どうとでも取れるような試合だったと思うけど、個人的には千葉の対策が見事にハマった印象で、今シーズンの対戦が2巡目に入った難しさをいきなり感じさせられるような試合だった。1巡目にホームで対戦した時は最後は宏矢の素晴らしいアシストに失点はしたものの危なげのない完勝だったけど、この試合はがっぷり四つやや劣勢くらいだったと思う。
試合の入りから千葉の守り方は完全にハマっていた。うちが0トップで来ることはおそらく100%に近いくらいの想定で千葉はスカウティングをしてきていたと思う。高さはないし、裏抜けもない、だから蹴らせたら絶対に回収出来るという圧力のかけ方でそこに迷いはないように見えた。実際に蹴るしかないシチュエーションに追い込まれた回数も多かったし、苦し紛れに繋いだ先で引っかけられて局面をひっくり返されたことも複数回あった。前半の30分頃から藤本がトップの位置に立つようになって少し変化を加えたことで前進出来る回数も増えてはきたけど、結局後半に入っても完全にはがせたというシーンは果たして何回あっただろうかというくらいだった。
試合前のGKのアップメニューが変わっていた。山形戦以来1ヶ月ぶりの現地観戦だったのでもしかするとこの試合よりも前から変わっていたかもしれないけど、これまではまずキャッチングの練習からしていたけど、岩瀬さんが加わってGKに戻ってきたボールを1タッチないしは2タッチで繋ぐというトレーニングからアップを始めていた。これはおそらくこれまで以上にビルドアップの質を上げていきたいという意図でそれにはビルドアップのスタートであるGKにより高い繋ぐ意識や視野を持ってもらいたいということじゃないかなと思いながら見ていた。実際に幸之介のトリテンインタビューを読むとそういった内容のコメントを残している。熊本対策に代表されるように高い位置からプレッシャーをかけてくる相手に対してはロングボールで対抗するということをこれまでもやってきたわけだけど、そういう相手と対戦しても繋ぐんだという意図がこの試合では表れていたと思うので、決してうまくいっていたとは思わないけど、方向性としては良いと感じた。
2つのPK。現地ではまず藤本の転び方が若干不自然だったのでラッキーなPKだと思っていた。だから被PKの時は「帳尻だろうしやむなし」と思っていた。ただ試合後に映像で見たらどちらもまあ妥当なジャッジだし、勝ち点1は内容なりの結果なのかなと思う。ノムが蹴る時は随分と間が長かったので嫌な予感がしたけど、ああやってしっかり蹴り込めばコースを読まれても入るという素晴らしいシュートだった。
千葉県凱旋その1。千葉県出身、高校キャリアを習志野高で過ごした池田廉にとってフクアリはきっと思い入れが深いだろうから先発は嬉しかったんじゃないかな。ただプレーに関してはプレス耐性に若干難ありなところを露呈してしまっていたので、そこは明確な改善ポイントだ。プレースピードが周りと違うのはストロングポイントにもなり得るからいいんだけど、今のところの池田廉からは良さとしては取れないかな。今のレギュラーは奪い取ったものではなく回ってきたもの。もっと明確な違いを見せてほしい。
千葉県凱旋その2。東京都出身ながらも高校キャリアを市立船橋で過ごした松尾勇佑にとっても選手権決勝等大事な試合を何度もここフクアリでやってきたんだろうね。この試合では松尾まで生きた形でボールが回ってくる回数が少なかったので不完全燃焼だったかな。今のところ松尾を活かすにはスペースが欲しいかな。ちなみにこの試合の前に同じ千葉県で開催されていたプレミアリーグEAST市立船橋−青森山田の試合を観てきた。先日同県ライバル流経柏を破ってインターハイ出場を決めた市立船橋はタフな青森山田との肉弾戦にも真っ向から応じた上でうまさも感じさせるとても良いチームだった。インターハイで良い結果を掴みそうだなと見ていた思った。松尾先輩も負けていられない。
今シーズン初めての生新太。
