンである岩尾も直人もいなかったので割り引いて見る必要はあると思うけど、後半の内容が大幅に改善されていることを評価したい。徳島の後半最初のシュートはもう80分近かったと思うし、最後はパワーで押し込まれたけど、しっかりと無失点で乗り切った。だからそんなに内容も悪いとは思っていない。もちろん片野坂さんのハーフタイムコメントにもあったけど、2点目を取ることが大事だったと思うけど、いきなりアレもコレもは出来ない。まずは今季公式戦初のクリーンシートを達成出来たことが素晴らしい。


神戸戦に続いてこれでルヴァンカップは2試合連続で北斗のサイドチェンジからゴールが決まった。ボール回しが整理されてきつつある状況でやはりサイドチェンジは相手を大きく動かせるため有効な手段だ。藤本のゴールも、リーグ戦の長沢のゴールも、そしてこの試合の長沢のゴールもサイドから崩していい形で決めることが出来ている。前半にあったもう一本の黒崎→長沢のシュートもいい形だった。次なるステップとしたいのはそのチャンスメイクの数を増やすこと。


次節FC東京戦で勝つことが出来ればグループステージ突破も見えてくる。カップ戦は調整の場じゃない。真剣にタイトルを狙いに行きたい。そして1週間後は王者川崎戦。普通に考えれば勝ち点を取ることは難しいと思うけど、昨シーズンのホーム戦の再現を狙いたい。
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終盤に力尽きる展開で連敗(6節広島戦)

2021-03-21 17:54:31 | マッチレポート21'
この試合も悪くはなかったけど、セレッソ戦に続いて87分に失点を喫し、勝ち点を落とすこととなった。シーズン序盤の連戦を2セットのチームを作ることで乗り切ろうと考えた片野坂さん。シーズンが終わってみればこの底上げに意味があったということになる可能性もあるかもしれないけど、結果だけを見れば完全な失敗に終わった。どちらも完敗でないだけにこの連敗は痛い。


試合を決定付けた2失点目にポイントが凝縮されているように思う。ピッチほぼ中央でカットされた也真人の横パス。このミスは多分片野坂さんが一番嫌がっている類いのミスだと思う。片野坂さんがサイド攻撃にこだわるのはその裏の攻撃に対してリスクマネジメントが取りやすいからだと思う。実際に試合後のインタビューで「失ってはいけないところで失うとこうなる」とコメントしていたのはまさにそのことを裏付けている。三竿の軽すぎるファーストディフェンスはもっと頑張ってとしか言いようがないんだけど、その次に寄せに行った下田は完全に遅れていたけど、今津のドリブルに追いついてはいた。片野坂さんは就任以来無駄なイエローはもらうなというようなことを選手たちに徹底していると思う。それは実際に数字にも表れていると思うし、自分がサポートするチームとしては誇りに思う。でもあの場面はプロフェッショナルファールでイエローをもらってでも止めるべき場面だった。片野坂さんのチームに加入して間もない下田の頭の中にどれくらいそのことが刷り込まれていたかは分からないけど、あの場面ではイエローをもらってはいけないという考えは捨てるべきで、足を引っかけようが、抱きかかえようがドリブルを止めることだけが正しい判断だったと思う。そしてもう自分は高木のポジショニングについては全く信用していないのでこの指摘が正しいかどうかは分からないけど、羽田がシュートコースを限定出来るくらいの位置取りで川辺に対応出来ていたわけで、やっぱり高木は出過ぎだと思う。ライン上で待っていれば楽々止められるシュートだったのに、わざわざあんなに出てきて股を抜かれているようではやはり信頼には足らない。勝ち点1は十分に取れた。試合の進め方や連携の部分で拙さが出たと思うから、この完全ターンオーバーのやり方は失敗だったと受け止めて、切り替えよう。この3〜4試合でほとんどの選手に出場機会が与えられたことで片野坂さんの中でもある程度の序列はついてきたと思う。週1ペースに戻ってからが本当の勝負。


