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Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

漂う降格の雰囲気(27節いわき戦)

2025-08-24 17:09:31 | マッチレポート25'



負けたことよりも気になったのは、すごく普通に試合に臨んですごく普通にいつも通りのサッカーを展開していたこと。そしていつも通り負けた。とてもじゃないけどクラブとして10年ぶりにシーズン中の監督解任を決断した直後のチームには見えなかったし、試合前は吉岡さんも竹中さんもすごく笑顔が多かった。「白い歯を見せるな!」みたいな部活的なことが言いたいんじゃなくて、少なく見積もっても5年はこのクラブの衰退を食い止めてくれたレジェンド監督に非情な決断を下したクラブが醸し出す空気感ではないなと感じた。そしてそれはものの見事に試合に反映された。

「すぐに良くなるもんじゃない」みたいな意見をお見かけするけど、すぐに良くならないなら監督を解任する理由って何だよと思う。この試合は何が何でも結果を出さなければいけなかったんだよ。そんな思いが吉岡さんや竹中さんや選手たちにはあったのだろうか。2失点目のデルランのジョグ戻りや、4失点目の試合を諦めたかのような対応は絶対にこの試合では見せてはいけなかったと思う。「結果が全ての世界だから」と退任に応じた片野坂さんの思いが踏みにじられたように見えて残念で仕方なかった。

自分は現地観戦は2ヶ月半ぶりだしクラブやチームの細かい変化は感じ取れなくなっているかもしれない。行ける試合ですらキャンセル費用払ってでも行かなくなるくらいにこのクラブとチームに対する情熱も失い始めている。そんな自分が思うことなので、鼻で笑ってもらって構わないんだけど、このチームは降格するかもしれないなと割と本気で思った。監督解任して内部昇格という10年前と同じ過ちを繰り返そうとしていて、夏の補強も早くも平凡に終ろうとしていて、キヨやノムといった柱となる選手の復帰は見込めず、アカデミー出身や大卒選手たちの突き上げは皆無に等しい。この状況で浮上出来るという見込みを持てという方が無理がある。幸いにも熊本、山口とは直接対決を残しているので、そこで死に物狂えないようならクラブ史上2度目のJ3降格は現実的だと思う。

ただ昨日降格の可能性を色濃く感じたわけだけど、「もう絶対に嫌だ」とか「何が何でも生き残るぞ」という気持ちが湧いてきたかというとそうでもなく、「一度落ちて叩き直せ」的な意味合いではなく落ちてもいいんじゃないかなくらいには思っていた。クラブの財政規模的にJ1昇格が現実的な目標でなくなっていながら過去の栄光が邪魔をしてなかなかその看板を下ろせなくなっているクラブの状況はハッキリ言って健全ではないと思う。そこを自他ともに認める、認めさせるためにはJ3降格もそこまで悪いことだとは思えないんだよな。J1昇格の看板を下ろしたら離れていってしまうスポンサーや選手たちは縁がなかっただけであってやむを得ないよ。それで残ったものがこのクラブの本来あるべき姿だよ。10年前はJリーグであってJリーグじゃなかったJ3も今じゃ全試合中継あるし、立派なJリーグだよ。別府湾から油田が発見される、ワールドクラスのホワイトナイトが現れる、アカデミーに黄金時代到来、そんな起こるかもしれないことを気長に待ちながらその時にJ1昇格を狙ったらいいじゃない。自分は極論を言ったらヴェルスパやジェイリースと手を取り合って大分ユナイテッドが誕生する未来があったとしても受け入れられるよ。





竹中監督に代わった変化として有馬のキャプテンと小酒井のスタメン起用(それに伴う天笠の1列上げ)があったけど、ドラスティックなテコ入れはなし。有馬にはなぜか「報われてほしい」という同情的な意見が集まりがちだけど、これには違和感を感じてしまう。あたかも有馬だけは頑張っているというような前提ありきだけど、果たしてそうだろうか。もちろん有馬もよく戦ってはいると思うけど、他の選手と比較して突出して自己犠牲を払っているだとか、割の合わない仕事を担っているとは到底思えず、このチームの現状に比例するように有馬も開幕以降アップデート出来ていない感じを受けるけどもね。あとは相手ゴールキーパーからプレー外でど突かれたにも関わらずレッドカードを引き出そうとすら出来ないようなお人好しでは残留争いのようなシビアな状況でキャプテンは難しいと思うよ。青すぎる。小酒井は特に前半は完全に空気で竹中監督の起用の意図がどこにあったのかすら全く分からなかった。





試合前に真那斗とガッツリ長時間話し込んでいたいわきの選手。顔だけだと誰か分からなかったけど、経歴を見ておそらく加藤大晟選手かなと。学年は真那斗の1つ下で浜松開誠館→鹿屋体育大という完全に直系の後輩。まあこれだけしっかりと話し込むよなと思いながら見ていた。







タイミングが合わずやっと初参戦が叶ったハワイアンズスタジアムいわき。ここより遠いJヴィレッジには何度も行ってるのになぜかこちらには来る機会がなかなかなかった。メインスタンドですら長椅子とスタジアムと呼ぶにはちょっと簡素すぎるけど、専用スタジアムなので臨場感はとても良い。5千人入らないので当り前かもしれないけど、試合後のスタジアムからの脱出も非常にスムーズで23時には帰宅出来たので、試合終了から全て込み込みでもいわきから東京まで3時間かからなかった。負けてもこのストレスが上乗せされないのは本当に大きい。

今シーズンの大きな目標は今治といわきに行くことだったので無事完遂。あとは行ったことのない八戸とか宮崎、高知あたりに行ってみたいのでJ3でもやむなしかなというのは本当に偽りのない気持ちかもしれない。
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エンターテインメント?(25節富山戦)

2025-08-09 23:51:59 | マッチレポート25'
チームの状況が状況なだけに例え誤審があったとしてもそこから取り返してよと言いたくなるところだけど、さすがにこの誤審は酷すぎるよ。決してブラインドになるところもなかったし、アレを正しくジャッジ出来ない副審の価値って何なんだろうね。ただ自分はVARのないリーグの順位表は正しい実力を反映しているとは言えないとずっと言い続けているので、いまさら誤審にアレコレ言っても仕方ないかなと思う。しょせんJ2の審判のレベルなんてあんなもんだよ。昇格を争っているような重要な試合じゃなかったことを幸いに思うしかない。


ここ2試合で左サイドがホットスポットに。前節今治戦は左WBで先発した薩川が「そこに出すなよ」というパスミスで決勝点を献上。その薩川に代わって今節の富山戦で先発した宇津元は同じような時間帯に完全にボールウォッチャーになってこれまた先制点を献上。そしてその先制点のクロスを上げていたのが大分の左WBを務めたこともある香川というのがより頭を抱えたくなる状況だったわけで。ただ宇津元はすぐにアシストで取り返したし、76分の個で決めにいったシーンも良かった。薩川と宇津元の差は今シーズンの出場数にそのまま表れているなと感じるここ2試合。次節デルランが出場停止なので三竿を含めてどういった起用になるのか注目。


グレイソン初ゴール。ストライカーらしいニアのワンタッチゴール。徐々にグレイソンのプレースタイルが理解出来てきたわけだけど、正直そんなに空中戦は強くない。ただ足元でさばくポストプレーは素晴らしく質が高いからもっと地上戦で使いたい。37分のグレイソンのヒールに有馬が合わせたような形が理想かな。


落合陸デビュー。前節の記事で補強で無駄なお金を使っているのではないかと書いたばかりなので、さらなる選手獲得に正直驚きを隠せない。本当に必要?落合自身のプレースタイルは主に「緩」でやりたいんだろうなと感じた。あとはチームと合ってきた時に「急」の部分でどんなことを見せられるかだと思う。中継では実況の方が何度も「まだコンディションが整っていない」と言っていたが、そんなわけあるかいな。オフシーズンのヨーロッパのチームから移籍してきたなら分かるけど、バリバリオンシーズンの新潟から移籍してきてコンディションが整っていないならそれは落合に対する失言だぞ。整っていないのはコンディションじゃなくて、チームとの連携だと思うぞ。


持ってるだけの富山と守ってるだけの大分にげんなり、素人同然の副審にげんなり、性懲りもなく試合後の選手にしゃべらせるサポーターにげんなり。これで果たして興行とかエンターテインメントって呼べるのかね。
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1年間続く消化試合に耐えられるか?(24節今治戦)

