Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

消化試合でチームを昇華させる(32節甲府戦)

2013-11-23 23:56:10 | マッチレポート13’
前半途中からこの本が読みたくなっちゃうような試合でした。この本に書いてあるのはそういう内容ではないと思うけど、それにしてもお互いがミスを繰り出し合う15位VS18位という下位に沈む同志の典型的な試合内容だったと思う。

無失点に抑えるには抑えたけど、結果論的な要素が強くてパトリックがルカクだったら前半で試合は終わってた(当たり前)。土岐田に大迷惑をかけてしまったマツケンにはちょっと奮起を促したい。本職の右SBでもジョンハン、土岐田に次いで3番手に甘んじている現状や今日の精彩のないプレー。マツケンよりも下の子たちが躍動し始めてるだけにその停滞ぶりがより目立つ。マツケンも来季4年目。今季大分がJ1に残留してたなら、翌年は今季の働きぶりからかなりの可能性で下部リーグにレンタルされてたと思う。来季はしらしんけんに必死のパッチで死に物狂いのマツケンを見せてくれ。まだ諦めらんないよ。

木村は引き続きいいプレーを見せてくれた。柏戦でもそうだったけど、90分戦い切れるようになってきたと感じる。ホーム清水戦でモリシにアシストした時に初めて見たダブルタッチのフェイントをここのところよく見せるけど、あれもいいね。バイタルに前を向いて侵入してくる回数が多くなってきてるから、期待感が高まる。出来ることなら来季も一緒に戦いたいプレーヤーの筆頭クラスに急上昇してきてる。

土岐田もタメも相変わらずエネルギッシュだった。最近の試合中に一番発してる言葉は間違いなく「タメ、行ったれー!!」だと思う。あと西ね。今日はプレー時間は短かったけど、試合の一番最後にキャプテンからパスを呼び込んだシーンを見て、西の進化というか、心境の変化を感じた。本人はそんなことはないと言うかもしれないけど、個人的なイメージからすると、今までの西ならあの大事な場面で自分がフィニッシャーになる選択を能動的にはしなかったように思う。先週の初ゴールが西をあそこでパスが呼び込めるような選手にさせたのかなと思った。

で、初ゴールと言えば、キャプテン。もう焦らすね。どこまで焦らすのかね。キャプテンのことだから、ここまで待たせたからには極上の場面までとっておいてあるんだろうけど、今日は地元凱旋で舞台としては整ってたと思うけど、利き足じゃない右足から放たれた強烈なシュートはまたもやクロスバーに阻まれた。もうさ元旦でいいよ、キャプテン。元旦で見せてくださいよ、大分初ゴールを。


ということで、後半はなかなか面白かったし、結果もあとちょっとのところまで来てたと思うんだけど、何だかなぁ、何だかなんだよね。まあ誤解を恐れずに言っちゃえば、やっぱオレの中では「消化試合」なんだよな。天皇杯も負けちゃってたらそうでもなかったかもしれないけど、一発勝負の緊張感の中で戦う天皇杯の翌週の言っちゃえば「何もかかってない」試合はやっぱ消化試合だという思いが心の片隅に間違いなく引っかかってる。もちろん数少ない実戦の場だから無駄にしてはいけないと思うけど、12月末~元旦にかけての3連戦に向けての実戦練習という感覚で見てる。そういう観点からすれば、丈さんの試運転もいいことだし、天皇杯は警告2枚で出場停止になるから、若狭を使えてるのもいいことだ。ホーム未勝利についても、川崎には勝てなくていいから横浜に勝って。今はそんな思い。




それにしても、タンタンよりもキックの下手なGKがJ1にいたね。
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ACLまであと3つ(天皇杯4回戦柏戦)

2013-11-17 01:13:49 | マッチレポート13’
もう絶対にこのタイトルのままあと3ついったる。

もう本当に外弁慶もいいとこの今季の大分トリニータだけど、またもアウェイの地で勝ち点3を掴む結果に。天皇杯は多分このまま大分でやることはないだろうからそういう意味では風はこちらに吹いてきてるのかもしれない。

