Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

戦術としてのカウンターを

2012-09-29 23:45:50 | トリニータ
町田戦プレビューです。

ラスト7試合。ここにきて連敗。明日は何としても勝ち点3が欲しい。熊本戦、栃木戦とそこまで内容が悪いとは思わないけど、少し淡々としてる感じを受けるのが心配。もっとヒリヒリとした緊張感をみなぎらせてほしいと思う。残り7試合だからね。

さて、町田。前節富山との裏天王山を録画でチェックしました。5月に対戦した時と大きな印象の変化はないんだけど、ポゼッションサッカーはかなりブラッシュアップされた感はある。今のうちと全く同じ3-5-2システムになっていて、バイタルに持ち込むまでのスムースなビルドアップは見ごたえがある。ただ同様にバイタルに入ってからの手詰まり感もかなりなもの。直接対決まで3連続完封で3連勝だった富山から町田は3点を決めるわけだけど、崩して決めたゴールはなし。町田はもう春先からずっといいサッカーはしてるという評価を受け続けてる。そして現実に試合を観ると面白いサッカーをしてる。ただそう言われ続けてもう何ヶ月。それでも最下位に沈むにはそれなりの理由があるわけで、堂々と格の違いを見せつけてほしい。

まずポゼッションの質ではうちは逆立ちしても勝てないと思う。だから試合の主導権は譲ってあげればいい。下手に主導権を取りにいこうとしてストレスを溜める必要はない。しっかりとブロックを守っていれば、やられることはそうそうない。個人的な希望としては3-4-3に戻して7枚でしっかりと守ってカウンターを虎視眈々と狙うというシンプルな戦術でいいと思う。ただ偶発的なカウンターではなく、戦術として徹底したカウンター狙いにすることだ。ボールの奪いどころ、下げ過ぎないDFライン、カウンター発動時の前線の連携等々。富山戦の最後の最後で露呈したように、ロングボールへの対処にも難がありそう。うちのストロングポイントを全面に押し出していくだけでチャンスは作れると思っている。

まあでも真面目な話、もう戦術、戦略を考えてもあんまり意味がないとも思ってる。目の前の試合に対してどれだけ危機感とモチベーションを持って臨めるかにかかってると思う。最初にも書いたけど、熊本戦も栃木戦もこの時期のこの状況で臨んだ試合の割には淡々としてたと感じた。町田はスタジアムの問題で2年も昇格が見送られ、やっと昇格してそのスタジアムも完成を間近にして、J2史上初の降格が現実味を帯びてきている。ここ数試合の長崎の勝ち方を見てると22位クラブは自動降格と見て間違いないと思う。そんな状況に置かれたクラブがどれだけの気持ちで襲いかかってくるかは火を見るよりも明らかだ。

でもさ、オレたちだってたったの3年間で6億もの借金を返済したんだぜ。こんなこと出来るクラブそうそうない。オレたちがJ1昇格に対して見せる執念だって尋常じゃない。明日は選手とサポーターで勝ち点3に対する執念を見せつけてやろう。台風とか登山とか色々あるけど、全部勝ち点3でぶっ飛ばしてやろう。超だせぇけど、あえて言ってやる。

「最後は気持ちだよ。」
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待ってたぞ、裕大!(35節栃木戦)

2012-09-24 01:00:14 | マッチレポート12’
ほぼ1年ぶりに大銀ドームのピッチに背番号14が戻ってきた。今季初スタメンというよりもリーグ戦初出場なわけで、インパクトを残すまでには至らなかったけど、十分に及第点を与えられる出来だったと思う。ただ中盤の中央はキャプテン、丸谷、タメ、村井さん、永芳と最も層の厚いポジションだから、裕大じゃないと任せられない何かを見せてほしい。たったの残り7試合で復帰したばかりの選手に求めるのは少々酷かもしれないけど。








ビッグフラッグの上にも「14」。みんな裕大の復帰待ってたんだなって今日実感した。

例えば裕大のゴールとかって今の停滞気味のチームの雰囲気を変えられるだけの力を持ってると思うんだよ。サポも巻き込んでさ。あとは未だ決まらないキャプテンの大分初ゴール。これも相当な影響力があるんじゃないかと思うね。そういうゴールが欲しい。それくらいに今のチーム状況は停滞しちゃってる。


残念ながら監督としてのキャリアの差だと思うよ。片や2年目、片やJリーグの酸いも甘いも知り尽くしたベテラン。松田監督は昇格についての成功も失敗も知ってるわけだから、この段階に来て、選手に何を話して、どうチームを持っていくかってことを分かってるんだと思う。監督の差が如実に出たなと思うのが前半。大分の選手からは全く覇気を感じないのに、最初のセットプレーをしたたかにモノにする栃木の選手。それぞれの監督がどういう言葉で選手を送り出したのか、出来ることなら知りたい。

いま田坂さんに対しての否定的なことだったらどんどん書けるんだけど、そんなことしても意味がないから切り替えて前を向く。今日は帰りのエアライナーの中で無意識に次節町田戦のアクセスを調べてる自分にふと気付いて、「あ、オレもう切り替えられてる」って思えた。もう最後は信じるしかないんだよ。クラブの全てを信じるしかないんだよ。オレは「残り試合全部勝つ」とか「ここからはトーナメント戦のつもりで戦う」って言い出したチームから脱落してくと思ってた。と言うか、そういう究極の精神論を口にした人たちが目標を達成したところを見たことがないと思ってた。ただもううちはそんなところまで来ちゃってるわけだけど、もうね何のためらいもなく言うよ、「残り全勝してやる!」って。ここまで混戦になっちゃったら間違いなく「運」も必要。成功を信じてる人のところにしか「運」なんて絶対に転がり込んでこないからね。