2025-08-02 22:17:42 | マッチレポート25'
ほんの少しだけどこの3週間の中断期間でチームが変わってくれることを期待していたけど、その願いも虚しく中断前と何ら変わることなくラストチャンスを逃し今シーズンは昇格という意味合いにおいては完全に終了した。頼みの補強であったはずのグレイソンはたった1試合だけ先発、三竿にいたっては先発することすらなくシーズンが終了してしまった。


あまり試合が面白くないので、途中から1つのクラブを応援し続けるということはどういうことなんだろうみたいなことを考えていた。別に消化試合だって公式戦だしそれはそれで楽しめばいいとは思う。次のフルシーズンである26-27シーズンの開幕は2026年の8月第1週、つまりちょうど1年後。昇格に繋がっていない試合がここから1年間ずっと続くことに果たして耐えられるのだろうかと思ってしまう。即答する自信は全くないし、これは愛が試されるよね。


ちなみに残留は普通に大丈夫だと思ってる。


我がクラブは色々な部分で相当ヤバいレベルまで落ち込んでしまったなと思う。それを象徴するのが三竿の補強。今日の起用を見ていて、このクラブはもう無理かもしれないと思った。中断前までのチーム内のMVP投票を行ったら、おそらく1位はデルランだろうと思う。1位じゃなくても上位につけることは間違いない。つまりデルランのところは最も補強の必要のないポジション。だから三竿は左WBとして獲得したんだろうと予想していた。宇津元も頑張ってはいたけど、もう一押しに欠けるところがあったからそこを補強したいクラブの思惑は分かる。しかし蓋を開けてみればデルラン→三竿の交代。試合観ながらソファーからずり落ちたよ、そしてそっと涙を拭ったよね。これはもうハッキリ言って補強ではなく、サポーターが「昇格しろ!」とギャーギャーうるさいから一番黙りそうな選手を獲得したに過ぎないただの茶番だよ。周囲の雑音に耐えきれず強化方針を貫けないクラブに未来なんてない。


最初は気が付かなかった、もしくはうっすら気付いていたけど気付かないふりをしていただけで、もうこのクラブが迷走し始めて3シーズンくらいになると思う。ここら辺で大きくクラブを変えないと取り返しのつかないことになってしまうように思う。個人的に考える変えるポイントは、

・チームの目標を昇格にしない
・フロント(強化、営業)にお金をかける
・アカデミーにお金をかける
・選手にはあまりお金をかけない

時間をかけてクラブ(チームではない)を土台から作り直さないといけないレベルに来ていると思う。ホワイトナイトが現れない限りは今の大分FCの財政規模でJ1に定着するのは難しい。その現実から目をそらして念仏のように「J1昇格」と言い続けるのは賢くない。じゃあ「J1なんて昇格しなくたっていいじゃない」と自信を持って言えるのだろうかとも思う。だから1つのクラブを応援し続けるということはどういうことなんだろうと悩む。


少しくらい試合について書いておこうかな。チームが変わっていることを期待はしていたけど、冷静になればそんな都合の良いことが簡単に起こるはずもなく中断前そのまんまという現実を見せられた。今日の試合で一番気になったのはプレーの一つ一つが雑だということ。パスはズレるし、キックは狙ったところに飛ばないし、とにかく質が低いなと。質をカバー出来るような勢いでもあればいいけど、むしろそれを見せていたのは今治の選手の方だった。パスを出した後に次のプレーを傍観する大分の選手とすぐにリターンをもらいに動き出す今治の選手。最小得点差だったけど、そこには明確な差があったと思う。


今日のスタメンで何とかしなきゃいけなかったのは鮎川、薩川、戸根あたりだったと思うけど、質で見せられることもなければ気概みたいなのもあまり感じなかったかな。これはつまり選手層が薄いというシーズン当初からあった課題に対して未だに改善が見られないということで、そんなチームが昇格とか夢を見てはいけないんだよ。


こんな言い方をするのはアレだけど、もう昇格はほぼほぼ無理だったんだから補強でお金を使う必要なんてなかったんだよ。上でも書いたけど、サポーターの勝つことに対する過剰な要求に耐えられなくなったクラブが効果的ではないお金を使い続けるという構図。クラブ弱体化のシナリオにキレイに乗っかってるなと感じる。もうここで変えないと。


今日アウェイいわき戦のチケットは買ったけど、いわきのスタジアムは未訪なので行くけどあとは暇だったら藤枝行くのと、最終節に水戸の悲願の昇格をお祝いしに行くくらいでいいかな。やっぱ1年間の消化試合は長ぇーなー
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俺ら大分、九州の誇り?(23節鳥栖戦)

2025-07-12 22:21:01 | マッチレポート25'
誰かが戻ってくると誰かが離脱。この状況はもちろん大分だけではないけど、ベストメンバーを組めない中でどれだけ出来るかがここまでのシーズンでどれだけ積み上げてこれたかの証明のように思う。そういう意味ではもう今シーズンは諦めるしかないかなと思う。徳島、大宮、長崎、鳥栖と現実的に昇格を狙うチームと対峙してもそこまで見劣りすることはないわけでチーム力は上がっていると思うけど、それでもこの4連戦で勝ち点1、得点1。ただそれよりも離脱者が多い中で掴めるチャンスを目の前にしながら、生かせないどころかサポーターにため息しかつかせてくれない選手たちにもうこれ以上の可能性を感じないんだよね。残り15試合でPO圏まで勝ち点11差、自動降格圏まで勝ち点6差。現実的にターゲットは残留かなと思う。せっかくデビュー戦でグレイソンが素晴らしい能力を見せてくれたタイミングでこんなことになって申し訳ないけど、昨シーズンのことを考えても現実的になるべきだ。



鳥栖とのホーム戦の時にも書いたけど、決勝点を決めた新川志音は現在高校3年生。大阪の強豪街クラブのエースで有名銘柄だった新川を鳥栖がスカウト出来たのは当時鳥栖のアカデミーに優位性があったからなのは明らか。アカデミーのプリンスリーグやクラブユース選手権に興味のないサポーターは多いと思うけど、こうやってアカデミーの差がモロにトップチームの結果に直結するくらいにアカデミーというのはクラブの総合力を示すバロメーターだと思う。うちから獲得した選手が代表デビューした福岡、新スタを手にして札束で明確な差を見せつけられている長崎、そしてアカデミーで明確な差をつけられてしまった鳥栖。俺ら大分、九州の誇り?


今日一番がっかりなパフォーマンスだった松尾。淡々とプレーするのが彼のスタイルなんだろうけど、チームがこういう状況だとそれだけで物足りなく感じてしまう。アカデミーの状況よりももっと深刻だと思うのは大卒選手の獲得戦略。松尾、ヒョンウ、小酒井、宮川、有働。ここ3年の大卒選手。残念ながら期待以上のパフォーマンスを見せられていると言える選手は1人もいない。ハマタローと宇津元がやっと4年目にして戦力化出来てきたけど、今のJリーグで大卒選手の開花をそこまで待っていたら確実に勝てないチームになっていってしまう。大卒選手に求める水準は明確に「即戦力」。ここ数年の選手を獲得してきたGMもスカウトもいなくなったのでここからは期待したいけど、在学中に特別指定で活躍出来るレベルの選手を獲得出来なければ下降し続けるクラブの地盤沈下を止めることは出来ないと思う。


5年ぶりの鳥栖遠征。行ったばかりの長崎よりも久しぶりの鳥栖ということで飛行機もホテルもチケットも全部準備してたけど、昨晩全部キャンセル。22時くらいまでパンパンに仕事していたら何となく土日フルで遠征するのがしんどくなってしまい、用事が出来たわけではないけど行くのをやめてしまった。キャンセル料だけでしめて2万円。もったいないよりもしんどいが勝る今の大分トリニータ。10年くらい前まではお金も時間も何とか都合をつけて遠征に行ってたけど、数年前から都合が合えば行く、そして今や都合があっても行かなくていいかなと思うようになってしまった。やっぱりフットボールクラブである以上強くなければ面白くないし、そこを満たしてくれない大分トリニータにはあまり魅力を感じない。
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勝ちたい気持ちは見えたけど惜敗(22節長崎戦)

2025-07-06 01:27:45 | マッチレポート25'
えーと、吉田真那斗様は移籍ですかね?移籍期間を前にした主力選手の突然のメンバー外にただただ震えて待つしか出来ない負け組クラブのサポーターです。


良い試合だった。そして熱い試合だった。正直そんなに期待してなかったし、やれるとも思っていなかった。大宮戦とセットで評価して良くなってきていることは間違いないと思うんだけど、勝つには明確に足りていないこともある。どれだけ押し込んでも大事なところのリスクマネジメントが甘かったり、守備に難があることなんて我々が一番良く知っているはずの奎汰のサイドを徹底的に狙わないような強かさが足りなかったりとか、あとちょっとだと思うんだけど、そろそろ間に合わなくなってしまう焦燥感も感じたりと。


気温28.7°、湿度63%のコンディションでやる戦い方じゃないとは思うけど、球際の厳しさはダービーらしくそして先にバテることもなくとても良かった。よく転んだし、せっかく奪ったボールをすぐに返しちゃったりとドタバタ感は否めなかったけど、それでもこの試合に対する気持ちの入れ方とチームとしてのまとまりを感じた。本当にあとちょっとだと思うんだけど...


