銀幕大帝α

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新・ドラゴン危機一発

2015年10月26日 21時03分00秒 | 亜細亜アクション
新唐山大兄/SHANGHAI AFFAIRS
1995年
香港
93分
アクション
劇場未公開



監督:
ドニー・イェン
出演:
ドニー・イェン
アテナ・チュウ
ユー・ロングァン
チャン・ジンパン
チョン・ホン




<ストーリー>
ブルース・リー出演の名作『ドラゴン危機一発』を、新たな設定でリメイクした作品。

"Shanghai Affairs 1998 Trailer Starring Donnie Yen" を YouTube で見る


-感想-

カンフーを教えて貰う為にしょっちゅう診療所を訪れる幼女。
じっくり顔を見てみるとえらく老けてないかい?
体は子供、顔だけ大人、みたいな。

最近になってドニー兄貴が監督・主演している『ドラゴン危機一発'97』のHDリマスター版がレンタルリリースされましたが、こちらはそれ以前に兄貴が初監督として世界のクンフースターであるブルース・リーの『ドラゴン危機一発』を現代風にアレンジしリメイクとして作り直した作品。

元となるオリジナルは未見なので比べる事は出来ないのだが、物語としては非常にベタ。
声が出ない女性の喉を手術し完治させた医師のドニーが彼女に対して恋心を抱く。
しかし彼女の兄は土地一帯を牛耳る極悪人集団のボス。
貧乏村を潰しにかかる兄に対して、そこで診療所を開業したドニーが真っ向勝負を挑んだ事からドニーと兄の間に亀裂が生じ、妹との関係にも一々兄が邪魔を入れてくる。
それと平行して村では子供達が何者かに殺され内蔵全てを抜き取られる事件が発生する。
ドニーは事件捜査にも乗り出すが、実はこれにも兄が絡んでいた。
兄の策略によりドニーが犯人扱いとなり、ドニーは警察の手から逃れる為に姿を消そうとするが、それに気付いた彼女が一緒に逃げたいと言い出し2人は廃墟に身を隠す事にするのだが、妹を奪われ事件の全貌(兄と親しく又ドニーにとっては医師としての先輩でもある西洋人のドクターが実験という名の下に子供を殺し内臓を抜き取っていた)をもドニーによって掴まれてしまった兄は怒りを爆発させ、大勢の子分を引き連れて廃墟へと一斉に押し寄せ殺しにかかる。

善悪はっきりとした登場人物及び、三角関係を縺れさせながらの恋物語とシンプルに物語が進む為に変に頭を使う事もなく気楽に鑑賞出来る作品ではある。

そしてやはり見せ場はドニーによる超絶カンフーアクション、これ一つだろう。

冒頭からして早、大乱闘を繰り広げるのだが、ある程度の村人が負傷した後に最初は戦いに消極的だったドニーがもう見てられないと重い腰を上げて(後姿での登場シーンが渋い)、悪党共を棒術でぶちのめしていく様は痛快。

後半では隠れていた廃墟前にてドニーが枯れ枝を足で救い上げ手に取り、華麗に振り回しながらバシバシと斧で襲ってくる集団を一掃していく。
枯れ枝の扱い方が速いのなんのって。
その戦いの最中、兄の右腕的存在だった男が誤って妹を斧で斬り殺してしまった事で(その男は兄に首を掻っ切られ手下が骸と化した体を足蹴りしまくる)、遂にドニーと兄による一騎討ちがお互いの怒りをぶつけ合う形で開始。

高速連打と回転キックを多用するドニーに苦戦を強いられ始めた兄はとっておきの戦術である鎖鎌を用いて応戦。
ビュンビュン自分に向かってくる鎌を避ける事に必死になるドニーに勝算はあるのか!?

安心して下さい、勝ってしまいますよ!

なんと相手の飛び道具を逆に利用しちゃうんですなぁ。
動きを見切ったドニーは鎖を自身の体にワザと巻き付かせてからの~そのままの勢いで鎖を解き鎌を投げ返して圧勝。

これが正義だ!と豪快な決めポースをしたままのドニーの姿をバックに哀愁漂わせた歌と共にゆっくりと流れ出すエンドロール。
なんとも潔く後腐れの無い爽快な終わり方が最高だった!

本作での武術指導もドニー兄貴。
彼にしか出来ない、彼だからこそ出来る肉体的アクションと小道具使用アクションの数々はファンなら絶対に酔い痴れる事間違いなし。
近年のドニー映画はそこそこ多く観てきたが、若かりし頃のドニー映画を観るのは今回が初めてになるのかしら。
昔から変わらずドニーは誰にも真似出来ない(真似させない)アクションを追求していたんだなぁと美麗で力強い技の多くに目を細めつつ、ウッキウキ気分で楽しませて頂きました。

評価:★★★☆
15/10/26DVD鑑賞(旧作)
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レンタル開始日:2001-06-08
メーカー:J.V.D.

