いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

パラオ楽園ツアー(その9)

2013年04月05日 | 極楽日記(海外旅行)

 4日目は雨の朝になりました。乾季なのであまり降らないそうですが、雨のビーチも風情があっていいと思います。

 今日も遊びに行く準備は完了!

 ホテルの庭園は海水を引き込んで海の生物を放してあり、息子たちがいたく気に入っていました。

 こんな大きな海亀まで。

 さて出発です。まずは日本パラオ友好の橋。経済の中心であるコロール島と、空港のある最も大きな島、バベルダオブ島を結ぶ全長432mの橋(橋の長さはJICAのサイトによる)。コロールとバベルダオブだからKBブリッジとも略称されます。友好の橋と言うのは、日本政府が資金を提供したから。

 ご覧のように"Japan-Palau Friendship Bridge"とあります。元々ここには1977年に、当時信託統治をしていたアメリカなどが資金を提供して、韓国企業が建設した橋があったのですが、1996年に突然崩落。死者も出ています。20年ももたなかったわけで、かなりのずさん工事だったことがうかがわれます。建築の専門家による解析でも崩落の真相はわからないとしていますが、単一の原因ではなく、鋼線で補強したプレストレスコンクリート橋において、設計強度が十分でなかったことと、各部材を緊結する施工がいい加減だったことにより、部分的な損傷がゆっくり進行してコンクリートの広範な破壊につながったのではないか、と考えているようです。

 崩落した橋の破片はまだ海中に沈んでいるそうです。今度の橋はプレストレスコンクリートよりも更に長いスパンに耐える斜張橋で、50年は大丈夫だとか。橋が崩落した際には簡易の浮橋で最小限の通行のみ確保したものの、生活と経済が大打撃を受けたとのこと。

 バスが到着したのはバベルダオブ島のエコテーマパーク。

 まずはジャングルの道を下へ下へと歩きます。廃線が見えますが、これは日本が統治していた時代に建設したもの。雨の多い熱帯雨林では流されやすい物質はすぐに流されてしまい、石灰質と鉄などの重いものが残ります。鉄分を含んだ石灰質は赤く見え、これがテラロッサと言われる赤土。こういう土壌ではアルミ化合物もボーキサイトとして堆積しやすく、戦時中にアルミを調達したかった日本がここに鉱山を作ったのでしょう。

 延々と歩くと遠くに滝が見えてきます。

 パラオ最大のガラスマオの滝。落差も幅も20mほど。例えば静岡県の白糸の滝は落差こそあまり変わりませんが、幅は200mもありずっと大きいです。ガラスマオの滝は巨大な滝と言うわけではないのですが、見た目が涼しげであり、海に囲まれたパラオでの観光に変化をつけてくれます。

 帰りはずっと上りで、結構な運動になりました。滝で遊ぶために靴が底の薄いマリンシューズだったため、私は下りの方が凸凹や木の根を踏んづけて大変だったですが。
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