Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

「主審告白」

2010-09-26 02:16:49 | 読む


読むに堪えない。一言で言うとそんな感想です。

家本さんは卑屈になりすぎている。そりゃ、ひどいことばかりを言われてきたんだろうからそうなっても仕方ないと思うけど、こんな内容のことだったら本なんて出さない方が良かったと思う。

とにかくこの本を読んでいて最も気になるのが、「日本だと○○」という表現が頻繁に出てくる。もちろんこの○○のあとには「だから日本はダメなんだ」というニュアンスを含んでいるわけだが。オレはあまりにも先を行き過ぎていてサッカー後進国の日本では理解されないんだという内容の第4章はJリーグを主戦場としている選手やサポーターからすると怒りを覚える内容だ。

さらに何を勘違いしたのか、アスリートでもないのに、何かを成し遂げた人間でもないのに、トレーニング方法や体のケアの仕方を延々と述べているのにはうんざりする。この本を購入した人間がそんな内容を期待してるわけないだろ。

本の中では「オレは変わった」的なことを言っております。でも甲府戦で久々に笛を吹いていただきましたが、あんまり変わってねえなという感想でしたし、大阪ダービーでも試合を混乱に陥れる赤紙出してましたしね・・。正直説得力ないんだよね。

繰り返しますが、出さなかった方がいいと思う。せめて現役退いてからの方が良かったんじゃないですかね。

ただ「審判に対してリスペクトを」という考えは私は持つようにしてますよ、家本さん。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「フットボールの犬」・宇都宮徹壱

2010-01-02 01:03:50 | 読む


今年の正月休みは4日間しかないため、当然のことながらやることなし、行くとこなし。

今日は天皇杯観て、明日と明後日は箱根駅伝を観ておしまい。それにしても遠藤すごかったな。周作はACL出られるんだな、良かったね。

この休みで読み終わった本。「股旅フットボール」の海外版みたいなもんかな。帯の「マイナー好きにもほどがある」っていうフレーズがいい。

今年はJFLや地域リーグを観に行った時にも思ったけど、色々なところで色々な形で毎日サッカーが行われている。宇都宮さんの本を読んでいるとそれをより一層認識する。今年は今までの年とは確実に違う形でサッカーと関わるようになるのは確実。本当に大切なのは何かをよく考えようと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「魔術はささやく」・宮部みゆき

2009-10-10 18:05:49 | 読む
公共交通機関で行く遠征の楽しみの一つに行き帰りの読書があります。

普段はちょこちょことしか読めない本も電車やバスの中では思いっきり没頭出来るのが嬉しいです。

たいていは帰宅するまでに読み終われる分量のものを選んで持っていきます。


今回選んだのが、これ。

約400ページでちょうどいいかなと思ったけど、家に着いた時に少し読み残してしまったのが、失敗でした。

話はもちろん面白いんだけど、「魔術ってそれか・・。」というのが最大の感想。宮部作品だけに期待値があらかじめ高すぎたかな。

せっかく仙台に行くんだから伊坂作品にすれば良かったと思ったのは帰宅してからでした・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「沈まぬ太陽」・山崎豊子

2009-07-09 23:39:32 | 読む

実は10年ほど前、まだ学生だった頃に親父から借りて読んだことのある作品です。でも驚くほど新鮮に読み切れました。

改めてこの人の偉大さに感動。

実質3部作だけど、どれも違った面白さでぐいぐい引き込まれる。

さて、「運命の人」にはいつ手をつけようかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「悪人」・吉田修一

2009-07-09 23:26:33 | 読む

まぁ、普通だな。

タイトルが「悪人」なんだけど、登場人物にそれほどの悪さを感じなかった。

現実の世界の方がもっと悪人がいたりする世の中だからね。

舞台が九州だったってことぐらいかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「股旅フットボール」・宇都宮徹壱

2009-04-20 23:41:52 | 読む


ちょっと現実逃避気味ですが、昨日神戸の行き帰りで読んだ本のことなどを話したいと思います。

先週ツエーゲンの試合を観に行ったことで以前から読もうと思っていたこの本のことを思い出してアマゾン買い。

この本に出てくるほとんどのクラブがJを目指しているわけだが、クラブを強くしていくこととクラブを大きくしていくことを同時に進めることの大変さが手にとるように分かる。

宇都宮さん曰く、

「J2降格とJFLの昇格を逃すのでは深刻さの度合いが違う。」

すなわちJ2に降格しても「J」のつく場所で来年もサッカーが出来る。

しかし全ての力を注いで臨んだ地域リーグ決勝で負けてしまうと、来年があるかどうかが分からないからだ。

昨日は負けた勢いで残留だ、降格だ、とみっともない文章を書いてしまったが、生きるか死ぬかの状況のクラブに比べたら大分をサポート出来ることが何と幸せなことか。

少し気が楽になりました。

ツエーゲンの現場でも思いましたが、下から這い上がってこようとする人たちのエネルギーやパワーは本当にすごいものがあります。やっぱり俺たちには何か忘れちゃったものがあるよね。

今年は絶対に「地域決勝」を観に行くことを心に決めました。

で、今日は「絆」の宇都宮さんのコラムを読み返したわけですよ。

「地方クラブのトップランナー」- 大分には、その自覚と誇りをもって、さらに高みを目指してほしい。

う~ん、3つ負けたくらいでネガッてる暇は俺たちにはねぇ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「大地の子」・山崎豊子

