銀幕大帝α

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忘れないと誓ったぼくがいた

2015年10月25日 20時52分00秒 | 邦画ロマンス
2014年
日本
92分
青春/ロマンス/ファンタジー
劇場公開(2015/03/28)



監督:
堀江慶
脚本:
堀江慶
主題歌:
クリープハイプ『2LDK』
出演:
村上虹郎葉山タカシ
早見あかり織部あずさ



<ストーリー>
出会った人間の記憶から消えてしまう不思議な少女と、彼女を絶対に忘れないと誓った男子高校生の切ない恋を描く。

出会うたびに、
好きになってくれて
ありがとう。


-感想-

あ~なるほど~。
2人は初めての出会いでは無かったのか。
1年前にも付き合ってたんだね。
ネックレスもその時の誕生日にプレゼントとして貰った物だったんだ。

あずさとしてはもう一度自分を好きになってくれたんだからそりゃあ嬉しい気持ちが起きるのも当然だよね。

皆の記憶からあずさの存在だけが消えていく。
怖い、怖い。

僕は絶対に君を忘れない!!

そう叫び心から誓ったタカシだったけど、運命というものは残酷でして。
1年前同様にスコーンとあずさの記憶だけが消し飛んじゃうんですよ。

忘れてなるものかとあらゆる手を使ってあずさの事を脳裏に刻もうとするタカシ。
その努力を偶然見てしまったあずさは、もうこれ以上私の為に人生を無駄にして欲しくないと涙を流し、そして・・・自分から姿をくらましていく。

覚えて貰えない悲しみと、覚えようとする必死さとが巧みに画面上で絡まり続けていて、観ていてとても胸が苦しくなりました。

私も含め観た人全員が気になるのは、何故にあずさの記憶だけが誰からも忘れ去られてしまうのかという、この1点。
そうなる原因が何なのか、ネタ晴らし的なものが終盤に用意されているはずだと、ドキドキしながら観ていたのですが、これが無い!

あずさ!あずさー!とタカシが彼女の名前を絶叫しながら、忽然とタカシの前から姿を消したあずさの姿を追い求め走り続ける場面で映画は終わってしまう。

その瞬間、私はえ!?これで終わり?謎明かし無しなの!?と絶句してしまった。

一種のファンタジー作品として原作者及び監督は、あずさという少女の記憶が皆から消える原因をミステリアス的なものとして残しつつ、敢えて明かさない事で観客の判断に委ねるという意味で、こういう終わり方にしたのかもしれなが、流石にこれを自分なりに判断しろというのは無理が有り過ぎでしょう。
どういう風に謎を自己的に解釈もしくは想像すれば良いのか、エンドロール観ながら困惑せずにはいられなかった。

私自身は余りこういった、解答を示さず肝心な事柄を投げ出したまま物語を締めくくる作品には良い印象は持てない。
モヤモヤとした余韻しか残らず、それまでが非常に見応えのある内容だっただけに尚更それはないだろうと呆気にとられたままの鑑賞終了になってしまい、答えが無いのなら謎を作るなと、少々怒りにも似た気持ちは生まれてしまいました。

どういう形でもいいから謎の答えをきちんと描いて清々しい余韻、又は切ない余韻を抱かされたまま映画を観終わりたかったなぁ。

罪悪感からなる複雑な想いを抑え切れずあずさの名を叫び続けていたタカシでしたが、この調子だと次の日になったらまた忘れちゃっているんだろうね。
何も悪い事していないのに家族からも恋人からも友人からも誰からも存在を否定され続けられるあずさの気持ちを思うと可哀想過ぎて、その点は辛いものがあった。

今作の早見あかりチャン図鑑
既に『百瀬、こっちを向いて。』にて美女図鑑入りしている、人々の記憶から消えていくあずさ役の早見あかりチャン。

この映画での幾つもの多彩な表情にキュンキュンしちゃいました。
早見あかりファンは絶対に観ておくべき作品でしょう。
タカシがスマホ動画で彼女の表情を色々撮影している場面が出てくるのですが、とても綺麗に撮られています。

タカシにスイカアイスを食べさせた後の顔とか物凄く可愛かったな~。
シャキーンとかもね。

評価:★★★☆
15/10/25DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2015-09-18
メーカー:日活

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは。 (大阪ひろき)
2015-10-26 19:22:56
ヒロ之さん、こんばんは。
いつもお世話になります。
よろしくお願い致します。

>私も含め観た人全員が気になるのは、何故にあずさの記憶だけが誰からも忘れ去られてしまうのかという、この1点。
そうなる原因が何なのか、ネタ晴らし的なものが終盤に用意されているはずだと、ドキドキしながら観ていたのですが、これが無い!

