いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

誤嚥(ごえん)事故に注意

2007年04月04日 | 医療、健康

 苺が酸っぱかったらしく、顔をしかめています。何でも口に入れれば食べると思っていたのですが、味覚も発達してきたようです。でもその割にはちらしの紙を食べようとするのはなぜでしょう。

 極楽息子(小)は9ヶ月です。厚生労働省のサイトによれば、6ヶ月から17ヶ月の乳幼児では誤嚥事故が起きやすく、誤嚥した異物で多いのはタバコ、医薬品(錠剤やカプセル)、おもちゃ、金属製品、電池、洗剤や化粧品です。直径3cm以下の物体は誤嚥する可能性があり、注意が喚起されています。

 誤嚥事故の定番としてピーナッツなどの豆類は硬いまま与えないようにしましょう。煎っただけのナッツは大人が食べるには歯ごたえが適度にあっていいのですが、溶けにくいため乳児には飲み下しにくく、また肺まで入って肺炎を起こす原因になるので避けるのが賢明です。ナッツの豊富な脂肪分が肺を刺激するので、他の異物よりも肺炎を起こしやすいそうです。

 そうそう、誤嚥じゃないですけど、乳児に蜂蜜は禁忌(きんき)です。甘くておいしい蜂蜜ですが、ごく低濃度のボツリヌス菌を除去できないため、抵抗力のない乳児では感染して神経麻痺などの症状が出ることがあります。

 ボツリヌス菌は芽胞(がほう)と呼ばれるカプセルを作って休眠する性質があり、この芽胞状態では通常の加熱で殺菌することができません。だから乳児には蜂蜜のみならず、蜂蜜の入った飲料やアイスクリーム、りんごと蜂蜜の入ったカレーも与えるべきではありません。
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