Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

チャンピオンズリーグからチャンピオンズリーグへ

2017-11-26 02:02:48 | トリニータ

今日は「地域」チャンピオンズリーグから、


「アジア」チャンピオンズリーグをハシゴしてきた。



第1試合はVONDS市原−コバルトーレ女川。


コバルトーレ女川は初見。このカテゴリーのチームとしてはかなり小気味の良いパスワークで前に出てくる面白いチームだった。6番の黒田涼太がなかなか面白かった。





試合はお互い1点ずつ決めて同点でPK戦へ。ちなみに今季の決勝ラウンドここまで3試合中全てPK戦となった。そして各チームが今大会のPK戦の重要性を十分に理解しているんでしょう。何と16人蹴って市原の8人目がクロスバーにぶつけて失敗しただけで、残りは全て成功というキッカーのレベルの高いPK戦だった。各チーム相当PKの練習をしてきてると思われる。特に市原はPK戦用のGKを最後に送り込んだにもかかわらず、1人も止められないというちょっとショッキングな結果に。



第2試合はテゲバジャーロ宮崎−アミティエ京都。







宮崎は何と言ってもモリシ。このカテゴリーでやるのはまだちょっと早いんじゃないかと思ってたけど、モリシの頑張ってる姿が見られて嬉しかった。


失礼な言い方かもしれないけど、モリシは成長してた。宮崎が逆転ゴールを決めた後に、相手に試合を始められないようにセンターサークルで待機する役目の選手がいるけど、アレをモリシがやってんだよ。逆転の2ゴールとも間接的に関わってるにもかかわらず歓喜の輪に加わるのはそこそこに真っ先にセンターサークルに向かうモリシの姿にちょっと涙出そうになった。



年齢的にも最年長のクラスだと思うんだけど、試合中にチームメイトを鼓舞する声を本当に良く出してる。キャプテンではないんだけど、まさに精神的支柱という感じ。



正直に言ってチームの完成度としては宮崎よりも京都の方が高い。モリシの高さと強さは圧倒的なんだけど、宮崎の攻撃はほぼそれに頼ったものしかないし、京都は粘り強くモリシの圧力に耐えてた。でも力は偉大だと思うのは、頑張って耐えてた京都も徐々にヘバり出して、終盤の連続失点で逆転を許し遂に力尽きた。サッカーの面白みとか醍醐味が感じられる試合で本当に面白かった。



石崎監督。



宮崎には高地系治もいる。相変わらず球際のさばき方とかうまい。


宮崎はこの試合の勝利で決勝ラウンド唯一の90分勝者となり、一気に首位に躍り出た。昇格に向けて大きく前進した形となったが、この大会だけは本当に分かんない。去年も2日目を見て、最終日の三重県ダービーは鈴鹿が勝つんじゃないかなと思ってたけど、最後は三重にボコボコにされた。かかってるものがあまりにも大きい上に、3日連続で緊張感の高いゲームが続く。明日はその最終日。本当にどんな結果になっても驚きはない。モリシがいるから宮崎に少し肩入れしちゃうけど、どのチームにも頑張ってほしい。


今季の地域CLは栃木ラウンドと決勝ラウンドで、サウルコス福井、松江シティFC、コバルトーレ女川、テゲバジャーロ宮崎、アミティエ京都と5つも初めてのチームが見られた。日本サッカー界はまだまだ奥が深い。



臨海で地域CLやると必ずこの座り方する人がいるイメージ。去年もこの写真撮った気がする。



臨海で地域CLが終わったのが15時45分。ACL決勝のキックオフが19時15分なので楽勝と思ってたんだけど、今週は4連休の人も多いのかどこも渋滞だらけで、千葉から埼玉行くのに3時間弱もかかってしまいピッチ内練習が終わってから着座と本当にギリギリだった。



浦和は優勝おめでとう。本当に一晩だけ浦和サポになったような気分で楽しませてもらった。アル・ヒラルは球際に強くて厄介な相手だったけど、よく耐えたね。試合前に色々とあったラファエル・シルバの一撃は本当に痛快だったし、素晴らしいゲームだった。



