Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

ニューイヤーカップ福岡戦

2015-02-07 15:48:39 | マッチレポート15’
勝てた試合だと思うし、合宿費用のことを考えると是非とも勝っておきたい試合だった。


前半と後半でガラリと内容の変わったこの試合。個人的にはダニエルが下がったからというよりも、末吉も水沼さんも田坂さんも言ってたように前半飛ばし過ぎたツケが後半に回ってきたことの方が影響があったと思ってる。ただ、前半飛ばしたことが悪いかと言えば、そうとも思ってなくて、今季の目指す縦に速いスタイルはあれくらいアグレッシブにいく必要があると思うし、どちらかと言えばゲームマネジメントの方に問題があったと思う。だからこそあのPKは決めなきゃいけなかったとなるわけだけど、でもこの時期にゲームマネジメントのことを問うのはあまり意味がないし、優先順位の低い事項で負けたわけで悲観的になることも、ひきずることもない。少なくとも全力出した45分でやりたいことが見せられてるだけで十分だ。


今日の前半で特に良かったのは深くまで押し込んでから相手にクリアをされてもそれを拾って二次攻撃、三次攻撃に繋げられた回数が多かったこと。攻撃に連動感があるから、仕掛けた選手をフォローしていく選手のポジショニングがいい。西と阪田とダニエルが代わる代わる外を回ってサイド攻撃を構築しようとしたシーンなんかは象徴的だった。あとは福岡の最終ラインが自信喪失してしまうくらいに裏のスペースを切り裂いた。PKも、PKっぽかったのも、タメや岡本のシュートも、みんな裏へのパスから作ったビッグチャンスだった。最終ラインから出るパスも、ボランチから出るパスもけっこう質がいい。前線の選手の動き出しのタイミングが分かってくれば、さらに質は高まっていくだろうし、今季の得点パターンとして期待のかかるプレー。


西はもうコンディションがピークを迎えてるんじゃないかと思うくらいにキレてた印象。昨季終盤から対人に関する守備はかなり向上してた印象だったから、もしかするとWBが思いっきりハマるんじゃないかと思えてきた。11シーズンに田坂さんが3バックシステムにシフトした時に西のWB転向を考えなかったのかなとふと思ったけど、さんぺーと天秤にかけた時にさんぺーの方が合うと判断したんだろうね。

鹿島戦からガラッと変わったエヴァ。ただ前半と後半でもガラッと変わってしまって、またもや真価を図りかねた。このままいくと潰れ役としての仕事を最も多く求められそうだけど、本人はそれに納得して走り続けられるのだろうかということが少し心配。ちゃんとしたシュートもまだほとんど見てないから、どんなゴールを決められるのか、その辺が見てみたい。

鹿島戦良かったから宏矢見たかったんだけど、サブにも入ってなかった。あとさんぺーは別メニューらしいけど、どんな感じなんでしょ。


繰り返しになるけど、嘆くのは賞金が50万減ったことだけで、それ以外は何ら問題ない。しかしサポ的にこんなにも充実したオフを過ごせてるのは、田坂さん就任以前から考えてもなかった。スカパーさんに改めて感謝申し上げるとともに、今月もう一試合くらい中継してくれたらなんて贅沢を言ってみたり。
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ニューイヤーカップ鹿島戦

2015-02-01 18:52:10 | マッチレポート15’
始動して3週間、監督や社長の「優勝を目指す」という言葉を信じる気持ちがより一層強くなった。そんな鹿島戦。


まずはじめに、スカパーさん本当にありがとうございます。サッカー成分、トリニータ成分がカラカラに乾いた心に、潤いを与えていただき、本当にありがとうございます。私は決してオフシーズンにJリーグセットを解約するようなことはしません。是非とも今後もこんな取り組みを継続していただけると嬉しいです。熊本戦も福岡戦も今から楽しみです。