個人的には最終ラインの真ん中のレギュラーとしてはもう決定と思っていた坂がこれで2試合連続メンバー外。普通に考えればケガをしたんだろうな。今日の羽田も良いプレー相当あったし(61分の浅野のドリブル侵入への対応は完璧!)、チームとして対応出来ないわけじゃないけど、開幕から数試合を経て最終ラインでのボール回しがかなり良くなってきているだけにあの坂のフィードは欲しいところ。


井上健太は大分加入後最も良いパフォーマンスだった。もっとえぐれるだろとか求めたい部分もたくさんあるけど、これくらいの働きをしてくれたら面白い存在になれる。大分のWBについては特に攻撃面では使われてナンボみたいなところがあると昔から思ってたけど、その点だと自らもWBでの出場経験がある小出が非常に良く分かっているように思う。前が健太だろうが外からも内からも追い越していくし、ハーフスペースで受けてワンタッチで大外の健太にはたいて前を向かせて仕掛けさせたプレーなんかは本当に良かった。井上健太&小出のユニットはかなり面白そう。ちなみに前半に広島のサイドハーフ左右入替に伴い、ハーフタイムまでの15分間ほど実現した井上健太と藤井智也のマッチアップは哲平さん的に非常に熱かったんじゃないかな。昨年大学No.1サイドアタッカーとして複数クラブの争奪戦となった藤井智也。広島の入団内定時の記事でその争奪戦に大分も参戦していたことが判明。そして藤井智也の広島入団からわずか数週間で井上健太の大分入団が発表された。普通に考えれば大分にとって井上健太はドラフトでいうところの「外れ1位」だったわけだ。ただ今日の試合に限って言えば、どちらが獲得すべき人材であったかは明白。井上健太のこれからますますの成長に期待している。


そして遂に長沢砲炸裂!非常に分かりやすく期待していた長沢の形だった。競った荒木は186cm。いいボールさえ来れば相手が186cmだろうがあれだけ上から叩けてしまうのが長沢。サッカーにおいて高さが正義であることをまざまざと見せつけてくれた。健太がかなり良くなってきてクロスを上げられるようになってきているので、もう少しニアで勝負してほしいなと思うことが今日の試合だけでも何回かあった。この辺のすり合わせは長沢に限らずこれからということだろうか。





決勝点のアシストだけでなく、前半のドウグラス・ヴィエイラのクロスバー直撃弾をアシストしたダイレクトヘディングクロスとSBの位置から躍動した今津佑太。流通経済大の出身で新太の同期、髙澤の1つ先輩だ。学生時代はストロングヘッダーの印象が強いCBだったけど、広島で新境地を開拓しているようだ。彼は山梨県の出身で最初は甲府に入団、3シーズン活躍の後、広島に引き抜かれた。甲府→広島といえば、柏好文(国士舘大)、佐々木翔(神奈川大)、稲垣祥(日本体育大)と当たりだらけ。甲府サポからしたらたまったもんじゃないけど、これは広島のフロントが甲府の大卒スカウトに対して最大限の信頼を置いていることの裏返し。距離的な問題で関東大学リーグをつぶさに観ることは出来ないけど、甲府の大卒スカウトが獲得した選手なら間違いないくらいの信頼感はあると思う。これは今、うちと清水の間でもその関係が出来つつあり、清水のフロントは明らかにうちを狙い撃ちに来ている。正直札束でぶん殴られたのなら諦めもつく、でもごっちゃんもフクもノリさんも清水移籍後もさほど年俸は上がっていない。サポーターとしての正直な胸のうちをそのまま活字にすると「じゃあ何で清水なんかに行くんだよ!」と。特に「なんか」の部分を強調したい。でも選手の気持ちは我々では如何ともしがたく、これに対抗するにはもう清水に勝つしか方法はない。何度も何度も清水を倒し続け、うちの選手に清水からオファーが来た時に「清水は強くもないから移籍する意味ないかな」と思わせるしか方法はない。残留の次に大きな今季の目標は「清水に勝つ」。これだ。


