Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

悪くはないんだけど、良いとも言えないスコアレスドロー(10節長崎戦)

2014-04-30 02:20:16 | マッチレポート14’

「かもめ」に乗って、


「ジョナサン」を見てきました。(ちょっと嘘)


結論から言うと、今季一番面白い試合だった。連戦なので、もっと重たくて我慢を強いられるような展開、もしくはズッタズタにされるイメージまで持ってたので、そういう意味ではよく走れてたし、内容も五分だったんじゃないかな。それにしてもヤスは本当によく走る。試合終盤にあそこまで走ってくれると、もうクロスの精度云々なんて言えなくなってくる。ちなみにアディショナルタイムにヤスが猛然と上がってきて入れたクロスは絶対に2番のハンド。体から腕も離れてたし、ああいうの見逃されるとつらい。ああいうプレーでレフリーにプレッシャーをかけられるスタンドでありたいと思う。

ものすごく粗く長崎を分析すると、4バックの相手に対しては片方のサイドで攻撃を組み立てて、ミスマッチを突くべく最後は大外にドーンと振って勝負。こんな感じ。去年のイメージもそうだったし、今日も多くの攻撃がそうだった。特に前半は守備時に大分のSBが絞り過ぎなのか、絞らせられてるのか、必ず大外に一枚余ってて嫌だなと感じてた。後半になってもその傾向は変わらなかったものの、ドーンと振られても何とかSBが戻って対応をしてた。あれがスパーンと通るサイドチェンジというか、鋭いクロスだったら簡単にやられてたんじゃないかと思うけど、長崎にそんな選手がいれば去年のうちに昇格してるって話だな。去年、他人事として見てた長崎はもっと勢いがあるイメージだったけど、今日初めて手合わせをしてみてそこまでの印象は抱かなかった。つい最近湘南とやったばかりというのもあると思うけど、あそこまでラッシュをかけてくるわけでもないし。ただ山田のドリブルは恐かったね。

久しぶりの出場かつやっとトップでの先発となった輝希。1トップだし周りを使い使われしてナンボだと思うけど、今日は松本怜が精彩を欠いてた影響もあって大きなインパクトは残せなかった。ジョンハンが戻ってこれるなら当然代わられてしまうような出来だったと思う。開幕当初もそうだったけど、悪くはないんだよ。可能性も感じるし、やりそうな雰囲気もあるんだけど、もどかしいくらいにあとちょっと何かが足りない印象。どんな形でもいいからゴールが獲れれば激変しそうな気もするから、そこに期待したい。

あと今日はタメが良かったね。去年一人で奮闘してた頃のようになってきた。あとはシュートだ。枠に飛ばしてナンボ。一方で気になったのは、武田のキックの精度。ゴールキックは基本的に輝希に合わせるってことになってたと思うんだけど、これがブレブレで全然合わない。ライン際を狙うキックはほとんどなかったから、直接ラインを割ってしまうタンタンっぽいのはなかったけど、今日のような精度だとタンタンとさほど変わりないように思えてしまう。開幕戦の時に非常に不安定だったのは、風の影響もあるかなと思ってたんだけど、今日ゴール裏から見ててこれはちょっと怪しいかもと思ってしまった。

相手によってやってるサッカーが違うように見えるのは、まだ目指してる姿に対しての完成度が低いからということなんだろうか。ただスタジアムでは分からなかったけど、両監督の試合後のコメントを読むと、双方警戒し合っての結果ということなのかもしれない。プレッシングを避けてロングボールが多くなることを決して否定的に捉える必要はないと思うけど、もっとトップと2列目が連携して裏を狙えないかなとは思う。今日も輝希がハイボールを競って、結局セカンドボールが拾えないというシーンが多かった。せっかく松本怜を起用してるわけだし、トップがボールを受けようと引いてきて、そのスペースに2列目を走り込ませて、そこに長いボールが入ってくれば、そこそこアバウトでも守る方は嫌だと思うんだよね。GK→CB→SB→SHっていう流れでパスが回る(回させられる)時はほぼ100%で相手の狙い通りにロストしてるように思う。工夫が欲しい。


試合としては戦ってたし、面白かったんだけど、昇格を目指すならこういう試合を獲っていかないと、この団子状態から抜け出すことは出来ない。連戦もまだ3つも残ってるので苦しいけど、結果へのもう少しのこだわりで勝ち点の積み上げを。アウェイだけど福岡には絶対に勝たねば。