確かに柏の出来はよくなかったと思う。ケガ人とか色々な負の要素があったかもしれない。ただそれを差し引いても我らが選手たちはよくやったよ。最前線までは運べなかったものの、我慢強くボールも繋いだし、勝つためのゲームプランを完遂した。なぜこれがリーグ戦やホームゲームになると出来ないのかという疑問が根強く残るけど、まあそのことは今日は置いておこう。


降格直前くらいから高木のことを手厳しくこき下ろしてきたけど、今日の高木は素晴らしかった。最後のスーパークリアも良かったんだけど、何よりも今日はラインコントロールが素晴らしくて工藤をオフサイドで封じ込めて仕事をさせなかった。


特に前半はこの位置関係で高木のお仕事が見られたので、そのラインコントロールに思わず何度も唸ってしまった。前節やらかしてしまった圭介も終盤のレドミの決定的なシュートを足でセーブしたので、十分に取り返したといっていいんじゃないだろうか。あれは完全に1点もんだった。それにしてもレドミはどうしたのか。かつてのピッチ上での王様ぶりは完全に鳴りをひそめてた。というよりもこの試合で柏の勢いを一人で止めててくれた印象。田中順也とかが出てきた方が何倍も恐かったような気がする。


ゴールを決めた西もヒーローだけど、今日のMOMは木村でいいでしょう。ここ数試合明らかに躍動し始めてたけど、それが間違いじゃないことをこの試合でも証明してみせた。特に印象的だったのは、試合終盤でピッチ上の全員の動きが重くなってくる中でも一人積極的にボールを引き出しにいってて、まだ戦うエネルギーが残ってるところを見せてた。あれは周りの選手たちは助かったんじゃないかな。確かにスプリント力に欠けたりとか、当たりに強くなかったりとか、物足りない部分もあるけど、それを補って自らのストロングポイントが出せるようになってきたと最近の木村を見てて思う。木村が蹴るセットプレーからゴールのにおいも徐々にし始めてる。あとはいいシュート持ってるんだから、ミドルももっと打ったらいい。


鋭いラストパスを送った木村とそれに頭から食らいついた西。いいゴールだった。





何て幸せな光景。世の中には様々なゴールセレブレーションがあるけど、サポーターに駆け寄ってきてくれるゴールセレブレーションに勝るものはないと思ってる。



いつも通りに試合後のラインダンスを仕切ってくれた永芳。しばらくしてから、「おーい、西ぃー。」とヒーローインタビューを受けてた西を呼ぶ。


それに気付いてダッシュで向かう西。


ヒーローを出迎える永芳。






踊る西に、煽る永芳。こんな西は滅多に見られないぜ!!



岡山にゆかりのある二人は最後にスタンドの知り合いに挨拶にいってた。


何か、素敵。あかん、惚れてまう。





今日は柏からも大分からもどちらからも遠いという文字通り「中立地開催」となったわけだけど、トップカテゴリーのクラブ同士の対戦にもかかわらず、観客動員は3千人にも満たなかった。柏のサポーターも大分のサポーターも距離を考えたらよく来てた方だと思うから、結局岡山の地元の人が少なかったってことだ。これってどうなんだろうね。Jリーグもクラブ数が40まで増えて、日本中どこでもそこまで苦労しなくても生でプロサッカーが観られるようになってきてる昨今、天皇杯で中立地開催をすることに多くのメリットがあるとはとても思えないんだけどね。

さすがは晴れの国だけあって、今日は暑いくらいのポカポカ陽気。さらに天皇杯のため試合前のイベントもなくて本当に休日にどこかの広場に昼寝をしに来たような錯覚に陥るくらいに牧歌的な空気が漂ってたカンスタだった。牧歌的なのは雰囲気だけじゃなくて運営も。


「大分トリニー」だったり。


スタジアムDJが「選手の入場です!」って叫んでFIFAアンンセムが盛大に流れてるのに、それからこの写真の通り柏の選手がロッカーアウトしてくる始末だし。おかげで本番の入場の時にはスタジアムはほぼ無音になってたしね。