個人でも、有馬、茂平、デルラン、キョンゴンあたりは素晴らしかったと思う。真相は知らんけどもし万が一真那斗が移籍してしまったとしても大丈夫だなと思えるくらいに茂平は素晴らしかった。長崎のストロングでもある増山相手に一歩も引かず、ノムのシュートに繋がった突破は鳥肌もんだった。もう目一杯気持ちも入っていたし、見ていて気持ち良かった。昨年のこのスタジアムで試合を壊してしまったキョンゴンが最後まで試合を壊さずに耐えてくれたからこの試合は面白かったと思う。そして体を張りまくって存在感抜群だった有馬。最近「有馬には点を取らせることに集中させてあげたい」みたいなご意見見かけるけど、これはさすがに有馬に対して失礼だし、もっとサッカーを勉強した方がいい。FWに1stディフェンダーの仕事をやらせるのは世界中のどんなビッグクラブでも当り前だし、今時そんな王様サッカーやってるクラブなんてどこにもないよ。チャンピオンズリーグの決勝でウスマン・デンベレがどんなプレーでインテルを圧倒したのか知ってるのかな。点が取れないことは有馬自身が一番分かっているだろうし、そこに他のタスクが多いからなんてことはないと思うよ。有馬は素晴らしいストライカーだと思うし、ゴール数が全てではない。


次節は中断前ラストゲームとなるアウェイ鳥栖戦。今日くらい気持ちの入った試合を見せてくれれば良い結果も期待出来る。鳥栖も好調みたいだけど、良い雰囲気で中断期間に入りたい。
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現状でやれることはやった(21節大宮戦)

2025-06-30 00:38:15 | マッチレポート25'
プレーオフ圏から勝ち点9差になり、そして大宮、長崎の連戦で連敗をして昇格を争うという意味においては実質今シーズン終了になるんじゃないかなと考えていた。なのでけっこう冷静に試合を観ることが出来て、その上での感想はやれることはやったかなというもの。一方的に押し込まれたわけでもないし、本当に危ないシーンも少なかった。まずは点を取られないところから考えたゲームプランなんだろうなというのはよく分かったので、こういう試合に出来たのは決して悪くはないと思うんだよね。むしろこの大宮のレベルで(ほぼ)自動昇格圏にいられるのならまだ捨てたもんじゃないかもなと思えた。


アウェイ大宮戦で負傷してから意外と復帰まで時間がかかったけどやっと藤原優大がスタメンに戻ってきた。ディフェンスリーダーはペレイラと藤原のどちらがいいかということではなくて、シンプルにペレイラの良さを生かす観点で右のCBで使いたいから真ん中に藤原がいてくれると本当に助かる。カバーリングとそれからこの試合ではまだ控えめだったけど縦につけるパスにも期待感がある。この試合では宇津元のプレースキックがとっ散らかり気味だったからあまりチャンスにならなかったけど、デルペレ、藤原、伊佐、有馬、真那斗が揃うとセットプレーのバリエーションもかなり増えるし期待感も高まる。なかなか流れの中からゴールを量産出来る状態ではないだけにセットプレーで勝ち点を拾えるくらいまで磨いていきたいところだ。


榊原の離脱は脳しんとうなのでそろそろ戻ってくると思われる。ノムとキヨについては情報がないので全然分からないけど、あと2試合消化してしまえば待望の中断期間に逃げ込めるのでそこまで1つでも多く勝ち点を積みたい。一番避けたいシナリオはグレイソンがフィットしてきました。ノムもキヨも戻ってきました。でももうさすがにこの勝ち点差は無理だよね、というもの。可能性を残して中断期間を迎えたいので、そう考えると残りの九州アウェイ2連戦はかなり重要だ。


大宮も大して強くないし、千葉も明確に失速、水戸がこのまま強いわけないし、磐田も仙台も突き抜ける感じはないし、まだまだなくなないんだよなと楽観的な思いも持っておきたいなくらいには思う。ただそういう意味では弱点をようやく切り捨てたここからの長崎が一番恐いのかもしれないね。高木監督就任後いきなり2連勝のアウェイゲーム。難しい試合になるのは間違いないけど、何とか勝ち点を拾いたい。
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いったん冷静になりますか(20節徳島戦)

2025-06-21 23:13:21 | マッチレポート25'
プレーオフ圏まで勝ち点差が9となった状況もそうだし、何よりも普通に昇格するだけのチーム力がないのは明らかなので冷静になって昇格云々について語るのはいったん封印した方がよさそうだね。別に本格的に諦めるかどうかはクラブが決めればいい話だし、ノム&キヨが帰ってくるとか、(あればの話だけど)補強がハマるとか、中断期間がうまく作用するとかここから劇的改善する可能性がゼロだとは思わないけど、いったん冷静になった方がよさそうかなと今日の試合を観ていて思った。


この試合単体ではそこまで悪い印象はなかったけど、同時に上位をキープしているチームとの差も明確に感じた。この試合は外国籍選手の決定力なんて都合の良い言葉で片付けてはいけない。2点目のゴールの起点はスローインだからね。単純に大分側の集中力が欠けているだけの話で、つまりはやれることをやってないで失点してるわけだから相手選手の質どうのこうの言ってる場合じゃないよ。チームとしてただ弱いだけ。


シーズン序盤はいまくらいの順位でくっ付いていければと思っていたけど、それは積み上げがあるという前提での話。ハッキリ言って現状積み上げはないし、むしろ選手はどんどん離脱するしもともとあったチーム力も徐々にはがされていってるようなイメージだ。例えば池田廉は今日は今シーズンベストパフォーマンスだったと思うけど、彼はポジションを掴み取ったわけではなく、回ってきただけ。積み上がらなかった理由は何なのか、何が足りなかったのか。要因は1つではないだろうけど、クラブとしてそしてチームとして弱さを感じるよね。


第1次片野坂政権のスタートからこれで10年が経過。このタイミングで抜本的にクラブ改革をしてほしいとも思うけど、そんなことを主導出来る人材がこのクラブに来てくれるとも思えないし、色々と限界を感じる。J2にしがみつくクラブ規模であることを受け入れる時期が来たかもしれないね。
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これは審判に矢印を向けるべき試合では?(19節秋田戦)

2025-06-20 00:09:28 | マッチレポート25'
日曜日は息子の公式戦→関東大学リーグ→プレミアEASTと充実のハシゴ観戦を終えて帰りの道中で結果を知ってしまった。もう結果も知ってしまったので開き直って各種SNSも見てしまった。内容を酷評する人も多く、ついでにかなりハードスケジュールだったこともあり疲れてもうその日は試合を観る気が起きなかった。それから数日何とか気力を振り絞ってもクラブW杯を観てしまったりとずっと先延ばしにしてきたけど、昨日天皇杯を劇的に勝ち上がったことで何とか今日やっと観ることが出来た。


やっと観た上での最初の印象は「これは審判のせいにしていい試合じゃない?」。主審は中井敏博。シンプルに下手。まず宇津元のPKはVARがあれば100%PKだけど現場でジャッジ出来ないのはまあやむを得ないかなくらい。64分のデルランへのファール。接触が起きるタイミングが予想しやすい類いのプレーなので膝が入っていることを見抜けないのは技術的に足りていない。さらに流すのはその主審のジャッジだから受け入れるけど、だったら中途半端なタイミングで止めんなよと言いたい。結局自分のジャッジに自信がないのが丸わかり。2点目のシーンはもう愚の骨頂。決めた本人の喜び方が半信半疑な時点で全部分かるだろ。レフリー名鑑で確認すると今シーズンが始まる段階ではまだJ1で主審を務めた経験はないらしい。まあ無理だよ。VARで判定覆されまくって恥かくだけだから。J2にはこんなレベルの審判ばかりだから受け入れざるを得ないけど、本当に残念。