長崎がクラブ史上初というコレオに挑戦。やる前からボード見せちゃってる人が大量発生してて、「初めて感」が満載だったけど、仕上がりはキレイなものに。人の心配してる場合じゃないけど、大分からあれだけの人数が来てGWで6千人はかなり苦労してると思われる。あれだけ勝てて新鮮さもまだあるはずなのに人が集まらないのはちょっと不思議。








こういう旧交を温めるシーンは本当に好き。つうかガミさんは相変わらず男前。この前のFKすごかったね。


試合後は時間があったので、長崎市内の観光を少しばかり。


大浦天主堂。


大浦天主堂から望む稲佐山。


出島。

10年前のまだ大分に住んでた頃に長崎に一度行ったことがあって、雲仙とか島原はよく覚えてるんだけど、なぜか長崎市内のことをほとんど覚えてなかった。長崎は県全体で面白そうなところが一杯あって、来季も同じカテゴリーなら、前泊か後泊でじっくりと回ってみたいなと思った。

朝5時に出発して、たったの2時間の試合を観てくるだけのはずなのに、帰宅は日付が変わってから。都合19時間も動き回ってたので、もうまぶたが限界。GWでも明日は普通にお仕事です。お休みなさい。
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素晴らしかったけど、それはずっと前から知ってた(9節富山戦)

2014-04-26 22:42:52 | マッチレポート14’
ジョンハンは先制ゴールを決める前に既にケガしてたように思う。前半5分くらいの内田との接触の時に既に痛がってたし、後藤が早々にアップを始めてたことも併せて考えると、2つのゴールはいずれも痛めていた状態で決めたんじゃないかな。ジョンハンのゴールハンターとしての能力が素晴らしいのか、痛かったから無駄な力が抜けたと考えるか。いずれにしてもどちらも素晴らしいゴールで、改めてジョンハンのFWとしての魅力を垣間見たように思う。

ジョンハンFWスタメンを見た時に楽しみだという思いと同時に「遅えーよ」とも思ったし、こうやって結果が出て「ほれ見たことか」というのが素直な思い。オレだけじゃなく少なく見積もっても2千人くらいの大分サポーターはそう思ってたんじゃない。ジョンハンのエネルギッシュなプレーぶりを見れば、SBで使いたくなる気持ちもよく分かるけど、今は右に岩武、左にヤスがいるわけで、そこまでジョンハンをSBでこだわる理由が分からなかった。それも今年だけじゃなくて、もう何年もだからね。

せっかく勝ったわけだから監督の愚痴よりも、ジョンハンへの賛辞を優先しよう。先制点のシーンで、ボールが入ってくる時に全体が前に向かうところ、折り返しのボールを予測して一人だけスッとポジションを下げる嗅覚がFWらしい。2点目のシーンも、前に何人のFWがいようが最優先の選択肢がシュートという姿勢がいい。要するにFWで使えばいいって話。簡単な話。ケガは本当に残念。冒頭のオレの想像が正しければ、ケガした後も20分近くはプレーしたってことだから軽症だと思いたい。いつもの驚異的な回復力で1休くらいで、福岡戦、松本戦あたりに戻ってきてほしい。

ジョンハンはずっと前から知ってたけど、今日初めて宏矢の良さが分かった。今までも比較的多めにチャンスをもらってたし、田坂さんから評価されてんだろうなと思ってたけど、いまいち何がストロングポイントなのか分かりにくい選手だった。今日良かったと思ったのは、前向きに(精神論ではなく体の向きが)仕事をしてる時の恐さ。前にも書いたけど、リターンをもらう準備動作だったり、こぼれ球をかっさらう姿勢だったりがとても良かった。CKの流れからの決定機を決めといて気分的にもノっていきたかった。適性ポジションはFWなのか、2列目なのか、サイドなのかはまだよく分からず。


今日一つ気になったこと。試合前に焼肉屋さんが、今日のピッチは水分をあまり含んでいないみたいなことを言ってて、確かに札幌戦の時と比べるとボールタッチに苦慮してるシーンが多かったように思う。今の大分のスタイルからすれば、少し多めに水をまいた方がボールがよく走ってサッカーしやすいと思うんだが、その辺ってホームチームの好きなように出来るわけじゃないかのかな。試合後に伊藤もつぶやいてたけど、今の良好なピッチ状態とホームゲームの高い勝率は無関係ではないと思うから、好きに出来るならもっと水まけばいいのにと思った。