コレオにも参加させてもらったけど、圧巻の一言。後半開始の一斉ジャンプの時の密度もハンパない。チームがアジアNo.1なら、サポーターもアジアNo.1だと思うよ。



スパイダーカメラ。スタジアムで見てるとやたらと視界に入ってきて気になる。



まさかまさかの「日本のディ・マッテオ」となった堀監督。来季途中での解任にお気をつけ下さい。












アディショナルタイムに入って、周りは早く笛を吹けみたいな雰囲気になってたけど、司が交代の準備をしてたのが見えてたから、1人で「まだ吹くな、まだ吹くな」の念を飛ばしまくってた。願いが通じたか、何とか司も試合に入れて無事にタイムアップとなった。司もいつまでも「うちの子」感覚だけど、もう浦和在籍10年だもんね。そして周作もおめでとう。遂に掴んだビッグタイトル。これをきっかけにもう一度代表の正GKの座を目指してほしい。浦和を日本のクラブの代表として見るだけでも十分に面白かったけど、やっぱりこんなに熱くなれたのは周作と司がいたから。



モリシが戦う観客1200人のチャンピオンズリーグも、周作や司が戦う6万人のチャンピオンズリーグも掛け値なしにどっちも変わらないくらい面白い。今日は改めてサッカーは面白いと思えた一日だった。
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2017シーズン総括 もどかしいほどに一進一退

2017-11-23 21:24:16 | トリニータ
まだJ2の全ての日程は終わってないけど、残念ながら我がチームは一足先にシーズンが終了。記憶が曖昧にならないうちに今シーズンの総括を書いておこうと思う。


17勝13分12敗 勝ち点64 得失点差+8 第9位


まずはこの数字をどう捉えるかというところから始まると思う。当初の目標だった勝ち点45は早々に達成したものの、シーズン中に上方修正した目標のPO進出は叶わなかった。かと言ってその点だけを切り取って今シーズンが失敗だったと言うわけにもいかない。点数をつけるなら65点くらいでしょうか。


今シーズンは色々な媒体等での選手インタビューを読んだり、見たりすると、トレーニングが充実しているという声がよく聞かれたと思う。特に「チャレンジ」という言葉を使って、トレーニングの印象を語っている選手が多かったように思う。多くの選手がこれまでのサッカー人生の中で取り組んだことのないようなサッカーに取り組んでいたということだろうし、今季何度も使われた「積み上げ」という言葉もそんなトレーニングが繰り返されていたであろうことを象徴している。試合数や出場時間に不満の選手もいるとは思うけど、今シーズンの出場記録を見ると、フィールドプレーヤー全員(途中加入の常田除く)がリーグ戦に出場している。そんなにケガ人が続出したというシーズンでもなくこういう数字が出てきているのは全員がモチベーションを切らすことなく、メンバー入りを目指してトレーニングに取り組めていたということだと思う。この点からも片野坂さんの監督としての手腕の確かさが感じられるし、選手たちからの信頼感に繋がっていたと思う。やっぱりこの信頼感の部分があると、チームに一体感が出てくるし、それは自ずと成績へと繋がっていくんだよね。


「積み上げ」を大事にして着実にチーム力を上げていったプロセスは評価出来る一方で、目標達成に対する執着心のようなものについては不十分だったと感じるシーズンでもあった。象徴的な出来事は35節アウェイ岡山戦に勝利した後に、「監督が初めて公式の場で昇格について触れた!」と騒いでいたこと。当時から違和感を感じたし、一言で言えば「甘すぎる」ということ。我々が昇格した5年前と比較するまでもなく、今のJ1昇格戦線は遥かに激化してるし、本気で昇格を狙うチームの数も格段に増えた。手段を選ばず、なりふり構わずに昇格を掴み取ろうとするクラブもいくつもある中で、ある意味で品行方正な我がクラブは昇格するには「青すぎた」と思う。シーズン序盤ならまだしも、シーズンを通して「我々はJ3から上がってきたクラブだから」という声が聞かれた。POに行けるか行けないかの局面でもこういう声が聞こえたのはもはや「謙虚」というよりも「卑下」にしか聞こえないし、そんなスタンスでうっかりJ1昇格が転がり込んでくるほど今のJ2は甘くはない。徳島戦後の片野坂さんの涙に象徴されるようにもちろん監督にも選手にも「昇格したい」という熱い思いはあったと思うけど、内に秘めずにさらけ出せるだけさらけ出して、もっと周りを巻き込んでいけば良かったと思う。