あともうマジで小笠原さん無理じゃない?ここ数年言ってきてるけど、最近は解説の人とは見解が一致することも多く以前ほどストレスを感じなくなった。一方でアウェイチームはまだやむを得ないにしてもホームチームの選手ですら間違えまくる小笠原さんの方によりストレスを感じる。いつだったか小笠原さん自身がもう見えづらくなってるって言ってたと思うから交代させてあげるのが優しさじゃない?それともそんなに人材がいないの?トップチームの選手や監督だけがその土地のサッカーの質を上げるわけではないと思う。中継の質、実況&解説の質、担当ライターの質、育成年代の指導者の質、そういったもの全てがその土地のサッカー文化の質に関わってくると思う。小笠原さんはもう代えてあげた方がいいと思うよ。


かなり酷評されていたからどんな試合かと思ったけど、まあドローが妥当な内容だったかなと思う。今治戦と同じような展開で同じように盛り返せなかったことが少し気になるポイントかな。今週は我々は過密日程で難しい状況で徳島戦に臨まなければいけないわけで、それを考えると日程面で有利だったこの秋田戦は勝っておかなければいけなかった。ここでズルズルと下がりたくない。
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勝ち点1は死守(17節今治戦)

2025-06-09 23:27:28 | マッチレポート25'

同点に追いつかれた時のベンチ。失点する前から優成は準備をしていたけど、その前に失点してしまったというタイミング。

ガッツリとミラーゲームの配置となった前半は局面勝負の多いバチバチのしばき合いという様相。フィフティの展開だったと思うしその中でセットプレーから先制出来たことは狙い通りだったと言っていいと思う。しかし後半に入る(前半の終盤からそうだったかもしれない)と、試合の表情は一変。圧倒的に押し込まれ苦しい局面の連続。返す刀で差し込みたかったカウンターも精度を欠き有効打にはならなかった。こういう展開の時に監督が考えることと言えば、選手交代で盤面をひっくり返すか、選手交代によるエネルギー注入かのどちらかだと思う。ただ後半の片野坂さんは痛んだ中川に代えてレギュラークラスの彗悟を入れた以降はずっと躊躇していたと思う。それが何に起因するかはもはや言わずもがなだが... もう課題は明確。チームの変化を期待したいところだったけど、もうそのフェーズは終った。クラブがどうしたいかに注目していく。


ノムの不在がどう影響したのかはこの試合の大きなポイントだったと思う。ノムがいればもう少し時間は作れて連続した局面勝負にはならなかったのか、後半のカウンターの精度は上がったのか。この辺はもう1試合くらい見てみないと分からないかな。もちろん1試合の不在で戻ってきてくれるのがベストだけど。



伊佐の膝がどこまでもってくれるか。この光景を見せられてしまうと残された時間は長くないと感じてしまう。



今治の試合はほとんど観たことがなかったので現地でいきなりもなんだからちょっと予習しておこうと前節の徳島戦を遠征前に観た。J2の今治を初めて観た印象としてはすごくアグレッシブに戦う反面、肝心なところが抜けているというもの。例えばダニーロはどう考えても退場が妥当だったし、クロスに対する中の対応は明らかに拙かった。でも大分はそこを突けなかった。そもそもクロスを送る局面を多く作れなかった。「戦術・吉田真那斗の頭」じゃあまりにもさみしいよ。



前も書いた気がするけど、大分はやたらと審判の交換プログラムに当たるという印象。ドイツ出身のマルティン・ペーターセン。最初にスーツでインスペクションに出てきた時から「おぉ、でけぇ」と思わされたけど、試合中も結局ピッチ上で一番身長が高かったのはこの人だったんじゃないだろうか。軽微なコンタクトは流すという基本路線はすぐに理解出来たけど、少し曖昧なところもあるように感じたし、まあそこそこという印象。



今治の7山田貴文は大阪体育大で伊佐の1学年下。伊佐はずっと大分、宮崎出身の山田はホンダロック→今治。





修さん。



5年くらい前にJFLで初めて今治の試合を観た時、修さんはまだ現役だった。それから現役を引退してそのままGKコーチ就任と今治生活が長くなったね。



それとフク。残念ながら出場機会はなかったけど、元気にやってそう。







今シーズン一番楽しみにしていた今治遠征。20年以上も遠征生活を送っているともう新しい遠征先なんてなかなかないからこうやって初遠征を敢行出来たのは嬉しかった。ホームスタジアムのアシックス里山スタジアムは仮設感を強く残す専用スタジアム。チケット完売で5,000人の収容ではJ1には上がれないだろうからその時は拡張するんだろうね。臨場感は素晴らしく、あと数メートル高さのあるスタンドだったら最高なんだけどね。


現地で最も強く感じたのは今のところ「クラブ主導」という雰囲気。この試合はバックスタンドのいわゆるミックスエリアに陣取って周りはどちらかと言うと今治側の人の方が多かったけど、ハッキリ言って熱心に応援している人は少なかった。チケットもらったから、近くでやってるからレベルの人が多いんだろうなという雰囲気。個人的にこのクラブのスポンサー一覧をくまなくチェックするのが好きなんだけど、いわゆる五大商社のうち三菱商事と三井物産をスポンサーに持ち、さらにLDHによしもと、デロイトトーマツとそうそうたる企業名が並ぶ。考えるまでもなく岡田さんの影響なんだと思う。あっさりとJ3をクリアしてJ2でも善戦。外国籍選手もバンバン獲得してとにかくクラブの格を上げることを急いでいるように見えた。地元の関心の薄さは強くなれば後からどうとでもなる、そんな戦略なんじゃないかなと勝手に考えていた。


その名の通り里山をバックにうっすらと聞こえてくる日本代表の試合でよく聞くチャントは牧歌的ですらあった。


これまで色々な街へ遠征をしてきたわけだけど、今回今治に行って改めて気付かされたのは、Jクラブの遠征って何だかんだ県庁所在地クラスの街が多く地方でもそれなりに栄えているところが多いわけで知らずにそれに慣れてしまっていたことだ。これはもうそのまんま言っちゃうけど、そんな感覚で訪れた今治はもうマジで田舎だった。愛媛県第二の都市とはいえ、人口15万人で交通の便も良いとは言えない立地。それはもうやっぱり田舎だよ。駅前にマジで何もない。引き分けだったから大人しくホテル引き上げたけど、勝ってコンビニ飯で祝勝会は虚しかっただろうなと思うよ。今治は詳しく知らない人でも造船、タオルとすぐに思いつく産業があって、さらにしまなみ海道とサイクリングという全国に誇れる観光資源もありながらも駅前の閑散っぷり。でもこれが日本の地方の現実だよなと改めて思ったよ。



試合前には今治名物・焼豚玉子飯を食べて、すきま時間でお遍路巡って今治&松山を満喫。







翌日はニンジニアスタジアムでインターハイ愛媛県予選決勝を観戦。3月の愛媛戦は来れなかったので、まさか10年ぶりのニンスタにこのタイミングで来れるとは思っていなかった。






カードは今治東−松山北。いま愛媛県の高体連というとこのカードというイメージ。試合は3ゴールで松山北が完勝。松山北の左WG11矢野泰聖はアジリティに優れ、ゴールの嗅覚もある良い選手だった。


対戦相手によって内容がバラつくのか、ノムがいなかったことによるバラつきなのか。試行錯誤は続くわけだけどPO圏から勝ち点3差の10位は決して悲観的になる立ち位置ではないし、期待は十分に出来ると思う。そしていよいよ次節秋田戦でシーズンもハーフターン。ここで勝ち点を積むことが出来たなら前半戦は合格点を出せる水準だと思うよ。
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課題は解消しないままに快勝(18節甲府戦)

2025-05-31 23:02:48 | マッチレポート25'
前節の長崎戦は選手層の薄さを指摘するポイントで記事を書いた。1ヶ月以上前から気にはなっていたけど、明確にそこで負けたなと感じたし、さらにその次の試合が天皇杯だったというタイミングもあってそういうポイントにした。しかしその天皇杯での片野坂さんのチョイスはスタメンそのままというまさかの結果に。無事に勝ち抜いたものの試合後に片野坂さんの口から発せられたスタメン以外の選手たちへの評価は非常に厳しいものだった。試合だけでなくおそらくトレーニングでの振る舞いも物足りないんだろうなということが容易に想像される。この先どんどんシビアな戦いに突入していくシーズンを考えても不安だし、そういう底上げがないことが残念で仕方ない。なかなかチャンスを掴めなかった選手が突き抜ける瞬間を見たくて長いこと1つのチームのサポーターをやっていると言っても過言ではない。もう片野坂さんの言葉を読んでいると正直今シーズンはそういう評価をされてしまっている選手たちは厳しいかなと思うけど、それでも諦めずにやってチームを助けてほしい。


