Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

またもロティーナからゴール奪えず(9節セレッソ戦)

2019-04-28 01:52:34 | マッチレポート19'
公式戦3試合連続ドロー。試合後に胸に手を当てて冷静に気持ちを整理してみると複雑ではあるけど「悔しい」という気持ちが一番強いことに気付く。ガンバやセレッソがホームで明確に大分対策を実行してきて、それを崩し切れずにドローが続いた状況に対して「悔しい」という思いがこみ上げてきていること自体に驚きが隠せない。開幕前に抱えていた不安や迷いの段階は早々に飛び越えて、我がチームは次なるステージに足を踏み入れたとハッキリと言える。


「戦術都倉」以外には恐さは感じなかったから無失点は妥当と思う一方、押し込んだとはいえ決定機と呼べるほどのチャンスを作れなかったことも事実でスコアレスドローという結果はやっぱり妥当だったなと思う。そこに敵将があのロティーナだったということを加味するとなおさらにその色は強まる。しかしロティーナからゴールが奪えないね。


柿谷とソウザをベンチスタートで温存してきたのは先週の宮本監督と同様に後半勝負が狙いなのかと思っていたら、ソウザにいたっては結局最後まで使わなかったので、どうもそうではなかったらしい。今週配信されたタグマのインタビューでも讃岐の前監督である北野さんがセンターハーフで一番能力が高いと断言していたソウザ。今季のセレッソの試合でも抜群の存在感を示していたソウザを使わなっかたのはちょっと疑問だった。ガンバほどべったりと引くわけではなく、高くまでプレッシャーに来るには来るけど、奪う気・ハメる気まではないプレッシャーのため高木あたりに1人飛ばすミドルパスを出されるとたちまち撤退→引きこもりという流れを繰り返すため結局21人がセレッソ陣内でごちゃごちゃしてるという時間がとにかく長かった。岩政に「つまらない」と言われてしまっても「その通り」としか返せないような試合だった。


ただ岩政のように第三者から見れば「つまらない」試合だったかもしれないけど、当事者(大分サポーター)からするとそんなことはなくジリジリとしながらもどこかでこじ開けてやろうという緊張感の続く面白い試合だったと感じてる。9試合が終わってJ1でもそこそこやれるという実感を掴みつつあるタイミングでこの試合を監督やスタッフがどう評価しているのかという部分がとても気になる。目標はあくまでも残留だし、この結果は悪くないから例えこじ開けられない試合が続いたとしても今のまま続けようなのか、よりこじ開けられるように少しやり方を変えたり、手を入れていこうなのか、もちろん他にも評価の仕方はあるとは思うけど、どう考えているのかはとても気になる。個人的な思いとしてはこのままでいいと思っていて、今日の試合で言えば、調子が良さそうだったごっちゃんの投入をあと5分くらい早められればくらいしか思うところはなくて、今後も相手チームが施してくる大分対策が塩味の強い消極的な対策なのだとしたら、それをそのまま受け止めてあとは負けなければいいんじゃないかと思ってる。



思い返してみるとヤンマーに来たのは06年シーズン以来なので何と13年ぶり。13年前の試合はけっこう鮮明に覚えていて、確か中断明け1発目の試合で、さらに大久保がスペインから復帰してきた最初の試合だったはず。記憶が確かなら水曜日開催だったはずで、この日滋賀でお客さんとゴルフをやってその足でそのまま長居まで行ったんじゃなかったかな。注目の大久保は完全沈黙でこの頃ブレイクし始めていた司がシャペウ気味にライン際をドリブルで突破して強烈な一撃を決めて快勝した試合だったはず。それとスタジアムは隣のキンチョウだったけど、6年前にセレッソと対戦した時は今日と同じ4月27日開催。その試合もスコアレスドローだった。こんなこともあるんですな。