>あずさ!あずさー!とタカシが彼女の名前を絶叫しながら、忽然とタカシの前から姿を消したあずさの姿を追い求め走り続ける場面で映画は終わってしまう。

>その瞬間、私はえ!?これで終わり?謎明かし無しなの!?と絶句してしまった。

正に、そのとおり!僕も、ヒロ之さんの意見と全く同感ですね。
ヒロ之さんがご指摘されたように、忘れされれる理由が分からないまま終わってしまい、「え、これで、終わり・・・。」と唖然としてしまいました。
見る前は、てっきり、謎が解明されて、最後に大ドンデン返しのような捻りやサプライズがあって、「なるほど、最後はそう来たか!」、良い意味で、「ヤラレタ~!」って言う気分で、余韻に浸されてくれるものだと思っていたので・・・。
期待していたでけに、あの投げっぱなし終わり方は、残念で仕方ありません。
忘れられる理由さえ分かれば、それを阻止出来る術も分かり、彼も、何とか、彼女を助けようと、頑張るだろうし、尚且つ、その理由で、あずさを失うのであれば、余計に、切なさが増すと思うのですよね。
理由も、分からないままでは、泣いたり、感動はしたり、しづらいですよね。
「驚きのエンディング」、「衝撃のラスト」って言う宣伝文句に、過度な期待をし過ぎてしまいました。
例え、シックスセンス的なオチや夢オチとかの使い古された、ベタなオチでも、良いと思うので、最後は、きっちりと、謎解きを解明して、スッキリさせてほしかったですね。
例えば、「箱入り息子の恋」のような恋愛映画や「そして父になる」みたいなヒューマンドラマ系の映画なら、後は見ている側の判断にお任せします。みたいな粋な終わり方も、有りだと思うのですが、本作のようなファンタジー系の謎めいた作品で、あの終わり方は、モヤモヤ感が、残ってしまいますよね。

ですが、早見あかりさんの演技は、救いでしたね。
特に、場面、場面の表情の変化、おどけたり、泣いたり、笑ったりと、喜怒哀楽の表現力が、素晴らしかったと思います。

主演お二人の恋愛パートは、微笑ましくて、良かっただけに、最後にもう一捻りあれば、大傑作になれたかもしれない惜しい作品でしたね。 

それから、今作の早見あかりチャン図鑑をアップして下さって、ありがとうございます!!!!!
とても癒されました♪

最近、段々と、寒くなって来ましたが、風邪を引かないように、暖かくして、健康で、元気に、お過ごし下さいね。

それでは、失礼致します。
>大阪ひろきさんへ (ヒロ之)
2015-10-26 21:48:40
こんばんは!
コメントありがとうございます。

大阪ひろきさんも謎のネタ晴らしが無かった事に愕然とさせられましたか^^;
予告編からも、その部分が大きく取り上げられていただけに、一体彼女の身に何が起きているのかと、興味を持って観てしまうのは当然だと思います。
てっきりラストにはどういう理由があるのか説明してくれるような描写があるのかと期待膨らませて観ていたのですが、何も説明無いまま終わってしまったので、流石にそれはないだろうと開いた口が当分の間は塞がらなかったです。
同じく、どういう形でもいいので、何かしらの謎明かしを入れて欲しかったですよね。
例えそれが夢オチとか彼女は元から存在しなかったとかでも良いんですよ。
それがあるかないかで大分、観終えた後に残る余韻は変わっただろうとは思います。
何かの理由があれば大阪ひろきさんが仰る様に、打開策も生まれてくるでしょうし、なんかもう話の収拾がつかなくなってしまったからそのまま投げ出したまま強引に終わらせてしまったようにしか私としてはそう思わずにはいられませんでした。

こういう映画はやっぱり「そうだったのか!」と唸らされる要素があってこそでしょうし、それがなかった事で、評価が大分下がってしまいました。
ラストまでは本当に見応えがあっただけに余計に残念に感じましたねぇ。

早見あかりちゃんがまた観たくて借りましたが、その点では大変満足しています。
特にスマホのカメラを通して映し出された彼女の素に近い明るい表情に癒されました。
レンズを通して自分の彼女がそこにいるかのような錯覚にも陥りましたし、ほんと表情の使い分けと、彼女の姿を綺麗に撮れた撮影の上手さに感心させられました。