栃木戦から完全に脱線しました。今日一番の収穫は誰が観てもキジ。ここしばらく「ジョーカーとしてのキジ推し」を続けてきたオレの目は間違ってなかった。裏が狙えて、さらに寄せられてからも狭いエリアで勝負出来るのはキジだけ。あれは西でも出来ない。今日みたいに最低でも20分以上は時間をあげてほしい。あれだけの「違い」を見せつけられたら当然次はスタメンでとなるかもしれないけど、オレはあくまでもジョーカーとして使ってほしいと思ってる。DFがしんどくなってる時間帯にキジのような選手が出てくることに意味があると思ってるから。

試合展開がそうさせたのかもしれないけど、今日は予想してたよりは栃木相手にやれてたと思う。もっとガッチリと守られて、重い内容の試合になると思ってたけど、ポスト直撃を含めあと少しの決定機もいくつか作れた。この時期、勝ち点が0なら評価も0点になるのは確かにその通りだと思う。例えシュートが1本対20本でも勝てば評価は100点だとも思う。だけど、繰り返しになるけど信じる。「悲観的な内容ではない」という田坂さんのコメントを信じる。

こんなカオスな状況に放り込まれて、か弱いメンタルのオレが正常でいられるにはもう盲目的なまでに信じて戦うってことしか術を知らない。

あえて言ってやるぜ、「残り全勝してやる!」


<前半戦との勝ち点比較>(35節終了時点・残り7試合)

○対戦相手別勝ち点差 -9

○試合消化数勝ち点差 -8

ちなみにこの前半戦との勝ち点比較を毎節書いてきましたが、昇格ラインとして仮置きした勝ち点80に今日の結果を持ちまして、残り全勝したとしても届かないことが確定したので、今節で終了しようと思います。まさか前半戦を終了した時点でPO圏以上にいたクラブが軒並み(除く甲府)ここまで失速するとは思わなかったからね。自動昇格が76、POホーム開催が74、PO非ホーム開催が71くらいでしょうかね。
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多摩川クラシコ

2012-09-23 00:42:35 | トリニータ
多摩川クラシコを観てきました。


多摩川クラシコと銘打たれる前から含めてもこのカードを観るのは初めてだと思う。そもそも川崎の試合を観るのは多分去年のうちとやった天皇杯以来。だから風間さんの川崎を観るのも初めて。良い悪いではなくて息子を二人も連れてくるという気持ち悪い(完全に個人的な印象です)風間さんのサッカーに結果が出てないのは当然かなと思っていた(完全に個人的な印象です)。

結果は2-1で川崎の勝利。前半を観る限りでは川崎はどうやって点を獲る気なんだろうってくらい攻めの形がなく、防戦一方だった。後半に入って修正指示が出たのか、東京のSBを狙う動きがハマっていきなりゴール。この辺は風間さんさすがと言うべきなのか。

まあ、ただ印象としては中位同士の対戦って感じのゲームでしたね。長谷川アーリアジャスールや梶山が気の抜けたパスミスを連発した東京よりも気持ちが入っていた川崎がものにしたゲームだった。試合が始まる前に降格ラインがくっきりと見えてきてしまったことも川崎に気持ちが入った一つの要因だったかもしれないね。

今日は本当は埼スタの浦和-ガンバの方が観たかったんだよね。ただ13時キックオフのなでしこリーグ・狭山-ベレーザ(@川越)も観たくて、それだと19時キックオフしか間に合わないので、多摩川クラシコをチョイスした次第。しかし昼間は大渋滞にハマって結局川越には行けず。内容は分かんないけど、衝撃的なスコアだっただけに、こんなことなら埼スタに行っとけば良かったと流れの悪さを悔やむ。


ハーフタイムに川崎のゴール裏がえらい激怒してた。「おい、シミズ(オクト)!」とか言ってるのが聞こえたんで、運営と何か揉めたんかなと思ってたんだけど、どうやらレーザーポインターみたいですね。今時レーザーポインターってどこの中東だよ。


川崎の小旗を使ったコレオ。選手が出てくる前に終わっちゃったのは何でなんだろ。








「しだかこ(志高湖)?」

今日の味スタは35千人入った。やっぱり3万人以上入ったスタジアムの雰囲気はいいよね。味スタはアクセスにストレスがなくて、チケットが安いので、ちょくちょく行きたいと思えるスタジアムになってきた。ゴール裏からはアレだけど。
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台風を追いかけて600マイル(熊本遠征記)

2012-09-18 23:36:52 | 遠征記
台風を追いかけて行ってきました熊本。3日前くらいからずっと天気図とにらめっこ。前日のお昼くらいまではほとんど熊本行きを断念してたんですが、夕方になるにつれ徐々にスピードが上がりだして、さらに東に進路を変えることもなさそうだったので、半信半疑くらいの気持ちで当日の朝、羽田へ。


ちなみに当日の羽田の天気はこんな感じ。600マイル離れているとは言え、あまりにもいい天気なので、同じ国に台風が来てるなんてとても思えませんでした。スカイマークのカウンターに行くと長崎を除いて九州各地に条件なしで飛ばしてるではないですか。「ホントに行くんだろうか?」とまだ疑いながらも搭乗、即爆睡(何で飛行機ってあんなに眠れるんだろうか?)。

で、熊本空港に着いてみると何と晴れ間もさしてる。あれだけヒヤヒヤハラハラしながら見てた台風はどこにいたんだろうか。さすがに少しすると曇ってしまいましたが、スタジアムでパラついたくらいで、濡れたといえば、試合後のオレの頬くらいなもん。あの時、頬を濡らしたのは雨だったのか、それとも・・。まあでも、北九州の時くらいびしょ濡れになったって構わないから勝ちたかったよ、ホントに。。07年も08年も行ってないから、もう岡中のPKから熊本ではいい思いをしてない。