完全に広島戦から話が逸れました。これで週1ペースに戻って次の週末はルヴァンカップ・徳島戦。そして2週間後にアウェイ川崎戦。完全2チーム制のターンオーバーで選手の力量を見極め、そして選手たちも試合に慣れてきたところで、2週間のトレーニング期間を経てこの川崎戦からいよいよファーストチョイスが明らかになる。ルヴァンも挟むことからまだ読めない部分があるけど、自分が今の段階で考えるベストメンバーは以下のとおり。

GK ?
DF 小出 坂 三竿
ボラ 下田 小林裕
WB 井上 香川
FW 也真人 伊佐 成豪

サブ
GK、羽田、長谷川、福森、新太、髙澤、長沢

GKはもう知らん。片野坂さんとGKチームで何とかしてくれ。上にも書いたけど、自分の中では小出の評価が急上昇。三竿も2失点目や3失点目のような対応をしているといつスタメン落ちしてもおかしくないとは思う。ボランチについては今季は開幕からハセが良いところを出せていないし、そうでなくてもこの2人の安定感とビルドアップへの関与は素晴らしいと思う。ハセは相当頑張らないとこのままスタベン要員になってしまうと思う。福森は片野坂さんの評価は上がっていると思うし、よく頑張っていると思うんだけど、プレーに精度がもうちょい欲しい。「惜しい!」と思ってしまうシーンが1試合に1度や2度ではない。あとちょっと。成豪は体のキレが目立つ。やってくれそうな期待感に満ちあふれているし、悔しかった2年間の鬱憤を今シーズンにぶつけてほしい。今日は残念なミスがあったけど也真人の貢献度合いがそれのみで打ち消されてしまうものではない。トップは正直甲乙つけがたいけど、相手の特色次第で伊佐と長沢を使い分けるって感じかな。


勝ち点5とは言え、ここまでで唯一勝った横浜FCはリーグ戦6連敗。もう自分たちがどの辺りにポジショニングしているのかは十分によく分かった。なりふり構わず残留を摑み取りに行くだけ。まだまだここから。
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切れずに折れずに(5節C大阪戦)

2021-03-17 23:08:11 | マッチレポート21'
新太が交代で入る屋敷くんにかけた「頑張れよ」の一言にグッときてしまった。


多分片野坂さんのほぼプラン通りに試合は進んでいたと思う。攻められているようでクルピ監督自身が言っていたようにお互い決定的なチャンスはなかった。我慢して回し続けた結果として75分頃からセレッソのボールへの寄せは明らかに遅れ始めスペースを見つけるのは難しくなくなってきた。攻撃的なカードを2枚しか帯同させなかったことからドローでホームへ帰ることについては全く問題ないと考えていたと思うけど、それでも「あわよくば」が発生しそうな雰囲気は確実に感じた。失点シーンもその「あわよくば」に乗ってしまって裏を取られたとかそういうのじゃない。もう認めるしかないゴラッソだ。負けたけど、やるべきことはやったと思う。だから切れないでほしい。進んでる方向は間違っていない。チームとして団結してギリギリのところで耐えてるような感じが伝わってくるからこそ切れないでほしいと強く思う。野村が試合後に発してくれたメッセージなんかは本当に心強い。