珍しくレフリーにしつこく食い下がっていた片野坂さん。確かに藤本が倒されたプレーにイエローが出なかったのはよく分からなかった。



最近はスタジアムで座る位置を決める時は、後半に大分の右サイドが近い方に座るようにしている。最後の最後までエネルギーを持ってユニットで攻め上がってくる大分の右サイドは文字通りストロングポイント。その迫力を感じたくて右サイドに近い位置に座るようにしてる。







大分ユース出身の大先輩へボトルを渡す。今日はマッチアップする回数も多かったけど、負けてなかったね。


08年にタイトルを獲り、本当にスター選手揃いだったあの時期に1枚しか持たないレプユニの背番号を28にしていたくらいに清武マニアの自分。このシーンが嬉しくないはずがない。チーム状態が良くない中で気は進まなかったかもしれないけど、挨拶に来てくれてありがとう、キヨ。



水沼に坊主頭をイジられていた高山。





試合前は公園内で開催されていた「肉フェス」へ。美味しかったんだけど、食べ物メインのイベントなのに砂埃が舞う場所で開催するのはナンセンス。


ということで2週続けて自走で大阪行ってきた。特に今週は宿泊なしの弾丸。10連休を警戒して金曜日の夜10時前には出発したのに、既に東名は25km渋滞。渋滞を抜けるとサービスエリアは仮眠する車であふれかえっていて、トイレ休憩すら出来ずに進むしかない状態。10連休の破壊力を10連休前夜にして知ることとなりました。たださすがに帰りは10連休初日の上りということでガラガラ。今日はゆっくり寝ます。
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「もったいない」が成長(ルヴァンカップGS4節名古屋戦)

2019-04-25 23:55:09 | マッチレポート19'
まあ、もったいなかったね。逆転した直後に相手に退場者が出て、さらに蒸し暑くてしんどいコンディションだったことを考えると必勝パターンだっただけにもったいなかったね。ただルヴァンのここ2試合はもったいないとすら思えない内容だったことを思えば、それだけで成長って言えると思うよ。リーグ戦と違って、明らかにホームとアウェイで内容に差のあるメンバー。徐々に場数を踏んで、このやり方に慣れていっていつか突き抜ける時が来ると信じてる。次のホーム神戸戦で勝ち点3取って、最終節で痺れる試合やろうよ。絶対にいい経験になる。


昨日は会社の飲み会だったため先ほど録画でチェックした。結果を知ってから観たわけだけど、それでも十分に面白い試合だった。名古屋が攻撃的に来てくれる分試合がスイングした、つまりかみ合わせが良かったところもあったとは思うんだけど、これでルヴァンカップも4試合目、さらにホームということもあってなかなかリーグ戦に絡めていないメンバーもチャレンジ出来るようになってきたと感じた試合だった。特に庄司とポープにはその姿勢がよく見えた。75分頃に自陣左サイド奥で奎汰と庄司でパス交換しながらも相手の間合いにハマってしまい、「もう蹴っていい」というタイミングからさらに2本くらい我慢したシーンがあった。最後はややミスキック気味のパスが奇跡的に繋がり、逆にチャンスになったんだけど、あのシーンにチャレンジングな姿勢がよく見えた。ポープも冷静に状況を見て、名古屋のハイプレスがルーズと見るや、ボランチにダイレクトに繋げるシーンが何本かあった。いまリーグ戦で堂々とやれてる選手たちもチャレンジして、時には痛いミスもして、それでもやり続けて今がある。やり続けよう。ちなみに試合中に名古屋の前田とポープがアイコンタクトしてるシーンがあったから気になって調べてみたらヴェルディJY→ヴェルディYの同期なんだね。


ごっちゃんは調子が良さそうですな。ガンバ戦でも途中から出てきてどんどんボールをもらいに動くし、これはいいぞと思ってたけど、それを証明するかのような昨日の90分だった。前半から再三裏を狙い続けて後半にそれが身を結んで逆転ゴール。試合終盤もバテた名古屋DFを尻目に何度もラインブレイクに成功した。この日フル出場だったので、セレッソ戦はベンチスタートになるんじゃないかと思うけど、重要な仕事をしてくれそうな雰囲気が充満しているいまの後藤優介である。