さて、試合前に話を戻しますと、行けたとしてもとても観光どころじゃないだろと、予約してたレンタカーを前日にキャンセルしたんですが、空港着いてみるとどこでも行けちゃいそうだったので、改めてレンタカーを借りて、阿蘇方面へ。


57号線沿いの阿蘇大橋のすぐそばにある「数鹿流ヶ滝」。大分に住んでた頃はあの辺りは何度も通ったのに、57号線のすぐ横にこんな素晴らしい滝があるなんて全く知らなかった。金網があるので、写真は撮りにくいけど、阿蘇大橋の上からの遠景も素晴らしい。


日本一長い駅名の駅に寄る。何もないけど。


そして通潤橋へ。




通潤橋の上。

通潤橋は行ったことがなかったので、一度は行ってみたいとは思ってたんですが、何であまり時間のない中「南阿蘇水の生まれる里 白水高原駅」から40㌔も離れてる通潤橋までわざわざ行ったかと言うと、



これ!

前日にとある熊本サポさんのブログを読んでたら、通潤橋のある山都町で9月に行われる八朔祭で作られる巨大オブジェにロアッソくんとくまモンがあるとのことだったので、少々遠くても足を延ばしてみたいと思ってたんですよ。


ロアッソくんと


くまモン。

4~5mあってデカいうえに、造りに雑さのない素晴らしい仕上がり。










くまモンのしっぽ。

ディテールまでしっかりと作ってあって、こだわりがハンパない。通潤橋そっちのけでマスコットばかりをパシャパシャと撮りまくってるおっさんの姿は傍から見ればさぞ気持ち悪かったでしょうね。

ということで通潤橋のある山都町からまた40㌔ほど走ってスタジアムへ行きました。行く道すがら車内でFM熊本を流してたんだけど、地元の女性DJと熊本弁丸出しのじじいがCMも挟まずに30分くらいずっとくだらない話を続けるという番組をたまたまやってた。最初は「くだらねぇ」と思ってたのに何だか聞いてるうちにどんどん引き込まれてって、結局スタジアム着いてからもエンジン切れずに、最後まで駐車場で聞いてから車を出ました。アレ何て番組だったんだろ。じじいの半分くらいしか聞き取れない熊本弁が耳について離れないよ。

鳥取には行けないので、これで今年の遠征は打ち止め。基本は自動昇格だし、百歩譲って3,4位くらいのイメージしかうちは持ってないから、正真正銘今年の遠征はこれにておしまい。遠征記はまた来季。久しぶりに訪れるJ1のある街が今から楽しみで仕方ない。
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無題(34節熊本戦)

2012-09-18 00:59:06 | マッチレポート12’
悔しいし、もったいない。もうこの言葉に尽きる。タイトルを付ける気力すらKKに置いてきてしまったよ。

また同じことの繰り返し。せっかく上位対決に勝った直後なのに中位以下のクラブから勝ち点を落としてしまう。抜け出せるチャンスだったのに。。

もはや田坂さんの試合後のコメントなんて突っ込みどころが満載過ぎて笑いが出るレベル。もちろんいいところもあるし、人それぞれの意見もあるとは思うけど、オレは田坂さんのやり方はどうしても好きになれない。これだけダービーに勝てない監督が叩かれないなんて、所詮「バトルオブ九州」とか「九州ダービー」なんてものがイベントにしかすぎないことの何よりの証明。

でも切り替えだ。もう負けた試合を振り返ってる暇なんてない。甲府は言わずもがな、もう湘南を抜くのは無理だろうなと正直思ってたけど、今日の結果を見てまだまだ諦めたらアカンなと思い直した。中立地開催なんて言いながら、PO決勝が国立で行われる以上、やっぱり大分には地理的ハンディがどうしてもつきまとう。そんな中で4クラブが目の色を変えて一つの椅子を奪い合うPOを制するのは本当に難しいことだと思う。だからやっぱり2位以上を勝ち取りたい。自力ではどうしようもないところまで来てしまったけど、残り8試合で勝ち点差5はまだまだ現実的な数字だ。

今日の試合を振り返って気になったのはやはり両翼の低調な出来。これが中2日で行われた試合の影響なら今後の心配をする必要はないんだけど、ずっと使われ続けてきた「勤続疲労」が出始めてるとすると心配。マツケンが使われ出して、その攻撃力が発揮されてるのはいいんだけど、マツケンを活かそうとするが故にさんぺーのいいところが出せなくなるというジレンマに陥ってるように思う。本来クロスの受け手としてその能力を最大に発揮するさんぺーだが、今の大分はクロスの出所が右偏重になってしまっているために攻撃時にさんぺーが絡むことが少ない。そんなモヤモヤ感が今日の2失点目の守備にも繋がってしまったのかなとも思ってしまった。今のサイドのバランスの悪さは何かしらの手を入れる必要があると思う。

いやしかし今節の結果は本当にスゴいな。こんなことがあるんだな。こういうカオスな状況でも勝ち点1をしっかりと取れるから甲府は今の位置に居続けられるだよな。さて次はホームで栃木戦。栃木と横浜FCは何とかギリギリのところで食い止めてるけど、ずっと下から追い上げてきたこの2クラブが一度でもPO圏に足を踏み入れて、本気度に加速がかかるともう混戦状態は今の比じゃなくなるからね。ここからホームは栃木と横浜FCが続く。ターゲットとするライバルの数を少なくするためにも自分たちの手で、いや足で目下の敵を叩き落としたい。



<前半戦との勝ち点比較>(34節終了時点・残り8試合)

○対戦相手別勝ち点差 -6

○試合消化数勝ち点差 -6
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過密日程カモーン!