レギュラー固定で来たセレッソと9枚替えの大分。選手層の違いもあるしどちらがいいかは判断がしづらいけど、大胆だなと思ったのは片野坂さんの方だし、このやり方はむしろ好き。徐々にチームの形が出来つつあるのと並行して選手の慣れ具合にも差がつきつつあるのかなと思った。今日はやはり黒崎がまだこのサッカーの中で冷静な判断が出来ていないなと感じた。タイプ的に小出とやれることにそんなに差はないと思うんだけど、今日なんかはやはり小出に圧倒的に安心感を感じてしまうし、黒崎はまだボールを持った時に周りがよく見えていないと思う。でも本当にこればっかりは慣れだと思うからどんどんチャレンジしてほしい。あっさり諦めて前に蹴ってしまうくらいならドリブルして突っかけるくらいのメンタリティの方がオレは好き。片野坂さんもそこは分かってると思うし、だからこその黒崎WB、小出CBの起用なんじゃないかな。奎汰も開幕戦の時とは比べ物にならないくらいに安定したしね。まだまだここから。


戦術的に見応えがあったわけでもないし、さほど書くこともないんだよね。監督も含めみんな、何で成豪のシュートはポストに嫌われ、向こうのシュートは吸い込まれるのかって言ってるけど、考え方変えてみようぜ。長居のアウェイ側のゴールはさ、去年知念が左のポストをやっつけたでしょ。今年は成豪が右のポストをやっつけた。多分来年は伊佐あたりがクロスバーをやっつけるんだよ。そしたらさ、多分もうガバガバだぜ、長居のゴール。何したってゴールになるくらいガバガバになるぜきっと。今は徳を積む時期。だからそのガバガバになる2023シーズンまでは絶対に降格出来ない。美味しいところだけ逃してたまるか。


連戦のラストはホーム広島戦。確か去年もこんなシチュエーションで地獄のような塩試合に持ち込まれて個であっさりやられた嫌な記憶しか残っていない。ただ今年は違うところを見せてやろう。羽田健人に期待。今日決勝ゴールを決めたらしい関大の先輩荒木隼人に成長した姿を見せてやろう。
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途上(4節FC東京戦)

2021-03-14 18:17:33 | マッチレポート21'
どんどん良くなってきているとは思うけど、延期になったガンバ戦が次に組まれる時は今度は我々が日程的に苦しくなるわけだからこの試合を勝ち点1で満足していたら残留は出来ないと思う。もっと厳しく、もっと貪欲に。


とっ散らかっていたビルドアップもかなり整理されてきた印象。7分の右サイドから左サイドにボールを逃がしていったシーンは特に良かった。坂がもうスムーズに真ん中で捌くようになってきて、今日はさらにダブルボランチのポジショニングが良く回数多く関わることで開幕戦の頃のぎこちなさは解消されつつあると感じた。だからもっと固定してどっしりとやればいいのにと思ってしまうくらいに今日はクルクルと最終ラインをいじり続けた。最後の羽田→ハセにいたってはもう意味不明。ハセが高さで競り負けて勝ち点落としたら片野坂さんはどんな言い訳をするのだろうなんてことまで考えてしまうくらいに意味が分からなかった。ここまで3試合を見て、DFラインは坂を中心にやっていくことはもうほぼほぼ確定事項なので真ん中に固定して磨き上げていく時間を与えてほしい。ビルドアップに関してはもう既に前任者の域に達していると言っても過言ではないと思う。


失点シーン。少し遡ると、井上健太の絶望的に軽いディフェンスでアダイウトンの突破を許しているところから始まる。一度は高木のファインセーブでしのいだけど、2度目は耐え切れずに失点。片野坂さんの中で井上健太の序列が上がっている印象だけど、ディフェンス面に関しては怜さんと比較してまだ安心して任せられるというところまではいってないし、むしろ不安定。そこに目をつむってでも攻撃面の期待感にかけたいってほど機能してるわけでもないので、もう少し我慢なのか、もしくは勝負どころでの投入でいいように思う。