三竿がやっと公式戦初先発。随所に質の高いプレーを見せて期待感を持たせてくれた。貴重な左利きではあるけど、ルヴァンではおなじみになりつつある前後半でのワイド入れ替えにもスムーズに対応していたし、やはり能力は高そう。1本見せた直接FKも「もう少し近ければ」と思わせてくれるものだったし、チームとしての武器になりそうだ。星とも高山とも違うプレースタイルで、昨シーズンは最も手薄だったと言っても過言ではない左WBが今シーズンは最大のホットスポットになりつつある。これは面白いよ。


順位表を見てしまうと勝ち点2を落としてしまったもったいなさが尚更に募ってくるわけだけど、次の神戸戦に勝てれば本当に面白いことになる。次のステージに進むために「オレたちの孝行」を迎え撃ってやろうよ。ルヴァン獲ったろうぜ!


しかしこれで公式戦12試合が終わって全ての試合で得点も失点も2点以内。崩れる試合がないことは大いに評価出来ると思うよ。今のところ世間一般では攻撃が面白いという評価を受けているけど、J2でも失点が少なかったわけではないチームがここまで粘り強くやれてることは大いに評価したい。
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現実と哲学の間で(8節ガンバ戦)

2019-04-21 00:00:19 | マッチレポート19'
タイトルは大分のことではなくガンバのこと。


宮本監督の試合後コメント。ほとんどが試合中に想像していた通りの内容なんだけど、そうさせたことに本当に大きな意味があると思っている。

「3バックに関してはスペースを消す」
「背後のスペースをなくすという意味で少し落とし気味に守備はしました」

このコメントをあのガンバ大阪の監督が発していることに本当に大きな意味があると思っている。これってサプライズ枠でJ2に落ちてきたビッグクラブに対してThe J2クラブが採用する戦術そのものだからね。3バックと言っているのはただの負け惜しみで実質5バックだからね。


「じゃあ、われわれはホームだからいつも攻撃的なサッカーをしなければいけないのか。その攻撃的なサッカーをして裏返されて点を取られて負けてしまえば、それは意味がないと思うので」
何かもうちょっと逆ギレ気味だけど、これってこれまで攻撃的なサッカーを標榜してきたガンバのクラブ哲学をこの試合に限っては変えさせたってことだよ。これは重いよ。宮本監督は現場を預かる立場の人間として、3連敗、ホーム未勝利という状況、そして何よりも今季の大分の映像を見て、今のガンバでいつも通りに攻撃をしてたら裏を取られて惨敗しかねないと思ったんでしょう。それゆえに「5バックでドン引きサッカー」という選択をしたとしても理解は出来る。あのガンバが我々大分トリニータ相手にホームでそういう選択をしたということに今日のゲームの全てが凝縮されていると思う。


もっと言えば、後半45分間圧倒されたわけじゃなく、残り10分間押し込んだのは我々だった。どちらに勝ち点3の可能性が高かったかと言えば、それは間違いなく我々だった。後半は確かにガンバの攻勢が続いた。ただそれはいつも通りにやれば出来るということよりもあまりにも何も出来なかった(監督からさせてもらえなかった)前半の反動でしかないと思っていて、だからこそ同点になった後にもう一度我々が主導権を握り直したことには大きな意味がある。結果的には勝ち点1だったけど、この試合の持つ意味は計り知れない。個人的には今季スタジアムで観た試合の中で最も面白かった。カシマ、ヤマハ、札幌ドームと全て勝ってきて、今日だけ勝ち点1だったけど、それでも今日の試合が一番面白かった。


