Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

低迷チーム同士の典型的な凡戦(22節甲府戦)

2024-06-29 22:52:39 | マッチレポート24'
この予想は外れてくれて大いに結構なんだけど、藤原は移籍するんじゃないかと思う。もう移籍はほぼほぼ決まっていてチームとすると今後を考えて藤原を使うわけにはいかないけど、さすがに今日は安藤がいないので先発させたけど、ある程度試合が作れた時点で下げる。じゃないとデルラン残して小酒井を最終ラインに下げてまで藤原を下げる理由が分かんないよ。本当に心の底からこの予想は外れてほしいと思うけど、色々と辻褄が合っちゃうなとは思った。


ハマタロー→キョンゴンにチェンジして、ボランチから将輝を外してノム、中川、小酒井の3枚気味。ボール保持に全振りしたような編成だったこともあってボールを握っている時間は長かった。ただゴール前に迫るシーンは少なく全体的に退屈な印象は拭えなかった。これで4試合連続スコアレス。正真正銘残留争い真っ只中のチーム。自分はおそらく超少数派だろうけど、ハマタローを一度スタメンから外してみたら派。このブログでも度々触れてきた。ビッグセーブの数々には確かに助けられてきたかもしれないけど、やっぱり今日のキョンゴンを見ていてハマタローは蹴りすぎという印象を改めて確認出来た。ゴールキックが直接ラインを割ることは1試合で必ず複数回あるし、蹴ってしまうことで受け身に回る回数が増え、結果としてセーブの回数を増やさざるを得ないというあまり良くない循環とも言えるとずっと思っていた。ここまで勝てないと、そもそもの発想の転換も必要で、ボールをしっかりと握って最初からビッグセーブが必要な場面をなくせばいいというのが今日の試合だったんじゃないかな。もちろん甲府との相性の良さも手伝っていたとは思うけど、もう少しキョンゴンの起用を続けていいんじゃないかな。


早速吉田真那斗デビュー。良いクロスが1本と鮎川のスルーパスに抜け出たのが1本とデビュー戦としては上々だし、もうこれは紛れもなく即戦力。大分を助けにきてくれてありがとう。ワイドでの先発だったけど、今日は後ろのペレイラがやたらと上がりたがっていたのもあって少し窮屈そうに見えた。もう少し逆サイドからの展開を受けてのびのびと走れる場面ではどんな姿を見せてくれるのか次節以降に期待したい。76分での交代についてはこれまでコンスタントに出場機会がなかっただろうし、初戦という意気込みあっただろうから徐々に出場時間を伸ばしてくれれば問題なし。


最後の5分でもいいから中川→木許かノム→松岡のどちらかをやってほしかった。今日はゴールキーパーを替えたようにこれだけ勝てないチームに聖域などあるはずがなく、それはノムとて当然のこと。今日もここってところで覚えているだけで2つガッカリするようなミスがあったし、クオリティが落ちてきているのは間違いない。400分近くゴールのないチームなんだからいま目の前で見せられているものは基本的に失敗しているもので、それなら若手にやらしてみたらどうだろうかという思いがわき上がってくるのなんて観ている者として当然のことだ。


よその心配している場合じゃないけど、うちに負けず劣らず甲府もヤバそうね。ウタカもアダイウトンも先月はもっと恐かった印象だったけど、今日はそうでもなかった。もう夏バテかね。うちもそうだし甲府もおそらく多くの人が多分残留は大丈夫だろみたいに思ってるんだろうけど、何があるか分からないからね。本当に早く抜け出したい。





で、新太はその約束について今日は何かしゃべったのだろうか。鹿児島戦の後にトラメガは新太が求めたのか、サポーターが渡したのかは知らないけど、試合直後で興奮状態の選手に「次は絶対に勝つ」なんて言わせても何の意味もないことはずっと前から分かっていたこと。もうそろそろお互い学ぶべき。不毛すぎる。
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いざ、3年ぶりの残留争いへ(21節鹿児島戦)

2024-06-25 11:16:52 | マッチレポート24'







まだまだ大丈夫と目を背けてきたけど、この試合でもう認めざるを得なくなったよね。どこからどう見ても弱い。個も弱い、組織として弱い。残留争いに足を突っ込んで当然のチームだなと。ただ簡単に諦めるわけにはいかない。絶対に残留しよう。



カモ池、じゃなくて鴨池でも勝てないのかと正直思ったよね。それも戦術的にも上回られていたしね。鹿児島のビルドアップはサイドバックがサイドラインギリギリまで張り出して選手間の距離を長く取るやり方で大分の前線の選手が追う距離が長くて嫌だなと思っていた。ただそれでも真ん中がスッポリ空いているので致命的な前進のさせ方は防げており、サイドから可能性の低いクロスを上げさせて真ん中はしっかりと固めるという守り方は出来ていたし失点の雰囲気は皆無だった。しかし安藤の退場シーンだけはボールホルダーにも厳しくいけてないし、藤本の飛び出しもタイミングが良かったし、あそこだけやられてしまった。ノムの言葉を借りれば抜け出された後の安藤の判断が悪いということになるんだろうけど、90分間ずっとそういうリスクと対峙し続けるポジションの選手に対する評価としては厳しすぎるし、だったらあなたが最初の決定機を決めていれば違った展開になったんじゃないですかねと思ってるよ。チームの調子が悪くなってきた時にノムが「オレがいっちょ言ったる感」を出し始めるとマジで要注意。3年前もそうだった。安藤は仕方ないし責任を過度に感じる必要はない、ただ次節大一番の甲府戦で安藤がいないのは痛すぎるよマジで。





一方で堅心のレッドカードは絶対に許されない。オフサイドの確信があったのかどうか知らんけど、ペナ内からセンターラインまで主審を追いかけてって抗議したらイエローカード出されるのくらい誰でも分かるだろ。途中で気付いてやめるくらいの時間も十分にあっただろうに、擁護する余地は1ミリもない。そこに若さは関係ないし、この試合を壊した責任をここから2週間でヒシヒシと感じて取り返してください。チームの規律のためにもこういった愚行には本当に罰金を取った方がいいと思うよ。


2失点目と2枚目のイエローカードが同時に来た時点で試合は終ってしまったので、3失点目以降はもうただ過ごすだけの時間だったかな。


これだけチームが低迷している原因の一番はやはり人が足りないことで間違いないと思う。これだけ選手が入れ替わり立ち替わりいなくなっていればチームに成熟度を求めるのは難しい。監督としても諦めざるを得ないことがたくさんあると思う。監督が求めている形がおそらく今の戦力で出来る最適解ではなくなっていると思うし、今後そこにどうやって折り合いをつけていくのかは片野坂さんの腕の見せ所。ここで下手こけば最悪の事態もマジであると思うよ。あとは選手たちがシンプルに球蹴りが下手になってしまっていることに幻滅してしまう。特に新太あたりはひどい。21年シーズン最終節柏戦のゴールに代表されるように球際での立ち回りに良さが凝縮されていた選手だったけど、最近の新太のボールタッチには目を覆いたくなる。競り合いでもファールで負けてしまうことが多いように思う。シーズン序盤はまだ調子が良かったと思うので、チームの調子の悪さに個まで飲み込まれてしまった良くないパターンなのかなと思う。


まだたくさん試合は残されているし大丈夫と思いたいところだけど、ハーフターンしてからの対戦が栃木、鹿児島、甲府と順位が下のクラブばかりで上のクラブをたくさん残してしまっている状態で試合消化的に非常に厳しい。覚悟を決めて、いざ残留争いへ。諦めるわけにはいかない。
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片野坂さんのリアクションに見えた進む方向性(19節山形戦)

2024-06-09 23:59:14 | マッチレポート24'

帰宅後、撮影した写真を見ていて今日の試合を象徴するようなシーンだなと感じた一枚。野嶽の負傷で大学3年生のアタッカーを右サイドバックに入れざるを得ず、さらに今度は左サイドのデルランも離脱、すぐに左ウイングバックに移動。その数秒の間に監督と大学3年生の間で役割を確認しなければならないシーンがこれ。必死に伝える木本くんとそれを聞こうとする片野坂さん。やれるだけのことはやった。試合前から厳しい試合になることは分かっていて、そこにさらに野嶽負傷交代という悲劇が重なったわけで、やれるだけのことはやったし試合単品の評価は本当によくやったと思うよ。特に木本くんは素晴らしかった。「は?サイドバック?」という開き直りはあったとは思うけど、山形のストロングポイントであるサイド攻撃を最前線で食い止め、敵陣侵入してからは右でも左でも可能性のある攻撃を繰り出してくれた。これまで個人的には物足りないけど、そういう評価を下される立場の選手じゃないと思っていたわけだけど、これは立派な戦力だね。