チームの久しぶりの勝利を喜びたいところだけど、決勝ゴール前の数分間に今の大分トリニータが抱える課題の全てが詰め込まれていると思った。83分くらいから大分の左サイドで押し込む。丈晟や戸根に局面を打開するチャンスが何度か巡ってくるも慎重になって仕掛けない、勝負しない。そこでボールを失ったとしてカウンターを食らうわけでもないんだから何かやってほしかった。そういうところに選手の価値は表れると思うし、もどかしかった。そしてそこで下げられたボールは最終ラインを経由して今度は右サイドへ。コーナー方面へ流れるようにゴールを背にしてボールを受けたノムに対して、そのノムが作ったスペースを猛然と駆け上がってボールを要求した真那斗。あそこをヒールで通せるのはやはりノムのクオリティによるところが大きいけど、それでもそのボールを要求したのは真那斗だ。そしてそのランニングが結果的に大分トリニータに勝ち点3をもたらす結果となったわけで、この数分間で左サイドに感じたもどかしさと右サイドに感じた信頼感こそ今の大分トリニータが抱える課題そのものだなと感じた。逆転ゴールが目の前で決まっても喜べない丈晟を見て、もう自分のことで手一杯でチームの状況までを冷静に把握出来る状態ではないんだろうなと思った。もうチームの強化は次のフェーズを目指していくべきかなと思う。今シーズンは本気で昇格を目指していくべきと思うからこそ。


結果論ではなくて、後半に甲府に退場者が出る前からこの試合は勝たないとと思いながら観ていた。中川が入った効果かビルドアップが大きく改善した。あまり甲府のプレスに連動性がなかったこともあるけど、ジリジリと前進して甲府陣内で過ごす時間が長かった。一方で甲府も低い位置から繋いでいく姿勢を見せる割にはマンシャにそのクオリティはなく簡単にボールを回収することが出来た。早い時間帯に点が欲しいなと思ってた矢先に先制されてしまったけど、勝たないとという思いに変わりはなかった。甲府は今のサッカーを志向するならマンシャでは厳しいと思うけど、あの決定力を見せつけられちゃうと悩ましいね。リードをしているチームが数的不利になった結果、残り時間を割り切って守り切るなんて試合は人生でそれこそ何十試合も観てきたわけで簡単ではないことは百も承知だったけど、まずはすぐに追いつけたことが大きかった。まさか入るとは思わなかったので完全にゴールキーパーのミスだと思うけど、強く叩き付けた有馬のフォワードらしいゴールだった。先に書いた逆転ゴールも含めてこれだけキレイに数的有利のチームが逆転出来るのは簡単なことではないと思うので、今日はナイスゲームだったと思う。


良くなった一番の要因はビルドアップがスムーズで相手を押し込めたこと。それはおそらく中川の巧みなポジショニングによるところが大きいと思う。榊原をベンチに回して良くなるのは贅沢な話だけど、中川も秀逸なポジショニングの一方でここぞのキックとかボールコントロールの精度とか意外と低いからまだまだ切磋琢磨してほしい。今日は不在だった藤原がいればもっと縦に差すパスも増えてくるだろうし、可能性も広がる。

まるで去年までの姿に戻ってしまったかのようなデルラン、試合ごとに伊佐の足に巻かれるテーピングの面積が広くなっていくこと、宇津元の絶対にやってはいけない失い方をきっかけに失点と、良いことばかりの試合ではなかったけど、好調だった相手に内容を伴って勝てたことはデカいね。




あまり存在感のない1トップの外国籍選手、危なそうだなという雰囲気そのままに退場してくれた外国籍選手、全然ビルドアップ出来ない外国籍選手と正直近年の中でもほとんど恐さのなかった甲府だけど、2シャドーの2人だけは推進力や打開力に長けていて恐かった。そんな鳥海芳樹と田中雄大は1学年違いの桐光学園の10番だった選手。それぞれ桐蔭横浜大と早稲田大に進んでプロとなった。田中雄大は岡山を経由して今シーズンから甲府に移籍して2人の共闘が実現した。特に鳥海は個人的には大学時代にすごく良い選手と評価していたので甲府で10番を付けてチームを引っ張っているのは少し嬉しくもある。大分戦以外で頑張って。


この甲府戦は遠征する予定にしていて2週間前まで飛行機、ホテル、レンタカーも予約していた。明日ヴェルスパとのアウェイゲームに臨む武蔵野と大分トリニータのセット遠征はもうかれこれ10年くらい狙っていてやっと実現すると思っていたんだけど、息子の夏の大会が始まったため泣く泣くキャンセル。でも今は息子の試合よりも面白くて熱くなれる試合はこの世には存在しないので、まあまた次の機会にという感じだけど久しぶりのホームで勝ち試合は観たかったなと。ただ一つだけ、U-18がクラ選の予選で鹿児島に負けたとか。まだチャンスはあると思うけど、今のアカデミーの成績はちょっと心配ね。来週の今治戦は初の遠征地で、今シーズン初の泊まり遠征。順位表上も重要な試合で今から楽しみだ!
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やはり層は薄い(16節長崎戦)

2025-05-18 21:25:41 | マッチレポート25'
真那斗が痛んで座り込んだ直後に映された片野坂さんの表情が全てを物語っているかな。いまの大分トリニータは真那斗、彗悟、天笠この辺りが離脱するともう成り立たない。ずっと懸念していたことだけど、それがただ懸念していた通りに証明されただけの残念な試合だった。今シーズン最も残念な試合。


1失点目は真那斗ならおそらくヘディングでクリア出来たと思うし、交代せざるを得なかった状況がスコアに直撃した形だった。ただ茂平は良かったと思う。アグレッシブな姿勢だったり仕掛けた回数だったりともし真那斗が長期離脱になったとしても安心出来るなくらいのパフォーマンスだったと思う。切り返してからの左足のクロスがもうちょっと巻けていれば同点、逆転まであったかなと思う。でもやっぱり層が薄い。前節さっぱりだった鮎川、小酒井はメンバー外に。そして今日は薩川も全然ダメ。本職外でずっと頑張ってくれてはいたけど野嶽のミスも論外。取り返すチャンスの時間もほとんど与えず優大を入れてペレイラを右に回したのが片野坂さんの野嶽への現状での評価だと思う。ずっと言ってきたけどやはりあの位置が野嶽ではダメだし、野嶽からそこを奪えない他の選手たちはもっとダメ。レギュラー陣の必死の踏ん張りでここまではやってこれたけど、もうこのままでは難しいだろうなと思ってしまう。天皇杯はおそらく最低でも2試合はあるだろうからそこでアピール出来ない選手の今シーズンはもう終わりだと思う。必死のパッチでやってほしい。


長崎は不調だと聞いていたけど、なんだかんだ言って層は厚い。むしろこの層でこの順位は、、。長崎との比較で見てもやはり本気で昇格を狙うクラブとの差は明確にあると言わざるを得ない。個人的にいまの大分トリニータおよび大分フットボールクラブの財政規模ならJ1は目指せない、狙っても過去の失敗の繰り返し、J2がちょうどいいというのが本音のところで、ここ数年その気持ちは変わっていない。ただこと今シーズンに関しては昇格を狙うべきではないかと思っている。Jリーグは来年から春スタートのシーズンから夏シーズンのスタートに移行することが決定していて今シーズンの終わりに決まったディヴィジョンで1.5シーズン戦うことが決まっている。さらに現在Jリーグへの最大の人材供給源となっている大学サッカーの年度とズレが生じることとなるためもうもはや学年の概念は取っ払われるだろうと予想される。なのでここからの移籍や新戦力獲得マーケットは前例がなくどんなことが起こるのか誰も正確に予想することが困難なわけだ。だからこそこのタイミングだけはチャレンジしておくべきではないかと思うんだよ。まずはJ2クラブで出場機会を得てからステップアップのような悠長なことを考える大学生がいなくなるかもしれないし、既存の選手もよりステップアップを急ぐかもしれない。先立つものはないかもしれないけど、ここで最低でも1.5シーズンのJ1在籍権を得られれば勝ち組に回れる可能性がこのタイミングに限ればあるかもしれないと思うわけだ。


ただ今の層の薄さでは難しいと思う。どこまでいつまで底上げを待つのか、移籍での新戦力獲得に活路を見出すのか、まあJ2でいいか、なのかここからはクラブの考え方に注目していこうと思う。ここ数年の大卒戦略に思うところがあったり、なぜもっとアカデミーを活性化させていかないのか等、もろもろ思うところとクラブの考えがどうなのかをすり合わせながら注視していこうと思う。
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サブメンバーよ、奮起せよ(15節富山戦)