2009-03-10 22:54:58 | 読む


言わずと知れた超大作なわけですけど、改めてこの人はすごいなと思った。

山崎豊子は「不毛地帯」「華麗なる一族」に続いて3作目だけど、どれもかなりの量がありながら途中で全く中だるみがない。特に「大地の子」はテーマも素晴らしければ、ストーリーも素晴らしい。

「不毛地帯」を読んだ時も思ったけど、戦争によってもたらされる悲惨さを書かせたらこの人の右に出る人いないんじゃないかな。とにかく引き込まれる。

まだたくさん残っている大作を読むのが楽しみだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「重力ピエロ」・伊坂幸太郎

2009-02-17 23:07:11 | 読む


最初はそんなに面白くもない放火事件の話がダラダラと続くわけだけど、後半に向かって家族の絆がテーマであることが分かってくるとグッと集中して入れた。どうしようもなくやりきれない話になりそうになるけど、最後は清々しい。

映画化されるそうだけど、お兄ちゃんの方が加瀬亮って、あまりにもありきたりすぎないかい。もっと唸らせるようなキャスティングがほしいよね。無難すぎ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「シャムスカマジック」・ペリクレス・シャムスカ

2009-02-08 22:08:55 | 読む


今日は大阪の友達の家にお呼ばれしてました。その行き帰りの電車の中だけで読み終えてしまった。

まぁ、改めて新鮮な話っていうのはそんなになくて今までのシャムスカが残したエピソードのまとめ的なものですね。

詳しく知らなかったからというのもあるけど、「オシムの言葉」を読んだ時の方がインパクトがあったかな。

ただシャムスカが2014年のブラジルW杯で、日本代表を率いて母国凱旋を果たしたいと明言しているのは興味深いですね。

犬飼はシャムスカを評価していないようですし、もうちょっと長く大分の監督をやるってのもありなんじゃないでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「モダンタイムス」・伊坂幸太郎

2008-12-15 22:40:59 | 読む


伊坂作品は2冊目。

モーニングはちょこちょこと読んでるけど、連載されてたなんて知らなかったな。ただ作品自体はちょっと・・。

「そういうことになっている。」

よく出てくるフレーズだけど、こういう曖昧な言葉がポイントになる作品って、いまいち乗ってけないんだよね。

ちょっと、本当にちょっとだけど、昔に読み漁った村上春樹作品の香りがしました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「理由」・宮部みゆき

2008-10-12 12:03:21 | 読む


犯人が誰かって分かるところがやたらと軽く書かれていたのは、普通に読んでれば推測がつくだろうってことなのか?

かなり最後のあたりまで誰だか分からず、残りのページ数が少なくなっていくことに一人で不安を感じてしまっていた。

文庫本で700ページ弱って、量としてはかなり多い方だろうし、登場人物もたくさん出てくるけど、混乱することもなく読み進めていけるのは作家さんの能力なんだろうね。

学生時代によく読んでた馳星周なんて登場人物表がないと読めないのが多かったもんな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「さよなら渓谷」・吉田修一

2008-09-15 23:08:32 | 読む


この本はちょっと前に、ある雑誌でカリスマ店員(本屋)が絶賛しているのを見て読もうと思いました。

ただ吉田修一については以前に「パークライフ」を読んだことがあったけど、あまり面白くなかった印象があったのでどうかなと思ってました。

今日は一日暇だったので読書デーにしようとは思っていたのですが、まさか4時間程度で読み終わってしまうとは正直思いませんでした。

当初読み始めた部分とは全く違うところにこの作品のテーマがあるというのが一番の驚きというか魅力なのかもしれませんね。

面白かったです。

やっぱり作家さんを一つの作品だけできめつけてはいけませんね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「八日目の蝉」・角田光代

2008-09-01 00:20:52 | 読む


ジャケ買いならぬ帯買いしたようなもんです。

犯人に感情移入してしまうとどうしも終わりに切なさが残ってしまいますね。

完全に希和子に感情移入していたので、最後に今の希和子が出てきて、少しホッとしました。

「その子は朝ごはんをまだ食べていないの。」

このセリフで完全にやられたな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ゴールデンスランバー」・伊坂幸太郎

2008-05-26 23:34:36 | 読む


文学的センスがとりわけあるわけでもないので、直木賞や、ましてや
芥川賞より本屋大賞を信頼しているわけです。

なので今年も発表されて、即アマゾンで3冊まとめ買い。

大賞に敬意を表して「ゴールデンスランバー」から読みました。

伊坂幸太郎という作家には全く予備知識がありませんでしたが、これ
またいい作家ですね。ミステリーものというのはどうしても佳境に入る
までにどうしても「中だるみ」的なところが出てしまうが、この作品には
それが全くなかった。

ラストはややスッキリ感に欠けるものの全体としては「抜群」の出来。

遡りの必要な作家がまた一人増えました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「火車」・宮部みゆき

2008-04-29 00:13:04 | 読む


会社の先輩に薦められてブックオフで買ってからずっとタンスの肥やしと
なっていたこの本をやっと読みました。

率直な感想は・・

「何でもっと早く読まなかったんだ!」
「さすが、このミス第1位!」

これは面白い!ラスト100ページくらいは読むのを止めたくても止められ
なかった。巧妙に張り巡らされる伏線が最後に徐々につながっていくところ
がたまらない。

今まで宮部みゆきという作家の作品を読んだことがなかったけど、何でこんな
に多数の作品が出版されて、こんなに人気があるのかが分かったような気が
しました。

ちなみにブックオフで400円。

たったの400円でこの極上のエンターテインメントが味わえる。

やっぱり読書は止められない。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする