銀幕大帝α

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ウィッカーマン(1973)

2015年09月02日 20時40分00秒 | 洋画ホラー
THE WICKER MAN
1973年
イギリス
88分
ホラー/サスペンス
劇場公開(1998/03/21)



監督:
ロビン・ハーディ
出演:
エドワード・ウッドワードハウイー巡査
クリストファー・リーサマーアイル卿
ダイアン・シレントローズ
ブリット・エクランドウィロー
イングリッド・ピット司書
リンゼイ・ケンプアルダー・マグレガー
ラッセル・ウォーターズ港長
オーブリー・モリス老庭師
アイリーン・サンタースメイ・モリソン



<ストーリー>
行方不明の少女を探すためにスコットランド本土からサマーアイル島へやって来た警官。だが人々は少女の存在を否定し、何かを隠しているような素振りを見せる。警官はやがてこの島を支配している異様な古代宗教に行き当たるが……。(allcinemaより抜粋)

-感想-

歌えや踊れやヘイヘイホー♪

2006年にニコラス刑事主演で同タイトルの『ウィッカーマン』という作品がありましたが、こちらがオリジナルとなります。
リメイク版も面白かったのですが、異様な空気に包まれた作品という事を考えるとオリジナルの方が上。
更に島の領主であるサマーアイル卿を演じたクリストファー・リーの存在感が寄り作品に不気味さを齎せている点も大きい。

失踪した少女が居るという情報を受け、たった一人で島にやってきたハウイー巡査。
そこで彼は幼い子供達を含め多くの島民達が「性」を連想させる教育を受けていたり、裸で歌いながら踊っている姿を目撃し、次第にこの島は普通ではない、異常だという事に気付き出します。

兎に角、意味があるのかどうかは分かりませんが、やたらと裸のシーンが多い本作。

ハウイー巡査を誘惑するかの様に隣室で踊り狂う若い女。

しらみつぶしにあらゆる家を調べる事にした際に、扉を開けたら入浴中の女がそこに居て、恥ずかしい素振りも見せず指を咥えて巡査を見つめていたり。

「エロティックな恐怖映画」と言われている由縁はもしかしたらこの様な描写によって内容が占めれているからかもしれない。

キーワードはメイデー(五月祭り)で、どうやらこの島ではその年の食物がかなり不作らしい。
そこでサマーアイル卿は生け贄を捧げ、来年の豊作を願う事にする訳だが、その生け贄に選ばれた人物こそがハウイー巡査。

少女失踪というのは真っ赤な嘘で、最初から余所者で童貞である巡査を騙す為だけに彼を島に呼んだという、何とも後味最悪な結末。

巡査が生け贄として閉じ込められるのがサマーアイル卿が「ウィッカーマン」と呼ぶ巨大なロボットみたいな人型の張りぼてなのですが、その木製の扉、強く蹴っ飛ばしたら簡単に壊れるんじゃね?なんて思ったりもしたが、何にしても火をつけられた「ウィッカーマン」を島民全員が楽しげに歌い踊りながら見守り来年の豊作を根拠も無いのに確信するラストシーンが半端無い怖さを与えてくれる事間違いなし。

何処の国でもそうだが、異教徒ってのは何をしでかすか読めないって所にイカれた気味悪さを抱かされちゃいますなぁ~。

評価:★★★☆
15/09/02DVD鑑賞(旧作)
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レンタル開始日:2008-11-13
メーカー:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

関連作:
『ウィッカーマン(1973)』(オリジナル)
『ウィッカーマン(2006)』(リメイク)※個人的評価:★★★
コメント (2)
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