2025-05-12 01:14:22 | マッチレポート25'

9年ぶりの富山遠征。改めて富山は本当に良い街ですな。景色が美しくて、魚がうまい。これで勝ち点3くれたら言うことなしだったんだけど、それはまた別の話ということで。冠雪を残す立山連峰。こんなに美しい山々を見ながらサッカー観戦出来る街なんてなかなかない。





勝てた試合だったと思う。勝ちたかった。ただこの勝ち点1を比較的ポジティブに受け入れられるのは今のチームが試合中にちゃんと修正出来ることなんだよ。レベルが低いと言われてしまえばそれまでなんだけど、前監督によってそのレベルを極限まで下げさせられたチームがよくここまで甦ってきたと思うよ。最後に2点目をこじ開けられなかったのは次への課題としてアウェイで勝ち点1はそんなに悪い結果ではない。我慢強くいまくらいの位置で付いていこう。



今日はアウェイ側でもやってくれるのは珍しいベンチサイドシートのチケットを取ってみた。何となく面白そうだなと思ったんだけど、正直に言って見づらいし写真も動画もダメだし、まあ1回試してみればいいかなという感じ。それでも後半に鬼気迫る榊原彗悟の運動量を目の前で見られただけで価値はあったかなと思う。同点ゴールの直前もただボールホルダーに詰めるだけでなく、相手が背を向けた瞬間にボールをつつきに行く準備が出来ていていついかなる時もボールを奪おうとしている姿勢が素晴らしい。もう何度言ったか分からないけど、この選手が獲得出来て本当に良かった。



一方でこの結果に終ってしまった最大の要因はやはりサブメンバーの質なんだろうと思う。伊佐の役割を鮎川に期待するのは無理だと思っていて終盤も同じようにやりたいんだったら別の選手を入れた方がいいと思っている。クロスの質に目をつぶれば(つぶっちゃダメなんだろうけど)今日途中投入された選手の中で一番何とかしてやろうという気概は見えた薩川。一番不満なのは小酒井とその他ボランチの選手たち。この質の小酒井がボランチの交代一番手はヤバいと思うし、その序列を変えられない他の選手たちにも不満。運動量少ない、シュートは枠を捉えない、プレースキックの質は低い、ロスト多い。どこに期待すればいいのか。今日に関してはどう考えても交代せずに天笠を残しておいた方が良かったよ。レギュラー以外のメンバーには手のひらをひっくり返させてほしい。このチームがレベルアップするにはまずそこだし、それが出来る選手はいるはずだよ。そんな状況で期待したい中川の復帰。開幕から3ヶ月。やっとメンバー入り。今日はまだ慣らし運転だったと思うけど、中川がハマった時のスーパーリンクマンの働きは他の選手が出来る仕事じゃないから期待したい。



後半にほんの目の前2メートルくらいのところからロングスローの準備をする吉田真那斗の背中にマジで神頼みした。真那斗の跳躍力は感嘆ものだけど、真那斗が上空に舞い上がる度にヒヤッとする体質になってしまった。ちゃんと着地出来るかな、変な落下しないかなとか。目の前を真那斗が駆け上がっていく時の高揚感は何物にも代えがたいと思ったベンチサイドシートの感想。


あと今日はシンプルに水をまきすぎ。試合前までは日差しが強かったからそういう判断になったと思うけど、キックオフと同時にお日様がお隠れになられたため芝はほとんど乾かずにホームアウェイ問わず滑る選手が続出。大分側に限って言えば宇津元が滑ることがなければ勝ってたんじゃないかと思うくらいよく滑ってた。ただ単に試合の質が下がるだけだから慎重にやってほしいよ。


ロケットスタートを切った後はなかなか勝てていない富山。今日もスタジアムは「今日こそ」みたいなメッセージを何度も何度も強く打ち出していた。先制点のシュートは濡れた芝を利用した見事なゴラッソだったけど、後半にプレス位置を上げる大分の修正に劣勢になってからはイマイチだった。決して質が高いとは言えないビルドアップにこだわり過ぎだし、失点してもまだ続けるのはこちらからすると有難いけど、勝ち点が積み上がらない理由はそこじゃないのとしか思えないよ。



大分のチャントに合わせたダンスがキレキレだったライカくん。



富山も富山駅前にスタジアムを作りたい構想があるんだね。言っちゃなんだけどあれだけ田舎で5千人切ってるのに駐車場事情が悪すぎるよね。案内も不親切だし。











試合前は富山新庄クラブにレンタル移籍中の小野俊輔をローンウォッチ。大分と同じ3CBの真ん中でディフェスリーダーを務めていた。高校時代以来に見たけど、少し身体に厚みが出てる感じもあったし成長中って感じだね。センターバックは年齢的にピークを迎えるのはまだまだ先だと思うから順調に成長してほしい。試合は圧倒的な差で富山新庄クラブが勝って天皇杯富山県代表の座を勝ち取った。ちなみに富山新庄クラブは昨シーズンは決勝でJ3だったカターレ富山に敗れて本選出場はならなかった。これを見て思うのはJ3クラブの存在というのはその都道府県にとって悪でしかないということ。カターレ富山のJ2昇格によって富山新庄クラブも天皇杯本選に出場が叶ったわけでJ3クラブが存在することの罪は重い。我々も1年間その罪を犯してしまっているわけで大きなことは言えないが、ホームタウンがある都道府県のアマチュアプレーヤーたちのチャンスを奪ってしまっているという認識を持つべき。特に某長野県とか本当に迷惑だと思うよ。富山新庄クラブは初戦でFC岐阜と対戦予定。頑張ってほしい。



富山に着いてすぐに駅の立ち食いそばに入った。そば自体はまあ立ち食いそばクオリティだけど、富山ともなると立ち食いそばでもホタルイカが乗ってくるし当り前のようにマス寿司が付いてくる。



帰る前に寄った居酒屋で食べたホタルイカの刺身。茹でてもいないし、沖漬けでもない生のホタルイカがマジで美味かった。富山の日本酒と合わせると最高すぎて何だか祝勝会でもしてるのかって気持ちになってしまうので危ない。これまで日本中に遠征してきたけど、やっぱり富山の魚が一番間違いないと思う。ハズレ引くことがまずないという印象。


次の遠征予定は今治。人生で一度も足を踏み入れたことのない土地だし、今シーズン初の泊まり遠征。楽しみだ。
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連戦のマネジメント(第14節山形戦)

2025-05-07 00:32:44 | マッチレポート25'

マジでこの山形遠征は全く行くつもりがなかった。日程が発表された時点でGW最終日ということもあって候補にすら入れていなかった。22年、23年、24年と3年連続で現地に足を運んだ身としては「行かない」よりも「行きたくない」が正直な気持ちだったかもしれない。山形は一番直近の昇格の場であるにも関わらずそれでもそんな気持ちになるくらいに良い印象がない。それと遠征のモチベーションとして月山も蔵王も行ったし、さくらんぼ狩りもしたのでもう山形に思い残すことはなかったはずなんだよ。でもヤマハスタジアムからの帰りの運転中にふつふつと沸いてきた今の大分トリニータの試合がもっと観たい欲。そして鳥栖戦、熊本戦を映像で観てもう迷う選択肢はなかった。自分が山形遠征に行ったとしてホームゲームじゃないわけだからチームやクラブに与える影響なんてほぼほぼ何もないわけだけど、チームのポジティブな状態に触発されてサポーターが遠征をしたくなるというのは極めて健全な関係性だと思う。サポーターは熱量をチームに伝え、そして経済的に支援する。チームはそれにプレーで応える。この関係性が大事だと思う。無償の愛はどこかで関係性が崩壊してしまうと思う。





で、また鬼門・山形を突破することは出来なかったわけだけど、これは相性というよりも日程の影響が大きかったと思うよ。連戦中ターンオーバーは使わずに鳥栖戦、熊本戦を勝ちにいった大分と、ターンオーバーを使いながら全ての試合で勝ち点3を目指した山形。結果としてこの連戦で大分は勝ち点9、山形は勝ち点4と連戦のマネジメントの差がハッキリと出た。疲労や準備時間のなさからやりたいことが必ずしも出来るとは限らないのが連戦の難しいとこだから、ずっと連戦は結果が全てだと思ってきた。だから満身創痍で迎えた遠い山形でのアウェイゲームは勝ち点1で十分だったわけで、先制点を奪われてしまった時点でこの試合に関してはノーチャンスだったと思う。だからと言ってこの結果ややり方に文句を言うつもりは毛頭ないし、選手たちがここから感じ取ることや学ぶことがあればそれで十分じゃないかなと思う。大事なのはシーズンを通してのマネジメントであって1試合だけを切り取って「ほら、やっぱり」とか「こういうところだぞ」とかはあまり言いたくない。