一気に寒くなりましたね~。
もう流石に薄着で過ごすのは無理になってきました。
まだまだ寒さも増してくるでしょうから、大阪ひろきさんも夜は温かくして寝て下さいね。
Unknown (ふじき78)
2015-10-26 22:46:12
理由が明かされない事に関しては実はそんなに気にしてなかった。そういう事象が起こりうるかもしれない、そういう世界という設定なのだろう、程度に思ってました。実は自分達が気づいてないだけで、同級生は100人いたけど、認識できるのは50人だけかもしれない。そういう事をセリフで言わせておけば良かったのに。勿論、今回の映画の中で取り残されていくのは早見あかりちゃんだけなのだけど。
理由は抜かすにしても、「50回目のファーストキス」みたいな打開策はあると思うのですよ。あまりに希望がない終わり方をしたのが残念。
こんばんは。 (大阪ひろき)
2015-10-28 00:00:58
ヒロ之さん、こんばんは。
ご返信ありがとうございます。
よろしくお願い致します。

>こういう映画はやっぱり「そうだったのか!」と唸らされる要素があってこそでしょうし、それがなかった事で、評価が大分下がってしまいました。
ラストまでは本当に見応えがあっただけに余計に残念に感じましたねぇ。

そこですよね。
ヒロ之さんの仰るとおりで、「なるほど~、最後はそう来たか!」と度肝を抜いてくれないと、物足りないですよね。
例えば、極端なお話になりますが、あの終わり方でOKなら、ヒロインがどのような特殊な設定でも、ファンタジーだから・・・で、お話を丸投げ出来てしまいますものね。
もちろん、最後に、あっと驚くような大ドンデン返しがなくても、役者さん達の演技や表情、作品の雰囲気あるいは、映像や音楽が素晴らしくて、良い作品は沢山あるのですが、でも、やはり、個人的には、見せ場や盛り上がりが多くて、そして、クライマックスで、衝撃のラスト!を迎える作品の方が、何度も、繰り返して、見たいと思いますし、好きですね。(個人的な意見になりますが。)

それから、本作の主題歌は、クリープハイプが担当されていますが、最近の邦楽のロック系のヴォーカリストって、何故か、女性のような中性的な歌声が多いですよね。
例を挙げますと、KANA-BOON、 SEKAI NO OWARI、plenty、クリープハイプ Over The Dogsなどなど。
個人的には、ロックは、B'zの稲葉さんやホルモンのダイスケはんのような男らしい力強い歌声の方が好みですけどね。

それでは、お休みなさい☆
暖かくして、お休み下さいませ^^
失礼致します。
>ふじき78さんへ (ヒロ之)
2015-10-28 21:33:53
こんばんは!
コメントありがとうございます。

何かの理由が絶対あるはずなのに、それを明かさないままで終わってしまうってのが自分的には好きになれなかったです。
確かにクラスの中では目立たない人間もいるので、存在を忘れ去られてもおかしくはないですが、恋人や親までもが忘れちゃうってのは不思議でなりません。
その不思議な部分を何の説明もないまま観客の判断任せにしちゃうのは駄目なように思えて仕方がないんですよねぇ。
>大阪ひろきさんへ (ヒロ之)
2015-10-28 21:44:04
こんばんは!
コメントありがとうございます。

ファンタジーだから何でもありじゃ、観ている側としては困るものはあります。
映画としてはそこはきちんと説明して貰いたかった。
これがあるないとでは大分作品に対しての気持ちが変わっただろうにとか思うと、非常に残念ではあります。
私は大阪ひろきさんのコメントに完全同意ですね。
この作品もそうですが、ラストに衝撃的なオチがあれば、え!?そうだったのか!!と、伏線がどこかにあるかもしれないともう一度見直したくなりますもの。
今作はただただ「なんじゃそれ」という感想しか起きませんでした。
ただし、ラストまでの展開は凄く良かったと思います。
それだけに勿体無い作品かなとは思いますねぇ。

最近の邦楽はMステのみで認知できている程度なのですが、確かに男らしいボーカルが少なくなってきていますね。
今の時代の流行なのか、それが受け入れられるのか定かではないですが、私も男性ボーカルは男らしい声の方が断然好きです。
あんまり男性のナヨナヨとした声は好きにはなれないですねぇ。
まぁ曲次第って時もありますが(笑)。

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