焼肉屋つながりでもう一点。今日の焼肉屋さんの解説を聞いててちょっと意外だったのは、ヤスの評価が高いこと。焼肉屋さんは自らのプレースタイルもそうだったけど、テクニシャンタイプのボールタッチが柔らかく、豊かな発想を具現化出来るプレーヤーばかりを評価する傾向があると思ってたんだけど、今日の話だとヤスの身体能力だったり継続的なスプリントを評価してて、ちょっと驚きだった。


結果は3-0だったけど、内容が伴ってたとは自信を持って言えないし、終盤にビッグチャンスを立て続けに作られてたところを見ると、ここ最近終盤に得点を量産してる長崎に軽くひねられるイメージしかわいてこない。今日はいつもより交代も早く、特に伊藤を早々に下げたのは連戦を見据えての戦略だと思われる。気温も上がってきたうえに中2日。そしてその後も連戦が続くことを考えると、個人的にはある程度のローテーションを組みながら、臨んでほしいといつも思うんだけど、これがまたあの人はそういうことしないんだよね。前は選択肢も多いし、やりようはあると思うけど、例えば思い切って末吉を長崎戦休ませて、今の状況を忸怩たる思いで受け入れてるであろう木村にチャンスを与えてみるとか。で、末吉には古巣戦で大暴れしてもらうと。岩武もそろそろプロの連戦に疲弊してきてるだろうし、1試合くらい休ませてもいいと思う。全くメンバーをいじらずに躍動感のない重たい試合は観たくない。連戦こそ、燻ってる選手にチャンスを!(まあ、本気では期待してないけど)


ここからは2位長崎(中2日)、5位福岡(中3日)、4位松本(中2日)、3位磐田(中4日)と今季を占うと言っても過言ではない4連戦。今は団子状態のお尻あたりにひっついてる感じだけど、ここで半分を超える勝ち点が獲れれば、PO圏にも突入出来そう。ただし逆にここでまとめて勝ち点を落とせば、団子状態からも脱落する。「目の前の試合に集中!」みたいな精神論も大事だけど、ここは4戦1セットで勝ち点を稼ぐ戦略も必要かと思う。

全然関係ないけど、アウェイ湘南戦が2年連続で4月20日だったけど、アウェイ福岡戦も2季連続で5月3日だよね。あー、大一番だし福岡戦行きたかった。
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スカウティングした?(8節湘南戦)

2014-04-20 22:16:13 | マッチレポート14’
試合前から明らかに力とか完成度で見劣りのするチームが何の策もなく(いや、あったのかもしれないけど、そうは感じなかった)試合に臨めばこうなるという当たり前の結果を、わざわざあんな見にくいスタジアムまで2600円も出して観に行ったというそれだけの試合。今までの7試合でも怪しかったパス回しやポゼッションがぶっちぎりで連勝を続けるチームに通用するとでも思ってたのかね。真面目にスカウティングした?過剰評価もいいとこ。よく4失点で収まったよ。

まあでも想定通りの結果だから悔しいという感情すら沸き上がってこないし、とっとと忘れるに限る。大事なのは次。もはや人心掌握くらいしかこの監督に期待出来るところはないわけだけど、この惨敗の後に選手たちからリバウンドメンタリティーを引き出せないようなら、ホントにもう今すぐにでも辞めてほしい。

今日チョウ監督と手合わせをして田坂監督が極めて普通の監督だということがもう分かったでしょうよ。降格したにも関わらず、4年も続けさせる監督じゃないことは普通に考えれば分かってたはずだよ。一緒に昇格して、一緒に降格して、モリシやグギョンといった主力を抜かれて、目立った補強は出来ずに迎えた新シーズン。この2人の監督のどこに差があるかってことをフロントはよく考えてよ。田坂監督は普通の監督。異例の続投をさせるほどの人材じゃない。


我が軍の不甲斐なさを差し引いたとしても、湘南の強さは際立ってる。夏場に失速しそうとか、J1ではまたはね返されそうとかも思うけど、それでもこの結果に文句は付けられない。あれだけ次々とボール奪取出来れば、応援してる方は痛快だよね。ファールギリギリに体を当てて相手のバランスを崩してからボールを狙いにいくディフェンスだったり、奪えなくてもちょっとでもいいからボールに触れて相手のドリブルのリズムを乱すとか、攻撃でも守備でも決して一人で行かせない(だからセカンドボールが圧倒的に拾える)とか、採用してる戦術に違いがあってもサッカーの基礎の部分で大いに学ぶところがあると感じた試合だった。気温が上がってくれば、今日のようなクオリティーは継続出来ないだろうけど、それまでにもうセーフティーリードと言えるだけの勝ち点差は稼いじゃいそうな勢いが今の湘南にはある。


