いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

歩け世界旅行(補遺)

2010年02月24日 | 極楽日記(日帰り)

 白鳥城の中を紹介しておりませんでした。この城は基本的に福祉施設なので、決められた順路以外は通れません。設備は近代的で暖房がよく効いており、壁にはバイエルン王国と何の関係もない絵画がたくさん掛けてあります。城の中と言うよりシティホテルの中を歩いているような感じです。この日はくるみ割り人形の展示がありました。これだけまとまったコレクションは立派ですが、常設展示ではないようです。

 くるみ割り人形はクリスマスの頃の飾りとしてよく使われますが、こちらの羽根の付いた家みたいな模型(クリスマスピラミッドと記載あり)も伝統的にクリスマスに使われるものらしいです。でもこの日は2月7日です。まさか旧暦のクリスマスじゃないよね?今年の旧正月は新暦2月14日なので、1週間前がクリスマスとするとちょうど2月7日!です。キリスト教起源のクリスマスに旧暦という発想は考えられませんが、凱旋門と万里の長城が一緒くたのトンデモ公園なら、そういう解釈も許されるかも。

 これが観光コースの終点である「王座の間」です。廊下にも脈絡のない絵画がたくさん飾ってありましたが、この壁画がとどめですね。これだけちぐはぐだと、王様の御座所と言うより新興宗教団体か成金の大富豪の部屋みたい。壁画そのものは立派ですから、カトリック教会やミッションスクールのロビーにあれば映えるものでしょうけどね。

 この太陽公園がユニークであることは認めますけど、兵馬俑以外は1回見れば十分かなという気がします。テーマパークと福祉施設の合体など、構想そのものは壮大ですが、これを見ているとやはり脈絡のない世界の観光名所(のコピー)を集めてバブルの徒花と消えた恵山モンテローザの暗い影がちらついてしまいます。この日も広い園内はほぼ閑散としていて、経営者が期待したであろう団体ツアーは皆無。不景気なことは言いたくありませんが、見るなら今のうちという感じがしました。
コメント
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