いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

松本城バスツアー

2010年02月17日 | 極楽日記(日帰り)

 姫路城の次は松本城、ということで安いバスツアーを見つけて極楽息子(大)と一緒に名古屋を出発しました。お昼は「安曇野スイス村」という(名前は)立派なドライブインです。ツアー参加者は年配の人が多いので、きのこ汁やきのこの天ぷらが中心になったようですが、残念ながら息子はきのこが苦手です。

 席に着いた時には天ぷらはもう冷たくて、何十年も前の学生向けスキーツアーを思い出しました。他に店がないから、昔のドライブインはどこも殿様商売だったですね。でも時代は変わり、スキー客も減りました。この中で合格点はうどんだけです。こんな商売でまだやって行けると思っているのなら、「安曇野スイス村」の人は観光産業に全く向いていないので早く手を引かれた方が懸命です。このままでは新興の「道の駅」どころかコンビニに対しても分が悪いでしょう。コンビニがフライヤーを置いて熱々の揚げ物を出してるの見たことないかな?
 
 市内に入る前に白鳥の飛来地である御宝田遊水池を訪問しました。日によって白鳥の数は大きく変動します。この日は残念ながら3羽だけ。今年はどっちかと言えば暖冬なので、わざわざ松本まで来なくても東北や新潟で越冬している白鳥が多いのかもしれません。息子には近所にあった自然体験交流センター「せせらぎ」や「あづみ野F-1パーク」の方が面白かったでしょうね。家族で松本を再訪する日のためにメモしておきます。

 さあ、松本城に着きました。鵜城とか烏城とか言われているように真っ黒です。美しい天守閣なのですが、姫路城に比べると外構が保存されていないのが残念で、小ぶりの城が余計に小さく見えてしまいます。せめて天気が良ければ安曇野の借景が見事で、姫路城に対抗できるんですが。

 天守閣に展示してある資料はなかなか立派なものです。寒いので足早に通り過ぎる人が多かったですけどね。

 昭和の大修理で回収された古釘のようです。木造建築を維持するには不断の補修が必要であることと、当時の技術レベルでも釘を使うのは合理的な判断であった、という2点は姫路城と共通します。「無垢の木で建物を造り、釘を使わなければ何百年でももつ」という信仰が今でも住宅建築産業の一角を占めていますが、事実に基づかない妄信は迷惑なだけです。
 
 階段は姫路城よりもっと狭くて急です。観光に来て怪我なんてつまらないので、十分に注意しましょう。

 ついに最上階の6階です。4階から上は狭くて急なので、殿の御座所は4階にあったようです。

 姫路城の天守閣も6階なので、地上部分については松本城と極端に高さが違うわけではありません。当時の木造では柱の長さで建物の高さが制約を受けるため、この辺が限界だったようです。ただし石垣の部分(天守台)は姫路城がずっと大きく、そのため全体としては姫路城がずっと立派に見えます。姫路城では天守台の中にも地下階があり、実質的には7階建てでした。
コメント
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