ガンバの選手が大分陣内でボールに触れるまでキックオフから約6分間も要した。それだけドン引きサッカーだった前半。宮本監督は間違いなく深追いするなと選手たちに言っていたはず。先発の渡邉千真は忠実にそれを守っていたけど、急遽投入されたファン・ウィジョは最初のプレーでチャンスを作れちゃったから少しイケイケになって前半25分にこの日初めて大分陣内までプレッシャーをかけに来た。本当にそれがこの日初めての高い位置でのプレッシャーだった。そしてそれをいなして先制点が生まれることとなった。宮本監督は約束を守らなかった選手たちに頭を抱えただろうけど、逆に言えば「獲りにいったらやられる」という宮本監督の見立てはハッキリすぎるほど当たっていたということだよ。自分のチームと対戦相手の力量比べという現実的な問題に対しての解の導き方については本当に優秀だと思うけど、あまりにもあっさりとクラブ哲学を捨て去る決断をした芯のなさにはあまり尊敬出来ないなと思いつつ、いずれにしてもそれら全てを宮本監督に問いかけ、投げかけ、きっと迷わせたのは、我々大分トリニータであるという事実。敵将のやり方を見て、我が君主への尊敬の念が一層深まった試合だった。



同点にされてからもう一度盛り返すのに島川の奮闘抜きには語れない。前後左右だけでなく上にも存在感を発揮し、ガンバがはね返したボールを回収し続けた。回収したら近くの誰かに預けて終わりじゃなく、常に縦のパスルートを探し続けているのがよく分かるし、実際にいい縦パスを1本通した。今のところ個人的にはティティパンよりも島川の方がいいと思ってる。



フクは地元でめちゃくちゃ気合い入ってたね。いつもよりも攻撃に関与する回数が明らかに多かった。来週も中学時代を過ごした古巣。ゴールでも決めちゃうか!





小塚いいなー、マジでいいなー。前半のトラップだけで何回も「うまい!」って唸っちゃったもんな。試合前のシュート練習で外したボールが自分の目の前の女性に直撃してかなり痛そうにしてたけど、少しして小塚が近くまで駆け寄ってきて、地声で「すいません、大丈夫ですか?」って謝ったの最高だったな。少なくとも自分の中では小塚の好感度が爆上がりだったよ。きっと周りもそうだったと思うよ。



高木さんの目の前のラインはペナルティアークじゃないからね、センターサークルだからね。セットプレーじゃないタイミングで高木さんが敵陣まで侵入する日もそう遠くはないような気がしてきたよ。今日は決してストロングな部分ではないと思うハイボールでも強さを見せてくれた。1失点はやむなし。



悔しいけど、ヤットさんの22年連続ゴールに貢献出来たと思えば、その悔しさもグッと飲み込める。





「審判に最も抗議するクラブは?」と問われたならば選手、サポーターを問わず「ガンバ」と即答するくらいにそのイメージが付いている。「くたばれチャント」とかもう象徴してるよね。まあ「おい!」とか思うことは自分にもあるけど、スタンドから見てる限りにおいてはブーイング出来るほどの確証は持てないからいつも「帰って確認するか」になる。大阪の人だけめちゃくちゃ視力がいいはずないだろうし、つまりガンバにおいては審判へのブーイングは文化として根付いているってことだと思うよ。憂さ晴らしを除いて、いいことなんて何もないと思うけど。









噂とおりに素晴らしいスタジアムだった。個人的には日本で最高のスタジアムだと思った。いいスタジアムは他にもあるけど、ここ以上のスタジアムを現時点では知らない。3層構造の一番上は下よりも傾斜がキツくしてあって、上からでも見やすい設計になってそうだった。ちなみに4枚目はエキスポシティの観覧車から見た太陽の塔。このアングルは新鮮。