サッカーの面に目を向けるとやはり楽しませてもらったという感想が一番にくる。個人的には現地参戦が9勝1分4敗と高い勝率だったこともあるけど、耐えて耐えて勝ち点をもぎ取るスタイルじゃなく、攻撃的にいくことがこんなにも楽しいんだということを教えてもらった。レベスタ、ニッパツ、維新、パロスと劇的なゴールも多かったし、楽しいシーズンだった。ごっちゃんと伊佐は本当によくゴールが取れるようになったし、ノリ&フクも着実に成長した。怜さんも三十路を前に遂に本格化を漂わすハジけっぷりだったし、直人を中心にGK陣のチャレンジングな姿勢がこのスタイルを支えていたことは間違いない。


そんな中、なぜこんなにもホームで勝てなかったのか?ある意味では今季一番大きなポイントかもしれないと思ってる。ホームとアウェイではまるで別のチームになり、それは当然のことながら成績にも現れた。逆であれば、深く考えることもないんだろうけど、移動のこと、サポーターの後押し等を考えると、疑問は深まる。シーズン中もずっと考えてたけど、個人的にはまだ相手ありきのリアクションサッカーから脱し切れていないというのが一応の結論。アウェイだとホームチームが攻撃的な姿勢で臨んでくるので、攻撃的にいきたい我々のサッカーと噛み合わせがいい。一方で、アウェイチームが無理せずまずは構えてという姿勢で臨んでくるホームだと攻めあぐねる時間が長く、うっかりすると失点まで食らってしまう。こんなとこなんじゃないのかな。J1降格組から合計で勝ち点14を奪ったということもこの構図を証明する一つの現象だと思う。本当の意味での攻撃的なサッカーを展開するチームならここまでハッキリと差が現れることもないのかもしれないけど、所詮はまだこのサッカーに取り組み始めて2年にもならないひよっこチーム。軽く対策を取られるとまだまだ厳しいということでしょう。今シーズンで明確に課題として認識出来たわけだし、相手のスタンスに左右されない本当の意味での主導権を握るサッカーへの進化を来シーズンは見せてほしい。


タイトルに「一進一退」と書いたけど、ここには「安定感」と「爆発力不足」の2つの意味を込めた。一進一退ということはつまり大崩れもしなかったわけで、これは山岸や竹内のようなベテランが試合に絡むことで「安定感」をもたらしてくれていたからだと思う。この場合の「安定感」は主にメンタル面で。今シーズンは反則ポイントでぶっちぎりの1位(いい方で)だったらしい。確かにうまくいかない試合でもイエロー乱発して、コントロールが効かなくなるような試合が全くと言っていいほどなかった。負けても引きずらず次の試合に集中出来ていたことが連敗が少なかったことの要因だと思うし、ベテランの存在感は大きかったと思う。逆に「爆発力不足」は若手の台頭に不満が残るという部分。多くのメンバーが出場したものの、全体感としてはレギュラーは固定されてた印象が強く、特に若手から序列を荒らしそうな勢いを感じる選手はほとんどいなかった。ルーキーイヤーならまだしももう突き抜けても決して早いとは言われない年代に足を突っ込んでる選手も多く、チームの底上げという点からももっともっとを期待したい。伊佐のインスタの中でしか元気な姿が見られないのは寂しい。お前たちが暴れ回るべきは試合中のピッチの上だ。あ、でも伊佐はインスタ続けてね。


似ているなと思っていた2014シーズンと結局は同じような終わり方となった今シーズン。14シーズンから15シーズンのことを教訓とするためにまず忘れてはいけないのが、来シーズンが9位から始まるわけではないということ。昨シーズンあれだけやれたわけだから、9位以上は当然という考え方が悲劇を招く。自戒の念も込めて。これから本番を迎える来季の選手編成だけど、どうなるか全く分からないし、世界のサッカー界における我々の経済的立ち位置から考えてハッピーな年越しになることはまずないだろうと思う。そんな状況でシーズンをまたいでの「積み上げ」については厳しいと考えておいた方がいい。今シーズンの終盤に出来ていたことが、来シーズン開幕したらさっぱり出来ないなんてことは普通に想定しておかないといけない。良くも悪くもシーズンが終われば一度リセットだ。この点が一番強く思うこと。