この切り返しが決まった時は21シーズン最終節柏戦でのゴールがよぎったんだけどな。徐々に出場時間を増やして次はスタメン復帰だ。フクアリの距離感で体感する新太のワクワクたまらんかった。
途中出場で新太がピッチに入るとすぐに手を軽く手を合わせた2人。短い時間ながらも何度もマッチアップする機会があった。1巡目の千葉との対戦の時にも書こうと思ったんだけど、新太とマッチアップすることがあったこの試合で書く方が結果的に良かったかなと。
2016年シーズン後期の関東大学リーグプログラム。11番が新太で17番が千葉の67日高大。部員が200名を超すスーパー大所帯の流通経済大サッカー部で1年からトップチームで活動していた新太に対して、4年生の序盤もJFLが主戦場の流経大ドラゴンズ(いわゆるBチーム)で活動していた日高。2016シーズンは流経大Aチームが大苦戦を強いられていたシーズン。リーグ戦も振るわず総理大臣杯も予選敗退していた記憶。戦力入れ替えとして夏頃にBチームから昇格してきた日高を初めて見た時の印象がとても強く、プレースタイルが本当に躍動感そのものだった。弾けるようなスピード感あふれるプレースタイルが不甲斐ないチームにまるで喝を入れているようだった。ただ日高はAチームでの活動期間が短かったからなのかプロ入りはならずHondaFCで大卒1年目をスタートさせる。そしてそこからいわきに移籍して4年目でJ3昇格→千葉移籍と大学時代と同じようにステップアップの段階を踏む日高にどこのチームに所属していようとも応援したくなるような気持ちがわいてくるし、是非ともJ1まで上り詰めてほしいと思う。
もちろん新井とも旧交を温める。
こちらは琉球繋がり。
今シーズンは内容なり(もしくはそれ以上)に勝ち点が取れているからこの順位を保てている。だからこの内容での勝ち点1に「取りこぼした」とも「もったいない」とも思わない。何だかフワフワしていていまいち芯を感じないところに不安はあるし、どっちに転がっていくか全く読めないチームだと思うわけだけど、もうこのチームの残す結果に一喜一憂しながら残り20試合(+α)を楽しむしかないなと改めて思い直した一戦だった。
試合の入りから千葉の守り方は完全にハマっていた。うちが0トップで来ることはおそらく100%に近いくらいの想定で千葉はスカウティングをしてきていたと思う。高さはないし、裏抜けもない、だから蹴らせたら絶対に回収出来るという圧力のかけ方でそこに迷いはないように見えた。実際に蹴るしかないシチュエーションに追い込まれた回数も多かったし、苦し紛れに繋いだ先で引っかけられて局面をひっくり返されたことも複数回あった。前半の30分頃から藤本がトップの位置に立つようになって少し変化を加えたことで前進出来る回数も増えてはきたけど、結局後半に入っても完全にはがせたというシーンは果たして何回あっただろうかというくらいだった。
試合前のGKのアップメニューが変わっていた。山形戦以来1ヶ月ぶりの現地観戦だったのでもしかするとこの試合よりも前から変わっていたかもしれないけど、これまではまずキャッチングの練習からしていたけど、岩瀬さんが加わってGKに戻ってきたボールを1タッチないしは2タッチで繋ぐというトレーニングからアップを始めていた。これはおそらくこれまで以上にビルドアップの質を上げていきたいという意図でそれにはビルドアップのスタートであるGKにより高い繋ぐ意識や視野を持ってもらいたいということじゃないかなと思いながら見ていた。実際に幸之介のトリテンインタビューを読むとそういった内容のコメントを残している。熊本対策に代表されるように高い位置からプレッシャーをかけてくる相手に対してはロングボールで対抗するということをこれまでもやってきたわけだけど、そういう相手と対戦しても繋ぐんだという意図がこの試合では表れていたと思うので、決してうまくいっていたとは思わないけど、方向性としては良いと感じた。
