選手、スタッフ全員での円陣で2018シーズンが開幕。毎年毎年のことながらこのワクワク感は何物にもかえがたい。今年も期待感とともに開幕を迎えさせてくれてクラブとチームには感謝。
4ゴールも決めて、かつ全員が課題を認識してホーム開幕戦を迎える。考えようによってはこんなにもいい開幕戦はないんじゃないかな。
正直に言ってそんなに景気のいい話が漏れ伝わってきたわけではないプレシーズン。そんな状況からすると望外の前半だった。それも何となく取れちゃった3点じゃなく、しっかりと意図を持って崩した形。特に1点目と2点目はワンタッチパスがスムーズに繋がり、惚れ惚れするような展開からのゴール。新加入のFWである藤本にまで移籍後初ゴールが飛び出してこのまま試合が終わってたらすっかり勘違いするところだったよ。前半は後手後手を踏んでた栃木のプレッシングも後半からは早いタイミングで寄せてくるようになり、案の定と言っては失礼かもしれないけど、ちゃんと手詰まって押し込まれた。ピッチの状況もデコボコしてパスを繋ぐには適していなかったにもかかわらず、果敢に食いつかせては剥がすことにチャレンジし続けた。ミスも多かったけど、勇気を持ってチャレンジ出来てることを評価したい。去年の開幕戦でおっかなびっくりに何とか繋いでいたことを思うと、今年はこのレベルから始められるというだけで、楽しみで仕方ない。
前記事で書いたごっちゃんへの期待に一発回答のような電光石火のドッピエッタ。特に2点目のシュートは凄まじく、わずかにアウト回転がかかった鋭いシュートはGKにはノーチャンスだった。これぞまさにエースの仕事。チームが余裕を持って試合を進められる展開にしてくれた。結果的に決勝点とはならなかったけども、ごっちゃんに求めたいのはこういう仕事だと思ってる。
それとチームとして獲ったゴールとして4点目に非常に意義があると思ってる。3点差は出来過ぎにしてもリードして後半に入って相手チームが前への圧力を強めてくる試合展開なんてこれからの41試合(+α)でいくらでもあるはず。その時に裏の広大なスペースをカウンターで狙うことはトドメを刺すということと、相手の圧力を弱めさせるという2つの意味からとても大事だと思ってる。伊佐の投入から狙い通りにそれを決めることが出来たのはチームとして大きかった。先制点とトドメの一刺しをいずれも素晴らしいアシストでお膳立てしたさんぺーがこの試合の影のMVPだ。
新加入選手がことごとく良かった。皆が皆その色をよく出せていて開幕スタメンを奪取しただけあるなと思った。
藤本は前線からよくチェイシングしてチームにリズムを与えてくれることと、開幕戦にして既にごっちゃんやさんぺーとのリズムが合ってることに驚かされた。1点目にも2点目にもワンタッチパスで絡んでいて適応力の高さはお見事。それと意外と強さの部分もあるなと感じた。相手CBを背負って受けた時もつぶされずに押し返すし、身長差のあるDFとの競り合いもけっこう勝ってた。相手CK時にはストーンに入ってきっちりと弾き返したりと、やれることの引き出しが意外と多いなという印象。そして何よりも開幕戦で初ゴールが生まれたことでこの後気負うことなくシーズンに入っていけそうだね。
星はクロスを上げる時の蹴り方が好き。生粋のサイドプレーヤーって感じの足首の角度で方向を調節する感じの蹴り方が好き。開始早々のシュート前のフェイントとかかなり技術面が高そうだ。若干線が細い感じで相手選手にガチャガチャっと距離を詰められるとつぶされてしまうことが多かったけど、もう少し2列目やボランチの選手との連携が成熟してくればそうなる前に外せそうだし、もっと良くなりそうだ。この位置は翔平も那須川も山口も狙ってるだろうし、激戦区だから切磋琢磨して大分のストロングサイドは怜さん側だけじゃないぞとアピールしてほしい。
宮阪は前半だけなら惇を超えてた。ズバズバと決めるサイドチェンジにはシビれた。左足で30〜40mくらいのサイドチェンジ決めた時には思わず選手名鑑で利き足を確認し直しちゃったよ。丸谷との呼吸も合ってたし、スタメン発表時に昨年からそっくり入れ替わったボランチコンビのところが一番不安だなと思ってた心配をあっさりとかき消してくれた。強烈だと噂の直接FKも1本は見てみたかった。ただチームが押し込まれた後半はほとんど存在感がなかったところが改善点でしょうか。しかしイサスタグラムでの話し方まで惇にそっくりな感じがした。
丸谷は前回在籍時の基礎技術の高さやポジショニングの良さはそのままに力強さも備えて帰ってきた印象。丸谷には以前から縦パスの付け方がうまいという印象があるんだけど、今の大分のボランチにはかつてよりも遥かに求められるスキルだから持ち味をバンバン出してほしい。最終ラインにも入れるというユーティリティー性はメンバー入りする優先順位が間違いなく上がる要素だから出場機会は増えそうだ。ただこれは宮阪にも言えることだけど、交代で入ってきた川西がなぜベンチスタートだったのか疑問に感じるレベルで素晴らしかったので、ボランチのポジション争いも激化必至。ヒメや前田にもこのままじゃないぞってとこを見せてほしい。
やばい、川西の顔が面白過ぎる。
去年からいる人が少し冷ややかに見てるのと、イサダンスを初めて見る人が笑ってるのが対照的。
怜さん、お誕生日おめでとう!三十路を迎えてもエネルギッシュに走りまくってくれ!
前半が終わった時点では首位もらったかもと思ったけど、結局第1節を終えて3位。水戸の3−0快勝は、いばらきサッカーフェスティバルを観た人なら驚きはない。山口はハイライトしか観てないけど、山口がいいというよりも熊本やばいという感想しか持てなかった。まあどうせこのままうまく進み続けるはずないから。どこかできっと悩むから。勝負はそこから。
しかし片野坂さん、監督キャリアで開幕戦全勝か。仕上げが早いな。あと新ユニの18番が激増してた。もちろん昨シーズン伊佐が頑張ったことの裏返しでもあるけど、思ってることは発信しなきゃ伝わらないんだなとスタンドの光景を見て実感した。