ということで、本当にいいシーズンだったのに目標設定が中途半端だったばかりに何だかふんわりとした終わり方になってしまってとても残念だった。来季はもう昇格以外の目標はないとは思うけど、社長にはしっかりと自分のチームを自己分析して、お財布と相談して、きっちりと方向性を示してほしいと思う。
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371,803分の我慢と1分の歓喜(42節熊本戦)

2017-11-19 22:28:31 | マッチレポート17'
371,803分。

清本が負傷した3月6日の長崎とのトレーニングマッチから今日清本が公式戦のピッチに立つまでの時間が371,803分。つまり清本が復帰に向けてリハビリに励みじっと我慢し続けた時間だ。そしてピッチに立ってからゴールするまでの時間がわずか1分。こんなにも明確なコントラストになることは滅多にないとは思うけど、それでもこの数字を見てしまうとサッカー選手とは残酷な職業だとつくづく思う。


今日はJ2クライマックス・味スタにヴェルディ−徳島を観に行っていた。清本のゴールとヴェルディの決勝ゴールがほとんど同じ時間帯だったので、圧倒的劣勢の中でヴェルディが決めた乾坤一擲の決勝ゴールに沸く味スタのバックスタンドのど真ん中で子どもと2人で「清本が決めてるー!すげーすげー!!」と騒いでおりました。周りへの迷惑も顧みず我を忘れて騒いじゃうくらいに嬉しかった。こんなことがあるのかと本当に何度もスマホの画面を見直してしまうくらいに嬉しかったし、信じられなかった。清本には心の底から「おめでとう」と言いたい。あのタイミングでゴールするだけでもスゴいのに、ついでにライダーキック系のとびきりかっちょいいやつだし。


内容はお世辞にも良かったとは言えないけど、今日に関してはホームで勝つことにしか意味がなかったと思うから、これで100点だと思う。今季のホームとアウェイの成績が逆なら何ら問題はなかったと思うけど、ホームの成績がこんなにも悪いのには必ず明確な理由があると思うから来季に向けてそこはしっかりと分析してほしい。ほとんどアウェイの試合しか観に行けない身だけど、ホームの成績のためにアウェイの成績を差し出せと言われたら迷わず差し出すくらいホームで勝つことには勝ち点3以上の意味があると思うから、来季の修正には本当に期待したい。


ごっちゃんやさんぺーの足に巻かれてるテーピングの多さを見ると、もうギリギリだったんだろうなと思う。ホームで最後に勝たなくちゃという強い思いは持っていたとは思うけど、それでも昇格の可能性が潰えた次のゲームのモチベーションが多少なりとも下がってしまうのは理解出来る。だからフィジカル面を考えても、メンタル面を考えても、今日のゲームの内容云々を語ることにあまり意味を感じない。プロの意地として最後にホームで勝ってくれたこと、もうそこに尽きる。


ぐっさんの挨拶に涙腺崩壊したし、社長の挨拶にも、片野坂さんの挨拶にも、ギシさんの挨拶にも様々な思いがある。でもシーズン総括は次の記事にしたいと思うので、ここでは触れません。







冒頭にも書いたとおり、今日は味スタに行ってきた。もっとヒリヒリとする試合になるかと思ってたけど、松本戦のスコアが全然動かなかったため思ったほどリアルタイム順位表が動かず、ちょっと拍子抜けした。試合は完全に徳島が支配して、引き分けでもPO圏が確保される順位関係からこれは1−1で終わるかなと思ってた終盤にヴェルディのセットプレーが決まり、さらに千葉の勝ち越しも決まりまさかまさかの徳島陥落となった。セットプレー以外でヴェルディに点の取れる策はなく、そんな中で2点も決められてしまったのは痛かった。ただ徳島のチームとしてのサッカーの完成度の高さの割にシーズンを通してそこまで勝ち点が積み上がらなかったのはこんなとこなのかなとも思ったので、冷静になると納得出来る部分もある。


