Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

大分で見られなかった男たち

2016-07-31 22:23:31 | トリニータ
「栃木は僕らとは違うスタイル。リーグ戦で結果を求めるならああいう戦いもありだとは思う。ボールを保持してどう相手を崩すかを突き詰めようと目指してきた。ウチのほうが良いサッカーをしているということを結果で表したい。」(途中若干省略)

勝負事だから勝つこともあれば、負けることもある。ただ、これはダサい。こういうことを言っておいて、この負け方はダサ過ぎる。監督が如何にダサいかの言葉は泉から水が湧き出てくるかのごとくどんどん出てくるけど、まだこの監督を信じて昇格を目指さないといけないから、今日のところは控えておくけど。

とりあえず文字情報でATの失点を知った時のオレの頭の中には、リング上で仰向けに大の字になる片野坂監督を踏みつけて、舌を出しながら親指で首を斬るポーズを取る横山監督の図がすぐに思い浮かんだわけですよ。






さてと、気持ちを切り替えて。今週は嫁さんと子供が帰省中につき、一人でフラフラと色々なところにサッカーを観に行っとりました。


まずは朝の9時に前橋市は富士見総合グラウンド。初めて来たけど、まあ遠いのなんの。看板なんかを見てると、市町村合併で前橋市になってるけど、もとは富士見村だったようで、遠いのも納得。しかし群馬もハンパなく暑いけど、毎年来てると、何だかこの秘境っぽいグラウンドで若人たちが一生懸命にボールを追ってる姿を観るのが病みつきになってくるような感覚がある。



カードは神戸U18−JFAアカデミー福島。神戸U18といえば個人的には前川くん定期観測。2年生ながら、しっかりと右SBのレギュラーポジションを確保してるようで素晴らしい限り。



その前川くんとアカデミーの5番・清水くんのところのマッチアップがこの試合のポイントに。序盤はこの局面で優位に立ったアカデミーが徹底してこのサイドを狙った。「アイツビビってるから、全部いけるよ」なんて声が飛ぶくらいに徹底してた。ただ結局アカデミーはここの見立てがちょっと甘かったように思う。徐々に持ち直した前川くんは決定的な穴を開けることもなく、劣勢だった神戸に考える時間を与え、試合の流れも変えさせた。そもそも中学年代で全国準優勝して、今も日頃からプレミアリーグでもまれてんだから、そんじょそこらの対面の相手にビビったりしないでしょうよと、贔屓目抜きでも思ってたし、その通りになった。



この試合で抜群に面白かったのは、神戸の22番・佐々木大樹くん。読みは多分「だいじゅ」。2年生で高さもあるFWだけど、注目すべきはそのドリブル。独特の間合いからヌルヌルと抜けていくドリブルはバイタルエリアでアカデミーの脅威になってたし、実際に2点目のPKは彼のドリブルをGKが引っ掛けてしまったところからだった。東京ラウンドでもう一度見たいと思わせるちょっと中毒性のあるプレーヤー。



神戸の左SBの4番・白石くんはスマイス・セレソン出身。彼が本日一人目の「大分で見られなかった男」。ちなみアカデミーのサブにも林田くんというカティオーラ出身の子がいた。結局出場はなかったけど。





試合は3−2で神戸が勝利。飲水タイムやケガもあり、6分あったATの5分ごろに決勝ゴールが決まるという劇的な展開。試合自体は面白かったから、延長もいいかなと思ってたけど、最後に神戸が見事に決めた。



試合終盤に接触でケガをしたアカデミーの5番・清水くんは結局救急車で搬送されることに。ピッチに救急車が入ってくるのを、この1年で3回も見た。嫌なもんだし、軽症であることを祈りたい。





続いて約120km移動して、相模原でJ3を観戦。対戦相手の福島は大分の次節の相手。さらに相模原は時間は開くけど次々節の対戦相手ということでスカウティングを兼ねて。試合前には先日の相模原市内の痛ましい事件を受けて黙祷とフラッグも半旗に。



この夏に相模原に移籍してきた石川大徳が左SBで先発。去年結局大分での出場機会はなく、今日初めてサッカーをしてる姿を見た。石川が本日二人目の「大分で見られなかった男」。石川を筆頭に、近藤、赤井、ベンチに石田とこの夏に積極的に補強した新戦力をドンドン使っているという印象を受けた。