スタジアム内にあるガンバのミュージアム。これまでの全ての所属選手のパネルを飾ってあるコーナーがあった。大分関連選手を撮り始めたら意外と多くてここに載せてないのでいくと、加地、高木和道、シジクレイ、小島宏美、瀬戸、フェルナンジーニョ、パウリーニョ、川西、船越(多分もっといる)もあってガンバだけでなく、うちのクラブとしての歴史も長くなってきたなと実感した。


13年シーズンがすれ違いだったため10年ぶりとなったガンバとの対戦。スタジアムが変わったからそもそもあまり懐かしさなんてなかったんだけど、唯一スタジアムDJの仙石幸一さんの「ガンバァァァオォォォォォサカッッ!!!!!」のコールが変わってなかったのは嬉しかった。
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藤本憲明が唯一の武器でないことの証明(7節仙台戦)

2019-04-15 01:05:47 | マッチレポート19'
大分サポーター的には今の大分トリニータがこの記事のタイトルのようなチームでないことは十分によく分かっているけども、世間一般ではそろそろそんなイメージが定着してるだろうし、何とかしてそうじゃないことを早く証明したいと思っていた矢先のこのパーフェクトゲーム。痛快この上なし。


キックオフからしばらくは高い位置からプレッシャーをかけてきた仙台だけど、試合が落ち着くとスッと引いて藤本が飛び出せるスペースを消しにきた。ここからが今の大分に突き付けられている課題だったわけだけど、松本戦や広島戦に比べれば前半からよく動かせていたし惜しいチャンスもいくつかあった。松本戦も広島戦も内容的に良くなかったことは別に構わないと思っていて(そもそも相手がうちの良さを消しにきてるわけだから)、何が課題かって数少ないチャンスをキッチリと決められて負けていることだけだったと思ってる。だから今日もまずはゴールを決められないことがまず最初のミッションで、その上でこじ開けられたら最高だくらいに思っていたわけだけど、満額以上の回答をいただき、本当にありがとうございます。


1点目。まずはボール奪取が素晴らしい。相手からしたらここで奪われたらヤバいと思うところで強引に体をねじ込んで奪うとそのまま足を止めないところが智輝の最大の魅力。最後はラッキーもあったけど、あそこにこぼれてくるのは足を止めなかった者に対するご褒美だよ。「BOX to BOX型のセンターバック(命名オレ)」をまさに体現する躍動感あふれる素晴らしいゴールだった。


2点目は今季決まったゴールの中でも一、二を争う美しいカウンターだったんじゃないだろうか。前にも少し書いたけど、6→19のパスってその後が効果的な動きに繋がることが少なく結局戻すことが多いと思ってたんだけど、それを反証するかのような星の素晴らしいワンタッチでのU字ターン(雄次だけに)で前を向いた時点でほぼほぼ勝負は決まっていた。下りてきて受ける動きをする阿道とスペースに動き出す準備に入っている藤本の役割分担も完璧だし、あとは2トップの2人が息を合わせるだけだった。カウンターって未だに「弱者の戦術」と思われてる部分があるけど、こうやって崩しを紐解いて見ると「賢者の戦術」にしか見えなくなる。理詰めだからこそ少ない手数でゴールを陥れることが出来るわけだから。


阿道に待望の初ゴール。ゴールの10分ほど前にワンタッチの鋭角なターンで相手DFを振り切って強烈なシュートを放ったシーンがあったけど、あの辺から今日の阿道はあるなと思わせてくれた。むしろあのシーンの方が今までイメージしていた阿道らしいし、これをきっかけにフィットしていってくれたら攻撃陣の厚みもさらに増す。悪いわけじゃないけど、開幕から何となくしっくりと来てない感じがあったと思うけど、昨シーズン藤本がフィットするまでにかかった時間を考えたら十分に早い方だし、J2で見せてきた阿道の恐さはこんなもんじゃないはずだし、もっともっとを期待したい。