2012-09-16 12:29:40 | トリニータ
熊本戦プレビューです。

さて、オレは熊本に行けるんでしょうか。こんなに数時間ごとに天気図をチェックする生活もそうそうない。ちょっと厳しいだろうなとは思いつつも、まだ諦めきれない。今からとんでもなくスピードが上がるとか、マツケンのプレースキックばりに異常に左に曲がりだすとか、そんな奇跡を信じてます。

さてアウェイ熊本戦。オレが行けるかどうかは別にして、いずれにしてもかなりの雨や風の中での試合になることは間違いないだろうし、あんまりキレイなサッカーは出来ない。ましてや中2日の過密日程。前節京都戦では平日開催4戦全勝と書きましたが、ということは過密日程が得意なのかなとふと思ったので、調べてみました。前節から中3日以内の今季の全試合です。

 4節(中2日) 岡山戦 1-0 ○
 5節(中3日) 岐阜戦 2-0 ○
11節(中2日) 熊本戦 0-0 △
12節(中2日) 福岡戦 1-1 △
13節(中2日) 鳥取戦 3-0 ○
19節(中3日) 横C戦 1-0 ○
20節(中3日) 水戸戦 1-0 ○
30節(中2日) 東V戦 2-1 ○
31節(中3日) 岡山戦 0-0 △

何と、6勝3分(11得点2失点)で負けなし!何となく勝ってるイメージはありながらも、こんなに良かったとは意外でした。このデータを調べてて気付いたんですが、熊本との対戦は前回のホームでの対戦と全く同じシチュエーション(中2日)なんですね。ということで第11節の対戦をDVDを引っ張り出してきてチェックしました。

まず試合を観て、何が驚きかっていうと数ヶ月も前のスコアレスドローの試合だと驚くくらい内容を覚えていないっていうこと。あたかも初めて観る試合のように新鮮に観られる。「あー、危ない危ない!」とか「惜しー!」とか、まるでライブ映像を観てるかのような反応を90分間し続けてしまいました。この時の熊本はシーズンインから調子が出ず、16位に沈んでいた(ちなみに今も17位ですが)にも関わらず、既に昇格争いを始めてたうちと互角の展開を演じ、勝ち点1を持ち帰ったという試合だった。ただこの時の熊本と今の熊本で決定的に違うのは、当時は武富選手がいなかったのと、現在は3バックから4バックに変更していることの2点。武富選手はもはや誰もが認める熊本のエース。信頼と実績の柏印ですからこれくらいの活躍は予測出来たことですが、ホーム対戦時はその武富選手がいなかったにもかかわらず勝てなかった。熊本は前節水戸戦で前半から水戸の速い出足に攻撃の形を作れない中で苦し紛れに前線の武富選手にボールを入れて数少ないチャンスを作り出すというサッカーをしていた。そのボールを入れる先が北嶋選手でなく、武富選手ということがちょっと驚きだった。

一方水戸が熊本に対して、どうやってチャンスを作っていたかというとサイドからのクロスに対して、中で選手が待っているのではなくて、走り込んできて合わせるというシーンが多かった。これは熊本が3バックから4バックに変更してまだ慣れていないのかは分からないが、走り込んでくる水戸の選手を捕まえ切れずに先に触られていることが多かった。これらのシーンを見ててすぐに思ったのが、マツケンのクロス。マツケンのクロスは鋭く曲がる。だから少々アーリー気味でもどんどん入れていけば、熊本のDF陣は苦労すると思う。まあ、特に熊本戦に限定しなくても今やマツケンのクロスは大分の武器になりつつあるわけだけど、特に明日の試合では期待したい。

もう一つ水戸のやり方で参考にしたいのは北嶋選手のつぶし方。水戸は前半、守備時の出足を速くすることで熊本に攻撃の形を作らせなかった。特に2列目の片山選手と大迫選手が活きる場面が皆無になり、それに伴いサイド攻撃が全く出来ずに上記の通り、やむなく前線に長いボールを入れるだけの攻撃になっていた。北嶋選手といえば、クロスに対して抜群のタイミングでニアに飛び込んできてワンタッチで仕事をする生粋のセンターフォワードタイプのイメージ。その北嶋選手をつぶすには本人にケアをするのではなくて、本人が活きるボールが出てくる元を絶ってしまうやり方。実際にまだ腰があまり良くないという北嶋選手は後半10分程度でほとんどインパクトを残さずアウトすることになってた。このやり方は真似したいところ。たださすがに90分間プレッシングの強度を高め続けるのはさすがに不可能で、後半の15分くらいからは熊本のサイドも活性化し始め、決定的なチャンスも作ってた。ここが耐えどこなんだろうね。ここを耐えた水戸は終盤に2ゴール決め、試合をものにした。結局のところ運動量って話になっちゃうんだけどね。

京都戦の後にいくつかのコメントで聞かれたものに、スローインやセットプレー時の集中やマークの確認というものがあった。天皇杯でもあったというそこら辺のミスを田坂さんが注意したんだと思うけど、京都戦では見事にそれが実践されてたと思う。あれだけあったCKのピンチに圭介がバンバン前に出られたのはマークがズレていないという安心感があったのも一つの要因だと思う。ほんの少しの相手の集中力の欠如から得点が生まれるというのは今月だけでも何度も観た。代表のイラク戦のスローイン時の岡崎選手の動き出しもそうだし、水戸-熊本戦の先制点のシーンはスタジアムの照明の一部が突然消えたり、選手交代があったりで一瞬「フワッとした」雰囲気になったところをポジションチェンジしたばかりのロメロフランク選手の動き出しに熊本DF陣の対応が遅れて、鈴木選手のゴールが決まった。昨日の清水-FC東京戦のブチチェヴィッチ選手のCKからのゴールは清水のお粗末な守備陣形を見逃さなかったブチチェヴィッチ選手の狡猾なゴールだったし、ほんの少し頭を冷静にして全体が見られれば難しく崩さなくたってゴールは決まるし、もっと言えば試合を決めることだって出来る。過密日程で身体的にはきつい試合になると思うけど、それだけに頭を使って勝ち点3を手繰り寄せたい。