相模原のアンカーに入ったトロ。ホームでの対戦時にはいなかったと思うけど、このトロがなかなかいい。トロはトロでも中トロ並みの脂っこさで最終ライン前でお掃除をして回る。ちょっと厄介な存在に感じた。



試合内容自体は極めて面白みに欠ける、また低調な内容の試合だったけど、深井が本当に何もないところから一人でグリグリ侵入して決めてしまった。あの辺はさすがと言うほかない。



能活さんにこう言われたら回さざるを得ない。





今季の福島は初めて観たけど、何とも表現し難いチームだった。樋口、金功青、星が絡む攻撃は非常に自由で創造性があって守る側からすると捕まえにくいだろうなと思わせるもので、実際に何度かはゴールに迫った。ただ、福島全体として見ると、前述の3人が輝くアタッキングサードまでボールを運んでいく術を持ち合わせていないという印象。何とかそこまで持ち込めれば恐いけど、カッチリと守られると急に元気がなくなってしまうように見える。ちなみにチーム全体も何となく元気がない。是非次節までそのテンションで行っといてほしいとこだけど。そしてDFラインは大型DFのパウロンを筆頭に何だかとても不安定。常にやらかしそうな空気を身にまといながらプレーしてるみたいで、サポーターからしたら堪んないだろうなと思った。アウェイだけども主導権を握り続けて、前の3人の出る幕を出来る限り少なくしたい。今季学んだJ3によくいる典型のようなチームなので、今まで払った授業料を活かすためにもしっかりと勝ち点3を取りたい。





ちゃんと作れれば攻撃は恐いのに、終盤は梅井を前線に投入して、梅井大作戦に移行。しかし結局不発で敗戦。もったいないという印象しか残らなかった。梅井もプレーしてる姿は多分初めてで、本日三人目の「大分で見られなかった男」。



そして本日最後の「大分で見られなかった男」はこの選手。大分サポーターの皆さーん、この選手があのシンバですよ。厳密にはほんの少し見たんだけど、あっという間に我々の前から姿を消してしまったシンバ。何か神秘的なものすら感じさせるシンバ。元気に復帰してましたが、まあ普通の選手でした。





スカウティングだ何だといっても今日の敗戦で、アウェイだろうが、相手がどこだろうが、もう全部勝たなきゃ優勝出来ないくらいまで引き離されたわけで、もうとにかく「勝て勝て勝て勝て、ぶっちぎりで優勝するんやろ」な気分です。


監督、ダサいままで終わらないでください。本当に良いサッカーが何なのか見せてください。
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ポジション争い激化(18節FC東京U23戦)

2016-07-24 22:38:36 | マッチレポート16'


行ってきました夢の島。東京駅から京葉線に乗って、うっかり乗り過ごすと夢の国に着いてしまう、そんな夢の島。古い東京の人間からすると未だにゴミの島の印象が残る、そんな夢の島。思ってたほど悪くはなかったけど、西が丘だったらと思うとやっぱり落差の大きい、そんな夢の島。とにかく勝てて良かった。



失点シーンを除くととても良かった前半に比べて、後半はかなり不細工な出来だったけど、今日のこのコンディションを考えると、仕方がないと割り切っていいと思う。3バックと4バックのフォーメーションの違いによるギャップはどちらかというと大分の方がうまく突けていたと思う。同点に追い付いたドンウクのゴールは本当に素晴らしかった。多分鈴木だったと思うけど、長めの縦パスにくさびに入ったごっちゃんが落として、もう一人のFWであるドンウクがきっちりと決める。複数人のイメージがしっかりと共有された技術面、失点後すぐに取り返した精神面、両面ともに評価出来る本当にいいゴールだった。





レギュラー争いが激しくなってきたと思う。特にFW陣は混沌としている。初めて長い時間観たドンウクは予想以上に前線で走れて、相手が嫌がる追い込み方が出来てた。ゴールシーン以外でも本人が得意だと言っていたカットインからの右足シュートで1本ゴールを脅かしたし、何よりもここでやらなきゃ居場所がなくなるくらいの悲壮感にも近い頑張りが見られた。


そのドンウクと交代で入ってきた新戦力キリノ。体のキレはイマイチという印象だったけど、前評判通りに前線での頑張るスタイルは試合終盤でパワーダウンした相手の最終ラインに間違いなく効いてた。まだ先発は無理そうだけど、期待は出来ると感じた。ここにごっちゃんとさんぺー、中断後には伊佐も帰ってくるだろうし、誰が先発を勝ち取るか、いよいよ面白くなってきた。


中盤の2枚も面白い。視野の広さとか今までの良さはそのままに試合終盤でもフィジカルが落ちずに、相手の前に入れる強さを見せてる昌也は当確として、もう1席を巡る争いが激しい。前節の記事で書いた通り、八反田はやっぱりいい。間に入ってこれるポジショニング、間を通せるパスのセンス、そして出したら動くの流動性。動きのあるサッカーってこういうことだよなと唸らせてくれるものを八反田は持ってる。ただ、あっさりポジションは渡さねーぞと言わんばかりの姫野のがっつく感じがまたたまらない。今日はなかったけど、シュート意識の高さも姫野のいいとこだし、自分の良さで争い続けてほしい。千明にもソンスにもこのまま終わってほしくない。


ダニエルさんは復帰後いきなりの決勝ゴールとさすがの千両役者ぶり。山岸が期待ほどのプレーをまだ見せられておらず、かつ90分もたないとなると、優先順位が下がるのは仕方ない。こうなってくるとかなり高いレベルでCBとSBを兼務出来るようになってきた福森の存在は大きい。特に最終ラインにダニエル、鈴木、福森、岩田と並ぶと高さの面での不安がほとんどなくなるから心強い。福森はあとはSBに入った時のクロスの精度を何とかしてほしい。ぐっさんもいつどんな状況で出されてもきっちりと仕事してくれるし、最終ラインもまだ固まらない。


前節藤枝戦の2失点目のチョンボとポゼッション時にやや迷いを見せる上福元を一度先発から外すのもありなんじゃないかと思ってたけど、今日のアディショナルタイムのビッグセーブでその考えも一瞬でぶっ飛んだ。あれはスーパーセーブ。止まりかけたサポーターの心臓を瞬時に蘇生させるAED型スーパーセーブ。


こうやって各ポジション見ていくと、いい意味で競争が激化してきてる。チーム力を上げていくにはこういう状態を作り上げることが大事だし、それが出来るだけの戦力があるはず。



この試合の直後に発表されたFC東京のトップチームの城福監督の解任。昨日の敗戦を受けて、間違いなくクラブ内は不穏な空気だっただろうし、今日のU23のメンバーを見てもそこにつけ込ませていただいた感は否めないけど、勝ち点が死ぬほど重要なこの時期にそんなこと知ったこっちゃない。安間さんの昇格とかあるんだろうか。



U18所属の生地(おいじ)くん。今季トリニータの選手以外で一番実戦を見てるのは多分彼と今日も出てた鈴木喜丈くん、岡崎くんあたりだと思う。U23が3試合、U18で2試合の計5試合は観てる。そう考えると、U18の本業を抱えながら、U23でレギュラーに定着しつつある彼らの忙しさたるや想像を絶するね。そもそも明日から始まるクラ選どうすんのかね。ルール通りなら明日の甲府戦か明後日のうちのU18との試合のどちらかは休ませないといけないんじゃないかな。



林さん。本人が一番分かってるだろうけど、そんなに恐さのない選手じゃなかったはず。



琉球戦は高橋秀人、栃木戦はムリキと1試合に1人くらいはバリバリのJ1選手を入れてくる傾向にあるけど、正直全然恐くなかった水沼宏太。単純に3バックシステムの中盤ワイドが合っていなかっただけのような気もするけど、それにしてもポジショニングも中途半端で特に前半は怜に裏を何度か取られてた。2月のACLプレーオフで観た時は今季はこの選手を中心に回っていきそうだなくらいに思ったもんだけど、どうしたのかしら。監督が代わってまたチャンスが巡ってくるのか。





次節のビッグマッチに向けてやれるだけのことはやった。勝ち点6差は少し離されすぎたけど、地道に順位を上げて2位で迎えられるのはいいことだ。直近の栃木の結果を見ると、点は取られないし、試合終盤にゴールは決めるしで、正直穴がない印象。冷静に考えれば、あと2試合で1ヶ月の中断に入るわけで、引き分けでも悪くないとは思う。ただここで自分たちで止めておかないと、このまま最後まで走りかねない勢いが今の栃木にはあるから、何としてでも止めたい。栃木の負けなしが始まったのが第6節からだけど、その間のアウェイゲームでの観客数は以下の通り。

F東京 35百人
富山  44百人
ニッパ 16百人
吹スタ 17百人
相模原 35百人
鹿児島 28百人

練習試合かっつー話だよ。見せてやろうよ本当のアウェイゲームを、オレは行けないけど。見せてやろうよ1万人超えのアウェイゲームの恐ろしさを、オレは行けないけど。間違いなく今シーズン最大の大一番だよ、オレは行けないけど。サッカーは選手たちだけでやるもんじゃないことをみせてやろうよ、オレは行けないけど。大分の皆さん、マジで頼みます。声で、拍手で、ブーイングで、そして青く染まるスタジアムで調子に乗ったアイツらを圧倒してやろうよ。オレは行けないけど、明日から帰省する嫁と息子に魂は託しました。藤枝戦で買ったタオルチケットは嫁に、息子は5歳ですが、立派なシーパスホルダーです。色々な方が動員のお手伝いもしてくれてる。こんなタイミングはそうそうない。これぞ「リアル大分総力戦」だ。絶対に勝つ!!
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自作自演の劇的勝利(17節藤枝戦)

2016-07-18 02:19:59 | マッチレポート16'
変な形で2点のリードはあっという間になくしてしまったけれども、それでも藤枝との間には歴然とした差があったし、楽勝が妥当だったこの試合がこんな形になってしまった最大の要因はさんぺーの退場。暴言を吐いたと自ら認める通りさんぺーのやった事に同情の余地は1ミリもないわけだけど、個人的にはそれよりもその前の片野坂監督の抗議が無駄に長過ぎると感じた。


微妙な空気で前半を終えるも、再度締め直してきた後半はキックオフから圧倒。流れを藤枝に渡さないままに新戦力の八反田を投入、直後に後藤の勝ち越しゴールが決まるというこれ以上ない流れ。あそこから藤枝が巻き返してくるのは無理じゃないかと思えるくらいに後半の入りは良かった。完全にハンドだし、抗議をする気持ちは分かる。でもあれだけいい流れの中で、審判がベンチに寄ってきて試合が中断してしまうほどの抗議をする必要があったのかと思っていた。そしてその直後の退場劇。暴言を吐いたさんぺーがもちろん悪い。だけど、カードを出した主審の心理状態に直前の片野坂監督の執拗な抗議が全く影響していないとは言えないと思う。もう既に何が何でも、相手がどこであろうと、ホームだろうがアウェイだろうが勝ち点3を狙いに行かなきゃならない局面に入りつつある中で、こんな拙い試合運びをやっている場合ではない。


ハイライトではあのハンドシーンだけでさんぺーが文句を言ったみたいになってるけど、もちろん他に伏線があって、先制点の直前にもハンド疑惑があり、それはハイライトに出たシーンよりもゴールに直結するシチュエーションだった。そのプレーの後、全員がCKのポジションについた状態で、山岸キャプテンが主審に話に行き、その後さんぺーが何かを言ってるのがこの写真。この数秒後にヘディングで先制点を決めてしまうさんぺーには脱帽だが。さんぺー、気持ちは分かるけど、ダメだよ。オレはいつも思うけど、あんなのと付き合いたくなかったら、昇格するしかないんだって。



その先制点の起点となったCK。何となくゴールの匂いを感じなかった昌也のキッカーから姫野にチェンジ。見事にゴールに繋がった。こういうところに少しずつ手を入れていくのってとても大事だと思う。



藤枝との差について一番感じたのは、3バックの右に入っていた22番の選手。正直に言って、あそこにさんぺーや後藤を1対1でマッチアップさせる場面をどんどん作れば、いくらでもゴールが取れそうだと、特に前半は観てて思った。



新加入の八反田。投入されて攻撃面での最初のボール保持で、八反田は右にはたいてすぐに前のスペースへと走り出した。それを見て「おっ」と思った。大分トリニータがなぜ上手にボールを動かせないかを考えた時に誰でも分かるのが、ボールばかりを動かそうとして人が動かないことだ。俯瞰で見てる我々はそう感じ、そしてとてもモヤモヤとする。そのモヤモヤをファーストプレーで吹き飛ばそうとする選手に期待しないわけにはいかない。ちなみに前のスペースに走った八反田にボールは戻っては来なかったけど、そのボールは松本怜を経由して、チームの3点目となった。この「おっ」と思ったいい意味での違和感が、チームがうまく回る、そしてボールもうまく回るきっかけになってほしいと願う。八反田、期待してる。


その3点目のアシストを決めた松本怜。アレだよ、アレなんだよ、オレが待ってたのは。ボールを前に出した瞬間は、「あ、出るかな」と思ってもそれに追いつくのが松本怜だし、さらに可能性感じるクロスに出来るのも松本怜でしょ。あんなの出来るのそうそういないんだから、ドンドンやろうよ。今日は前半にも同じように左から突破したのもあったし、アレを見せておけば、カットインも活きてくる。もうもどかしいという気持ちもとっくに超えてちゃってたけど、完全復活だと信じるよ。数的不利になって最終ラインの5枚の一番左に入ってからも長いドリブルで何度もチームを救ってた。



バックスタンドからだとクロスバー直撃で「あー、惜しい!」くらいにしか思ってなかった清本のFKだけど、ゴール裏からの映像だと、とんでもなく曲がってんだね。福島戦の決勝ゴールに繋がったのもスゴかったけど、何でもっと清本に蹴らせないんだろう。当たるかどうか蹴ってみないと分からないっていう程度の質なら分かるけど、今のところかなりの高確度でゴールマウスに向かっていってるから、一つの得点源としてもっと多用すべきと思う。



ごっちゃんのMOMは妥当。だけど岩田に裏MOMあげたい。沖縄の時もそうだったけど、チームが数的不利になってからの岩田の「退場した人の分まで走ります」っていう能力というか、責任感というか、とにかく諦めないそのメンタルに涙腺が刺激される。


ごっちゃんの決勝ゴールが決まった後に自分のポジションに戻る時の表情。数的不利になって、さらに同点に追いつかれても何度も可能性のある攻撃を繰り出せたのは、岩田と松本怜の両翼の押し上げがあったからに他ならない。



前節の琉球戦からは見違えるように最後まで戦い、そして劇的に勝ち点3を掴んだ。この勝利をきっかけにしてほしいという思いがある一方、これだけ戦えるのに、これだけ戦える能力があるのに、琉球戦の終盤はなぜあんなにも無惨な出来だったのかという思いがどうしても拭えない。琉球が今節ホームで5失点でやられてるのを見ると、なおさらにその思いは強くなる。勝ったからいいものの、連続失点の教訓も活かされなかった。サッカーの内容というよりも、こういう面でのブレが試合ごとに大きく出るというのは、、、。これはちょっと注視していきたい。もうそういうのは去年でたくさん。



ユースも今季リーグ戦初勝利だったようで。本当におめでとう。写真を見ると中畑キャプテンも復帰してるようで。これで波に乗って、クラ選もがんばれ!


さて、来週はFC東京U23戦。3つのU23チームの中でも一番ユースチームから人を借りてるのがFC東京じゃないかな。試合の翌日から群馬でクラ選が始まることや前日にJ1戦が終わってることがメンバー選考に影響を与えそうで、全然読めないね。まあ誰が出てこようと、個人的には夢の島送りにしたことで、もともと嫌いだけどFC東京にはさらに怒りが増幅してるので、絶対にボコボコにしてやる。過去にもNACK5→熊谷、吹田→万博、厚別→室蘭とか僻地送りは何度もあったけど、西が丘→夢の島ほど落差のある僻地送りはないと思ってるから、FC東京だけは絶対に許さない。さんぺーの退場で次節キリノのメンバー入りが濃厚だけど、J3来て最初の試合会場が夢の島とか、「すげーとこ来ちゃったな」ってキリノ絶対思うよ。
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絶望感漂うドロー(16節琉球戦)

2016-07-10 20:50:01 | マッチレポート16'
アウェイとはいえ、最下位相手に負けたり、引き分けたりしても何とか前を向けてたのはホームで勝ち続けてたから。それがホームでも2点リードしながら、最後は負けなくてよかったとしか思えない内容で勝ち点を落とせば、もうそこに残るのは絶望感だけだ。順位で6位(試合数を勘案するとこの辺か)に落ちたことも絶望的だけど、点が取れた2回の攻撃を除いていいところが全くなく、アウェイチームに完全に運動量で負けるというこの先もっとコンディションが厳しくなっていく中で、いいとこ探しすら出来ないチーム状態を思うと、「どうすりゃいいのよ」という言葉が口をついて出てくるばかり。


自動昇格枠は1つしかない。全く負ける雰囲気のない栃木に残り14試合で勝ち点6差。これは厳しい。チーム状態がよければ、まだ何とかなるかもと思えるけど、この2試合で見せられた惨状を考えると本当に厳しい。オレがJ2の20位くらいに沈むクラブのGMなら相模原に期待の若手なんかをレンタルで貸し出して、「入替戦を消滅させてこい」くらいのことはする。本当に厳しい。


今週発表されたこの夏の補強第1弾は清水から獲得した八反田だった。実際のプレーのイメージは全くないけど、スタイルとしてはボールを保持する局面で持ち味を発揮する選手のようだ。この補強から垣間見える片野坂監督が考えていることは、今のスタイルのブラッシュアップだ。しかし今に始まったことじゃないけど、今季の大分トリニータもプレッシングの強度の強いチームには滅法弱く、目を覆いたくなるばかりにバタバタとする。残り試合数が少ないことや、他のJ3クラブのポテンシャルが大体分かった中で、方針転換もあるんじゃないかと個人的には思っていた。強さのあるFWを前線に配置して、他のクラブがエネルギーをかけてくる中盤を無いものとしてしまうサッカーも資金面で有利な状態にあるJ3ならば、それもありなんじゃないかと個人的には考えていた。しかし片野坂監督の考えは違った。まだ就任から半年そこそこだし、もちろんやり方を否定するつもりはないけど、本当に大丈夫だろうか。今季もこの時期の風物詩とも言えるピッチのボロボロ化が始まった。ホームチームの選手たちも緩い地面に足を取られてスリップするシーンが散見された。特に後半はボコボコになりやすくボールを丁寧に保持するのが、一層難しくなる。久々のスカパー中継で、後半頻繁にアップで抜かれる片野坂監督は不安な表情しか見せてなかったように思えた。本当に大丈夫だろうか。


次節もホームだからガラリと変わったところを見せてほしいと思うけど、前節があれだけ不甲斐ない試合だったわけだから、本来であればこの試合でこそ反発力を見せてほしかったのに。ほんの1ヶ月くらい前まで開幕から無敗と勢いのあった秋田をあっという間に順位表で抜いてしまった藤枝が次節の相手。タイミングは極めて悪いと言わざるを得ない。これ以上栃木に差をつけられると、こっちが勝手に天王山と位置づける月末の直接対決も、「もう勝ち点差あるし、引き分け狙いで」って肩すかし食らわされる可能性も出てきちゃうから、マジでヤバいよ。




それにしても、今日の2失点目もそうだけど、沖縄での決勝点も確か岩田のクリアをひっかけられたところからだったはず。岩田は多分沖縄方面に何かあるから、風水とか見てもらった方がいいんじゃない?
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横浜スポカル横浜(15節YSCC戦)

2016-07-03 23:33:37 | マッチレポート16'



完全なる敗北、いわゆる完敗というやつですな。


負けたけど、この選手は孤軍奮闘で頑張ってたという選手がいなかったということは、事前準備の段階に問題があるように思い始めてきた。今季初めて蒸し暑いコンディションでの試合となった第4節の沖縄でのゲーム。「蒸し暑いことは分かっていたけれども、それでも前半は体が重かった」という選手コメントがあった。確かに後半開始から15分で千明が退場したにも関わらず、後半の大分はよく走ってた。そのことを根拠に、今日はダメダメだった前半を見せられても、後半からスイッチが入ると信じて疑わなかった。しかし、むしろ後半の方が悪かったことを考えるとチーム全体のコンディションの作り方に失敗しているように思えてならない。それともう一つは採用した戦術について。公式HPに掲載されている監督コメントはペラペラなので、そこから推測することは不可能に近いけど、今日は明らかにいつもよりも繋ぐ意識が強かった。上福元がゴールキックを大きく蹴ったのは試合終盤をメインに数本だけだったと思う。ピッチの状態があまり良くなかったことや、そのまま相手のゴールに直結してもおかしくなかった凡ミスが少なくとも3つはあって選手の技量が追いついていないことを考えると、極端過ぎるその戦術の遂行には問題があったように思えてしまう。暑さからの消耗を避けたい意図なのか、それとも伊佐がいなかったからなのかは分からないけど、相手の力を見誤っている部分も含めてスカウティングに問題があったと思う。サッカーは偶然性の高いスポーツであるが故に、負けの理由も複合的に絡み合っていて、簡単に言い切ることは難しいと思う。それでもこれだけホームとアウェイの成績に差があるというのは、試合に臨むまでの過程に問題があるように思えてならない、そんなほとんど収穫のない今季最悪のゲームだった。