ただやはり普段レギュラーと位置付けられていない選手たちはもっと危機感を持ってほしい。確かにガラッとメンバーが変わると難しさはあると思う。例えば10人はレギュラーメンバーでそこに1人だけ入ったとすれば良さは出せるかもしれないけど、複数人が同時に変わると簡単ではないと思う。それでももっと分かりやすくアピールしてほしかったなとは思うよ。ここだけはオレのストロングだからこういう使い方をしてほしいというのを監督や他の選手に見せてほしかったけど、残念ながら今日そういうプレーを見ることは誰からもなかった。ここまで地道に積み上げて悪くないシーズンを送れていると思うけど、何人かの絶対に外せない選手のうち1人でも負傷等で離脱した瞬間に暗転してしまいそうな雰囲気は拭いきれない。その筆頭が吉田真那斗だと思うし、今日の右WBが戸根→野嶽→松尾とスイッチされていくのを見て、その不安感はより大きくなったと言わざるを得ないよ。



片野坂さんがこの試合をどう位置付けていたかはトリテンを待ちたいと思うけど、前半終了の笛が鳴ると同時にノムとデルランに頭から行く旨を伝えていた。それだけ前半の出来に不満があったんだと思う。片野坂さんだってもっと選択肢を持ちたいはずだし、このままじゃJ2に跋扈する策士たち(1人除く)に対策されるのも時間の問題だと思っているんじゃないかな。やっぱりたくさんの選手に奮起してほしい。これはチャンスなんだから。プロ選手としての存在価値を示してほしい。


1失点目はまさに野嶽のCB起用で懸念していたシビアな対人局面に晒された時に負けてしまうというものが現実になってしまった。その前にこの試合で野嶽は終始動きが悪かったので、休ませるべき1人だったんだろうなと結果的には思う。2失点目は伸太郎のシュートが見事だったと言ってしまえばそれまでだけどハマタローの繋ぎなのかクリアなのかが中途半端だった。これまでそこのリスクは取ってこなかったはずで何でこんな中途半端な対応だったのかは聞いてみたい。3失点目は前がかりになった裏を取られてしまったので、もうあの状況になった時点で仕方なかったかもしれないけどそれでも先にハマタローがボールに追いついたように見えたから、何だよとは思ってしまう。おそらく蹴ったら相手に当たってゴール方向に転がってしまうかもという一瞬の躊躇があのミスを引き起こしたんだろうと思う。2年前の西川幸之介のチョンボといい、やっぱりこのスタジアムは何かあるんだろうな。



その3点目を決めた高橋潤哉は山形ユースの出身。ユース出身者が9番をつけてさらにゴールを決めるってJ2だと意外と難しいもんだと思うんだよね。誰が決めても嬉しいだろうけど、山形サポからしたらその喜びはより大きいだろうね。


高橋潤哉は山形ユースから駒澤大に進んで沼津や福島を経由して山形に戻ってきた。駒大時代はキック&ラッシュの駒大スタイルに見事にマッチした力強いFWで関東大学リーグでもかなり目立った存在だった。この1枚は明治大時代の上夷克典とのマッチアップ。






今日は試合の前に山形市球技場で開催されたプリンスリーグ東北の山形ユース−聖和学園の試合も観てきた。山形ユースの監督は秋葉勝さん。他サポからするとこの人こそミスターモンテディオって感じがあるよね。高橋潤哉だけでなく半田陸も輩出していて山形アカデミーも徐々に存在感を高めている印象。この13伊藤翔は器用で力強くて良さそうなFWだった。



試合前に岩瀬さんのところに挨拶に行ったペレイラ。なかなか試合前に行く選手いないし、さすがは陽気なブラジリアンだなと思ったよ。



気になって数えてみたら今回で9回目の山形遠征だったらしい。初めて行った2009年はもう降格目前の悲惨な状況、2012年はまだ寒い3月の雨が降る日で本当に大分サポーターが少なかった思い出、2018年はあんなに強くて昇格も決めたのに結局勝ってないという、2022年以降は語りたくもない。次こそは勝ってやるぜと息巻きたいところだけど、マジでもう山形遠征にモチベーションが全くわいてこないんだよな。出来ることならしばらく違うディヴィジョンで戦いたいものですな。もちろん我々が上で。次は新スタジアムが出来上がって頃に新しいモチベーションを携えてお邪魔したいものです。


ゴールデンウィークの後遺症と言うべきか次の富山戦も中4日。ただおそらく今日中に大分に帰れていると思うし、鳥栖戦、熊本戦あたりを見ていると中4日あれば回復と準備はそこそこ出来そうだなとも思うので楽しみにしたい。山形と違って富山遠征は2016年のJ3の時以来なのでモチベーションは高いけど、残念ながら日帰り。山形も日本酒がうまいけど富山にも良い日本酒がたくさんあるし、何と言っても富山は魚がうまいからとにかく楽しみ。勝って今度こそは祝杯をあげたいね。
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倍、倍、倍デルラン!!(13節熊本戦)

2025-05-03 23:26:18 | マッチレポート25'
アディショナルタイムの鬼神のごときはね返し。ひ弱だった昨シーズンまでの姿はもうそこにはない。「大分よりの使者」と「九州の誇り」くらいしかもうチャントは分からなくなってしまったし、ましてや個人チャントはさっぱり分からない。でもサポーターたちが「倍、倍、倍デルラン!!」と叫ぶチャントだけは分かるぞ!そうだ倍だ、今シーズンのデルランの頼もしさは昨シーズンの倍だ。オレも山形戦で叫ぶぞ、「倍、倍、倍デルラン!!」


今日天笠が途中交代(これは全くもって仕方ない)したことによってフィールドプレーヤーで唯一のフル出場がデルランとなった。誰がこんな状況を予想出来たよ?有馬、天笠、榊原と新加入選手が当たって、デルランのような既存選手の成長があって、伊佐やノムのようなベテランも健在。うまく歯車が回っていると思う。あとは若手の突き上げだけだ。


今シーズンに限らず毎度言ってるけど、連戦は結果が全て。まさか今日も同じスタメンとは思っていなかったけど、やはり少し身体は重かったと思う。それでも1点取ってしまえば「オレたちは守れる」という自信が今のチームにはみなぎっている。1ヶ月前の大宮戦で同じように終盤押し込まれ続けた時は、これは決壊するのも時間の問題と思ったし実際にそうなった。でもあの時とはチームの自信が違う。守備をベースにチームを作ってきたメリットがいまこの連戦で実を結ぼうとしている。3連戦3連勝失点ゼロは見事すぎるよ。連戦は結果が全て。


5-4-1で守る時間が長く守備のタスクも増えてきている中だけど有馬はよく決めてくれた。飛び込んでガツンと決めるのではなくしっかりと頭でもコントロールしてキーパーの前でバウンドさせる感じが高松大先生のナビスコ決勝ゴールを彷彿とさせる。榊原のヒールパスをダイレクトで叩き込んでいたら、もうそのまま卒倒したかもしれないので、2点目は次の試合に取っておいてね。


70分くらいから受けっぱなしで面白い試合だったとは言いにくいかもしれないけど、ゴールデンウィークでたくさんのお客さんが集まった中で連勝出来たのは本当にデカいね。鳥栖も熊本もたくさんでお越しいただき感謝申し上げます。熊本はベンチメンバーが7人でケガ人続出なのかなと思ってたけど、調べてみたらフルベンチ使っているの第4節だけであとは全部ベンチ枠を余らせている。これはまた大木さんこじらせてんなーとしか思えない。9人もベンチメンバー要らないとかこじらせんてんじゃないの?まあ、こじらせてなきゃ大木さんじゃないし、らしいっちゃあらしいけど。ただこれに付き合わないといけない熊本サポさんと選手たちはたまらんね。