徳島の完成度の高いサッカーに対して安西幸輝が孤軍奮闘という構図だったけど、ヴェルディはPOを勝ち抜けないと、安西幸輝のことをキープするのは難しいだろうね。2〜3年前から注目されてた選手だけど、左サイドバックというポジションを考えてもいよいよ複数チームがリストの高い位置に彼の名前を書いてると思うよ。ゴール数のみならず、前節、今節と大事なゲームで連続ゴールを決める勝負強さも見せつけた渡も人気銘柄だろうね。

それと改めて岩尾の素晴らしさを実感した。惇と川西の良いところを足して2で割らないレベルの選手だと思う。キャプテンシーの素晴らしさについても色々なエピソードが聞こえてくるし、いい選手だなと思う。


ということでPOは名古屋、福岡、ヴェルディとすべり込みで千葉。先週の時点で1回戦は関東開催なしが分かっていたので、観戦予定はなし。この4チームだとここに勝ってほしいというのは特になくて、決勝が福岡−千葉になって、タメが使えない千葉がどんなサッカーするか興味本位で見てみたいという程度かな。


ひとまず大分トリニータに関わる皆さま、長いシーズンお疲れさまでした。また悲喜こもごものオフシーズンが始まりますが、気持ちを強く持ってシーズン中以上に頑張りましょう。
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チーシーエル

2017-11-12 01:23:02 | トリニータ
チーシーエル、地CL、つまり地域チャンピオンズリーグですよ。



常々日本サッカー界のクライマックスは11月だと思っており、今日もどこに試合を観に行くか、出発直前まで迷いに迷った。最終的にここで見とかないと鈴鹿のエガちゃんを見る機会がなくなっちゃうかなと思い、グリスタへチーシーエルを観に行くことにした。


今季から鈴鹿アンリミテッドにレンタル移籍したエガちゃん。鈴鹿は東海リーグを優勝し、先日全社も優勝。その鈴鹿でレギュラーとしてほぼ全ての試合に出場していて、いい経験積めてるんじゃないかなと思いながらもまだ試合は1つも見られてなかった。



江頭一輝20歳、蔵川洋平40歳。この栃木ラウンドに入った4チームの中でエガちゃんが最年少、蔵川が最年長。
















今日もボランチでフル出場。昨日は負けたものの鈴鹿の唯一のゴールを決めたらしい。地域CLは相当な実力差がない限りはかかってるものの大きさから固い試合展開になることが多い印象なんだけど、この試合もご多分に漏れずガッチガチの試合に。対戦相手のVONDS市原の寄せも速く、スペースもない中でなかなか存在感を示すことは出来てなかったかな。後半にFKを頭で合わせて枠内に飛ばしたシュートは本当に惜しかった。とにかく今は試合に出まくって経験を積むことが何よりも大事だと思うから、明日の試合も無駄にせず臨んでほしい。


お嬢様聖水・江頭一輝。



試合はあのレナチーニョのゴールを守り切った市原が手堅く逃げ切り。ただレナチーニョが市原に移籍してきてから見るのは2回目だったけど、もうかつての猛威を振るった印象はなく、痛がって転がり回って文句言い続けてばかりの全くサッカーをしていない選手になってしまっていて本当に残念。ここを足がかりにJ復帰とか画策してんのかなとか最初は思ってたけど、サッカーに対する態度がアレじゃまず無理。



ちなみに勝敗を分けたレナチーニョのゴールシーン。直前にカウンターで市原ゴールに迫った鈴鹿のエフラインの肩が外れピッチを出る、それにベンチが気付くのが遅かったため処置が遅れる。交代の選手の準備が出来ておらずしばらく数的不利の状態に。何とか肩が戻ってエフラインが戻ろうとしてるところでゴールが決まるというちょっとお粗末なベンチワーク。鈴鹿はご存知の方も多いと思うが、東海リーグの最終節を前に監督を解任。蔵川が選手兼任で監督代行を務めるという極めてイレギュラーな体制。この日は選手としてピッチ上にいた蔵川はエフラインの件に絡みようがなく、誰がやっているのか分からないベンチ陣は上記のお粗末さと、ちょっとサッカー以外のところで喫した敗戦のような気がしてならない。