湘南惨敗→富山はホームとアウェイの違いこそあれ、今節までの千葉と同じ流れ。大敗の後に今季未勝利のチームにも勝てなかった千葉が今どんなチーム状態かは知らないけど、昇格を目指すチームならこの結果をもってフロントが動いても何ら不思議はない。繰り返すけど大事なのは次。選手たちがこの敗戦をどう受け止めたかの回答を見せてもらえるのが次節だと思ってる。じっくり見させてもらう。

それにしてもこの結果で自動昇格圏までまだたったの2ゲーム差、PO圏までたったの1ゲームだもんな。予想はしてたけど、それ以上に混戦だよね、今年のJ2は。




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まだ満額回答はいただいていない(7節札幌戦)

2014-04-14 01:19:54 | マッチレポート14’
選手の試合後のコメントを読んでると、田坂さんが今日の試合で一番こだわった部分は「心」の部分だったようだ。特に前半は球際に厳しく、よく走って、今まで足りないと思ってた「覇気」の部分が十分に伝わってくる内容だった。ただし後半は札幌の巻き返しと前半がんばった分のツケがきたんだろうけど、なかなかペースを奪い返せなかった。松本怜の交代は復帰直後なので例外とすると、その後全体的にバテてるのがスタンドからも手に取るように分かったのに、田坂さんはなかなか動かなかった。ペースは奪い返せないものの、DF自体がヨロヨロしてたわけじゃないから動きにくかったこともあると思うけど、何となくその「心」の部分を田坂さんは試してたんじゃないかなと思った。





ケガから復帰してきた松本怜をいきなりスタメンで起用した田坂さん。今までにも前節までベンチ入りすらしてなかった選手をいきなりスタメンに抜擢したりすることがよくあったから、田坂さんらしいなと思いつつも、この起用に対して試合前まではあまり前向きには受け取ってなかった。でもいざ始まってみると、ジョンハンと松本怜の左サイドのユニットはとても面白かった。2人とも将棋の駒に例えるなら「香車」のような選手だけど、この2つの直線的な駒を同じレーンに並べることで見事に相手の右サイドを押し込み続けた。今季のここまでの大分はパスの本数は多いものの、ほとんどが足元のパスばかりで、ポゼッションして進んでいくことが相手にとってあまり脅威になっていなかった。それが今日は特に左サイドで、スペースにボールを出したり、縦に仕掛けたりとポゼッションだけじゃない攻撃を見せられた。それがバイタルがぽっかりと空いた末吉の先制ゴールに繋がったとも言える(前田さんがチェックをサボってたという見方もある)。


ただ、今日の勝利で今までのモヤモヤに対しての満額回答をいただいたとは思ってない。先制ゴールが早い時間帯だったこともあるし、今日の最終目標は2点目を獲って札幌にとどめを刺すことだったわけで、その点は結局クリアすることが出来なかった。良好なピッチコンディションに適度な水分でパスが回りやすい状況だったことや、長距離移動の影響か特に前半は札幌の動きに精彩がなかったことや、色々考えるとやはり1-0の勝利で満足してはいけないと思う。次節の対戦相手の湘南が千葉を6ゴールで葬り去ったことを見るまでもなく、今のまま敵地に乗り込めば再起不能レベルまで叩きのめされることは容易に想像出来る。「心・技・体」の「技」ばかりが先行してた今季のチームに「心」が付いてくる兆しが見えた今日の試合。後半にバテた「体」の部分は湘南が最も得意としてるところ。この1週間の準備に期待して、そしてその湘南戦で満額回答をいただきたい。





左足で持った時の何をしてくるか分からない恐怖感も、右足のシュートを空振りした時の何とも言えない安堵感も、新加入の都倉とまだ全然うまくいってない簡単には心開かねえぞ的な感じも、全部ひっくるめて前田さんは前田さんのままだなと。大分戦以外だったら、どんだけでも輝いてほしいと思えるやっぱり愛すべき選手だなと改めて思った前田さんとの再会だった。