さて、気持ちが盛り上がってきたところでまた天気図を見るとするか。
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決戦の金曜日を制する(33節京都戦)

2012-09-15 00:51:40 | マッチレポート12’
結局、今季の平日開催は4戦全勝で終わった。これは何なんだろ。選手の精神状態に何か影響を及ぼすこととかあるんだろうか。4勝の内訳も京都、横浜FC、東京V、京都と全て昇格を争うライバル。これは昇格争いを優位に進めるためにも大きなジンクスだよね。今日のブログのタイトルは「正に漢!Part2」にしようかなとも思ったんだけど、さすがにこれだけ勝てたら平日のジンクスにスポットを当ててもいいかなと。

まずはタメ。初ゴールおめでとう。田坂さんも言う通り、ちょっと時間かかったイメージだよね。消極的な姿勢を出しちゃったりとか、ふかすシーンも多くて、シュートはあんまりうまくないかなと思い始めてただけに、今日のゴールには驚き。抑えのきいたいいシュートだった。試合後のインタビューで3-5-2に手応えを感じてるとも言ってたし、まだまだゴール狙えそうだぞ。

そしてジョンハン。喉から手が出るほど欲しかった追加点。チェイス、ボール奪取、ドリブル、そしてシュート。本当に一人だけでゴールを奪いきってしまった。DFをドリブルでちぎれなかったところでダメかなと思ったけど、ゴール前でのあの落ち着きはストライカーそのもの。途中投入の選手がああいう仕事をしてくれるとチームはうまく回っていくと思う。ジョンハンがスタメンに回って、西がサブでもそれはそれで相手にとっては恐いと思うし、色々と選択肢は増える。ジョンハンにはどんどんノッていってほしい。

今日の試合でDF陣が自信を取り戻してくれるといい。クロスやCKは相当放り込まれたけど、自信を持って跳ね返してるように見えたし、そんなに恐いと思うシーンもなかったように思う。特にああいう展開を得意にしてる阪田の存在感は際立ってた。昇格を争うチームはもちろん、熊本や町田といった順位は下でもうちよりもボール回しがうまそうなチームとの対戦が今後はほとんどになる。そこは下手に同じ土俵で戦わずに守備からリズムを作って個で勝ち切る戦術を採ってもいいんじゃないかと思えるくらい今日の試合は理想的な展開だった。

さて、次は中2日で熊本戦。まだまだ暑いこの時期にこの日程は鬼畜の所業。ただ近場でやれるのは幸い。さらに熊本の選手たちは今頃水戸か東京にいるだろうし、移動についてのディスアドバンテージはむしろホームの熊本の方にありそうだ。ジョンハンはもちろん、今日は途中投入された村井さんもコンディションがかなり良さそうに見えたし、選手層にも幅が出来つつある。連戦でもいいゲームがきっと出来ると信じてる。ただ一つ気になるのは台風。実は熊本に行く予定にしています。スカイマークも予約してるし、チケットも買った。今日の快勝を受けて、最高のムードで乗り込めるはずだったんだけど、天気図を見てるとちょっと厳しいかなと思う。KKに行くのは04年以来8年ぶりなので、予約した2ヶ月前からずっと楽しみにしてきたんだけど・・。04年と言えば、あの雷雨からの水没事件の名古屋戦の年。そう考えると、どうも熊本とは天候の相性が悪いみたいだ。現地でどんだけ濡れようが文句は絶対に言いません。だから神様、何とか飛行機を飛ばしてください。お願いします。(行ったはいいけど、帰れませんが最悪の流れだけど)


<前半戦との勝ち点比較>(33節終了時点・残り9試合)

○対戦相手別勝ち点差 -5

○試合消化数勝ち点差 -3
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平日開催は全勝

2012-09-13 00:02:36 | トリニータ
京都戦プレビューです。

いよいよラスト10が始まる。泣いても笑ってもリーグ戦はあと10試合。いまスカパーでFootの甲府戦特集を観てて、何かさらに燃えてきたよ。とにかく選手もサポーターも悔いの残らない戦いをする。残り10試合のテーマはこれだな。

まずは京都の分析を。京都は一般的にはエレベータークラブなんて揶揄されるけども、今年の成績を見ると、エレベータークラブじゃなくてジェットコースタークラブだね。4月にうちと対戦した後の成績を見ていくと、松本との引き分けを挟んで、「5連勝」→「(3連敗を含む)7戦勝ちなし」→「6連勝」→「3連敗(継続中)」と浮き沈みの激しさが尋常じゃない。前節から時間が空いてしまったのが、残念だけど、ここで京都の連敗を継続させることでライバルを一つ蹴落とすことが出来るわけだから、この試合で勝ち点3を取ることは、ただの勝ち点上積みだけの意味合いじゃない。

天皇杯は観ていないので分からないが、京都は前節湘南と対戦。先制点を許し、1-2で負けている。序盤から京都が猛攻を仕掛け、いつ点が入ってもおかしくなかったけど、湘南はGK阿部選手がビッグセーブを連発して耐え、先制点のカウンターに繋げた。京都の攻撃の完成度は高いと一般的には思われがちだけど、よく見るとゴール数はうちよりも少ない。もっと言うと、昇格争いを繰り広げてる9クラブの中では栃木に次いで2番目にゴールが少ない。だから警戒をすることは大事だけど、恐れて後ろに下がる必要はない。サボらず、しっかりとボールホルダーに当たりにいければ、主導権を握ることも可能だと思ってる。さらに、ホーム水戸戦での失態があるので、あまり好材料とは言い切れないけど、今節京都のレギュラーCBであるバヤリッツァ選手と染谷選手が同時に出場停止。誰が代わりに入るかは分からないんだけど、今度こそこのチャンスを活かして、つけ込んでほしい。