後半開始の時点で羽田と上夷の位置を入れ替えて4バックにしたのかなと思ったけど、4バックにも見えるし、3バックのやや右肩上がりにも見えるしでちょっと分からなかった。ただ黒崎投入のタイミングから明確に右サイドを厚くして安定した。FC東京の選手交代のタイミングとも重なって連動したプレスがバラけつつあったから、あそこからもっとアグレッシブにいってほしかった。長谷川監督の言っていた「戦えていなかった時間帯」はまさにこの時間帯だったと思うから、ここっていうところで迫力持ってパワーを出せるようにしたい。まずはビルドアップの安定が最優先だったと思うから、この部分はまだこれからでいいけど。


長沢の活かし方がまだよく分からないし、片野坂さんが長沢に何を期待しているかも分からない。ハイボールに競り勝つ高さはよく分かるんだけど、後ろから意図的にそういう蹴り方を多くしているわけでもないし、サイドまでボールを運べたら早めに長沢めがけてクロスを入れるわけでもない。いいなと思ったのは32分の長くパスを回した後に左サイドからのクロスに合わせてシーンくらいだろうか。FWが新チームにフィットするのが一番難しいと思うし、そう簡単に活かし方が見つかるわけでもないと思うからここはじっくりと見極めていきたい。とりあえずセットプレーからガツンと決めてくれちゃってもいいけどね。


メンバーも落とさざるを得なかったし、FC東京に鋭さがなかったのは明らかなので評価しづらいところがあるけど、無敗を継続出来ていることは悪くない。そして我々も3日後には苦しい連戦が始まる。三竿、ハセ、新太あたりの温存されたと思われる選手たちの躍動に期待したい。

STOP 大久保嘉人!!
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必死に掴んだ貴重な勝ち点3(2節横浜FC戦)

2021-03-07 00:55:25 | マッチレポート21'


えー、行ってました。

本当はよくないんでしょうが、前日まで空席が十分にあることを確認して、そして邪魔にならないようにそのブロックの出来る限り後ろの方でということで行っちゃいました。子どもと一緒に行きましたが、大分のグッズは言うに及ばず青色じゃないPUMAのシャツすら着るな、そして絶対に声を出すなと出発前から徹底していましたが何のことはない、まあ大分サポーターの多いこと。さすがに得点シーンで立ち上がって喜んでる人はいなかったけど、もう普通に拍手してたよね、みんな。



今季のアウェイユニがかっこいい。クラブ史上最高と言っていいくらいにかっこいいと思う。まだ売ってるみたいだしちょっと欲しくなっちゃったな。





ここまでのリーグ戦、カップ戦の2試合を観ていて今日いきなり劇的改善することは考えにくかったし、勝ったことを素直に喜ぶということでいいと思う。シビアなシーズンに相手がどこであろうと2試合で勝ち点4はいいスタート。


今日は変にいじらずにオーソドックスな3-4-3でスタート。ミッドウィークの試合を観て「後ろに下げんか」と言ったわけだけど、今日はよく下げてたね。もちろん下げることが目的ではなく、しっかりと組み立てるために「やり直す」意味あいでの下げることが重要なわけで、序盤にリードが奪えたこともあってしっかりと後ろでリズムが作れた。欲を言えば、2点リードしても横浜FCがあまり食い付いてこなかったことで余裕を持ち過ぎて攻めるリズムを失ってしまったと感じたことかな。今日の横浜FCのCB2人の不安定さを考えたら前半のうちに殴り倒しにいっても良かったかなとは思ってる。ボランチのところで引っかけられることも2度ほどあったけど、そこは我慢だ。前半にハセがターンしたところを引っかけられてシュートまで持ち込まれたけど、下田が猛然と戻ってシュートコースを限定して枠外に出させたように、ミスしたら他がカバーすればいいし、我々が大事にしている部分については少々の我慢を伴ってでもこだわり抜きたい。


試合前のアップの内容がけっこう変わってた。特に後ろの選手たちは大きく変わってた。後ろ3枚でコーチの動きに合わせてシンクロして動く練習だったり、CB2枚とボランチ2枚で対面で少し長めのパスをヘディングで落として繋げる練習なんて何を意図してのかすら分からなかった。4バックへのチャレンジとか色々と変わろうとしているんだろうなというのは伝わってくるし、それは普通の考え方だと思うから理解はする。ただ今は目先の勝ち点も超重要。バランスを模索しながらシーズンは進んでいくのかな。