初先発の島川も良かった。何度も書いてきたけど、今季たくさんの期待の選手が新加入してきたけど、個人的に一番期待していたのは島川。きっかけも書いてるけど、去年のトータル4−10で惨殺された甲府との2ゲームで嫌らしいくらいに効きまくっていたのが島川だったから。だから加入が決まった時には「哲平さんやるな」と思ったし、今日は思ってた通りの活躍をしてくれた。水曜日のルヴァンでもやたらと縦方向にパスを付けるなという印象があったんだけど、多分このチームで生き残るためにはボールを狩ってるだけじゃダメなんだということの意識の表れなんじゃないかと勝手に推測してたけど、今日も奪ってすぐに縦に付けるパスが何本もあった。ティティパンや前田、マルちゃんとのローテーションや役割分担にも幅が出るし、島川の台頭はデカい。


85分を過ぎたあたりで仙台の選手たちの心の中で一斉に闘争心が折れていく音が明確に聞こえた。それこそ「ポッキーン」とね。そこからの約10分は完全に足が止まったし、やられたい放題・裏取られたい放題で屈辱だったろうね。あそこまで好き勝手やって追加点奪えないうちの選手たちも人が良すぎるけど、この試合に完全に勝った何よりの証だったと思う。仙台の渡邉監督は試合後のインタビューで勝敗の分かれ目は「ミスを突けたかどうか」と悔しさ丸出しで答えてたけど、試合直後とは言えそんな総括してたら次も勝てないよ。棒立ちで次々にパンチを浴びせ続けられてた選手たちを本当に見てたの?


ということで暫定ではなく確定で3位浮上。ハハハ、マジかよ。鹿島も浦和も川崎も神戸もガンバもみんな順位が下なんだぜ。ちょっと信じ難いよ。念のためもう一回確かめてみたけど、来年までパスポートは有効だったよ。夢見るだけならタダだからさ。行けるとこまで行こうよ。残留が目標のまんま、別の目標までたどり着いちゃっても面白いじゃない。あー、パナスタ猛烈に楽しみになってきたー!!早く来い来い次の週末!!
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物足りない(ルヴァンカップGS3節神戸戦)

2019-04-10 21:37:47 | マッチレポート19'
今季初の2点差負け、数えるほどの枠内シュート、ピッチ状態からやむを得なかったとは言え多かったパスミス。リーグ戦のメンバー入りに向けてアピール出来た選手は1人もいなかったんじゃないだろうか。つまり結果も内容も物足りなかった試合。


1失点目、我々の右サイドのスペースに飛び出した小川のマークは誰がすべきだったのか。高山と岡野のどちらも距離が遠く、意思疎通の不足や約束事の徹底に問題があったように思う。あそこまでマークが遅れれば、J1クラブならキッチリ決めてくるよ。2失点目、ピッチが濡れていて難しかったとは思うけど、もっと外に弾き出さなきゃいけなかったポープ。もっと言うと絶好のアピールの場でメンバー入りすらしていない小島とキョンゴンはどうした。前半だけで致命的なバックパスのミスを2つもした長谷川はまだまだ物足りない印象。随所に可能性のあるプレーは見せるもののことごとくフィジカルで潰されてしまう成豪のワイド起用はそろそろ止めてあげた方がいいんじゃないだろうか。シャドーでやらせたい。


後半になると神戸が受けに回ったため押し込む展開が続いたけど、繰り出す攻撃がことごとく物足りない。島川あたりは積極的に縦方向へのパスを入れようという意図が見て取れたけど、そのパスに反応する3人目の動きが皆無だった。さすがに縦パス受けてターン1発で振り切れるようなFWはうちにはいないから、くさび役の選手からダイレクトで落としてもらう動きの選手がいないと崩すのは難しい。阿道も今日の渡部&宮のようなJ1のレギュラークラスのCBじゃなければ収まりもいいので、そこに連動して反応出来る選手がもっといてほしかった。前半の馬場が抜け出したシーンなんかは良かったよね。