ちなみにこの京都-湘南を観てて、非常に気になったことがある。湘南の決勝ゴールのシーンの前後なんだけど、湘南の永木選手が長めのFKを狙ってシュート。京都のGK水谷選手がファインセーブでかき出してCKに逃げる。問題のシーンはここから。後半のスゲェ大事な時間帯でさらにCKというピンチがこの後に続くにもかかわらず、水谷選手はセーブの後に味方DFに対してふざけるというか、おどけるというか、まぁ、ぶっちゃけ緊張感のない表情でじゃれるんですわ。いや、別にいいセーブした後だから悪いとは言わないけど、直後のCKでリフレクションがあったとは言え、決勝ゴールをぶち込まれてしまう。スタンドからは分からないとは思うけど、テレビであの中継を観てた京都サポは一連の水谷選手の行動をどう思ってるんだろうか。水谷選手は過去にも色々とあった選手であまり好きではないからこんな風に感じてしまうのかもしれないけど、もし圭介があんなことをしたらオレは耐えられるか分からない。

話を戻して、京都の要注意選手には中村充孝選手と駒井選手を挙げる。

まずは中村選手。以前からうまい選手だなとは思ってたけど、いかにも技術系の選手にありがちなムラッ気のあるタイプで恐いという印象はなかった。しかし今シーズンは完全に一皮むけた感がある。ちなみに今週のサッカーマガジンにその中村選手のインタビュー記事が載ってるので、興味のある方は立ち読みをおススメする。まぁ、そのみなぎる自信たるや見事ですよ。目の前の選手をかわすのは当たり前。見てるのはカバーに来る選手だけとのこと。ここまで言われたらうちのDFには意地でも止めてもらいたい。「よそ見してんじゃねえよ、お前の敵はオレだ!」みたいな感じでガシガシいってほしい。中村選手だけでなく京都の攻撃陣の選手に共通して感じることだけど、パスがうまく回る時は本当に怖いんだけど、自分たちの時間帯じゃない時はちょっとビックリするくらい淡白な印象。だから主導権を握らせないことが大事だと思う。徹底したいのはアグレッシブな守備。クールでクリエイティブな彼らが嫌気のさすような泥臭い守備で行こう。

続いて駒井選手。京都の優秀な下部組織から次々と湧き出てくる将来性豊かな若手アタッカーの一人というイメージでしたが、この選手も最近一つレベルが上がってる印象。低い重心のドリブル突破はなかなか迫力があり、ゴール前で前を向かれるとかなり厄介だ。スタメンを掴みつつあるようだけど、まだ時期的に消耗度の高い試合になりそうなので、ジョーカーとして出てこられるともっと嫌かもしれない。シーズン前、京都の注目と言えば、何と言っても久保選手と宮吉選手だったと思うけど、この駒井選手も二人に負けないくらい恐い選手に成長しつつある。

そして我が大分。まずは天皇杯については2点のリードを守り切れずにPK負けとなりましたが、結果論かもしれないけど、個人的には良かったと思ってます。千葉が勝ってミッドウィークに神戸までJFLのクラブとの試合に行って帰ってきて中3日でリーグ戦の大一番に臨むことを考えれば、決して選手層が厚いとは言えないうちが1週間、宿敵千葉の対策に集中出来ることは大きいと思う。丸谷のプロ初ゴールとか収穫もあったわけだから、もうここは前向きに割り切ることだ。両翼を完全休養させられたこともプラスだね。さて我がチームがどんな布陣で来るかは何となく分かるけど、全く分からないことにしておきたい。明後日の17時、スタメン発表を楽しみに待つとしたい。

甲府戦のプレビューにも書きましたが、逆転する力のない今の大分が勝つには先制点を取るしかないわけだけど、残り10試合全てでそんな展開に持ち込めるわけないので、やはり「ジョーカー」が仕事をしてくれる、そんな試合が必要だ。京都-湘南の中継で前徳島監督の美濃部さんも言ってたけど、昇格するクラブには残り10試合のこの辺りで、「あの試合がポイントになった」というようなビッグゲームが必ずと言っていいくらいあると。オレもそれは同感で、同じ勝ち点3でも、そこからチームがノッていけるようなビッグゲームが欲しいと思ってる。先行逃げ切りももちろんいいんだけど、劇的なロスタイム弾とか大逆転勝利とか、そんなドラマティックなのが欲しい。もう一回言うけど、オレはキジに期待してる。

さて、今日はうちの会社は「早帰りデー」などと銘打って職場の人間が早々に帰ってしまい、最後は職場に一人残されてしまいましたが、一人黙々と仕事をしてきました。でもお陰でバンバンさばけたので、このまま突発的なことがなければ、金曜日はキックオフに間に合うように帰ってこれそうです。やっぱ、がんばれるんです。トリニータのためなら大概のことはがんばれるんです。

第10節 京都戦 2-1 勝利

第19節 横C戦 1-0 勝利

第30節 東V戦 2-1 勝利

これ全部今季の平日開催ゲームです。全勝です。お客さんの少ない時に限って勝つ奥ゆかしさなのか、がんばって駆けつけた社会人サポに勝利をという熱い気持ちなのか、真相は謎ですが、とにかく平日開催は全勝なんである。だから金曜日も絶対に勝つ。思い返せば、昨シーズンあの国立でFC東京を粉砕したのも平日だった。あの時のFC東京に比べたら今の京都を倒すのなんてニータンの手をひねるよりも容易いこと。

ラスト10。ここからオレたちの本当のドラマが始まる。オープニングをド派手に決めよう!