何と言うか、あのフワッとした雰囲気のまま負けなくて良かったってホント思うわ。

大分トリニータ史上初の天皇杯ベスト8は12月22日。相手は横浜Fマリノスと長野パルセイロの勝者。名古屋、北九州を破った実績だけでなく、既にJFL優勝を決めて最大のモチベーションが天皇杯になってる長野と、10年ぶりのリーグ優勝がここから迎える最終局面にかかってる横浜の間で行われるミッドウィークの試合。アップセットが起こる要素はかなり含んでると思う。水曜日の試合後に中2日でアウェイ磐田戦のある横浜は優先順位を考えたら、病み上がりの俊輔はまず使わないでしょう。その俊輔抜きで横浜は前節名古屋に敗戦。そして長野は2回戦でその名古屋を退けてる。んー、こう考えると長野が来る可能性は十分にあるぞ。


そして満を持して復帰してきたこの男。今日は出場機会はなかったけど、このタイミングで復帰してくるってことはそういうことなんじゃないでしょうか。天皇杯のトーナメント表って左側がホーム扱いじゃなかったっけ?国立のホーム側?あれ、やっぱそういうことか。

とにかく今シーズンの終了が最低でも2週間延びたことを素直に喜びたい。



ん?シーズンが終了しないと、来季の編成がなかなか決まらないんじゃないかって?そんなことは知らん。
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いよいよ後がない(31節新潟戦)

2013-11-10 22:12:30 | マッチレポート13’
昌也、あんないいシュート決めんなよー。知ってるからさ、もう昌也がいい選手だってこと十分に知ってるからさ。来季の契約が済むまであんまり目立つのやめてくんない。

まあ、もう無理だろうね。これで川崎に勝つのさすがに無理でしょ。クラブもどうすんのかね。もうここまでいくと三歩くらい引いて、完全に第三者の目線で見られるわ。今年はシーパスの更新は来季の陣容を見てからにしようと思う。特にあの変なコーチをどうするのかで決めるつもり。

圭介のはあまりにも酷過ぎて忘却の彼方に消し去ったけど、2失点目も地味に酷いよね。スローで見ると、もう児玉がプレー出来てないんだもんね。ダメなら自分で×出して代わるとかしてくれよ。あそこで先にヤスに代わってれば、一歩でも二歩でも川又に詰められたかもしれないのに。あんな状態でプレーを続けるって判断に腹が立つ。自分のマーカーの岡本にボールが来たらどうするつもりだったのか聞きたいわ。ああいう無責任プレーが今季の惨状を象徴してるよ。

ただ高松がアウトした辺りからの攻撃はけっこう楽しかった。タメ、ジョンハン、後藤、木村(昌也はややガス欠気味だったかな)あたりが狭い局面を何とか打開しようと細かいパスを繋いでゴールに向かってたのは楽しかった。特に木村は、「ああ、こういうことが出来る選手なのね」ってのがやっと分かったような気がした。遅すぎるんだけど、それが分かっただけに改めて羽生への怒りがまたフツフツと沸いてきたわ、クソ。

もうホント結果なんかどうでもいいんだけど、20番台の選手流出防止と1億円の獲得だけを目指して天皇杯『は』がんばろう。



今日は13時キックオフの千葉-長崎をフクアリに観に行った。15時試合終了だから大分の試合のキックオフには間に合わないことは分かってたけど、それでも行った。確か2010シーズン終盤にも同じようなことしてたなって思い出した。てことはあの年と同じくらいに気持ちが離れてるってことなのか。けっこう重症だな。


裕大はいい仕事してた。これでキッチリと1年で返却してもらえば、大分にしては珍しくいい形でレンタル移籍を活用出来たって言えると思うけど、何かうまくいかなそうな気もする。何で途中交代させられてたのか理解出来なかった。


オレはずっとこの人がJの中で一番嫌いなんだけど、この試合を観ててやっぱりド下手だってことが確信出来たから少し嬉しかった。長崎の選手は頻繁に相手のユニを引っ張るんだけど、それをことごとく見抜けない。で、スタンドの千葉サポからそのことでプレッシャーをかけられると途端に挙動不審になる。コイツ、ホントだめだわ。試合中に「落ち着いて」っていうジェスチャーを他のレフリーに比べて頻繁に出すけど、それって自分が試合をコントロール出来てないことの何よりの証拠だからね。