今日は試合中に見えた片野坂さんのリアクションを軸に記事を構成してみる。

気になったリアクションは3つ。1つ目は前半のハマタローのパスがズレてイサカ・ゼインが放ったシュートがポストを叩いた直後にけっこう長い時間をかけてピッチ内に拍手を送っていたこと。もちろんシュートがポストを叩いて助かったという意思表示ではなく、「それでいい、それでいい」というハマタローへの激励を込めたものだったと思う。ここから読み取れるのはやはり片野坂さんはちゃんと組み立てたいという意図を持っているんだなということ。第1次政権の時は厳しく制限をつけてボールを保持することを徹底したけど、今のチームでは目指すところのニュアンスが変わってきたこともあってかハマタローにかなり裁量を持たせていて、そして結果としてハマタローはかなり蹴ってしまっている。監督がある程度までは許容しているからなんだろうけど、今日の拍手を見ておそらくハマタローにもっと繋いでほしい、勇気を持ってほしいという意思表示だったと思う。「今のでいいんだよ、チャレンジしていこう!」という拍手に片野坂さんの意図が垣間見えた。

2つ目はまさに上の2枚の写真。これは70分頃の香川を投入して5バックにした直後のベンチ横で伊佐とヒョンウに丁寧に指示をしているシーン。5バックにして残り20分逃げ切りを図りたいんだろうなと思っていたけど、場所を示したりしてかなりしっかりと指示を出している片野坂さんを見ていたら、これは最後で一発狙っているなと思えた。さらにそこから2人の投入を10分ほど待ったことから、「これは本気で狙ってるな」と思えた。いざ投入というところでデルランが離脱したので、バタバタしてその狙いが結実することはなかったけど、片野坂さんは最後まで勝ち点3を強かに狙い続けていたと思うよ。

最後は試合終了の笛と同時に勝ったのかと思ってしまうくらいに力強くガッツポーズをしたこと。その瞬間にピッチに立っていた11人のメンツとその立ち位置を考えたら片野坂さんが見せたリアクションに文句が言えるはずがない。個々を見たら言いたいことはあるけど、いま置かれた状況でやれることはやってくれたよ。





松岡颯人はリーグ戦デビューおめでとう!カップ戦デビューも現場に居合わせられて運命を感じる選手だ。サイドバックでリーグ戦デビューするなんて夢にも思っていなかったと思うけど、よく食らいついた。迷いを見せるところもあったけど、そんなの当り前。この経験を自信に変えてほしい。

松岡颯人がサイドバックで出ざるを得ないきっかけを作ったデルラン。薄い望みとは分かっていたけど、香川が復帰してきた以上この試合がラストチャンスだったはずでチームのピンチにこそ奮起してほしかったけど、本当に心の底からガッカリした。センターバックとしては左のみ起用という条件付きで4番手、サイドバックは香川、薩川、野嶽に次いで4番手、パワープレー要員で前線に投入されてもほとんど競り勝てない。もう居場所はないよ。



さすがに離脱者が多すぎる。宇津元がすぐに戻ってきてくれて、香川がやっと戻ってきてくれたと思ったら今度は野嶽が離脱。「こんな酷いシーズンもあるんだな」とか思うけど、意外とこういう時ってこれがまだ底じゃなかったりするからね。


本当はもっと早く下がりたかったはずの将輝。上述の選手の離脱に伴いやむなくフル出場。酷くならなきゃいいけど。あと試合後はサポーターの思いなんて聞く必要ないからとっととロッカールームに下がって1分でも早く処置する方が優先だよ、マジで。



2年前のいわて戦以来かな、アウェイで青ユニが見られたのは。いわて戦の時は試合前から予想してたけど、今日は今シーズンの山形のユニを知らなかったからサプライズで嬉しかった。やっぱり新鮮。あと試合前の集合写真ってスタンドから写真に収めたいというニーズは一定数あると思うんだけど、いっつも映り込んでくるこのおじさん。そろそろ邪魔だと気付いてほしい。


ここまで離脱者が重なるとさすがに大目標の達成は難しいかなと思うし、仕方ないとも思う。でもなのか、だからこそなのかは分からないけど、残りの19試合は積み上げにこだわってほしい。来シーズン本気で昇格を目指すためには今シーズンはその土台作りに当ててほしい。2017年シーズンにもがきやり続けたことが翌シーズンに花開いたように。極端に言ったら目の前の試合の1つや2つを捨てるようなことがあったとしてもやり抜きたいことがあればそれを優先しても構わないと思う。今日片野坂さんが試合中に見せたリアクションはその方向性を指し示していたと思うから、改めて諦めずにこのチームを追いかけていきたいなと思った。

もちろん、今シーズンの昇格を諦めたわけではないけど。
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5試合勝ちなしに転落(18節徳島戦)

2024-06-01 21:27:03 | マッチレポート24'
色々とてんこ盛りすぎてどこから書き始めたらいいか迷うくらいに内容のあった試合。決して内容が良かったという意味ではなく。


