いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

サンビームDF6300(フライヤー)

2010年02月22日 | 比べてみよう

 オークションで買った輸入品のフライヤーが到着しました。メーカーはアメリカのサンビームで、日本ではほとんど知名度がなく、デパートなどでトースターがデザイン家電として高値で販売されている程度です。アウトドア用品で有名なコールマンが同社の家電を扱っていたこともあるのですが、売れないので投げてしまったみたいです。その際に日本の倉庫に残された在庫が、今になってわずか980円で出回ってきたようで、情報不足はありますがこれは「買い」だと判断しました。

 日本の家庭じゃフライヤーって一般的じゃありませんよね。私も最初は厚い鉄鍋でも買って揚げ物の研究をしようと思っていたのですが、以前興味があって買ってみた揚げ物の本を見て気が変わりました。 この箱の説明にもありますが、揚げ油が劣化するのはカスが下に落ちて焦げるからで、加熱部分が高い位置にあるフライヤーなら底の温度が低い(業務用のディープフライヤーでは手で触れるほど)ため劣化が最小限に抑えられるということです。しかも揚げ物で悩まされる温度管理は機械任せ。だからコンビニやバーガー店でもバイトの学生が揚げ物作って失敗しないわけでしょう。

 そういう理由で、揚げ物初心者の私としては鍋よりフライヤーを選ぶべきです。海外製品で代理店も撤退した品ですが、中身はヒーターとサーモスタットだけで単純なので、サポートが必要になる可能性は低いと思います。海外製品と言うなら、今や多くの家電製品は中国製ですし。そうそう、もう一つフライヤーを選ぶ理由がありました。極楽家で揚げ物をするにしても、健康面など考えますと他の料理がメインになることが多いでしょう。極楽妻が料理をしている横で、場所を食う揚げ物をするのは困難です。ガスコンロも取り合いになりますので、電気コンセントがあればどこでもできる電気フライヤーは有難いです。

 油はね防止と保温用に、かなりしっかりした蓋があります。厚手の鍋と澄んだ油の中で、新鮮な車海老がプチプチと音を立てながら衣が色づいていくのを楽しむには無粋かも知れませんが、どうせそんな上等の素材など使いませんので、周りが汚れなくて温度管理も楽な方がいいです。

 フライヤーの心臓部である投げ込み式のヒーターです。このDF6300という型番は北米で売られておらず、サンビームオーストラリアで扱いがあり、119ドル(オーストラリアドルなので1万円弱)と記載があります。オーストラリアの人は揚げ物が好きなのか、北米でカタログにないフライヤーがたくさん載っています。いずれにしても980円は格安でした。送料の方が高かったです。

 不思議なのは、同じ型番なのに日本の製品は1250W、オーストラリアの説明書では2400Wとなっていること。もちろん日本とオーストラリアの電圧は違いますが、サンビームは輸出先の電圧に合わせてほぼ同じ出力になるように調整しないのでしょうか?オーストラリア版の半分の出力では火力不足が心配にもなりますが、ここは値段に免じて目を瞑ることにしました。

 本体も油槽と枠に分解できます。油槽は耐蝕性のあるステンレス合金、SUS304。油槽だけ外してしまえば、油を濾したり捨てたりするのも簡単そうです。

 後は実際に使ってみるだけですね。今回参考にした本は古くて絶版になっているので、同じ出版社の本を載せておきます。





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