予想通りに3バックシステムでスタートしたトリニータ。まだ開幕まで1ヶ月以上あるから、「今年はこれでいく」ってほどのものではないとは思うけど、まずはこのシステムの成熟をメインに進めていくんだろうね。先週くらいからずっと去年の長崎の試合を観てて、山口の研究をしてたから、今日3バックの真ん中にいる山口を見ても何の違和感もなく、新加入選手という感じがしなかった。今日は5失点してしまったけど、去年の録画を観てても山口は本当にいい選手だというイメージを持ち始めてる時だったので、今季のディフェンスリーダーとして期待したい。ついでにセットプレーの流れから放ったボレーも良かった。あんなシュート持ってんのね。

5失点の中で個人的には1失点目にポイントがあると思ってる。1年半ぶりに3バックシステムに挑戦するトリニータ。既存選手はもちろん1年半ぶりだろうし、新加入選手にはもっと長いこと3バックをやってない選手もいると思う。だから課題をこれからつぶしていく段階だとは思うけど、西の裏、阪田の横に侵入されてキレイに決められた1失点目にこそ改善すべき課題が凝縮されてると思う。西と怜、そしてここに石川とさんぺーが絡んでくると思われる今季のWB陣。確かに攻撃面においてこの配置は魅力的だ。今日も西や怜が1対1で仕掛けられる局面を何度か作ったし、期待感の持てるシーンだった。ただそこは表裏一体。WBの裏狙いは3バックシステム攻略の定石なわけで狙われて当然。鹿島がうまかったという点を差し引いたとしても、あまりにもキレイに崩された。攻撃的な姿勢を貫きつつ、背後をケアする。普通に考えれば、こんなにも重たいタスクはないわけだけども、3-5-2や3-6-1システムのキーになるのはWBだと思ってるので、誰がスタメンを張るかは分からないけど、頑張ってほしい。過去にトリニータが3バックシステムで輝いた時には大輔、ネモ、慎悟、さんぺー、ドンミョンと素晴らしい選手がこのポジションには必ずいたからね。


今日観てて一番徹底されてるなと感じたのは、「ボールの追い込み方」。ボールホルダーに対して、第一波の選手が最短距離で詰めていくのではなくて、明らかにあっちに行かせたいという意図を持って回り込んで詰めていき、第二波の選手のアプローチを促す。まだ全体的に重いし、そういう圧力をいなすことに長けてる鹿島が相手ということもあったから、連動して奪えるシーンは少なかったけど、5分のGKにエヴァが詰めていったところから奪ったのとか、86分のマイCKをロストしてカウンターを食らいそうになったところを西と宏矢で素早く挟んで奪い返したのとか、しっかりとやり切れたプレーもいくつかはあった。高い位置からの連動したプレッシングとか、攻守の素早い切り替えからのボールに対するアタックとかは、田坂さんの言う「縦に速いサッカー」の一部だと思うからこの部分の更なるブラッシュアップを期待したい。


中田浩二がしきりに「前半の大分は良かった」と言ってたけど、攻撃面だけに限定すれば後半の方が面白かった。特に宏矢投入後のボランチがタメ・昌也コンビになってからは、複数の選手が代わる代わるボールをもらいに顔を出してリズム良く攻撃を構築して、観ていて楽しかった。宏矢、岡本、エヴァで三角形を連続で作り出して奪った2点目のゴールなんてシーズン中ならベストゴールもんの崩しだったと思う。昌也はWinning Goalのインタビューで自ら言ってた通り、肉体改造で体を大きくした影響でスピード感がなく、もっさりしてた。パス出しとか動き方とか、ボランチがベストという思いは今日の試合でより一層強くなったわけだけど、フィットネスを上げてきた昌也が今から楽しみ。ボランチは決してダニ・兵働で決まりじゃないし、今季一番期待してるのは昌也。


ゴールは決めたもののボールに絡む回数が少なくて真価は分からなかったエヴァ。新潟時代はもっと黒子役に徹してた印象だったけど、随所に光るプレーを見せた岡本。ボールを持った時の期待感はやっぱり普通じゃない兵働。全体感で見回しても上々だったんじゃないだろうか。スコアを気にする時期じゃないし、ひとまず順調にチームがもがき始めてることが分かっただけでいいと思う。もう中2日で熊本戦。今日見られなかったムリロとか石川を今度は見たい。
コメント (4)
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