まあ今日は寒かったし、ピッチも濡れてたし、阿吽の呼吸で動けるほど練度を高めている組合せとは言えないメンバーだったからやむを得ないとは思うけど、収穫はほとんどなかったに等しい。もっとチャレンジしないと。そういうのが見たいのは別に自分だけじゃなくて片野坂さんだってそうだと思うよ。幸いにも混戦状態のCグループ。最下位から1試合で1位まで狙えちゃうくらいの混戦状態。残り3試合のうちホームも2試合残してるし、まだ自信を掴んでいるとは言い難い選手たちが多いメンバーだし、ホームの後押しはリーグ戦以上に重要。ホームの皆さん、どうぞよろしくお願いします。


もっとアグレッシブに、もっとチャレンジを!ルヴァン獲ったろうぜ!
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スカウティングの勝利(6節札幌戦)

2019-04-07 22:42:33 | マッチレポート19'

マルっと2日間札幌で遊んできた。楽しかったという感想しかわいてこないくらい楽しかった。サッポロクラシックもたくさん飲んできた。



ということで2度目の札幌ドーム。


その5年前の札幌ドームと言えば、我らがキャプテン・鈴木義宜が特別指定時代に初めてベンチ入りした記念すべきスタジアム。当時の文章を読み返して驚いたのが、その時点ではまだ入団決まってなかったんだね。もしそのまま話がまとまってなかったらと思うとちょっと想像すらしたくない恐怖ですな。


もう一つ札幌ドームと言えばあのベッカムのPK。あのPKを獲得したのはオーウェンで、PKとなるファールをしたのがポチェッティーノ(現スパーズ監督)。




ドーム内に日韓W杯当時のアルゼンチン代表のユニフォームと当時の作戦ボードが飾ってあってそこにポチェッティーノの名があって試合前からこれ見て感動してた。


本題の試合。電光石火の先制点が決まった時点で今日はこれで負けることはなくなったかなと個人的には楽観してた。今季のチームはそれくらいに自らのペースで試合が出来ればそうそう下手な試合はしないという安定感というかチームとしての地力があるように思う。ちなみにキックオフから先制点までブロックやスローインを除くとチャナティップがほんの数秒間キープした以外は誰にもボールを保持させないままにゴールが決まっている。この日の勝利の要因を一つ挙げるとすると「スカウティングの差」じゃないかなと思う。まず先制点のシーンで小塚がスペースランニングすることは札幌はあまり想定していなかったんじゃないかなと思う。いきなりそこに走り込まれた上に、藤本の必殺パターンのニアへの速いクロスじゃなくファーにクロスと想定外のことが続いてバタついた札幌はボールに触ることすら出来ずに先制点を許すこととなった。これはスカウティングの勝利と言って過言ではないと思う。2点目も一見シンプルなゴールに見えるけど、トリテンの怜さんの記事によれば対面の菅大輝の足が速くないという事前情報が入っていた上で「徒競走勝負」に持ち込んでいたと思って見返すとなおさらにその価値が伝わってくる。正直に言うと後半のスタートから札幌がギアを上げてきたところまでは想定内で、今日の出来なら早々にカウンターを突き刺してとっとと試合を決めきれるくらいに思ってたけど、さすがにそこまでは甘くはなかった。


昨日の試合でもう一つのポイントがさんぺーと星のスタメン起用。2人のスタメン入りでピッチ上の11人は極めて2018シーズン仕様に近い状態に戻った。それを片野坂さんは「チャレンジ」と表現していたけど、2人は十分すぎるくらいにその期待に応えた。さんぺーについては当然の出来だと思うし、とにかく早くJ1でゴールを決めてほしいと思う。そしてより成長を感じたのは星。昨季左WBとして1年間レギュラーを務めながら高山の加入でリーグ戦での出番が減り悔しい思いをしていたと思う。戦術系の記事なんかでは右利きの星が仕掛けるのはカットインばかりで「縦がない」ことはもうバレていると評されることも多かった。確かに自分もそう感じることは多々あったけど、それに反発するかのように昨日の前半10分のファーストアタックは力強く「縦に仕掛けて」CKを獲得した。もちろん星がどう感じていたかなんて知る由もないけど、久々に回ってきたスタメンのチャンスで見返してやろうという気概を込めた仕掛けのように自分には映った。これで高山薫が刺激を受けないはずがないし、ポジション争いの激化は必至。三竿の完全復活も時間の問題だろうし本当に楽しみ。