前節は失点を招いたミスについて厳しく書いた高木だけど、今日の試合は良かった。まず決定機のセーブが2〜3つあったこと、前に出た時はきっちりと弾けていたこと、それと自分が最も評価したいのは前半42分の高い位置から左サイドの福森に付けたミドルパス。最後は伊佐が決定機を外してしまったわけだけど、実はこの一連の流れは得点シーンよりもむしろ我々がやりたいことが凝縮されていたと思う。スタートは右サイドでカウンター気味に押し込む、詰まったら一度戻す、大きくサイドチェンジ、また詰まったので一番後ろの高木まで戻す、長く動かされた横浜FCのプレッシングがやや前がかりになったところで鋭いミドルパスで一気に2ラインくらい飛ばしてひっくり返す。これで相手の組織はバラけてしまい、最終的に伊佐がGKと入れ替われたのも偶発的なことじゃないと思うんだよね。なので引き続き「後ろに下げんかおじさん」をやっていきたいと思う。



大分デビューとなった上夷。カップ戦でサブとなった時はまだ片野坂さんから評価されていないのかなと思ったけど、そんなことはない、素晴らしい出来だったと思う。パスを出したあとの動きもスムーズだし、小出先輩譲りのトリッキーなドリブルも良かった。松尾のスピードにはちょっと手を焼いていた印象だけど、上夷のところに侵入してきた時にはもうスピードに乗った状態だったしやむを得ないかなと思う。60分での交代はちょっと早いなと思ったけど、坂を右にスライドさせて羽田を真ん中に置いたのはクレーベ対策でもあったのかなと思った。


今日のメンバー構成はある程度は連戦を見据えて戦力を分散させる狙いがあったのかなと思う。町田、野村(ケガでなければ)、香川、小出あたりはガンバ戦に専念させてるのかなと思う。シーズンの趨勢を決めるうえで序盤のこの5連戦はとてつもなく重要。ここでコケると本当にズルズル行きかねない。全員で乗り切ろうという姿勢には100%の共感しかないので、本当にうまくいってほしい。



そして成豪おめでとう。ケガに苦しみ続けた先にご褒美が待ってたね。でもまだこんなもんじゃない。仕掛ける成豪がもっともっと恐いことを我々はよく知っている。これはまだ反撃の序章に過ぎない。またものすごいやつ見たい。試合中何度も楽しそうに小川慶治朗と話してた。神戸時代から仲が良かったのかな。



福森健太頑張った。水→土と2試合連続でフル出場したのは唯一福森のみ。終盤に足がつって、相手に転がされて、仲間から「カエルみたいになってたぞ」と言われようがよく走った。負荷のかかるWBというポジションで本当に奮闘していた。見事なダブルタッチでマギーニョをイラつかせたの痛快だった。





そして遂に大分トリニータ史上初のVAR事象が発生。昨シーズンの中断期間中に初の事象についての予想記事みたいなのを暇つぶしに書いたけど、それよりも遥かに重要な場面で発生。ただ自分は流れの中で副審のフラッグアップが目に入っていたので、チェック中も「ま、大丈夫でしょ」くらいで心配していなかった。それよりも伊藤翔さんが足をつった相手選手を待ってあげるくらいの聖人君子的振る舞いをしていればあれはオンサイドだったろうね。残念!



