ポルシェ カイエンが累計の生産台数で50万台を達成したと報じられています。初代のカイエンが「あのポルシェがRVを販売する!」と話題をさらったのが2002年。11年間で50万台ですから、年間5万台近い販売になります。
古い自動車雑誌などを見てみると、1970年代のスーパーカーブームでポルシェが持て囃された時代に、ポルシェは年間販売台数およそ3万台、フェラーリは5,000台規模の小メーカーと認識されていました。この規模で最新技術を導入し、品質を維持するのは非常に効率が悪いため、名声はそのままに販売台数を増やすことがポルシェの悲願だったわけです。当時はアメリカ市場向けにFRのモデルを投入することで何とか台数を稼ごうとしていましたが、安価な日本車との競合もあって、ポルシェが思ったようには市場を拡大できませんでした。
今になって目標を達したポルシェの牽引力はSUVのカイエンと大型セダンのパナメーラであり、販売が一番伸びているのは中国です。往時からは想像もできなかったことです。
もう1つ累計生産台数がニュースになっていたのは、トヨタのプリウス。1997年以来300万台を達成だそうです。これ自体は快挙なのですが、あれだけ売れているプリウスが16年間で300万台に対して、カイエンは11年間で50万台。日本でのメーカー希望価格が217万円からのプリウスに対して、カイエンは774万円から。1台当たりの利益は、ポルシェお得意の高額オプションも入れれば10倍以上なのではないでしょうか。恐らく総利益では何とプリウスよりもカイエンが上。つまり、カイエンはプリウスよりも儲かる商品だということです。こんな大成功はちょっと見たことがありません。
日本では周りを見ると、ミニバンかプリウスか軽自動車か、というぐらいにプリウスと弟分のアクアが走っています。カイエンは高価格な割には良く見かけますが、それでも何十倍かは違うでしょう。ポルシェは日本市場でブランド化しており、人気のある車種とそうでない車種の価格を大幅に区別することで効率のいい商売をしています。一番ポルシェらしいと言われる911シリーズが北米市場に比べると非常に高い値段になっており、本来は生産コストがそんなに変わらないボクスターとかケイマンが安くなっています。584万円のボクスターだって2.7L, 265psありますからね。これ以上の性能を公道で必要とする人はほとんどいないでしょう。911は倍近い1145万円からで、性能の違いを生かせるのはレーサー並の達人だけだと思います。
さてカイエンはと言えば、北米価格は430万円ぐらいから、と聞いています。残念ながらこれもかなりの価格差が付けてあるわけ。兄弟車のVW トゥアレグが632万円からであり、装備の違いがあるとは言え774万円のうち100万円ぐらいはブランド料なのでしょう。高性能版のカイエンSを狙っている人ならともかく、V6でよければトゥアレグがお得です。
極楽家で大型輸入SUVを導入する可能性は今のところありませんが、もし狙うとしたら軽量化とエンジン管理の見直しで燃費の向上した2011年からのトゥアレグ現行モデルでしょうね。SUVとしての万能性やVWらしい高速性能には期待できますが、幅が1945mmは日常の利用でかなり気を遣いそうです。
古い自動車雑誌などを見てみると、1970年代のスーパーカーブームでポルシェが持て囃された時代に、ポルシェは年間販売台数およそ3万台、フェラーリは5,000台規模の小メーカーと認識されていました。この規模で最新技術を導入し、品質を維持するのは非常に効率が悪いため、名声はそのままに販売台数を増やすことがポルシェの悲願だったわけです。当時はアメリカ市場向けにFRのモデルを投入することで何とか台数を稼ごうとしていましたが、安価な日本車との競合もあって、ポルシェが思ったようには市場を拡大できませんでした。
今になって目標を達したポルシェの牽引力はSUVのカイエンと大型セダンのパナメーラであり、販売が一番伸びているのは中国です。往時からは想像もできなかったことです。
もう1つ累計生産台数がニュースになっていたのは、トヨタのプリウス。1997年以来300万台を達成だそうです。これ自体は快挙なのですが、あれだけ売れているプリウスが16年間で300万台に対して、カイエンは11年間で50万台。日本でのメーカー希望価格が217万円からのプリウスに対して、カイエンは774万円から。1台当たりの利益は、ポルシェお得意の高額オプションも入れれば10倍以上なのではないでしょうか。恐らく総利益では何とプリウスよりもカイエンが上。つまり、カイエンはプリウスよりも儲かる商品だということです。こんな大成功はちょっと見たことがありません。
日本では周りを見ると、ミニバンかプリウスか軽自動車か、というぐらいにプリウスと弟分のアクアが走っています。カイエンは高価格な割には良く見かけますが、それでも何十倍かは違うでしょう。ポルシェは日本市場でブランド化しており、人気のある車種とそうでない車種の価格を大幅に区別することで効率のいい商売をしています。一番ポルシェらしいと言われる911シリーズが北米市場に比べると非常に高い値段になっており、本来は生産コストがそんなに変わらないボクスターとかケイマンが安くなっています。584万円のボクスターだって2.7L, 265psありますからね。これ以上の性能を公道で必要とする人はほとんどいないでしょう。911は倍近い1145万円からで、性能の違いを生かせるのはレーサー並の達人だけだと思います。
さてカイエンはと言えば、北米価格は430万円ぐらいから、と聞いています。残念ながらこれもかなりの価格差が付けてあるわけ。兄弟車のVW トゥアレグが632万円からであり、装備の違いがあるとは言え774万円のうち100万円ぐらいはブランド料なのでしょう。高性能版のカイエンSを狙っている人ならともかく、V6でよければトゥアレグがお得です。
極楽家で大型輸入SUVを導入する可能性は今のところありませんが、もし狙うとしたら軽量化とエンジン管理の見直しで燃費の向上した2011年からのトゥアレグ現行モデルでしょうね。SUVとしての万能性やVWらしい高速性能には期待できますが、幅が1945mmは日常の利用でかなり気を遣いそうです。