2つのPK。現地ではまず藤本の転び方が若干不自然だったのでラッキーなPKだと思っていた。だから被PKの時は「帳尻だろうしやむなし」と思っていた。ただ試合後に映像で見たらどちらもまあ妥当なジャッジだし、勝ち点1は内容なりの結果なのかなと思う。ノムが蹴る時は随分と間が長かったので嫌な予感がしたけど、ああやってしっかり蹴り込めばコースを読まれても入るという素晴らしいシュートだった。
千葉県凱旋その1。千葉県出身、高校キャリアを習志野高で過ごした池田廉にとってフクアリはきっと思い入れが深いだろうから先発は嬉しかったんじゃないかな。ただプレーに関してはプレス耐性に若干難ありなところを露呈してしまっていたので、そこは明確な改善ポイントだ。プレースピードが周りと違うのはストロングポイントにもなり得るからいいんだけど、今のところの池田廉からは良さとしては取れないかな。今のレギュラーは奪い取ったものではなく回ってきたもの。もっと明確な違いを見せてほしい。
千葉県凱旋その2。東京都出身ながらも高校キャリアを市立船橋で過ごした松尾勇佑にとっても選手権決勝等大事な試合を何度もここフクアリでやってきたんだろうね。この試合では松尾まで生きた形でボールが回ってくる回数が少なかったので不完全燃焼だったかな。今のところ松尾を活かすにはスペースが欲しいかな。ちなみにこの試合の前に同じ千葉県で開催されていたプレミアリーグEAST市立船橋−青森山田の試合を観てきた。先日同県ライバル流経柏を破ってインターハイ出場を決めた市立船橋はタフな青森山田との肉弾戦にも真っ向から応じた上でうまさも感じさせるとても良いチームだった。インターハイで良い結果を掴みそうだなと見ていた思った。松尾先輩も負けていられない。
今シーズン初めての生新太。
この切り返しが決まった時は21シーズン最終節柏戦でのゴールがよぎったんだけどな。徐々に出場時間を増やして次はスタメン復帰だ。フクアリの距離感で体感する新太のワクワクたまらんかった。
途中出場で新太がピッチに入るとすぐに手を軽く手を合わせた2人。短い時間ながらも何度もマッチアップする機会があった。1巡目の千葉との対戦の時にも書こうと思ったんだけど、新太とマッチアップすることがあったこの試合で書く方が結果的に良かったかなと。
2016年シーズン後期の関東大学リーグプログラム。11番が新太で17番が千葉の67日高大。部員が200名を超すスーパー大所帯の流通経済大サッカー部で1年からトップチームで活動していた新太に対して、4年生の序盤もJFLが主戦場の流経大ドラゴンズ(いわゆるBチーム)で活動していた日高。2016シーズンは流経大Aチームが大苦戦を強いられていたシーズン。リーグ戦も振るわず総理大臣杯も予選敗退していた記憶。戦力入れ替えとして夏頃にBチームから昇格してきた日高を初めて見た時の印象がとても強く、プレースタイルが本当に躍動感そのものだった。弾けるようなスピード感あふれるプレースタイルが不甲斐ないチームにまるで喝を入れているようだった。ただ日高はAチームでの活動期間が短かったからなのかプロ入りはならずHondaFCで大卒1年目をスタートさせる。そしてそこからいわきに移籍して4年目でJ3昇格→千葉移籍と大学時代と同じようにステップアップの段階を踏む日高にどこのチームに所属していようとも応援したくなるような気持ちがわいてくるし、是非ともJ1まで上り詰めてほしいと思う。
もちろん新井とも旧交を温める。
こちらは琉球繋がり。
今シーズンは内容なり(もしくはそれ以上)に勝ち点が取れているからこの順位を保てている。だからこの内容での勝ち点1に「取りこぼした」とも「もったいない」とも思わない。何だかフワフワしていていまいち芯を感じないところに不安はあるし、どっちに転がっていくか全く読めないチームだと思うわけだけど、もうこのチームの残す結果に一喜一憂しながら残り20試合(+α)を楽しむしかないなと改めて思い直した一戦だった。