試合は長崎の完勝。この時期の直接対決にしては珍しいくらいに平凡なゲームだった。それくらいに長崎のゲームプランが完全にハマって、千葉は本当に何も出来なかった。それにしても鈴木監督はあまりにも策がないと思うんだけど、残り4試合この監督で修羅場を勝ち抜けるんだろうか。この先どうなるかは分からないけど、長崎の躍進がシーズンの最後まで続いたことは賞賛に値すると思う。残りが松本、徳島と日程くんの手のひらの上で遊ばれてる感もあるけど、サポーターはJ2の1年目が楽しくて仕方ないだろうなと思う。千葉は絶望的な2試合連続の完封負けだけど、裏で松本が劇的な負けを喫したことで、少しはショックが和らいだかな。その松本よりもここに来て千葉、神戸を立て続けに撃破した札幌の方が勝ち点は並んでるけど、得失点差でアドバンテージがあるから可能性は高そうだ。いずれにしても残り2試合いずれも直接対決の長崎を中心にPO圏内の争いは回っていきそうだ。

甲府戦の後はそのまま新発田行って地域決勝を観に行こうかなと思ってたけど、甲府から新発田が想像してた以上に遠いのと、レノファ山口とかサウルコス福井とか見てみたいと思ってたチームが負けちゃったから、2年連続でJ2の最終節をアルウィンで過ごすのも悪くないなと思い始めた。
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勝て勝て勝て勝てホームやぞ!

2013-11-09 21:38:22 | トリニータ
もう今のトリニータに送る言葉でこれ以外のものは思い浮かびません。



リーグ戦で最後のホーム戦勝利は2012年11月4日の第41節山形戦だから、明日の新潟戦でホーム未勝利の期間は既に約370日間を数えることになる。相性のいい新潟だし、ここで未勝利脱出しておかないと本当にヤバいと思う。ホーム最終節の川崎戦がラストチャンスということになれば、選手たちにかかるプレッシャーは相当なものになるのは容易に想像がつくし、単純に考えて新潟より川崎の方が強そう。もし万が一川崎戦まで未勝利期間が延びれば約390日間、万万が一そこすら逃せば、来季のJ2でのホーム開幕戦に勝利したとしても未勝利期間は約500日間にもなる。繰り返すけど、明日勝っておかないと、「ま・じ・や・ば・い」。


ちなみにJリーグのイヤーブックによると、J1でのホーム未勝利記録は2004~2005にかけて柏が作った22試合っていうのがあるけど、2004シーズンから2005シーズンはJ1が16チームから18チームに増えた年で運良く柏が残留出来たから継続しただけで、実質は降格してたからこの記録はあんまり参考にならない。2位が神戸の15試合なので、実質もう1位タイ記録に並んじゃってるようなもんだ。


降格直後にも書いたけど、『今季中のホーム戦での勝利』を田坂さんの続投条件にするべきだと個人的には思ってる。降格直後以降は来季についてのことがほとんど報じられてないので正直よく分からないけど、田坂さんの続投の可能性もあると社長や強化部は言ってたはず。「育成に長けている」「選手からの信頼が厚い」等は確かに考慮に入れるべきだと思うけど、上記の数字を見れば、「そうは言っても」の一言で一刀両断していいレベルのもの。もし500日間もホームで勝てていない監督を続投させれば、「結果は二の次でいい」という風潮が根付きそうで恐いと思う。



春にこのシーズンパスを手にした時に苦しいシーズンになることは分かってたけど、まさかこのシーズンパスから一度も勝利が生み出されることがないままに、その役目を終わるかもしれないとは文字通り「夢にも思わなかった」。「降格のプレッシャーから解き放たれた」とかいう甘っちょろいことはもう抜きにして、選手たちは必死に、真摯に、真剣に、サポーターの想いを全身で受け止めて勝利を勝ち取りにいってください。

明日は『ホーム戦』です。
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