まずはまた新たな離脱者として宇津元。これでシーズン前に戦力として期待していた攻撃的な選手をベンチに1人として置いておくことが出来なくなり、もう完全に非常事態。試合がグチャグチャになってしまったのでそこにスポットが当たることはなくなったけど、最終盤に1点をどうしても取りに行きたい場面になったとして残されたカードが大卒ルーキー、大学4年生、大学3年生ではあまりにも厳しい。ケガ人が多いことは厳密に原因を探せば何かあるかもしれないけど、ざっくり言えば運がないとしか言えないので今年はそういうシーズンなのかなと思う。地球気温の上昇、ゲーム強度の上昇、5人交代制と現代のサッカーはかつてよりもベンチメンバーの重要性が高まったのは明らか。まあちょっとこれではいくら片野坂さんでも厳しいよ。


続いてジャッジについて。論じられるであろうプレーが多すぎたけど、個人的にそれぞれのジャッジについての見解は以下のとおり。

①チアゴ・アウベスPK1本目 → PKでもやむなしかな。VARあったらPKだったと思う。
②チアゴ・アウベスPK2本目 → 100%ノーファール
③ペレイラPK → まあPKでしょ。VARあったら100%PKだと思うけど、あそこを主審が見えなかったとしてもやむなしかなとも思う。
④小酒井退場 → 2枚目のイエローは厳しすぎ。先にボール触ってるし、足裏でいったわけでもない。
⑤藤原退場  → 良い角度の映像がないから何とも言えないけど、藤原がボールに触っているなら赤はなし、相手の足に触っているならDOGSOかなと思う。ただ笛を吹くタイミングが遅すぎるから納得感がない。

こんな感じなので総合的に見ると下手かなという印象。もうここまでジャッジに泣かされるともはやJ2を担当するレフリーのレベルを論じても意味がないように思えてくるし、ちゃんとしたジャッジは行われないもんだという前提ならうちにだけ恵まれたジャッジが回ってこないのはこれまた運がないとしか言えない。長沢とかノムとかベテランが率先して審判に文句を言いまくって心象が悪いのが原因じゃないかというのは少し思ってる。特に長沢。


大分の4-4-2と徳島の3-5-2のかみ合わせでズレをうまく使ったのは徳島の方だった。決してビルドアップに長けてそうだとは思えなかった徳島の最終ライン3枚に対して新太、長沢、伊佐、ノムの4枚が横一列、それも選手間の距離を詰めがちだったから徳島のワイドにボールが入ってしまうとサイドバックの堅心がマークに行かざるを得ず、堅心が空けたスペースに走り込まれて決定機創出という悪い流れからなかなか脱することが出来なかった。両サイドともに構造上そういう状況だったと思うけど、特に堅心の裏を徹底的に狙われた。急造の堅心じゃなくて茂平だったら試合中に立ち位置修正の指示が出せたんじゃないかなとは思った。片野坂さんは前からボールを奪いにいきたいからノムと新太を下げてワイドをケアすることはしたくなかったのかもしれないけど、2人を下げてボールを奪う位置が低くなったとしても丁寧にビルドアップして陣地回復する狙いでも良かったんじゃないかなと思いながら観ていた。結局は後半から徳島に枚数を合わせるという対策を施して対応したわけで盤面上では片野坂さんは後手を踏んだと思う。


ジャッジとか選手層とか戦術とか色々と要素はあるわけだけど、選手たちのプレーがシンプルに質が低いことはこの試合でずっと気になった。パスがズレるなんてのはもはや日常茶飯事で、パスが遅い、タッチが雑、リアクションが遅い等。チームとして色々と大変だとは思うけど、個人で出来ることがまだまだたくさんあるというのは逆に言えばそれはポジティブな一面かもしれないと思っておくよ。


さて、次節アウェイ山形戦でハーフターン。いよいよ選手がいなくなってきた。試合に出られない期間にきっちりとモチベーションを落としてたんだろうなというのがハッキリと分かったペレイラとデルランには本当にガッカリしたけど、それでも来週はこのチームでのラストチャンスと思って死ぬ気で頑張ってよ。最終ラインが右から有働、ペレイラ、安藤、デルラン。ダブルボランチに将輝と野嶽。前の4人は今日と同じ。これで何とかスタメンは形になるけど、いよいよベンチがいない。個人的に期待したいのは松岡の帯同。山形はここ数年で一番相性が悪いと言っても過言ではない相手。特にアウェイでは全く歯が立ってない。厳しいのはもう試合前から分かっていることだから、開き直って思い切ってやってくれ。この状況じゃ負けてもしゃあないよ。
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