去年はあと1勝でJFL昇格というところまでいった鈴鹿も今季は結局決勝ラウンドまで進めず、今日で敗退が決定。ちょっと大胆すぎる監督交代が裏目に出たとしか思えないんだよな。来季も地域リーグで戦うことが決まった鈴鹿、さて、エガちゃんは来季はどうするかな。






順番が前後するけど、第1試合はサウルコス福井と松江シティFCの対戦。どちらもまだ見たことがなかったからこれも楽しみにしてた一戦。





雷鳥も恐竜も、北信越リーグから上がってくる生き物たちは頂きを目指しがちね。






印象に残った選手はパントキックのフォームが美しい松江のGK・船川航司朗。


山陰サッカー界のレジェンドと言っても過言ではない実信。確か今シーズンで引退するって発表してたはず。何年か前に大分の遠征で岡山に行った時に岡山駅のエスカレーターで前を見上げると、目の前に実信が立っていたことがあったなとふと思い出した。お疲れさまでした。


船山っぽい松江の39番・金村賢志郎と飯田っぽい福井の4番・川邊裕紀のマッチアップは面白かった。


90分終了即PK戦という世にも不思議なレギュレーションを採用してる地域CLと選手権くらいでしかお見かけしない終了直前のGK交代。福井はこれをやり、そのGKが2本止めて勝ち点を1上積みするという勝負強さを見せた。




明日の福井−市原は大一番ですな。
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まずは全員でスペイン語を勉強しよう(41節徳島戦)

2017-11-11 23:52:10 | マッチレポート17'
スペイン語を母国語とするロティーナ監督、エスナイデル監督、リカルド・ロドリゲス監督のチームに対して6戦全敗。長崎のスペイン人ストライカーのファンマにはホームでもアウェイでもゴールを許し2敗。スペイン人GKのビクトルにはファインセーブを連発されて、大事な時期にうちだけが岐阜から勝ち点をロストした。スペイン関連の試合だけでこれだけ落としてたらそりゃこの程度の順位までが限界だよ。来季以降もJ2ではスペインブームが続きそうだし、監督、選手がある程度スペイン語を理解出来るようになれば、もっと効果的な対策が立てられるんじゃない、知らんけど。


竹内→ソンス、直人→高木とここで大きく動いてきた片野坂さん。この2人の起用でまずビルドアップの質が大きく変わった。よりリスクを取って、相手を食いつかせるビルドアップにこだわっていた印象。ヒヤッとしたシーンもなかったわけじゃないけど、相手を崩していくという観点からはアレくらいでいいと個人的には思ってる。


結局は負けてしまったけど、山形戦よりはいい試合だった。アウェイだと躍動してるように見えてしまい、かつ結果が付いてくるのはやっぱり相手に引き出してもらってるところが大きいような気がしてならない。相手がホームのためアグレッシブに戦ってくる姿勢を見せる→うちがやりたいスタイルとのかみ合わせがいい。こんな構図なんじゃないかな。ということはまだまだリアクションサッカーの域を脱せておらず、ボール保持率ではなく、本当の意味での試合の主導権はほとんど握れていないということなんじゃないだろうか。アウェイ躍動の象徴は怜だと思う。今季3ゴール全てアウェイで決めてることもそうだけど、この日も特に前半は素晴らしかったし、ニッパツでも良かった。怜がいい時というのはポジショニングが良く、サイドの対面の選手を押し込み続けられてる時。相手がアウェイだしまずはディフェンスからみたいなスタンスの時はなかなか輝けない印象。ちなみ怜は大分在籍5年のキャリアで大銀ドームで決めたのは15年シーズンの北九州戦のみ。あとは全てアウェイ。サンプルとして分析のしがいはあるんじゃないかな。