中3日が続いて勝っていることもあってかスタメンはいじらなかった。結果として3連勝だし言うことはない。ただ次は遠く山形遠征でさらに中2日。明日身体を休めたらもう明後日には山形入り。さすがにまた全く同じスタメンってことはないだろうけど、勝っているだけに片野坂さんも難しい。そして相手は10年以上勝ってない山形。もう多分かつての千葉を超えて最も苦手な相手と言っても過言ではない。ただいまの山形は今日も札幌に負けていてあまりうまくいっていないらしい。でもホームのサポーターからも厳しい視線を向けられているだろうし、我々にとっては逆に難しいシチュエーションになりそうな気がする。ここまで勝てなかった山形にアウェイで勝つようならいよいよホンモノと言い切っていいように思う。プレーオフ圏内に浮上して嬉しいとも思う。でも正直に言っていまはうまくいっている状態だと思うから、ここは現実的に勝ち点1狙いで十分だと思う。最後の難しいアウェイ山形で勝ち点1を持ち帰れればこの連戦については100点満点をあげられる。これが終ればもう週中にリーグ戦が入ることはなく、全ての試合で十分な準備が出来るということだ。ここからが本当の勝負。どれだけ積み上げてこれたか。楽しみになってきたよ。
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連勝だぜ、うえーい!!(12節鳥栖戦)

2025-04-29 23:50:26 | マッチレポート25'
「けいごぉぉぉぉぉぉ!!!」

この試合で何度うなっただろうか。もう榊原彗悟が素晴らしいことなんてこの2ヶ月で十分に分かっていたつもりだけど、それでもこの試合での気の利かせ方、献身的に潰してくれることに胸を熱くしながら何度もその名前をうならせていただきました。本当に良い選手が来てくれたと思うよ。


連勝!嬉しい!もうシンプルにこれ。もどかしい試合が続いていたけど、徐々に積み上げが出来ていることは見えていたから信じて待てた。まだまだ難しいシーズンが続くとは思うけど、こうやって地道に積み上げていけばチャンスは絶対にある。選手たちが監督のやろうとしていることを信じている間は絶対に大丈夫。いまのチームは一体感があって見ていて嬉しいし、サポートしたくなる。


今日も無失点。本当に守備は安定している。仙台戦の相良とか千葉戦のエドゥアルドのゴールなんて言ってしまえばまぐれみたいなもんでもう一回やれって言っても出来るレベルのもんじゃないし気にする必要なし。大宮戦の1失点も数的不利の時間帯にやられているし、まあ少しのエクスキューズを付けてあげれば今シーズンの失点は本当に少ない。「良い守備から良い攻撃へ」は間違いなく実践出来ている。中でもデルランの存在感が光る。本当にこんなことを書くようになるなんて昨シーズンまでを考えたら信じられないわけだけど、それだけ本人が努力したということだと思う。はね返す力についてはこれまでもあったけど、今日は縦方向へのパスも正確で鋭かった。5,17,18分と特に前半に良いスイッチを入れるパスが多く入った。むやみやたらに上がるわけでもなく、状況を見計らって良いタイミングに限っているし、ダメならキャンセルしてスッと戻る賢さも垣間見せている。ただデルランも1シーズン完走したことがないだけにここから疲労やケガもあるかもしれない。デルラン含めてみんなが好調なうちに藤原が戻ってきてくれると頼もしいんだけどな。


ノムが数試合前から発し始めている「夏に向けて」というメッセージ。いまはすごく守備が頑張れているけど、これから本格的に気温と湿度が上昇していく中でずっとこのままで行けることはないというメッセージ。だからと言ってボールを握るサッカーをしようよというわけではなく、最適なバランスを見つけていこうよというメッセージ。誰もが正念場と位置付けた4月シリーズでの各試合の支配率(大分側)は以下のとおり。

大宮戦 50%
徳島戦 46%
千葉戦 47%
磐田戦 31%
鳥栖戦 43%

個人的には支配率とパス数に関してはもう優劣に直結するスタッツではなくそのチームが志向するサッカーの傾向を示す数字でしかないと思っているんだけど、ノムが言うところの試合をコントロールするという意味合いで支配率を少しずつ上げていくということはこの数字を見ても出来るようになってきているのではないだろうか(極端に握りたがっていた磐田は除く)。今日もボール保持から前進したいとか、崩したいというより全体を休ませつつ鳥栖の布陣を動かすという目的で持てているなあと思う時間帯はあった。天笠、榊原、ノムの3人ならそういう時間帯を作ることも十分に出来ると思うから、ゴールを狙いながらも休める時間も作り出していきたい。


何でもないペレイラのクリアから決勝ゴールを生み出した伊佐のプレス。あの大分トリニータが大嫌いで有名な増田さんですら飛んできたボールを鳥栖の小川大空が足先で収めようと軽いプレーをした瞬間に「危ないですよ!」と感じてしまうくらいにああいう軽いプレーは見逃さない伊佐耕平。自分が関西にいた最初の年の関西学生リーグで一番良いセンターバックは小川大空だった。新卒入団が愛媛と聞いた時に「え?」と思うほどもっと目立っていた。でも大阪体育大の大先輩である伊佐耕平先輩の前でやっていいプレーじゃなかったね。先輩を見習ってもっとアラートに、もっと貪欲にね。


後半から出てきてすぐにターン一発でペレイラを振り切りかけた高校3年生の新川志音。第37回日本クラブユース選手権(U-15)大会 - Triority(トライオリティ)
3年前の自分が書いたクラ選U-15の記事に彼は出てくるんだけど、新川志音は大阪のRIP ACEという強豪街クラブの出身。そもそもジュニアユースが全国レベルで強いうえにさらに街クラブの特A級を一本釣りで獲得してくるというムーブは本当に超一流のクラブがやることで、今日高校2年生でプロデビューした吉田湊海をFC多摩から獲得した鹿島とか、全国の街クラブにコネを持つ広島(鮎川もそう)なんかがよくやる手法なんだよね。ここ5年くらいの鳥栖のアカデミーはまさに絶頂期を迎えていてユースもジュニアユースも成績は残すし、選手も集まる、そんな状態だった。ちなみにジュニアユース年代を鳥栖で過ごした保田堅心がユースに上がるタイミングで大分に来たのは鳥栖が強すぎたが故にレギュラークラスではなかった堅心が昇格出来なかったからじゃないかなと予想している。ただそんな鳥栖アカデミーもトップチームの混乱に巻き込まれるように徐々に成績も下降気味となっている。近所のJクラブに圧倒的な存在感を出されるとやはりうちとしてはやりにくい。とにかくまずはトップチームを叩き続けて鳥栖がクラブ全体で調子に乗ることを抑えていきたい。それが大分アカデミーの強化にも繋がると思う。


前半の最後のCKで今日も新たなパターンを出してきた。ストレート系のボールにゴール近くから戻ってきたノムが薄く触るという設計。残念ながら触りきれなかったものの可能性は感じた。トリテンのインタビューを読んでいるとどうやら攻撃のセットプレー担当は竹中コーチのようだ。連戦でやることも多いから竹中コーチも新しいセットプレーを考えている暇もないだろうから、欧州サッカーを観ていて「これは!」と思ったセットプレー集を作って竹中コーチに送ってあげたい気分だ。身内である我々サポーターでさえも「何をしてくるんだろう」というワクワク感を持たせてくれるいまのセットプレーの状況は極めて良しだよ。


追加点が取れなかったし100%の出来かと言われればそうではなかったかもしれないけど、もう長年ずっと連戦は勝つことが全てだと思っている。そりゃ内容が良いに越したことはないけど、遠く静岡県でナイトゲームをやって翌日帰ってきたらもう中2日で試合なわけだからやれることは限られる。だから連戦は勝てば良い。ちょっとのことでも手繰り寄せて勝てば何だって良い。そういう今シーズンのチームの良さがこの試合には出たと思う。次はホームホームだけどまた中3日だしもっと難しくなることは間違いない。また全く同じ11人を先発させるのも難しいと思うから、ここからは総力戦。ここまでベンチメンバーの働きが今ひとつのところがあるので、ここはチャンスと奮起してほしい。今日の池田や優成のプレーからはその片鱗は見えた。


山形戦はゴールデンウィーク最終日で帰りが大渋滞だろうし、もう2018年以来良い思い出がない土地だから見送ろうと思ってたんだけど、こんな連勝見せられたらちょっと心揺らいじゃうんだよな。熊本戦に勝ったら覚悟決めてまた行っちゃうかなという気持ちが今日の試合を観ながらふつふつと芽生えてきた。こういう無理をしてでも応援したくなるチームはマジで良いよね。無償の愛も素晴らしいとは思うけど、個人的には応援する側と応援される側はフィフィティの関係でいるべきと思っている。ずっと応援する側が鼓舞する関係は好きではない、応援される側のプレーで応援する側を鼓舞することがあってもいいじゃないといつも思っている。


正直に言って恐さの方が強かった4月シリーズが終了。2勝1敗2分の勝ち点8と十分に及第点の結果を出してくれた。色々と楽しみになってきたぞ。
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