一方で札幌が淡白だったなという印象も否めなかった。後半スタートから始まった攻勢が試合終了まで続いたのはさすがだったけど、分かりやすく大分が苦労している時間帯に簡単に角度もつけずに放り込む回数が多くて、本当に助かった。小塚のポスト直撃のシュートに繋がった直前のプレーもフワッと軽くて簡単に決定機に結びつけられてて何となく淡白だなという印象は90分間続いた。前節0−4の完敗でその辺りはきっちりと上げてくるかなと思っていただけに少し拍子抜けだった。



2018シーズン仕様に戻った感のあるチームの中でもしっかりとスタメンを継続している小塚はどんどん良くなってる印象。細かい局面でのうまさは随所に見られるし、前節のようなスーパーロングパスもあるし、攻守両面で機動力の高さも見せつつあって、試合を重ねるごとに恐さを増していってる。あと期待したいのは得点に直結するプレースキック。十分に可能性はあると思ってる。



「福森対決」は直也に軍配が上がったね。



地元で燃えたか怜さんはこの日もスーパー。







チャナティップ絶対いい奴だよな。



中継にもよく映るこの幕。ちゃんと北方4島まで描いてあるんだよね。



試合前にけっこう長い時間を使ってヴィジョンで放映されてたスタジアムTVという名の番組。札幌ではおなじみの大森健作さんとお笑いコンビの「アップダウン」が進行役。対戦相手の分析もかなりしっかりとしていて質が高かった。ちなみにもうかなり前かと思うけど、地上波でちょこちょことアップダウンが出てた頃はけっこう好きだったんだよね。地元で頑張ってるようで嬉しかった。


これでリーグ戦も6試合を消化。傾向は誰でも分かるくらいに明確となった。次節の仙台は鳥栖に勝ってやっと今季初勝利を掴んだとはいえまだまだうまくいっているとは言い難い。攻撃力に優れる大分のホームに乗り込んでくれば守備的な戦術を採用してくる可能性は非常に高い。と言うよりもそう来てほしい。そしてそれに我々がどう対応するかという試合が見たい。苦労するとは思うけど、そこへの対応策を早く見つけられないと残留への道も開かれない。J2の時だけの傾向かと思ってたけど、ホームであまり腰の引けたサッカーは見せられないと攻撃的に来ることが多い(我々から見て)アウェイで勝ち点を稼ぐ傾向というのは意外にもJ1でも続いていきそうだ。




札幌はもう何回も行ってるので観光としての見所って意外となくてひたすらに食べてた。でも勝ちゲーム見て、あとはひたすらうまいもんばかり食べてるってこんな楽しいことないよね。


ジンギスカン食べて


軽く歩いたあとに豪華刺身の盛り合わせと日本酒(釧路の福司うまかった)をハシゴして




12時間後にはまた寿司ほおばってるとか自分でやったことながらもう頭おかしい。札幌駅で人気の回転寿司屋が激オシしていた「二階建てホタテ」なる狂気の握りがマジでうまかった。一階だけでも十分に肉厚なのにそれ重ねちゃってるからね。それと初めて食べた生のニシンがうまかったな。もともと光り物が大好きだけど、自分の中での青魚ランキングでいきなり上位に食い込んでくるうまさだった。


ということでただただ楽しいだけの遠征記おしまい。ルヴァンがんばろう!
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