個人的には525日ぶりの大銀ドームでの勝利。525日前はしゃべることも十分じゃなかったうちの子も2日前から幼稚園に通うようになった。525日間とはそんな期間。今までの分を取り返すくらいにここからじゃんじゃん勝ってください。
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真価を問われる一戦で完敗(6節京都戦)

2014-04-05 19:31:11 | マッチレポート14’
薄々感じてはいたけど、ものすごく弱いかもね。ゴールに迫れることと、ゴールすることは似てるようで決定的な違いがある。完敗以外の表現が見つからない。

単純にダメだなぁと感じることを思いつくままに列挙。

・CK時のゴールの無臭っぷりはあまりにも強力すぎて、もはやエステーにその特許を買い取ってもらうべき。6試合で計48本のCKがありながら、惜しいというシーンもほとんどない。中の人にももちろん問題はあるだろうけど、伊藤が蹴るボールに単純にスピードがないと思う。だから事故くらいなら起こるかもという期待感もない。1試合平均8本と多くのCKを獲得出来てるのは、ゴールに迫れてる証拠だと思うけど、そのご褒美としてもらえてるCKがアレじゃ、守る方もかなり楽だろうなと思う。キッカーを変えるのか、キックの質を変えるのか、身長の高い選手をたくさん入れるのか、解決方法は何でもいいので、もう少し香り立つようなCKにしてほしい。

・今季の大分によく見られるバイタル横あたりで3人くらいで短いパスを繋ぎ続けて結局何も出来ないでロストするケース。京都の2点目の前の石櫃の突破も同じような状況だったにも関わらず、なぜ京都だけは少ないチャンスが決定的なシーンに結びつくのか。個人的に一番に感じるのは、大分の選手たちのゴールへ向かう姿勢が希薄だということ。繋ぐことやボールを回すことが目的になっているように感じられて、相手にとって最も嫌なゴールへ向かうということがない。だからダラダラと長いことパスを回して、「結局今の攻撃は何がしたかったの?」で終わることが多い。キジに最も期待感が持てるのは一にも二にもこの点に尽きる。そもそも田坂さんがどういうサッカーをやりたいのか不明なところが問題の出発点。

・個人的にいい選手だと判断する基準の一つに、パスを出した後やミスをした後にすぐに動き直せる選手というのがある。パスを出した後にすぐに動き出してリターンをもらう、仕掛けてミスをしたけど、そのまま足を止めずにボールを奪い返しに行く、そんな選手。今の大分のサッカーにスピーディーな展開を期待するのが無理なのは十分によく分かるが、今季の選手は動きがとにかくとてもスローリーに感じる。例えば今日だけでもオフサイドの位置に残ったままだったので、ボールが来たけどプレーに関与出来なかったシーンを2回(伊藤、高松)見た。細かく見ればやむなしだったのかもしれないけど、クイックに最終ラインまで戻ってきてれば、プレーに関与出来たかもしれない。これも上と同じだけど、落ち着いてボールを保持することが主目的になってしまっているが故に起きてる弊害なんじゃないかな。そして何よりも勝てない中で動きが機敏だと感じられないと、見ている側のストレスが倍増するという現象が不可避。


序盤の5試合の出来が何とも言えなかっただけに、真価が問われると見られた京都、札幌、湘南の3連戦。例えここを3連敗したとしてもPO進出を目標とするならば、まだまだ諦める数字じゃないけど、その時は監督は解任してほしい。クラブが頭を下げて続投させた経緯を考えれば、解任は絶対にないんだろうけど、去年ホームで1度も勝てなかった監督が今季の序盤これだけの成績しか残せないのは、解任するのに十分過ぎるくらいの材料が揃ったと言っても過言ではない。クラブが弱くてどっかりとJ2に腰をおろしてしまっても、それはそれで楽しみ方があるから全く構わないんだけど、今のままなら年末にボロボロと若手の有望株がクラブを離れていくイメージしか持てない。それは耐えがたい。


同じ状況だったにも関わらず、どうして湘南とここまで差がついたのか。再来週の湘南戦で現実を見せつけられそうなのが、恐怖ではなく淡い期待になりつつある感情をどう説明すればいいのか分からない。田坂さん、もう一回言っとくよ、「勝ってこそスタイル」だから。まだこの時点で試合後のコメント出てないけど、これだけの完敗で「目指すべきところは出せている」とか要らないから。
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