絶対勝つ!!
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なでしこオールスター&カップ戦決勝

2012-09-10 00:03:24 | トリニータ
さて、サッカー三昧な週末の2日目はNACK5になでしこのオールスター戦とカップ戦の決勝を観に行きました。


これがオールスター戦の写真で、


これがカップ戦決勝の写真。

今日初めて知ったんですが、なでしこリーグの会場では望遠レンズを使っての撮影やインターネット上への掲載がダメになったそうです。去年はそんなことなかったので、今年からなったんだと思います。しょうもないことをする奴がいるんだと思いますが、これが出来ないとサッカーを観に行ったらブログを書くのが習慣になってる自分からすると、楽しみ半減みたいなとこがある。何とかいい方向に変わってほしいと思う。


なでしこのオールスター戦とカップ戦決勝は同日開催です。何と1,000円です。

澤も宮間も近賀も大野も川澄も海堀も岩清水も永里妹もマルカリも福元も山郷も上尾野辺も荒川も猶本も横山もみんないっぺんに観られて1,000円です。

宮間のワールドクラスのスルーパスが間近で観られて1,000円です。

大野忍と岩清水梓のバッチバチのやり合いが間近で観られて1,000円です。

なでしこジャパンのお姉ちゃんのポジションを奪うのは私だと言わんばかりの活躍を見せる永里亜紗乃を間近で観られて1,000円です。

宝塚みたいなルックスの近賀ゆかりと宝塚みたいな名前の木龍七瀬のマッチアップを間近で観られて1,000円です。

今日一日でスタグルだけで1,800円使いましたが、チケット代は1,000円です。

ということでお得です。とにかくお得です。皆さん、なでしこリーグを観に行きましょう。

オールスターはお祭り的な雰囲気はなく、完全にガチです。10分もしないうちに負傷退場する選手が出るくらいガチです。14時キックオフだったため、高いクオリティーを求めるにはいささかコンディションが良くなかったので、試合としてはそこそこの面白さでした。ラスト15分で昨日のU20W杯に出場してた猶本光と横山久美が出場してきました。猶本にいたっては昨日90分フル出場してたにも関わらず、中盤の底でどんどんボールをもらいに行って、いいパスを散らしてました。時期的にも澤の後継者現るといった感じ。阪口も上尾野辺もうかうかしてられなくなってくるんじゃないかな。ちょっとこれから注目してみたい。

カップ戦決勝はめちゃめちゃ面白かった。「3冠」が目標と公言してるINAC。それを狙えるだけの選手層があるし、現実的な目標だと思ってた。しかし結果はシーソーゲームを制したベレーザがタイトルを奪い取った。INACはタレントは揃ってるけど、あまりにも前輪駆動すぎる気がする。前輪が勢いよく回り過ぎて後輪が接地していないような印象を受けた。ベレーザの1トップの永里の威圧感がハンパなく、海堀を含めたDFラインが90分ずっと怯えながらプレーしてたように思う。INACの3番の選手は今晩眠れないだろうな。永里はとてもいいと思う。効果的なフォアチェック、力強いポストプレーと高いキープ力。今日は2G1Aと全てのゴールに絡んだし、間違いなく代表に選ばれると思う。それと岩清水の存在感も目立ってた。終盤のINACの猛攻に体を張って跳ね返してる様子は頼もしいの一言。INACは喉から手が出るほど岩清水が欲しいだろうね。


やっぱり自分の拙い文章力じゃ全然伝えられないので、何とか望遠レンズや写真が使えるようにしてほしい。
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JFAからFIFAへハシゴ

2012-09-08 23:11:33 | トリニータ
今日は天皇杯とU20女子W杯をハシゴしてきました。


まずは西が丘。「味フィ西」になってからは初めて行きました。何度行っても西が丘はいいスタジアムだと思う。


お目当ては当然後藤くんだったわけですが、残念ながらサブスタート。後半30分くらいからの出場となりました。






トップ下での出場でしたが、これらの写真の通り、要求するシーンが多いもののなかなかボールが回ってこなかった。後藤くんが出てきた辺りからペースが変わったものの、HOYOがかなりポゼッションにこだわるサッカーをしたため、チャンスの数は限られてしまった。ただHOYOのボール回しはイメージもあるし、アイデアもあるし、けっこういい。ポゼッションに限って言えばトリニータよりも間違いなくいい。自陣の一番奥深くで奪取したボールをヴェルディ相手にパス回しで攻めていったシーンがいくつかあって、ちょっと唸ってしまった。フィニッシュに迫力があれば、JFLでももっといい順位までいきそうだ。


同じポーズの大分ユース出身の二人。向こうのこれまた同じポーズの森選手が刀根だったら最高だったんだけど。




ちなみに刀根はこの日は出場機会なし。試合前のピッチ練習では躍動感のあるところを見せてました。


ヴェルディサポ。味スタで見るよりも何倍も素晴らしいですよ。スタンド、ピッチ、アクセス等々全てにおいて西が丘は味スタを上回ってると思いますが、どうでしょう。キャパも今のところ問題ないでしょ。