初対戦クラブシリーズの最終戦となったYSCC戦。YSCCとのファーストコンタクトは2010年の地域決勝。1次ラウンドの最終日だったこの日、信じられないような展開で1次ラウンドを突破したものの、確かこの年は長野と讃岐が圧倒的でJFL昇格は果たせず、翌年昇格したはず。しかしこのブログを読み返してみると、1次ラウンドの組み合わせが相模原、YSCC、山口、HOYO(現ヴェルスパ)とかいま考えるとメンツがすごい。設立が今年で30年と歴史のあるクラブで、親企業があるわけでもなく、行政主導でもない、いわゆる「街クラブ」に挑戦には単純に興味がある。各所で「YSCC横浜」と表記されるけど、「Y」は当然ながら「横浜」の頭文字なわけで、一つの名詞で別の名詞をはさむそのスタイルは「BKB(バイク川崎バイク)」と同じカテゴリーである。「横浜スポカル横浜」みたいな。


シーズンが始まってもしばらくJスポーツでプレミアリーグの解説をやっていた樋口監督。シーズン中に副業の認められている非常に稀有な監督。今日は「アーセナルのように攻めて、リパプールのように守る」ほどではなかったにせよ、今季樋口監督のイチオシだったボーンマスのようによく走るいいサッカーだったと思う。GKのキックの質がJリーグではちょっとお目にかかれないくらいに低かったりとか、パスが大きくズレたり(この部分はうちの選手たちもどっこいどっこいだったけど)とか、選手個々の技量では確かにうちの選手の方が上だったのかもしれないけど、素早くボールホルダーに寄せて厳しく食らいつくといった部分に関しては、うちの選手はYSCCの選手の足元にも及ばなかった。試合の最終盤でパワープレーすらまともに出来なかったのは、YSCCの選手の頑張りを象徴してたと思う。


そんなYSCCの中で特に気になる選手が一人いた。左SBの7番・山本真也選手。1対1の守備がめちゃめちゃうまい。間合いの取り方、体の入れ方、対面の選手のドリブルがちょっと長いと見るや否やスッとボールを奪い切ってしまう集中力の高さ。今日は何度も唸らされた。ハッキリ言ってしまうが、対面の清本は何もさせてもらえなかった。最初は今日の清本には勇気が足りないと思ってたけど、後半に目の前でそのマッチアップを見てからは、「あ、これは相手が上だ」と認めざるを得なかった。気になったので、帰宅してから名鑑でチェックしてみたら何とまたもや関東学院大のOB(大卒3年目)。盛岡戦の記事で関東学院卒の選手について書いたら、他にもまだこんなにもいい選手がいたとは。そしてさらに驚かされたのが、今年の2月に発売されたエルゴラの名鑑の「好きな女性タレント」という質問に、何と「平愛梨」と書いている持ってるっぷり。エネルギッシュなプレースタイルの左SBで平愛梨が好きとかどこのアモーレだよ。負けたことをただの勝ち点なしで終わらせるのではなく、こういう選手をチェックしておく強かさのあるクラブであってほしいと願う。






前半に電光掲示板に正式に表記まで出して取られたドリンクウォータータイム。確かJリーグの試合ではドリンクウォータータイムのガイドラインはなかったと思ってたけど、こうやってちゃんと表記されてるところを見ると、事前に協議してたんだろうね。まあ、それくらいに今日は蒸し暑かったよ。





新ルール適用による1人キックオフは昌也が務めてた。



序盤の不振から完全に脱却し、連勝街道に乗った栃木と1ゲーム以上の差をつけられた。我慢してついていきたいこの局面でホーム連戦なのはラッキー。ただ、秋田、福島、長野、富山、鳥取と大分からアクセスの悪い遠方アウェイゲームをまだたくさん残してるので、アウェイでのチーム全体でのゲームへの臨み方には改善が絶対に必要。選手だけじゃなくチーム全体で。





※しかしよく考えたら、「大分トリニータ」も紐解けば「大分トリニティ大分」だった。
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