片野坂さんも何度も口にしてるとおり、徳島はいいチームだと思う。少しの波はあったかと思うけど、その印象はシーズンをとおして変わるものじゃなかった。今日自動昇格を決めた長崎よりも遥かにいいサッカーをしてるとずっと思ってきた。その徳島と互角以上のサッカーが出来るんだから今季やってきたことは間違いではないんだよ。でもより上の順位を目指すには足りないものがあることも間違いない。シーズンも終盤となり、すっかりキーワード化しつつある「積み上げ」というワード。来季のことはまだ何も分からないけど、もし来季の目標を「J1昇格」とするなら(してくれないと困るけど)、「積み上げ」とは対極のアプローチを取らなければ厳しいと思う。お金のないクラブが多いJ2においてシーズンをまたいだ「積み上げ」が本当に難しいことは我々が実体験として一番よく分かっているはず。


ただ結果が残念だっただけで本当に面白い試合だったと思う。徳島にも大分にも関係ない人に「ほら、これがうちのチームの試合だよ」と自慢出来るくらいに面白い試合だったと思う。試合後の会見で片野坂さんは涙を流したという。本当に複雑な気持ちになる出来事だと思うし、簡単に感想を語れることでもない。もう何が何でも熊本戦には勝たないといけない。この試合では何も決まらないわけだけど、熊本戦に勝てなければこのシーズン全てが否定される、それくらいの気持ちで選手たちには臨んでほしいと思う。

今シーズンもあと1試合。
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ホームという足かせ(40節山形戦)

2017-11-09 22:46:14 | マッチレポート17'
日曜日は大学サッカーを観に行っていたためリアルタイム観戦出来ず、試合は月曜日に観たものの、書くのがこんなに遅くなってしまった。まあ、継続のために書くのであってこんなに時間が空いたら本音かどうかも自分でもよく分からない。


日曜日にたつのこのスタンドで文字情報でスコアは追っていた。なかなか動かないスコアにジリジリしたが、終盤に失点を喫したのを確認して、どうしても勝たなくてはいけない試合で前がかりになりすぎたところの裏をやられたかなと思ってた。ところが月曜日に試合を観ると、そんな展開でもない。印象でしかないけど、こんなにも大事な試合のホームでどうしてこんなにも淡々と試合を進めてるんだろうという印象は拭えなかった。これはこの試合に始まったことじゃないけど。


また決めた大津。もうFWの起用については片野坂さんは下手の部類に入ると言い切って間違いない。たったの4試合しか出場機会をもらえず、90分あたりのゴール数は何と驚異の3。その3ゴール全てが勝ち点に直結するシビアゴール。ただ大津に可能性を感じるのはゴールを決めたプレーよりも、その後の93分のターンからのシュートシーン。ブロックされたものの、あそこであのプレーが出来るところに可能性を感じる。


2試合連続でQBサックならぬGKサックを決めた伊佐。今度のは一瞬入ったと思ってしまうくらいに惜しかった。このプレーに代表されるように1人躍動してるように見えてしまう。これもチーム全体が淡々と試合をこなしてるからこそ感じるんだろうと思う。


ごっちゃんの2回の抜け出し、シキの突破、岩田の浮き球ミートとATに入ってから見所が続出するところももはやおなじみとなった感がある。つまり遅すぎる。これはシーズンオフに真剣に分析する必要があると思うよ。


この試合の勝ち点2ロストでついに千葉にも抜かれ10位転落。これよりも順位が落ちることはなくなったものの、このままシーズンが終わったら果たして今季は昇格争いをしたという総括になるのだろうか。大分が最後に6位より上の順位だったのは第15節にまで遡る。それも8位と同勝ち点、得失点差もたったの1。その後一度も6位以上の順位に浮上せずに昇格争いをしたシーズンと総括していいものだろうか。それもぶっちぎりの最下位だった群馬戦を除くと、半年近くホームで勝てなかったチームが昇格争いをしていたと言えるのだろうか。


可能性は限りなく低くなったとはいえ、まだ昇格の可能性を残している。最後はどうなるかは分からないけど、このシーズンをいいものだったとするためにも、昇格争いをしていたんだとするためにも、熊本戦は何が何でも勝たなくてはならない。ぶっちゃけ徳島戦はもうどうでもいいと思ってる。個人的にはホテルもキャンセルして徳島には行かないことにした。


アウェイでどんだけいい試合を続けても観客動員が増えないのは、今季の数字が如実に物語ってる。もうここまで来ると昇格やPO進出ではなく、熊本戦に勝つことこそが有終の美。頼む、勝ってくれ。
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