HOYOサポ。HOYOの試合を観たのはひたちなかでの地域決勝以来2回目。あの時も声出しサポは3人だった。


ヴェルディの高橋監督代行。ネルシーニョの前の柏の監督だよね。


ヴェルディのコーチにはこの人もいるし、けっこう充実してる。J1の監督経験があるコーチが二人もベンチに控えてるJ2クラブなんて他にあるかな。秋田さんは試合前のピッチ練習で誰よりも存在感がありましたね。ちょっと前に何かの番組で熊本の北嶋がヘッディングの競り合いの時に秋田が「うおー!!」って言いながら競りに来るという話を聞いて、ちょっとこの人を認められるようになってきた。現役時代はあんまり好きなタイプじゃなかったんだよね。



さて、天皇杯の試合終了からW杯のキックオフまで30分しかないので、当然間に合わないんだけど、田中陽子選手の先制点は何とか観ることが出来ました。

対戦相手はナイジェリア。日本がヤングなでしこなら、ナイジェリアはヤングスーパーイーグルスだね。かなり粗いプレーが多くて、いかにもナイジェリアって感じだったんだけど、終盤の猛攻は迫力あった。


あんまりよく知らなかったんだけど、田中陽子選手の得点力はスゴイね。この年代がどれくらいトップのなでしこに絡んでこれるかで次のW杯や五輪が決まるだろうから、頑張ってほしい。




結果的に決勝点となった2点目のゴールを決めた西川明花選手。彼女の所属はなでしこチャレンジリーグのFC高梁吉備国際大学。


先日、岡山遠征に行った時、試合前に高梁市に立ち寄った時に写したポスター。高梁市は岡山駅から伯備線で1時間ほど行った山の中の街。まあ、ハッキリ言ってものすごい田舎ですよ。


駅前の商店街もこんな感じで、典型的な日本の地方という感じ。そんな街でもなでしこリーグ目指して頑張っていて、FIFAの世界大会でゴールする選手も輩出している。岡山には湯郷ベルもある。当日twitterでもつぶやいたけど、備中松山城で岡山県観光課の方のアンケートを答えてる時に「サッカーで来ました」って言ったら、即答で「湯郷ですか?」と言われた。ファジアーノもっとがんばれと思う一方、岡山での女子サッカーの認知度の高さを知ることが出来た。

何が言いたいかと言うと、単純にもっともっと女子サッカーの存在感が日本中で高まってほしいと思うということ。この1年とちょっとでW杯優勝、五輪準優勝、U20W杯3位と本当に素晴らしい成績を次々と残してきた。サッカー好きとしては男子だけでなく、女子にも楽しみがあると当然幅が広がって楽しい。感動のお返しではないが、競技の底上げに少しでも協力したいと思う。


ヤングなでしこにもいましたヤング宮間あや。試合終了後、歓喜の輪には加わらず、ガックリと肩を落とすナイジェリアの選手に自ら握手を求めにいっていた浜田選手。歳が若ければ若いほど、勝った喜びを爆発させたいものだと思うけど、こんなことが出来る選手が出てくるのは間違いなく宮間選手の影響だと思うんだよね。


未来のなでしこたち、おめでとう!というわけで、明日はフクアリに千葉-長崎を観に行く予定にしていましたが、NACK5に変更します。

さて、明日は大分も天皇杯・水戸戦。非常に難しい状況だと思う。田坂さんがどういうマネジメントをしてくるのかに注目したい。一応10月10日から10月14日にかけての各チームの状況をまとめておきます。

1位・甲府 試合なし→対湘南(ホーム)

2位・湘南 対柏(柏)→対甲府(小瀬)

3位・千葉 対SAGAWA(神戸)→対大分(ホーム)

4位・山形 対セレッソ(大阪)→対岐阜(岐阜)

5位・大分 対ガンバ(大阪)→対千葉(千葉)

6位 京都 対磐田(磐田)→対富山(ホーム)

7位 東V 対清水(清水)→対岡山(岡山)

8位 栃木 試合なし→対福岡(福岡)

9位 横C 対横M(横浜)→対北九州(ホーム)

明日試合のところはJ2のクラブが勝ち抜いたとして書いてます。まあ誰がどう見たって山形と大分に移動面で大きなハンディがある。もちろん勝敗を割り切ったとしても敗北がチームに悪影響を及ぼす可能性があるというのもよく分かる。でも大阪に行ってJ1クラブと戦って帰ってきて、また中3日で千葉まで行くことを考えたらオレの中には明日勝つという選択肢は残らない。全力で戦ったけど、勝てなかったという結末が一番理想。ちなみに去年の天皇杯3回戦・川崎戦の後の岐阜戦は中3日で勝った。まあ、ホームだったし、千葉と岐阜じゃ相手が全く違うから参考にはならないけど。

さてさて、どうなるか。結果じゃなくて、マネジメントの部分が明日は気になるぞ。
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順当な敗戦(32節甲府戦)

2012-09-02 20:13:45 | マッチレポート12’
今の田坂さんの采配じゃ甲府に勝つのは無理。

さんぺーにおんぶにだっこでそこそこの勝ち点は稼げてるけど、それ以上は無理。奇しくも自ら「今のJ2は普通の準備をしていたら勝てない」と言ったみたいだけど、まあいつも通りの普通の采配で臨んで、絶対にやってはいけない先制点をやってしまった。最後に試合が盛り上がったのは何度も言うけど、さんぺーの個のおかげで、負けるべくして負けた順当な敗戦。

これでホームで湘南と甲府に完敗。結果は残念だけど、逆に目標がPO圏と明確になった。次節までは時間が空くので、残り10試合をどうするのかよく考えてほしい。

とにかく今の田坂さんの采配には微塵もワクワクしない。変わり映えしない選手起用、重い腰、徹底出来ない戦術等々。結果が出てないんだから頑固にならないで、高松とモリシを並べて使ってみなさいよ。本当にもう・・。


<前半戦との勝ち点比較>(32節終了時点・残り10試合)

○対戦相手別勝ち点差 -5

○試合消化数勝ち点差 -5
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