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは。 (大阪ひろき)
2015-10-28 00:31:17
ヒロ之さん、こんばんは。
いつもお世話になります。
よろしくお願い致します。

本作は、昔、ビデオ(VHS)で、見たことがあるような気がします。(記憶違いだったら、ごめんなさい。)
確か、ドニー・イェンとユー・ロングァンが対決していたんじゃないかな。
記憶が曖昧で、申し訳ありません。
当時から、ドニー兄貴のアクションは冴えわたっていたようですね。
昔から、拳技も、足技も、どちらも、優れているところが、ドニー・イェンの魅力ですよね。

香港映画と言えば、ドニー・イェン主演の「カンフー・ジャングル」やバトミントン版の少林サッカーの「全力スマッシュ」は、忙しくて、上映期間、上映時間など、タイミングが合わず、残念ながら、映画館には、観に行けそうも、ありませんが、レンタルDVDで、是非見てみたいと思います。

それから、ジャッキー・チェン主演の新作、「ドラゴン・ブレイド」の予告編がインターネット上にあがっていました。
ただ、歴史物の作品なので、ストーリーが複雑そうな?気がしました。
個人的には、蛇拳や酔拳のようなコミックカンフー映画あるいは、ポリストーリーのような現代劇をもう一度、見たいのですけれどね。
               ↓
http://video.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%89%20%E4%BA%88%E5%91%8A%E7%B7%A8

それでは、失礼致します。
返信する
>大阪ひろきさんへ (ヒロ之)
2015-10-28 21:54:08
こんばんは!
こちらにもコメントありがとうございます。

かなり古い作品ですけど、大阪ひろきさんはドニーのファンでらっしゃるので観られているのではと思います。
旧作でレンタルされていたので借りてきたのですが、この頃から変わらずの足技や手技の凄さに驚きを隠せませんでした。
動きが速いのなんのって。
今のドニー動きを考えると若干遅いと感じるかもしれませんが、あくまでも若干です。
ストーリーはそう大した面白さは無かったのですが、アクションの素晴らしさには「昔からすげぇやん!」と度肝抜かれましたよ。

「カンフー・ジャングル」と「全力スマッシュ」は面白そうですよね。
私もレンタルで見ると思いますので、記事を上げたときはまたコメント宜しくお願い致します。

ジャッキー、新作撮ってたんですね。
早速予告編観させて頂きました。
アジア人の他にも西洋人の俳優さんが出演されてますね。
完全に歴史ものな作品みたいでしたが、剣術が主体となるのでしょうか。
久しぶりにジャッキーにはコミックカンフー映画に出てほしいですけど、こちらの映画も気にはなりますので、DVD化されたら鑑賞してみます。
あまり難しい内容でなければいいのですが。
情報ありがとうございました。
返信する
 ()
2015-11-17 21:58:43
如何に、不条理であっても、清濁併せ呑むのが漢というもの。ブルースリーの原作は素晴らしいのはありますが、このリメイク版も中々のようですね。

「ドラゴン怒りの鉄拳」の一対多数の道場破りが記憶に新しいですが、アクションものって、黒い道産子の戯れ言とは違い、武闘派の遺伝子として伝えられるんじゃないか、と思います。だから、リメイクが原作に似てないとか、超えているという問題ではないと思います。

理不尽な暴力、言葉尻も含めて、外部からの力の介入に対して、至弱ながら戦いを選ぶのが、武侠ものの醍醐味だと思うからです。いずれにしても、外敵は内部から侵すもので、当時の日本がそうなのでしょうね。
返信する
>隆さんへ (ヒロ之)
2015-11-17 22:46:06
こんばんは!
コメントありがとうございます。
悪を憎み、悪を断ち切る。
この作品はそれを徹底していて中々に見応えのあるカンフー映画でした。
ブルース・リーの方は観ていないのですが、ドニー風に彼にしか出来ないアクション作品として上手くリメイクしていたのではないでしょうか。

オリジナルがあってのリメイクはどうしても比べてしまうものがありますが、作品によってはあれはあれ、これはこれと考えるのが良いのかもしれません。
悪党が惨い事をし、善人を脅かすようであるならば、ヒーローが立ち上がり、コンテンパンにやっつける。
これ程爽快・痛快なアクションは他にはないでしょうね。
日本もこういったスカッと気持ち高ぶれる作品が作れれば良いんですけどね~。
返信する

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