上夷克典と袴田裕太郎の明治大同期対決がJ1で実現。


2人は3〜4年生の時に明治の最終ラインを一緒に形成。13袴田が左SB、12上夷がCBだった。




でも一番見たかったのはその最終ラインで右SBを務めてキャプテンだった岩武克弥だよ。大分ホームでやる時はメンバー入りしてくれよ。待ってるぞ。


さて、次は水曜日にアウェイでガンバ戦。陽性者が出てバタバタしているようで今日までチーム練習も出来ていないようでどんな状態なんでしょ。少なくとも陽性判定を受けた5名の選手はまだ出てこれないだろうから、大変なことは間違いないけど、どうやら試合自体は出来そうな様子。どんな状態かは分からないけど、温情をかけてやれるほどの余裕はウチにはない。叩けるなら叩くのみ。
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「後ろに下げんかおじさん」になろうかな(ルヴァンカップGS1節神戸戦)

2021-03-02 21:49:08 | マッチレポート21'
かつてホームスタジアムのバックスタンドに多数生息していた「前に蹴らんかおじさん」。片野坂さんによる地道な啓蒙活動により絶滅したと聞いている。それから大分トリニータを取り巻く環境はすっかり変わった。土曜日と今日と2試合観て、オレは「後ろに下げんかおじさん」になろうかなと思ってる。どちらの試合もちょっと蹴り過ぎなのが気になる。もっと下げていいんだよ。


まずはとてもいい形で点が取れた。中→外→中と相手の視点を揺さぶり続けて死角から飛び込んで合わせるという本当にいい形でのゴールだった。ただそこからやはり受け過ぎてしまうのが気になる。徳島も神戸もハイプレスに来ているわけだけど、1〜2本パスを回したら行き場を失って前に蹴るしか選択肢がなくなり、当然意図を持って蹴ってないロングボールが繋がるわけもなく跳ね返されてセカンドボールを回収されるの繰り返し。これでは苦しい。守備が崩壊しているとかそういうことではなくてこれだけ攻められ続ければそりゃ失点もする。問題は4枚で守るとか3枚で守るとかそういうことではないように思う。まずはもっと無駄なパスでボールを動かし続けることが必要だと思う。もっと後ろに下げてまずはリズムを作ろう。蹴ってしまって相手の攻撃回数を増やしてそのいくつかを決められてしまうより、今までのように勇気を持ってチャレンジングに繋ぎにいってそこでミスが出た方がまだ前を向ける。受けたら視野を広げる、受けたら視野を広げる、相手が隙を見せたら間を通すよという姿勢を見せながら、また受けて視野を広げる。そのリズムを作るだけで変わってくると思うよ。


もう一点気になるのが空中戦、地上戦問わず競り合いで負けてることが多いところ。これは今日も徳島戦も。フィジカルに重点を置いた選手構成でも、そういう戦略でもないけど、サッカーの基礎の部分で最低限のところは準備しておかなきゃいけないし、昨シーズンまではあまり気になることもなかったんだけど、今シーズンの2試合ではちょっと目立つ気がする。フィジカルと言っても強さだけじゃなく、1対1で入れ替わられてしまうことも多いように思う。今日は特に多かった。チーム自体がうまくいってないと動き出しも遅れがちになるから、あまり心配しすぎることでもないとも思うけどね。


今日の試合でフィールドプレーヤーの新加入選手は上夷を除いて全員が出場。大体どんなプレーが出来るのか、どんなプレーをしたいのかは見えてきたかな。守る時間が長過ぎてあまりポジティブな印象は持てなかったから全員これからというところかな。


これからうちと対戦するチームはスカウティングをしてまずはハイプレスでいけると突っ込んでくると思う。だからそれに飲み込まれちゃいけない。もう一度J1初年度の頃を思い出して勇気を持って繋ごう。いまの状態で前に蹴ることはセーフティーファーストというよりは逃げに近いと思ってる。それよりもいま必要なのは「クリエイティブなバックパスだ」。オレはテレビの前で叫び続けるよ、「後ろに下げんか!」とね。


まだ焦る必要はないと思うけど、負のスパイラルに飲み込まれたらあっという間だからね。まだ始まったばかりが一番危険。
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